JP2004082866A - 冷却水循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水循環装置において、冷却水供給ポンプの停止時に循環経路に残留する冷却水の流動を抑制して冷却水補充作業の廃止及び冷却水供給ポンプの作動不良を防止する。
【解決手段】船体上部の居住区に空調装置14,15を設置し、空調装置14,15に船体下部の機関室まで延設された冷却清水循環通路16を連結し、冷却清水循環通路16に空調冷却清水ポンプ17を装着すると共に、連通路18及び連結通路19を介して清水膨張タンク20を連結し、冷却清水循環通路16における空調冷却清水ポンプ17の上流側に開閉弁24を装着し、制御装置25は、清水膨張タンク20の停止に伴って開閉弁24を閉止する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、船体上部に設けられた空調装置に冷却水を循環供給するための冷却水循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶においては、船底部付近に機関室が設けられ、この機関室にディーゼル機関や発電装置が配置されており、上部の居住区に空調装置や冷蔵・冷凍庫などが配置されている。近年、この居住区に配置された空調装置や冷蔵・冷凍庫を水冷式とすることが多くなってきており、この場合、ディーゼル機関を冷却するための冷却清水を冷却媒体として使用し、冷房時や暖房時の熱収支を適正にコントロールしている。
【0003】
図2に従来の冷却水循環装置の概略構成を示す。従来の冷却水循環装置において、図2に示すように、船体下部の機関室にディーゼル機関101が設置されており、このディーゼル機関101に対して冷却清水循環通路102が設けられ、この冷却清水循環通路102に機関冷却清水ポンプ103が設けられている。一方、船体上部の居住区には空調装置104,105が設けられており、この空調装置104,105に対して冷却清水循環通路106が設けられ、この冷却清水循環通路106に空調冷却清水ポンプ107が設けられている。そして、この各冷却清水循環通路102,106とは連通路108により連通され、連通路108に連結通路109を介して清水膨張タンク110が連結され、清水膨張タンク110の連結通路111を介してオーバーフロータンク112が連結されている。なお、各冷却清水循環通路102,106または連通路108には図示しない熱交換器(冷却装置)が設けられている。
【0004】
従って、機関冷却清水ポンプ103を駆動すると、冷却清水が冷却清水循環通路102を循環することで、ディーゼル機関101を冷却することができ、空調冷却清水ポンプ107を駆動すると、冷却清水が冷却清水循環通路106を循環することで、空調装置104,105に供給されて熱交換(空気冷却)することができる。そして、清水膨張タンク110はバッファタンクとして機能し、ディーゼル機関101や空調装置104,105に供給される冷却清水の循環量が一定となるように随時補充可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、船舶の航行時、機関冷却清水ポンプ103や空調冷却清水ポンプ107は、船体に搭載している電源装置から電力の供給を受けるが、港湾に停泊しているときは、ディーゼル機関101などによる発電を行っていないため、港湾に設けられた電源装置から電力の供給を受ける。そのため、船舶が港湾に着くと、機関冷却清水ポンプ103や空調冷却清水ポンプ107などを一度停止し、船体の電源装置から港湾の電源装置に切り換えた後、この機関冷却清水ポンプ103と空調冷却清水ポンプ107を再起動させるようにしている。
【0006】
この場合、前述したように、船体下部の機関室に機関冷却清水ポンプ103が設けられ、船体上部の居住区に空調装置104,105が設けられているため、空調冷却清水ポンプ107を停止すると、空調装置105と空調冷却清水ポンプ107との間の冷却清水循環通路106を流れる冷却清水は、その自重により落下する。冷却清水循環通路106を落下する冷却清水は、連通路108及び連結通路109を通って清水膨張タンク110に戻されることとなる。ところが、機関冷却清水ポンプ103と空調装置104,105との高度差が大きいときには、冷却清水が清水膨張タンク110から溢れ、連結通路111を介してオーバーフロータンク112に流れてしまう。すると、各冷却清水循環通路102,106を流れる冷却清水の絶対量が減少し、空調冷却清水ポンプ107等の再起動時に、冷却清水不足を発生してしまい、清水膨張タンク110への冷却清水の補充作業が頻繁に必要となってしまう。
【0007】
また、空調冷却清水ポンプ107の停止時に、冷却清水が冷却清水循環通路106を落下するとき、この冷却清水循環通路106は負圧状態となり、エア抜き孔などから外部空気を取り込んでしまう。すると、空調冷却清水ポンプ107等の再起動時に、冷却清水循環通路106に取り込まれた空気が空調冷却清水ポンプ107に移送されて作動不良を起こしてしまう。このような問題の対策として、清水膨張タンク110を空調装置104,105よりも高い位置に配置することが考えられるが、この清水膨張タンク110を居住区にある空調装置104,105より高い位置に配置するのは構造上、スペース上困難である。また、清水膨張タンク110を高い位置に配置すると、ディーゼル機関の冷却水シール部から漏水し、機関に不具合が発生することになるため、この点からも高い位置に配置することはできない。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するものであって、冷却水供給ポンプの停止時に循環経路に残留する冷却水の流動を抑制することで、冷却水補充作業の廃止及び冷却水供給ポンプの作動不良を防止した冷却水循環装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の冷却水循環装置は、冷却手段と、該冷却手段に対して冷却水を循環させる循環経路と、該循環経路に設けられた冷却水供給ポンプと、前記循環経路に連結経路を介して連結されたバッファタンクと、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記循環経路に残留する冷却水の流動による前記バッファタンクからの冷却水の流出を防止する冷却水流出防止手段を具えたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明の冷却水循環装置では、冷却水流出防止手段は、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記循環経路に残留する冷却水の前記バッファタンクへの流れ込みを防止する開閉弁であることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明の冷却水循環装置では、前記冷却水流出防止手段は、前記循環系路と前記連結経路との連結部より上方に設けられたことを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明の冷却水循環装置では、前記連結経路は前記循環系路における前記冷却水供給ポンプの吸込側に連結され、前記冷却水流出防止手段は、前記連結経路と前記循環系路の連結部より上流側に設けられたことを特徴としている。
【0013】
請求項5の発明の冷却水循環装置では、前記冷却水流出防止手段は、前記連結経路に設けられたことを特徴としている。
【0014】
請求項6の発明の冷却水循環装置では、前記冷却手段は空調装置であって船体上部の居住区に配設され、前記冷却水供給ポンプは前記船体下部の機関室に配設され、前記冷却水流出防止手段は、前記空調装置と前記冷却水供給ポンプとを連結する前記循環経路の下方側に設けられたことを特徴としている。
【0015】
請求項7の発明の冷却水循環装置では、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記冷却水流出防止手段の駆動を遅延させる遅延手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
請求項8の発明の冷却水循環装置では、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記開閉弁の開度を徐々に小さくする開閉弁制御手段を設けたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1に本発明の一実施形態に係る冷却水循環装置の概略構成を示す。
【0019】
本実施形態の冷却水循環装置において、図1に示すように、図示しない船体下部に機関室が設けられ、この機関室にディーゼル機関11が設置されている。このディーゼル機関11に対して冷却清水循環通路12が設けられ、この冷却清水循環通路12に機関冷却清水ポンプ13が設けられている。
【0020】
一方、船体上部には居住区として操縦室、客室などが設けられ、各室にエアコンなどの空調装置(冷却手段)14,15が設置されている。この空調装置14,15に対して機関室まで延設された冷却清水循環通路16が設けられ、この冷却清水循環通路16に機関室に配設された空調冷却清水ポンプ17が設けられている。そして、機関冷却清水ポンプ13と空調冷却清水ポンプ17は船体に搭載された図示しないの電源装置に接続されている。
【0021】
各冷却清水循環通路12,16は機関室に設けられた連通路18により連通され、この連通路18に連結通路19を介して清水膨張タンク(バッファタンク)20が連結されている。この清水膨張タンク20は機関室より高いが、空調装置14,15よりも低い位置に設置され、連結通路21を介して機関室に設置されたオーバーフロータンク22が連結されている。なお、各冷却清水循環通路12,16または連通路18には図示しない熱交換器(冷却装置)が設けられている。
【0022】
冷却清水循環通路16にて、空調冷却清水ポンプ17の下流側には逆止弁23が装着され、空調装置14からの冷却清水の逆流を防止しており、この逆止弁23は空調冷却清水ポンプ17の近い位置に設けることが望ましい。また、冷却清水循環通路16にて、空調冷却清水ポンプ17の上流側には開閉弁(冷却水流出防止手段)24が装着され、制御装置25によって開閉制御可能となっている。この開閉弁24は、空調冷却清水ポンプ17が停止したときに、冷却清水循環通路16の上流側に残留する冷却清水の落下(流動)を防止するものである。そして、開閉弁24は、冷却清水循環通路16と連通路18との連結部より上方、つまり、冷却清水の流動方向上流側に設けることが望ましく、且つ、空調冷却清水ポンプ17の近い位置に設けることが望ましい。
【0023】
制御装置25には操作スイッチ26とタイマ(遅延手段)27が接続されており、この操作スイッチ26の操作に応じて機関冷却清水ポンプ13と空調冷却清水ポンプ17とを駆動制御、つまり、起動と停止を行うことができると共に、前述したように、開閉弁24を開閉制御できる。即ち、制御装置25は、この操作スイッチ26のOFF操作により機関冷却清水ポンプ13及び空調冷却清水ポンプ17を停止し、タイマ27に設定された所定時間だけ遅れて開閉弁24を閉止する。また、制御装置25は、操作スイッチ26のON操作により機関冷却清水ポンプ13及び空調冷却清水ポンプ17を起動し、ほぼ同時に開閉弁24を開放する。
【0024】
従って、機関冷却清水ポンプ13を駆動すると、冷却清水が冷却清水循環通路12を循環することで、ディーゼル機関11を冷却することができる。また、空調冷却清水ポンプ17を駆動すると、冷却清水が冷却清水循環通路16を循環することで、空調装置14,15に供給されて熱交換(空気冷却)することができ、客室等を冷却することができる。そして、清水膨張タンク20には所定量の冷却清水が貯留されており、冷却清水循環通路12,16を循環する冷却清水の量が減少したら、この清水膨張タンク20から補充されることで、ディーゼル機関11や空調装置14,15に供給される冷却清水の循環量が一定に維持されている。
【0025】
そして、船舶の航行時は、上述した機関冷却清水ポンプ13や空調冷却清水ポンプ17は、船体に搭載した電源装置から電力の供給を受けるが、港湾に停泊したときには、この港湾に設けられた電源装置に切り換えて電力の供給を受ける。即ち、船舶が港湾に着くと、操作者は、操作スイッチ26をOFF操作する。すると、制御装置25は、操作スイッチ26からのOFF信号の入力に対して機関冷却清水ポンプ13及び空調冷却清水ポンプ17を停止し、タイマ27に設定された所定時間だけ遅れて開閉弁24を閉止する。
【0026】
このとき、空調冷却清水ポンプ17を停止すると、空調装置15と空調冷却清水ポンプ17との間の冷却清水循環通路16に残留する冷却清水が、その自重により落下しようとする。ところが、空調冷却清水ポンプ17の停止に伴って開閉弁24が閉止するため、冷却清水循環通路16の冷却清水は落下せずにその位置に留まることとなる。そのため、大量の冷却清水が連通路18及び連結通路19を介して清水膨張タンク20に流れ込むことはなく、冷却清水が清水膨張タンク20から溢れてオーバーフロータンク112に流れることもない。従って、空調冷却清水ポンプ17の起動時に、冷却清水循環通路12,16を流れる冷却清水が不足することはなく、冷却清水不足による清水膨張タンク20への冷却清水の補充作業も不要となる。
【0027】
また、この空調冷却清水ポンプ17の停止時に、冷却清水は冷却清水循環通路16をほとんど落下したいため、この冷却清水循環通路16が負圧状態になることもなく、冷却清水循環通路16への外部空気の混入による空調冷却清水ポンプ17の作動不良を防止することができる。
【0028】
更に、制御装置25は、操作スイッチ26のOFF操作に対して、機関冷却清水ポンプ13及び空調冷却清水ポンプ17を停止してから、所定時間遅れて開閉弁24を閉止することで、開閉弁24の閉止時にこの開閉弁24に作用する冷却清水の圧力を軽減し、開閉弁24の損傷を防止することができる。
【0029】
なお、制御装置25は、操作スイッチ26からのOFF信号を受けたとき、機関冷却清水ポンプ13及び空調冷却清水ポンプ17を停止した後、所定時間だけ遅れて開閉弁24を閉止するが、このとき、開閉弁24の開度を徐々に小さくするように制御するとよい。即ち、開閉弁24の開度を徐々に小さくして冷却清水循環通路16を流れる冷却清水量を減少させることで、開閉弁24の閉止時にこの開閉弁24に作用する冷却清水の圧力を更に軽減することができる。
【0030】
このように本実施形態の冷却水循環装置にあっては、船体上部の居住区に空調装置14,15を設置し、空調装置14,15に船体下部の機関室まで延設された冷却清水循環通路16を連結し、冷却清水循環通路16に空調冷却清水ポンプ17を装着すると共に、連通路18及び連結通路19を介して清水膨張タンク20を連結し、冷却清水循環通路16における空調冷却清水ポンプ17の上流側に開閉弁24を装着し、制御装置25は、清水膨張タンク20の停止に伴って開閉弁24を閉止するようにしている。
【0031】
従って、空調冷却清水ポンプ17の停止に伴って開閉弁24が閉止するため、冷却清水循環通路16の冷却清水は落下せずにその位置に留まり、連通路18及び連結通路19を介して清水膨張タンク20に流れ込むことはなく、冷却清水が清水膨張タンク20から溢れてオーバーフロータンク112に流れることもなく、冷却清水循環通路12,16を流れる冷却清水不足の発生が防止されると共に、清水膨張タンク20への冷却清水の補充作業も不要となる。また、冷却清水循環通路16への外部空気の混入による空調冷却清水ポンプ17の作動不良も防止することができる。
【0032】
なお、上述した実施形態において、冷却水流出防止手段としての開閉弁24を、冷却清水循環通路16における空調冷却清水ポンプ17より上流側であって、連通路18との連結部より上流側に設けたが、本発明の冷却水流出防止手段は、空調冷却清水供給ポンプ17の停止時に冷却清水循環通路16に残留する冷却清水の流動による清水膨張タンク20からの冷却清水の流出を防止するものであればよく、装着位置はここに限定されるものではない。例えば、連通路18における空調冷却清水ポンプ17と連結通路19との間、またはこの連結通路19に設けてもよい。
【0033】
また、上述した実施形態では、空調冷却清水ポンプ17の停止時に、冷却水流出防止手段としての開閉弁24の閉止動作を遅延させる遅延手段としてタイマ27を設けたが、タイマ27に限らず、制御装置25に遅延回路を設定していもよい。その他、空調冷却清水ポンプ17の駆動状態を検出するセンサを設け、このセンサが空調冷却清水ポンプ17の停止を検出したら開閉弁24の閉止したり、冷却清水循環通路16にて、空調冷却清水ポンプ17より上流側の冷却清水の流速、流量、圧力などを検出し、通常時に対して変化が生じたら開閉弁24の閉止するようにしてもよい。
【0034】
更に、冷却水流出防止手段として空調冷却清水循環通路16に開閉弁24を設けたが、オーバーフロータンク22への連結通路21に開閉弁を設け、空調冷却清水ポンプ17の停止時に、この開閉弁を閉止すると共に、清水膨張タンク20のエア抜き孔を閉止することで、清水膨張タンク20からの冷却清水の流出を防止してもよい。但し、この場合、清水膨張タンク20が空調装置14,15の専用のものとして設け、且つ、清水膨張タンク20を大型化して空調装置15と空調冷却清水ポンプ17との間の空調冷却清水循環通路16に残留する冷却清水を全量貯留できるすることが必要である。
【0035】
また、上述した実施形態では、本発明の冷却水循環装置を船舶の空調装置(冷却清水)に適用して説明したが、適用分野は船舶に限らず、車両、建築物の冷却装置(冷却水)であってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の冷却水循環装置によれば、冷却手段に対して冷却水を循環させる循環経路を設けて冷却水供給ポンプを設けると共に、循環経路に連結経路を介してバッファタンクを設け、冷却水供給ポンプの停止時に循環経路に残留する冷却水の流動によるバッファタンクからの冷却水の流出を防止する冷却水流出防止手段を設けたので、冷却水流出防止手段により冷却水ポンプの停止時にバッファタンクから冷却水の流出が防止されることとなり、冷却水ポンプの起動時における冷却水不足の発生を防止することができると共に、バッファタンクへの冷却水の補充作業を不要とすることができ、また、冷却水への空気の混入による冷却水ポンプの作動不良を防止することができる。
【0037】
請求項2の発明の冷却水循環装置によれば、冷却水流出防止手段を、冷却水供給ポンプの停止時に循環経路に残留する冷却水のバッファタンクへの流れ込みを防止する開閉弁としたので、簡単な構成で循環経路に残留する冷却水の流動によるバッファタンクからの冷却水の流出を容易に防止することができる。
【0038】
請求項3の発明の冷却水循環装置によれば、冷却水流出防止手段を、循環系路と連結経路との連結部より上方に設けたので、循環系路のみを改良するだけで容易に冷却水の流出を防止することができる。
【0039】
請求項4の発明の冷却水循環装置によれば、連結経路を循環系路における冷却水供給ポンプの吸込側に連結し、冷却水流出防止手段を連結経路と循環系路の連結部より上流側に設けたので、循環経路に残留する冷却水のバッファタンクへの流れ込みを効率的に防止することができる。
【0040】
請求項5の発明の冷却水循環装置によれば、冷却水流出防止手段を連結経路に設けたので、循環系路を現状のままとして連結経路だけを改良するだけで容易に冷却水の流出を防止することができる。
【0041】
請求項6の発明の冷却水循環装置によれば、冷却手段を空調装置として船体上部の居住区に配設し、冷却水供給ポンプを船体下部の機関室に配設し、冷却水流出防止手段を空調装置と冷却水供給ポンプとを連結する循環経路の下方側に設けたので、船舶の冷却水の循環制御を効率的に行い、港湾での電源切り換え時の不具合を確実に防止することができる。
【0042】
請求項7の発明の冷却水循環装置によれば、冷却水供給ポンプの停止時に冷却水流出防止手段の駆動を遅延させる遅延手段を設けたので、冷却水ポンプの停止から所定時間遅れて冷却水流出防止手段が駆動することで、冷却水流出防止手段に作用する冷却水の圧力を軽減して冷却水流出防止手段の作動不良を防止することができる。
【0043】
請求項8の発明の冷却水循環装置によれば、冷却水供給ポンプの停止時に開閉弁の開度を徐々に小さくする開閉弁制御手段を設けたので、冷却水ポンプの停止時に開閉弁が徐々に閉止することとなり、開閉弁に作用する冷却水の圧力を軽減し、開閉弁の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る冷却水循環装置の概略構成図である。
【図2】従来の冷却水循環装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11 ディーゼル機関
12 冷却清水循環通路
13 機関冷却清水ポンプ
14,15空調装置(冷却手段)
16 冷却清水循環通路
17 空調冷却清水ポンプ
18 連通路
19 連結通路
20 清水膨張タンク(バッファタンク)
23 逆止弁
24 開閉弁(冷却水流出防止手段)
25 制御装置
26 操作スイッチ
27 タイマ(遅延手段)

Claims (8)

  1. 冷却手段と、該冷却手段に対して冷却水を循環させる循環経路と、該循環経路に設けられた冷却水供給ポンプと、前記循環経路に連結経路を介して連結されたバッファタンクと、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記循環経路に残留する冷却水の流動による前記バッファタンクからの冷却水の流出を防止する冷却水流出防止手段を具えたことを特徴とする冷却水循環装置。
  2. 請求項1記載の冷却水循環装置において、冷却水流出防止手段は、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記循環経路に残留する冷却水の前記バッファタンクへの流れ込みを防止する開閉弁であることを特徴とする冷却水循環装置。
  3. 請求項1または2記載の冷却水循環装置において、前記冷却水流出防止手段は、前記循環系路と前記連結経路との連結部より上方に設けられたことを特徴とする冷却水循環装置。
  4. 請求項3記載の冷却水循環装置において、前記連結経路は前記循環系路における前記冷却水供給ポンプの吸込側に連結され、前記冷却水流出防止手段は、前記連結経路と前記循環系路の連結部より上流側に設けられたことを特徴とする冷却水循環装置。
  5. 請求項1または2記載の冷却水循環装置において、前記冷却水流出防止手段は、前記連結経路に設けられたことを特徴とする冷却水循環装置。
  6. 請求項1記載の冷却水循環装置において、前記冷却手段は空調装置であって船体上部の居住区に配設され、前記冷却水供給ポンプは前記船体下部の機関室に配設され、前記冷却水流出防止手段は、前記空調装置と前記冷却水供給ポンプとを連結する前記循環経路の下方側に設けられたことを特徴とする冷却水循環装置。
  7. 請求項1または2記載の冷却水循環装置において、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記冷却水流出防止手段の駆動を遅延させる遅延手段を設けたことを特徴とする冷却水循環装置。
  8. 請求項2記載の冷却水循環装置において、前記冷却水供給ポンプの停止時に前記開閉弁の開度を徐々に小さくする開閉弁制御手段を設けたことを特徴とする冷却水循環装置。
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