JP7146865B2 - 車両の機器冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷却液を貯留するリザーブタンクを備えた車両の機器冷却システムに関するものである。
車両のエンジンや電力変換装置等の発熱機器は冷却液を循環させることによって冷却されることがある。この場合、冷却回路には冷却水を貯留するためのリザーブタンクが配置される。リザーブタンクは、冷却回路中に冷却液を補充するとともに、冷却液の熱膨張による容積変化を吸収する。また、リザーブタンクは、冷却回路中の高い位置に配置され、冷却回路内で発生した冷却液中の気泡を、冷却液貯留部において外部に排出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-118884号公報
車両には、電力変換装置やバッテリ等の発熱量の異なる多く発熱部品が搭載される。この場合、発熱量の大きい発熱部品と発熱量の小さい発熱部品を効率良く冷却するためには、発熱量の異なるもの毎に別の冷却回路で冷却を行うことが望ましい。
しかし、発熱量の異なる発熱部品毎に異なる冷却回路で冷却を行おうとすると、各冷却回路毎にリザーブタンクを設置しなければならない。この結果、部品点数が増加するともに、リザーブタンクを配置するための配管も複雑になる。
そこで本発明は、部品点数の削減と配管の簡素化を図ることができる車両の機器冷却システムを提供しようとするものである。
本発明に係る車両の機器冷却システムは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両の機器冷却システムは、冷却液が循環して発熱機器(例えば、実施形態の電力変換装置10)を冷却する第1冷却回路(例えば、実施形態の第1冷却回路11)と、冷却液が循環して別の発熱機器(例えば、実施形態のバッテリ12、充電器13)を冷却する第2冷却回路(例えば、実施形態の第2冷却回路14)と、前記第1冷却回路に介装され、冷却液貯留部(例えば、実施形態の冷却液貯留部37)を有するとともに、前記第1冷却回路内で発生した気泡を外部に排出するリザーブタンク(例えば、実施形態のリザーブタンク17)と、前記第2冷却回路と前記リザーブタンクの前記冷却液貯留部を連通する連通流路(例えば、実施形態の連通流路35)と、を備え、前記リザーブタンクは、前記第1冷却回路から冷却液が流入する冷却液流入口(例えば、実施形態の冷却液流入口41)と、前記冷却液貯留部内の冷却液が前記第1冷却回路に流出する冷却液流出口(例えば、実施形態の冷却液流出口42)と、前記連通流路が接続される連通流路接続口(例えば、実施形態の連通流路接続口43)と、を前記冷却液貯留部の下方領域に備え、前記冷却液流入口は、前記冷却液貯留部側に向かって斜め上方に傾斜していることを特徴とする。
上記の構成により、第1冷却回路内を流れる冷却液がリザーブタンク内の冷却液貯留部を通過する際には、冷却液中に混入している気泡が冷却液貯留部の上方に排出される。第2冷却液回路内で発生した気泡は、連通流路を通ってリザーブタンクの冷却液貯留部に流入し、冷却液貯留部の上方に排出される。
第1冷却回路と第2冷却回路に対する冷却液の補充は共通のリザーブタンクによって行うことができる。また、第1冷却回路内での冷却液の容積変化と第2冷却回路内での冷却液の容積変化は、共通のリザーブタンク内の冷却液貯留部によって吸収される。
この場合、冷却液流入口、及び、冷却液流出口と、連通流路接続口がリザータンクの冷却液貯留部の下方領域に配置されているため、冷却液貯留部に対する冷却液の補充と、各冷却回路からの気泡の排出を効率良く行うことができる。
また、この場合、第1冷却回路から冷却液流入口を通して冷却液貯留部内に流れ込む冷却液の流れが斜め上方を向き、その冷却液に混入している気泡がスムーズに上方に排出され易くなる。
前記連通流路接続口は、前記冷却液貯留部内の下方側に窪む凹部(例えば、実施形態の第2貯留室46)内に配置されるようにしても良い。
この場合、連通流路接続口を通して冷却液貯留部に流入する冷却液と気泡の流れが、凹部内の冷却液の淀みによって緩衝される。このため、第2冷却回路から連通流路接続口を通して冷却液貯留部に流入した気泡が冷却液流出口から吸い込まれにくくなる。したがって、本構成を採用した場合には、冷却液貯留部から第1冷却回路への気泡の流出を抑制することができる。
前記リザーブタンクは、前記冷却液貯留部の下方領域内を第1貯留室(例えば、実施形態の第1貯留室47)と第2貯留室(例えば、実施形態の第2貯留室46)とに隔成する隔壁(例えば、実施形態の隔壁45)を有し、前記第1貯留室には、前記冷却液流入口と前記冷却液流出口とが配置され、前記第2貯留室には、前記連通流路接続口が配置されるようにしても良い。
この場合、冷却液貯留部の下方領域が隔壁によって第1貯留室と第2貯留室とに隔成されているため、万が一、第1冷却回路と第2冷却回路のいずれか一方に冷却液の漏れが発生した場合には、他方の冷却回路側に連通する貯留室内の液面低下が隔壁によって規制される。したがって、本構成を採用した場合には、一方の冷却回路で発生した冷却液の漏れが他方の冷却回路に影響するのを防止することができる。
前記冷却液流入口は、前記冷却液流出口よりも上方に配置されるようにしても良い。
この場合、冷却液流入口が冷却液流出口よりも上方に配置されているため、第1冷却回路内の冷却液が冷却液流入口を通して冷却液貯留部に流入したときに、冷却液に混入している気泡が、冷却液流出口に吸い込まれることなくにリザーブタンクの上方側に排出され易くなる。したがって、本構成を採用した場合には、冷却液流入口から冷却液貯留部に流入した冷却液が、そのまま冷却液流出口を通って第1冷却回路内に吸い込まれるのを抑制することができる。
前記第1冷却回路内を流れる冷却液によって冷却する前記発熱機器は、前記第2冷却回路内を流れる冷却液によって冷却する前記発熱機器よりも発熱量の大きいものが用いられ、前記第1冷却回路は、エンジンと駆動モータの少なくとも一方が配置されるエンジンルーム内に配置され、前記第2冷却回路は、前記エンジンルームから離間した位置に配置されるようにしても良い。
この場合、発熱量の小さい発熱機器を冷却する第2冷却回路がエンジンルーム内の熱の影響を受けにくい部位に配置されるため、発熱量の小さい発熱機器を変動幅の小さい温度範囲で精度良く温度制御することができる。
本発明に係る車両の機器冷却システムは、第1冷却回路と第2冷却回路で発生した気泡の排出と、冷却液の補充を共通のリザーブタンクで行うことができるため、部品点数の削減と配管の簡素化を図ることができる。
実施形態の機器冷却システムの回路図。 実施形態のリザーブタンクの斜視図。 実施形態のリザーブタンクのタンクカバーを取り去った上面図。 実施形態のリザーブタンクの図3のIV-IV断面に対応する断面図。 実施形態のリザーブタンクの非常時の液面挙動を示す図4と同様の断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態の車両の機器冷却システム1の全体構成を示す回路図である。
機器冷却システム1は、発熱機器である電力変換装置10を主に冷却する第1冷却回路11と、別の発熱機器であるバッテリ12(電圧変換機及びバッテリ制御部を含む)と充電器13を主に冷却する第2冷却回路14と、を備えている。電力変換装置10は、例えば、車両駆動用のモータの駆動回路(PDU)とDC-DCコンバータとを含む。電力変換装置10の発熱量は、バッテリ12や充電器13の発熱量に比較して大きい。また、電力変換装置10は、車両走行時における発熱の頻度がバッテリ12や充電器13に比較して高い。第1冷却回路11と第2冷却回路14には冷却液が夫々循環して流れる。冷却液としては、エチレングリコール等を主成分とした熱伝導性が高く、凍結しにくい液体を用いることができる。
第1冷却回路11の主要部は、車両の前部のエンジンルーム内に配置されている。エンジンルームにはエンジンと駆動モータの少なくとも一方が配置されている。また、第2冷却回路14の主要部は、バッテリ12とともにエンジンルームの後方側の乗員室の下方等のエンジンルームから離間した位置に配置されている。
第1冷却回路11には、上記の電力変換装置10の他に、回路内に冷却液を流すための第1液体ポンプ15と、回路内を流れる冷却液と外気との間で熱交換を行うラジエータ16と、回路内に補充する冷却液が貯留されるリザーブタンク17と、を備えている。電力変換装置10、ラジエータ16、リザーブタンク17は、この順で第1液体ポンプ15の吐出側から吸入側に向かって配列されている。
第2冷却回路14には、上記のバッテリ12と充電器13の他に、回路内に冷却液を流すための第2液体ポンプ18と、放熱用(冷却用)の熱交換器であるチラー19と、回路内を流れる冷却液から気泡を取り除く気液分離器20と、が介装されている。チラー19、バッテリ12、充電器13、気液分離器20は、この順で第2液体ポンプ18の吐出側から吸入側に向かって配列されている。
チラー19は、空調装置で利用されるヒートポンプ回路21の低圧側の熱交換部に配置されている。ヒートポンプ回路21には、圧縮機22、コンデンサ23(高圧側熱交換器)、膨張弁24、チラー19(低圧側熱交換器)、空調用膨張弁25、空調用エバポレータ26等が介装されている。チラー19は、ヒートポンプ回路21内の膨張弁24で減圧膨張した冷媒が気化する際に、第2冷却回路14内の冷却液から吸熱を行う。チラー19で熱交換された第2冷却回路14内の冷却液は降温された状態でバッテリ12側に流れる。
なお、ヒートポンプ回路21内のコンデンサ23は、ヒートポンプ回路21を流れる冷媒の凝縮熱によって空調空気を加熱する。また、ヒートポンプ回路21内の空調用エバポレータ26は、ヒートポンプ回路21を流れる冷媒の気化熱によって空調空気を冷却する。
また、第2冷却回路14のうちの第2液体ポンプ18とチラー19の間には、両者間を直接接続する主通路30と、主通路30を迂回して両者間を接続する迂回通路31が並列に設けられている。主通路30と迂回通路31の分岐部には三方弁32が配置されている。三方弁32は、第2液体ポンプ18の吐出部とチラー19を接続する通路を、主通路30と迂回通路31のいずれか一方に切り換える。迂回通路31には、エンジン冷却回路34に接続された熱交換器33が介装されている。熱交換器33は、エンジン38で吸熱したエンジン冷却回路34内の冷却液と、第2冷却回路14を流れる冷却液との間で熱交換を行う。熱交換器33で熱交換された第2冷却回路14内の冷却液は昇温された状態でバッテリ12側に流れる。三方弁32による迂回通路31への切り換えは、例えば、冷寒時にバッテリ12の温度を昇温させるとき等に行われる。
第2冷却回路14内の気液分離器20には、連通流路35の一端部が接続されている。連通流路35の他端部は、第1冷却回路11内のリザーブタンク17に接続されている。気液分離器20は、第2冷却回路14内の冷却液に混入している気泡を捕獲して連通流路35側に排出するとともに、第2冷却回路14と連通流路35の間で若干の冷却液の流通を許容する。このため、第2冷却回路14内の冷却液に熱による容積変化等が生じた場合には、連通流路35によって第2冷却回路14内の冷却液の容積変化を吸収する。
図2は、リザーブタンク17の斜視図である。
リザーブタンク17は、冷却液を貯留する有底筒状のタンク本体17Aと、タンク本体17Aの上部の開口を閉塞するタンクカバー17Bと、を有する。タンクカバー17Bの上部には、図示しない注入口を閉塞する注液キャップ48が取り付けられている。タンク本体17A内への冷却液の補充は、注液キャップ48を取り外すことによって行うことができる。
図3は、タンクカバー17Bを取り去り、タンク本体17Aを上方から見た図である。また、図4は、図3のIV-IV断面に対応するリザーブタンク17の断面図である。
タンク本体17A内の下部側の主要領域は、冷却液が貯留される冷却液貯留部37とされている。タンク本体17A内の底壁には、冷却液貯留部37内の下方領域を第1貯留室47と第2貯留室46とに隔成する隔壁45が突設されている。隔壁45は、タンク本体17A内に冷却液が通常量貯留されているときには、その上端部が冷却液中に没する。つまり、タンク本体17Aにおける冷却液の貯留量が通常量であるときには、冷却液の液面は隔壁45の上端部よりも上方となる。
タンク本体17Aの一側の下部寄りの側面には、第1冷却回路11のラジエータ16の下流側の配管に接続される第1配管接続部50が突設されている。タンク本体17Aの一側寄りの下面には、第1冷却回路11の第1液体ポンプ15の吸入部に接続される第2配管接続部51が突設されている。また、タンク本体17Aの他側の下方側の角部には、連通流路35の配管が接続される第3配管接続部52が突設されている。
第1配管接続部50は、タンク本体17Aの第1貯留室47内に臨んで開口する冷却液流入口41に連通し、第2配管接続部51は、タンク本体17A内の第1貯留室47内に臨んで開口する冷却液流出口42に連通している。第3配管接続部52は、タンク本体17Aの第2貯留室46内に臨んで開口する連通流路接続口43に連通している。冷却液流入口41、冷却液流出口42、連通流路接続口43はいずれも冷却液貯留部37の下方領域に配置されている。第1冷却回路11から第1貯留室47には、冷却液が冷却液流入口41を通して流入し、第1貯留室47から第1冷却回路11には、冷却液が冷却液流出口42を通して流出する。また、連通流路接続口43には、第2冷却回路14内の冷却液から分離された気泡が連通流路35を通して流入する。
冷却液流入口41は、第1貯留室47内の隔壁45と対向する側壁に、第1貯留室47側(冷却液貯留部37側)に向かって斜め上方に傾斜するように形成されている。これに対し、冷却液流出口42は、第1貯留室47内の底部の冷却液流入口41よりも低い位置に形成されている。したがって、冷却液流入口41は、冷却液流出口42よりも上方に配置されている。また、第1貯留室47内の底面のうちの、冷却液流出口42よりも冷却液流入口41に近接する位置には、隔壁45よりも上端部の高さの低い補助隔壁49が突設されている。補助隔壁49は、隔壁45よりも冷却液流入口41に近接する位置において、冷却液流入口41と対向するように配置されている。
連通流路接続口43は、第2貯留室46内の下部側の一の角部に、第2貯留室46側(冷却液貯留部37側)に向かって斜め上方に傾斜するように形成されている。本実施形態では、第2貯留室46が冷却液貯留部37内の下方に窪む凹部を構成している。
本実施形態の機器冷却システム1では、第1液体ポンプ15の作動によって第1冷却回路11内を冷却液が循環すると、冷却液が電力変換装置10において吸熱を行い、その吸熱した冷却液がラジエータ16において外気と熱交換を行う。ラジエータ16を通過した冷却液は、リザーブタンク17の内部を通過した後に再度第1液体ポンプ15に吸入される。
このとき、リザーブタンク17では、図4中の矢印で示すように冷却液流入口41から第1貯留室47内に流入した冷却液が斜め上方に向かって流れた後に、補助隔壁49を乗り越えて下方に向きを変え、冷却液流出口42から第1液体ポンプ15側に流出する。冷却液流入口41から第1貯留室47内に流入する冷却液には多くの気泡が含まれることがある。この気泡は、斜め上方を向く冷却液流入口41からの冷却液の流れに乗って第1貯留室47内を上方側に進み、冷却液の流速の低下とともに液面に向かって浮上する。この結果、第1冷却回路11内を流れる冷却液中の気泡は、リザーブタンク17のタンク本体17Aから外部に排出される。
また、第2液体ポンプ18の作動によって第2冷却回路14内を冷却液が循環すると、冷却液がチラー19、バッテリ12、充電器13、及び、気液分離器20を順次通過する。このとき、冷却液はバッテリ12と充電器13において吸熱を行い、その吸熱した熱をチラー19においてヒートポンプ回路21側に放熱する。なお、このときの冷却液の流れは、三方弁32によって主通路30が開かれているときの流れであるが、三方弁32によって迂回通路31が開かれているときには、冷却液は吸熱用の熱交換器33にも流れる。冷却液は、熱交換器33において昇温され、下流側に配置されているバッテリ12を昇温させる。
上述のように第2冷却回路14内を冷却液が循環しているときは、気液器分離器20において冷却液中の気泡が捕獲される。気液器分離器20で捕獲された気泡は、連通流路35を通してリザーブタンク17側に流れ込む。リザーブタンク17では、連通流路35に流れ込んだ気泡が連通流路接続口43から第1貯留室47内に流入し、第1貯留室47内において上方に浮上してタンク本体17Aから外部に排出される。
また、第1冷却回路11と第2冷却回路14に対する冷却液の補充は共通のリザーブタンク17によって行われる。即ち、注液キャップ48を開けてリザーブタンク17の冷却液貯留部37内に冷却液が補充されると、第1冷却回路11には、第1貯留室47内の冷却液流入口41を通して冷却液が補充され、第2冷却回路14には、第2貯留室46内の連通流路接続口43と連通流路35を通して冷却液が補充される。
なお、第1冷却回路11内での冷却液の容積変化と第2冷却回路14内での冷却液の容積変化は、共通のリザーブタンク17内の冷却液貯留部37によって吸収される。
以上のように、本実施形態の機器冷却システム1は、第1冷却回路11と第2冷却回路14で発生した気泡の排出と、冷却液の補充を共通のリザーブタンク17で行うことができるため、部品点数の削減と配管の簡素化を図ることができる。
本実施形態の機器冷却システム1は、リザーブタンク17の冷却液流入口41、及び、冷却液流出口42と、連通流路接続口43が冷却液貯留部37の下方領域に配置されている。このため、冷却液貯留部37に対する冷却液の補充と、各冷却回路からの気泡の排出を効率良く行うことができる。
また、本実施形態の機器冷却システム1は、第2冷却回路14内の気泡を排出する連通流路接続口43が、冷却液貯留部37内の下方側に窪む凹部(第2貯留室46)内に配置されている。このため、連通流路接続口43を通して冷却液貯留部37内に流入する冷却液と気泡の流れは、凹部(第2貯留室46)内の冷却液の淀みによって緩衝され減速される。これにより、第2冷却回路14から連通流路接続口43を通して冷却液貯留部37に流入した気泡は冷却液流出口42から吸い込まれにくくなる。したがって、本構成を採用した場合には、冷却液貯留部37から第1冷却回路11への気泡の流入を抑制することができる。
また、本実施形態の機器冷却システム1は、リザーブタンク17の冷却液貯留部の下方領域が隔壁45によって第1貯留室47と第2貯留室46とに隔成されている。このため、例えば、第2冷却回路14に冷却液の漏れが発生した場合には、図5に示すように、第1冷却回路11側に連通する第1貯留室47内の冷却液の液面低下を隔壁45によって規制することができる。なお、第1冷却回路11に冷却液の漏れが発生した場合には、第2冷却回路14側に連通する第2貯留室46内の冷却液の液面低下を隔壁45が規制する。したがって、本構成を採用した場合には、一方の冷却回路で発生した冷却液の漏れが他方の冷却回路に影響するのを防止することができる。
さらに、本実施形態の機器冷却システム1では、リザーブタンク17の冷却液流入口41が冷却液流出口42よりも上方に配置されているため、第1冷却回路11内の冷却液が冷却液流入口41を通って第1貯留室47(冷却液貯留部37)内に流入したときに、冷却液に混入している気泡が冷却液流出口42に吸い込まれにくくなる。このため、第1冷却回路11への気泡の再流入を抑制し、気泡を冷却液貯留部37から上方に確実に排出することができる。
また、本実施形態の機器冷却システム1では、リザーブタンク17の冷却液流入口41が、冷却液貯留部37側に向かって斜め上方に傾斜している。このため、第1冷却回路11から冷却液流入口41を通して冷却液貯留部37内に流れ込む冷却液の流れが斜め上方を向くことになる。これにより、冷却液流入口41から冷却液とともに流入した気泡は、冷却液貯留部37の上方からスムーズに排出される。したがって、本構成を採用した場合には、冷却液貯留部37から第1冷却回路11への気泡の再流入をより抑制することができる。
さらに、本実施形態の機器冷却システム1では、第1冷却回路内11には、第2冷却回路14内の発熱機器(バッテリ12及び充電器13)よりも発熱量の大きい発熱機器(電力変換装置10)が用いられ、第1冷却回路11がエンジンや駆動モータの熱の影響を受けやすいエンジンルーム内に配置されるとともに、第2冷却回路14がエンジンや駆動モータの熱の影響を受けにくい乗員室の下方に配置されている。このため、本構成を採用した場合には、発熱量の小さい発熱機器(バッテリ12及び充電器13)を変動幅の小さい温度範囲で精度良く温度制御することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、発熱量の小さい発熱機器(バッテリ12及び充電器13)が介装される第2冷却回路14が、乗員室の下方に配置されているが、第2冷却回路14はエンジンルームから離間した位置であれば、車両のリヤフロアの下方等に配置するようにしても良い。
また、連通流路を通してリザーブタンクの冷却液貯留部に接続する冷媒回路の数は二つ以上であっても良い。
1…機器冷却システム
10…電力変換装置(発熱機器)
11…第1冷却回路
12…バッテリ(発熱機器)
13…充電器(発熱機器)
14…第2冷却回路
17…リザーブタンク
35…連通流路
37…冷却液貯留部
41…冷却液流入口
42…冷却液流出口
43…連通流路接続口
45…隔壁
46…第2貯留室(凹部)
47…第1貯留室

Claims (5)

  1. 冷却液が循環して発熱機器を冷却する第1冷却回路と、
    冷却液が循環して別の発熱機器を冷却する第2冷却回路と、
    前記第1冷却回路に介装され、冷却液貯留部を有するとともに、前記第1冷却回路内で発生した気泡を外部に排出するリザーブタンクと、
    前記第2冷却回路と前記リザーブタンクの前記冷却液貯留部を連通する連通流路と、を備え
    前記リザーブタンクは、
    前記第1冷却回路から冷却液が流入する冷却液流入口と、
    前記冷却液貯留部内の冷却液が前記第1冷却回路に流出する冷却液流出口と、
    前記連通流路が接続される連通流路接続口と、
    を前記冷却液貯留部の下方領域に備え、
    前記冷却液流入口は、前記冷却液貯留部側に向かって斜め上方に傾斜していることを特徴とする車両の機器冷却システム。
  2. 前記連通流路接続口は、前記冷却液貯留部内の下方側に窪む凹部内に配置されていることを特徴とする請求項に記載の車両の機器冷却システム。
  3. 前記リザーブタンクは、前記冷却液貯留部の下方領域内を第1貯留室と第2貯留室とに隔成する隔壁を有し、
    前記第1貯留室には、前記冷却液流入口と前記冷却液流出口とが配置され、
    前記第2貯留室には、前記連通流路接続口が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の機器冷却システム。
  4. 前記冷却液流入口は、前記冷却液流出口よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の機器冷却システム。
  5. 前記第1冷却回路内を流れる冷却液によって冷却する前記発熱機器は、前記第2冷却回路内を流れる冷却液によって冷却する前記発熱機器よりも発熱量の大きいものが用いられ、
    前記第1冷却回路は、エンジンと駆動モータの少なくとも一方が配置されるエンジンルーム内に配置され、
    前記第2冷却回路は、前記エンジンルームから離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の車両の機器冷却システム。
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