JP7146865B2 - 車両の機器冷却システム - Google Patents
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Description
しかし、発熱量の異なる発熱部品毎に異なる冷却回路で冷却を行おうとすると、各冷却回路毎にリザーブタンクを設置しなければならない。この結果、部品点数が増加するともに、リザーブタンクを配置するための配管も複雑になる。
即ち、本発明に係る車両の機器冷却システムは、冷却液が循環して発熱機器(例えば、実施形態の電力変換装置10)を冷却する第1冷却回路(例えば、実施形態の第1冷却回路11)と、冷却液が循環して別の発熱機器(例えば、実施形態のバッテリ12、充電器13)を冷却する第2冷却回路(例えば、実施形態の第2冷却回路14)と、前記第1冷却回路に介装され、冷却液貯留部(例えば、実施形態の冷却液貯留部37)を有するとともに、前記第1冷却回路内で発生した気泡を外部に排出するリザーブタンク(例えば、実施形態のリザーブタンク17)と、前記第2冷却回路と前記リザーブタンクの前記冷却液貯留部を連通する連通流路(例えば、実施形態の連通流路35)と、を備え、前記リザーブタンクは、前記第1冷却回路から冷却液が流入する冷却液流入口(例えば、実施形態の冷却液流入口41)と、前記冷却液貯留部内の冷却液が前記第1冷却回路に流出する冷却液流出口(例えば、実施形態の冷却液流出口42)と、前記連通流路が接続される連通流路接続口(例えば、実施形態の連通流路接続口43)と、を前記冷却液貯留部の下方領域に備え、前記冷却液流入口は、前記冷却液貯留部側に向かって斜め上方に傾斜していることを特徴とする。
第1冷却回路と第2冷却回路に対する冷却液の補充は共通のリザーブタンクによって行うことができる。また、第1冷却回路内での冷却液の容積変化と第2冷却回路内での冷却液の容積変化は、共通のリザーブタンク内の冷却液貯留部によって吸収される。
また、この場合、第1冷却回路から冷却液流入口を通して冷却液貯留部内に流れ込む冷却液の流れが斜め上方を向き、その冷却液に混入している気泡がスムーズに上方に排出され易くなる。
機器冷却システム1は、発熱機器である電力変換装置10を主に冷却する第1冷却回路11と、別の発熱機器であるバッテリ12(電圧変換機及びバッテリ制御部を含む)と充電器13を主に冷却する第2冷却回路14と、を備えている。電力変換装置10は、例えば、車両駆動用のモータの駆動回路(PDU)とDC-DCコンバータとを含む。電力変換装置10の発熱量は、バッテリ12や充電器13の発熱量に比較して大きい。また、電力変換装置10は、車両走行時における発熱の頻度がバッテリ12や充電器13に比較して高い。第1冷却回路11と第2冷却回路14には冷却液が夫々循環して流れる。冷却液としては、エチレングリコール等を主成分とした熱伝導性が高く、凍結しにくい液体を用いることができる。
なお、ヒートポンプ回路21内のコンデンサ23は、ヒートポンプ回路21を流れる冷媒の凝縮熱によって空調空気を加熱する。また、ヒートポンプ回路21内の空調用エバポレータ26は、ヒートポンプ回路21を流れる冷媒の気化熱によって空調空気を冷却する。
リザーブタンク17は、冷却液を貯留する有底筒状のタンク本体17Aと、タンク本体17Aの上部の開口を閉塞するタンクカバー17Bと、を有する。タンクカバー17Bの上部には、図示しない注入口を閉塞する注液キャップ48が取り付けられている。タンク本体17A内への冷却液の補充は、注液キャップ48を取り外すことによって行うことができる。
タンク本体17A内の下部側の主要領域は、冷却液が貯留される冷却液貯留部37とされている。タンク本体17A内の底壁には、冷却液貯留部37内の下方領域を第1貯留室47と第2貯留室46とに隔成する隔壁45が突設されている。隔壁45は、タンク本体17A内に冷却液が通常量貯留されているときには、その上端部が冷却液中に没する。つまり、タンク本体17Aにおける冷却液の貯留量が通常量であるときには、冷却液の液面は隔壁45の上端部よりも上方となる。
なお、第1冷却回路11内での冷却液の容積変化と第2冷却回路14内での冷却液の容積変化は、共通のリザーブタンク17内の冷却液貯留部37によって吸収される。
また、連通流路を通してリザーブタンクの冷却液貯留部に接続する冷媒回路の数は二つ以上であっても良い。
10…電力変換装置(発熱機器)
11…第1冷却回路
12…バッテリ(発熱機器)
13…充電器(発熱機器)
14…第2冷却回路
17…リザーブタンク
35…連通流路
37…冷却液貯留部
41…冷却液流入口
42…冷却液流出口
43…連通流路接続口
45…隔壁
46…第2貯留室(凹部)
47…第1貯留室
Claims (5)
- 冷却液が循環して発熱機器を冷却する第1冷却回路と、
冷却液が循環して別の発熱機器を冷却する第2冷却回路と、
前記第1冷却回路に介装され、冷却液貯留部を有するとともに、前記第1冷却回路内で発生した気泡を外部に排出するリザーブタンクと、
前記第2冷却回路と前記リザーブタンクの前記冷却液貯留部を連通する連通流路と、を備え、
前記リザーブタンクは、
前記第1冷却回路から冷却液が流入する冷却液流入口と、
前記冷却液貯留部内の冷却液が前記第1冷却回路に流出する冷却液流出口と、
前記連通流路が接続される連通流路接続口と、
を前記冷却液貯留部の下方領域に備え、
前記冷却液流入口は、前記冷却液貯留部側に向かって斜め上方に傾斜していることを特徴とする車両の機器冷却システム。 - 前記連通流路接続口は、前記冷却液貯留部内の下方側に窪む凹部内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の機器冷却システム。
- 前記リザーブタンクは、前記冷却液貯留部の下方領域内を第1貯留室と第2貯留室とに隔成する隔壁を有し、
前記第1貯留室には、前記冷却液流入口と前記冷却液流出口とが配置され、
前記第2貯留室には、前記連通流路接続口が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の機器冷却システム。 - 前記冷却液流入口は、前記冷却液流出口よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の機器冷却システム。
- 前記第1冷却回路内を流れる冷却液によって冷却する前記発熱機器は、前記第2冷却回路内を流れる冷却液によって冷却する前記発熱機器よりも発熱量の大きいものが用いられ、
前記第1冷却回路は、エンジンと駆動モータの少なくとも一方が配置されるエンジンルーム内に配置され、
前記第2冷却回路は、前記エンジンルームから離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の車両の機器冷却システム。
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JP2020160842A JP7146865B2 (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | 車両の機器冷却システム |
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- 2020-09-25 JP JP2020160842A patent/JP7146865B2/ja active Active
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