JP2004080951A - 可変速フライホイール発電機の制御方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電設備停止時の系統周波数の過渡的な動揺を回避すること。
【解決手段】発電設備9と、少なくとも1台の可変速フライホイール発電機1が連係された系統において、発電設備9に運転停止指令が出されたときに可変速フライホイール発電機1を予め定められた待機状態に置き、その後前記運転指令を前記発電設備9へ伝えると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態から予め定められたレートで出入りさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】発電設備9と、少なくとも1台の可変速フライホイール発電機1が連係された系統において、発電設備9に運転停止指令が出されたときに可変速フライホイール発電機1を予め定められた待機状態に置き、その後前記運転指令を前記発電設備9へ伝えると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態から予め定められたレートで出入りさせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電設備と同じ電力系統に接続されたフライホイール発電機の運転方法に係り、特に発電設備の起動停止時に電力系統の周波数変動を小さく抑えることのできる可変速フライホイール発電機の制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の発電設備は、効率向上などのために単機あたりの発電容量が大きいものが多くなっており、さらに、こういった単機容量の大きな発電設備をベースロード用としてだけでなく、電力需要のピーク時用とする運用も多く行われるようになっている。
水力・火力・原子力を問わず、単機容量の大きな発電設備の起動停止時には、出力の急変により電力系統に系統動揺が生じ、系統周波数が変動して電力系統の安定度を損なう虞があるため、自動周波数制御(AFC)機能を持つ発電設備(以下、AFC発電設備と記す。)によって出力を調整し、系統周波数の大きな変動を回避している。
【0003】
図5は、このときの様子を示した模式図であり、(a)は電力系統の概略構成図、(b)は発電設備の停止時の各発電設備の出力変動と系統周波数変動を、時間を横軸にとって示したグラフである。
【0004】
図5(a)に示したように、電力系統21には、発電設備22とAFC発電設備23とが接続されており、これらの発電設備22,23が電力を電力系統21に出力し、この電力を図示しない負荷が消費している。そして、AFC発電設備23は、電力系統21の系統周波数や電圧の変動を監視しており、これらの変動があった場合にその出力を調整するように構成されている。
ここで、時間T=t0において発電設備22の停止によって発電設備22からの出力が0となる場合を考える。この場合、図5(b)に示したように、電力系統21に供給される電力はほぼステップ関数状に減少するため系統周波数の変動が起きる。そして、例えば系統周波数が低下し始めると、これを検知したAFC発電設備がその出力を増加させる。このようにして、電力系統21の系統周波数を一定の範囲とする制御が行われている。
【0005】
上述のAFC発電設備23は例えば可変速水力機械を用いたものなどもあるが、この他に可変速フライホイールを用いるものが知られており、このようなものとして例えば特開平6−284583号公報に開示された技術がある。
【0006】
この、特開平6−284583号公報に開示された周波数変動抑制装置は、電力系統の周波数を周波数検出器により検出し、この検出された周波数信号を第1の不完全微分回路により不完全微分し、この第1の不完全微分回路の出力信号を第2の不完全微分回路によりさらに不完全微分し、この第2の不完全微分回路の出力信号を目標値としてフライホイール発電電動機の入出力電力を電力制御装置により制御することで、負荷変動に応じてフライホイール発電電動機の入出力電力を制御し、電力系統の周波数変動を抑制するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、AFC発電設備を用いた系統安定化手法や特開平6−284583号公報に開示された技術では、電力系統の動揺を系統電圧変動または系統周波数変動により検出している。このように、電力系統の動揺を検出してからAFC発電設備を用いて発電出力の調整を行い、もしくは可変速機およびフライホイールの回転エネルギの入出力制御を行う制御では、系統電圧または系統周波数の検出から発電出力の調整制御や可変速機およびフライホイールの回転エネルギの入出力制御までに一次遅れが発生し、入力急変に対して十分な入力調整ができないという課題があった。
【0008】
すなわち、図5(b)に示したように、発電設備22の停止に伴いT=t0にて電力系統21へ供給される電力がステップ関数状に減少しても、これを検知してAFC発電設備が出力を増加させるまでに一次遅れΔtが発生するため、この間に系統周波数が許容運転周波数範囲外となってしまうことも想定される。
【0009】
このため、通常では発電設備22を停止する場合、発電出力を5〜8%程度に絞った後に電力系統21から切り離すといった運用が行われているが、特に発電設備22の出力が大きい場合や、電力系統21の容量が小さい場合には系統周波数が許容運転周波数範囲外となってしまう恐れがあった。
【0010】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、電力系統に接続される発電設備の停止時に、その出力変動に合わせて可変速フライホイール発電機の回転速度を可変速幅内で変化させることにより回転エネルギを入出力制御し、系統周波数の大きな変動を回避することができる可変速フライホイール発電機の制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、次のような手段により可変速フライホイール発電機を制御するものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、発電設備を有する電力系統に連系された可変速フライホイール発電機の制御方法において、前記発電設備の停止により引き起こされる出力変動パターンに基づいてこの出力変動を抑制する前記可変速フライホイール発電機の運転パターンを予め定めておき、前記発電設備の停止指令が発せられたときに前記運転パターンにて前記可変速フライホイール発電機を運転することを特徴とする。
【0012】
発電設備の通常停止時の制御方法は決まっているため、発電設備の運転停止時の電力系統への出力変動も常にほぼ同じと考えられる。
そこで、請求項1の発明では、発電設備の停止によって電力系統に生じる出力変動パターン、すなわち発生電力の低下に基づき、これを抑制するように可変速フライホイール発電機の運転を制御することによって、電力系統の系統電圧や系統周波数を検出してから可変速フライホイール発電機の制御を行うときのような制御の一次遅れを小さくして系統周波数が許容運転周波数範囲外となることを確実に防ぐことができるものである。
【0013】
つまり、発電設備の運転停止時、発電設備に運転停止指令を送出する以前に可変速フライホイール発電機を同期速度以下で運転するように運転指令信号を送出し、その後発電設備へ運転停止指令を送出し、発電設備からの出力低下に合わせて、可変速フライホイール発電機の回転エネルギを発電設備の出力低下パターンに合わせて予め設定されたレートで制御することにより、電力系統の動揺を小さくして系統周波数が許容運転周波数範囲外となることを防止することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、発電設備を有する電力系統に連系された可変速フライホイール発電機の制御装置において、前記発電設備への停止指令を受けて前記可変速フライホイール発電機を予め定められた待機状態に置き、その後前記停止指令を前記負荷へ送出すると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態から予め定められたレートで前記電力系統へ出力させる制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明によっても、請求項1記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の第1実施形態を示す系統構成図であり、発電設備と可変速フライホイール発電機が連系された電力系統を例に説明する。
【0018】
図1に示すように、可変速フライホイール発電機1は固定子巻線1aおよび回転子巻線1bから構成されており、この可変速フライホイール発電機1の回転子巻線1bはフライホイール2に連結されている。そして、この可変速フライホイール発電機1には、回転子の位相を検出する位相検出器3と、回転速度を検出する速度検出器4も連結されている。また、可変速フライホイール発電機1の固定子巻線1aは、開閉器6を介して電力系統5に接続されている。
【0019】
周波数変換器7は、その入力線7aが電力系統5に接続される一方、その出力線7bが前記回転子巻線1bに接続されている。この周波数変換器7には、制御装置8が接続されている。
【0020】
この制御装置8には、位相検出器3および速度検出器4によりそれぞれ検出された回転子の位相および回転速度信号、電流検出器16および電圧検出器18によりそれぞれ検出された可変速フライホイール発電機1の入出力電流および電圧信号がそれぞれ入力され、周波数変換器7の出力および周波数を制御する。この制御装置8は、制御手段としてのシーケンスコントローラ12からの電力指令Prefを変化させることにより、高い応答性で可変速フライホイール発電機1の入力電力を制御することができるように構成されている。
【0021】
この制御装置8に入力される電流検出器16および電圧検出器18によりそれぞれ検出された電流および電圧は、可変速フライホイール発電機1の有効電力量を検出するためのものである。
【0022】
シーケンスコントローラ12には、発電設備9と可変速フライホイール発電機1とを合わせた入出力状態(有効電力、無効電力)を検出する電流検出器14および電圧検出器15の検出信号、可変速フライホイール発電機1の速度検出器4により検出された速度検出信号がそれぞれ入力され、可変速フライホイール発電機1の運転状態を監視するとともに、最適な制御を行う働きをする。
【0023】
他方、水力、火力または原子力などによる発電設備9は、開閉器10を介して電力系統5に接続されており、発電設備9には制御装置11が接続されている。
【0024】
この制御装置11には、電流検出器17および電圧検出器19によりそれぞれ検出された発電設備9の電流および電圧信号がそれぞれ入力されるとともに、シーケンスコントローラ13からの制御信号が入力される。このシーケンスコントローラ13は、可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12と接続され、発電設備9の運転を監視するとともに、発電設備9の適切な制御を行う働きをする。
【0025】
なお、本実施形態における可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12と発電設備9のシーケンスコントローラ13は、共通のシーケンスコントローラとすることもできる。
【0026】
次に、これらの構成による発電設備9の停止時における可変速フライホイール発電機1の制御方法を説明する。
【0027】
図2は図1の構成のうち、本実施形態の説明に必要な部分だけを抽出して示した構成図であり、以下、この図2に基づいて作用を説明する。なお、図2において、図1と同一の構成には同一の符号を付した。
【0028】
いま、或る時点(これを時間T=0とする。)で、操作員から発電運転中の発電設備9に運転停止指令が入力されたとする。
【0029】
このとき、図3に示す制御を順次実行していく。この制御による発電設備9および可変速フライホイール発電機1の入力変化と、電力系統5全体の系統周波数のタイムチャートを図4(a)および(b)に示す。
【0030】
この図4(a)において、P1は発電設備9から電力系統5への出力を、P2は可変速フライホイール発電機1への電力系統5からの入力をそれぞれ示している。なお、図4(a)において、可変速フライホイール発電機1は、回転速度が大きいほどP2入力が大きく、回転速度が小さいほどP2入力が小さい。
【0031】
まず、図3に示すステップ▲1▼において、この発電設備9の運転停止指令は発電設備9のシーケンスコントローラ13に入力され、この発電設備9のシーケンスコントローラ13は、可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12に発電設備9の運転停止指令が入力された旨の信号を送出する(ステップ▲2▼)。
【0032】
これにより、可変速フライホイール発電機1のシーケンシコントローラ12は、可変速フライホイール発電機1の制御装置8に対して可変速フライホイール発電機1を同期速度以上の回転速度P2Tで運転するように運転開始指令を発する(ステップ▲3▼)。このとき、可変速フライホイール発電機1の運転開始に際しては、電力系統5に大きな系統動揺を与えないよう、適切な時間をかけて起動することが望ましい。
【0033】
次いで、この可変速フライホイール発電機1の制御装置8は、周波数変換器7に指令を発し、可変速フライホイール発電機1の二次電流を制御して、可変速フライホイール発電機1を与えられた同期速度以上の回転速度P2Tで運転させる(ステップ▲4▼)。
【0034】
さらに、可変速フライホイール発電機1が同期速度以上の与えられた回転速度P2Tに達すると、可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12は、発電設備9のシーケンスコントローラ13に可変速フライホイール発電機1が同期速度以上の指定値に達した旨の信号を送出する(ステップ▲5▼)。
【0035】
ステップ▲5▼にて可変速フライホイール発電機が同期速度以上の指定値に達した旨の信号を受けると、発電設備9のシーケンスコントローラ13は、発電設備9の制御装置11に運転停止指令を発する。これに合わせて可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12は、可変速フライホイール発電機1の回転速度を発電設備9の停止による電力系統5への出力減少分を相殺するように予め決められたレートで予め決められた回転速度P2Bまで低減する指令を可変速フライホイール発電機1の制御装置8に発する(ステップ▲6▼)。
【0036】
これにより、可変速フライホイール発電機1は発電設備9からの出力が低下することによる電力系統5の動揺を抑制し、電力系統5の系統周波数を許容運転周波数範囲内に留めることができる。すなわち、図4(a)において、時間T=t1にて発電設備9の出力が急激に低下するが、このときに可変速フライホイール発電機1の回転エネルギを電力系統5へ放出するように制御する。発電設備9が運転停止することにより、電力系統5の系統周波数は一時的には低下するが、発電設備9の運転停止と同時に可変速フライホイール発電機1から電力系統5に対してその回転エネルギを放出するため、電力系統の動揺、すなわち系統周波数の大幅な低下を抑えることができ、系統周波数が許容運転周波数範囲から外れないようにできる。
【0037】
本実施形態においては、発電設備9の運転停止による電力系統5への出力減少分を予め補償するように可変速フライホイール発電機1の運転を制御するため、発電設備9の停止と可変速フライホイール発電機1からの出力発生がほぼ同時になされるため、制御の一次遅れが生じない。このため、発電設備9の運転停止直後の過渡時であっても電力系統5の系統周波数は大きく変動せず、電力系統5を許容運転周波数範囲内で運用することができる。
【0038】
ここで、発電設備9の運転停止は、通常、発電設備9のシーケンスコントローラ13内に予め定められたシーケンスによってなされるため、出力減少パターンは常に同一のものとなる。このように発電設備9の出力変動パターンは通常ほぼ決まったものであるため、運転開始や運転停止時の出力変動も、いつもほぼ同じと考えられる。そこで、発電設備9の運転停止時には発電設備9の運転停止指令に対して、まず可変速フライホイール発電機1を同期速度以上で運転し、その後発電設備9の運転停止に合わせて発電設備9の出力低下を補償すべく可変速フライホイール発電機1の回転速度を低下させる制御をシーケンスコントローラ12により行う。
【0039】
つまり、発電設備9の運転停止に伴う電力系統5への出力減少を補償する可変速フライホイール発電機1の運転パターンは毎回同じものとなるため、この運転パターンを予めフライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12内、もしくは制御装置8内に時間の関数などとして予め持たせておくことが可能であり、そのような構成とすることで常に一次遅れのない制御を行うことができる。
【0040】
なお、本実施形態では、発電設備9の運転停止指令がシーケンスコントローラ13に入力されてから可変速フライホイール発電機1の運転を開始しているが、これに限らず、予め運転を開始した可変速フライホイール発電機1を、発電設備9の運転停止指令がシーケンスコントローラ13に入力された後に同期速度以上で回転させ、発電設備9の出力低下を補償するようにしてもよい。
【0041】
また、図示していないが、電力系統5にさらにAFC発電設備が連系されている場合、このAFC発電設備を併用することによってより安定に電力系統5を運用することが可能である。すなわち、AFC発電設備は電力系統5の系統電圧や系統周波数を検出して系統周波数制御を行うため制御の一次遅れが発生するが、一時遅れが発生するような急激な系統周波数の変化を可変速フライホイール発電機1からの出力によって補償することが可能である。つまり、発電設備9の運転停止等による電力系統5の過渡的な系統周波数の動揺を可変速フライホイール発電機1によって抑制し、さらにAFC発電設備を用いて系統周波数を一定に保つようにすれば、より安定性の高い電力系統5の運用が可能となる。
【0042】
さらに、発電設備9の運転停止による出力低下が、何らかの理由によって予め想定した出力変動パターンと異なる場合、可変速フライホイール発電機1の予め定めた運転パターンを解除し、電力系統5の系統周波数を検出して発電設備9の出力変動を補償するように可変速フライホイール発電機1を運転するようにもできる。
このような場合、発電設備9の運転が通常と異なるパターンで停止するので、可変速フライホイール発電機1を予め定めた運転パターンで運転することによって逆に系統周波数が許容運転周波数範囲外となることも考えられるため、発電設備9の運転停止中に何らかの理由で系統周波数が許容運転周波数範囲外となった場合や、発電設備9の制御装置11の制御異常等が発生した場合、シーケンスコントローラ12がこれを検出して可変速フライホイール発電機1の予め定めた運転パターンでの運転を解除し、例えば特開平6−284583号公報に記載された方法によって出力変動分を補償するように運転させる。このようにすれば、発電設備9が異常停止するような場合であっても、電力系統5に与える系統動揺を最小限に抑えることが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可変速フライホイール発電機の回転エネルギを利用して、発電装置の停止時の入力急変を最小限に抑えることで電力系統の動揺を小さくし、系統周波数を許容運転周波数範囲内に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電力系統全体を示す系統構成図。
【図2】図1の構成のうち、本発明の説明に必要な部分だけを抽出して示した電力系統の構成図。
【図3】図1の実施形態において発電設備の運転停止時の制御手順を示す説明図。
【図4】(a)発電設備の運転停止時における発電設備の出力および可変速フライホイール発電機の入力のタイムチャート、および(b)電力系統全体の系統周波数を示すタイムチャート。
【図5】(a)従来の発電設備とAFC発電設備とを有する電力系統の系統構成図、および(b)発電設備の運転停止時の各発電設備の出力と電力系統全体の系統周波数を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 可変速フライホイール発電機
2 フライホイール
3 位相検出器
4 速度検出器
5 電力系統
6、10 開閉器
7 周波数変換器
8、11 制御装置
9 発電設備
12 シーケンスコントローラ(制御手段)
13 シーケンスコントローラ
14 電流検出器
15 電圧検出器
16、17 電流検出器
18、19 電圧検出器
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電設備と同じ電力系統に接続されたフライホイール発電機の運転方法に係り、特に発電設備の起動停止時に電力系統の周波数変動を小さく抑えることのできる可変速フライホイール発電機の制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の発電設備は、効率向上などのために単機あたりの発電容量が大きいものが多くなっており、さらに、こういった単機容量の大きな発電設備をベースロード用としてだけでなく、電力需要のピーク時用とする運用も多く行われるようになっている。
水力・火力・原子力を問わず、単機容量の大きな発電設備の起動停止時には、出力の急変により電力系統に系統動揺が生じ、系統周波数が変動して電力系統の安定度を損なう虞があるため、自動周波数制御(AFC)機能を持つ発電設備(以下、AFC発電設備と記す。)によって出力を調整し、系統周波数の大きな変動を回避している。
【0003】
図5は、このときの様子を示した模式図であり、(a)は電力系統の概略構成図、(b)は発電設備の停止時の各発電設備の出力変動と系統周波数変動を、時間を横軸にとって示したグラフである。
【0004】
図5(a)に示したように、電力系統21には、発電設備22とAFC発電設備23とが接続されており、これらの発電設備22,23が電力を電力系統21に出力し、この電力を図示しない負荷が消費している。そして、AFC発電設備23は、電力系統21の系統周波数や電圧の変動を監視しており、これらの変動があった場合にその出力を調整するように構成されている。
ここで、時間T=t0において発電設備22の停止によって発電設備22からの出力が0となる場合を考える。この場合、図5(b)に示したように、電力系統21に供給される電力はほぼステップ関数状に減少するため系統周波数の変動が起きる。そして、例えば系統周波数が低下し始めると、これを検知したAFC発電設備がその出力を増加させる。このようにして、電力系統21の系統周波数を一定の範囲とする制御が行われている。
【0005】
上述のAFC発電設備23は例えば可変速水力機械を用いたものなどもあるが、この他に可変速フライホイールを用いるものが知られており、このようなものとして例えば特開平6−284583号公報に開示された技術がある。
【0006】
この、特開平6−284583号公報に開示された周波数変動抑制装置は、電力系統の周波数を周波数検出器により検出し、この検出された周波数信号を第1の不完全微分回路により不完全微分し、この第1の不完全微分回路の出力信号を第2の不完全微分回路によりさらに不完全微分し、この第2の不完全微分回路の出力信号を目標値としてフライホイール発電電動機の入出力電力を電力制御装置により制御することで、負荷変動に応じてフライホイール発電電動機の入出力電力を制御し、電力系統の周波数変動を抑制するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、AFC発電設備を用いた系統安定化手法や特開平6−284583号公報に開示された技術では、電力系統の動揺を系統電圧変動または系統周波数変動により検出している。このように、電力系統の動揺を検出してからAFC発電設備を用いて発電出力の調整を行い、もしくは可変速機およびフライホイールの回転エネルギの入出力制御を行う制御では、系統電圧または系統周波数の検出から発電出力の調整制御や可変速機およびフライホイールの回転エネルギの入出力制御までに一次遅れが発生し、入力急変に対して十分な入力調整ができないという課題があった。
【0008】
すなわち、図5(b)に示したように、発電設備22の停止に伴いT=t0にて電力系統21へ供給される電力がステップ関数状に減少しても、これを検知してAFC発電設備が出力を増加させるまでに一次遅れΔtが発生するため、この間に系統周波数が許容運転周波数範囲外となってしまうことも想定される。
【0009】
このため、通常では発電設備22を停止する場合、発電出力を5〜8%程度に絞った後に電力系統21から切り離すといった運用が行われているが、特に発電設備22の出力が大きい場合や、電力系統21の容量が小さい場合には系統周波数が許容運転周波数範囲外となってしまう恐れがあった。
【0010】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、電力系統に接続される発電設備の停止時に、その出力変動に合わせて可変速フライホイール発電機の回転速度を可変速幅内で変化させることにより回転エネルギを入出力制御し、系統周波数の大きな変動を回避することができる可変速フライホイール発電機の制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、次のような手段により可変速フライホイール発電機を制御するものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、発電設備を有する電力系統に連系された可変速フライホイール発電機の制御方法において、前記発電設備の停止により引き起こされる出力変動パターンに基づいてこの出力変動を抑制する前記可変速フライホイール発電機の運転パターンを予め定めておき、前記発電設備の停止指令が発せられたときに前記運転パターンにて前記可変速フライホイール発電機を運転することを特徴とする。
【0012】
発電設備の通常停止時の制御方法は決まっているため、発電設備の運転停止時の電力系統への出力変動も常にほぼ同じと考えられる。
そこで、請求項1の発明では、発電設備の停止によって電力系統に生じる出力変動パターン、すなわち発生電力の低下に基づき、これを抑制するように可変速フライホイール発電機の運転を制御することによって、電力系統の系統電圧や系統周波数を検出してから可変速フライホイール発電機の制御を行うときのような制御の一次遅れを小さくして系統周波数が許容運転周波数範囲外となることを確実に防ぐことができるものである。
【0013】
つまり、発電設備の運転停止時、発電設備に運転停止指令を送出する以前に可変速フライホイール発電機を同期速度以下で運転するように運転指令信号を送出し、その後発電設備へ運転停止指令を送出し、発電設備からの出力低下に合わせて、可変速フライホイール発電機の回転エネルギを発電設備の出力低下パターンに合わせて予め設定されたレートで制御することにより、電力系統の動揺を小さくして系統周波数が許容運転周波数範囲外となることを防止することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、発電設備を有する電力系統に連系された可変速フライホイール発電機の制御装置において、前記発電設備への停止指令を受けて前記可変速フライホイール発電機を予め定められた待機状態に置き、その後前記停止指令を前記負荷へ送出すると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態から予め定められたレートで前記電力系統へ出力させる制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明によっても、請求項1記載の発明と同様の作用効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の第1実施形態を示す系統構成図であり、発電設備と可変速フライホイール発電機が連系された電力系統を例に説明する。
【0018】
図1に示すように、可変速フライホイール発電機1は固定子巻線1aおよび回転子巻線1bから構成されており、この可変速フライホイール発電機1の回転子巻線1bはフライホイール2に連結されている。そして、この可変速フライホイール発電機1には、回転子の位相を検出する位相検出器3と、回転速度を検出する速度検出器4も連結されている。また、可変速フライホイール発電機1の固定子巻線1aは、開閉器6を介して電力系統5に接続されている。
【0019】
周波数変換器7は、その入力線7aが電力系統5に接続される一方、その出力線7bが前記回転子巻線1bに接続されている。この周波数変換器7には、制御装置8が接続されている。
【0020】
この制御装置8には、位相検出器3および速度検出器4によりそれぞれ検出された回転子の位相および回転速度信号、電流検出器16および電圧検出器18によりそれぞれ検出された可変速フライホイール発電機1の入出力電流および電圧信号がそれぞれ入力され、周波数変換器7の出力および周波数を制御する。この制御装置8は、制御手段としてのシーケンスコントローラ12からの電力指令Prefを変化させることにより、高い応答性で可変速フライホイール発電機1の入力電力を制御することができるように構成されている。
【0021】
この制御装置8に入力される電流検出器16および電圧検出器18によりそれぞれ検出された電流および電圧は、可変速フライホイール発電機1の有効電力量を検出するためのものである。
【0022】
シーケンスコントローラ12には、発電設備9と可変速フライホイール発電機1とを合わせた入出力状態(有効電力、無効電力)を検出する電流検出器14および電圧検出器15の検出信号、可変速フライホイール発電機1の速度検出器4により検出された速度検出信号がそれぞれ入力され、可変速フライホイール発電機1の運転状態を監視するとともに、最適な制御を行う働きをする。
【0023】
他方、水力、火力または原子力などによる発電設備9は、開閉器10を介して電力系統5に接続されており、発電設備9には制御装置11が接続されている。
【0024】
この制御装置11には、電流検出器17および電圧検出器19によりそれぞれ検出された発電設備9の電流および電圧信号がそれぞれ入力されるとともに、シーケンスコントローラ13からの制御信号が入力される。このシーケンスコントローラ13は、可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12と接続され、発電設備9の運転を監視するとともに、発電設備9の適切な制御を行う働きをする。
【0025】
なお、本実施形態における可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12と発電設備9のシーケンスコントローラ13は、共通のシーケンスコントローラとすることもできる。
【0026】
次に、これらの構成による発電設備9の停止時における可変速フライホイール発電機1の制御方法を説明する。
【0027】
図2は図1の構成のうち、本実施形態の説明に必要な部分だけを抽出して示した構成図であり、以下、この図2に基づいて作用を説明する。なお、図2において、図1と同一の構成には同一の符号を付した。
【0028】
いま、或る時点(これを時間T=0とする。)で、操作員から発電運転中の発電設備9に運転停止指令が入力されたとする。
【0029】
このとき、図3に示す制御を順次実行していく。この制御による発電設備9および可変速フライホイール発電機1の入力変化と、電力系統5全体の系統周波数のタイムチャートを図4(a)および(b)に示す。
【0030】
この図4(a)において、P1は発電設備9から電力系統5への出力を、P2は可変速フライホイール発電機1への電力系統5からの入力をそれぞれ示している。なお、図4(a)において、可変速フライホイール発電機1は、回転速度が大きいほどP2入力が大きく、回転速度が小さいほどP2入力が小さい。
【0031】
まず、図3に示すステップ▲1▼において、この発電設備9の運転停止指令は発電設備9のシーケンスコントローラ13に入力され、この発電設備9のシーケンスコントローラ13は、可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12に発電設備9の運転停止指令が入力された旨の信号を送出する(ステップ▲2▼)。
【0032】
これにより、可変速フライホイール発電機1のシーケンシコントローラ12は、可変速フライホイール発電機1の制御装置8に対して可変速フライホイール発電機1を同期速度以上の回転速度P2Tで運転するように運転開始指令を発する(ステップ▲3▼)。このとき、可変速フライホイール発電機1の運転開始に際しては、電力系統5に大きな系統動揺を与えないよう、適切な時間をかけて起動することが望ましい。
【0033】
次いで、この可変速フライホイール発電機1の制御装置8は、周波数変換器7に指令を発し、可変速フライホイール発電機1の二次電流を制御して、可変速フライホイール発電機1を与えられた同期速度以上の回転速度P2Tで運転させる(ステップ▲4▼)。
【0034】
さらに、可変速フライホイール発電機1が同期速度以上の与えられた回転速度P2Tに達すると、可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12は、発電設備9のシーケンスコントローラ13に可変速フライホイール発電機1が同期速度以上の指定値に達した旨の信号を送出する(ステップ▲5▼)。
【0035】
ステップ▲5▼にて可変速フライホイール発電機が同期速度以上の指定値に達した旨の信号を受けると、発電設備9のシーケンスコントローラ13は、発電設備9の制御装置11に運転停止指令を発する。これに合わせて可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12は、可変速フライホイール発電機1の回転速度を発電設備9の停止による電力系統5への出力減少分を相殺するように予め決められたレートで予め決められた回転速度P2Bまで低減する指令を可変速フライホイール発電機1の制御装置8に発する(ステップ▲6▼)。
【0036】
これにより、可変速フライホイール発電機1は発電設備9からの出力が低下することによる電力系統5の動揺を抑制し、電力系統5の系統周波数を許容運転周波数範囲内に留めることができる。すなわち、図4(a)において、時間T=t1にて発電設備9の出力が急激に低下するが、このときに可変速フライホイール発電機1の回転エネルギを電力系統5へ放出するように制御する。発電設備9が運転停止することにより、電力系統5の系統周波数は一時的には低下するが、発電設備9の運転停止と同時に可変速フライホイール発電機1から電力系統5に対してその回転エネルギを放出するため、電力系統の動揺、すなわち系統周波数の大幅な低下を抑えることができ、系統周波数が許容運転周波数範囲から外れないようにできる。
【0037】
本実施形態においては、発電設備9の運転停止による電力系統5への出力減少分を予め補償するように可変速フライホイール発電機1の運転を制御するため、発電設備9の停止と可変速フライホイール発電機1からの出力発生がほぼ同時になされるため、制御の一次遅れが生じない。このため、発電設備9の運転停止直後の過渡時であっても電力系統5の系統周波数は大きく変動せず、電力系統5を許容運転周波数範囲内で運用することができる。
【0038】
ここで、発電設備9の運転停止は、通常、発電設備9のシーケンスコントローラ13内に予め定められたシーケンスによってなされるため、出力減少パターンは常に同一のものとなる。このように発電設備9の出力変動パターンは通常ほぼ決まったものであるため、運転開始や運転停止時の出力変動も、いつもほぼ同じと考えられる。そこで、発電設備9の運転停止時には発電設備9の運転停止指令に対して、まず可変速フライホイール発電機1を同期速度以上で運転し、その後発電設備9の運転停止に合わせて発電設備9の出力低下を補償すべく可変速フライホイール発電機1の回転速度を低下させる制御をシーケンスコントローラ12により行う。
【0039】
つまり、発電設備9の運転停止に伴う電力系統5への出力減少を補償する可変速フライホイール発電機1の運転パターンは毎回同じものとなるため、この運転パターンを予めフライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12内、もしくは制御装置8内に時間の関数などとして予め持たせておくことが可能であり、そのような構成とすることで常に一次遅れのない制御を行うことができる。
【0040】
なお、本実施形態では、発電設備9の運転停止指令がシーケンスコントローラ13に入力されてから可変速フライホイール発電機1の運転を開始しているが、これに限らず、予め運転を開始した可変速フライホイール発電機1を、発電設備9の運転停止指令がシーケンスコントローラ13に入力された後に同期速度以上で回転させ、発電設備9の出力低下を補償するようにしてもよい。
【0041】
また、図示していないが、電力系統5にさらにAFC発電設備が連系されている場合、このAFC発電設備を併用することによってより安定に電力系統5を運用することが可能である。すなわち、AFC発電設備は電力系統5の系統電圧や系統周波数を検出して系統周波数制御を行うため制御の一次遅れが発生するが、一時遅れが発生するような急激な系統周波数の変化を可変速フライホイール発電機1からの出力によって補償することが可能である。つまり、発電設備9の運転停止等による電力系統5の過渡的な系統周波数の動揺を可変速フライホイール発電機1によって抑制し、さらにAFC発電設備を用いて系統周波数を一定に保つようにすれば、より安定性の高い電力系統5の運用が可能となる。
【0042】
さらに、発電設備9の運転停止による出力低下が、何らかの理由によって予め想定した出力変動パターンと異なる場合、可変速フライホイール発電機1の予め定めた運転パターンを解除し、電力系統5の系統周波数を検出して発電設備9の出力変動を補償するように可変速フライホイール発電機1を運転するようにもできる。
このような場合、発電設備9の運転が通常と異なるパターンで停止するので、可変速フライホイール発電機1を予め定めた運転パターンで運転することによって逆に系統周波数が許容運転周波数範囲外となることも考えられるため、発電設備9の運転停止中に何らかの理由で系統周波数が許容運転周波数範囲外となった場合や、発電設備9の制御装置11の制御異常等が発生した場合、シーケンスコントローラ12がこれを検出して可変速フライホイール発電機1の予め定めた運転パターンでの運転を解除し、例えば特開平6−284583号公報に記載された方法によって出力変動分を補償するように運転させる。このようにすれば、発電設備9が異常停止するような場合であっても、電力系統5に与える系統動揺を最小限に抑えることが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可変速フライホイール発電機の回転エネルギを利用して、発電装置の停止時の入力急変を最小限に抑えることで電力系統の動揺を小さくし、系統周波数を許容運転周波数範囲内に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電力系統全体を示す系統構成図。
【図2】図1の構成のうち、本発明の説明に必要な部分だけを抽出して示した電力系統の構成図。
【図3】図1の実施形態において発電設備の運転停止時の制御手順を示す説明図。
【図4】(a)発電設備の運転停止時における発電設備の出力および可変速フライホイール発電機の入力のタイムチャート、および(b)電力系統全体の系統周波数を示すタイムチャート。
【図5】(a)従来の発電設備とAFC発電設備とを有する電力系統の系統構成図、および(b)発電設備の運転停止時の各発電設備の出力と電力系統全体の系統周波数を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 可変速フライホイール発電機
2 フライホイール
3 位相検出器
4 速度検出器
5 電力系統
6、10 開閉器
7 周波数変換器
8、11 制御装置
9 発電設備
12 シーケンスコントローラ(制御手段)
13 シーケンスコントローラ
14 電流検出器
15 電圧検出器
16、17 電流検出器
18、19 電圧検出器
Claims (2)
- 発電設備を有する電力系統に連系された可変速フライホイール発電機の制御方法において、前記発電設備の停止により引き起こされる出力変動パターンに基づいてこの出力変動を抑制する前記可変速フライホイール発電機の運転パターンを予め定めておき、前記発電設備の停止指令が発せられたときに前記運転パターンにて前記可変速フライホイール発電機を運転することを特徴とする可変速フライホイール発電機の制御方法。
- 発電設備を有する電力系統に連系された可変速フライホイール発電機の制御装置において、前記発電設備への停止指令を受けて前記可変速フライホイール発電機を予め定められた待機状態に置き、その後前記停止指令を前記負荷へ送出すると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態から予め定められたレートで前記電力系統へ出力させる制御手段を備えたことを特徴とする可変速フライホイール発電機の制御装置。
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JP2002240271A JP2004080951A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 可変速フライホイール発電機の制御方法および装置 |
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