JP2002345152A - 可変速フライホイール発電機の制御方法および装置 - Google Patents

可変速フライホイール発電機の制御方法および装置

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JP2002345152A
JP2002345152A JP2001145317A JP2001145317A JP2002345152A JP 2002345152 A JP2002345152 A JP 2002345152A JP 2001145317 A JP2001145317 A JP 2001145317A JP 2001145317 A JP2001145317 A JP 2001145317A JP 2002345152 A JP2002345152 A JP 2002345152A
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JP
Japan
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flywheel generator
variable speed
speed flywheel
load
input
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Application number
JP2001145317A
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English (en)
Inventor
Junji Mori
淳二 森
Takeo Kanai
丈雄 金井
Kiyoshi Kusunoki
清志 楠
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】事業所全体の入力急変を回避すること。 【解決手段】入力の急変を引き起こす少なくとも1台の
負荷9と、少なくとも1台の可変速フライホイール発電
機1が連係された系統において、負荷9に入力の急変を
引き起こす運転指令が出されたときに可変速フライホイ
ール発電機1を予め定められた待機状態に置き、その後
前記運転指令を前記負荷へ伝えると同時に前記可変速フ
ライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態から
予め定められたレートで出入りさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急変する負荷と可
変速機が混在する電力系統の運転方式に係り、特にアー
ク炉、圧延装置、磁気浮上鉄道、大型モータなどのよう
な大容量負荷の運転・停止に伴う負荷の急変動を抑制す
る可変速フライホイール発電機の制御方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可変速機およびフライホイールを
用いて電力系統の安定度を向上させる運用技法について
は、特許第2660126号公報、発明の名称「周波数
変動抑制装置」に開示されたものがある。
【0003】この周波数変動抑制装置は、電力系統の周
波数を周波数検出器により検出し、この検出された周波
数信号を第1の不完全微分回路により不完全微分し、こ
の第1の不完全微分回路の出力信号を第2の不完全微分
回路によりさらに不完全微分し、この第2の不完全微分
回路の出力信号を目標値としてフライホイール発電電動
機の入出力電力を電力制御装置により制御することで、
負荷変動に応じてフライホイール発電電動機の入出力電
力を制御し、電力系統の周波数変動を抑制するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、揚水
発電所やアーク炉の大容量化、磁気浮上鉄道の新設、ま
たは圧延装置などのように電力系統に動揺を与える大型
の負荷が増え始めており、系統周波数をある範囲以内に
収める運用が求められている。
【0005】しかしながら、特許第2660126号公
報に開示された「周波数変動抑制装置」では、電力系統
の動揺を系統電圧変動または系統周波数変動により検出
しており、このように可変速機およびフライホイールの
回転エネルギの入出力制御を行う制御では、系統電圧ま
たは系統周波数の検出から可変速機およびフライホイー
ルの回転エネルギの入出力制御までに一次遅れが発生
し、入力急変に対して十分な入力調整ができないという
課題があった。
【0006】すなわち、従来では図8(a)および
(b)に示すように、大型負荷の運転開始時t〜t
に大型負荷の入力PをP1rに急激に増加させた場
合、可変速機の入力PをP2TからP2Bまで低下さ
せて系統全体の入力量Pを補償している。
【0007】また、図9(a)および(b)に示すよう
に、大型負荷の運転停止時t〜t に大型負荷の入力
をP1rから急激に低下させた場合、可変速機の入
力P をP2BからP2Tまで増加させて系統全体の入
力量Pを補償している。しかし、大型負荷の運転開始時
と運転停止時には、可変速機に一次遅れが発生すること
となり、入力急変に対して十分な入力調整ができないと
いう課題があった。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、電力系統に接続される負荷の運転始動または停止時
に、その入力変動に合わせて可変速フライホイール発電
機の回転速度を可変速幅内で変化させることにより回転
エネルギを入出力制御し、事業所全体の入力急変を回避
することができる可変速フライホイール発電機の制御方
法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、次のような手段により可変速フライホイール
発電機の制御方法を構成するものである。
【0010】請求項1記載の発明は、入力の急変を引き
起こす少なくとも1台の負荷と、少なくとも1台の可変
速フライホイール発電機が連係された系統において、前
記負荷に入力の急変を引き起こす運転指令が出されたと
きに前記可変速フライホイール発電機を予め定められた
待機状態に置き、その後前記運転指令を前記負荷へ伝え
ると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネ
ルギを前記待機状態から予め定められたレートで出入り
させるものである。
【0011】事業所内に設置された負荷パターンは、通
常ほぼ決まったものであるため、運転開始時、運転停止
時の負荷変動も、常にほぼ同じと考えられる。
【0012】そこで、請求項1記載の発明では、負荷の
運転開始時、負荷の運転開始以前に可変速フライホイー
ル発電機を同期速度以上で運転するように運転指令信号
を送出し、その後負荷の入力急増に合わせて、前記可変
速フライホイール発電機の回転エネルギを負荷の入力急
増パターンに合わせて予め設定されたレートで制御する
ことにより、事業所の全入力の急変が回避され、電力系
統の動揺を小さくすることができる。
【0013】一方、負荷の運転停止時には、負荷の運転
停止以前に、運転中の可変速フライホイール発電機の回
転速度を同期速度以下に下げる運転指令を送り、その後
運転停止に入る負荷の入力急減に合わせて、前記可変速
フライホイール発電機の回転エネルギを負荷の入力急減
パターンに合わせて予め設定されたレートで制御するこ
とにより、事業所の全入力の急変が回避され、電力系統
の動揺を小さくすることができる。
【0014】請求項2記載の発明は、入力の急変を引き
起こす少なくとも1台の負荷と、少なくとも1台の可変
速フライホイール発電機を有する系統において、前記負
荷への運転指令により引き起こされる入力変動パターン
に基づいてこの入力変動を抑制する前記可変速フライホ
イール発電機の運転パターンを予め定めておき、前記負
荷への運転指令が発せられたときに前記運転パターンに
て前記可変速フライホイール発電機を運転するものであ
る。
【0015】事業所内に設置された負荷の入力変動パタ
ーン同様、これを補償する可変速フライホイール発電機
の起動パターンについても、通常ほぼ同じと考えられ
る。
【0016】そこで、請求項2記載の発明によれば、可
変速フライホイール発電機が運転開始し、負荷の運転指
令と同時に定められたパターンで可変速フライホイール
発電機の回転エネルギを出入りさせて負荷への入力の急
変を補償する一連の流れを、負荷の運転指令の時点も含
めてパターン化することによって、これらの負荷および
可変速フライホイール発電機へ運転指令を与えるコント
ローラ部などを簡略化することができる。
【0017】本発明は上記目的を達成するため、次のよ
うな手段により可変速フライホイール発電機の制御装置
を構成するものである。
【0018】請求項3記載の発明は、入力の急変を引き
起こす少なくとも1台の負荷と、少なくとも1台の可変
速フライホイール発電機が連係された系統において、前
記負荷に入力の急変を引き起こす運転指令が出されたと
きに前記可変速フライホイール発電機を予め定められた
待機状態に置き、その後前記運転指令を前記負荷へ伝え
ると同時に前記可変速フライホイール発電機の回転エネ
ルギを前記待機状態から予め定められたレートで出入り
させる制御を実行する制御手段を備えたものである。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の作用および効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の第1実施形態として事業所
全体を示す系統構成図であり、本実施形態では同一事業
所A内に、大型負荷と可変速フライホイール発電機が設
置された場合を例に説明する。
【0022】図1に示すように、事業所A内には、固定
子巻線1aおよび回転子巻線1bからなる可変速フライ
ホイール発電機1が設置され、この可変速フライホイー
ル発電機1の回転子巻線1bはフライホイール2に連結
されている。そして、この可変速フライホイール発電機
1には、回転子の位相を検出する位相検出器3と、回転
速度を検出する速度検出器4も連結されている。また、
可変速フライホイール発電機1の固定子巻線1aは、開
閉器6を介して電力系統5に接続されている。
【0023】周波数変換器7は、その入力線7aが電力
系統5に接続される一方、その出力線7bが前記回転子
巻線1bに接続されている。この周波数変換器7には、
制御装置8が接続されている。
【0024】この制御装置8には、位相検出器3および
速度検出器4によりそれぞれ検出された回転子の位相お
よび回転速度信号、電流検出器16および電圧検出器1
8によりそれぞれ検出された可変速フライホイール発電
機1の入出力電流および電圧信号がそれぞれ入力され、
周波数変換器7の出力および周波数を制御する。この制
御装置8は、制御手段としてのシーケンスコントローラ
12からの電力指令Prefを変化させることにより、
高い応答性で可変速フライホイール発電機1の入力電力
を制御することができるように構成されている。
【0025】この制御装置8に入力される電流検出器1
6および電圧検出器18によりそれぞれ検出された電流
および電圧は、可変速フライホイール発電機1の有効電
力量を検出するためのものである。
【0026】シーケンスコントローラ12には、事業所
A全体としての入出力状態(有効電力、無効電力)を検
出する電流検出器14および電圧検出器15の検出信
号、可変速フライホイール発電機1の速度検出器4によ
り検出された速度検出信号がそれぞれ入力され、可変速
フライホイール発電機1の運転状態を監視するととも
に、最適な制御を行う働きをする。
【0027】他方、アーク炉、圧延装置、磁気浮上鉄
道、大型モータなどのような大型負荷9は、開閉器10
を介して電力系統5に接続されているとともに、制御装
置11も接続されている。
【0028】この制御装置11には、電流検出器17お
よび電圧検出器19によりそれぞれ検出された大型負荷
9の電流および電圧信号がそれぞれ入力されるととも
に、シーケンスコントローラ13からの制御信号が入力
される。このシーケンスコントローラ13は、可変速フ
ライホイール発電機1のシーケンスコントローラ12と
接続され、大型負荷9の運転を監視するとともに、大型
負荷9の最適な制御を行う働きをする。
【0029】なお、本実施形態における可変速フライホ
イール発電機1のシーケンスコントローラ12と大型負
荷9のシーケンスコントローラ13は、共通のシーケン
スコントローラとすることもできる。
【0030】次に、上記のような構成の事業所Aにおい
て、可変速フライホイール発電機1の制御方法の作用を
説明する。
【0031】図2は図1の構成のうち、本発明の説明に
必要な部分だけを抽出して示した事業所Aの構成図であ
り、以下、この図2に基づいて作用を説明する。
【0032】まず、大型負荷9の運転開始時の制御につ
いて説明する。
【0033】いま、或る時点(これを時点0とする)
で、操作員から大型負荷9に運転開始指令が入力された
とする。
【0034】このとき、図3に示す制御を順次実行して
行く。この制御による大型負荷9および可変速フライホ
イール発電機1の入力変化と、事業所A全体の入力変化
のタイムチャートを図4(a)および(b)に示す。
【0035】この図4(a)において、P入力は大型
負荷9の入力変化を、P入力は可変速フライホイール
発電機1の入力変化をそれぞれ示している。また、図4
(a)において、可変速フライホイール発電機1は、回
転速度が速いとP入力が大で、回転速度が遅いとP
入力が小となり、回転速度とP入力との関係は同一で
あるため、P2T、P2Bを回転速度とする。図6
(a)および(b)も同様である。
【0036】まず、図3に示すステップにおいて、こ
の大型負荷9の運転開始指令は大型負荷9のシーケンス
コントローラ13に入力され、この大型負荷9のシーケ
ンスコントローラ13は、可変速フライホイール発電機
1のシーケンスコントローラ12に大型負荷9の運転開
始指令が入力された旨の信号を送出する(ステップ
)。
【0037】これにより、可変速フライホイール発電機
1のシーケンシコントローラ12は、可変速フライホイ
ール発電機1の制御装置8に対して可変速フライホイー
ル発電機1を同期速度以上の回転速度P2Tで運転する
ように運転開始指令を発する(ステップ)。
【0038】次いで、この可変速フライホイール発電機
1の制御装置8は、周波数変換器7に指令を発し、可変
速フライホイール発電機1の二次電流を制御して、可変
速フライホイール発電機1を与えられた同期速度以上の
回転速度P2Tで運転させる(ステップ)。
【0039】さらに、可変速フライホイール発電機1が
同期速度以上の与えられた回転速度P2Tに達すると、
可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントロー
ラ12は、大型負荷9のシーケンスコントローラ13に
可変速フライホイール発電機1が同期速度以上の指定値
に達した旨の信号を送出する(ステップ)。
【0040】この大型負荷9のシーケンスコントローラ
13は、大型負荷9の制御装置11に運転開始指令を発
する。これに合わせて、可変速フライホイール発電機1
のシーケンスコントローラ12は、可変速フライホイー
ル発電機1の制御装置8に、可変速フライホイール発電
機1を、大型負荷9の負荷急増を相殺するように予め決
められたレートで、予め決められた回転速度P2Bまで
低減する指令を発する(ステップ)。
【0041】これにより、可変速フライホイール発電機
1は、大型負荷9の入力変動の急変を抑制し、事業所A
全体として入力の急変を抑制することができる。ここ
で、図4(a)において、tからtまでの期間Δt
では大型負荷9の入力が急増となるが、この期間Δtに
可変速フライホイール発電機1の回転エネルギを制御す
ることにより、事業所A全体としての入力の急変を抑え
ることができる。
【0042】なお、図4は大型負荷9の負荷パターンの
一例を示したが、これに限らず、どのような負荷パター
ンであっても、大型負荷9の負荷パターンが決まってい
れば、その負荷急増を相殺する可変速フライホイール発
電機1の運転を行うことができるので、事業所A全体と
しての入力急変を抑制することができる。
【0043】このように大型負荷9の負荷パターンは、
通常ほぼ決まったものであるため、運転開始時、運転停
止時の負荷変動も、いつの場合もほぼ同じと考えられ
る。そこで、大型負荷9の運転開始時には、大型負荷9
の運転開始指令に対して、まず停止中の可変速フライホ
イール発電機1を同期速度以上で運転し、その後大型負
荷9の運転開始に合わせて大型負荷9の負荷変動を相殺
するように可変速フライホイール発電機1の回転速度を
低下させるようにシーケンスコントローラ12により制
御する。
【0044】したがって、大型負荷9を運転する場合に
は、大型負荷9の運転開始以前に可変速フライホイール
発電機1を同期速度以上で運転するように運転指令信号
を送出し、その後大型負荷9の入力急増に合わせて、可
変速フライホイール発電機1の回転エネルギを大型負荷
9の入力急増パターンに合わせて予め設定されたレート
で制御することにより、事業所Aの全入力の急変が回避
され、電力系統の動揺を小さくすることができる。
【0045】次に、大型負荷9の運転停止時の制御につ
いて説明する。
【0046】或る時点(これを時点0とする)で、操作
員から大型負荷9に運転停止指令が入力されたとする。
【0047】このとき、図5に示す制御を順次実行して
行く。この制御による大型負荷9および可変速フライホ
イール発電機1の入力変化と、事業所A全体の入力変化
のタイムチャートを図6(a)および(b)に示す。
【0048】まず、図5に示すステップにおいて、こ
の大型負荷9の運転停止指令は大型負荷9のシーケンス
コントローラ13に入力され、この大型負荷9のシーケ
ンスコントローラ13は、可変速フライホイール発電機
1のシーケンスコントローラ12に大型負荷9の運転停
止指令が入力された旨の信号を送出する(ステップ
)。
【0049】これにより、可変速フライホイール発電機
1のシーケンシコントローラ12は、可変速フライホイ
ール発電機1の制御装置8に対して可変速フライホイー
ル発電機1を同期速度以下の回転速度P2Bで運転する
ように運転停止指令を発する(ステップ)。
【0050】次いで、この可変速フライホイール発電機
1の制御装置8は、周波数変換器7に指令を発し、可変
速フライホイール発電機1の二次電流を制御して、可変
速フライホイール発電機1を与えられた同期速度以下の
回転速度P2Bで運転させる(ステップ)。
【0051】ここで、図6(a)では、時点0において
可変速フライホイール発電機1が運転されているが、こ
れに限らず、時点0で停止していた可変速フライホイー
ル発電機1を起動し、回転速度P2Bで運転するように
制御してもよい。この場合、大型負荷9への運転停止指
令から可変速フライホイール発電機1が回転速度P
で運転されるまでに多少の時間を要するため、大型負荷
9が急停止の必要があるような負荷である場合は、予め
可変速フライホイール発電機1を回転させておくことが
望ましい。
【0052】さらに、可変速フライホイール発電機1が
同期速度以下の与えられた回転速度P2Bに達すると、
可変速フライホイール発電機1のシーケンスコントロー
ラ12は、大型負荷9のシーケンスコントローラ13に
可変速フライホイール発電機1が同期速度以下の指定値
に達した旨の信号を送出する(ステップ)。
【0053】この大型負荷9のシーケンスコントローラ
13は、大型負荷9の制御装置11に運転停止指令を発
する。これに合わせて、可変速フライホイール発電機1
のシーケンスコントローラ12は、可変速フライホイー
ル発電機1の制御装置8に、可変速フライホイール発電
機1を、大型負荷9の負荷急減を相殺するように予め決
められたレートで、予め決められた回転速度P2Tまで
増加する指令を発する(ステップ)。
【0054】これにより、可変速フライホイール発電機
1は、大型負荷9の入力変動の急変を抑制し、事業所A
全体として入力の急変を抑制することができる。ここ
で、図6(a)において、tからtまでの期間Δt
では大型負荷9の入力が急減となるが、この期間Δtに
可変速フライホイール発電機1の回転エネルギを制御す
ることにより、事業所A全体としての入力の急変を抑え
ることができる。
【0055】なお、図6は大型負荷9の負荷パターンの
一例を示したが、これに限らず、どのような負荷パター
ンであっても、大型負荷9の負荷パターンが決まってい
れば、その負荷急減を相殺する可変速フライホイール発
電機1の運転を行うことができるので、事業所A全体と
しての入力急変を抑制することができる。
【0056】このように大型負荷9の停止時には、大型
負荷9の運転停止指令に対して、まず運転中の可変速フ
ライホイール発電機1の回転速度を低下させ、その後大
型負荷9の運転停止指令に合わせて大型負荷9の負荷変
動を相殺するように可変速フライホイール発電機1の回
転速度を上げるようにシーケンスコントローラ12によ
り制御する。
【0057】したがって、大型負荷9の運転を停止する
場合には、大型負荷9の運転停止以前に、運転中の可変
速フライホイール発電機1の回転速度を同期速度以下に
低下させる運転指令信号を送出し、その後運転停止状態
に入る大型負荷9の入力急減に合わせて、可変速フライ
ホイール発電機1の回転エネルギを大型負荷9の入力急
減パターンに合わせて予め設定されたレートで制御する
ことにより、事業所Aの全入力の急変が回避され、電力
系統の動揺を小さくすることができる。
【0058】さらに、上記実施形態では、大型負荷9へ
の運転開始指令もしくは運転停止指令の際に、可変速フ
ライホイール発電機1を規定の回転速度での運転状態に
した後に予め定められたレートで可変速フライホイール
発電機1から電力を入出力して入力の急変を補償してい
るが、図4および図6で示した可変速フライホイール発
電機1の運転パターンを時点0から予め定めることもで
きる。この場合、大型負荷9への運転開始指令もしくは
運転停止指令と同時にシーケンスコントローラ12が可
変速フライホイール発電機1に対してこれらの運転パタ
ーンにての運転を開始する指令を送信し、その後、一定
の時間(t)の経過後にシーケンスコントローラ13
が大型負荷9へ運転開始指令を送信することによって、
上記実施形態と全く同様の効果を得ることができる。さ
らにこの場合、シーケンスコントローラ12、13の機
能を簡略化することもできる。
【0059】なお、上記実施形態では、同一事業所A内
での同じ電力系統5に接続される大型負荷9と可変速フ
ライホイール発電機1の連系制御を対象としていたが、
本発明は、このような場合に限らず、同じ電力系統5に
接続される大型負荷9と可変速フライホイール発電機1
でも実施可能である。この場合には、これら複数の事業
所にまたがる可変速フライホイール発電機1と大型負荷
9が一つの事業所に設置されたものと同様の手順によ
り、上述した図3または図5に示した制御処理を適用す
ればよく、系統全体の入力急変を抑えるという本発明の
効果が充分に得られるものである。
【0060】また、上記実施形態では、同一事業所A内
に可変速フライホイール発電機1と大型負荷9をそれぞ
れ1台設置した場合について説明したが、これに限らず
それぞれ複数台設置するようにしてもよい。
【0061】以上の実施形態では、可変速フライホイー
ル発電機を対象としていたが、本発明ではこのような場
合に限らず、可変速揚水発電電動機でも実施可能であ
る。
【0062】すなわち、図7は本発明の第2実施形態を
示すもので、例えば2か所の揚水発電所C、Dが電力系
統5に接続されている場合、これら複数の揚水発電所全
体に含まれている発電電動機を群として捉え、その中の
可変速機に対して、上記した図3および図5に示した制
御処理を適用することにより、揚水発電所全体の入力急
変を抑えることが可能となり、前述と同様の効果を得る
ことができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
変速フライホイール発電機の回転エネルギを利用して、
負荷の運転開始、停止時の入力急変を抑えることがで
き、電力系統の動揺を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変速フライホイール発電機の制
御方法の第1実施形態において事業所全体を示す系統構
成図。
【図2】図1の構成のうち、本発明の説明に必要な部分
だけを抽出して示した事業所の構成図。
【図3】図1の実施形態において大型負荷の運転開始時
の制御手順を示す説明図。
【図4】(a)および(b)は運転開始時の大型負荷お
よび可変速フライホイール発電機の入力変化と、事業所
全体の入力変化を示すタイムチャート。
【図5】図1の実施形態において大型負荷の運転停止時
の制御手順を示す説明図。
【図6】(a)および(b)は運転停止時の大型負荷お
よび可変速フライホイール発電機の入力変化と、事業所
全体の入力変化を示すタイムチャート。
【図7】本発明の第2実施形態を示す系統構成図。
【図8】(a)および(b)は従来技術による大型負荷
および可変速フライホイール発電機の入力変化と、事業
所全体の運転開始時の入力変化を示すタイムチャート。
【図9】(a)および(b)は従来技術による大型負荷
および可変速フライホイール発電機の入力変化と、事業
所全体の運転停止時の入力変化を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 可変速フライホイール発電機 2 フライホイール 3 位相検出器 4 速度検出器 5 電力系統 6、10 開閉器 7 周波数変換器 8、11 制御装置 9 大型負荷 12 シーケンスコントローラ(制御手段) 13 シーケンスコントローラ 14 電流検出器 15 電圧検出器 16、17 電流検出器 18、19 電圧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠 清志 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5G066 HB02 JA03 JB02 5H590 AA02 AA11 BB15 CC10 CD05 CE01 CE02 CE07 DD44 EA01 EA14 EB04 FA08 GA06 HA02 HA04 HA10 HA27 JA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力の急変を引き起こす少なくとも1台
    の負荷と、少なくとも1台の可変速フライホイール発電
    機が連係された系統において、前記負荷に入力の急変を
    引き起こす運転指令が出されたときに前記可変速フライ
    ホイール発電機を予め定められた待機状態に置き、その
    後前記運転指令を前記負荷へ伝えると同時に前記可変速
    フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態か
    ら予め定められたレートで出入りさせることを特徴とす
    る可変速フライホイール発電機の制御方法。
  2. 【請求項2】 入力の急変を引き起こす少なくとも1台
    の負荷と、少なくとも1台の可変速フライホイール発電
    機を有する系統において、前記負荷への運転指令により
    引き起こされる入力変動パターンに基づいてこの入力変
    動を抑制する前記可変速フライホイール発電機の運転パ
    ターンを予め定めておき、前記負荷への運転指令が発せ
    られたときに前記運転パターンにて前記可変速フライホ
    イール発電機を運転することを特徴とする可変速フライ
    ホイール発電機の制御方法。
  3. 【請求項3】 入力の急変を引き起こす少なくとも1台
    の負荷と、少なくとも1台の可変速フライホイール発電
    機が連係された系統において、前記負荷に入力の急変を
    引き起こす運転指令が出されたときに前記可変速フライ
    ホイール発電機を予め定められた待機状態に置き、その
    後前記運転指令を前記負荷へ伝えると同時に前記可変速
    フライホイール発電機の回転エネルギを前記待機状態か
    ら予め定められたレートで出入りさせる制御を実行する
    制御手段を備えたことを特徴とする可変速フライホイー
    ル発電機の制御装置。
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