JP2004080419A - 電源回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】主整流回路のダイオードのショート、平滑用コンデンサのショート等によっては電流制限抵抗器が焼損することが無いようにすることを目的とする。
【解決手段】商用電源が供給される電源プラグ1の一端をヒューズ2、電源スイッチ3及び電流制限抵抗器4の直列回路を介して、主整流回路5の一方の入力端子に接続し、この電源プラグ1の他端をこの主整流回路5の他方の入力端子に接続し、この主整流回路5の出力信号を直流出力回路7に供給して主直流電源を得ると共にこの電流制限抵抗器4の両端間にこの電流制限抵抗器4をショートするリレースイッチ9を設け、この直流出力回路7の出力直流電圧によりこのリレースイッチ9を制御すると共にこの電源プラグ1の一端及び他端を補助電源回路10,11の入力側に接続し、この補助電源回路10,11の出力直流電圧によりこの電源スイッチ3を制御するようにした電源回路において、このリレースイッチ9をこの補助電源回路10,11の出力直流電圧によっても制御するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】商用電源が供給される電源プラグ1の一端をヒューズ2、電源スイッチ3及び電流制限抵抗器4の直列回路を介して、主整流回路5の一方の入力端子に接続し、この電源プラグ1の他端をこの主整流回路5の他方の入力端子に接続し、この主整流回路5の出力信号を直流出力回路7に供給して主直流電源を得ると共にこの電流制限抵抗器4の両端間にこの電流制限抵抗器4をショートするリレースイッチ9を設け、この直流出力回路7の出力直流電圧によりこのリレースイッチ9を制御すると共にこの電源プラグ1の一端及び他端を補助電源回路10,11の入力側に接続し、この補助電源回路10,11の出力直流電圧によりこの電源スイッチ3を制御するようにした電源回路において、このリレースイッチ9をこの補助電源回路10,11の出力直流電圧によっても制御するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビジョン受像機等の電子機器に使用して好適な電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン受像機の電源回路として図2に示す如きものが提案されている。この図2につき説明するに、図2において、1は商用電源が供給される電源プラグを示し、この電源プラグ1の一端をヒューズ2、後述する電磁装置3aにより制御されるリレースイッチより成る電源スイッチ3及びラッシュカレントを制限する電流制限抵抗器4の直列回路を介してダイオードのブリッジ回路より成る主整流回路5の一方の入力端子に接続する。
【0003】
この電源プラグ1の他端をこの主整流回路5の他方の入力端子に接続する。この主整流回路5の一方及び他方の出力端子間に平滑用のコンデンサ6を接続すると共に、この主整流回路5の整流出力信号を直流出力回路を構成する所望の直流電圧(主直流電源)例えば12Vの直流電圧を得るDC−DCコンバータ7に供給し、このDC−DCコンバータ7の直流出力端子8にこの所望の直流電圧を供給する如くする。
【0004】
この電流制限抵抗器4の両端間に電磁装置9aによりオンオフが制御されるリレースイッチ9を接続し、このDC−DCコンバータ7の出力端子をこの電磁装置9aを介して接地する。即ちDC−DCコンバータ7の出力側の直流電圧が、電源スイッチ3のオンより所定時間(ラッシュカレントが流れる時間)後に、所定電圧値以上となったときにリレースイッチ9をオンとし電流制限抵抗器4をショートする如くする。
【0005】
また、ヒューズ2及び電源スイッチ3の接続点を補助電源回路を構成するトランス10の1次巻線10aの一端に接続し、この1次巻線10aの他端を電源プラグ1の他端に接続すると共にこのトランス10の2次巻線10bに得られる交流電圧を補助電源回路を構成する整流回路11に供給し、この整流回路11の出力端子を平滑用のコンデンサ12を介して接地し、この整流回路11の出力側に例えば5Vの出力直流電圧を得る如くする。
【0006】
この整流回路11の出力端子を電源スイッチ3のオンオフを制御する電磁装置3aを介して、npn形トランジスタ13のコレクタに接続し、このトランジスタ13のエミッタを接地し、このトランジスタ13のベースを抵抗器14を介して、オンオフ制御信号入力端子15に接続する。
【0007】
この場合、このオンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号が供給されたときは、トランジスタ13は導通状態となり整流回路11よりの電流が電磁装置3a→トランジスタ13→大地と流れ、電源スイッチ3はオンとなる。
【0008】
このオンオフ制御信号入力端子15にローレベル信号が供給されたときは、トランジスタ13は不導通となり、電磁装置3aには電流が流れないので電源スイッチ3はオフとなる。
【0009】
斯る図2に示す如き従来の電源回路においては、電源スイッチ3をオンしたときには、リレースイッチ9はオフであり、電流制限抵抗器4によりラッシュカレント(過大電流)が阻止され所定時間後にDC−DCコンバータ7の出力電圧が所定値以上となったときに電磁装置9aに所定の電流が流れリレースイッチ9をオンとし、その後の電流制限抵抗器4による電力消費をなくすことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、電源スイッチ3がオンの状態で主整流回路5のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサ6がショートする等の故障が発生したときは、DC−DCコンバータ7の出力電圧の値が小さくなり電磁装置9aに電流が流れずリレースイッチ9がオフとなり、この主整流回路5のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサ6がショートしたときのヒューズ2に流れる電流はこの電流制限抵抗器4により制限され例えば5Aであり、このヒューズ2が例えば6.3Aで遮断する如くしているときは、この電流制限抵抗器4に5Aの電流が流れつづけ、この電流制限抵抗器4が発熱し、この電流制限抵抗器4が焼損する不都合があった。
【0011】
本発明は斯る点に鑑み、この主整流回路のダイオードのショート、平滑用コンデンサのショート等によっては、電流制限抵抗器が焼損することが無いようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明電源回路は、商用電源が供給される電源プラグの一端をヒューズ、電源スイッチ及び電流制限抵抗器の直列回路を介して、主整流回路の一方の入力端子に接続し、この電源プラグの他端をこの主整流回路の他方の入力端子に接続し、この主整流回路の出力信号を直流出力回路に供給して主直流電源を得ると共にこの電流制限抵抗器の両端間にこの電流制限抵抗器をショートするリレースイッチを設け、この直流出力回路の出力直流電圧によりこのリレースイッチを制御すると共にこの電源プラグの一端及び他端を補助電源回路の入力側に接続し、この補助電源回路の出力直流電圧によりこの電源スイッチを制御するようにした電源回路において、このリレースイッチをこの補助電源回路の出力直流電圧によっても制御するようにしたものである。
【0013】
本発明によれば、電流制限抵抗器の両端間に設けられたリレースイッチを補助電源回路の出力直流電圧によっても制御するようにしたので、この主整流回路のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサがショートする等の故障が発生したときにもリレースイッチは補助電源回路の出力直流電圧によってオン状態が保持され、電流制限抵抗器により電流が制限されることがなく大電流が流れ、ヒューズを遮断し、この電流制限抵抗器の焼損を保護することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図1を参照して本発明電源回路の実施の形態の例につき説明する。この図1において、図2に対応する部分には同一符号を付して示す。
【0015】
図1において、1は商用電源が供給される電源プラグを示し、この電源プラグ1の一端をヒューズ2、後述する電磁装置3aにより制御されるリレースイッチより成る電源スイッチ3及びラッシュカレントを制限する電流制限抵抗器4の直列回路を介してダイオードのブリッジ回路より成る主整流回路5の一方の入力端子に接続する。
【0016】
この電源プラグ1の他端をこの主整流回路5の他方の入力端子に接続する。この主整流回路5の一方及び他方の出力端子間に平滑用のコンデンサ6を接続すると共にこの主整流回路5の整流出力信号を直流出力回路を構成する所望の直流電圧(主直流電源)例えば12Vの直流電圧を得るDC−DCコンバータ7に供給し、このDC−DCコンバータ7の直流出力端子8にこの所望の直流電圧を供給する如くする。
【0017】
この電流制限抵抗器4の両端間に電磁装置9aによりオンオフが制御されるリレースイッチ9を接続し、このDC−DCコンバータ7の出力端子を逆流防止用のダイオード20及びこの電磁装置9aの直列回路を介して接地する。即ちこのDC−DCコンバータ7の出力側の直流電圧が電源スイッチ3のオンより所定時間(ラッシュカレントが流れる時間)後に所定電圧値以上となったときにリレースイッチ9をオンとし直流制限抵抗器4をショートし、不要の電力消費を無くすようにする。
【0018】
また、ヒューズ2及び電源スイッチ3の接続点を補助電源回路を構成するトランス10の1次巻線10aの一端に接続し、この1次巻線10aの他端を電源プラグ1の他端に接続すると共にこのトランス10の2次巻線10bに得られる交流電圧を補助電源回路を構成する整流回路11に供給し、この整流回路11の出力端子を平滑用のコンデンサ12を介して接地し、この整流回路11の出力側に例えば5Vの出力直流電圧を得る如くする。
【0019】
この整流回路11の出力端子を電源スイッチ3のオンオフを制御する電磁装置3aを介してnpn形トランジスタ13のコレクタに接続し、このトランジスタ13のエミッタを接地し、このトランジスタ13のベースを抵抗器14を介して、オンオフ制御信号入力端子15に接続する。
【0020】
この場合、このオンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号“1”が供給されたときは、トランジスタ13は導通状態となり、補助電源回路を構成する整流回路11よりの電流が電磁装置3a→トランジスタ13→大地と流れ、電源スイッチ3はオンとなる。
【0021】
このオフオフ制御信号入力端子15にローレベル信号“0”が供給されたときは、トランジスタ13は不導通となり、電磁装置3aには電流が流れないので電源スイッチ3はオフとなる。
【0022】
本例においては、この補助電源回路を構成する整流回路11の出力端子をスイッチを構成するpnp形トランジスタ21のエミッタに接続する。このトランジスタ21はエミッタとベースとの間に抵抗器21a及び21bの直列回路が接続されたものである。
【0023】
このトランジスタ21のコレクタを逆流防止用のダイオード22を介して、ダイオード20及び電磁装置9aの接続点に接続し、このトランジスタ21のベース即ち抵抗器21a及び21bの接続点を抵抗器23を介してトランジスタ13のコレクタに接続する。また本例においてはトランジスタ21のエミッタを時定数回路を構成するコンデンサ24を介して抵抗器23及び21bの接続点に接続する。
【0024】
この場合、コンデンサ24、抵抗器23等より成る時定数は、オンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号“1”が供給され、電源スイッチ3がオンされたときに、この電源スイッチ3のオン時より所定時間(ラッシュカレントの流れる時間)後の電磁装置9aに電流が流れリレースイッチ9がオンした後に、このトランジスタ21が導通状態となる如くする。
【0025】
本例は上述の如く構成されているので、オンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号“1”を供給し、電源スイッチ3をオンしたときは、DC−DCコンバータ7の出力電圧は低レベルであると共にトランジスタ21は不導通であるので、電磁装置9aには所定の電流は流れずリレースイッチ9はオフであり、電流制限抵抗器4によりラッシュカレント(過大電流)が阻止され、所定時間後にDC−DCコンバータ7の出力電圧が所定値以上となったときに、電磁装置9aに所定の電流が流れリレースイッチ9をオンとすると共にトランジスタ21が導通状態となり、その後の電流制限抵抗器4による電力消費をなくすことができる。
【0026】
また、電源スイッチ3がオンの状態で主整流回路5のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサ6がショートする等の故障が発生したときは、DC−DCコンバータ7の出力電圧の値が小さくなるが、本例においては、補助電源回路を構成する整流回路11の出力直流電圧がトランジスタ21を介してこの電磁装置9aに供給されるので、リレースイッチ9はオン状態が保持され、電流制限抵抗器4により電流が制限されることがなく大電流が流れ、ヒューズ2を遮断し、この電流制限抵抗器4の焼損を保護することができる。
【0027】
また、オンオフ制御信号入力端子15にローレベル信号“0”が供給されたときは、トランジスタ13が不導通状態となり、電磁装置3aに電流が流れないので電源スイッチ3はオフとされ、トランジスタ21のベース電圧が上昇すると共にコンデンサ24の電荷が放電されトランジスタ21が不導通状態となり、補助電源回路を構成する整流回路11よりの電流を電磁装置9aに供給しないと共にDC−DCコンバータ7の出力直流電圧を低下して電磁装置9aに所定の電流を供給できなくなり、リレースイッチ9はオフされる。
【0028】
以上述べた如く、本例によれば主整流回路5のダイオードのショートあるいは平滑用コンデンサのショート等の故障によっては電流制限抵抗器4を焼損することが無い利益がある。
【0029】
尚、本発明は上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が取り得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、主整流回路のダイオードのショートあるいは平滑用コンデンサのショート等の故障によっては電流制限抵抗器を焼損することが無い利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電源回路の実施の形態の例を示す構成図である。
【図2】従来の電源回路の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1‥‥電源プラグ、2‥‥ヒューズ、3‥‥電源スイッチ、3a,9a‥‥電磁装置、4‥‥電流制限抵抗器、5‥‥主整流回路、6,12,24‥‥コンデンサ、7‥‥DC−DCコンバータ、8‥‥直流出力端子、9‥‥リレースイッチ、10‥‥トランス、11‥‥整流回路、13,21‥‥トランジスタ、14,23‥‥抵抗器、15‥‥オンオフ制御信号入力端子、20,22‥‥ダイオード
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビジョン受像機等の電子機器に使用して好適な電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン受像機の電源回路として図2に示す如きものが提案されている。この図2につき説明するに、図2において、1は商用電源が供給される電源プラグを示し、この電源プラグ1の一端をヒューズ2、後述する電磁装置3aにより制御されるリレースイッチより成る電源スイッチ3及びラッシュカレントを制限する電流制限抵抗器4の直列回路を介してダイオードのブリッジ回路より成る主整流回路5の一方の入力端子に接続する。
【0003】
この電源プラグ1の他端をこの主整流回路5の他方の入力端子に接続する。この主整流回路5の一方及び他方の出力端子間に平滑用のコンデンサ6を接続すると共に、この主整流回路5の整流出力信号を直流出力回路を構成する所望の直流電圧(主直流電源)例えば12Vの直流電圧を得るDC−DCコンバータ7に供給し、このDC−DCコンバータ7の直流出力端子8にこの所望の直流電圧を供給する如くする。
【0004】
この電流制限抵抗器4の両端間に電磁装置9aによりオンオフが制御されるリレースイッチ9を接続し、このDC−DCコンバータ7の出力端子をこの電磁装置9aを介して接地する。即ちDC−DCコンバータ7の出力側の直流電圧が、電源スイッチ3のオンより所定時間(ラッシュカレントが流れる時間)後に、所定電圧値以上となったときにリレースイッチ9をオンとし電流制限抵抗器4をショートする如くする。
【0005】
また、ヒューズ2及び電源スイッチ3の接続点を補助電源回路を構成するトランス10の1次巻線10aの一端に接続し、この1次巻線10aの他端を電源プラグ1の他端に接続すると共にこのトランス10の2次巻線10bに得られる交流電圧を補助電源回路を構成する整流回路11に供給し、この整流回路11の出力端子を平滑用のコンデンサ12を介して接地し、この整流回路11の出力側に例えば5Vの出力直流電圧を得る如くする。
【0006】
この整流回路11の出力端子を電源スイッチ3のオンオフを制御する電磁装置3aを介して、npn形トランジスタ13のコレクタに接続し、このトランジスタ13のエミッタを接地し、このトランジスタ13のベースを抵抗器14を介して、オンオフ制御信号入力端子15に接続する。
【0007】
この場合、このオンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号が供給されたときは、トランジスタ13は導通状態となり整流回路11よりの電流が電磁装置3a→トランジスタ13→大地と流れ、電源スイッチ3はオンとなる。
【0008】
このオンオフ制御信号入力端子15にローレベル信号が供給されたときは、トランジスタ13は不導通となり、電磁装置3aには電流が流れないので電源スイッチ3はオフとなる。
【0009】
斯る図2に示す如き従来の電源回路においては、電源スイッチ3をオンしたときには、リレースイッチ9はオフであり、電流制限抵抗器4によりラッシュカレント(過大電流)が阻止され所定時間後にDC−DCコンバータ7の出力電圧が所定値以上となったときに電磁装置9aに所定の電流が流れリレースイッチ9をオンとし、その後の電流制限抵抗器4による電力消費をなくすことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、電源スイッチ3がオンの状態で主整流回路5のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサ6がショートする等の故障が発生したときは、DC−DCコンバータ7の出力電圧の値が小さくなり電磁装置9aに電流が流れずリレースイッチ9がオフとなり、この主整流回路5のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサ6がショートしたときのヒューズ2に流れる電流はこの電流制限抵抗器4により制限され例えば5Aであり、このヒューズ2が例えば6.3Aで遮断する如くしているときは、この電流制限抵抗器4に5Aの電流が流れつづけ、この電流制限抵抗器4が発熱し、この電流制限抵抗器4が焼損する不都合があった。
【0011】
本発明は斯る点に鑑み、この主整流回路のダイオードのショート、平滑用コンデンサのショート等によっては、電流制限抵抗器が焼損することが無いようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明電源回路は、商用電源が供給される電源プラグの一端をヒューズ、電源スイッチ及び電流制限抵抗器の直列回路を介して、主整流回路の一方の入力端子に接続し、この電源プラグの他端をこの主整流回路の他方の入力端子に接続し、この主整流回路の出力信号を直流出力回路に供給して主直流電源を得ると共にこの電流制限抵抗器の両端間にこの電流制限抵抗器をショートするリレースイッチを設け、この直流出力回路の出力直流電圧によりこのリレースイッチを制御すると共にこの電源プラグの一端及び他端を補助電源回路の入力側に接続し、この補助電源回路の出力直流電圧によりこの電源スイッチを制御するようにした電源回路において、このリレースイッチをこの補助電源回路の出力直流電圧によっても制御するようにしたものである。
【0013】
本発明によれば、電流制限抵抗器の両端間に設けられたリレースイッチを補助電源回路の出力直流電圧によっても制御するようにしたので、この主整流回路のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサがショートする等の故障が発生したときにもリレースイッチは補助電源回路の出力直流電圧によってオン状態が保持され、電流制限抵抗器により電流が制限されることがなく大電流が流れ、ヒューズを遮断し、この電流制限抵抗器の焼損を保護することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図1を参照して本発明電源回路の実施の形態の例につき説明する。この図1において、図2に対応する部分には同一符号を付して示す。
【0015】
図1において、1は商用電源が供給される電源プラグを示し、この電源プラグ1の一端をヒューズ2、後述する電磁装置3aにより制御されるリレースイッチより成る電源スイッチ3及びラッシュカレントを制限する電流制限抵抗器4の直列回路を介してダイオードのブリッジ回路より成る主整流回路5の一方の入力端子に接続する。
【0016】
この電源プラグ1の他端をこの主整流回路5の他方の入力端子に接続する。この主整流回路5の一方及び他方の出力端子間に平滑用のコンデンサ6を接続すると共にこの主整流回路5の整流出力信号を直流出力回路を構成する所望の直流電圧(主直流電源)例えば12Vの直流電圧を得るDC−DCコンバータ7に供給し、このDC−DCコンバータ7の直流出力端子8にこの所望の直流電圧を供給する如くする。
【0017】
この電流制限抵抗器4の両端間に電磁装置9aによりオンオフが制御されるリレースイッチ9を接続し、このDC−DCコンバータ7の出力端子を逆流防止用のダイオード20及びこの電磁装置9aの直列回路を介して接地する。即ちこのDC−DCコンバータ7の出力側の直流電圧が電源スイッチ3のオンより所定時間(ラッシュカレントが流れる時間)後に所定電圧値以上となったときにリレースイッチ9をオンとし直流制限抵抗器4をショートし、不要の電力消費を無くすようにする。
【0018】
また、ヒューズ2及び電源スイッチ3の接続点を補助電源回路を構成するトランス10の1次巻線10aの一端に接続し、この1次巻線10aの他端を電源プラグ1の他端に接続すると共にこのトランス10の2次巻線10bに得られる交流電圧を補助電源回路を構成する整流回路11に供給し、この整流回路11の出力端子を平滑用のコンデンサ12を介して接地し、この整流回路11の出力側に例えば5Vの出力直流電圧を得る如くする。
【0019】
この整流回路11の出力端子を電源スイッチ3のオンオフを制御する電磁装置3aを介してnpn形トランジスタ13のコレクタに接続し、このトランジスタ13のエミッタを接地し、このトランジスタ13のベースを抵抗器14を介して、オンオフ制御信号入力端子15に接続する。
【0020】
この場合、このオンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号“1”が供給されたときは、トランジスタ13は導通状態となり、補助電源回路を構成する整流回路11よりの電流が電磁装置3a→トランジスタ13→大地と流れ、電源スイッチ3はオンとなる。
【0021】
このオフオフ制御信号入力端子15にローレベル信号“0”が供給されたときは、トランジスタ13は不導通となり、電磁装置3aには電流が流れないので電源スイッチ3はオフとなる。
【0022】
本例においては、この補助電源回路を構成する整流回路11の出力端子をスイッチを構成するpnp形トランジスタ21のエミッタに接続する。このトランジスタ21はエミッタとベースとの間に抵抗器21a及び21bの直列回路が接続されたものである。
【0023】
このトランジスタ21のコレクタを逆流防止用のダイオード22を介して、ダイオード20及び電磁装置9aの接続点に接続し、このトランジスタ21のベース即ち抵抗器21a及び21bの接続点を抵抗器23を介してトランジスタ13のコレクタに接続する。また本例においてはトランジスタ21のエミッタを時定数回路を構成するコンデンサ24を介して抵抗器23及び21bの接続点に接続する。
【0024】
この場合、コンデンサ24、抵抗器23等より成る時定数は、オンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号“1”が供給され、電源スイッチ3がオンされたときに、この電源スイッチ3のオン時より所定時間(ラッシュカレントの流れる時間)後の電磁装置9aに電流が流れリレースイッチ9がオンした後に、このトランジスタ21が導通状態となる如くする。
【0025】
本例は上述の如く構成されているので、オンオフ制御信号入力端子15にハイレベル信号“1”を供給し、電源スイッチ3をオンしたときは、DC−DCコンバータ7の出力電圧は低レベルであると共にトランジスタ21は不導通であるので、電磁装置9aには所定の電流は流れずリレースイッチ9はオフであり、電流制限抵抗器4によりラッシュカレント(過大電流)が阻止され、所定時間後にDC−DCコンバータ7の出力電圧が所定値以上となったときに、電磁装置9aに所定の電流が流れリレースイッチ9をオンとすると共にトランジスタ21が導通状態となり、その後の電流制限抵抗器4による電力消費をなくすことができる。
【0026】
また、電源スイッチ3がオンの状態で主整流回路5のダイオードがショートあるいは平滑用コンデンサ6がショートする等の故障が発生したときは、DC−DCコンバータ7の出力電圧の値が小さくなるが、本例においては、補助電源回路を構成する整流回路11の出力直流電圧がトランジスタ21を介してこの電磁装置9aに供給されるので、リレースイッチ9はオン状態が保持され、電流制限抵抗器4により電流が制限されることがなく大電流が流れ、ヒューズ2を遮断し、この電流制限抵抗器4の焼損を保護することができる。
【0027】
また、オンオフ制御信号入力端子15にローレベル信号“0”が供給されたときは、トランジスタ13が不導通状態となり、電磁装置3aに電流が流れないので電源スイッチ3はオフとされ、トランジスタ21のベース電圧が上昇すると共にコンデンサ24の電荷が放電されトランジスタ21が不導通状態となり、補助電源回路を構成する整流回路11よりの電流を電磁装置9aに供給しないと共にDC−DCコンバータ7の出力直流電圧を低下して電磁装置9aに所定の電流を供給できなくなり、リレースイッチ9はオフされる。
【0028】
以上述べた如く、本例によれば主整流回路5のダイオードのショートあるいは平滑用コンデンサのショート等の故障によっては電流制限抵抗器4を焼損することが無い利益がある。
【0029】
尚、本発明は上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が取り得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、主整流回路のダイオードのショートあるいは平滑用コンデンサのショート等の故障によっては電流制限抵抗器を焼損することが無い利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電源回路の実施の形態の例を示す構成図である。
【図2】従来の電源回路の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1‥‥電源プラグ、2‥‥ヒューズ、3‥‥電源スイッチ、3a,9a‥‥電磁装置、4‥‥電流制限抵抗器、5‥‥主整流回路、6,12,24‥‥コンデンサ、7‥‥DC−DCコンバータ、8‥‥直流出力端子、9‥‥リレースイッチ、10‥‥トランス、11‥‥整流回路、13,21‥‥トランジスタ、14,23‥‥抵抗器、15‥‥オンオフ制御信号入力端子、20,22‥‥ダイオード
Claims (2)
- 商用電源が供給される電源プラグの一端をヒューズ、電源スイッチ及び電流制限抵抗器の直列回路を介して、主整流回路の一方の入力端子に接続し、前記電源プラグの他端を前記主整流回路の他方の入力端子に接続し、前記主整流回路の出力信号を直流出力回路に供給して主直流電源を得ると共に前記電流制限抵抗器の両端間に前記電流制限抵抗器をショートするリレースイッチを設け、前記直流出力回路の出力直流電圧により前記リレースイッチを制御すると共に前記電源プラグの一端及び他端を補助電源回路の入力側に接続し、該補助電源回路の出力直流電圧により前記電源スイッチを制御するようにした電源回路において、
前記リレースイッチを前記補助電源回路の出力直流電圧によっても制御するようにしたことを特徴とする電源回路。 - 請求項1記載の電源回路において、
前記主整流回路が故障したときに前記補助電源回路の出力直流電圧により前記リレースイッチをオンとして、
前記ヒューズを遮断し、前記電流制限抵抗器の焼損を保護するようにしたことを特徴とする電源回路。
Priority Applications (1)
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JP2002238290A JP2004080419A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 電源回路 |
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DE112010004265T5 (de) | 2009-11-04 | 2013-04-25 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Mit einem Wärme-Schutzschalter mit drei Anschlüssen verbundener elektrischer Schaltkreis und Schalter-Anschlussverfahren |
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-
2002
- 2002-08-19 JP JP2002238290A patent/JP2004080419A/ja active Pending
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US9484171B2 (en) | 2009-03-12 | 2016-11-01 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Thermal protector |
DE112009004858B4 (de) | 2009-03-12 | 2022-08-11 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Schaltung mit einem selbstschaltenden Wärme-Schutzschalter und einem Strombegrenzungs-element für einen elektrischen Schaltkreis, sowie einen entsprechenden elektrischen Schaltkreis |
DE112010004265T5 (de) | 2009-11-04 | 2013-04-25 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Mit einem Wärme-Schutzschalter mit drei Anschlüssen verbundener elektrischer Schaltkreis und Schalter-Anschlussverfahren |
US8958196B2 (en) | 2009-11-04 | 2015-02-17 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Electric circuit connected to thermal switch with three terminals |
DE112010004265B4 (de) | 2009-11-04 | 2023-07-20 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Elektrische Schaltkreise mit einem Wärme- Schutzschalter mit drei Anschlüssen sowie dazugehörige Anschlussverfahren |
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