JP2004079367A - 陰極線管用内部導電膜形成方法及び形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンネル内に内部導電膜を塗布形成する際に、一定スピードで移動するスプレー用ノズルによって導電塗料を塗布すると、角型コーン部を有するファンネルの場合、導電塗料の厚さむらが発生し、、管内電圧分布に変化を来たし、電子銃の電界の乱れが発生して電子ビームの軌道が変化をし、コンバーゼンスを悪化させる。このコンバーゼンス特性を改善し、優れた品質の陰極線管が得られるようにする。
【解決手段】ファンネル44の内壁面に導電膜を形成するに際し、ファンネル44の曲面状の内壁面と角型コーン部53内壁面とにノズル12を用いて導電塗料を塗布し、この塗布する際のノズル12の移動速度を夫々変化させることで、角型コーン部53を含むファンネル44内面全域での内部導電膜の膜厚を略均一に形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】ファンネル44の内壁面に導電膜を形成するに際し、ファンネル44の曲面状の内壁面と角型コーン部53内壁面とにノズル12を用いて導電塗料を塗布し、この塗布する際のノズル12の移動速度を夫々変化させることで、角型コーン部53を含むファンネル44内面全域での内部導電膜の膜厚を略均一に形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管のファンネル内壁面に塗布形成される内部導電膜の形成方法及びその形成装置に係り、特にファンネルに角型コーン部を有する陰極線管の内部導電膜の形成方法及び形成装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のカラーテレビジョン受像機やカラー端末ディスプレイ等に使用されているカラー陰極線管は、図4に示すように、画面が略矩形状を呈するフェースパネル41と、このフェースパネル41のスカート部にフリットガラス43によって一体的に接合されたファンネル44からなる外囲器を有している。このフェースパネル41の内面には、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層及び黒色光吸収層を有する、例えばストライプ状の蛍光体スクリーン45が形成されている。
【0003】
また、外囲器内には、この蛍光体スクリーン45に対向して、センタービーム46G及び一対のサイドビーム46B,46Rからなる3電子ビーム46B,46G,46Rが通過し、色選別を行うためのシャドウマスク47が配置されている。このシャドウマスク47は、電子ビーム通過孔48を形成したマスク本体49と、このマスク本体49を保持するマスクフレーム50から構成され、このマスクフレーム50は、フェースパネル41のスカート部42内側面に取着されたスタッドピン51に弾性支持体52を介して取着されている。
【0004】
更に、ファンネル44のコーン部53及びネック54のコーン部53側内壁面には、アノード端子(図示せず)と電気的に接続されている内部導電膜55が一体的に連接して塗布形成されるとともに、ネック54内には電子ビーム46B,46G,46Rを放出する、例えばインライン型の電子銃56が配設されている。この電子銃56から放出された電子ビーム46B,46G,46Rを、ファンネル44のコーン部53の外側に装着された偏向ヨーク57の発生する磁界によって偏向し、電子ビーム46B,46G,46Rにて蛍光体スクリーン45を水平、垂直方向に走査することによって、蛍光体スクリーン45上にカラー画像を表示するように構成されている。
【0005】
このように構成されるカラー陰極線管は、フェースパネル41、ファンネル44及び電子銃56を夫々別々の工程にて形成した後に、これらを組合せて形成している。
【0006】
即ち、図5に示すように、フェースパネル41のスカート部42の内面に取着したスタッドピン51にシャドウマスク47を装着し(図5−a)、このフェースパネル41の内面に塗布された感光膜を露光装置(図示せず)を用いて露光することにより、黒色光吸収層を含む蛍光体スクリーン45を露光現像して形成し(同b)、この蛍光体スクリーン45の裏面にアルミ蒸着を施して(同c)、ベーキング処理を行う(同d)。
【0007】
一方、ファンネル44の内壁面には内部導電膜55が塗布形成され(同e)、この内部導電膜55を形成したファンネル44の径大開口部端面にフリットガラス43を塗布し(同f)、このフリットガラス43面を前述のベーキング処理が施されたフェースパネル41のスカート部42と当接させた後にフリットガラス43を溶解させて、ファンネル44とフェースパネル41とを溶着させ、シャドウマスク47を内蔵した外囲器を形成する(同g)。
【0008】
また、予め電子銃56を別工程において組立し(同h)、この電子銃56を外囲器のネック54内に封止し(同i)、これら内蔵部品を有する状態で外囲器内を排気することで(同j)、カラー陰極線管が製造されている。
【0009】
このような内部導電膜55をファンネル44内壁面に塗布形成するために、図6に示すように、導電塗料を噴射するノズルがファンネル44内をスイング移動する内部導電膜形成装置が使用されている。
【0010】
即ち、ファンネル44の径大開口部側を保持する保持台61にファンネル44をセットし、このファンネル44に対向するようにスイング動作する単一のノズル61が配置されている。このノズル61はスイング機構62によって揺動動作するように保持され、このスイング機構62にはノズル61を前後に移動させる空気圧によって動作するシリンダー(図示せず)が内蔵されており、このシリンダーにはノズル61の前後動作及び揺動動作を制御するための空圧制御装置63が連結されている。
【0011】
一方、導電塗料噴射用のノズル61には、導電塗料槽64から導電塗料供給用のポンプ65、及びこのポンプ65に連結された導電塗料供給制御装置66を介して導電塗料が供給されている。この導電塗料供給制御装置66は、コンピュータ67によって制御されるシーケンサー68を介して導電塗料の供給を制御するように制御されており、またこのシーケンサー68はコントローラ69を介して空圧制御装置63をも制御するように構成されている。
【0012】
従って、図7に示すように、保持台61にファンネル44をセットし、ノズル61を初期動作位置にセットした後に(図7−a)、コンピュータ67によって予めシーケンサー68に組込まれた動作プログラムを順次実行して、導電塗料供給制御装置66を制御してノズル61に導電塗料の供給を開始すると同時に(同b)、ノズル61をファンネル44の径大開口部一端側から管軸方向と直交する方向にスイング機構62を制御して移動を開始させる(同c)。このノズル61は一定の速度で移動するとともに、シリンダーの動作によってファンネル44の管軸方向にも漸次移動をし、ファンネル44内壁面に一定の膜厚となるように導電塗料を塗布していく。
【0013】
そして、ノズル61がファンネル44のコーン部53の略中央に達すると、シーケンサー68の指示に基づきコントローラ69が空圧制御装置63にシリンダーが漸次反対方向に動作するように駆動し、ノズル61を手前側に移動させながら揺動動作を継続していく。このノズル61がファンネル44の径大開口部の他端側にまで達したことを時間計測データ、あるいは終端検出用のセンサーからの検出出力によって計測すると(同d)、コンピュータ67からシーケンサー68に終端に到達したことを通知し、この通知に基づいてシーケンサー68は導電塗料供給制御装置66及びコントローラ69に停止の指示を出し、ノズル61のスイング動作の停止(同e)、及び導電塗料の供給を停止させる(同f)。
【0014】
このように、ノズル61を0.5〜0.7秒程度スイング移動させて、ファンネル44内壁面に導電塗料を塗布し、これを乾燥させることで所定の膜厚を有する内部導電膜55を形成するようにしている。
【0015】
なお、ネック54内壁面には、予めネック54用の内部導電膜55が形成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように構成されているカラー陰極線管は、図8に示すように、一般的な丸型コーン部53を有するファンネル44の場合には、図中矢印SP方向にノズル61を移動させることにより、その内壁面に塗布形成された内部導電膜55は、略一定の厚さt1となるように形成することが可能である。
【0017】
しかしながら、近時要求されている画面の大形化や平坦化に対応するために、図9に示すように、このコーン部53の形状を丸型から角型に変更することが多くなってきている。このようにコーン部53の形状を角型に形成した場合には、内部導電膜53が均一に塗布形成されずに、この角型コーン部53の一部で薄く形成されてしまう問題が生じていた。
【0018】
即ち、ノズル61をファンネル44の径大開口部の一端側から他端側方向、図中矢印SP方向に一定の速度で移動させた場合には、最初の曲面状のファンネル44内壁面から角型コーン部53に掛かった時に、このファンネル44内壁面の形状が大きく変化をするために、この部分に大きな段差を持った角部が存在することになり、この部分が影となって、特に角型コーン部53の最初の部分では、導電塗料がコーン部53内壁面に十分に供給することができない状態が発生してしまう。この結果、この角型コーン部53では、図9に示すように、ネック54に向かう方向での内部導電膜55の厚さt2が薄くなり(t1>t2)、所定の一定の膜厚の内部導電膜55を形成することできないという問題が発生している。このコーン部53での内部導電膜55の膜厚不足は管内の電圧分布の変化を招来し、結果として、電子銃56の電界の乱れとなって発生し、このため電子ビーム46B,46G,46Rの軌道が変化してしまい、画面上でのコンバーゼンス特性に影響を及ぼすという品質特性を悪化させる要因ともなっている。
【0019】
このための改善策としては、導電塗料を塗布の際のノズル61の移動速度を全体的に遅くして、塗布時間を長くすることが考えられるが、このような方法を採用した場合には、角型コーン部53以外の残余のファンネル44内壁面の導電塗料の塗布量も必然的に増加してしまい、これに付随してファンネル44内壁面の内部導電膜55形成部分以外の箇所の導電塗料による汚染が発生したり、塗布装置の設備汚染、あるいは塗布する導電塗料の使用量の不要な増加を来たす等の製造上の問題があり、実用化されるには至っていない。
【0020】
本発明は、このような課題に対処してなされたものであり、特に角型コーンを採用した陰極線管においても、均一な厚さの内部導電膜が得られる陰極線管用内部導電膜形成方法及び形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コーン部を有するファンネル内壁面に内部導電膜を形成する陰極線管用内部導電膜形成方法において、ファンネル内壁面に導電塗料を噴射手段によって塗布する噴射工程と、この噴射手段をファンネルの管軸と直交する方向に移動手段にて移動させる移動工程と、この移動手段の移動速度を制御手段を用いて制御する制御工程とを具備し、コーン部とその他の残余の部分とで、移動速度を変化させて導電塗料を塗布形成する方法とした。
【0022】
また、コーン部を有するファンネル内壁面に内部導電膜を形成する陰極線管用内部導電膜形成装置において、ファンネル内壁面に導電塗料を塗布する噴射手段と、この噴射手段をファンネルの管軸と直交する方向に移動させる移動手段と、この移動手段の移動速度を制御する制御手段とを具備し、コーン部とその他の残余の部分とで、移動速度を変化させるように陰極線管用内部導電膜形成装置を構成した。
【0023】
このように内部導電膜を形成する方法及び装置を採用することによって、ファンネルのコーン部分に略一定の膜厚を有する内部導電膜を形成することが可能となるので、膜厚の変動に伴う管内の電圧分布を一定にでき、このため電子銃の電界を安定化することができるので、コンバーゼンス特性を改善し、製品としての品質特性を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る陰極線管用内部導電膜の形成方法及び形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
なお、角型コーンを有するカラー陰極線管自体の構成については、従来の構成と変わらないために、ここでは同一箇所について同一符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0026】
本発明に係る陰極線管用内部導電膜形成装置は、図1に示すように、ファンネル44の径大開口部側を保持する保持台11に角型コーン部53を有するファンネル44をセットし、このファンネル44に対向するようにスイング動作する2個1組のノズル12が配置されている。このノズル12は内蔵されている歯車装置(図示せず)を備えた、例えばステッピングモータ(パルスモータ)を使用したスイング機構13によって左右に、即ち、ファンネル44の管軸と直交する方向に設定された旋回角度の範囲を揺動動作するように保持されるとともに、必要に応じて歯車装置によって管軸方向の前後方向にも動作をするように構成され、総合として図中矢印SPで示す方向にノズル12を移動させるようになされている。
【0027】
一方、このノズル12には、導電塗料槽14から導電塗料供給用のポンプ15、及びこのポンプ15に連結された導電塗料供給制御装置16を介して導電塗料が供給されている。この導電塗料供給制御装置16は、コンピュータ17によって制御されるシーケンサー18を介して導電塗料の供給を制御するように制御されており、また、このシーケンサー18は、コントローラ19を介してスイング機構13を駆動するドライバー20をも制御するように構成されている。
【0028】
従って、図2に示すように、保持台11にファンネル44をセットし、ノズル12を初期動作位置にセットした後に(図2−a)、コンピュータ17によってシーケンサー18を予め組込まれた動作プログラムに沿って順次実行させ、導電塗料供給制御装置16を制御してノズル12に導電塗料の供給を開始すると同時に(同b)、スイング機構13を駆動して、ノズル12がファンネル44の径大開口部一端側から管軸方向と直交する長手方向に移動を開始する。この導電塗料の噴射は、スイング機構13の起動後の、例えば0.1秒後に開始するように設定されている。このノズル12は、ファンネル44の長手方向に予め設定された第1の速度SPaで歯車機構との共用動作によって、ファンネル44の管軸方向にも漸次進出するように移動をし(同c)、ファンネル44内壁面に一定の膜厚となるように導電塗料を0.53秒間塗布していく。このノズル12の移動距離Aは、スイング機構13を駆動しているドライバー20を制御するコントローラ19からの情報を、常にシーケンサー18及びコンピュータ17にフィードバックさせることで、例えば駆動開始からの時間情報をカウントすることによって、コンピュータ17は、ノズル12の現在位置情報を正確に把握することが可能である(同d)。
【0029】
このノズル12が角型コーン部53の一端、もしくはその近傍に到達したとコンピュータ17が判断をすると、コンピュータ17からは第1の速度SPaよりも遅い第2の速度SPbによるノズル12の移動への切換えの指示が出され、これに伴ってシーケンサー18からコントローラ19に速度の切換えが指示される。これによりドライバー20は、ノズル12を第2の速度SPbによる移動に切換えて駆動する(同e)。この第2の速度SPbによるノズル12の移動は0.25秒間実施され、ノズル12が角型コーン部53の他端側、もしくは他端を若干通り越した地点に到達する距離Bの期間まで継続され、この間の時間情報もコンピュータ17によってカウントされる(同f)。
【0030】
そして、このノズル12が角型コーン部53の他端側に達したとコンピュータ17が判断すると、コンピュータ17からは第2の速度SPbよりも早い先の第1の速度SPaと同じ速度によるノズル12の移動の指示が出され、シーケンサー18からコントローラ19に速度の切換えが指示される。これにより、ドライバー20はノズル12を再度第1の速度SPaによる移動に切換えて、距離A´の間で0.35秒間駆動を継続する(同g)。この第1の速度SPaによるノズル12の移動は、歯車機構によって漸次前述とは反対方向となる手前側にノズル12を移動させながら揺動動作を継続し、ノズル12がファンネル44の径大開口部の他端側に到達するまでその時間が計測される(同h)。
【0031】
このノズル12がファンネル44の径大開口部の長手方向他端にまで達したとコンピュータ17が判断すると、コンピュータ17からシーケンサー18を介して導電塗料供給制御装置16及びコントローラ19にノズル12の移動の停止の指示を出し、スイング機構13のスイング動作を停止させるとともに(同i)、導電塗料の供給も停止させる(同j)。そして、ノズル12を初期の動作位置まで復帰させて、一連の内部導電膜55の塗布作業を終了する。
【0032】
その後に、内部導電膜55が塗布されたファンネル44を、ファンネル保持台11から撤去して導電塗料を乾燥させることにより、図3に示すように、角型コーン部53までも含めて略均一の厚さt1の内部導電膜55をファンネル44内壁面に形成する。
【0033】
このように、角型コーン部53を有するファンネル44内壁面に内部導電膜55を形成するに際して、角型コーン部53以外の曲面形状を呈するファンネル44内壁面に導電塗料を塗布する際の移動距離A、A´に対するノズル12の移動速度SPaと、角型コーン部53内壁面を塗布する際の移動距離Bに対する移動速度SPbとを、移動速度SPaの方を速く、移動速度SPbの方が遅くなるように、移動速度の関係を、SPa>SPbとなるように設定することで、ファンネル44内壁面に塗布形成される内部導電膜55の膜厚を、ファンネル44内壁面のいずれの箇所においても、その膜厚t1を略均一に形成することが可能となり、そのために、フェースパネル41と溶着されて組立て形成された陰極線管の管内電圧分布を安定化させることができ、電子銃56の電界を安定化させることが可能となり、コンバーゼンス特性を改善することができる。
【0034】
なお、本発明では、ノズルの移動速度制御と、導電塗料の噴射開始及び終了のタイミングをコンピュータによって制御することが可能となるので、予め塗布の対象となる陰極線管のデータを入力してセッティングしておけば、あらゆる管種の陰極線管にも適用が可能であり、また当然のことながら、丸型コーン部を有する陰極線管の場合にも、ノズルの移動速度を一定にセットすることで、適用することができる。
【0035】
また、ノズルが高速SPaで移動する距離A,A´(移動速度)及び低速SPbで移動する距離B(移動速度)は、上述の数値に限定されることなく夫々管種や設定条件によって自由に設定することが可能であり、必要に応じて影の発生し易い箇所については、ステッピングモータを使用しているので、ノズルを往復動作させて重ね塗りにしたり、あるいはその箇所での移動を一時的に停止させることも可能で、より確実に一定の膜厚を確保することができるようにすることも対応可能である。
【0036】
更に、陰極線管を保持台上に保持する方法としては、陰極線管のネック部分を保持して固定することも可能で、その他にも種々の応用や変形が可能なことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、ファンネルのコーン部分に対しても略一定の膜厚を有する内部導電膜を形成することが可能となるので、内部導電膜の膜厚の変動に伴う管内の電圧分布の不均一化を生ずることなく一定にすることが可能となり、このため電子銃の電界を安定化することができるので、コンバーゼンス特性を改善することが可能となり、製品としての品質特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管用内部導電膜の形成方法に用いられる形成装置を示す構成図。
【図2】同じく形成装置の塗布方法を示すフローチャート図。
【図3】同じく内部導電膜が塗布されたファンネルを示す正面図。
【図4】従来のカラー陰極線管を示す断面図。
【図5】同じくカラー陰極線管の製造工程を示す工程説明図。
【図6】同じく陰極線管用内部導電膜を形成するための形成装置を示す構成図。
【図7】同じく形成装置の塗布方法を示すフローチャート図。
【図8】同じく内部導電膜が塗布形成された丸型コーン部を有するファンネルを示す正面図。
【図9】同じく内部導電膜が塗布形成された角型コーン部を有するファンネルを示す正面図。
【符号の説明】
12:ノズル(噴射手段)
13:スイング機構(移動手段)
16:塗料供給制御装置
17:コンピュータ
18:シーケンサー
19:コントローラ(制御手段)
20:ドライバ(制御手段)
44:ファンネル
53:コーン部
55:内部導電膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管のファンネル内壁面に塗布形成される内部導電膜の形成方法及びその形成装置に係り、特にファンネルに角型コーン部を有する陰極線管の内部導電膜の形成方法及び形成装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のカラーテレビジョン受像機やカラー端末ディスプレイ等に使用されているカラー陰極線管は、図4に示すように、画面が略矩形状を呈するフェースパネル41と、このフェースパネル41のスカート部にフリットガラス43によって一体的に接合されたファンネル44からなる外囲器を有している。このフェースパネル41の内面には、青、緑、赤に発光する3色蛍光体層及び黒色光吸収層を有する、例えばストライプ状の蛍光体スクリーン45が形成されている。
【0003】
また、外囲器内には、この蛍光体スクリーン45に対向して、センタービーム46G及び一対のサイドビーム46B,46Rからなる3電子ビーム46B,46G,46Rが通過し、色選別を行うためのシャドウマスク47が配置されている。このシャドウマスク47は、電子ビーム通過孔48を形成したマスク本体49と、このマスク本体49を保持するマスクフレーム50から構成され、このマスクフレーム50は、フェースパネル41のスカート部42内側面に取着されたスタッドピン51に弾性支持体52を介して取着されている。
【0004】
更に、ファンネル44のコーン部53及びネック54のコーン部53側内壁面には、アノード端子(図示せず)と電気的に接続されている内部導電膜55が一体的に連接して塗布形成されるとともに、ネック54内には電子ビーム46B,46G,46Rを放出する、例えばインライン型の電子銃56が配設されている。この電子銃56から放出された電子ビーム46B,46G,46Rを、ファンネル44のコーン部53の外側に装着された偏向ヨーク57の発生する磁界によって偏向し、電子ビーム46B,46G,46Rにて蛍光体スクリーン45を水平、垂直方向に走査することによって、蛍光体スクリーン45上にカラー画像を表示するように構成されている。
【0005】
このように構成されるカラー陰極線管は、フェースパネル41、ファンネル44及び電子銃56を夫々別々の工程にて形成した後に、これらを組合せて形成している。
【0006】
即ち、図5に示すように、フェースパネル41のスカート部42の内面に取着したスタッドピン51にシャドウマスク47を装着し(図5−a)、このフェースパネル41の内面に塗布された感光膜を露光装置(図示せず)を用いて露光することにより、黒色光吸収層を含む蛍光体スクリーン45を露光現像して形成し(同b)、この蛍光体スクリーン45の裏面にアルミ蒸着を施して(同c)、ベーキング処理を行う(同d)。
【0007】
一方、ファンネル44の内壁面には内部導電膜55が塗布形成され(同e)、この内部導電膜55を形成したファンネル44の径大開口部端面にフリットガラス43を塗布し(同f)、このフリットガラス43面を前述のベーキング処理が施されたフェースパネル41のスカート部42と当接させた後にフリットガラス43を溶解させて、ファンネル44とフェースパネル41とを溶着させ、シャドウマスク47を内蔵した外囲器を形成する(同g)。
【0008】
また、予め電子銃56を別工程において組立し(同h)、この電子銃56を外囲器のネック54内に封止し(同i)、これら内蔵部品を有する状態で外囲器内を排気することで(同j)、カラー陰極線管が製造されている。
【0009】
このような内部導電膜55をファンネル44内壁面に塗布形成するために、図6に示すように、導電塗料を噴射するノズルがファンネル44内をスイング移動する内部導電膜形成装置が使用されている。
【0010】
即ち、ファンネル44の径大開口部側を保持する保持台61にファンネル44をセットし、このファンネル44に対向するようにスイング動作する単一のノズル61が配置されている。このノズル61はスイング機構62によって揺動動作するように保持され、このスイング機構62にはノズル61を前後に移動させる空気圧によって動作するシリンダー(図示せず)が内蔵されており、このシリンダーにはノズル61の前後動作及び揺動動作を制御するための空圧制御装置63が連結されている。
【0011】
一方、導電塗料噴射用のノズル61には、導電塗料槽64から導電塗料供給用のポンプ65、及びこのポンプ65に連結された導電塗料供給制御装置66を介して導電塗料が供給されている。この導電塗料供給制御装置66は、コンピュータ67によって制御されるシーケンサー68を介して導電塗料の供給を制御するように制御されており、またこのシーケンサー68はコントローラ69を介して空圧制御装置63をも制御するように構成されている。
【0012】
従って、図7に示すように、保持台61にファンネル44をセットし、ノズル61を初期動作位置にセットした後に(図7−a)、コンピュータ67によって予めシーケンサー68に組込まれた動作プログラムを順次実行して、導電塗料供給制御装置66を制御してノズル61に導電塗料の供給を開始すると同時に(同b)、ノズル61をファンネル44の径大開口部一端側から管軸方向と直交する方向にスイング機構62を制御して移動を開始させる(同c)。このノズル61は一定の速度で移動するとともに、シリンダーの動作によってファンネル44の管軸方向にも漸次移動をし、ファンネル44内壁面に一定の膜厚となるように導電塗料を塗布していく。
【0013】
そして、ノズル61がファンネル44のコーン部53の略中央に達すると、シーケンサー68の指示に基づきコントローラ69が空圧制御装置63にシリンダーが漸次反対方向に動作するように駆動し、ノズル61を手前側に移動させながら揺動動作を継続していく。このノズル61がファンネル44の径大開口部の他端側にまで達したことを時間計測データ、あるいは終端検出用のセンサーからの検出出力によって計測すると(同d)、コンピュータ67からシーケンサー68に終端に到達したことを通知し、この通知に基づいてシーケンサー68は導電塗料供給制御装置66及びコントローラ69に停止の指示を出し、ノズル61のスイング動作の停止(同e)、及び導電塗料の供給を停止させる(同f)。
【0014】
このように、ノズル61を0.5〜0.7秒程度スイング移動させて、ファンネル44内壁面に導電塗料を塗布し、これを乾燥させることで所定の膜厚を有する内部導電膜55を形成するようにしている。
【0015】
なお、ネック54内壁面には、予めネック54用の内部導電膜55が形成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように構成されているカラー陰極線管は、図8に示すように、一般的な丸型コーン部53を有するファンネル44の場合には、図中矢印SP方向にノズル61を移動させることにより、その内壁面に塗布形成された内部導電膜55は、略一定の厚さt1となるように形成することが可能である。
【0017】
しかしながら、近時要求されている画面の大形化や平坦化に対応するために、図9に示すように、このコーン部53の形状を丸型から角型に変更することが多くなってきている。このようにコーン部53の形状を角型に形成した場合には、内部導電膜53が均一に塗布形成されずに、この角型コーン部53の一部で薄く形成されてしまう問題が生じていた。
【0018】
即ち、ノズル61をファンネル44の径大開口部の一端側から他端側方向、図中矢印SP方向に一定の速度で移動させた場合には、最初の曲面状のファンネル44内壁面から角型コーン部53に掛かった時に、このファンネル44内壁面の形状が大きく変化をするために、この部分に大きな段差を持った角部が存在することになり、この部分が影となって、特に角型コーン部53の最初の部分では、導電塗料がコーン部53内壁面に十分に供給することができない状態が発生してしまう。この結果、この角型コーン部53では、図9に示すように、ネック54に向かう方向での内部導電膜55の厚さt2が薄くなり(t1>t2)、所定の一定の膜厚の内部導電膜55を形成することできないという問題が発生している。このコーン部53での内部導電膜55の膜厚不足は管内の電圧分布の変化を招来し、結果として、電子銃56の電界の乱れとなって発生し、このため電子ビーム46B,46G,46Rの軌道が変化してしまい、画面上でのコンバーゼンス特性に影響を及ぼすという品質特性を悪化させる要因ともなっている。
【0019】
このための改善策としては、導電塗料を塗布の際のノズル61の移動速度を全体的に遅くして、塗布時間を長くすることが考えられるが、このような方法を採用した場合には、角型コーン部53以外の残余のファンネル44内壁面の導電塗料の塗布量も必然的に増加してしまい、これに付随してファンネル44内壁面の内部導電膜55形成部分以外の箇所の導電塗料による汚染が発生したり、塗布装置の設備汚染、あるいは塗布する導電塗料の使用量の不要な増加を来たす等の製造上の問題があり、実用化されるには至っていない。
【0020】
本発明は、このような課題に対処してなされたものであり、特に角型コーンを採用した陰極線管においても、均一な厚さの内部導電膜が得られる陰極線管用内部導電膜形成方法及び形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コーン部を有するファンネル内壁面に内部導電膜を形成する陰極線管用内部導電膜形成方法において、ファンネル内壁面に導電塗料を噴射手段によって塗布する噴射工程と、この噴射手段をファンネルの管軸と直交する方向に移動手段にて移動させる移動工程と、この移動手段の移動速度を制御手段を用いて制御する制御工程とを具備し、コーン部とその他の残余の部分とで、移動速度を変化させて導電塗料を塗布形成する方法とした。
【0022】
また、コーン部を有するファンネル内壁面に内部導電膜を形成する陰極線管用内部導電膜形成装置において、ファンネル内壁面に導電塗料を塗布する噴射手段と、この噴射手段をファンネルの管軸と直交する方向に移動させる移動手段と、この移動手段の移動速度を制御する制御手段とを具備し、コーン部とその他の残余の部分とで、移動速度を変化させるように陰極線管用内部導電膜形成装置を構成した。
【0023】
このように内部導電膜を形成する方法及び装置を採用することによって、ファンネルのコーン部分に略一定の膜厚を有する内部導電膜を形成することが可能となるので、膜厚の変動に伴う管内の電圧分布を一定にでき、このため電子銃の電界を安定化することができるので、コンバーゼンス特性を改善し、製品としての品質特性を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る陰極線管用内部導電膜の形成方法及び形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
なお、角型コーンを有するカラー陰極線管自体の構成については、従来の構成と変わらないために、ここでは同一箇所について同一符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0026】
本発明に係る陰極線管用内部導電膜形成装置は、図1に示すように、ファンネル44の径大開口部側を保持する保持台11に角型コーン部53を有するファンネル44をセットし、このファンネル44に対向するようにスイング動作する2個1組のノズル12が配置されている。このノズル12は内蔵されている歯車装置(図示せず)を備えた、例えばステッピングモータ(パルスモータ)を使用したスイング機構13によって左右に、即ち、ファンネル44の管軸と直交する方向に設定された旋回角度の範囲を揺動動作するように保持されるとともに、必要に応じて歯車装置によって管軸方向の前後方向にも動作をするように構成され、総合として図中矢印SPで示す方向にノズル12を移動させるようになされている。
【0027】
一方、このノズル12には、導電塗料槽14から導電塗料供給用のポンプ15、及びこのポンプ15に連結された導電塗料供給制御装置16を介して導電塗料が供給されている。この導電塗料供給制御装置16は、コンピュータ17によって制御されるシーケンサー18を介して導電塗料の供給を制御するように制御されており、また、このシーケンサー18は、コントローラ19を介してスイング機構13を駆動するドライバー20をも制御するように構成されている。
【0028】
従って、図2に示すように、保持台11にファンネル44をセットし、ノズル12を初期動作位置にセットした後に(図2−a)、コンピュータ17によってシーケンサー18を予め組込まれた動作プログラムに沿って順次実行させ、導電塗料供給制御装置16を制御してノズル12に導電塗料の供給を開始すると同時に(同b)、スイング機構13を駆動して、ノズル12がファンネル44の径大開口部一端側から管軸方向と直交する長手方向に移動を開始する。この導電塗料の噴射は、スイング機構13の起動後の、例えば0.1秒後に開始するように設定されている。このノズル12は、ファンネル44の長手方向に予め設定された第1の速度SPaで歯車機構との共用動作によって、ファンネル44の管軸方向にも漸次進出するように移動をし(同c)、ファンネル44内壁面に一定の膜厚となるように導電塗料を0.53秒間塗布していく。このノズル12の移動距離Aは、スイング機構13を駆動しているドライバー20を制御するコントローラ19からの情報を、常にシーケンサー18及びコンピュータ17にフィードバックさせることで、例えば駆動開始からの時間情報をカウントすることによって、コンピュータ17は、ノズル12の現在位置情報を正確に把握することが可能である(同d)。
【0029】
このノズル12が角型コーン部53の一端、もしくはその近傍に到達したとコンピュータ17が判断をすると、コンピュータ17からは第1の速度SPaよりも遅い第2の速度SPbによるノズル12の移動への切換えの指示が出され、これに伴ってシーケンサー18からコントローラ19に速度の切換えが指示される。これによりドライバー20は、ノズル12を第2の速度SPbによる移動に切換えて駆動する(同e)。この第2の速度SPbによるノズル12の移動は0.25秒間実施され、ノズル12が角型コーン部53の他端側、もしくは他端を若干通り越した地点に到達する距離Bの期間まで継続され、この間の時間情報もコンピュータ17によってカウントされる(同f)。
【0030】
そして、このノズル12が角型コーン部53の他端側に達したとコンピュータ17が判断すると、コンピュータ17からは第2の速度SPbよりも早い先の第1の速度SPaと同じ速度によるノズル12の移動の指示が出され、シーケンサー18からコントローラ19に速度の切換えが指示される。これにより、ドライバー20はノズル12を再度第1の速度SPaによる移動に切換えて、距離A´の間で0.35秒間駆動を継続する(同g)。この第1の速度SPaによるノズル12の移動は、歯車機構によって漸次前述とは反対方向となる手前側にノズル12を移動させながら揺動動作を継続し、ノズル12がファンネル44の径大開口部の他端側に到達するまでその時間が計測される(同h)。
【0031】
このノズル12がファンネル44の径大開口部の長手方向他端にまで達したとコンピュータ17が判断すると、コンピュータ17からシーケンサー18を介して導電塗料供給制御装置16及びコントローラ19にノズル12の移動の停止の指示を出し、スイング機構13のスイング動作を停止させるとともに(同i)、導電塗料の供給も停止させる(同j)。そして、ノズル12を初期の動作位置まで復帰させて、一連の内部導電膜55の塗布作業を終了する。
【0032】
その後に、内部導電膜55が塗布されたファンネル44を、ファンネル保持台11から撤去して導電塗料を乾燥させることにより、図3に示すように、角型コーン部53までも含めて略均一の厚さt1の内部導電膜55をファンネル44内壁面に形成する。
【0033】
このように、角型コーン部53を有するファンネル44内壁面に内部導電膜55を形成するに際して、角型コーン部53以外の曲面形状を呈するファンネル44内壁面に導電塗料を塗布する際の移動距離A、A´に対するノズル12の移動速度SPaと、角型コーン部53内壁面を塗布する際の移動距離Bに対する移動速度SPbとを、移動速度SPaの方を速く、移動速度SPbの方が遅くなるように、移動速度の関係を、SPa>SPbとなるように設定することで、ファンネル44内壁面に塗布形成される内部導電膜55の膜厚を、ファンネル44内壁面のいずれの箇所においても、その膜厚t1を略均一に形成することが可能となり、そのために、フェースパネル41と溶着されて組立て形成された陰極線管の管内電圧分布を安定化させることができ、電子銃56の電界を安定化させることが可能となり、コンバーゼンス特性を改善することができる。
【0034】
なお、本発明では、ノズルの移動速度制御と、導電塗料の噴射開始及び終了のタイミングをコンピュータによって制御することが可能となるので、予め塗布の対象となる陰極線管のデータを入力してセッティングしておけば、あらゆる管種の陰極線管にも適用が可能であり、また当然のことながら、丸型コーン部を有する陰極線管の場合にも、ノズルの移動速度を一定にセットすることで、適用することができる。
【0035】
また、ノズルが高速SPaで移動する距離A,A´(移動速度)及び低速SPbで移動する距離B(移動速度)は、上述の数値に限定されることなく夫々管種や設定条件によって自由に設定することが可能であり、必要に応じて影の発生し易い箇所については、ステッピングモータを使用しているので、ノズルを往復動作させて重ね塗りにしたり、あるいはその箇所での移動を一時的に停止させることも可能で、より確実に一定の膜厚を確保することができるようにすることも対応可能である。
【0036】
更に、陰極線管を保持台上に保持する方法としては、陰極線管のネック部分を保持して固定することも可能で、その他にも種々の応用や変形が可能なことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、ファンネルのコーン部分に対しても略一定の膜厚を有する内部導電膜を形成することが可能となるので、内部導電膜の膜厚の変動に伴う管内の電圧分布の不均一化を生ずることなく一定にすることが可能となり、このため電子銃の電界を安定化することができるので、コンバーゼンス特性を改善することが可能となり、製品としての品質特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管用内部導電膜の形成方法に用いられる形成装置を示す構成図。
【図2】同じく形成装置の塗布方法を示すフローチャート図。
【図3】同じく内部導電膜が塗布されたファンネルを示す正面図。
【図4】従来のカラー陰極線管を示す断面図。
【図5】同じくカラー陰極線管の製造工程を示す工程説明図。
【図6】同じく陰極線管用内部導電膜を形成するための形成装置を示す構成図。
【図7】同じく形成装置の塗布方法を示すフローチャート図。
【図8】同じく内部導電膜が塗布形成された丸型コーン部を有するファンネルを示す正面図。
【図9】同じく内部導電膜が塗布形成された角型コーン部を有するファンネルを示す正面図。
【符号の説明】
12:ノズル(噴射手段)
13:スイング機構(移動手段)
16:塗料供給制御装置
17:コンピュータ
18:シーケンサー
19:コントローラ(制御手段)
20:ドライバ(制御手段)
44:ファンネル
53:コーン部
55:内部導電膜
Claims (6)
- コーン部を有するファンネル内壁面に内部導電膜を形成する陰極線管用内部導電膜形成方法において、
前記ファンネル内壁面に導電塗料を噴射手段によって塗布する噴射工程と、
この噴射手段を前記ファンネルの管軸と直交する方向に移動手段にて移動させる移動工程と、
この移動手段の移動速度を制御手段を用いて制御する制御工程とを具備し、
前記コーン部とその他の残余の部分とで、移動速度を変化させることを特徴とする陰極線管用内部導電膜形成方法。 - 前記コーン部を塗布する際の移動速度SPbと残余の部分を塗布する際の移動速度SPaを、
SPa>SPb
の関係に設定したことを特徴とする請求項1記載の陰極線管用内部導電膜形成方法。 - 前記ファンネルは、角型コーン部を有していることを特徴とする請求項1記載の陰極線管用内部導電膜形成方法。
- コーン部を有するファンネル内壁面に内部導電膜を形成する陰極線管用内部導電膜形成装置において、
前記ファンネル内壁面に導電塗料を塗布する噴射手段と、
この噴射手段を前記ファンネルの管軸と直交する方向に移動させる移動手段と、
この移動手段の移動速度を制御する制御手段とを具備し、
前記コーン部とその他の残余の部分とで、移動速度を変化させることを特徴とする陰極線管用内部導電膜形成装置。 - 前記コーン部を塗布する際の移動速度SPbと残余の部分を塗布する際の移動速度SPaを、
SPa>SPb
の関係に設定したことを特徴とする請求項4記載の陰極線管用内部導電膜形成装置。 - 前記ファンネルは、角型コーン部を有していることを特徴とする請求項4記載の陰極線管用内部導電膜形成装置。
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