JPH11204029A - 陰極線管の製造方法および製造装置 - Google Patents

陰極線管の製造方法および製造装置

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JPH11204029A
JPH11204029A JP10305550A JP30555098A JPH11204029A JP H11204029 A JPH11204029 A JP H11204029A JP 10305550 A JP10305550 A JP 10305550A JP 30555098 A JP30555098 A JP 30555098A JP H11204029 A JPH11204029 A JP H11204029A
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JP
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raw material
wall
material liquid
injection
neck portion
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JP10305550A
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Takahiro Hasegawa
隆弘 長谷川
Shigeru Sugawara
繁 菅原
Fumito Suzuki
史人 鈴木
Fumio Miyanaga
文雄 宮永
Katsumi Yaba
克巳 矢羽
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2209/00Apparatus and processes for manufacture of discharge tubes
    • H01J2209/01Generalised techniques
    • H01J2209/012Coating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/88Coatings
    • H01J2229/882Coatings having particular electrical resistive or conductive properties

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ファンネルのネック内壁に高抵抗
膜を安定した膜厚で形成でき、ネック電位のチャージア
ップによるコンバージェンスドリフトを軽減できる陰極
線管の製造方法および製造装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】陰極線管を構成したファンネルのネック5
の内壁5aに高抵抗膜を塗布形成する塗布装置は、ネッ
ク5の内側に配置されるノズル31を有している。ノズ
ル31は、原料液41をネック内壁5aに向けて射出す
る下方に傾斜された噴射孔31aを有している。このよ
うに、噴射孔31aを下方に傾斜させることにより、ネ
ック内壁5aに衝突した原料液41が鉛直上方に向う量
を少なくでき、膜厚の均一な高抵抗膜を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管な
どの陰極線管の製造方法および製造装置に係り、特に、
電子銃の封入されるネック部の内壁に高抵抗膜を形成す
る方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管は、パネルと、フ
ァンネルと、ネックとが一体に接合された外囲器を有し
ている。パネルの内面には、青、緑、赤に発光するスト
ライプ状あるいはドット状の3色の蛍光体層からなる蛍
光体スクリーンが形成され、この蛍光体スクリーンに対
向して、その内側に多数のアパーチャが形成されたシャ
ドウマスクが装着されている。
【0003】ネック内には、同一水平面上を通る3電子
ビームを放出する電子銃が配設されている。この電子銃
は、電子銃の主電子レンズ部分の低圧側と高圧側のグリ
ッドのサイドビーム通過孔の位置を偏心させることによ
って、スクリーン中央において3本の電子ビームを集束
させると同時にコンバーゼンスしている。
【0004】ファンネルの外側には、電子銃から放出さ
れる3電子ビームを偏向させる偏向ヨークが配設されて
いる。偏向ヨークは、水平偏向磁界及び垂直偏向磁界を
発生することにより3電子ビームを偏向させ、シャドウ
マスクを介して蛍光体スクリーンを水平走査、及び垂直
走査する。これにより、蛍光体スクリーンを介してカラ
ー画像が表示される。
【0005】ところで、ネックの内壁には、ファンネル
の内壁から延びた内部導電膜に接続された内部導電膜よ
り抵抗値の高い高抵抗膜が形成されている。高抵抗膜
は、電子銃の各グリッドに形成されたビーム通過孔を通
らずにグリッド間のギャップから漏れた散乱電子がネッ
ク内壁に衝突した場合に放出される2次電子によるネッ
ク電位の変動(チャージアップ)を抑制させるように機
能する。つまり、ネック内壁に高抵抗膜を塗布形成する
ことにより、ネック電位のチャージアップを抑制してネ
ック電位を安定させることができ、ネック電位の変動に
よるサイドビームの水平方向の軌道変化、すなわちコン
バージェンスドリフトを軽減できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ネック内壁
に塗布する高抵抗膜は、ネック電位を安定させるため、
その抵抗値を耐電圧特性上極めて高くする必要があり、
且つ、抵抗値を安定させなければならない。
【0007】このため、元々抵抗値の高い物質(例えば
酸化クロム等)を用いて高抵抗膜を形成するという方法
があるが、このような物質は抵抗値の温度特性が悪く
(温度による抵抗値変化が大きい)、カラー受像管の動
作温度又は周囲温度によって抵抗値が変動するという問
題を有している。
【0008】この問題を解決するため、本発明者等が特
開平10−134739号公報にて既に提案しているよ
うに、アルコール等の溶媒に導電性酸化錫微粒子等を分
散させた原料液をネック内壁に塗布して高抵抗膜を形成
する方法が考えられる。しかし、導電物質を溶媒中で均
一に分散させるためには、溶媒の粘度を低くしなければ
ならず、また、このような高抵抗膜を形成する場合、導
電物質自体の導電性は上記酸化クロム等に比較して非常
に高いため、抵抗値の膜厚依存性が高くなる。
【0009】膜厚の安定した高抵抗膜を形成する方法と
して、原料液中にネックを浸してネック内壁に膜を形成
するディップ方式、もしくは原料液をネック内壁に吹き
付けて膜を形成するスプレー方式が考えられる。
【0010】しかし、ディップ方式では、膜を形成する
ための装置が極めて複雑となりコスト高になり実用的で
はない。その上、ディップ方式では、ネックを浸すため
のプールした原料液の量に対して実際にネック内壁に塗
布される原料液の量が極めて少なく塗布効率が悪く、ネ
ックを浸すプールした原料液の汚染による悪影響があ
る。
【0011】また、スプレー方式では、原料液を霧状に
してネック内壁に吹き付けるため、原料液がネック内部
で散乱して不所望な位置に付着され、膜の形成位置が不
安定となる問題がある。
【0012】このように、膜厚の安定した高抵抗膜を形
成する有効な手段はなく、膜厚が安定しない場合には、
抵抗値が不安定となり、ネック電位のチャージアップを
安定して抑制できなくなり、ネック電位が不安定とな
り、コンバージェンスドリフトを軽減できなくなるとい
った問題を生じる。
【0013】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、ネックの内壁に高抵抗膜を安定した膜
厚で形成でき、ネック電位のチャージアップによるコン
バージェンスドリフトを軽減できる陰極線管の製造方法
および製造装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の陰極線管の製造方法によると、水平面内
を通る一列に配列された複数の電子ビームを放出する電
子ビーム発生部、およびこの電子ビーム発生部から放出
された電子ビームを通過させる通過孔をそれぞれ有し、
該電子ビームの進行方向に沿って互いに離間して配置さ
れた複数の電極を備えた電子銃と、この電子銃から放出
した電子ビームをターゲット上の水平方向および垂直方
向に偏向させる磁界を発生する偏向ヨークと、上記電子
銃を収容したネック部、上記ターゲットが形成されるパ
ネル部、および上記ネック部からパネル部にわたって内
径が拡張されたファンネル部を含む外囲器と、上記ファ
ンネル部からネック部の内壁にかけて被着形成された内
部導電膜と、この内部導電膜に接触するとともに上記電
子銃の一部を覆うように上記ネック部の内壁に被着形成
された上記内部導電膜より高い抵抗値を有する高抵抗膜
と、を備えた陰極線管の製造方法であって、上記外囲器
を上記ネック部が略鉛直方向に延びるように設置する設
置工程と、上記高抵抗膜を形成するための原料液を供給
する供給工程と、略鉛直方向に延びた上記ネック部の内
壁に、該内壁と垂直をなす方向より重力方向に傾斜させ
て原料液を当てるように、上記供給工程にて供給された
原料液を上記内壁に向けて射出し、該内壁に上記高抵抗
膜を形成する射出工程と、を備えている。
【0015】上述した陰極線管の製造方法によると、電
子銃が配置されるネック部の内壁に高抵抗膜を形成する
際、ネック部の内壁に原料液が当る方向が、該内壁と垂
直をなす方向より重力方向に向けて傾斜した方向となる
ように、原料液がネック部の内壁に向けて射出される。
これにより、原料液がネック部の内壁に衝突した際の衝
突エネルギーが放射状に分散されずに、エネルギーの大
半が重力方向に向かうことになり、原料液がネック部の
内壁に当たった衝突点より上方に向う量を少なくでき
る。
【0016】従って、衝突点より上方に向う原料液がネ
ック部の内壁に不所望に固着されることを防止でき、膜
厚の均一な高抵抗膜を安定して形成できる。また、この
発明の陰極線管の製造装置によると、水平面内を通る一
列に配列された複数の電子ビームを放出する電子ビーム
発生部、およびこの電子ビーム発生部から放出された電
子ビームを通過させる通過孔をそれぞれ有し、該電子ビ
ームの進行方向に沿って互いに離間して配置された複数
の電極を備えた電子銃と、この電子銃から放出した電子
ビームをターゲット上の水平方向および垂直方向に偏向
させる磁界を発生する偏向ヨークと、上記電子銃を収容
したネック部、上記ターゲットが形成されるパネル部、
および上記ネック部からパネル部にわたって内径が拡張
されたファンネル部を含む外囲器と、上記ファンネル部
からネック部の内壁にかけて被着形成された内部導電膜
と、この内部導電膜に接触するとともに上記電子銃の一
部を覆うように上記ネック部の内壁に被着形成された上
記内部導電膜より高い抵抗値を有する高抵抗膜と、を備
えた陰極線管の製造装置において、上記外囲器を上記ネ
ック部が略鉛直方向に延びるように設置する設置手段
と、上記高抵抗膜を形成するための原料液を供給する供
給手段と、略鉛直方向に延びた上記ネック部の内壁に、
該内壁と垂直をなす方向より重力方向に傾斜させて原料
液を当てるように、上記供給手段にて供給された原料液
を上記内壁に向けて射出し、該内壁に上記高抵抗膜を形
成する射出手段と、を備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、こ
の発明によって形成される陰極線管の一例として、カラ
ー陰極線管を示してある。このカラー陰極線管は、略矩
形のパネル1とファンネル2を一体に接合した外囲器を
有している。
【0018】パネル1の内面には、赤(R)、緑
(G)、青(B)に発光するストライプ状あるいはドッ
ト状の3色蛍光体層及びメタルバック層からなる蛍光体
スクリーン3が形成されている。この蛍光体スクリーン
3に対向する位置には、所定の間隔をおいて、その内側
に多数のアパーチャが形成されたシャドウマスク4が装
着されている。
【0019】ファンネル2は、最小の内径(20mm〜4
0mm)を有する円筒形のネック5を有している。ネック
5の内部には、同一水平面上を通る3電子ビーム6B、
6G、6Rを放出する電子銃7、いわゆるインライン型
電子銃7が配設されている。この電子銃7は、センター
ビーム6Gを中心に、その両側にサイドビーム6B、6
Rを一列に配置して構成され、主電子レンズ部分の低圧
側と高圧側とのグリッドの両サイドビーム通過孔の位置
を偏心させることによって、スクリーン中央において3
本の電子ビームを集束すると同時にコンバーゼンスして
いる。
【0020】ファンネル2の外側には、ピンクッション
型の水平偏向磁界、及びバレル型の垂直偏向磁界を発生
する偏向ヨーク8が装着されている。また、ファンネル
2の外側には、外部導電膜13が形成されている。さら
に、ファンネル2のネック5に連続した内面には、陽極
電圧を供給する陽極端子に導通する内部導電膜17が被
着形成されている。
【0021】上記のような構造のカラー陰極線管では、
電子銃7から放出された3電子ビーム6B、6G、6R
が偏向ヨーク8が発生する水平および垂直偏向磁界によ
って偏向され、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリ
ーン3が水平、垂直走査され、カラー画像が表示され
る。
【0022】図2には、図1に示したカラー陰極線管の
ネック5を拡大した断面図を示してある。カラー陰極線
管のネック5内には、インライン型電子銃7が配設され
ている。この電子銃7は、インライン方向、すなわち水
平方向に一列配置された3電子ビーム6B、6G、6R
を放出する3個のカソードK、及びこれらのカソードK
をそれぞれ個別に加熱する3個のヒーターを備えてい
る。
【0023】この電子銃7は、カソードKから順次蛍光
体スクリーン3方向に所定の間隔に離間されて配置され
た第1乃至第7グリッドG1〜G7、及びその第7グリ
ッドG7の蛍光体スクリーン3側の端部に取り付けられ
たコンバーゼンスカップ19を有している。第1および
第2グリッドG1、G2は、それぞれ一体構造の板状電
極によって形成され、第3乃至第7グリッドG3〜G7
は、一体構造の筒状電極によって形成されている。
【0024】これらのヒーター、カソードKおよび第1
乃至第7グリッドG1〜G7は、インライン方向と直交
する垂直方向に離間対向して配置された一対の絶縁支持
体、すなわちビードガラス12によって一体に支持され
ている。このビードガラス12は、ネック5の管軸方向
に延設されている。
【0025】第1および第2グリッドG1、G2には、
比較的小さな3個のほぼ円形の電子ビーム通過孔がイン
ライン方向に沿って一列に形成されている。第3グリッ
ドG3が第2グリッドG2に対向した面には、第2グリ
ッドG2を通過した3電子ビームの通過を許容するた
め、第2グリッドG2の電子ビーム通過孔よりも大きい
3個のほぼ円形の電子ビーム通過孔がインライン方向に
沿って一列に形成されている。また、この第3グリッド
G3が第4グリッドG4に対向した面には、第2グリッ
ドG2側の電子ビーム通過孔よりも更に大きい3個のほ
ぼ円形の電子ビーム通過孔がインライン方向に沿って一
列に形成されている。
【0026】第4グリッドG4が第3グリッドG3に対
向した面および第5グリッドG5に対向した面には、第
3グリッドG3の第4グリッドG4側の対向面に形成さ
れた電子ビーム通過孔とほぼ同じ大きさの3個のほぼ円
形の電子ビーム通過孔がそれぞれインライン方向に沿っ
て一列に形成されている。
【0027】第5グリッドG5の第4グリッドG4側の
対向面には、第4グリッドG4の電子ビーム通過孔とほ
ぼ同じ大きさの3個のほぼ円形の電子ビーム通過孔がイ
ンライン方向に沿って一列に形成されている。また、こ
の第5グリッドG5の第6グリッドG6側の対向面に
は、3個の電子ビーム通過孔がインライン方向に一列に
形成されている。
【0028】第6グリッドG6の第5グリッドG5側の
対向面には、3個の電子ビーム通過孔がインライン方向
に沿って一列に形成されている。また、この第6グリッ
ドG6の第7グリッドG7側の対向面には、第5グリッ
ドG5の第4グリッドG4側の対向面の電子ビーム通過
孔とほぼ同じ大きさの3個のほぼ円形の電子ビーム通過
孔がインライン方向に一列に形成されている。
【0029】第7グリッドG7が第6グリッドG6およ
びコンバーゼンスカップ19にそれぞれ対向する面に
は、第6グリッドG6の第7グリッドG7側の対向面の
電子ビーム通過孔とほぼ同じ大きさの3個のほぼ円形の
電子ビーム通過孔がインライン方向に一列に形成されて
いる。
【0030】コンバーゼンスカップ19の底部、すなわ
ち第7グリッドG7に対向する面には、第7グリッドG
7の電子ビーム通過孔とほぼ同じ大きさの3個のほぼ円
形の電子ビーム通過孔がインライン方向に沿って一列に
形成されている。また、このコンバーゼンスカップ19
は、バルブスペーサー10を介して陽極電圧Ebが供給
される内部導電膜17に接続されている。
【0031】上記カソードK、および各グリッドG1〜
G7には、次のような電圧が印加される。カソードKに
は、図示しない直流電源及び映像信号源が電気的に接続
されており、これらの直流電源及び映像信号源を介し
て、100〜200Vの直流電圧に映像信号を重畳した
電圧が印加される。
【0032】第1グリッドG1は、接地されている。第
2グリッドG2とG4グリッドG4は、管内で互いに接
続されており、図示しない直流電源を介して、500〜
1000Vの電圧が印加される。
【0033】第3グリッドG3と第6グリッドG6は、
管内で互いに接続されており、互いに直列に接続された
図示しない直流電源及び交流電源を介して、第7グリッ
ドG7に印加される陽極電圧Ebの約20〜35%の直
流電圧Vfに電子ビームの偏向に同期してパラボラ状に
変化するダイナミック電圧Vdが重畳されたダイナミッ
クフォーカス電圧が印加される。
【0034】第5グリッドG5は、図示しない抵抗器を
介して第3グリッドG3に電気的に接続されている。第
5グリッドG5には、第3グリッドG3に印加されるダ
イナミックフォーカス電圧の少なくとも直流電圧成分が
印加されるとともに、ダイナミック電圧Vdの約50%
が第5グリッドG5と第6グリッドG6との静電容量に
よって、重畳される。
【0035】第7グリッドG7には、25〜35kVの
陽極電圧Ebがバルブスペーサ10及び内部導電膜17
を通して印加される。このようなレベルの電圧を印加す
ることにより、この電子銃7においては、カソードKお
よび第1乃至第3グリッドG1〜G3によってカソード
Kからの電子の放出を制御し、かつ放出された電子を加
速・集束して電子ビームを形成する電子ビーム発生部が
形成される。また、第3グリッドG3、第4グリッドG
4、第5グリッドG5、第6グリッドG6、第7グリッ
ドG7によって、電子ビーム発生部で形成された電子ビ
ームを蛍光体スクリーン上に加速・集束する電子レンズ
が形成される。
【0036】ところで、上述したカラー陰極線管のネッ
ク5の内壁には、図2に示すように、均一な膜厚を有す
る高抵抗膜14が内部導電膜17に接触するように形成
されている。この高抵抗膜14は、ネック電位のチャー
ジアップによるコンバージェンスドリフトを軽減するた
めに設けられている。
【0037】図3には、この発明の第1の実施の形態に
係る陰極線管の製造装置として、カラー陰極線管のネッ
ク5の内壁に上述した高抵抗膜14を塗布・形成するた
めの塗布装置20を示してある。この塗布装置20に
は、カラー陰極線管のうち外囲器のファンネル2が装着
される。
【0038】塗布装置20は、ファンネル2を概ね位置
決めして載置させるための水平載置面を有するテーブル
21、このテーブル21上に載置されたファンネル2の
ネック5を正確に位置決めして固定するためのネック固
定機構22、およびネック固定機構22によって固定さ
れたネック5内に後述する噴射ノズル31(以下、単に
ノズル31と称する)を正確に位置決めして配置するた
めのロボット30を備えている。これらのテーブル2
1、ネック固定機構22、およびロボット30は、互い
に正確な位置関係でそれぞれ所定位置に配設されてい
る。
【0039】ロボット30は、その先端にロータリージ
ョイント35を介してノズル31を回転可能に取付けた
アーム32を有している。ノズル31は、ファンネル2
の管軸方向に延設され、アーム32の先端に取付けられ
たモーター33によって、管軸方向に延びた回転軸を中
心に回転されるようになっている。
【0040】ノズル31には、図4に示すように、重力
方向に傾斜した噴射孔31aが形成されている。この噴
射孔31aは、水平面に対して下方に角度αをもって傾
斜して形成されている。
【0041】また、塗布装置20は、ネック5の内壁に
形成される高抵抗膜14の原料液41を収容した圧力タ
ンク42を有している。原料液41には、例えば、導電
性酸化錫微粒子とともに、バインダーとなるエチルシリ
ケート等のシランカップリング剤をエチルアルコール等
の有機溶媒に分散させた溶液が用いられる。圧力タンク
42は、ロボット30に隣接して設置されているととも
に、密閉されている。
【0042】圧力タンク42には、圧搾空気を所定圧力
で送り込むためのチューブ43が接続されているととも
に、原料液41を供給するための供給チューブ44が接
続されている。この供給チューブ44は、耐アルコール
性の材質によって形成されている。
【0043】また、供給チューブ44には、内臓された
弁(図示せず)の開閉によって原料液41の単位時間当
りの吐出量を制御する吐出装置45が接続されている。
更に、吐出装置45の吐出口45aには、圧力タンク4
2と吐出装置45との間に設けられた供給チューブ44
より細い供給チューブ46、ロータリージョイント3
5、および吐出装置45とロータリージョイント35と
の間に設けられた供給チューブ46と略同じ太さの供給
チューブ47を介して、噴射ノズル31が接続されてい
る。
【0044】しかして、チューブ43を介して、圧力タ
ンク42内に0.2〜2.0kgf/cm2 の圧搾空気
が送り込まれると、圧力タンク42内に収容した原料液
41が供給チューブ44を介して流出される。このよう
にして圧力タンク42から供給された原料液41は、吐
出装置45によってその吐出量が調整された後、供給チ
ューブ46、ロータリージョイント35、および供給チ
ューブ47を介して、ノズル31へ供給される。ノズル
31へ供給された原料液41は、ノズル31の傾斜した
噴射孔31aを介して所定の吐出量で射出される。
【0045】次に、上記のように構成された塗布装置2
0の動作について説明する。まず、塗布装置20のテー
ブル21上の所定位置にファンネル2が載置され、塗布
装置20が起動される。そして、ネック固定機構22に
よってファンネル2のネック5が挟持されてファンネル
2が所定位置に固設される。
【0046】次に、ロボット30のアーム部32が駆動
され、ノズル31がネック5の真上に移動され、ノズル
31がネック5の管軸方向に下降され、ネック5内の所
定の位置まで挿入される。この状態で、モーター33が
回転されて、ノズル31が予め設定した所定速度で回転
される。尚、ノズル31の回転速度は、任意に設定でき
る。
【0047】ノズル31が回転されると、吐出装置45
の図示しない弁が開放され、原料液41が予め設定され
た吐出量で、ノズル31の噴射孔31aを介して射出さ
れる。
【0048】このとき、ノズル31の噴射孔31aが図
4に示すように水平面に対して角度αで下方に傾斜され
ているため、ノズル31の噴射孔31aから射出された
原料液41は、図5に示すように、ネック内壁5aに対
して角度βで衝突される。言い換えれば、ノズル31の
噴射孔31aを傾斜させることにより、原料液41の射
出方向を重力方向に傾斜させ、ネック内壁5aと垂直を
なす方向より重力方向に傾斜した方向から原料液41を
ネック内壁5aに衝突させるようにした。
【0049】図6には、ネック内壁5aに原料液41が
角度βで衝突された直後のネック内壁5aに沿った原料
液41の速度ベクトルを概略的に示してある。尚、ここ
では、説明を簡単にするため、原料液41の速度ベクト
ルを上下左右の4方向に分解して示してある。
【0050】これによると、ネック内壁5aに衝突され
た原料液41の大半は、ベクトルV1で示すように、原
料液41の衝突点Pより下方に流れていることがわか
る。その反面、原料液41の衝突点Pより上方に向うベ
クトルV2の成分は、僅かなものである。つまり、原料
液41がネック内壁5aに衝突する方向を重力方向に傾
斜させることにより、殆どの原料液41がネック内壁5
aに沿って下方に流れるようになる。
【0051】従って、本実施の形態によると、原料液の
噴射孔がネック内壁に対して垂直に延びたノズルを用い
た場合と比較して、高抵抗膜14の膜厚を安定させるこ
とができる。つまり、垂直に延びた噴射孔を有するノズ
ルでは、原料液がネック内壁に衝突した瞬間にその衝突
点より上方に大量の原料液が流れ、上方へ向った原料液
が重力によって減速され、一部が乾燥してネック内壁に
不所望に固着され、残りが重力によって下方へ流れると
いった原料液の不安定な流れを生じ、高抵抗膜の膜厚を
均一にできないといった問題を生じる。
【0052】すなわち、ネック内壁5aに沿った原料液
41の流れは、ノズル31の噴射孔31aから射出され
る原料液41の射出角度や初速度によって殆ど決定され
るため、膜厚の安定した高抵抗膜14をネック内壁5a
に形成するためには、本実施の形態のように噴射孔31
aを下方に傾斜させることが重要となる。
【0053】また、本実施の形態のように噴射孔31a
を傾斜させることにより、原料液41の上方への不安定
な流れが軽減されるので高抵抗膜14の管軸方向に沿っ
た上端位置を安定させることができ、且つ高抵抗膜14
の上端付近の膜厚の均一性を格段に向上することができ
る。
【0054】以上のように、本実施の形態によると、フ
ァンネル2のネック5内に形成される高抵抗膜14を塗
布形成するためのノズル31の噴射孔31aを重力方向
(下方)に傾斜させているため、原料液41がネック内
壁5aに衝突したときに原料液41が内壁5aに沿って
鉛直上方に流れることが抑制され、原料液41の不所望
な固着を生じることなく、高抵抗膜14の膜厚を均一に
することができる。
【0055】これにより、高抵抗膜14の抵抗値を安定
させることができ、ネック電位のチャージアップを抑制
でき、ネック電位の変動に起因したコンバージェンスド
リフトを軽減できる。
【0056】尚、上述した第1の実施の形態では、ノズ
ル31の噴射孔31aの数を1個として説明したが、回
転軸の周りに複数の噴射孔を放射状に有するノズルを採
用しても良い。例えば、図7には、2つの噴射孔61
a、61bを有するノズル60を示し、図8には、4つ
の噴射孔71a、71b、71c、71dを有するノズ
ル70を示してある。
【0057】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て、図9および図10を参照して説明する。尚、上述し
た第1の実施の形態と同じ部分についての詳細な説明は
省略する。
【0058】本実施の形態では、ノズル81の噴出孔8
2を必ずしも傾斜させずに原料液41の単位時間当りの
吐出量を調整して原料液の射出速度を調整し、原料液4
1がネック内壁5aに衝突する角度を傾斜させるように
した。つまり、ノズル81から射出された原料液41が
図9のような放物線を描いて角度βでネック内壁5aに
衝突するように、吐出装置45による原料液の単位時間
当りの吐出量を調整し、原料液がネック内壁5aに衝突
する勢いを弱めるようにした。このように、原料液41
の吐出量を比較的少なく設定することにより、ノズル8
1の噴出孔82の角度によらず、原料液をネック内壁5
aに対して傾斜して衝突させることができる。
【0059】尚、原料液の吐出量は、ネック内壁5aと
垂直をなす方向より少なくとも重力方向に傾斜させて原
料液がネック内壁5aに衝突する程度に調整される。言
い換えれば、ノズル81の噴出孔82の液噴出口82a
の重力方向の高さに対し、原料液がネック内壁5aに衝
突する衝突点Pの高さが少なくとも低くなるように、原
料液の吐出量が調整される。また、原料液の吐出量を調
整するとともに、ノズル81の回転速度を調整すること
によって原料液の射出速度を調整しても良い。
【0060】以上のように、本実施の形態においても、
上述した第1の実施の形態と同様に、原料液の衝突点P
より上方に向うベクトルV2の成分(図10参照)を少
なくでき、ネック内壁5aに均一な膜厚を有する高抵抗
膜14を安定して形成できる。
【0061】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て、図11および図12を参照して説明する。尚、ここ
でも、上述した第1および第2の実施の形態と同様に機
能する構成についての詳細な説明は省略する。上述した
第1および第2の実施の形態では、所定位置に固設した
ファンネル2のネック5内でノズル31、81を回転さ
せることによりネック内壁5aに原料液を塗布したが、
本実施の形態では、ノズルを停止させてファンネル2を
回転させることにより、原料液を塗布するようにした。
【0062】図11には、本実施の形態の塗布装置90
の要部の構成を示してある。塗布装置90は、ファンネ
ル2をその重力方向に延びた管軸を中心に回転可能に保
持したテーブル91、およびこのテーブル91の回転軸
91aに接続され、テーブル91を所定速度で回転する
回転装置92を有している。また、塗布装置90は、フ
ァンネル2のネック内壁5aに原料液41を塗布するた
めのノズル31を、テーブル91にて保持されたファン
ネル2の管軸方向に沿ってスライド自在に支持したスラ
イド装置93、およびこのスライド装置93に取付けら
れ、圧力タンク42から供給される原料液41の単位時
間当りの吐出量を調整する吐出装置94を有している。
スライド装置93および吐出装置94は、ロボット30
のアーム部32に取付けられており、所望する位置に配
置可能となっている。
【0063】しかして、テーブル91にて保持されたフ
ァンネル2のネック5内の所定の高さ位置にノズル31
がスライド装置93によって挿入され、回転装置92に
よってファンネル2がその管軸を中心に回転される。そ
して、圧力タンク42内の原料液41が供給チューブ4
4、および吐出装置94を介して供給され、ノズル31
の噴出孔31aを介して射出される。このとき、ノズル
31の噴射孔31aが重力方向に傾斜されているため、
上述した各実施の形態と同様に、ネック内壁5aに高抵
抗膜14が均一な膜厚で形成される。
【0064】図12には、上記塗布装置90の変形例を
示してある。この変形例では、ファンネル2を回転可能
に保持したテーブル91が重力方向に対して傾斜して配
置されている。
【0065】テーブル91の回転軸91aには、一対の
傘歯車95を介して回転装置100が接続されている。
また、ノズル31をファンネル2のネック5内でスライ
ドさせるスライド装置93、および原料液の吐出量を調
整する吐出装置94は、ロボット30のアーム部32に
対して所定角度で取付けられており、所望する位置に配
置可能となっている。
【0066】しかして、傾斜されたテーブル91にてフ
ァンネル2が保持されて、傾斜した管軸を中心にファン
ネル2が回転装置100によって回転される。このと
き、ノズル31を支持したスライド装置93も管軸方向
に傾斜されており、ノズル31の噴出孔31aが実質的
に重力方向に延びるようにノズル31が傾斜されてい
る。従って、ノズル31を介して射出される原料液は、
略鉛直下方に射出され、ファンネル2のネック内壁5a
に対しても傾斜して衝突される。
【0067】以上のように、この変形例においても、ネ
ック内壁5aに対して原料液を傾斜した方向から衝突さ
せることができ、ネック内壁5aに高抵抗膜14を均一
な膜厚で形成できる。
【0068】尚、この発明は、上述した第1乃至第3の
実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲
内で種々変形可能である。例えば、上述した第1および
第3の実施の形態では、ノズル31の噴射孔31aの傾
斜角度αを明記していないが、噴射孔31aの角度は、
ネック内壁5aと垂直をなす方向に対して少しでも重力
方向に傾斜していれば、本発明の効果が得られる。言い
換えれば、上述した各実施の形態において、ノズルの原
料液の射出口の重力方向に沿った高さ位置が、ファンネ
ル2のネック内壁5aに原料液が衝突する衝突点の高さ
位置より少なくとも高く設定されていれば良い。
【0069】また、上述した各実施の形態では、圧力タ
ンク42から原料液41を供給する方法について説明し
たが、本発明はこれに限らず、原料液41をノズルを介
して噴射する方式であればいかなるものであっても良
い。
【0070】更に、上述した各実施の形態では、導電性
酸化錫微粒子とともに、バインダーとなるエチルシリケ
ート等のシランカップリング剤をエチルアルコール等の
有機溶媒に分散させた溶液を原料液41として用いた場
合について説明したが、本発明はこれに限らず、ネック
内壁5aに高抵抗膜14を形成するための原料液の組成
は適宜変更可能である。また、本発明は、いかなる内径
を有するファンネル2のネック5に対しても適用でき
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の陰極線
管の製造装置は、上記のような構成および作用を有して
いるので、ファンネルのネック内壁に高抵抗膜を安定し
た膜厚で形成でき、ネック電位のチャージアップによる
コンバージェンスドリフトを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によって形成されるカラー陰極線管を
概略的に示す断面図。
【図2】図1のカラー陰極線管のファンネルのネックを
拡大して示す断面図。
【図3】カラー陰極線管のネックの内壁に高抵抗膜を形
成するための塗布装置を示す概略図。
【図4】図3の塗布装置の噴射ノズルを示す拡大図。
【図5】図4のノズルから射出された原料液の挙動を説
明するための動作説明図。
【図6】図5とともに原料液のネック内壁上での挙動を
説明するための動作説明図。
【図7】2つの噴射孔を有するノズルを示す(a)正面
図、および(b)底面図。
【図8】4つの噴射孔を有するノズルを示す(a)正面
図、および(b)底面図。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係る塗布装置の
要部を示す図。
【図10】図9のノズルから射出された原料液のネック
内壁上での挙動を説明するための動作説明図。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係る塗布装置
の要部を示す概略図。
【図12】図11の塗布装置の変形例を示す概略図。
【符号の説明】 1…パネル、 2…ファンネル、 3…蛍光体スクリーン、 4…シャドウマスク、 5…ネック、 5a…ネック内壁、 6R、6B、6G…電子ビーム、 7…電子銃、 8…偏向ヨーク、 14…高抵抗膜、 17…内部導電膜、 20、90…塗布装置、 21、91…テーブル、 22…ネック固定機構、 30…ロボット、 31、81…噴射ノズル、 31a、82…噴射孔、 41…原料液、 45、94…塗布装置、 92、100…回転装置、 93…スライド装置、 95…傘歯車、 P…衝突点、 V1、V2…ベクトル。
フロントページの続き (72)発明者 宮永 文雄 兵庫県姫路市余部区上余部50番地 株式会 社東芝姫路工場内 (72)発明者 矢羽 克巳 兵庫県姫路市余部区上余部50番地 株式会 社東芝姫路工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面内を通る一列に配列された複数の
    電子ビームを放出する電子ビーム発生部、およびこの電
    子ビーム発生部から放出された電子ビームを通過させる
    通過孔をそれぞれ有し、該電子ビームの進行方向に沿っ
    て互いに離間して配置された複数の電極を備えた電子銃
    と、 この電子銃から放出した電子ビームをターゲット上の水
    平方向および垂直方向に偏向させる磁界を発生する偏向
    ヨークと、 上記電子銃を収容したネック部、上記ターゲットが形成
    されるパネル部、および上記ネック部からパネル部にわ
    たって内径が拡張されたファンネル部を含む外囲器と、 上記ファンネル部からネック部の内壁にかけて被着形成
    された内部導電膜と、 この内部導電膜に接触するとともに上記電子銃の一部を
    覆うように上記ネック部の内壁に被着形成された上記内
    部導電膜より高い抵抗値を有する高抵抗膜と、を備えた
    陰極線管の製造方法であって、 上記外囲器を上記ネック部が略鉛直方向に延びるように
    設置する設置工程と、 上記高抵抗膜を形成するための原料液を供給する供給工
    程と、 略鉛直方向に延びた上記ネック部の内壁に、該内壁と垂
    直をなす方向より重力方向に傾斜させて原料液を当てる
    ように、上記供給工程にて供給された原料液を上記内壁
    に向けて射出し、該内壁に上記高抵抗膜を形成する射出
    工程と、 を備えていることを特徴とする陰極線管の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記射出工程では、原料液の射出方向
    を、上記ネック部の内壁と垂直をなす方向より重力方向
    に傾斜させることを特徴とする請求項1記載の陰極線管
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記射出工程では、上記射出方向に沿っ
    て傾斜して延びた少なくとも1つの噴射孔を通して原料
    液を射出することを特徴とする請求項2記載の陰極線管
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記射出工程では、上記少なくとも1つ
    の噴射孔を有する噴射ノズルを上記ネック部の内側で回
    転させて原料液を射出することを特徴とする請求項3記
    載の陰極線管の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記射出工程では、単位時間当りの原料
    液の射出量を調整することにより、射出した原料液が上
    記ネック部の内壁に当る方向を重力方向に傾斜させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の陰極線管の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記射出工程では、上記ネック部の内壁
    に向う少なくとも1つの噴射孔を通して原料液を射出す
    ることを特徴とする請求項5記載の陰極線管の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 上記射出工程では、上記少なくとも1つ
    の噴射孔を有する噴射ノズルを上記ネック部の内側で回
    転させて原料液を射出することを特徴とする請求項6記
    載の陰極線管の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記設置工程にて設置した上記外囲器
    を、上記ネック部の管軸を中心に回転させる回転工程を
    さらに備えていることを特徴とする請求項1記載の陰極
    線管の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記設置工程において、上記ネック部の
    管軸が鉛直方向に対して傾斜するように上記外囲器を傾
    けて設置し、 上記回転工程において、上記傾斜された管軸を中心に上
    記外囲器を回転させることを特徴とする請求項8記載の
    陰極線管の製造方法。
  10. 【請求項10】 水平面内を通る一列に配列された複数
    の電子ビームを放出する電子ビーム発生部、およびこの
    電子ビーム発生部から放出された電子ビームを通過させ
    る通過孔をそれぞれ有し、該電子ビームの進行方向に沿
    って互いに離間して配置された複数の電極を備えた電子
    銃と、 この電子銃から放出した電子ビームをターゲット上の水
    平方向および垂直方向に偏向させる磁界を発生する偏向
    ヨークと、 上記電子銃を収容したネック部、上記ターゲットが形成
    されるパネル部、および上記ネック部からパネル部にわ
    たって内径が拡張されたファンネル部を含む外囲器と、 上記ファンネル部からネック部の内壁にかけて被着形成
    された内部導電膜と、 この内部導電膜に接触するとともに上記電子銃の一部を
    覆うように上記ネック部の内壁に被着形成された上記内
    部導電膜より高い抵抗値を有する高抵抗膜と、を備えた
    陰極線管の製造装置において、 上記外囲器を上記ネック部が略鉛直方向に延びるように
    設置する設置手段と、 上記高抵抗膜を形成するための原料液を供給する供給手
    段と、 略鉛直方向に延びた上記ネック部の内壁に、該内壁と垂
    直をなす方向より重力方向に傾斜させて原料液を当てる
    ように、上記供給手段にて供給された原料液を上記内壁
    に向けて射出し、該内壁に上記高抵抗膜を形成する射出
    手段と、 を備えていることを特徴とする陰極線管の製造装置。
  11. 【請求項11】 上記射出手段は、上記ネック部の内壁
    と垂直をなす方向より重力方向に傾斜して延びた少なく
    とも1つの噴射孔を有し、該噴射孔を通して原料液を射
    出することを特徴とする請求項10記載の陰極線管の製
    造装置。
  12. 【請求項12】 上記射出手段は、上記少なくとも1つ
    の噴射孔を有する噴射ノズル、およびこの噴射ノズルを
    上記ネック部の内側で回転させる回転手段を有し、上記
    噴射ノズルを回転させて原料液を射出することを特徴と
    する請求項11記載の陰極線管の製造装置。
  13. 【請求項13】 上記供給手段による原料液の供給量を
    調整する調整手段をさらに備え、この調整手段によって
    原料液の供給量を調整することにより、上記射出手段に
    て射出される原料液が上記ネック部の内壁に当る方向を
    重力方向に傾斜させることを特徴とする請求項10記載
    の陰極線管の製造装置。
  14. 【請求項14】 上記射出手段は、上記ネック部の内壁
    に向う少なくとも1つの噴射孔を有し、該噴射孔を通し
    て原料液を射出することを特徴とする請求項13記載の
    陰極線管の製造装置。
  15. 【請求項15】 上記射出手段は、上記少なくとも1つ
    の噴射孔を有する噴射ノズル、およびこの噴射ノズルを
    上記ネック部の内側で回転させる回転手段を有し、上記
    噴射ノズルを回転させて原料液を射出することを特徴と
    する請求項14記載の陰極線管の製造装置。
  16. 【請求項16】 上記設置手段にて設置された上記外囲
    器を、上記ネック部の管軸を中心に回転させる回転手段
    をさらに備えていることを特徴とする請求項10記載の
    陰極線管の製造装置。
  17. 【請求項17】 上記ネック部の管軸が鉛直方向に対し
    て傾斜するように、上記設置手段にて設置された上記外
    囲器を傾斜させる傾斜手段をさらに備えていることを特
    徴とする請求項16記載の陰極線管の製造装置。
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