JP2004079204A - 電磁ロック式安全スイッチ - Google Patents

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Eiko Takenaka
竹中 英光
Hiroyuki Kajio
梶尾 博行
▲高▼山 陽平
Yohei Takayama
Hiroyuki Otsuka
大塚 博之
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Abstract

【課題】ロック解除を行なうことなく、キーを無理に抜出そうとすると、キーを介して回転カムに過負荷がかかり、この過負荷がベースにかかってベース破壊が生じるおそれがあるため、回転カムにかかる過大な力をベースとヘッドケースとに分散させる。
【解決手段】スイッチ本体3に取付けたヘッドケース4のキー挿入口にキー2を挿入することで、前記ヘッドケース内のベース9にカム軸35を介して回転自在に支持されたカム8が正転して電源回路が閉成されると共に、カムロック解除状態でキーが抜出されることにより前記カムが逆転して電源回路が開成される電磁ロック式安全スイッチにおいて、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケース4の内周面に縦設した軸方向の溝部36に嵌合させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ドアスイッチ等に使用される電磁ロック式安全スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドアロックスイッチは、一般に、自動化された工作機械を設置した作業エリアの出入り口に設けたドアの開閉を検知して、工作機械の電源を入り切りするものであり、ドアを閉めるとドア側に備えたキーが出入り口側に備えたスイッチ本体に挿入され、挿入されたキーによって内装カムが回転操作されて、スイッチ本体に内蔵したスイッチング機構がスイッチオン状態に切り換えられて電源回路などが接続されるとともに、ドアを開けるとキーの抜出しによって内装カムが回転操作されて、スイッチング機構がスイッチオフ状態に切り換えられて電源回路などが断たれるように構成されている。
【0003】
ドアロックスイッチは、通常、スイッチ本体とスイッチ本体上端に載置されてネジなどで取付けられたキー挿入口付きヘッドケースとから構成されており、ヘッドケースにはカム支持用のベースが組み込まれている。このベースはカムを回転自在に挟持する一対の支持板を有しており、両支持板にはカム軸が挿通される筒状の軸受が突設されている。そして、軸受から突出するカム軸の両端はヘッドケースの側壁内面に当接している。
【0004】
なお、電磁ロック式のドアスイッチとしては、ドアを閉めるとロック付勢されたロック機構が働いて自動的にロックがかかり、電磁ソレノイドに通電してロック機構をロック解除操作することでドアの開放を許容するメカロック方式のものと、ドアを閉めても直ちにはロックがかからず、電磁ソレノイドに通電している期間だけロック解除付勢されたロック機構を作動させてロック状態を保持し、電磁ソレノイドへの通電を停止することでロックを付勢解除してドアの開放を許容するソレノイドロック方式のものとが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記いずれの方式においても、ロック解除操作することなく、ロックされている状態のままドアを無理に開けようとすると、キーを介してカムに過負荷がかかり、これによってベースが破壊されるばかりか、カムがヘッドケースに接触し、ヘッドケースも破壊されてキーが抜出しドアが開いてしまうとともに、この破損によってスイッチング機構がスイッチオン状態に保持されたままとなり、ドアが開放されているにもかかわらず電源回路が接続されたままになって工作機械が作動したままになる不具合がもたらされる。
【0006】
また、上記従来例では、ヘッドケースはスイッチ本体上端面に、単に載置されてネジなどで取付けられているに過ぎず、よってヘッドケースに前後左右からの衝撃力が作用した場合、ヘッドケースがケース本体から分離破損するおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、カム軸をヘッドケースに係合させることにより、カムに過負荷がかかってもベースおよびヘッドケースの破壊を防止することができるとともに、ヘッドケースをスイッチ本体に嵌合させることにより、水平方向における耐衝撃性を向上させることが可能な電磁ロック式安全スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、電源回路のオン・オフを司るスイッチング手段が収納されたスイッチ本体と、キーの挿入ないし抜出しにより正逆に回転動作することでスイッチング手段に接点切換動作を行なわせるカム手段が収納されたヘッドケースと、ヘッドケースに収納されて前記カム手段をカム軸により回転動作可能に支持するベースと、キー挿入によって惹起された接点切換え状態を維持するロック手段とを有する安全スイッチにおいて、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースまたはヘッドケースとスイッチ本体との双方に係合保持させている。
【0009】
従って、本発明は、ロック解除を行なうことなく、キーを無理に抜出そうとすると、キーを介してカム手段にキー抜出し方向への過負荷がかかり、この過負荷がカム軸を介してベースにかかるため、ベース破壊が生じるおそれがあるが、本発明では、カム軸がヘッドケースまたはヘッドケースとスイッチ本体との双方に係合保持されて、カム手段にかかる過大な力がベースとヘッドケースとに分散されるため、ベース破壊が防止される。また、ロック手段のロック力はカム手段、ベース、ヘッドケース等の強度に依存するが、前記のようにベース破壊が防止されることから、結果的に高ロック力が確保されることになる。さらに部品点数を増加させることなく高ロック力が確保されるためコスト低減を図ることができる。さらにまた、カム軸をヘッドケース等に係合させるから、ヘッドケースとベースとを分離することが困難であり、よってユーザー側が容易に分解することができない。
【0010】
また、本発明は、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースの内周面に形成した軸方向の溝部に嵌合させることで前記カム軸を前記ヘッドケースに係合保持させることが考えられる。
【0011】
従って、本発明は、カム軸の組付け方向が他のカム手段等と同一方向であり、よって組付け作業が容易である。
【0012】
また、本発明は、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースの周壁に形成された透孔に嵌合させることによって前記カム軸を前記ヘッドケースに係合保持させることが考えられる。
【0013】
従って、本発明は、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースの側壁に形成した透孔に嵌合させているため、単に、ヘッドケースに係合させただけの場合に比べてカム軸の取付けが強固であり、従って、カム手段に過負荷がかかってもカム軸が容易に透孔から外れることがなく、よってベース破壊防止がより確実となる。また、ヘッドケース内にカム手段等を組み込んだ後、透孔を介してカム軸を挿通させるためより一層の組立性の向上が図れる。
【0014】
さらに、本発明は、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースと前記スイッチ本体との両周壁に形成された透孔に嵌合させることによって前記カム軸を前記ヘッドケースとスイッチ本体との双方に係合保持させることが考えられる。
【0015】
従って、本発明は、ヘッドケースのみならずケース本体に形成した透孔にもカム軸を嵌合させているから、カム軸にかかる力はケース本体にも分散されることになり、従って、より一層のヘッドケースの破壊防止が可能となる。また、ヘッドケース内にカム手段等を組み込んだ後、透孔を介してカム軸を挿通させるためより一層の組立性の向上が図れる。
【0016】
さらにまた本発明は、前記カム手段と前記ヘッドケースの頂壁内面とのクリアランスは、前記キーに抜出し方向の過負荷がかかった際に、前記カム手段が前記ヘッドケースの頂壁内面に接触可能な寸法に設定することが考えられる。
【0017】
従って、本発明は、さらにドアを無理に開けようとすると、カム軸を介してヘッドケースにかかる力が増大し、ヘッドケース破壊のおそれが生ずるが、本発明では、キーに抜出し方向の過負荷がかかった際に、カム手段がヘッドケース頂壁内面に接触可能な寸法に設定されているため、カム手段がヘッドケース頂壁内面に接触し、ヘッドケース側壁にかかる力がヘッドケース頂壁にも分散されてヘッドケースの破壊が防止される。
【0018】
さらにまた、本発明は、電源回路のオン・オフを司るスイッチング手段が収納されたスイッチ本体と、キーの挿入ないし抜出しにより正逆に回転動作することでスイッチング手段に接点切換動作を行なわせるカム手段が収納されたヘッドケースと、ヘッドケースに収納されて前記カム手段をカム軸により回転動作可能に支持するベースと、キー挿入によって惹起された接点切換え状態を維持するロック手段とを有する安全スイッチにおいて、前記ヘッドケース下部を前記スイッチ本体内面へ嵌合させている。
【0019】
従って、本発明は、ヘッドケースをケース本体に嵌合させるため、ヘッドケースにかかる前後左右方向からの衝撃力や、ロック状態におけるキー引抜き力に対する耐衝撃性が向上する。また、ヘッドケースを取付ける際の位置決めが容易となり組立性が向上する。
【0020】
さらにまた、本発明は、前記ヘッドケース下部外面と前記スイッチ本体内面との間に凹凸の係合手段を設けることが考えられる。
【0021】
従って、本発明は、キーを介してヘッドケースに過負荷がかかった場合に、ヘッドケースがケース本体から抜け出ることがより一層防止される。
【0022】
さらにまた、本発明は、前記ヘッドケースに嵌合させたカバー体の下部をスイッチ本体の上部に嵌合させることが考えられる。
【0023】
従って、本発明は、カバー体を介してヘッドケースをケース本体に固定するため、キーを介して抜出し力がヘッドケースに作用してもヘッドケースが分離破損することが防止される。
【0024】
さらにまた、本発明は、前記ヘッドケース内に組み込む複数の部品を前後左右対称に配置することが考えられる。
【0025】
従って、本発明は、スイッチ本体に対するヘッドケースの向きが限定されず、よって種々の状況に応じてヘッドケースの向きを変更することが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電磁ロック式安全スイッチの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1および図2に示すように、安全スイッチは、工作機械が設置された自動工作エリアの出入り口などに取付けられて利用されるものであって、出入り口の固定枠に取付けられるインターロック付きのスイッチ本体1と、開閉されるドアに取付けられるキー2とからなる。
【0028】
スイッチ本体1は、本体ケース3とこれの上端にネジ連結されるヘッドケース4とを備え、後述するように、本体ケース3にはメインとなるスイッチング機構5、ロック機構6およびモニタ用スイッチング機構7が組込まれ、また、ヘッドケース4にはスイッチング機構5を操作する操作機構としての回転カム8と、この回転カム8を支持するベース9とが組込まれるとともに、その頂壁にキー挿入口10が形成されている。回転カム8の外形はキー挿入口10へのキー2の挿入・抜出しに伴って正逆に回転操作される形状に形成されている。
【0029】
スイッチング機構5は、図3に示すように、3対の固定端子11と、図示しない上下動可能な可動部材12に支持された3個の可動端子13とから構成され、可動部材12は復帰バネによって上方付勢されている。また、各可動端子13は図示しないストローク吸収用バネを介して後退変位可能に弾性支持されている。
【0030】
図3は、可動部材12が復帰バネに抗して下方移動しているスイッチオフ状態を示し、この時、各可動端子13が固定端子11から離反して、1組の固定端子11に配線接続された電源回路が断たれるようになっている。また、図4に示すように、可動部材12が復帰バネによって上方に付勢移動することで、各可動端子13が固定端子11に接触導通してスイッチオン状態がもたらされ、電源回路が入れられるようになっている。また、可動部材12の上端にはプランジャ15が当接されており、このプランジャ15がヘッドケース4内に突入されて回転カム8の外周カム面に当接されている。
【0031】
そして、図3に示すように、キー2が抜出された状態では、回転カム8の大径カム部によってプランジャ15が復帰バネに抗して押し下げられることで、可動部材12が下方変位してスイッチオフ状態が惹起され、また、図4に示すように、キー2が挿入されて回転カム8が回動されると、プランジャ15が回転カム8の小径カムに係入して上方に変位可能になり、可動部材12が上方に付勢変位してスイッチオン状態が惹起される。
【0032】
ロック機構6は、プランジャ15の下部に作用する金属板製のロック部材16、これを左右に変位させる揺動リンク17、この揺動リンク17を正逆に揺動操作する図示しないスライド部材、スライド部材に連結された電磁ソレノイド19等から構成されており、電磁ソレノイド19が通電されることで、ロック部材16がスライド変位されるようになっている。
【0033】
なお、図示しないスライド部材には、モニタ用スイッチング機構7の可動部材が連結されており、モニタ用スイッチング機構7における2対の固定端子22に対して可動部材に保持された2つの可動端子23がそれぞれ離反ないし接触することで、モニタ用スイッチング機構がオフ・オンし、ソレノイド通電時にオンする。
【0034】
ロック部材16は、本体ケース3の内部に形成されたガイド溝に左右スライド自在に支持されており、このロック部材はプランジャ15を挿通させる開口27と揺動リンク17の一端が係合される細孔が形成されている。また、ロック部材16の開口にはアーム部が形成されている。
【0035】
図3に示すスイッチオフ状態では電磁ソレノイド19は非通電状態にあり、揺動リンク17が揺動付勢されることでロック部材16はスライド変位される。このとき、プランジャ15は開口27を挿通してスイッチオフ位置まで押し下げられている。
【0036】
キー2が抜出されたスイッチオフ状態では、回転カム8は回転阻止部材8aの係合によって回転阻止され、キー以外のもので回転カム8が操作されることが防止される。この回転阻止部材8aによる係合はキー2を挿入することで、その回転阻止部材8aがバネ付勢力に抗して回転カムから離間させられることで解除される。
【0037】
キー2の挿入によって回転カム8が回転されてプランジャ15および可動部材12が上方変位してスイッチオン状態になると、図5に示すように、ロック付勢されているロック部材16がスライド変位し、アーム部29がプランジャ15の直下に位置してプランジャの下方への変位を阻止するため、回転カム8の逆回転、つまり、キー2の抜出しが阻止される。
【0038】
このスイッチオン状態でロック機構6のロック部材16が正規のロック作用位置まで進出変位すると、モニタ用スイッチング機構7もスイッチオン状態となる。このモニタ用スイッチング機構7の一組の回路はスイッチング機構5における一組の回路に直列に接続されており、この直列回路が閉成導通することで自動工作エリア内の工作機械への電源が入れられるようになっている。
【0039】
キー2を抜出す場合には、電磁ソレノイド19に通電して揺動リンク17を強制揺動させてロック位置のロック部材16を退避させ、アーム部29をプランジャ15の下方変位を可能にする位置に移動させることで、プランジャ15のロックを解除する。これによってキー2の抜き出し、つまり、ドアの開放が許容される。
【0040】
上述したところの基本的構成は、従来の安全スイッチとほぼ同一である。本発明は以下の点に特徴を有する。すなわち、ヘッドケース4に組み込まれた操作機構としての回転カム8を支持するベース9は、プランジャ15の突入口が形成された底壁30を有し、この底壁30から前板31および後板32を起立するとともに、前板31から一対の支持板33を後方突設し、かつ両支持板から左右方向に軸受筒34を突設している。
【0041】
回転カム8は一対の支持板33間に回転自在に配置され、かつ両軸受筒34に挿通されたカム軸35で回転自在に支持されている。一方、両軸受筒34外面には回転阻止部材8aが摺動自在に嵌合されている。
【0042】
ベース9が組み込まれるヘッドケース4の左右両側壁の下部内面には、図2および図7に示すように、下面開口の嵌合溝36が縦設されており、この嵌合溝36の上端に両軸受筒34から突出するカム軸35の両端部が上方抜出し不能に嵌合されている。
【0043】
よって、ロック解除を行なうことなくドアを無理に開いた場合、キーを介して回転カム8に上方への過負荷がかかり、この過負荷がカム軸35を介してベース9にかかるため、ベース破壊が生じるおそれがあるが、本発明では、カム軸35がヘッドケース4の嵌合溝36に嵌合されて、回転カム8にかかる過大な力がベース9とヘッドケース4とに分散されるため、ベース破壊が防止されることとなる。また、カム軸35をヘッドケースに組付けるに際しては、カム軸35を溝部36に嵌合させるだけであるから、組付け作業が容易である。
【0044】
この状態からさらにドアを無理に開けようとすると、カム軸35を介してヘッドケース4にかかる力が増大し、ヘッドケース破壊のおそれが生ずるが、回転カム8とヘッドケース4頂壁内面とのクリアランスは、キーに抜出し方向の過負荷がかかった際に、回転カム8がヘッドケース頂壁4内面に接触可能な寸法に設定されているため、回転カム8がヘッドケース4頂壁内面に接触し、ヘッドケース4側壁にかかる力がヘッドケース頂壁にも分散されてヘッドケース4の破壊が防止されることとなる。
【0045】
図8は第2実施形態を示す。第1実施形態では、回転カム8のカム軸35はヘッドケース4の左右両側壁内面に形成された嵌合溝36に嵌合されているが、第2実施形態では、ヘッドケース4の左右両側壁に透孔38を形成して、これら両透孔38にカム軸35の左右両端部を嵌合させている。その他の構成は第1実施形態と同一であるから説明を省略する。
【0046】
このように第2実施形態では、カム軸35の両端部をヘッドケース4の側壁に形成した透孔38に嵌合させているため、単に、ヘッドケース4に係合させただけの場合に比べてカム軸35の取付けが強固であり、従って、回転カム8に過負荷がかかってもカム軸35が容易に透孔38から外れることがなく、よってベース4破壊防止がより確実となる。
【0047】
図9は第3実施形態を示す。第1実施形態では、回転カム8のカム軸35をヘッドケース4の左右両側壁内面に形成された嵌合溝36に嵌合させており、また第2実施形態では、ヘッドケース4の左右両側壁に透孔38を形成して、これら両透孔38へカム軸35の左右両端部を嵌合させているのに対して、第3実施形態では、ヘッドケース4の左右両側壁とケース本体3上端部とのそれぞれに透孔38、39を形成して、これら透孔にカム軸35の両端部を嵌合させている。
【0048】
このように第3実施形態では、ヘッドケース4のみならずケース本体3に形成した透孔39にもカム軸35を嵌合させているから、カム軸35にかかる力はケース本体3にも分散されることになり、従って、より一層のヘッドケース4の破壊防止が可能となる。
【0049】
図10は第4実施形態を示す。本実施形態では、ヘッドケース4の頂面に載置した頂板40の前後ないし左右の両側端部からヘッドケース4およびケース本体3のそれぞれの側面に嵌合させて垂下板41を垂下してなるコ字状のカバー体42を備えており、カバー体42の頂板40は、ヘッドケース4をケース本体3にネジ止めする長ネジを利用して固定するとともに、垂下板41の一方は、ケース本体3をドアにネジ止めする長ネジを利用して固定する。
【0050】
このようにカバー体42を介してヘッドケース4をケース本体3に固定することにより、キーを介して上方向への抜出し力がヘッドケース4に作用してもヘッドケース4が上方向へ飛ぶことが防止される。
【0051】
なお、上記いずれの実施形態においても、ヘッドケース4の下端部はケース本体3の上端部内面へ嵌合させることが好ましいが、第3実施形態を除いた他の実施形態では必ずしもその必要がない。単に、ヘッドケース4をケース本体3の上端面に載置してネジ止めしたものであってもよい。
【0052】
上記のように、ヘッドケース4をケース本体3に嵌合させると、ヘッドケース4に加わる前後左右方向からの衝撃力に対する耐衝撃性を向上させることができる。なお、これら両者における嵌合部のヘッドケース4外面とケース本体3内面との一方の面に凸部を、かつ他方の面に凹部を形成して、これら凹凸部を係合可能に形成するのが好ましい。このようにすることによりキーに上方向への過負荷がかかった場合に、ヘッドケース4が上方に抜け出ることがより一層防止される。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、電源回路のオン・オフを司るスイッチング手段が収納されたスイッチ本体と、キーの挿入ないし抜出しにより正逆に回転動作することでスイッチング手段に接点切換動作を行なわせるカム手段が収納されたヘッドケースと、ヘッドケースに収納されて前記カム手段をカム軸により回転動作可能に支持するベースと、キー挿入によって惹起された接点切換え状態を維持するロック手段とを有する電磁ロック式安全スイッチにおいて、前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースまたはヘッドケースとスイッチ本体との双方に係合保持させている。
【0054】
このため、本発明は、ロック解除を行なうことなく、キーを無理に抜出そうとすると、キーを介して回転カムにキー抜出し方向への過負荷がかかり、この過負荷がカム軸を介してベースにかかるため、ベース破壊が生じるおそれがあるが、本発明では、カム軸がヘッドケースに係合されて、回転カムにかかる過大な力がベースとヘッドケースとに分散されるため、ベース破壊が防止される。
【0055】
また、本発明は、電源回路のオン・オフを司るスイッチング手段が収納されたスイッチ本体と、キーの挿入ないし抜出しにより正逆に回転動作することでスイッチング手段に接点切換動作を行なわせるカム手段が収納されたヘッドケースと、ヘッドケースに収納されて前記カム手段をカム軸により回転動作可能に支持するベースと、キー挿入によって惹起された接点切換え状態を維持するロック手段とを有する電磁ロック式安全スイッチにおいて、前記ヘッドケースの下部を前記スイッチ本体内面へ嵌合させている。
【0056】
よって本発明は、ヘッドケースをケース本体に嵌合させるため、ヘッドケースに加わる前後左右方向からの衝撃力に対する耐衝撃性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁ロック式安全スイッチの斜視図である。
【図2】同じく、ヘッドケースの分解斜視図である。
【図3】(a)同じく、キー抜け時の状態を示す断面図である。
(b)同じく、(a)におけるスイッチング機構の略示図である。
【図4】(a)同じく、アンロック時の状態を示す断面図である。
(b)同じく、(a)におけるスイッチング機構の略示図である。
【図5】(a)同じく、ロック時の状態を示す断面図である。
(b)同じく、(a)におけるスイッチング機構の略示図である。
【図6】(a)同じく、過負荷でのキー抜け時の状態を示す断面図である。
(b)同じく、(a)におけるスイッチング機構の略示図である
【図7】同じく、カム軸のヘッドケースに対する取り付け状態を示す一部断面斜視図である。
【図8】同じく、カム軸のヘッドケースに対する取り付け状態を示す第2実施形態の一部断面斜視図である。
【図9】同じく、カム軸のヘッドケースおよびスイッチ本体に対する取り付け状態を示す第3実施形態の一部断面斜視図である。
【図10】同じく、ヘッドケースをスイッチ本体に取り付け状態を示す第4実施形態の一部断面斜視図である。
【符号の説明】
1 スイッチ本体
2 キー
3 本体ケース
4 ヘッドケース
8 回転カム
9 ベース
35 カム軸
36 嵌合溝
38、39 透孔

Claims (9)

  1. 電源回路のオン・オフを司るスイッチング手段が収納されたスイッチ本体と、キーの挿入ないし抜出しにより正逆に回転動作することでスイッチング手段に接点切換動作を行なわせるカム手段が収納されたヘッドケースと、ヘッドケースに収納されて前記カム手段をカム軸により回転動作可能に支持するベースと、キー挿入によって惹起された接点切換え状態を維持するロック手段とを有する電磁ロック式安全スイッチにおいて、
    前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースまたはヘッドケースとスイッチ本体との双方に係合保持させたことを特徴とする電磁ロック式安全スイッチ。
  2. 前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースの内周面に形成した軸方向の溝部に嵌合させることによって前記カム軸を前記ヘッドケースに係合保持させたことを特徴とする請求項1記載の電磁ロック式安全スイッチ。
  3. 前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースの周壁に形成した透孔に嵌合させることによって前記カム軸を前記ヘッドケースに係合保持させたことを特徴とする請求項1記載の電磁ロック式安全スイッチ。
  4. 前記カム軸の両端部を前記ヘッドケースと前記スイッチ本体との両周壁に形成した透孔に嵌合させることによって前記カム軸を前記ヘッドケースとスイッチ本体との双方に係合保持させたことを特徴とする請求項1記載の電磁ロック式安全スイッチ。
  5. 前記カム手段と前記ヘッドケース頂壁内面とのクリアランスは、前記キーに抜出し方向の過負荷がかかった際に、前記カム手段が前記ヘッドケースの頂壁内面に接触可能な寸法に設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電磁ロック式安全スイッチ。
  6. 電源回路のオン・オフを司るスイッチング手段が収納されたスイッチ本体と、キーの挿入ないし抜出しにより正逆に回転動作することでスイッチング手段に接点切換動作を行なわせるカム手段が収納されたヘッドケースと、ヘッドケースに収納されて前記カム手段をカム軸により回転動作可能に支持するベースと、キー挿入による前記カム手段の正動作を保持させるロック手段とを有する安全スイッチにおいて、
    前記ヘッドケース下部を前記スイッチ本体内面へ嵌合させたことを特徴とする電磁ロック式安全スイッチ。
  7. 前記ヘッドケース下部外面と前記スイッチ本体内面との間に凹凸の係合手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の電磁ロック式安全スイッチ。
  8. 前記ヘッドケースに嵌合させたカバー体の下部をスイッチ本体の上部に嵌合させたことを特徴とする請求項6又は7記載の電磁ロック式安全スイッチ。
  9. 前記ヘッドケース内に組み込む複数の部品を前後左右対称に配置したことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の電磁ロック式安全スイッチ。
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