JP2004078368A - 二次元コードを用いた情報配信方法及びそのシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ポスター等の表示物或いは商品等の物品についての詳細情報を容易に且つ多量に顧客に配信できるシステムを提供する。
【解決手段】ポスター等の表示物又は展示商品等の物品(1)に、情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード(1b)にして付与しておき、
情報配信装置(4)には、情報提供者から提供された提供情報を登録しておき、
撮像手段(2a)と二次元コード解読手段(2b)とを備えた顧客の携帯端末(2)によって撮像され且つ解読された前記二次元コード(1b)から取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末(2)からメールが送信されると、前記情報配信装置(4)内に登録されている前記情報提供者の登録情報を前記顧客の携帯端末(2)又は該顧客が指定した所定の端末(6)にメールとして返信する様にしてなるもの。
【選択図】 図1
【解決手段】ポスター等の表示物又は展示商品等の物品(1)に、情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード(1b)にして付与しておき、
情報配信装置(4)には、情報提供者から提供された提供情報を登録しておき、
撮像手段(2a)と二次元コード解読手段(2b)とを備えた顧客の携帯端末(2)によって撮像され且つ解読された前記二次元コード(1b)から取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末(2)からメールが送信されると、前記情報配信装置(4)内に登録されている前記情報提供者の登録情報を前記顧客の携帯端末(2)又は該顧客が指定した所定の端末(6)にメールとして返信する様にしてなるもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポスター等の表示物又は商品に付された二次元コードを介して、携帯電話等の携帯端末を通して詳細な情報を希望者に配信するための情報配信方法と、そのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンサート等の各種催し物のポスターは、駅や繁華街等の人通りの多い場所に掲げられており、通勤途中でそのポスターを目にしても、立ち止まって詳細に見たり、日時や演目等を詳細に記憶したりメモする事は困難であった。同様に、美術館や博物館の展示物の解説や由来等についても、ゆっくりと読み終えるのは、多数の観客が居る中では困難であった。又、展示された商品等の物品においても、その仕様を比較して購入品を決めたい場合にも、各商品毎の仕様を記載したカタログを入手して比較する必要があり、カタログが無い場合には、各物品毎の仕様を暗記するかメモしておく必要があった。
【0003】
そこで、この問題を解決する手段として、特開2001−160105号公報には、電磁気的又は光学的に情報の読み出し可能な情報提供媒体としての情報提供電子部品(例えばICチップ)をポスター等に貼着しておき、これを情報読み取り機能付きの携帯電話等の携帯端末で読み取って記憶させ、後で呼び出す様にする方式が提案されている。尚、この公報には、前記情報提供電子部品に代えて前記ポスター等に白黒のバーコード又は二次元コードを付しておき、これを携帯端末で読み取る方式も示されている。この方式では、ポスター等から必要な情報を携帯端末を通して瞬時に取得し、後で呼び出してゆっくり読めばよいから、立ち止まってメモしたり記憶したりする必要はない点で優れた方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2001−160105号公報に記載された方式の場合において、ICチップを使用する場合には、相当量の情報を該チップに記憶させる事が可能であるものの、係るチップを大量に生産する必要があり、更に、該チップを雨に濡れない様に透明なプラスチックフィルムで被覆してポスター等に取り付ける必要があり、ポスター等の印刷物に適用するには、コストが高く付く問題がある。
【0005】
又、白黒のバーコードに必要量の情報を記録させるのは困難である。一方、二次元コードを用いる場合には、相当量の文字情報を二次元コード化する事は可能であるが、動画や音声までも二次元コード化する事は不可能である。
【0006】
そこで、本発明は、動画や音声までもポスター等の表示物或いは物品から携帯端末を通して希望者(顧客)に配信する方法と、そのシステムを提供する事を第1の目的とし、更には、前記表示物或いは物品に関する属性に基づいて、展示の有効性や顧客ニーズ等の解析をも行う事のできるシステムを提供する事を第2の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード化し、これをポスター等の表示物或いは展示商品等の物品に付しておく事により、詳細情報を欲する顧客は、自己の携帯電話等の携帯端末に付設のカメラで、この二次元コードを撮像して情報配信用のメールアドレスを取得し、このアドレスにメールを送信する事によって、予め情報提供者が情報配信装置に登録している文字情報,画像情報,動画情報、更には音声情報を含む所定の情報を返信メールとして受け取る様にしたものである。これにより、ポスター等の表示物には、ポスター本体画像と二次元コードとを同時に印刷する事が可能となり、製作コストの大幅な低減が可能となる。又、商品等の物品に適用した場合には、商品カタログの省略や印刷部数の削減が可能となる。更に、いずれにおいても、顧客への提供情報を大幅に増加させる事を可能とするものである。
【0008】
具体的には、本発明に係る情報配信方法は、
適宜の表示物又は物品に情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コードにして付与しておき、
情報配信装置には、前記情報提供者の端末から通信回線を介して入力された提供情報を登録しておき、
撮像手段と二次元コード解読手段とを備えた顧客の携帯端末によって撮像され且つ解読された前記二次元コードから取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末からメールが送信されると、前記情報配信装置内に登録されている前記情報提供者の登録情報を、前記顧客の携帯端末又は該顧客が指定した所定の端末にメールとして返信する様にしてなるものである。
【0009】
又、本発明の情報配信システムは、
情報提供者が提供する自己のメールアドレスを含む情報を二次元コードにして付与された表示物又は物品と、
前記情報配信用のメールアドレスを登録する情報提供者用メールアドレス登録手段と、通信回線を介して送信されてきたメールの宛先が前記情報供者用メールアドレス登録手段に登録されているメールアドレスか否かを判断する情報配信用メールアドレス判別手段と、前記情報提供者から前記通信回線を介して送信されてきた提供すべき情報を登録する提供情報登録手段と、該提供情報登録手段の登録情報を含む返信メール作成手段と、メール返信手段と、を備えた情報配信装置とからなり、
撮像手段と二次元コード解読手段とを備えた顧客の携帯端末によって撮像され且つ解読された前記二次元コードから取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末からメールが送信されると、
前記情報配信装置内の前記情報配信用メールアドレス判別手段によって前記情報提供者用メールアドレス登録手段内に登録されている情報提供者である事を確認した後、前記返信メール作成手段によって前記提供情報登録手段の登録情報を含む返信メールを作成し、これを所定の返信先に返信する様に構成してなるものである。
【0010】
これらの配信方法或いは配信システムにおいて、前記情報配信装置に登録されている前記情報提供者の登録情報は、該情報提供者の端末から、通信回線を介して呼び出し及び書き替え自在となすのが好ましい。これにより、情報提供者自身によって、提供情報の内容に修正或いは追加を行う事が可能となる。
【0011】
又、前記返信されるメールに、前記登録情報を添付ファイルとして添付する様になすのが好ましく、これにより、動画や音声情報を含む大量の情報を顧客に送信する事が可能となる。
【0012】
更に、前記二次元コードに、前記表示物の内容に関する属性情報を含めておいて、これを顧客から送信されるメールに含ませておき、この属性情報に予め関係付けられて登録されている登録情報を選択して顧客に返信する様になす事も可能である。この場合には、情報配信用のメールアドレスは1つとなし、その属性情報によって提供すべき情報を登録情報の中から選択する事になる。
【0013】
又、前記二次元コードに、前記表示物の内容,掲示場所,デザインの種類、又は物品の内容,展示場所,デザインや色調等の属性情報を含めておき、顧客から前記要領でメールが送信された際に、これらの属性情報も同時に送信される様にしておき、これらの属性情報を解析できる様に構成する様になすのも好ましい方式である。これにより、前記表示物の内容に関する顧客の関心度や掲示場所の有効性等の評価も容易に行う事が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について、図1を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る情報配信システムを示す概念図である。二次元コードを用いた情報配信システムは、情報配信用のメールアドレスを含む情報を、二次元コード1bにして付与された表示物又は物品1と、撮像手段2aと二次元コード解読手段2bとを備えた顧客の携帯端末2によって撮像され且つ解読された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末2からメール送信することにより前記顧客の携帯端末2あるいは前記顧客の他の端末6に対して情報を配信する情報配信装置4と、情報提供者の端末である情報提供者端末5と、これらの装置および端末が接続する通信回線3からなる。尚、本発明でいう携帯端末2とは、携帯電話,携帯情報端末,電子手帳,ノートパソコン又はウェアラブルパソコン等の携帯或いは身体に装着可能な端末機器を指す
【0015】
前記情報配信装置4は前記情報配信用のメールアドレスを登録する情報配信用メールアドレス登録手段4aと、通信回線3を介して送信されてきたメールの宛先が前記情報配信用メールアドレス登録手段4aに登録されているメールアドレスか否かを判断する情報配信用メールアドレス判別手段4bと、前記情報提供者から前記通信回線3を介して送信されてきた提供すべき情報を登録する提供情報登録手段4cと、該提供情報登録手段4cの登録情報を含む返信メール作成手段4dと、前記返信メール作成手段4dで作成されたメールを前記顧客の携帯端末2または指定の顧客端末6に返信するメール返信手段4eと、前記顧客から送信されたメールに含まれる属性情報を記憶する属性情報記憶手段4fと、前記属性情報を解析する属性情報解析手段4gと、二次元コード解読手段2bを備えていない顧客の携帯端末に二次元コード1bを解読する二次元コード解読プログラムを送信する二次元コード解読プログラム送信手段4hを備えており、いわゆるメールサーバーとウエブサーバーとデーターベースサーバーなどのサーバー機能を併せ持ったものである事が好ましい。
【0016】
前記情報提供者端末5は提供情報作成手段5aと、前記提供情報作成手段で作成した提供情報を前記情報配信手段4に送信する提供情報送信手段5bと、情報配信装置から受信する属性情報を解析する手段である属性情報解析手段5cとを備える。
【0017】
次に、本発明で使用する二次元コードについて説明する。従来から図8に示す如きバーコードが各種情報処理に使用されている事は周知の通りである。係るバーコードは、各種情報をコード化し、そのコードシンボルキャラクタを直線的に並べたものであって、X方向にのみ情報を有し、Y方向には一切の情報を有さない構造のものである。しかし乍ら、最近は情報も多様化し且つ多くの情報を管理するには、一方向のみのバーコードでは限界がある。
【0018】
そこで、図7に示す如き二次元コードが提案され、既に一部で実用化されて来ている。この二次元コード7は、情報をコード化し、そのコードシンボルキャラクタを縦横に配置したものであり、X方向とY方向の両方向に情報を有するものであるので、バーコードに比して100倍程度の大量の情報が集約可能になっている。係る二次元コードの1つが我が国において1999年1月にJIS(日本工業規格)X0510(QRコード)として制定され、この規格において、JIS X 0208のシフト符号化表現で規定された文字コード(S−JIS)やANSI X3.4(7−bit ASCII)等の規格が引用され、文字情報を二次元コードとして種々の用紙或いは器具に印刷されて使用されるケースが普及しつつある。
【0019】
尚、前記携帯端末2の二次元コード解読手段2bは、予め携帯端末2に各種プログラムと共にインストールして、二次元コード解析機能付き携帯端末として販売する事も可能であるが、情報配信装置4の二次元コード解読プログラム送信手段4hを用いてインターネット等の通信回線3(以下単に『インターネット』という)を介して接続し、該情報配信装置4に設けられている二次元コード解読プログラム4hを、有償又は無償でダウンロードできる様になす事も可能である。
【0020】
上記構成に基づく情報配信システムは、情報配信装置や情報提供者端末等、各コンピューターの作動を制御する手順が記載されたプログラムによって前記コンピューター上に実現される。
【0021】
次に、これらの機能と手順について、図1〜図3を用いて説明する。図2は、本発明における携帯端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。図3は、本発明における情報提供者の端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。表示物としての代表例であるポスター1に二次元コード1bを付した例を示しているので、このポスター1に二次元コード1bを付した場合を例にして以下に説明する。図1に示している様に、コンサート等の各種催し物の案内をするポスター1には、開催日時,開催場所,出演者,主催者,入場料金等の主要項目1aが文字と写真や絵によって表示されている事は周知の通りであるが、本発明においては、係るポスター1の片隅に二次元コード1bが印刷或いはシールとして配置されている。この二次元コード1bは、少なくとも主催者(情報提供者)のメールアドレスを含む情報が二次元コード化されたものである。即ち、催し物の主催者(情報提供者)は、係る二次元コード1bを付したポスター等の表示物1を用意する。
【0022】
又、前記情報提供者は、図3に示している様に、自己の端末5をインターネット等の通信回線3を介して情報配信装置4に接続し、顧客への情報配信用のメールアドレスを、情報配信用メールアドレス登録手段4aに登録する手続きを行う(S51,61)。この手続きは、インターネットを通して会員登録を行う通常の方法によって行われる。続いて、自己の端末5の提供情報作成手段5aにて、文字,静止画像,動画或いは音声等からなる提供情報を作成し、これを送信手段5bによってインターネット3を介して前記情報配信装置4に送信し、提供情報として提供情報登録手段4cに登録する手続きを行う(S52,62)。尚、この登録された提供情報は、情報提供者の端末5からインターネット3を介して、呼び出し及び追加訂正が可能に構成されている。これにより、サーバー側の労力を要する事なく、情報提供者側において、自己の希望する形態で、文字,画像,動画,音声等の任意の組合せによる情報を登録し且つ自己において任意に修正可能となっている。この様な、各種情報の登録方法は、インターネットを通して通常行われている方法が採用される。
【0023】
次に、図2に示す如く、前記ポスター1に関心を持った顧客は、自己の携帯端末2に装備されている撮像手段2aによって前記二次元コード1bを撮影すると(S21)、その二次元コードは該携帯端末2に内蔵されている二次元コード解読手段(解読プログラム)2bによって解読され(S22)、該二次元コードの中に含まれている情報配信用のメールアドレスを抽出し(S23)、これを情報提供者アドレスとして記憶する(S24)。尚、この際に携帯端末2の画面には、前記二次元コード1bを解読結果が、図4に例示される如き画面70として表示される。この時点で直ちに登録情報の入手を希望する場合には、図4のボックス71を選択し、送信ボタン74をクリックして詳細情報を要求するメールを送信(S26)し、登録情報の返信を受ける(S27)事も可能であるが、通勤途上や人込みの中でのメールの送受信は好ましくないので、ポスター1の前では、上記画面70を画面保存手段2cによって保存し、情報配信用のメールアドレスを含む情報の記憶だけを行うのが好ましい。
【0024】
続いて、適当な時期に上記情報提供者への情報提供を要求する旨のメールを送信する事になるが、ここで前記登録した画面70を呼び出し、自己の携帯端末2に返信して貰う場合には、前述の通り図4のボックス71を選択し、自己のパソコン等の大きな能力を有する他の端末への返信を希望する場合には、返信先メールアドレス入力欄74に所定のメールアドレスを入力する。この様に、返信先を指定できる様にシステム構築しておくのが好ましい。そこで、メールの返信先を自己の携帯端末2とするか他の端末6(図1参照)とするかの返信端末の選択を行い(S25)、情報提供者の前記アドレスに情報提供の要求メールを、メール受発信手段2dによって所定の契約通信回線等の通信回線を介して発信する(S26)。
【0025】
情報配信装置4では、この情報要求メールを受信すると(S41)、その宛て先のアドレスが予め登録されているアドレスに存在するか否かを情報配信用メールアドレス判別手段4bによって行い(S42)、登録されていなければ該当情報無しとして異常処理をし(S43)、登録されているアドレスが存在する場合には、当該アドレスに対応させて予め提供情報登録手段4cに登録されている情報を抽出し(S44)、返信メール作成手段4dにて返信メールを作成する(S45)。続いて、顧客からのメールに、送信先指定の有無を判別し(S46)、有れば指定先アドレスに送信する(S48)。送信先アドレスが指定されていない場合には、送信元のアドレスに返信する(S47)。これらの返信メールは、夫々顧客の指定端末6或いは携帯端末2で受信し(S49,27)、表示手段2fによって画面に表示される。
【0026】
尚、提供される情報量が多い場合には、パソコン等の容量の大きな端末6で受信するのが好ましく、情報量が比較的少ない場合には、携帯端末2でも差し支えない。又、携帯端末2で受信した情報を、画面の大きな自己の他のパソコン6等に、メール転送手段2eを用いて転送する事も可能である。
【0027】
図5は、情報提供者から送信されてきた登録情報の例を示す画面80であり、該画面80には、顧客の希望したコンサート詳細情報がブロック81に表示されている。ここには、通常はポスター1には記載されていない演奏プログラムや出演者のプロフィールや演奏者の略歴等を表示するのが好ましい。又、その他の関連情報として、情報提供者のホームページのアドレス(ブロック82)を表示したり、当該コンサートの出場者の新曲等の音楽コンテンツの販売や写真の販売を行う場合には、有料サイト83を設けて、ここから音楽の配信や写真の配信が有料で受けられる様になす事も可能である。
【0028】
次に、前記情報配信装置4の提供情報登録手段4cに情報提供者が登録する情報としては、単なる文字情報のみならず、静止画像や動画或いは音声情報も登録可能にしておくのが好ましい。又、これらの登録情報は、返信メールの本文としてではなく、添付ファイルとして返信する様になせば、前記返信メール作成手段4dでは、定型の文章のみをメール本文に記載し、情報提供者からの情報は全て添付ファイルとして送信できるので、返信メール作成手段4dでの演算処理が速やかに行える様になる。
【0029】
又、図4にボックス72として示した様に、当該情報提供者が主催する他のコンサート情報も、顧客の希望により入手できる様になす事も可能である。
【0030】
以上の説明は、コンサート等のポスターを例示し、この場合の詳細情報を顧客に配信する場合について説明したが、情報提供者にとって、同時に複数の場所で興行を行う様な場合に、各興行毎にメールアドレスを登録する事も可能ではあるが、場合によっては登録するメールアドレス数の制限を受けたり、各メールアドレスの管理に煩雑さをもたらす場合のある。そこで、前記二次元コード1b内に前記メールアドレスとは別に、ポスターに掲載したコンサートの代表出演者や代表演奏者或いはコンサート会場等のコンサートの内容に関する属性も二次元コード化して配置しておき、この属性から顧客の要求した情報がどのポスターに関するものであるかを判断して、顧客に所定の登録情報を配信する事も可能である。この場合には、情報配信用のメールアドレスは1つでよい事になる。
【0031】
この例を、図6によって説明する。図6は、顧客の携帯端末2から情報配信装置4に送信されてきたメールの内容を画面90に表示した場合の1例を示したものであり、顧客からの送信メールには、通常のメールと同様に、送信者のメールアドレス(顧客のメールアドレス)91と、宛て先のメールアドレス(情報提供者の前記二次元コード化されていたメールアドレス)92と共に、件名の欄93には、前記二次元コード化されていた前記ポスターの内容に関する任意の属性の1つ(図示の例では代表出演者である歌手の名前『A田B子』)が送信されて来ている。一方、情報配信装置4の前記提供情報登録手段4cには、この属性情報と関係付けて前記提供情報を登録している。従って、係る属性情報を含むメールが顧客から送信されてくると、情報配信装置4では、情報提供者によって予め属性情報と関連付けて前記提供情報登録手段4cに登録されている登録提供情報を呼び出し、これを前記顧客に返信する様に構成している。この方式の場合には、情報提供者は1つのメールアドレスのみを登録しておき、同時期に開催されるコンサートの各代表出演者の名前を、各ポスターの属性として情報配信装置に登録しておき、顧客からの要求情報がどのコンサートに関するものであるかを、前記属性情報によって識別する事が可能となる。尚、図中の返信先のメールアドレス欄94にメールアドレスが表示されてい場合には、該メールアドレスに登録情報が返信され、この欄がブランクの場合には、送信者のメールアドレス欄91に表示されているメールアドレスに返信される事は、前述の通りである。
【0032】
一方、公演主催者である情報提供者にとっては、ポスターの配置場所が有効であったかどうか、或いは、同一コンサートに対してデザインの異なる複数のポスターを用意した場合に、どのデザインのポスターに顧客が最も関心を示したか等々のポスター配置やデザインの有効性等についても大きな関心事でもある。そこで、前記二次元コード1b内に、前記メールアドレスとは別に、ポスター配置場所を特定できる郵便番号や予め設定した場所コード(JR等の駅の場合には駅コード)や、デザインの種類を特定するためのデザインコード等の当該ポスターの属性を示す属性情報も、二次元コード化して入れておき、この属性情報も顧客からのメール送信時に送信される様にしておく事も可能である。この場合には、顧客の携帯端末2からインターネット3を通して登録情報の提供を希望する旨のメールが送信されてくると、その送信情報内に前記属性情報も含まれているから、情報配信装置4では、この属性を属性情報記憶手段4fに記憶させておく。そして一定期間毎に、或いは所定期間経過後に、情報配信装置4に予め設けられている属性情報解析手段4gにて解析し、ポスター設置場所毎或いはデザイン毎の顧客の送信数等を解析して、情報提供者の端末5に送信する様になす事も可能である。
【0033】
尚、この属性情報の解析結果は、情報提供者にとってのノウハウとも成り得るものであるので、情報提供者が自己の端末5からインターネット3を介して情報配信装置4に接続し、該情報配信装置内の属性情報登録手段4fに登録されているデーターを呼び出し、これを自己の端末5に内蔵されている属性情報解析手段5cで解析する様になす事も可能である。
【0034】
以上の説明は、コンサート等のポスターを例示し、二次元コード1bを印刷或いはシールの貼着によって該ポスター1に付与した場合の例であるが、二次元コードの付与は、ポスターに限らず他の任意の表示物に付与する事が可能である。例えば、博物館の展示物の解説板に二次元コードを付与しておけば、多数の見学者で混雑している様な場合には、ゆっくりと立ち止まって解説文を読む事は困難であるので、自己の携帯端末2に、解説板に貼着或いは印刷されている前記二次元コード1bを画像として取り込むだけで、後でゆっくりと展示品の解説を読んだり聞いたりする事も可能となる。特に、この場合の登録するメールアドレスとしては、展示品毎に異なったメールアドレスを登録しておく事も可能であるが、その博物館内の解説は同一メールアドレスとして登録しておき、返信メールの中で自己の欲する情報の部分を選択して表示させる様になす事も可能である。又、情報提供者が登録しておく登録情報は、文字情報だけでなく当該展示物の写真と共に登録しておくのが好ましく、又、音声解説も付けておけば、提供情報としては申し分もないものといえる。
【0035】
又、ポスターの場合であっても、映画のポスターの場合には、現在劇場で上映されたりテレビで放映されている予告編を登録情報としておけば、顧客は、劇場に入場する前に、ポスターから入手した情報配信用のメールアドレスに送信するだけで携帯端末にて予告編を見る事が可能となるので、顧客にとっては、映画の選択が一層容易となり、劇場側にとっては、映画の宣伝の幅が広がり、集客が容易となる利点がある。
【0036】
又、二次元コードを付与する他の表示物としては、雑誌や新聞による商品の広告欄がある。商品広告欄の片隅に前記二次元コードを記載しておけば、顧客は、上述の要領で当該商品についての詳細な情報を入手する事が可能となる。商品の販売者にとっては、新聞や雑誌の広告欄に多量の情報を記載しようとすると、多額の掲載料が必要となるが、二次元コードを記載して、そこから詳細な情報を提供する様になせば、最小限の紙面でよくなるので、広告宣伝費が安価になる利点が生まれる。
【0037】
更に、実際の商品である展示物品に、前記二次元コードを貼着しておき、使用方法や商品の詳細な機能については、前記登録情報として登録しておけば、顧客は、上記二次元コードを通して詳細情報を入手する事が可能となるので、顧客は正しく且つ詳細な商品知識を入手した上で商品の選択をする事が可能となる。特に、商品に係る二次元コードを付す場合には、情報提供者の複数のメールアドレスを該二次元コードに入れておき、商品の詳細な情報を知りたい場合のメールアドレスと購入後の使用方法に関する問い合わせや故障した場合の問い合わせ先のメールアドレス等々、提供する情報の種類に応じて顧客が選択できる様になす事も有効である。
【0038】
又、顧客が二次元コード1bを携帯端末2の撮像装置2aで撮影して情報配信用のメールアドレスを取得し、登録した時点で、直ちに自動的に当該メールアドレスに情報要求のメールを発信する様になす事も可能であるが、顧客が自己の見たい時に提供情報が見られる様に、前記登録したメールアドレスを携帯端末のボタン(キー)操作によって呼び出して、発信ボタンを操作する様になすのが好ましい。更に、複数の表示物或いは物品の夫々に付されている前記二次元コードから複数の情報配信用のメールアドレスを登録可能に構成しておき、顧客は、順番にメールを送信して登録情報を入手できる様になす事も可能である。更に、前述の通り、1つの二次元コード内に複数のメールアドレスを入れておく事も可能であり、応用例としては、他の自社製品の紹介アドレス等の関連したメールアドレス等も一緒に二次元コード化して入れておく事も可能である。
【0039】
尚、本システムの運営費用は、前記情報提供者と前記情報配信装置との間で締結される契約に基づく適宜の料金体系の基に前記情報提供者に課金されるのが一般的であり、情報入手を希望する顧客は無料で前記情報提供者からの情報を入手できる様になすのが好ましい。但し、前記登録情報内に、前述した有料サイトのアドレスを表示しておき、前述の音楽の有料ダウンロードの他、例えば、美術館や博物館における展示品の写真の入手を希望する場合には、有料サイトから有償で提供を受ける様になす事も可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によると、ポスター等の表示物或いは展示商品等の物品に、少なくとも情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード化した二次元コード1bを付与しておき、顧客の携帯端末2で該二次元コード1bを撮影する事によって、該二次元コード内にコード化されて存在する情報配信用のメールアドレスを取得して登録し、該メールアドレスに情報提供を要求するメールを発信するだけで、文字情報のみならず、画像や動画や音声を含む多様な情報を入手する事が可能となる。
【0041】
又、情報提供者にとっても、自己の商品等の広告宣伝内容を、雑誌や新聞等に全てを記載すると、広告紙面の増加により多額の広告料が必要となるが、広告紙面には、最小限の情報のみを記載しておき、詳細は上述の要領で二次元コードを通して顧客に提供する様になせば、新聞や雑誌への広告宣伝費用が大幅に削減する事が可能となる。
【0042】
又、物品に前記二次元コードを付す場合には、当該物品購入後のアフターサビスに関する事項の問い合わせ先のメールアドレスも該二次元コードに入れておけば、商品購入後の顧客の問い合わせ等についても対応可能となり、顧客に対するきめ細かなサービスが可能となる。
【0043】
又、前記二次元コード内に、当該表示物や物品の内容に関する属性情報も二次元コード化して含めておき、且つ、顧客から送信されるメールにこの属性情報も送信される様にしておき、この属性情報に基づいて顧客に返信すべき登録情報を選択する様にしておけば、情報提供者の前記メールアドレスは1つでよいので、情報配信用のメールアドレスの管理が容易となる。
【0044】
更に、前記二次元コード内に、当該表示物や物品のデザイン,設置場所等の当該物に関する属性も二次元コード化して含めておき、且つ、顧客からの送信メール内に当該属性情報も自動的に含まれて送信される様にしておけば、その属性情報に基づき、ポスターの場合には設置場所やデザインの有効性等の解析を行う事が可能となり、物品の場合には、その色調や形状(デザイン)或いは機能等に関する顧客の好みについての解析もできるので、以後の事業展開の参考情報を得る事が可能となる。
【0045】
更に、小型カメラを内蔵した携帯電話を本発明で使用する携帯端末となす事により、携帯電話の用途が拡大され、携帯電話の情報端末機器としての活用が一層拡大する事が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二次元コードを用いた情報配信システムの構成を示す概念図である。
【図2】図1のシステムにおける携帯端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。
【図3】図1のシステムにおける情報提供者の端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。
【図4】本発明における二次元コードの解読結果の一例を示す表示画面図である。
【図5】本発明における情報配信装置から返信される登録情報の一例を示す画面図である。
【図6】本発明における顧客から情報配信装置に送信されたメール画面の一例を示す画面図である。
【図7】本発明で使用する二次元コードの一例を示す二次元コード画像である。
【図8】従来のバーコードの一例を示すバーコード画像である。
【符号の説明】
1 表示物(ポスター)
2 携帯端末
2a 撮像装置
2b 二次元コード解読装置(二次元コード解読プログラム)
3 通信回線(インターネット)
4 情報配信装置
4a 情報提供者用メールアドレス登録装置
4b 情報配信用メールアドレス判別装置
4c 提供情報登録装置
4d 返信メール作成装置
4e メール返信装置
4f 属性情報記憶手段
4g 属性情報解析手段
4h 二次元コード解読プログラム送信手段
5 情報提供者の端末
5a 提供情報作成手段
5b 提供情報送信手段
5c 属性情報解析手段
6 顧客端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポスター等の表示物又は商品に付された二次元コードを介して、携帯電話等の携帯端末を通して詳細な情報を希望者に配信するための情報配信方法と、そのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンサート等の各種催し物のポスターは、駅や繁華街等の人通りの多い場所に掲げられており、通勤途中でそのポスターを目にしても、立ち止まって詳細に見たり、日時や演目等を詳細に記憶したりメモする事は困難であった。同様に、美術館や博物館の展示物の解説や由来等についても、ゆっくりと読み終えるのは、多数の観客が居る中では困難であった。又、展示された商品等の物品においても、その仕様を比較して購入品を決めたい場合にも、各商品毎の仕様を記載したカタログを入手して比較する必要があり、カタログが無い場合には、各物品毎の仕様を暗記するかメモしておく必要があった。
【0003】
そこで、この問題を解決する手段として、特開2001−160105号公報には、電磁気的又は光学的に情報の読み出し可能な情報提供媒体としての情報提供電子部品(例えばICチップ)をポスター等に貼着しておき、これを情報読み取り機能付きの携帯電話等の携帯端末で読み取って記憶させ、後で呼び出す様にする方式が提案されている。尚、この公報には、前記情報提供電子部品に代えて前記ポスター等に白黒のバーコード又は二次元コードを付しておき、これを携帯端末で読み取る方式も示されている。この方式では、ポスター等から必要な情報を携帯端末を通して瞬時に取得し、後で呼び出してゆっくり読めばよいから、立ち止まってメモしたり記憶したりする必要はない点で優れた方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2001−160105号公報に記載された方式の場合において、ICチップを使用する場合には、相当量の情報を該チップに記憶させる事が可能であるものの、係るチップを大量に生産する必要があり、更に、該チップを雨に濡れない様に透明なプラスチックフィルムで被覆してポスター等に取り付ける必要があり、ポスター等の印刷物に適用するには、コストが高く付く問題がある。
【0005】
又、白黒のバーコードに必要量の情報を記録させるのは困難である。一方、二次元コードを用いる場合には、相当量の文字情報を二次元コード化する事は可能であるが、動画や音声までも二次元コード化する事は不可能である。
【0006】
そこで、本発明は、動画や音声までもポスター等の表示物或いは物品から携帯端末を通して希望者(顧客)に配信する方法と、そのシステムを提供する事を第1の目的とし、更には、前記表示物或いは物品に関する属性に基づいて、展示の有効性や顧客ニーズ等の解析をも行う事のできるシステムを提供する事を第2の目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード化し、これをポスター等の表示物或いは展示商品等の物品に付しておく事により、詳細情報を欲する顧客は、自己の携帯電話等の携帯端末に付設のカメラで、この二次元コードを撮像して情報配信用のメールアドレスを取得し、このアドレスにメールを送信する事によって、予め情報提供者が情報配信装置に登録している文字情報,画像情報,動画情報、更には音声情報を含む所定の情報を返信メールとして受け取る様にしたものである。これにより、ポスター等の表示物には、ポスター本体画像と二次元コードとを同時に印刷する事が可能となり、製作コストの大幅な低減が可能となる。又、商品等の物品に適用した場合には、商品カタログの省略や印刷部数の削減が可能となる。更に、いずれにおいても、顧客への提供情報を大幅に増加させる事を可能とするものである。
【0008】
具体的には、本発明に係る情報配信方法は、
適宜の表示物又は物品に情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コードにして付与しておき、
情報配信装置には、前記情報提供者の端末から通信回線を介して入力された提供情報を登録しておき、
撮像手段と二次元コード解読手段とを備えた顧客の携帯端末によって撮像され且つ解読された前記二次元コードから取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末からメールが送信されると、前記情報配信装置内に登録されている前記情報提供者の登録情報を、前記顧客の携帯端末又は該顧客が指定した所定の端末にメールとして返信する様にしてなるものである。
【0009】
又、本発明の情報配信システムは、
情報提供者が提供する自己のメールアドレスを含む情報を二次元コードにして付与された表示物又は物品と、
前記情報配信用のメールアドレスを登録する情報提供者用メールアドレス登録手段と、通信回線を介して送信されてきたメールの宛先が前記情報供者用メールアドレス登録手段に登録されているメールアドレスか否かを判断する情報配信用メールアドレス判別手段と、前記情報提供者から前記通信回線を介して送信されてきた提供すべき情報を登録する提供情報登録手段と、該提供情報登録手段の登録情報を含む返信メール作成手段と、メール返信手段と、を備えた情報配信装置とからなり、
撮像手段と二次元コード解読手段とを備えた顧客の携帯端末によって撮像され且つ解読された前記二次元コードから取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末からメールが送信されると、
前記情報配信装置内の前記情報配信用メールアドレス判別手段によって前記情報提供者用メールアドレス登録手段内に登録されている情報提供者である事を確認した後、前記返信メール作成手段によって前記提供情報登録手段の登録情報を含む返信メールを作成し、これを所定の返信先に返信する様に構成してなるものである。
【0010】
これらの配信方法或いは配信システムにおいて、前記情報配信装置に登録されている前記情報提供者の登録情報は、該情報提供者の端末から、通信回線を介して呼び出し及び書き替え自在となすのが好ましい。これにより、情報提供者自身によって、提供情報の内容に修正或いは追加を行う事が可能となる。
【0011】
又、前記返信されるメールに、前記登録情報を添付ファイルとして添付する様になすのが好ましく、これにより、動画や音声情報を含む大量の情報を顧客に送信する事が可能となる。
【0012】
更に、前記二次元コードに、前記表示物の内容に関する属性情報を含めておいて、これを顧客から送信されるメールに含ませておき、この属性情報に予め関係付けられて登録されている登録情報を選択して顧客に返信する様になす事も可能である。この場合には、情報配信用のメールアドレスは1つとなし、その属性情報によって提供すべき情報を登録情報の中から選択する事になる。
【0013】
又、前記二次元コードに、前記表示物の内容,掲示場所,デザインの種類、又は物品の内容,展示場所,デザインや色調等の属性情報を含めておき、顧客から前記要領でメールが送信された際に、これらの属性情報も同時に送信される様にしておき、これらの属性情報を解析できる様に構成する様になすのも好ましい方式である。これにより、前記表示物の内容に関する顧客の関心度や掲示場所の有効性等の評価も容易に行う事が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について、図1を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る情報配信システムを示す概念図である。二次元コードを用いた情報配信システムは、情報配信用のメールアドレスを含む情報を、二次元コード1bにして付与された表示物又は物品1と、撮像手段2aと二次元コード解読手段2bとを備えた顧客の携帯端末2によって撮像され且つ解読された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末2からメール送信することにより前記顧客の携帯端末2あるいは前記顧客の他の端末6に対して情報を配信する情報配信装置4と、情報提供者の端末である情報提供者端末5と、これらの装置および端末が接続する通信回線3からなる。尚、本発明でいう携帯端末2とは、携帯電話,携帯情報端末,電子手帳,ノートパソコン又はウェアラブルパソコン等の携帯或いは身体に装着可能な端末機器を指す
【0015】
前記情報配信装置4は前記情報配信用のメールアドレスを登録する情報配信用メールアドレス登録手段4aと、通信回線3を介して送信されてきたメールの宛先が前記情報配信用メールアドレス登録手段4aに登録されているメールアドレスか否かを判断する情報配信用メールアドレス判別手段4bと、前記情報提供者から前記通信回線3を介して送信されてきた提供すべき情報を登録する提供情報登録手段4cと、該提供情報登録手段4cの登録情報を含む返信メール作成手段4dと、前記返信メール作成手段4dで作成されたメールを前記顧客の携帯端末2または指定の顧客端末6に返信するメール返信手段4eと、前記顧客から送信されたメールに含まれる属性情報を記憶する属性情報記憶手段4fと、前記属性情報を解析する属性情報解析手段4gと、二次元コード解読手段2bを備えていない顧客の携帯端末に二次元コード1bを解読する二次元コード解読プログラムを送信する二次元コード解読プログラム送信手段4hを備えており、いわゆるメールサーバーとウエブサーバーとデーターベースサーバーなどのサーバー機能を併せ持ったものである事が好ましい。
【0016】
前記情報提供者端末5は提供情報作成手段5aと、前記提供情報作成手段で作成した提供情報を前記情報配信手段4に送信する提供情報送信手段5bと、情報配信装置から受信する属性情報を解析する手段である属性情報解析手段5cとを備える。
【0017】
次に、本発明で使用する二次元コードについて説明する。従来から図8に示す如きバーコードが各種情報処理に使用されている事は周知の通りである。係るバーコードは、各種情報をコード化し、そのコードシンボルキャラクタを直線的に並べたものであって、X方向にのみ情報を有し、Y方向には一切の情報を有さない構造のものである。しかし乍ら、最近は情報も多様化し且つ多くの情報を管理するには、一方向のみのバーコードでは限界がある。
【0018】
そこで、図7に示す如き二次元コードが提案され、既に一部で実用化されて来ている。この二次元コード7は、情報をコード化し、そのコードシンボルキャラクタを縦横に配置したものであり、X方向とY方向の両方向に情報を有するものであるので、バーコードに比して100倍程度の大量の情報が集約可能になっている。係る二次元コードの1つが我が国において1999年1月にJIS(日本工業規格)X0510(QRコード)として制定され、この規格において、JIS X 0208のシフト符号化表現で規定された文字コード(S−JIS)やANSI X3.4(7−bit ASCII)等の規格が引用され、文字情報を二次元コードとして種々の用紙或いは器具に印刷されて使用されるケースが普及しつつある。
【0019】
尚、前記携帯端末2の二次元コード解読手段2bは、予め携帯端末2に各種プログラムと共にインストールして、二次元コード解析機能付き携帯端末として販売する事も可能であるが、情報配信装置4の二次元コード解読プログラム送信手段4hを用いてインターネット等の通信回線3(以下単に『インターネット』という)を介して接続し、該情報配信装置4に設けられている二次元コード解読プログラム4hを、有償又は無償でダウンロードできる様になす事も可能である。
【0020】
上記構成に基づく情報配信システムは、情報配信装置や情報提供者端末等、各コンピューターの作動を制御する手順が記載されたプログラムによって前記コンピューター上に実現される。
【0021】
次に、これらの機能と手順について、図1〜図3を用いて説明する。図2は、本発明における携帯端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。図3は、本発明における情報提供者の端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。表示物としての代表例であるポスター1に二次元コード1bを付した例を示しているので、このポスター1に二次元コード1bを付した場合を例にして以下に説明する。図1に示している様に、コンサート等の各種催し物の案内をするポスター1には、開催日時,開催場所,出演者,主催者,入場料金等の主要項目1aが文字と写真や絵によって表示されている事は周知の通りであるが、本発明においては、係るポスター1の片隅に二次元コード1bが印刷或いはシールとして配置されている。この二次元コード1bは、少なくとも主催者(情報提供者)のメールアドレスを含む情報が二次元コード化されたものである。即ち、催し物の主催者(情報提供者)は、係る二次元コード1bを付したポスター等の表示物1を用意する。
【0022】
又、前記情報提供者は、図3に示している様に、自己の端末5をインターネット等の通信回線3を介して情報配信装置4に接続し、顧客への情報配信用のメールアドレスを、情報配信用メールアドレス登録手段4aに登録する手続きを行う(S51,61)。この手続きは、インターネットを通して会員登録を行う通常の方法によって行われる。続いて、自己の端末5の提供情報作成手段5aにて、文字,静止画像,動画或いは音声等からなる提供情報を作成し、これを送信手段5bによってインターネット3を介して前記情報配信装置4に送信し、提供情報として提供情報登録手段4cに登録する手続きを行う(S52,62)。尚、この登録された提供情報は、情報提供者の端末5からインターネット3を介して、呼び出し及び追加訂正が可能に構成されている。これにより、サーバー側の労力を要する事なく、情報提供者側において、自己の希望する形態で、文字,画像,動画,音声等の任意の組合せによる情報を登録し且つ自己において任意に修正可能となっている。この様な、各種情報の登録方法は、インターネットを通して通常行われている方法が採用される。
【0023】
次に、図2に示す如く、前記ポスター1に関心を持った顧客は、自己の携帯端末2に装備されている撮像手段2aによって前記二次元コード1bを撮影すると(S21)、その二次元コードは該携帯端末2に内蔵されている二次元コード解読手段(解読プログラム)2bによって解読され(S22)、該二次元コードの中に含まれている情報配信用のメールアドレスを抽出し(S23)、これを情報提供者アドレスとして記憶する(S24)。尚、この際に携帯端末2の画面には、前記二次元コード1bを解読結果が、図4に例示される如き画面70として表示される。この時点で直ちに登録情報の入手を希望する場合には、図4のボックス71を選択し、送信ボタン74をクリックして詳細情報を要求するメールを送信(S26)し、登録情報の返信を受ける(S27)事も可能であるが、通勤途上や人込みの中でのメールの送受信は好ましくないので、ポスター1の前では、上記画面70を画面保存手段2cによって保存し、情報配信用のメールアドレスを含む情報の記憶だけを行うのが好ましい。
【0024】
続いて、適当な時期に上記情報提供者への情報提供を要求する旨のメールを送信する事になるが、ここで前記登録した画面70を呼び出し、自己の携帯端末2に返信して貰う場合には、前述の通り図4のボックス71を選択し、自己のパソコン等の大きな能力を有する他の端末への返信を希望する場合には、返信先メールアドレス入力欄74に所定のメールアドレスを入力する。この様に、返信先を指定できる様にシステム構築しておくのが好ましい。そこで、メールの返信先を自己の携帯端末2とするか他の端末6(図1参照)とするかの返信端末の選択を行い(S25)、情報提供者の前記アドレスに情報提供の要求メールを、メール受発信手段2dによって所定の契約通信回線等の通信回線を介して発信する(S26)。
【0025】
情報配信装置4では、この情報要求メールを受信すると(S41)、その宛て先のアドレスが予め登録されているアドレスに存在するか否かを情報配信用メールアドレス判別手段4bによって行い(S42)、登録されていなければ該当情報無しとして異常処理をし(S43)、登録されているアドレスが存在する場合には、当該アドレスに対応させて予め提供情報登録手段4cに登録されている情報を抽出し(S44)、返信メール作成手段4dにて返信メールを作成する(S45)。続いて、顧客からのメールに、送信先指定の有無を判別し(S46)、有れば指定先アドレスに送信する(S48)。送信先アドレスが指定されていない場合には、送信元のアドレスに返信する(S47)。これらの返信メールは、夫々顧客の指定端末6或いは携帯端末2で受信し(S49,27)、表示手段2fによって画面に表示される。
【0026】
尚、提供される情報量が多い場合には、パソコン等の容量の大きな端末6で受信するのが好ましく、情報量が比較的少ない場合には、携帯端末2でも差し支えない。又、携帯端末2で受信した情報を、画面の大きな自己の他のパソコン6等に、メール転送手段2eを用いて転送する事も可能である。
【0027】
図5は、情報提供者から送信されてきた登録情報の例を示す画面80であり、該画面80には、顧客の希望したコンサート詳細情報がブロック81に表示されている。ここには、通常はポスター1には記載されていない演奏プログラムや出演者のプロフィールや演奏者の略歴等を表示するのが好ましい。又、その他の関連情報として、情報提供者のホームページのアドレス(ブロック82)を表示したり、当該コンサートの出場者の新曲等の音楽コンテンツの販売や写真の販売を行う場合には、有料サイト83を設けて、ここから音楽の配信や写真の配信が有料で受けられる様になす事も可能である。
【0028】
次に、前記情報配信装置4の提供情報登録手段4cに情報提供者が登録する情報としては、単なる文字情報のみならず、静止画像や動画或いは音声情報も登録可能にしておくのが好ましい。又、これらの登録情報は、返信メールの本文としてではなく、添付ファイルとして返信する様になせば、前記返信メール作成手段4dでは、定型の文章のみをメール本文に記載し、情報提供者からの情報は全て添付ファイルとして送信できるので、返信メール作成手段4dでの演算処理が速やかに行える様になる。
【0029】
又、図4にボックス72として示した様に、当該情報提供者が主催する他のコンサート情報も、顧客の希望により入手できる様になす事も可能である。
【0030】
以上の説明は、コンサート等のポスターを例示し、この場合の詳細情報を顧客に配信する場合について説明したが、情報提供者にとって、同時に複数の場所で興行を行う様な場合に、各興行毎にメールアドレスを登録する事も可能ではあるが、場合によっては登録するメールアドレス数の制限を受けたり、各メールアドレスの管理に煩雑さをもたらす場合のある。そこで、前記二次元コード1b内に前記メールアドレスとは別に、ポスターに掲載したコンサートの代表出演者や代表演奏者或いはコンサート会場等のコンサートの内容に関する属性も二次元コード化して配置しておき、この属性から顧客の要求した情報がどのポスターに関するものであるかを判断して、顧客に所定の登録情報を配信する事も可能である。この場合には、情報配信用のメールアドレスは1つでよい事になる。
【0031】
この例を、図6によって説明する。図6は、顧客の携帯端末2から情報配信装置4に送信されてきたメールの内容を画面90に表示した場合の1例を示したものであり、顧客からの送信メールには、通常のメールと同様に、送信者のメールアドレス(顧客のメールアドレス)91と、宛て先のメールアドレス(情報提供者の前記二次元コード化されていたメールアドレス)92と共に、件名の欄93には、前記二次元コード化されていた前記ポスターの内容に関する任意の属性の1つ(図示の例では代表出演者である歌手の名前『A田B子』)が送信されて来ている。一方、情報配信装置4の前記提供情報登録手段4cには、この属性情報と関係付けて前記提供情報を登録している。従って、係る属性情報を含むメールが顧客から送信されてくると、情報配信装置4では、情報提供者によって予め属性情報と関連付けて前記提供情報登録手段4cに登録されている登録提供情報を呼び出し、これを前記顧客に返信する様に構成している。この方式の場合には、情報提供者は1つのメールアドレスのみを登録しておき、同時期に開催されるコンサートの各代表出演者の名前を、各ポスターの属性として情報配信装置に登録しておき、顧客からの要求情報がどのコンサートに関するものであるかを、前記属性情報によって識別する事が可能となる。尚、図中の返信先のメールアドレス欄94にメールアドレスが表示されてい場合には、該メールアドレスに登録情報が返信され、この欄がブランクの場合には、送信者のメールアドレス欄91に表示されているメールアドレスに返信される事は、前述の通りである。
【0032】
一方、公演主催者である情報提供者にとっては、ポスターの配置場所が有効であったかどうか、或いは、同一コンサートに対してデザインの異なる複数のポスターを用意した場合に、どのデザインのポスターに顧客が最も関心を示したか等々のポスター配置やデザインの有効性等についても大きな関心事でもある。そこで、前記二次元コード1b内に、前記メールアドレスとは別に、ポスター配置場所を特定できる郵便番号や予め設定した場所コード(JR等の駅の場合には駅コード)や、デザインの種類を特定するためのデザインコード等の当該ポスターの属性を示す属性情報も、二次元コード化して入れておき、この属性情報も顧客からのメール送信時に送信される様にしておく事も可能である。この場合には、顧客の携帯端末2からインターネット3を通して登録情報の提供を希望する旨のメールが送信されてくると、その送信情報内に前記属性情報も含まれているから、情報配信装置4では、この属性を属性情報記憶手段4fに記憶させておく。そして一定期間毎に、或いは所定期間経過後に、情報配信装置4に予め設けられている属性情報解析手段4gにて解析し、ポスター設置場所毎或いはデザイン毎の顧客の送信数等を解析して、情報提供者の端末5に送信する様になす事も可能である。
【0033】
尚、この属性情報の解析結果は、情報提供者にとってのノウハウとも成り得るものであるので、情報提供者が自己の端末5からインターネット3を介して情報配信装置4に接続し、該情報配信装置内の属性情報登録手段4fに登録されているデーターを呼び出し、これを自己の端末5に内蔵されている属性情報解析手段5cで解析する様になす事も可能である。
【0034】
以上の説明は、コンサート等のポスターを例示し、二次元コード1bを印刷或いはシールの貼着によって該ポスター1に付与した場合の例であるが、二次元コードの付与は、ポスターに限らず他の任意の表示物に付与する事が可能である。例えば、博物館の展示物の解説板に二次元コードを付与しておけば、多数の見学者で混雑している様な場合には、ゆっくりと立ち止まって解説文を読む事は困難であるので、自己の携帯端末2に、解説板に貼着或いは印刷されている前記二次元コード1bを画像として取り込むだけで、後でゆっくりと展示品の解説を読んだり聞いたりする事も可能となる。特に、この場合の登録するメールアドレスとしては、展示品毎に異なったメールアドレスを登録しておく事も可能であるが、その博物館内の解説は同一メールアドレスとして登録しておき、返信メールの中で自己の欲する情報の部分を選択して表示させる様になす事も可能である。又、情報提供者が登録しておく登録情報は、文字情報だけでなく当該展示物の写真と共に登録しておくのが好ましく、又、音声解説も付けておけば、提供情報としては申し分もないものといえる。
【0035】
又、ポスターの場合であっても、映画のポスターの場合には、現在劇場で上映されたりテレビで放映されている予告編を登録情報としておけば、顧客は、劇場に入場する前に、ポスターから入手した情報配信用のメールアドレスに送信するだけで携帯端末にて予告編を見る事が可能となるので、顧客にとっては、映画の選択が一層容易となり、劇場側にとっては、映画の宣伝の幅が広がり、集客が容易となる利点がある。
【0036】
又、二次元コードを付与する他の表示物としては、雑誌や新聞による商品の広告欄がある。商品広告欄の片隅に前記二次元コードを記載しておけば、顧客は、上述の要領で当該商品についての詳細な情報を入手する事が可能となる。商品の販売者にとっては、新聞や雑誌の広告欄に多量の情報を記載しようとすると、多額の掲載料が必要となるが、二次元コードを記載して、そこから詳細な情報を提供する様になせば、最小限の紙面でよくなるので、広告宣伝費が安価になる利点が生まれる。
【0037】
更に、実際の商品である展示物品に、前記二次元コードを貼着しておき、使用方法や商品の詳細な機能については、前記登録情報として登録しておけば、顧客は、上記二次元コードを通して詳細情報を入手する事が可能となるので、顧客は正しく且つ詳細な商品知識を入手した上で商品の選択をする事が可能となる。特に、商品に係る二次元コードを付す場合には、情報提供者の複数のメールアドレスを該二次元コードに入れておき、商品の詳細な情報を知りたい場合のメールアドレスと購入後の使用方法に関する問い合わせや故障した場合の問い合わせ先のメールアドレス等々、提供する情報の種類に応じて顧客が選択できる様になす事も有効である。
【0038】
又、顧客が二次元コード1bを携帯端末2の撮像装置2aで撮影して情報配信用のメールアドレスを取得し、登録した時点で、直ちに自動的に当該メールアドレスに情報要求のメールを発信する様になす事も可能であるが、顧客が自己の見たい時に提供情報が見られる様に、前記登録したメールアドレスを携帯端末のボタン(キー)操作によって呼び出して、発信ボタンを操作する様になすのが好ましい。更に、複数の表示物或いは物品の夫々に付されている前記二次元コードから複数の情報配信用のメールアドレスを登録可能に構成しておき、顧客は、順番にメールを送信して登録情報を入手できる様になす事も可能である。更に、前述の通り、1つの二次元コード内に複数のメールアドレスを入れておく事も可能であり、応用例としては、他の自社製品の紹介アドレス等の関連したメールアドレス等も一緒に二次元コード化して入れておく事も可能である。
【0039】
尚、本システムの運営費用は、前記情報提供者と前記情報配信装置との間で締結される契約に基づく適宜の料金体系の基に前記情報提供者に課金されるのが一般的であり、情報入手を希望する顧客は無料で前記情報提供者からの情報を入手できる様になすのが好ましい。但し、前記登録情報内に、前述した有料サイトのアドレスを表示しておき、前述の音楽の有料ダウンロードの他、例えば、美術館や博物館における展示品の写真の入手を希望する場合には、有料サイトから有償で提供を受ける様になす事も可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によると、ポスター等の表示物或いは展示商品等の物品に、少なくとも情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード化した二次元コード1bを付与しておき、顧客の携帯端末2で該二次元コード1bを撮影する事によって、該二次元コード内にコード化されて存在する情報配信用のメールアドレスを取得して登録し、該メールアドレスに情報提供を要求するメールを発信するだけで、文字情報のみならず、画像や動画や音声を含む多様な情報を入手する事が可能となる。
【0041】
又、情報提供者にとっても、自己の商品等の広告宣伝内容を、雑誌や新聞等に全てを記載すると、広告紙面の増加により多額の広告料が必要となるが、広告紙面には、最小限の情報のみを記載しておき、詳細は上述の要領で二次元コードを通して顧客に提供する様になせば、新聞や雑誌への広告宣伝費用が大幅に削減する事が可能となる。
【0042】
又、物品に前記二次元コードを付す場合には、当該物品購入後のアフターサビスに関する事項の問い合わせ先のメールアドレスも該二次元コードに入れておけば、商品購入後の顧客の問い合わせ等についても対応可能となり、顧客に対するきめ細かなサービスが可能となる。
【0043】
又、前記二次元コード内に、当該表示物や物品の内容に関する属性情報も二次元コード化して含めておき、且つ、顧客から送信されるメールにこの属性情報も送信される様にしておき、この属性情報に基づいて顧客に返信すべき登録情報を選択する様にしておけば、情報提供者の前記メールアドレスは1つでよいので、情報配信用のメールアドレスの管理が容易となる。
【0044】
更に、前記二次元コード内に、当該表示物や物品のデザイン,設置場所等の当該物に関する属性も二次元コード化して含めておき、且つ、顧客からの送信メール内に当該属性情報も自動的に含まれて送信される様にしておけば、その属性情報に基づき、ポスターの場合には設置場所やデザインの有効性等の解析を行う事が可能となり、物品の場合には、その色調や形状(デザイン)或いは機能等に関する顧客の好みについての解析もできるので、以後の事業展開の参考情報を得る事が可能となる。
【0045】
更に、小型カメラを内蔵した携帯電話を本発明で使用する携帯端末となす事により、携帯電話の用途が拡大され、携帯電話の情報端末機器としての活用が一層拡大する事が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二次元コードを用いた情報配信システムの構成を示す概念図である。
【図2】図1のシステムにおける携帯端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。
【図3】図1のシステムにおける情報提供者の端末と情報配信装置との情報処理実行手順を示すフロー図である。
【図4】本発明における二次元コードの解読結果の一例を示す表示画面図である。
【図5】本発明における情報配信装置から返信される登録情報の一例を示す画面図である。
【図6】本発明における顧客から情報配信装置に送信されたメール画面の一例を示す画面図である。
【図7】本発明で使用する二次元コードの一例を示す二次元コード画像である。
【図8】従来のバーコードの一例を示すバーコード画像である。
【符号の説明】
1 表示物(ポスター)
2 携帯端末
2a 撮像装置
2b 二次元コード解読装置(二次元コード解読プログラム)
3 通信回線(インターネット)
4 情報配信装置
4a 情報提供者用メールアドレス登録装置
4b 情報配信用メールアドレス判別装置
4c 提供情報登録装置
4d 返信メール作成装置
4e メール返信装置
4f 属性情報記憶手段
4g 属性情報解析手段
4h 二次元コード解読プログラム送信手段
5 情報提供者の端末
5a 提供情報作成手段
5b 提供情報送信手段
5c 属性情報解析手段
6 顧客端末
Claims (20)
- 二次元コードを用いた情報配信方法において、
適宜の表示物又は物品(1)に、情報配信用のメールアドレスを含む情報を二次元コード(1b)にして付与する工程と、
情報配信装置(4)に、情報提供者からの情報を登録情報として登録しておく工程と、
撮像手段(2a)と二次元コード解読手段(2b)とを備えた顧客の携帯端末(2)によって撮像され且つ解読された前記二次元コード(1b)から取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末(2)からメールが送信されると、前記情報配信装置(4)内に登録されている前記情報提供者の登録情報を、前記顧客の携帯端末(2)又は該顧客が指定した所定の端末(6)にメールとして返信する工程とを有する二次元コードを用いた情報配信方法。 - 前記情報配信装置(4)に登録されている前記情報提供者の登録情報は、該情報提供者の端末(5)から、通信回線(3)を介して自在に書き替えする工程を有する請求項1に記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記返信されるメールに、前記登録情報が添付ファイルとして添付される工程を有する請求項1又は2に記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記返信されるメールに添付された登録情報が、動画と音声情報とを含むものである請求項3に記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記二次元コード解読手段(2b)は、前記情報配信装置(4)に設けられている二次元コード解読手段送信手段(4h)から前記通信回線(3)を通して前記顧客の携帯端末(2)に取り込み可能な工程を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記二次元コードには、前記情報配信用のメールアドレスと共に当該表示物又は物品(1)の内容に関する属性情報が含まれており、当該属性情報は、前記顧客の携帯端末(2)から前記情報配信用のメールアドレスにメールを送信した際に、前記情報配信装置(4)に自動的に送信される工程を有すると共に、該情報配信装置(4)の前記提供情報登録手段(4c)には前記属性情報に関係付けられて前記登録情報が登録されており、前記送信された属性情報によって返信すべき登録情報を選択する工程を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記二次元コードには、前記情報配信用のメールアドレスと共に当該表示物又は物品(1)の属性情報が含まれており、当該属性情報は、前記顧客の携帯端末(2)から前記情報配信用のメールアドレスにメールを送信した際に前記情報配信装置(4)に自動的に送信される工程を有すると共に、該情報配信装置(4)には、送信されてきた前記属性情報を記憶する属性情報記憶手段(4f)を有しており、該属性情報記憶手段(4f)に記憶されている前記属性情報は、前記情報提供者の端末(5)から前記通信回線(3)を介して入手可能な工程を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記二次元コードには、前記情報配信用のメールアドレスと共に当該表示物又は物品(1)の属性情報が含まれており、当該属性情報は、前記顧客の携帯端末(2)から前記情報配信用のメールアドレスにメールを送信した際に前記情報配信装置(4)に自動的に送信される様な工程を有すると共に、該情報配信装置(4)には、送信されてきた前記属性情報を記憶する属性情報記憶手段(4f)と、該属性情報を予め定められた所定の手順によって解析する属性情報解析手段(4g)とを有しており、該属性情報解析手段(4g)で解析された解析情報を、前記情報提供者の端末(5)に適宜送信可能な工程を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記属性情報が、前記表示物又は物品(1)の所在地を示す郵便番号等の地域コードである請求項7又は8に記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 前記属性情報が、前記表示物又は物品(1)のデザインの種類を示すデザインコードである請求項7又は8に記載の二次元コードを用いた情報配信方法。
- 二次元コードを用いた情報配信システムにおいて、
情報配信用のメールアドレスを含む情報を、二次元コード(1b)にして付与された表示物又は物品(1)と、
前記情報配信用のメールアドレスを登録する情報提供者用メールアドレス登録手段(4a)と、通信回線(3)を介して送信されてきたメールの宛先が前記情報供者用メールアドレス登録手段(4a)に登録されているメールアドレスか否かを判断する情報配信用メールアドレス判別手段(4b)と、前記情報提供者から前記通信回線(3)を介して送信されてきた提供すべき情報を登録する提供情報登録手段(4c)と、該提供情報登録手段(4c)の登録情報を含む返信メール作成手段(4d)と、メール返信手段(4d)とを備えた情報配信装置(4)とからなり、
撮像手段(2a)と二次元コード解読手段(2b)とを備えた顧客の携帯端末(2)によって撮像され且つ解読された二次元コード(1b)から取得された前記情報配信用のメールアドレスに、前記顧客の携帯端末(2)からメールが送信されると、前記情報配信装置(4)内の前記情報配信用メールアドレス判別手段(4b)によって前記情報提供者用メールアドレス登録手段(4a)内に登録されている情報提供者である事を確認した後、前記返信メール作成手段(4d)によって前記提供情報登録手段(4c)の登録情報を含む返信メールを作成し、これを所定の返信先に返信する様に構成してなる事を特徴とする二次元コードを用いた情報配信システム。 - 前記返信先が、前記携帯端末(2)から送信されたメールに指定された他の情報端末(6)である請求項11に記載の二次元コードを用いた情報配信システム。
- 前記情報配信装置(4)の前記提供情報登録手段(4c)の登録情報は、当該情報提供者の端末(5)から前記通信回線(3)を介して呼び出し及び書き替え自在に構成されている請求項11又は12に記載の二次元コードを用いた情報配信システム。
- 前記返信メール作成手段(4d)は、前記登録情報を添付ファイルとして添付する様にしてなる請求項11乃至13のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信システム。
- 前記返信されるメールに添付された登録情報が、動画と音声情報とを含むものである請求項14に記載の二次元コードを用いた情報配信システム。
- 前記二次元コードには、前記情報配信用のメールアドレスと共に当該表示物又は物品(1)の内容に関する属性情報が含まれており、当該属性情報は、前記顧客の携帯端末(2)から前記情報配信用のメールアドレスにメールを送信した際に、前記情報配信装置(4)に自動的に送信される様に構成されると共に、該情報配信装置(4)の前記提供情報登録手段(4c)には前記属性情報に関係付けられて前記登録情報が登録されており、前記送信された属性情報によって返信すべき登録情報を選択する様にしてなる請求項11乃至15のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信システム
- 前記二次元コードには、前記情報配信用のメールアドレスと共に当該表示物又は物品(1)の属性情報が含まれており、当該属性情報は、前記顧客の携帯端末(2)から前記情報配信用のメールアドレスにメールを送信した際に、前記情報配信装置(4)に自動的に送信される様に構成されると共に、該情報配信装置(4)には、送信されてきた前記属性情報を記憶する属性情報記憶手段(4f)を有しており、該属性情報記憶手段(4f)に記憶されている前記属性情報は、前記情報提供者の端末(5)から前記通信回線(3)を介して入手可能に構成してなる請求項11乃至15のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信システム
- 前記二次元コードには、前記情報配信用のメールアドレスと共に当該表示物又は物品(1)の属性情報が含まれており、当該属性情報は、前記顧客の携帯端末(2)から前記情報配信用のメールアドレスにメールを送信した際に、前記情報配信装置(4)に自動的に送信される様に構成されており、該情報配信装置(4)には、前記送信されてきた前記属性情報を記憶する属性情報記憶手段(4f)と、該属性情報を予め定められた所定の手順によって解析する属性情報解析手段(4g)とを有しており、該属性情報解析手段(4g)で解析された解析情報を、前記情報提供者の端末(5)に適宜送信可能に構成してなる請求項11乃至15のいずれかに記載の二次元コードを用いた情報配信システム
- 前記属性情報が、前記表示物又は物品(1)の所在地を示す郵便番号等の地域コードである請求項17又は18に記載の二次元コードを用いた情報配信システム
- 前記属性情報が、前記表示物又は物品(1)のデザインの種類を示すデザインコードである請求項17又は18に記載の二次元コードを用いた情報配信システム
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