JP2004078267A - ネットワークプリントシステム - Google Patents
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- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D10/00—Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management
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Abstract
【課題】省電力モードからの復帰をユーザが待たずとも必要な時点で印刷物を入手できるようにするネットワークプリントシステムを提供する。
【解決手段】ホストコンピュータ1と複数のプリンタ2がネットワーク3を経由して接続されたネットワークプリントシステムにおいて、プリンタ2は、印刷を行わない場合省電力モードに移行すると共に、省電力モードからの予測復帰時間をホストコンピュータ1に通知する機能を有し、ホストコンピュータ1は、印刷ジョブをあるプリンタ2−1に送るときに省電力モードから復帰に時間がかかる場合、他のプリンタ2−2に代行処理をさせる機能を有するスプールシステム11を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】ホストコンピュータ1と複数のプリンタ2がネットワーク3を経由して接続されたネットワークプリントシステムにおいて、プリンタ2は、印刷を行わない場合省電力モードに移行すると共に、省電力モードからの予測復帰時間をホストコンピュータ1に通知する機能を有し、ホストコンピュータ1は、印刷ジョブをあるプリンタ2−1に送るときに省電力モードから復帰に時間がかかる場合、他のプリンタ2−2に代行処理をさせる機能を有するスプールシステム11を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータと複数のプリンタがネットワークを経由して接続されたネットワークプリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタをはじめとするオフィス機器の省電力化の動きは無視できないものであり、現状ではほとんどのプリンタが省電力モードを備えている。省電力モードの実態としては、まず操作パネルのLCDなどの、実際に使用するときにオンにすればよいものを普段はオフにするという制御もあるが、熱定着を行うレーザープリンタやコピー機に関しては、とくに電力を消費する定着用のヒータの電源を普段は落としておき、使用するときに電源を入れて、ヒータが暖まったら印刷を開始する、という制御が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、とくに高速機やカラー機の定着部は熱容量が大きく、これを必要な温度までに上げるまでには無視できないほどの時間(3分から5分、ものによってはさらに長い)が生じる。定着部の熱容量を小さくすると今度は高速印刷に対応できない。
【0004】
したがって、省電力モードからの復帰が早い機械は印刷が低速、印刷が高速な機械は省電力モードからの復帰が遅いというジレンマが生じる。現状では、場合によっては適切でない組み合わせで利用せざるをえなかったり、利用者自身が自分の印刷枚数を意識し、適切にプリンタを使い分けるかしかなかった。
【0005】
本発明は、このジレンマを利用者になるべく意識させない形で解消するためになされたものであり、その目的は以下のとおりである。
【0006】
請求項1では、省電力モードからの復帰をユーザが待たずとも必要な時点で印刷物を入手できるようにする。
【0007】
請求項2では、省電力モードからの復帰が早いプリンタを有効に活用する。
【0008】
請求項3では、印刷完了予測時間、省電力モードからの復帰時間から、低速機で省電力モードからの復帰が早いプリンタ、高速機で省電力モードからの復帰が遅いプリンタの両方を活用し、利用者がトータルで印刷結果を早く得られるようにする。
【0009】
請求項4では、請求項3の予測精度を上げる。
【0010】
請求項5では、2台のプリンタを有効に利用することで、ファーストプリントとトータルの印刷速度の両方を向上させる。
【0011】
請求項6では、請求項5のトータルの印刷速度をさらに向上させる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ホストコンピュータと複数のプリンタがネットワークを経由して接続されたネットワークプリントシステムにおいて、プリンタは、印刷を行わない場合省電力モードに移行すると共に、省電力モードからの予測復帰時間をホストコンピュータに通知する機能を有し、ホストコンピュータは、印刷ジョブをあるプリンタに送るときに省電力モードから復帰に時間がかかる場合、他のプリンタに代行処理をさせる機能を有するスプールシステムを有するネットワークプリントシステムを最も主要な特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、代行対象として他の省電力モードのプリンタを選ぶネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、プリンタの印刷速度と、印刷総ページ数から印刷完了予測時間を割り出し、省電力モードからの復帰時間との合計でプリンタを選ぶネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、一度印刷した文書については総ページ数を保持しておき、印刷総ページ数を予測するネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、複数部数印刷のとき、1部だけを省電力モードの復帰が早いプリンタに代行させ、残りの部数を元のプリンタに送信するネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、元のプリンタが省電力モードから復帰して印刷が完了するまでに代行対象のプリンタが何部印刷できるかを予測総ページ数から求めて求められた部数を代行させ、残りを元のプリンタで印刷させるネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0018】
請求項1によれば、スプールソフトウェアは、印刷ジョブを送信する前にプリンタと通信を行い、該プリンタが省電力モードである場合は予測復帰時間を得る。予測復帰時間がある閾値よりも長い場合は、復帰を待つよりも、省電力モードに入っていない他のプリンタを使用したほうが早いと判断し、他のプリンタへジョブを代行送信する。
【0019】
請求項2によれば、請求項1で代行プリンタを探すときに、省電力モードに入っていないプリンタだけではなく、省電力モードに入っているが復帰が該当プリンタよりも早いものも候補に入れて探すようにする。
【0020】
請求項3によれば、印刷総ページ数は印刷データをすべて作ってみないと分からないが、いくつかの方法で予測は可能である。予測された総ページ数と、印刷部数(これは印刷開始時に決まる)を乗じると予測総印刷枚数が求まる。これを元に各プリンタでの印刷完了時間を予測し、予測時間がもっとも短かったプリンタを選択する(ある誤差内に収まるようであれば元のプリンタを選択する)。
【0021】
請求項4によれば、印刷総ページ数は印刷データをすべて作ってみないと分からないので、印刷データを作ったときに総ページ数をあらかじめ求めておき、2回目以降は総ページ数の予測値としてこの前回の総ページ数も併せて使用する。
【0022】
請求項5によれば、代行プリンタには1部しか送らず、元のプリンタに残りの部数を送る。
【0023】
請求項6によれば、予測総ページ数と印刷部数、元のプリンタと復帰が早い代行プリンタの復帰予測時間から、部数の割り振りをどのようにすればよいかは簡単な計算で求められる。計算によって求められた部数の割り振りで2つのプリンタに印刷を行わせる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るネットワークプリントシステムの構成図である。本ネットワークプリントシステムは、ホストコンピュータ1と、複数のネットワークプリンタ2(2−1、2−2)がネットワーク3を経由して接続されることで構築されている。
【0025】
ホストコンピュータ1には公知のオペレーティングシステムとその上で動作するアプリケーション、プリンタドライバなどが存在し、印刷ジョブを生成してスプールシステム11を介しネットワーク3越しにネットワークプリンタ2に送信する。
【0026】
スプールシステム11はネットワークプリンタ2と交信し、必要な情報(省電力モードから復帰するのに必要な時間、印刷速度など)を取得する能力を有する。また、基本的には利用者が選んでいるネットワークプリンタ2−1にジョブを送信するが、必要に応じて別のネットワークプリンタ2−2に対して代行送信を行うこともできる。スプールシステム11は必要に応じて総ページ数表12を参照する。総ページ数表12は図2のような情報を持つ。
【0027】
請求項1記載の発明は、スプールシステム11は、印刷ジョブを送信する前にネットワークプリンタ2−1と通信を行い、該ネットワークプリンタ2−1が省電力モードである場合は予測復帰時間tを得る。予測復帰時間tがある閾値Δtよりも長い場合は、復帰を待つよりも、省電力モードに入っていない他のネットワークプリンタ2−2を使用したほうが早いと判断し、他のネットワークプリンタ2−2へジョブを代行送信する。
【0028】
他のネットワークプリンタ2−2の選定については、ネットワーク3内のすべてのネットワークプリンタ2から条件に合致するものを選んでもよく、またあらかじめ利用者に代行可能なネットワークプリンタ2を複数台設定させておき、そのなかより選んでもよい。
【0029】
請求項2記載の発明は、請求項1で代行ネットワークプリンタを探すときに、省電力モードに入っていないネットワークプリンタだけではなく、省電力モードに入っているが復帰が該当ネットワークプリンタよりも早いものも候補に入れて探すようにする。
【0030】
請求項3記載の発明は、印刷総ページ数は印刷データをすべて作ってみないと分からないが、いくつかの方法で本発明に支障のない程度の予測は可能である。たとえば、総ページ枚数mtotalは1と仮定して、印刷部数cだけを用いる方法もあるし(この場合精度は出ないが全く有効でないわけではない)、請求項1のΔtの間に作られた枚数mを用いる方法もある(請求項1の定義により、少なくともΔtの間は待ってもよいということであるから)。
【0031】
予測総印刷枚数mtotal×cを基に、各ネットワークプリンタ(予測復帰時間t、印刷速度f)での印刷完了時間Tは次のように予測できる。
T=t+(mtotal×c)/f
上記予測時間Tがもっとも短かったネットワークプリンタ2を選択する。このとき、ある誤差ΔT内に収まるようであれば元のネットワークプリンタを選択する。けっきょく予測であるから、尤度が低い場合は元のネットワークプリンタに出したほうが利用者の混乱がない。
【0032】
請求項4記載の発明は、印刷総ページ数は、それぞれの印刷においてそう大きく変動することはない。したがって、一度求めた総ページ数を請求項3の予測値に使用することで、請求項3で提示した予測値よりもより高い精度で予測可能になる。
【0033】
印刷データがすべて作られ、総ページ数が確定した時点で、総ページ数表12にそれを記録する。マルチユーザの場合は同じ文書名で違うドキュメントの可能性も高いため、記録はユーザ名と一緒に行う。請求項3でmtotalを求めるとき、総ページ数表12を文書名・ユーザ名で引いて、総ページ数があればそれを用いる。
【0034】
請求項5記載の発明は、請求項2において、複数部数印刷(請求項3のc>1)のとき、1部をネットワークプリンタ2−2にて代行印刷し、残りc−1部を元のネットワークプリンタ2−1で印刷する。
【0035】
請求項6記載の発明は、元のネットワークプリンタ2−1の復帰予測時間をt1、印刷速度をf1、代行ネットワークプリンタ2−2の復帰予測時間をt2、印刷速度をf2とすると、
t1+(mtotal×(c−n))/f1+t2+(mtotal×n)/f2
が(ある誤差範囲で)最小になるようなnを求め、n部をネットワークプリンタ2−2にて代行印刷し、残りc−n部を元のネットワークプリンタ2−1で印刷すればよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、省電力モードを活用している環境下でも、必要な時点で印刷物を入手できるようになる。
【0037】
請求項2によれば、請求項1の効果に加え、省電力モードの本来の意義にしたがってプリンタを利用できるようになる効果がある。
【0038】
請求項3によれば、請求項1および2の効果に加え、最終的な印刷結果を得るためにもっとも早いプリンタを予測し、これを選択することができる効果がある。
【0039】
請求項4によれば、請求項3の予測をより高い精度で行うことができる。
【0040】
請求項5によれば、利用者は最初の一部を迅速に得ることができ、かつ最終的な印刷も短い時間で終えることができる。
【0041】
請求項6によれば、請求項5の効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークプリントシステムの構成図である。
【図2】総ページ数表の情報を示す図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 ネットワークプリンタ(プリンタ)
3 ネットワーク
11 スプールシステム
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータと複数のプリンタがネットワークを経由して接続されたネットワークプリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタをはじめとするオフィス機器の省電力化の動きは無視できないものであり、現状ではほとんどのプリンタが省電力モードを備えている。省電力モードの実態としては、まず操作パネルのLCDなどの、実際に使用するときにオンにすればよいものを普段はオフにするという制御もあるが、熱定着を行うレーザープリンタやコピー機に関しては、とくに電力を消費する定着用のヒータの電源を普段は落としておき、使用するときに電源を入れて、ヒータが暖まったら印刷を開始する、という制御が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、とくに高速機やカラー機の定着部は熱容量が大きく、これを必要な温度までに上げるまでには無視できないほどの時間(3分から5分、ものによってはさらに長い)が生じる。定着部の熱容量を小さくすると今度は高速印刷に対応できない。
【0004】
したがって、省電力モードからの復帰が早い機械は印刷が低速、印刷が高速な機械は省電力モードからの復帰が遅いというジレンマが生じる。現状では、場合によっては適切でない組み合わせで利用せざるをえなかったり、利用者自身が自分の印刷枚数を意識し、適切にプリンタを使い分けるかしかなかった。
【0005】
本発明は、このジレンマを利用者になるべく意識させない形で解消するためになされたものであり、その目的は以下のとおりである。
【0006】
請求項1では、省電力モードからの復帰をユーザが待たずとも必要な時点で印刷物を入手できるようにする。
【0007】
請求項2では、省電力モードからの復帰が早いプリンタを有効に活用する。
【0008】
請求項3では、印刷完了予測時間、省電力モードからの復帰時間から、低速機で省電力モードからの復帰が早いプリンタ、高速機で省電力モードからの復帰が遅いプリンタの両方を活用し、利用者がトータルで印刷結果を早く得られるようにする。
【0009】
請求項4では、請求項3の予測精度を上げる。
【0010】
請求項5では、2台のプリンタを有効に利用することで、ファーストプリントとトータルの印刷速度の両方を向上させる。
【0011】
請求項6では、請求項5のトータルの印刷速度をさらに向上させる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ホストコンピュータと複数のプリンタがネットワークを経由して接続されたネットワークプリントシステムにおいて、プリンタは、印刷を行わない場合省電力モードに移行すると共に、省電力モードからの予測復帰時間をホストコンピュータに通知する機能を有し、ホストコンピュータは、印刷ジョブをあるプリンタに送るときに省電力モードから復帰に時間がかかる場合、他のプリンタに代行処理をさせる機能を有するスプールシステムを有するネットワークプリントシステムを最も主要な特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、代行対象として他の省電力モードのプリンタを選ぶネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、プリンタの印刷速度と、印刷総ページ数から印刷完了予測時間を割り出し、省電力モードからの復帰時間との合計でプリンタを選ぶネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、一度印刷した文書については総ページ数を保持しておき、印刷総ページ数を予測するネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、複数部数印刷のとき、1部だけを省電力モードの復帰が早いプリンタに代行させ、残りの部数を元のプリンタに送信するネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、元のプリンタが省電力モードから復帰して印刷が完了するまでに代行対象のプリンタが何部印刷できるかを予測総ページ数から求めて求められた部数を代行させ、残りを元のプリンタで印刷させるネットワークプリントシステムを主要な特徴とする。
【0018】
請求項1によれば、スプールソフトウェアは、印刷ジョブを送信する前にプリンタと通信を行い、該プリンタが省電力モードである場合は予測復帰時間を得る。予測復帰時間がある閾値よりも長い場合は、復帰を待つよりも、省電力モードに入っていない他のプリンタを使用したほうが早いと判断し、他のプリンタへジョブを代行送信する。
【0019】
請求項2によれば、請求項1で代行プリンタを探すときに、省電力モードに入っていないプリンタだけではなく、省電力モードに入っているが復帰が該当プリンタよりも早いものも候補に入れて探すようにする。
【0020】
請求項3によれば、印刷総ページ数は印刷データをすべて作ってみないと分からないが、いくつかの方法で予測は可能である。予測された総ページ数と、印刷部数(これは印刷開始時に決まる)を乗じると予測総印刷枚数が求まる。これを元に各プリンタでの印刷完了時間を予測し、予測時間がもっとも短かったプリンタを選択する(ある誤差内に収まるようであれば元のプリンタを選択する)。
【0021】
請求項4によれば、印刷総ページ数は印刷データをすべて作ってみないと分からないので、印刷データを作ったときに総ページ数をあらかじめ求めておき、2回目以降は総ページ数の予測値としてこの前回の総ページ数も併せて使用する。
【0022】
請求項5によれば、代行プリンタには1部しか送らず、元のプリンタに残りの部数を送る。
【0023】
請求項6によれば、予測総ページ数と印刷部数、元のプリンタと復帰が早い代行プリンタの復帰予測時間から、部数の割り振りをどのようにすればよいかは簡単な計算で求められる。計算によって求められた部数の割り振りで2つのプリンタに印刷を行わせる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るネットワークプリントシステムの構成図である。本ネットワークプリントシステムは、ホストコンピュータ1と、複数のネットワークプリンタ2(2−1、2−2)がネットワーク3を経由して接続されることで構築されている。
【0025】
ホストコンピュータ1には公知のオペレーティングシステムとその上で動作するアプリケーション、プリンタドライバなどが存在し、印刷ジョブを生成してスプールシステム11を介しネットワーク3越しにネットワークプリンタ2に送信する。
【0026】
スプールシステム11はネットワークプリンタ2と交信し、必要な情報(省電力モードから復帰するのに必要な時間、印刷速度など)を取得する能力を有する。また、基本的には利用者が選んでいるネットワークプリンタ2−1にジョブを送信するが、必要に応じて別のネットワークプリンタ2−2に対して代行送信を行うこともできる。スプールシステム11は必要に応じて総ページ数表12を参照する。総ページ数表12は図2のような情報を持つ。
【0027】
請求項1記載の発明は、スプールシステム11は、印刷ジョブを送信する前にネットワークプリンタ2−1と通信を行い、該ネットワークプリンタ2−1が省電力モードである場合は予測復帰時間tを得る。予測復帰時間tがある閾値Δtよりも長い場合は、復帰を待つよりも、省電力モードに入っていない他のネットワークプリンタ2−2を使用したほうが早いと判断し、他のネットワークプリンタ2−2へジョブを代行送信する。
【0028】
他のネットワークプリンタ2−2の選定については、ネットワーク3内のすべてのネットワークプリンタ2から条件に合致するものを選んでもよく、またあらかじめ利用者に代行可能なネットワークプリンタ2を複数台設定させておき、そのなかより選んでもよい。
【0029】
請求項2記載の発明は、請求項1で代行ネットワークプリンタを探すときに、省電力モードに入っていないネットワークプリンタだけではなく、省電力モードに入っているが復帰が該当ネットワークプリンタよりも早いものも候補に入れて探すようにする。
【0030】
請求項3記載の発明は、印刷総ページ数は印刷データをすべて作ってみないと分からないが、いくつかの方法で本発明に支障のない程度の予測は可能である。たとえば、総ページ枚数mtotalは1と仮定して、印刷部数cだけを用いる方法もあるし(この場合精度は出ないが全く有効でないわけではない)、請求項1のΔtの間に作られた枚数mを用いる方法もある(請求項1の定義により、少なくともΔtの間は待ってもよいということであるから)。
【0031】
予測総印刷枚数mtotal×cを基に、各ネットワークプリンタ(予測復帰時間t、印刷速度f)での印刷完了時間Tは次のように予測できる。
T=t+(mtotal×c)/f
上記予測時間Tがもっとも短かったネットワークプリンタ2を選択する。このとき、ある誤差ΔT内に収まるようであれば元のネットワークプリンタを選択する。けっきょく予測であるから、尤度が低い場合は元のネットワークプリンタに出したほうが利用者の混乱がない。
【0032】
請求項4記載の発明は、印刷総ページ数は、それぞれの印刷においてそう大きく変動することはない。したがって、一度求めた総ページ数を請求項3の予測値に使用することで、請求項3で提示した予測値よりもより高い精度で予測可能になる。
【0033】
印刷データがすべて作られ、総ページ数が確定した時点で、総ページ数表12にそれを記録する。マルチユーザの場合は同じ文書名で違うドキュメントの可能性も高いため、記録はユーザ名と一緒に行う。請求項3でmtotalを求めるとき、総ページ数表12を文書名・ユーザ名で引いて、総ページ数があればそれを用いる。
【0034】
請求項5記載の発明は、請求項2において、複数部数印刷(請求項3のc>1)のとき、1部をネットワークプリンタ2−2にて代行印刷し、残りc−1部を元のネットワークプリンタ2−1で印刷する。
【0035】
請求項6記載の発明は、元のネットワークプリンタ2−1の復帰予測時間をt1、印刷速度をf1、代行ネットワークプリンタ2−2の復帰予測時間をt2、印刷速度をf2とすると、
t1+(mtotal×(c−n))/f1+t2+(mtotal×n)/f2
が(ある誤差範囲で)最小になるようなnを求め、n部をネットワークプリンタ2−2にて代行印刷し、残りc−n部を元のネットワークプリンタ2−1で印刷すればよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、省電力モードを活用している環境下でも、必要な時点で印刷物を入手できるようになる。
【0037】
請求項2によれば、請求項1の効果に加え、省電力モードの本来の意義にしたがってプリンタを利用できるようになる効果がある。
【0038】
請求項3によれば、請求項1および2の効果に加え、最終的な印刷結果を得るためにもっとも早いプリンタを予測し、これを選択することができる効果がある。
【0039】
請求項4によれば、請求項3の予測をより高い精度で行うことができる。
【0040】
請求項5によれば、利用者は最初の一部を迅速に得ることができ、かつ最終的な印刷も短い時間で終えることができる。
【0041】
請求項6によれば、請求項5の効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークプリントシステムの構成図である。
【図2】総ページ数表の情報を示す図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 ネットワークプリンタ(プリンタ)
3 ネットワーク
11 スプールシステム
Claims (6)
- ホストコンピュータと複数のプリンタがネットワークを経由して接続されたネットワークプリントシステムにおいて、プリンタは、印刷を行わない場合省電力モードに移行すると共に、省電力モードからの予測復帰時間をホストコンピュータに通知する機能を有し、ホストコンピュータは、印刷ジョブをあるプリンタに送るときに省電力モードから復帰に時間がかかる場合、他のプリンタに代行処理をさせる機能を有するスプールシステムを有することを特徴とするネットワークプリントシステム。
- 請求項1記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、代行対象として他の省電力モードのプリンタを選ぶことを特徴とするネットワークプリントシステム。
- 請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、プリンタの印刷速度と、印刷総ページ数から印刷完了予測時間を割り出し、省電力モードからの復帰時間との合計でプリンタを選ぶことを特徴とするネットワークプリントシステム。
- 請求項3記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、一度印刷した文書については総ページ数を保持しておき、印刷総ページ数を予測することを特徴とするネットワークプリントシステム。
- 請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、複数部数印刷のとき、1部だけを省電力モードの復帰が早いプリンタに代行させ、残りの部数を元のプリンタに送信することを特徴とするネットワークプリントシステム。
- 請求項2記載のネットワークプリントシステムにおいて、スプールシステムは、元のプリンタが省電力モードから復帰して印刷が完了するまでに代行対象のプリンタが何部印刷できるかを予測総ページ数から求めて求められた部数を代行させ、残りを元のプリンタで印刷させることを特徴とするネットワークプリントシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002233410A JP2004078267A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | ネットワークプリントシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002233410A JP2004078267A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | ネットワークプリントシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004078267A true JP2004078267A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32018544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002233410A Pending JP2004078267A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | ネットワークプリントシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004078267A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168228A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Sharp Corp | 画像記録システム及びプログラム |
JP2007168227A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Sharp Corp | 画像記録システム及びプログラム |
JP2007175956A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Sharp Corp | 画像記録システム及びプログラム |
JP2007293471A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 端末装置、画像処理装置、アクセス動作制御方法、及びプログラム |
JP2008242700A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Kyocera Mita Corp | 印刷管理装置、印刷管理システムおよび印刷管理プログラム |
US7877617B2 (en) | 2006-04-21 | 2011-01-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Energy-saving mode-equipped apparatus, information processing apparatus, and control method |
JP2013178710A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置、画像形成システムおよび情報処理装置用プログラム |
-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002233410A patent/JP2004078267A/ja active Pending
Cited By (11)
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