JP2004078130A - 電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置及びこれを用いた電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置及びこれを用いた電磁アクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】電磁アクチュエータにおいて、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出する。
【解決手段】電磁駆動部10の可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置であって、上記可動部の揺動状態にて上記2軸方向の駆動コイル25,24にそれぞれ発生する逆起電力を検出する逆起電力増幅回路30,30′と、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離する波形処理回路31,31′と、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出するゼロクロス検出回路32,32′とを備えたものである。これにより、可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板に直交2軸方向に揺動可能に形成された可動部を2次元に振る電磁アクチュエータに関し、詳しくは、2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置及びこれを用いた電磁アクチュエータに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電磁アクチュエータの一例としては、2次元走査を行う電磁駆動型の光走査装置として、本出願人により提案されて特許され、特許第2722314号公報に記載されたプレーナ型ガルバノミラーがある。このプレーナ型ガルバノミラーは、半導体基板に、枠状の外側可動板及びその内側に配置され中央部にミラーを有する内側可動板からなる可動部と、上記外側可動板を揺動可能に軸支するY軸トーションバーと、該Y軸トーションバーに対して軸方向が直交し上記内側可動板を揺動可能に軸支するX軸トーションバーとを一体形成し、上記外側可動板及び内側可動板の各周縁部にそれぞれY軸駆動コイル及びX軸駆動コイルを形成し、これら各駆動コイルに磁界を作用させるX軸側及びY軸側それぞれ一対の磁界発生手段が上記半導体基板を挟んで対向配置されていた。
【0003】
このようなプレーナ型ガルバノミラーは、上記外側可動板及び内側可動板の各周縁部に設けられたY軸駆動コイル及びX軸駆動コイルに流す駆動電流と、上記X軸側及びY軸側それぞれ一対の磁界発生手段の磁界により上記可動部にローレンツ力が働いて、該可動部が2次元方向に揺動する。そして、上記可動部に設けられたミラーにレーザ光等の光ビームを入射することにより、レーザ光が2次元的に走査され、例えば2次元レーザレーダ等として応用できる。このとき、上記可動部にパルスレーザ光を入射すると、2次元的に走査されるレーザ光は、リサージュ図形に従った軌跡に沿ってリサージュ走査を行う。
【0004】
図7は、上述のプレーナ型ガルバノミラーにパルスレーザ光を入射したときのレーザヒットシミュレーションをX軸,Y軸上で示す説明図である。図7に示すように、レーザヒットは2次元画像上で行われるので、レーザ光がどの位置にヒットされたかをX,Yアドレスで知る必要がある。このとき、Xアドレス=0,128及びYアドレス=0,128はそれぞれX軸揺動、Y軸揺動が、左右の端部又は上下の端部で停止した位置を示している。そして、この区間についてサイン波形を補正して座標を決定するが、そのためにはミラーのX軸揺動、Y軸揺動が左右の端部又は上下の端部で停止した位置を検出する必要がある。この場合、可動部のX軸駆動コイル及びY軸駆動コイルに発生する逆起電力を利用して、その電圧波形のゼロクロス位置(ミラーの揺動停止位置に相当)を検出するという簡便な方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のプレーナ型ガルバノミラーにおいては、可動部のX軸駆動コイルに発生する逆起電力もY軸駆動コイルに発生する逆起電力も、X軸揺動による逆起電力波形成分とY軸揺動による逆起電力波形成分とが混合された状態となっているため、その電圧波形のゼロクロス位置(同期信号に相当)が正確に検出できないことがある。以下、これについて図8を参照して説明する。
【0006】
図8に、X軸駆動コイルの駆動パルス及び逆起電力波形並びにゼロクロス位置、Y軸駆動コイルの駆動パルス及び逆起電力波形並びにゼロクロス位置の関係を示す。すなわち、同図(a)に示すように、X軸駆動コイルに所定周期で駆動パルスpxを印加してパルス電流を流し、これにより可動部がX軸方向に揺動し、パルス電流を流していない期間はその揺動に伴ってX軸逆起電力fxが発生する。また、同図(b)に示すように、Y軸駆動コイルに所定周期で駆動パルスpyを印加してパルス電流を流し、これにより可動部がY軸方向に揺動し、パルス電流を流していない期間はその揺動に伴ってY軸逆起電力fyが発生する。
【0007】
このとき、上記可動部はX軸揺動とY軸揺動との2軸方向の揺動が組み合わされた状態となっているので、X軸駆動コイルに発生するX軸逆起電力fxには、図8(a)に破線で示すY軸揺動による逆起電力の波形成分1が乗って緩やかな振幅変調がかかった形となっている。また、Y軸駆動コイルに発生するY軸逆起電力fyは、図8(b)に破線で示すY軸揺動による逆起電力の波形成分2に対してX軸揺動による逆起電力が重畳した形となっている。
【0008】
図8(a)に示すX軸逆起電力fxについては、Y軸揺動による緩やかな振幅変調がかかった形となっているだけなので、その逆起電力波形が0Vをよぎるゼロクロス位置は概ね求められるが、十分に正確な位置は求められない。また、図8(b)に示すY軸逆起電力fyについては、Y軸揺動による逆起電力の波形成分2に重畳した形の逆起電力波形が0Vをよぎる位置がいくつも出てきて、このままの波形では正確なゼロクロス位置は求められない。したがって、X軸駆動コイル及びY軸駆動コイルに発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができないことがあった。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置及びこれを用いた電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明による電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置は、半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る電磁駆動部の、上記可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置であって、上記可動部の揺動状態にて上記2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出するものである。
【0011】
このような構成により、半導体基板に対し2軸方向に揺動可能に軸支された可動部の揺動状態にて、上記2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出する。これにより、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【0012】
また、第2の発明による電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置は、半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る電磁駆動部の、上記可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置であって、上記可動部の揺動状態にて上記2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段と、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離する波形処理手段と、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出するゼロクロス検出手段と、を備えたものである。
【0013】
このような構成により、半導体基板に対し2軸方向に揺動可能に軸支された可動部の揺動状態にて、逆起電力検出手段で上記可動部に設けられた2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を波形処理手段により高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてゼロクロス検出手段によりその電圧波形のゼロクロス位置を検出する。これにより、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【0014】
また、上記波形処理手段は、高周波側の逆起電力信号又は低周波側の逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の各逆起電力信号について高周波側の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行う移動平均処理手段を含んで成るものとしてもよい。これにより、移動平均処理手段で、高周波側の逆起電力信号又は低周波側の逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の各逆起電力信号について高周波側の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行って、高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離する。
【0015】
さらに、上記波形処理手段は、移動平均処理手段からの複数の出力信号を入力して加算平均する周期平均手段を更に含んで成るものとしてもよい。これにより、分離された高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号の精度を向上する。
【0016】
さらにまた、上記高周波側の逆起電力信号を検出する側に備えられた波形処理手段は、高周波側の逆起電力信号から移動平均処理後の信号を引き算する差分手段を更に含んで成るものとしてもよい。これにより、高周波側の逆起電力信号から低周波側の逆起電力信号を除去して、高周波側の逆起電力信号のみを抽出することができる。
【0017】
また、上記ゼロクロス検出手段は、上記波形処理手段で分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置とするものである。これにより、上記波形処理手段で分離後の各逆起電力信号の電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置を検出する。
【0018】
また、本発明による電磁アクチュエータは、半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る電磁駆動部と、この電磁駆動部の可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する同期信号検出装置と、該検出された同期信号に基づいて電磁駆動部の各軸方向の駆動コイルに上記可動部を駆動するための交流電流を供給する駆動回路と、を備えて成る電磁アクチュエータにおいて、上記同期信号検出装置として、前述の各手段のいずれかの同期信号検出装置を用いたものである。
これにより、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出する電磁アクチュエータが得られる。
【0019】
なお、上記同期信号検出装置は、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側及び低周波側の駆動コイルの両方側に備えたものとしてもよい。これにより、高周波側及び低周波側の駆動コイルに対して専用の同期信号検出装置を用いて、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【0020】
また、上記同期信号検出装置は、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側及び低周波側の駆動コイルのどちらか一方側にのみ備えたものとしてもよい。これにより、高周波側及び低周波側の駆動コイルに対して共通の同期信号検出装置を用いて、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。この場合は、電磁アクチュエータ全体としての回路構成が簡単となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置及びこれを用いた電磁アクチュエータの実施の形態を示すブロック図である。この電磁アクチュエータは、半導体基板に直交2軸方向に揺動可能に形成された可動部を2次元に振るもので、電磁駆動部10と、第1の同期信号検出装置11と、第1の制御回路12と、第1の駆動回路13と、第2の同期信号検出装置14と、第2の制御回路15と、第2の駆動回路16とを備えて成る。
【0022】
上記電磁駆動部10は、半導体基板に直交2軸方向に揺動可能に形成された可動部を2次元に振るデバイスとなるもので、半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る。この電磁駆動部10の一例としては、レーザ光等の光ビームの進行方向を2次元に振って所定領域を走査する光走査装置の光走査部があるが、本出願人により提案されて特許され、特許第2722314号公報に記載されたプレーナ型ガルバノミラーを用いてもよい。
【0023】
ここで、上記プレーナ型ガルバノミラーの基本的な構成について簡単に説明する。プレーナ型ガルバノミラーは、例えば図2に示すように、半導体基板17に、枠状の外側可動板18及びその内側に配置され中央部にミラー19を有する矩形状の内側可動板20からなる可動部21と、上記外側可動板18を揺動可能に軸支するY軸トーションバー22a,22bと、該Y軸トーションバー22a,22bに対して軸方向が直交し上記内側可動板20を揺動可能に軸支するX軸トーションバー23a,23bとを一体形成し、上記外側可動板18及び内側可動板20の各周縁部にそれぞれY軸駆動コイル24及びX軸駆動コイル25を形成し、これら各駆動コイル24,25に磁界を作用させる一対のX軸側永久磁石26a,26b及び一対のY軸側永久磁石27a,27bが上記半導体基板17を挟んで対向配置されている。なお、符号28は、X軸駆動コイル25に電流を供給する電極端子を示し、符号29は、Y軸駆動コイル24に電流を供給する電極端子を示している。
【0024】
このようなプレーナ型ガルバノミラーは、上記外側可動板18及び内側可動板20の各周縁部に設けられたY軸駆動コイル24及びX軸駆動コイル25に流す駆動電流と、上記X軸側永久磁石26a,26b及びY軸側永久磁石27a,27bの磁界により上記可動部21にローレンツ力が働いて、該可動部21の内側可動板20が2次元方向(X,Yの2軸方向)に揺動する。そして、上記内側可動板20に設けられたミラー19にレーザ光等の光ビームを入射することにより、レーザ光が2次元的に走査され、例えば2次元レーザレーダ等として応用できる。なお、上記ミラー19は、内側可動板20の表面又は裏面或いは両面に設けてもよい。
【0025】
図2は、プレーナ型ガルバノミラーの例について説明したが、本発明に係る電磁駆動部10においては、必ずしもミラー19を設けることなく、発光素子又は受光素子でもよいし、或いは他の各種の機能素子を設けてもよい。
【0026】
前記第1及び第2の同期信号検出装置11,14は、上記電磁駆動部10の可動部21のX,Y2軸方向の揺動の同期信号を検出するもので、上記可動部21の揺動状態にて上記2軸方向の駆動コイル24,25にそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置(内側可動板20の揺動停止位置に相当)を検出するようになっており、高周波側のX軸駆動コイル25に第1の同期信号検出装置11が接続され、低周波側のY軸駆動コイル24に第2の同期信号検出装置14が接続されている。
【0027】
第1の同期信号検出装置11は、高周波側のX軸駆動コイル25について内側可動板20のX軸方向の揺動の同期信号を検出するもので、図1に示すように、逆起電力増幅回路30と、波形処理回路31と、ゼロクロス検出回路32とを備えて成る。
【0028】
上記逆起電力増幅回路30は、上記内側可動板20の揺動状態にてX軸駆動コイル25に発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段となるもので、上記X軸駆動コイル25の端子間電圧を検出し、アナログ的又はデジタル的に適宜増幅するようになっている。
【0029】
また、波形処理回路31は、上記逆起電力増幅回路30で検出されたX軸駆動コイル25に発生する逆起電力信号を、高周波側(X軸揺動)の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離する波形処理手段となるもので、移動平均処理回路33と、差分回路34と、周期平均回路35とを含んで成る。
【0030】
移動平均処理回路33は、高周波側の逆起電力信号、すなわちX軸駆動コイル25について検出した逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の逆起電力信号について高周波側(X軸揺動)の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行う移動平均処理手段となるもので、高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とが混合したものから、低周波側(Y軸揺動)の逆起電力波形を抽出するようになっている。
【0031】
差分回路34は、上記逆起電力増幅回路30で検出された元の高周波側の逆起電力信号から上記移動平均処理回路33で抽出された低周波側(Y軸揺動)の逆起電力波形を引き算する差分手段となるもので、高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とが混合したものから低周波側の逆起電力波形を除去して、純粋な高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号のみを出力するようになっている。
【0032】
周期平均回路35は、上記差分回路34からの複数の出力信号を入力して加算平均する周期平均手段となるもので、例えば100周期ぐらいの信号の加算平均をとって各周期毎の誤差を無くして信号の精度を上げるようになっている。
【0033】
さらに、ゼロクロス検出回路32は、上記波形処理回路31で分離された高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出するゼロクロス検出手段となるもので、上記波形処理回路31で分離後の高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置を正確に検出して、X軸側ゼロクロス信号Sを出力するようになっている。このX軸側ゼロクロス信号Sが前記可動部21のX軸方向の揺動の同期信号となる。
【0034】
そして、第1の制御回路12は、上記ゼロクロス検出回路32から出力されるX軸側ゼロクロス信号Sを入力すると共に、図示外のコントローラから送られるX軸側振幅信号を入力して、後述の第1の駆動回路13からX軸駆動コイル25に供給する駆動電流のタイミングを制御するものである。また、第1の駆動回路13は、上記第1の制御回路12から出力されるタイミング制御信号を入力して、電磁駆動部10の可動部21のX軸駆動コイル25に所定のタイミングで該可動部21を駆動するための交流電流を供給するものである。
【0035】
一方、第2の同期信号検出装置14は、低周波側のY軸駆動コイル24について内側可動板20のY軸方向の揺動の同期信号を検出するもので、図1に示すように、逆起電力増幅回路30′と、波形処理回路31′と、ゼロクロス検出回路32′とを備えて成る。上記逆起電力増幅回路30′及びゼロクロス検出回路32′は、Y軸駆動コイル24に発生する逆起電力信号について適用されるものであるが、前述の第1の同期信号検出装置11における逆起電力増幅回路30及びゼロクロス検出回路32と全く同様に構成されている。
【0036】
上記波形処理回路31′は、上記逆起電力増幅回路30′で検出されたY軸駆動コイル24に発生する逆起電力信号を、高周波側(X軸揺動)の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離するもので、移動平均処理回路33′と、周期平均回路35′とを含んで成り、差分回路34は有していない。
【0037】
この場合、移動平均処理回路33′は、低周波側の逆起電力信号、すなわちY軸駆動コイル24について検出した逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の逆起電力信号について高周波側(X軸揺動)の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行う移動平均処理手段となるもので、高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とが混合したものから、低周波側(Y軸揺動)の逆起電力波形を抽出するようになっている。そして、周期平均回路35′は、上記移動平均処理回路33′からの複数の出力信号をそのまま入力して加算平均するもので、例えば100周期ぐらいの信号の加算平均をとって各周期毎の誤差を無くして信号の精度を上げるようになっている。
【0038】
この状態で、上記波形処理回路31′で分離された低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号がゼロクロス検出回路32′に入力し、上記波形処理回路31′で分離後の低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置が正確に検出され、Y軸側ゼロクロス信号Sを出力するようになっている。このY軸側ゼロクロス信号Sが前記可動部21のY軸方向の揺動の同期信号となる。
【0039】
そして、第2の制御回路15は、上記ゼロクロス検出回路32′から出力されるY軸側ゼロクロス信号Sを入力すると共に、図示外のコントローラから送られるY軸側振幅信号を入力して、後述の第2の駆動回路16からY軸駆動コイル24に供給する駆動電流のタイミングを制御するものである。また、第2の駆動回路16は、上記第2の制御回路15から出力されるタイミング制御信号を入力して、電磁駆動部10の可動部21のY軸駆動コイル24に所定のタイミングで該可動部21を駆動するための交流電流を供給するものである。
【0040】
次に、このように構成された電磁アクチュエータの動作について、第1及び第2の同期信号検出装置11,14の動作を中心にして図3及び図4を参照して説明する。
【0041】
最初に、第1の同期信号検出装置11の動作について説明する。図3(a)に示すように、図2に示すX軸駆動コイル25に所定周期で駆動パルスpxを印加してパルス電流を流し、これにより内側可動板20がX軸方向に揺動し、パルス電流を流していない期間はその揺動に伴ってX軸逆起電力fxが発生する。また、図4(a)に示すように、図2に示すY軸駆動コイル24に所定周期で駆動パルスpyを印加してパルス電流を流し、これにより外側可動板18及び内側可動板20がY軸方向に揺動し、パルス電流を流していない期間はその揺動に伴ってY軸逆起電力fyが発生する。この状態で、外側可動板18及び内側可動板20から成る可動部21は、X,Yの2軸方向に揺動する。
【0042】
まず、上記発生したX軸逆起電力fxは、図1に示す第1の同期信号検出装置11の逆起電力増幅回路30に入力して、検出され増幅される。この状態では、図3(a)に示すように、X軸駆動コイル25に発生するX軸逆起電力fxには、破線で示すY軸揺動による逆起電力の波形成分1が乗って緩やかな振幅変調がかかった形となっている。すなわち、高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号と低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号とが混合した波形となっている。
【0043】
次に、上記逆起電力増幅回路30で検出されたX軸逆起電力fxの信号は、波形処理回路31内の移動平均処理回路33へ入力して移動平均される。この場合、まず、高周波側のX軸逆起電力fxの信号に重畳した駆動パルス波形(px)は図3(b)に示すように除去されると共に、その部分が直線又は曲線近似される。このとき、図3(a)に示すX軸逆起電力fxの波形において、駆動パルスpxを検出するスレッショルドレベルTHを設定し、このスレッショルドレベルTH以上の波形があることを検出して駆動パルス波形(px)の存在を知って除去する。
【0044】
また、上記直線又は曲線近似の処理は、図5(a)に示すように、サイン波の逆起電力信号fのピーク部に駆動パルス波形pが重畳していた場合は、そのピーク部の両側の点A,Aにてサインカーブに沿って接線方向に延びる直線又は曲線を引いて近似すればよい。また、図5(b)に示すように、サイン波の逆起電力信号fのピーク部を外してその両脇に駆動パルス波形p,pが重畳していた場合は、該駆動パルス波形p,pの立上がり部の2点BとBを結ぶ直線又は曲線、BとBを結ぶ直線又は曲線で近似すればよい。
【0045】
このような直線又は曲線近似処理のうち例えば図5(a)に示す手法を用いて、図3(b)に示すように、X軸逆起電力fxの信号に重畳した駆動パルス波形(px)を除去すると共にその部分が直線又は曲線近似されたX軸逆起電力fx′の信号が得られる。
【0046】
その後、上記直線又は曲線近似処理後のX軸逆起電力fx′の信号を、X軸揺動(高周波側)の逆起電力波形の振動周期Tx(以下、「X軸揺動周期」という)を用いて、そのX軸揺動周期Txの範囲内で平均をとりながら順次ずらして移動平均を行う。この移動平均処理により、図3(b)に示す高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号と低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号とが混合した波形(DA)から、同図(c)に示すように、低周波側(Y軸揺動)の逆起電力波形(HA)が抽出される。
【0047】
次に、上記移動平均処理回路33で直線又は曲線近似処理及び移動平均処理された後の逆起電力信号は、差分回路34へ入力して差分処理される。すなわち、上記移動平均処理回路33で直線又は曲線近似処理されて入力したX軸逆起電力fx′の信号波形(DA)と、移動平均処理により抽出されて入力したY軸揺動の逆起電力波形(HA)との間で引き算(DA−HA)を行う。この差分処理により、高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とが混合したもの(図3(b)参照)から、低周波側の逆起電力波形(図3(c)参照)を除去して、図3(d)に示すように、純粋な高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号のみが出力される。
【0048】
次に、上記差分回路34で差分処理された高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号は、周期平均回路35へ入力して加算平均される。すなわち、上記差分回路34から出力される例えば100周期ぐらいの信号を入力し、それらの加算平均をとって各周期毎の誤差を無くして信号の精度が上げられる。
【0049】
その後、上記周期平均回路35から出力された差分処理後の高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号は、ゼロクロス検出回路32へ入力して、その電圧波形のゼロクロス位置が検出される。このとき、上記ゼロクロス検出回路32は、前記波形処理回路31で分離した後の高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値(図3(d)に示す符号DC参照)を求め、この平均値レベルDCと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置とする。すなわち、図3(d)に示すX軸逆起電力波形において、その逆起電力波形が平均値レベルDCをよぎる位置を順次検出する。そして、上記逆起電力波形が、マイナス側→平均値レベルDC→プラス側へよぎる点を、図3(e)に示すように立上りゼロクロス位置とする。また、プラス側→平均値レベルDC→マイナス側へよぎる点を、図3(f)に示すように立下りゼロクロス位置とする。これにより、X軸逆起電力波形のゼロクロス位置が正確に検出され、X軸側ゼロクロス信号Sが出力される。
【0050】
そして、上記第1の同期信号検出装置11で検出されたX軸側ゼロクロス信号Sが前記可動部21のX軸方向の揺動の同期信号となり、第1の制御回路12及び第1の駆動回路13を介して電磁駆動部10のX軸駆動コイル25へ供給され、内側可動板20のX軸方向の揺動の同期をとる。
【0051】
次に、第2の同期信号検出装置14の動作について説明する。この場合も、図3(a)に示すように、X軸駆動コイル25にX軸逆起電力fxが発生しており、図4(a)に示すように、Y軸駆動コイル24にY軸逆起電力fyが発生している。この状態で、外側可動板18及び内側可動板20から成る可動部21は、X,Yの2軸方向に揺動する。
【0052】
まず、上記発生したY軸逆起電力fyは、図1に示す第2の同期信号検出装置14の逆起電力増幅回路30′に入力して、検出され増幅される。この状態では、図4(a)に示すように、Y軸駆動コイル24に発生するY軸逆起電力fyは、破線で示すY軸揺動による逆起電力の波形成分2に対してX軸揺動による逆起電力が重畳した形となっている。すなわち、高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号と低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号とが混合した波形となっている。
【0053】
次に、上記逆起電力増幅回路30′で検出されたY軸逆起電力fyの信号は、波形処理回路31′内の移動平均処理回路33′へ入力して移動平均される。この場合、まず、Y軸逆起電力fyの信号に重畳した駆動パルス波形(py)は図4(b)に示すように除去されると共に、その部分が直線又は曲線近似される。このとき、図4(a)に示すY軸逆起電力fyの波形において、駆動パルスpyを検出するスレッショルドレベルTHを設定し、このスレッショルドレベルTH以上の波形があることを検出して駆動パルス波形(py)の存在を知って除去する。
【0054】
また、上記直線又は曲線近似の処理として前述の例えば図5(a)に示す手法を用いて、図4(b)に示すように、Y軸逆起電力fyの信号に重畳した駆動パルス波形(py)を除去すると共にその部分が直線又は曲線近似されたY軸逆起電力fy′の信号が得られる。
【0055】
その後、上記直線又は曲線近似処理後のY軸逆起電力fy′の信号を、X軸揺動(高周波側)の逆起電力波形の振動周期Txを用いて、そのX軸揺動周期Txの範囲内で平均をとりながら順次ずらして移動平均を行う。この移動平均処理により、図4(b)に示す高周波側(X軸揺動)の逆起電力信号と低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号とが混合した波形(DA)から、同図(c)に示すように、低周波側(Y軸揺動)の逆起電力波形(HA)が抽出される。
【0056】
次に、上記移動平均処理回路33′で移動平均された低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号は、周期平均回路35′へ入力して加算平均される。すなわち、上記移動平均処理回路33′から出力される例えば100周期ぐらいの信号を入力し、それらの加算平均をとって各周期毎の誤差を無くして信号の精度が上げられる。
【0057】
その後、上記周期平均回路35′から出力された加算平均後の低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号は、ゼロクロス検出回路32′へ入力して、その電圧波形のゼロクロス位置が検出される。このとき、上記ゼロクロス検出回路32′は、前記波形処理回路31′で分離した後の低周波側(Y軸揺動)の逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値(図4(c)に示す符号DC参照)を求め、この平均値レベルDCと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置とする。すなわち、図4(c)に示すY軸逆起電力波形において、その逆起電力波形が平均値レベルDCをよぎる位置を順次検出する。そして、上記逆起電力波形が、マイナス側→平均値レベルDC→プラス側へよぎる点を、図4(d)に示すように立上りゼロクロス位置とする。また、プラス側→平均値レベルDC→マイナス側へよぎる点を、図4(e)に示すように立下りゼロクロス位置とする。これにより、Y軸逆起電力波形のゼロクロス位置が正確に検出され、Y軸側ゼロクロス信号Sが出力される。
【0058】
そして、上記第2の同期信号検出装置14で検出されたY軸側ゼロクロス信号Sが前記可動部21のY軸方向の揺動の同期信号となり、第2の制御回路15及び第2の駆動回路16を介して電磁駆動部10のY軸駆動コイル24へ供給され、外側可動板18のY軸方向の揺動の同期をとる。
【0059】
なお、図4(a)に示すY軸逆起電力波形において、X軸揺動周期TxとY軸揺動周期Tyとの組み合わせによっては、図1に示す移動平均処理回路33′で移動平均処理した後の波形が、図4(c)に示すように必ずしも平均値レベルDCをよぎらず、不連続な波形となる場合がある。そのような場合には、その前後の波形から直線化近似を行って波形をつなげてゼロクロス位置を求めればよい。
【0060】
図6は、本発明の電磁アクチュエータの他の実施形態を示すブロック図である。図1に示す実施形態は、電磁駆動部10の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側のX軸駆動コイル25及び低周波側のY軸駆動コイル24の両方側に、それぞれ第1の同期信号検出装置11、第2の同期信号検出装置14を備えたものとしたが、図6に示す実施形態は、電磁駆動部10の高周波側のX軸駆動コイル25に対して第1の同期信号検出装置11のみを備えたものである。
【0061】
これは、前述の図3(a)に示すX軸逆起電力波形から明らかなように、X軸駆動コイル25に発生するX軸逆起電力fxに破線で示すY軸揺動による逆起電力の波形成分1が乗って緩やかな振幅変調がかかった形となっているので、これを用いてX軸揺動の逆起電力信号とY軸揺動の逆起電力信号とを取り出すことができるからである。すなわち、図3(c)に示すように、移動平均処理後の波形からY軸逆起電力波形が抽出され、図3(d)に示すように、差分処理後の波形からX軸逆起電力波形が得られる。
【0062】
したがって、最終的に第1の同期信号検出装置11からは、図6に示すように、X軸側ゼロクロス信号S及びY軸側ゼロクロス信号Sの両方が得られることとなる。そして、上記X軸側ゼロクロス信号Sを第1の制御回路12へ送り、Y軸側ゼロクロス信号Sを第2の制御回路15へ送ることにより、図1に示す実施形態と同様にして電磁駆動部10のX軸駆動コイル25及びY軸駆動コイル24へ供給され、可動部21のX軸方向及びY軸方向の揺動の同期をとることができる。この場合は、同期信号検出装置が1個でよいことから、電磁アクチュエータ全体の回路構成を簡単とすると共に、コスト低下を図ることができる。
【0063】
なお、図示は省略したが、図6の場合と逆に、電磁駆動部10の低周波側のY軸駆動コイル24に対して第2の同期信号検出装置14のみを備えたものとしてもよい。この場合も、前述の図4(a)に示すY軸逆起電力波形から明らかなように、破線で示すY軸揺動による逆起電力の波形成分2に対してX軸揺動による逆起電力が重畳した形となっているので、これを用いてX軸揺動の逆起電力信号とY軸揺動の逆起電力信号とを取り出すことができ、最終的に第2の同期信号検出装置14から、図6に示すと同様に、X軸側ゼロクロス信号S及びY軸側ゼロクロス信号Sの両方が得られることとなる。この場合も、同期信号検出装置が1個でよいことから、電磁アクチュエータ全体の回路構成を簡単とすると共に、コスト低下を図ることができる。
【0064】
一般に、電磁駆動部10としての例えばプレーナ型ガルバノミラーは、X軸揺動、Y軸揺動とも共振周波数を持つ。この共振周波数は、温度変化又は経年変化によりドリフトするので、追従制御しないと一定電流による駆動では可動部の振れ角の減少を招く。これに対し、X軸に関しては、パルス励振してプレーナ型ガルバノミラーを自励振動させ、そのゼロクロス位置を検出してゼロクロス後に一定位相が経過してから再びパルス励振するというサイクルを繰り返すことによって、共振周波数に自動追従して動作させることができる。
【0065】
Y軸に関しては、X軸逆起電力波形のX軸揺動周期Txで移動平均を行った後にゼロクロス位置を検出し、ゼロクロス後に一定位相が経過してからパルス励振し、プレーナ型ガルバノミラーを自励振動させる。このようなサイクルを繰り返すことにより、正確なY軸逆起電力fyの共振周波数とそのY軸揺動周期Tyを知ることができる。以上のようにして、X軸揺動、Y軸揺動ともそれぞれの共振周波数に自動追従して動作させ、逆にそれぞれの共振周波数の値を正確に学習することができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置によれば、半導体基板に対し2軸方向に揺動可能に軸支された可動部の揺動状態にて、上記2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出することができる。これにより、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【0067】
また、請求項2に係る電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置によれば、半導体基板に対し2軸方向に揺動可能に軸支された可動部の揺動状態にて、逆起電力検出手段で上記可動部に設けられた2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を波形処理手段により高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてゼロクロス検出手段によりその電圧波形のゼロクロス位置を検出することができる。これにより、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【0068】
そして、請求項3に係る発明によれば、上記波形処理手段は、高周波側の逆起電力信号又は低周波側の逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の各逆起電力信号について高周波側の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行う移動平均処理手段を含んで成るものとしたことにより、移動平均処理手段で、高周波側の逆起電力信号又は低周波側の逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の各逆起電力信号について高周波側の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行って、高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを確実に分離することができる。
【0069】
また、請求項4に係る発明によれば、上記波形処理手段は、移動平均処理手段からの複数の出力信号を入力して加算平均する周期平均手段を更に含んで成るものとしたことにより、分離された高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号の精度を向上することができる。したがって、可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。
【0070】
さらに、請求項5に係る発明によれば、上記高周波側の逆起電力信号を検出する側に備えられた波形処理手段は、高周波側の逆起電力信号から移動平均処理後の信号を引き算する差分手段を更に含んで成るものとしたことにより、高周波側の逆起電力信号から低周波側の逆起電力信号を除去して、高周波側の逆起電力信号のみを抽出することができる。
【0071】
さらにまた、請求項6に係る発明によれば、上記ゼロクロス検出手段は、上記波形処理手段で分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置とするものとしたことにより、上記波形処理手段で分離後の各逆起電力信号の電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置を検出することができる。この場合は、可動部の内側可動板の揺動運動が正負非対称であっても正確にゼロクロス位置(内側可動板の揺動停止位置に相当)を検出することができる。
【0072】
また、請求項7に係る電磁アクチュエータによれば、電磁駆動部の可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する同期信号検出装置として、上記各請求項の同期信号検出装置を用いることにより、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出する電磁アクチュエータを提供することができる。したがって、電磁駆動部の可動部の2軸方向の揺動の同期を正確にとることができる。
【0073】
そして、請求項8に係る発明によれば、上記同期信号検出装置は、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側及び低周波側の駆動コイルの両方側に備えたものとすることにより、高周波側及び低周波側の駆動コイルに対して専用の同期信号検出装置を用いて、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確、迅速に検出することができる。
【0074】
また、請求項9に係る発明によれば、上記同期信号検出装置は、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側及び低周波側の駆動コイルのどちらか一方側にのみ備えたものとすることにより、高周波側及び低周波側の駆動コイルに対して共通の同期信号検出装置を用いて、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を利用して可動部の2軸方向の揺動の同期信号を正確に検出することができる。この場合は、電磁アクチュエータ全体としての回路構成を簡単とすると共に、コスト低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置及びこれを用いた電磁アクチュエータの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】上記電磁アクチュエータにおける電磁駆動部の具体例としてのプレーナ型ガルバノミラーの基本的な構成を示す平面図である。
【図3】上記電磁アクチュエータの動作について、第1の同期信号検出装置の動作を中心に説明するタイミング線図である。
【図4】上記電磁アクチュエータの動作について、第2の同期信号検出装置の動作を中心に説明するタイミング線図である。
【図5】上記同期信号検出装置内の波形処理回路において、高周波側又は低周波側の逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去した部分を直線又は曲線近似する処理の手法を示す説明図である。
【図6】本発明の電磁アクチュエータの他の実施形態を示すブロック図である。
【図7】リサージュ走査により、電磁駆動部の具体例としての光走査部にパルスレーザ光を入射したときのレーザヒットシミュレーションをX軸,Y軸上で示す説明図である。
【図8】X軸駆動コイルの駆動パルス及び逆起電力波形並びにゼロクロス位置、Y軸駆動コイルの駆動パルス及び逆起電力波形並びにゼロクロス位置の関係を示すタイミング線図である。
【符号の説明】
10…電磁駆動部
11,14…同期信号検出装置
12,15…制御回路
13,16…駆動回路
17…半導体基板
18…外側可動板
20…内側可動板
21…可動部
22a,22b…Y軸トーションバー
23a,23b…X軸トーションバー
24…Y軸駆動コイル
25…X軸駆動コイル
26a,26b…X軸側永久磁石
27a,27b…Y軸側永久磁石
30,30′…逆起電力増幅回路
31,31′…波形処理回路
32,32′…ゼロクロス検出回路
33,33′…移動平均処理回路
34…差分回路
35,35′…周期平均回路

Claims (9)

  1. 半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る電磁駆動部の、上記可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置であって、
    上記可動部の揺動状態にて上記2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出し、該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離し、該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出することを特徴とする電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置。
  2. 半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る電磁駆動部の、上記可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置であって、
    上記可動部の揺動状態にて上記2軸方向の駆動コイルにそれぞれ発生する逆起電力を検出する逆起電力検出手段と、
    該検出された各逆起電力信号を高周波側の逆起電力波形の振動周期で波形処理を行って高周波側の逆起電力信号と低周波側の逆起電力信号とを分離する波形処理手段と、
    該分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形のゼロクロス位置を検出するゼロクロス検出手段と、
    を備えたことを特徴とする電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置。
  3. 上記波形処理手段は、高周波側の逆起電力信号又は低周波側の逆起電力信号に重畳した駆動パルス波形を除去すると共にその部分を直線又は曲線近似し、該直線又は曲線近似した後の波形の各逆起電力信号について高周波側の逆起電力波形の振動周期を用いて移動平均を行う移動平均処理手段を含んで成ることを特徴とする請求項2記載の電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置。
  4. 上記波形処理手段は、移動平均処理手段からの複数の出力信号を入力して加算平均する周期平均手段を更に含んで成ることを特徴とする請求項3記載の電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置。
  5. 上記高周波側の逆起電力信号を検出する側に備えられた波形処理手段は、高周波側の逆起電力信号から移動平均処理後の信号を引き算する差分手段を更に含んで成ることを特徴とする請求項3又は4記載の電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置。
  6. 上記ゼロクロス検出手段は、上記波形処理手段で分離後の各逆起電力信号を用いてその電圧波形の平均値を求め、この平均値レベルと当該電圧波形との交点を求めてゼロクロス位置とするものであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータ用の同期信号検出装置。
  7. 半導体基板に、枠状の外側可動板とその内側に配置される内側可動板とを互いに直交する支軸で2軸方向に揺動可能に軸支した可動部を形成し、上記外側可動板及び内側可動板に各軸方向の駆動コイルを形成し、この各駆動コイルに磁界を作用させる磁界発生手段を備えて成る電磁駆動部と、
    この電磁駆動部の可動部の2軸方向の揺動の同期信号を検出する同期信号検出装置と、
    該検出された同期信号に基づいて電磁駆動部の各軸方向の駆動コイルに上記可動部を駆動するための交流電流を供給する駆動回路と、
    を備えて成る電磁アクチュエータにおいて、
    上記同期信号検出装置として、請求項1〜6のいずれか1項に記載の同期信号検出装置を用いたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  8. 上記同期信号検出装置は、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側及び低周波側の駆動コイルの両方側に備えたことを特徴とする請求項7記載の電磁アクチュエータ。
  9. 上記同期信号検出装置は、電磁駆動部の2軸方向の駆動コイルに対して高周波側及び低周波側の駆動コイルのどちらか一方側にのみ備えたことを特徴とする請求項7記載の電磁アクチュエータ。
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