JP2017090793A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ミラーの駆動信号に共振周波数に近い成分が含まれる場合でも、ミラーが共振していると誤検出されてしまうのを抑制することが可能なプロジェクタを提供する。【解決手段】このプロジェクタ1は、光源4(5、6)から出射された光を反射するミラー111と、ミラー111を揺動可能に支持する軸部112および支持枠部113とを含む非共振型の垂直振動ミラー素子11と、駆動信号D1(D2)によりミラー111を揺動する際のミラーの静電容量変化に基づいてミラー111の揺動角度を検出する制御を行うCPU145とを備え、CPU145は、駆動信号D1(D2)にミラー111の共振周波数よりも大きい周波数からなる高周波が重畳された高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を駆動させ、ミラー111の高周波出力信号Oの電気信号の波形を示すエンベローブに基づいて高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するように構成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、プロジェクタに関し、特に、振動ミラー素子を備えたプロジェクタに関する。
従来、振動ミラー素子を備えたプロジェクタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、光源から出射された光を反射するミラーを備える振動ミラー素子と、制御部とを備えるプロジェクタが開示されている。制御部は、駆動信号によりミラーを水平方向において共振動作させ、垂直方向において非共振動作させるように構成されている。また、ミラーの揺動角度は、ミラーにおける容量変化に基づいて取得されていると考えられる。
ここで、従来では、垂直方向おいて、ミラーの共振を抑制して動作させるために、制御部は、予め記憶されている共振周波数に基づいて、ミラーが共振したことを検出する技術(以下、共振検出技術という)が知られている。制御部は、垂直方向においてミラーが共振したことを検出した場合には、補正制御を行い、ミラーの共振を抑制して動作させる制御を行う。
特開2014−174359号公報
しかしながら、上記した従来の共振検出技術を特許文献1のプロジェクタに適用した場合、ミラーの駆動信号に共振周波数に近い成分が含まれる場合には、実際にはミラーが共振していないにも関わらず、ミラーが共振していると誤検出されてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ミラーの駆動信号に共振周波数に近い成分が含まれる場合でも、ミラーが共振していると誤検出されてしまうのを抑制することが可能なプロジェクタを提供することである。
この発明の一の局面によるプロジェクタは、光源から出射された光を反射するミラーと、ミラーを揺動可能に支持する支持部とを含む非共振型の振動ミラー素子と、駆動信号によりミラーを揺動する際のミラーの静電容量変化に基づいてミラーの揺動角度を検出する制御を行うミラー駆動制御部とを備え、ミラー駆動制御部は、駆動信号にミラーの共振周波数よりも大きい周波数からなる高周波が重畳された高周波駆動信号によりミラーを駆動させ、ミラーの高周波出力信号の電気信号の波形を示すエンベローブに基づいて高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている。
この発明の一の局面によるプロジェクタでは、上記のように、駆動信号に高周波が重畳された高周波駆動信号によりミラーを駆動させ、ミラーの高周波出力信号のエンベローブに基づいて高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されているミラー駆動制御部を設ける。その結果、高周波出力信号のエンベローブから駆動信号の変化をキャンセルするように演算することにより、ミラーの駆動信号に共振周波数に近い成分が含まれる場合でも、ミラーが共振駆動していると誤検出されてしまうのを抑制することができる。
上記一の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ミラー駆動制御部は、高周波出力信号の電気信号の波形を示すトップエンベローブとボトムエンベローブとを演算することにより、ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている。このように構成すれば、容易に駆動信号の変化をキャンセルすることができる。
この場合、好ましくは、ミラー駆動制御部は、トップエンベローブとボトムエンベローブとの差分に基づいて、ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている。このように構成すれば、トップエンベローブとボトムエンベローブとの差分を取ることにより、容易に、高周波出力信号から駆動信号の変化をキャンセルする演算を行うことができる。
上記一の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ミラー駆動制御部は、検出した高周波出力信号のエンベローブに基づき、共振周波数成分が有ると判断した場合には、共振周波数成分を打ち消す補正制御を行ってミラーを駆動するように構成されている。このように構成すれば、実際にミラーが共振している場合にのみ、ミラーが共振していることを正確に検出して、共振周波数成分を打ち消すように補正制御を行うことができる。
上記一の局面によるプロジェクタにおいて、好ましくは、ミラー駆動制御部は、ミラーの共振周波数の2倍以上の高周波が駆動信号に重畳された高周波駆動信号により、ミラーを揺動させた際の高周波出力信号のエンベローブに基づいて、ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている。このように構成すれば、ミラーの共振が発生した場合にも、共振周波数成分を含むエンベローブを精度よく検出することができるので、振動ミラー素子における共振を精度よく検出することができる。
この場合、好ましくは、ミラー駆動制御部は、駆動信号に重畳する高周波の2倍以上の周波数により高周波出力信号をサンプリングすることにより、高周波出力信号のエンベローブを検出するように構成されている。このように構成すれば、高周波出力信号の精度を損なわないように高周波出力信号をサンプリングすることができるので、高周波出力信号のエンベローブを精度よく検出することができる。
上記一の局面によるプロジェクタにおいて、高周波出力信号の振幅を調整するゲイン回路をさらに備え、ミラー駆動制御部は、ミラーの最小揺動角度近傍における高周波駆動信号の振幅または高周波出力信号の振幅を増幅させるようにゲイン回路を制御するように構成されている。このように構成すれば、ミラーの最小揺動角度近傍において振幅が小さい場合にも、高周波出力信号のエンベローブを精度よく検出し、共振周波数成分を精度よく検出することができる。
上記一の局面によるプロジェクタにおいて、ミラー駆動制御部は、ミラーの最大揺動角度近傍における高周波出力信号のエンベローブに基づいて、ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている。このように構成すれば、ミラーの最大揺動角度近傍における、振幅が大きい領域での高周波出力信号のエンベローブを用いて、共振周波数成分を精度よく検出することができる。これにより、共振周波数成分を精度よく検出することができる。
上記一の局面によるプロジェクタにおいて、振動ミラー素子は、支持部に作用する静電力により、支持部が揺動駆動されるように構成された、静電駆動型の振動ミラー素子であり、ミラー駆動制御部は、高周波駆動信号によりミラーを揺動させた際の振動ミラー素子における静電容量変化に基づいて取得したミラーの揺動角度に応じた高周波出力信号のエンベローブに基づいて、ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている。このように構成すれば、静電駆動型の振動ミラー素子を備えるプロジェクタにおいて、ミラーを駆動するための駆動信号の変化と、ミラーの傾きを示す可変コンデンサの容量変化とからなる高周波出力信号から、駆動信号の変化をキャンセルするように演算することにより、ミラーの傾きを示す可変コンデンサの容量変化だけを検出することができる。
本発明によれば、上記のように、ミラーの駆動信号に共振周波数に近い成分が含まれる場合でも、ミラーが共振していると誤検出されてしまうのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるプロジェクタ全体を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの垂直振動ミラー素子を示した図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの電気等価回路を示した概念図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタにおけるミラーの揺動角度と可変コンデンサの容量との関係を示した図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの表示制御部を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタにおける駆動信号を示した図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタにおける高周波駆動信号を示した図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの共振振動していない場合の振動検出信号を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるプロジェクタの共振振動している場合の振動検出信号を説明するための図である。 本発明の第2実施形態によるプロジェクタの共振振動していない場合の高周波出力信号を示した図である。 図11の信号を第2ゲイン回路により増幅した高周波出力信号を示した図である。 本発明の第3実施形態によるプロジェクタの共振振動していない場合の高周波出力信号を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(プロジェクタの全体構成)
図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態によるプロジェクタ1の構成について説明する。
図1に示すように、プロジェクタ1は、たとえば、自動車などに搭載されるヘッドアップディスプレイ(Head Up Display;HUD)に適用される。この場合、プロジェクタ1は、投影領域2である自動車のフロントガラスに画像を投影する。
プロジェクタ1は、筺体3に各種部品が配置されている。プロジェクタ1は、光源4〜6と、偏光ビームスプリッタ7および8と、レンズ9aと、絞り部材9bとを備えている。プロジェクタ1は、水平振動ミラー素子10と、垂直振動ミラー素子11と、操作部12とを備えている。プロジェクタ1は、メインCPU13と、表示制御部14とを備えている。垂直振動ミラー素子11は、特許請求の範囲の「振動ミラー素子」の一例である。
光源4は、青色光を出射するように構成されている。青色光は、偏光ビームスプリッタ7、レンズ9aおよび絞り部材9bを通過した後、水平振動ミラー素子10および垂直振動ミラー素子11に照射される。
光源5(6)は、緑色光(赤色光)を出射するように構成されている。緑色光(赤色光)は、偏光ビームスプリッタ8および7と、レンズ9aと、絞り部材9bとを通過した後、水平振動ミラー素子10および垂直振動ミラー素子11に照射される。
光源4(5、6)は、たとえば、レーザダイオード(Laser Diode)である。
レンズ9aは、入射した光を平行光にするコリメータレンズである。
絞り部材9bは、入射した光の形状を正円に整えるためのアパーチャである。
操作部12は、ユーザによるプロジェクタ1に対する各種の入力操作を受け付けるように構成されている。
メインCPU13は、所定の動作プログラムに基づいて、プロジェクタ1の各種制御を行うように構成されている。
(振動ミラー素子の構成)
水平振動ミラー素子10および垂直振動ミラー素子11は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーである。
水平振動ミラー素子10は、ミラー101を振動させて投影領域2の水平方向に所定の走査速度で光を走査するように構成されている。水平振動ミラー素子10の走査速度(振動速度)は、たとえば、25kHzである。また、水平振動ミラー素子10は、共振駆動することにより光を走査する。水平振動ミラー素子10の構造および動作の詳細については、説明を省略する。
図2に示すように、垂直振動ミラー素子11は、ミラー111と、軸部112と、支持枠部113とを含んでいる。図2では、垂直振動ミラー素子11にハッチングを付して図示している。垂直振動ミラー素子11は、静電駆動型の振動ミラー素子である。垂直振動ミラー素子11は、非共振型の振動ミラー素子である。軸部112および支持枠部113は、特許請求の範囲の「支持部」の一例である。
ミラー111には、水平振動ミラー素子10により水平方向に走査された光が照射される。光源4〜6から出射された光は、レンズ9aや絞り部材9bなどを介して、ミラー111により反射される。
垂直振動ミラー素子11は、ミラー111を振動させて投影領域2の垂直方向に所定の走査速度で光を走査するように構成されている。垂直振動ミラー素子11は、投影領域2の垂直方向に、水平振動ミラー素子10の走査速度よりも遅い走査速度で光を走査するように構成されている。垂直振動ミラー素子11の走査速度(振動速度)は、たとえば、60Hzである。
垂直振動ミラー素子11は、軸部112周りのV1方向に、開始位置から終了位置までミラー111を走査する際に画像を投影するように構成されている。すなわち、ミラー111がV1方向に走査される期間は、画像が投影される描画期間である。垂直振動ミラー素子11は、軸部112周りのV2方向に、終了位置から開始位置までミラー111を戻す際には画像を投影しないように構成されている。すなわち、ミラー111がV2方向に戻される期間は、画像が投影されない非描画期間である。非描画期間では、ミラー111は、V1方向に走査される走査速度より速い速度でV2方向に戻される。
軸部112は、一対設けられている。軸部112は、ミラー111を両側から挟むように接続されている。軸部112は、ミラー111を振動可能に支持するように構成されている。軸部112は、ねじり変形可能に構成されている。軸部112は、棒状に形成されている。軸部112は、平面視において、長方形形状に形成されている。軸部112は、短手方向(X方向)の両端部に櫛歯部112aを含んでいる。櫛歯部112aは、軸部112の長手方向(Y方向)に沿って、所定の間隔を隔てて複数設けられている。
支持枠部113は、ミラー111および軸部112の外側を囲うように配置されている。支持枠部113は、軸部112のミラー111側と反対側の端部に接続されている。支持枠部113は、軸部112を支持するように構成されている。
支持枠部113は、軸部112に対向する部分に複数の櫛歯部113aを含んでいる。櫛歯部113aは、軸部112の櫛歯部112aに対応する位置に設けられている。複数の櫛歯部113aは、X方向およびY方向において、軸部112の複数の櫛歯部112aのそれぞれと所定の間隔を隔てて配置されている。櫛歯部112aおよび113aには、それぞれ、表示制御部14からの駆動信号に基づく所定電圧が印加されるように構成されている。これにより、櫛歯部112aおよび113aの間に静電引力および静電斥力が交互に生じる。その結果、軸部112およびミラー111が、軸部112の軸線周りに揺動する。
静電力を発生する櫛歯部112aおよび113a(垂直振動ミラー素子11)は、電気的には、軸部112およびミラー111の揺動角度で揺動が変化する可変コンデンサC(図3参照)として機能する。図3には、可変コンデンサCの電気等価回路が示されている。また、図4に示すように、可変コンデンサC(櫛歯部112aおよび113a)の容量が大きいほど、ミラー111の揺動角度は大きくなる。後述するように、駆動信号に高周波を重畳した高周波駆動信号が、垂直振動ミラー素子11を通過すると、高周波出力信号が得られる。高周波とは、ミラー111の共振周波数よりも大きい周波数からなる高周波を示す概念である。
また、第1実施形態では、ミラー111が水平状態であるときに揺動角度が最小(0度)とする。また、X1側の櫛歯部112aおよび113aへの電圧負荷を大きくした際のミラー111の最大角度を+θとし、X2側の櫛歯部112aおよび113aへの電圧負荷を大きくした際のミラー111の最大角度を−θとする。
ミラー111の揺動角度は、表示制御部14(CPU145)が下記の式(1)により表される高周波出力信号のうち可変コンデンサCの成分を検出することにより、ミラー111の揺動角度を検出する。高周波出力信号は、駆動信号を垂直振動ミラー素子11(可変コンデンサC、図3参照)に印加した時の、駆動電圧である駆動信号の変化((dVd/dt)c)と、可変コンデンサCの容量変化((dc/dt)Vd)とによって表される。高周波出力信号は、下記の式(1)により表される。
高周波出力信号=(dVd/dt)c+(dc/dt)Vd ・・・式(1)
なお、Vdは駆動信号であり、cは可変コンデンサCの容量である。
可変コンデンサCの成分((dc/dt)Vd)が共振を示す成分でなくても、駆動信号の成分((dVd/dt)c)が共振周波数に近い成分を持つ場合には、実際にはミラー111が共振していなくても、高周波出力信号は共振することを示すデータとなる。
(表示制御部の構成)
図5に示すように、表示制御部14は、光源駆動回路141と、ミラー駆動回路142と、第1ゲイン回路143と、第2ゲイン回路144と、CPU145とを備えている。表示制御部14は、所定の動作プログラムに基づいて、表示(画像投影)に関する制御を行うように構成されている。CPU145は、特許請求の範囲の「ミラー駆動制御部」の一例である。第2ゲイン回路144は、特許請求の範囲の「ゲイン回路」の一例である。
表示制御部14は、光源4〜6を制御するように構成されている。具体的には、CPU145は、入力される映像信号に基づいて、光源駆動回路141を介して、光源4〜6による光の照射を制御する。CPU145は、水平振動ミラー素子10が走査するタイミングに合せて、画像に対応する色の光を光源4〜6から照射させる制御を行う。
また、表示制御部14は、水平振動ミラー素子10と、垂直振動ミラー素子11とを制御するように構成されている。具体的には、CPU145は、入力される映像信号に基づいて、ミラー駆動回路142を介して、垂直振動ミラー素子11の駆動を制御する。また、CPU145は、入力される映像信号に基づいて、ミラー駆動回路142を介して、水平振動ミラー素子10の駆動を制御する。なお、第1実施形態では、CPU145による、垂直振動ミラー素子11の駆動の制御について詳細に説明し、水平振動ミラー素子10の駆動の制御については説明を省略する。
CPU145は、駆動信号によりミラー111を揺動可能に構成されている。CPU145は、ミラー駆動回路142を制御して垂直振動ミラー素子11を駆動させる。CPU145は、ミラー駆動回路142から入力された駆動信号を第1ゲイン回路143により増幅して、垂直振動ミラー素子11に伝送する。この信号により、垂直振動ミラー素子10が駆動される。CPU145は、垂直振動ミラー素子11を通過した駆動信号(出力信号)を、第2ゲイン回路144により増幅して取得するように構成されている。
CPU145は、ミラー111の揺動状態を検出する制御を行うように構成されている。CPU145は、駆動信号によりミラー111を揺動する際のミラー111の静電容量変化に基づいてミラーの揺動角度を検出するように構成されている。CPU145は、駆動信号により駆動された垂直振動ミラー素子11(可変コンデンサC、図3参照)における容量変化を取得する。CPU145は、駆動されたミラー111における容量変化を取得する際に、第2ゲイン回路144で増幅された信号(高周波出力信号)を取得する。CPU145は、ミラー111の揺動角度の全領域(−θ度以上+θ度以下の角度範囲)に亘り、高周波出力信号の振幅を均一に増幅させるように第2ゲイン回路144を制御する。CPU145は、取得した容量変化に基づいてミラー111の揺動角度を検出する制御を行う。
(共振周波数成分の検出)
以下、図6〜図9を用いて、ミラー111が駆動した際の共振周波数成分の検出について説明する。
便宜上、図6では、X1側の櫛歯部112aおよび113a(図3参照)に対する駆動信号をD1、X2側の櫛歯部112aおよび113aに対する駆動信号をD2で表している。図7では、駆動信号D1に高周波を重畳した高周波駆動信号をH1、駆動信号D2に高周波を重畳した高周波駆動信号をH2で表している。図8および図9では、高周波出力信号をO、高周波出力信号をOのトップエンベローブをEt、高周波出力信号OのボトムエンベローブをEb、振動検出信号をXで表している。以下の説明では、必要に応じて、これらの信号またはエンベローブに付された記号を用いて説明を行う。
第1実施形態では、図7に示すように、CPU145は、駆動信号D1(D2)にミラー111の共振周波数よりも大きい周波数からなる高周波が重畳された高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を駆動させ、ミラー111の高周波出力信号Oのエンベローブ(Et、Eb)に基づいて高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するように構成されている。詳細には、CPU145は、ミラー駆動回路142を制御し、駆動信号D1(D2)(図6参照)に高周波が重畳された高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を駆動する。CPU145は、予め記憶されている高周波重畳プログラムに基づいて、駆動信号D1(D2)に高周波が重畳された高周波駆動信号H1(H2)を生成させるようにミラー駆動回路142を制御する。そして、CPU145は、高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を駆動した際のミラー111の揺動状態に応じた高周波出力信号Oのエンベローブ(トップエンベローブEt、ボトムエンベローブEb、図8および図9参照)を取得し、取得したエンベローブに基づいて共振周波数成分を検出するように構成されている。なお、「エンベローブ(envelope(包絡線))」とは、電気信号の波形を示す概念である。
また、第1実施形態では、CPU145は、ミラー111の共振周波数の2倍以上の高周波が駆動信号D1(D2)に重畳された高周波駆動信号H1(H2)により、ミラー111を揺動させた際の高周波出力信号H1(H2)のエンベローブ(トップエンベローブEt、ボトムエンベローブEb)に基づいて、共振周波数成分を検出するように構成されている。これにより、ミラー111の共振が発生した場合にも、CPU145は、駆動信号により駆動された垂直振動ミラー素子11(可変コンデンサC、図3参照)における共振を精度よく検出することができる。なお、サンプリング定理に基づき、ミラー111の共振周波数の2倍以上の高周波が駆動信号D1(D2)に重畳された高周波駆動信号H1(H2)により、ミラー111を揺動させることが要求される。データ処理の観点から、ミラー111の共振周波数の5倍の高周波が駆動信号D1(D2)に重畳された高周波駆動信号H1(H2)により、ミラー111を揺動させることが好ましい。
CPU145は、高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を揺動させた際の垂直振動ミラー素子11(可変コンデンサC、図3参照)における容量変化に基づいて取得した、ミラー111の揺動角度に応じた高周波出力信号Oのエンベローブに基づいて、共振周波数成分を検出する。
具体的には、CPU145は、高周波出力信号OのトップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとを演算することにより共振周波数成分を検出する。図8および図9に示すように、CPU145は、高周波出力信号OのトップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとの差分を取ることにより、式(1)における駆動信号の成分((dVd/dt)c)をキャンセルする。また、式(1)における可変コンデンサC((dc/dt)Vd)の成分は、トップエンベローブEtおよびボトムエンベローブEbの各々においては逆の極性を有する結果、上記のように差分を取っても残る。このようにして、CPU145は、駆動信号D1、D2(高周波駆動信号H1、H2)の成分を取り除いた状態で、可変コンデンサCの成分を検出することができる。これにより、CPU145は、駆動信号D1(D2)にミラー111の共振周波数に近い成分が含まれている場合でも、その影響をなくし、可変コンデンサCの成分だけを検出できる。
図8は、可変コンデンサCの成分に共振周波数が含まれない場合を示した例である。高周波出力信号OのトップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとの差分から取得された振動検出信号Xは、ミラー111がV1方向に1回走査する間、時間に対して直線的に変化している。この振動検出信号Xは、駆動信号D1、D2(高周波駆動信号H1、H2)の成分は含まず可変コンデンサCの成分のみを含む。駆動信号D1、D2(高周波駆動信号H1、H2)の成分は含まず可変コンデンサCの成分のみである場合には、振動検出信号Xは時間に対して直線的に変化する。この振動検出信号Xが、時間に対して直線的に変化しているので、ミラー111が非共振状態で動作(正常に動作)していることが分かる。この場合、駆動信号の成分((dVd/dt)c)が共振周波数に近い成分を持つ場合(ミラー111が共振していると誤検知される可能性がある場合)であっても、駆動信号D1、D2(高周波駆動信号H1、H2)の成分をキャンセルすることにより、ミラー111が共振していると誤検知されるのを抑制することが可能である。
また、CPU145は、駆動信号D1(D2)に重畳する高周波(高周波駆動信号H1(H2))の2倍以上の周波数により高周波出力信号Oをサンプリングすることにより、高周波出力信号Oのエンベローブ(トップエンベローブEt、ボトムエンベローブEb)を検出するように構成されている。高周波出力信号Oの再現性およびデータ処理の観点から、駆動信号D1(D2)に重畳する高周波の5倍の周波数によりサンプリングすることが好ましい。
なお、高周波駆動信号H1(H2)と、高周波出力信号Oとの位相差が分かっている場合には、位相差に基づき、高周波出力信号Oのエンベローブ(トップエンベローブEt、ボトムエンベローブEb)をより精度よく取得することができる。
図9は、可変コンデンサCの成分に共振周波数が含まれる場合を示した例である。この場合には、高周波出力信号OのトップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとの差分から取得された振動検出信号Xは、時間に対して直線的なっておらず、共振周波数に起因した振動波形を示している。駆動信号D1、D2(高周波駆動信号H1、H2)の成分は含まない可変コンデンサCの成分のみを含む振動検出信号Xが、時間に対して直線的に変化していないので、ミラー111が実際に共振状態で動作している(正常に動作していない)ことが分かる。
図9に示す場合のように、CPU145は、検出した高周波出力信号Oのエンベローブ(トップエンベローブEt、ボトムエンベローブEb)に基づき、共振周波数成分が有ると判断した場合(ミラー111が実際に共振している場合)には、共振周波数成分を打ち消す補正制御を行ってミラー111を駆動するように構成されている。具体的には、CPU145は、画像が投影されない非描画期間から画像が投影される描画期間に切り替わる際に、予め記憶されているミラー111の共振を抑えるための駆動補正プログラムに基づいて、共振周波数成分を打ち消す補正制御を行う。この際、CPU145は、ミラー駆動回路142を制御し、駆動信号D1(D2)に高周波が重畳された高周波駆動信号H1(H2)(図7参照)に、駆動補正プログラムよる補正成分を加えた信号を生成させることにより、ミラー111を駆動する。
このような構成によれば、CPU145は、駆動信号の成分((dVd/dt)c)が共振周波数に近い成分を持つ場合でも(ミラー111が共振していると誤検知される可能性がある場合でも)、実際にミラー111が共振している場合(図9の場合)にのみ共振周波数成分を打ち消す補正制御を行い、実際にはミラー111が共振していない場合(図8の場合)には共振周波数成分を打ち消す補正制御を行わない。これにより、正確なミラー111の共振周波数成分を打ち消す補正制御を行うことが可能である。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、駆動信号D1(D2)にミラー111の共振周波数よりも大きい周波数からなる高周波が重畳された高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を駆動させ、ミラー111の高周波出力信号Oのエンベローブに基づいて高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するように構成されているCPU145を設ける。その結果、高周波出力信号Oの電気信号の波形を示すエンベローブから駆動信号の変化をキャンセルするように演算することにより、ミラー111の駆動信号D1(D2)に共振周波数に近い成分が含まれる場合でも、ミラー111が共振駆動していると誤検出されてしまうのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、高周波出力信号Oの電気信号の波形を示すトップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとを演算することにより、ミラー111の高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するようにCPU145を構成する。その結果、容易に、駆動信号D1(D2)の変化をキャンセルすることができる。
また、第1実施形態では、トップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとの差分に基づいて、ミラー111の高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するようにCPU145を構成する。その結果、トップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとの差分を取ることにより、容易に、高周波出力信号Oから駆動信号の変化をキャンセルする演算を行うことができる。
また、第1実施形態では、検出した高周波出力信号Oのエンベローブに基づき、共振周波数成分が有ると判断した場合には、共振周波数成分を打ち消す補正制御を行ってミラー111を駆動するようにCPU145を構成する。その結果、実際にミラー111が共振している場合にのみ、ミラー111が共振していることを正確に検出して、共振周波数成分を打ち消すように補正制御を行うことができる。
また、第1実施形態では、ミラー111の共振周波数の2倍以上の高周波が駆動信号D1(D2)に重畳された高周波駆動信号H1(H2)により、ミラー111を揺動させた際の高周波出力信号Oのエンベローブに基づいて、ミラー111の高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するようにCPU145を構成する。その結果、ミラー111の共振が発生した場合にも、共振周波数成分を含むエンベローブを精度よく検出することができるので、垂直振動ミラー素子11(可変コンデンサC、図3参照)における共振を精度よく検出することができる。
また、第1実施形態では、駆動信号D1(D2)に重畳する高周波の2倍以上の周波数により高周波出力信号Oをサンプリングすることにより、高周波出力信号Oのエンベローブを検出するようにCPU145を構成する。その結果、高周波出力信号Oの精度を損なわないように高周波出力信号Oをサンプリングすることができるので、高周波出力信号Oのエンベローブを精度よく検出することができる。
また、第1実施形態では、垂直振動ミラー素子11は、軸部112および支持枠部113に作用する静電力により、軸部112が揺動駆動されるように構成された、静電駆動型の振動ミラー素子である。また、高周波駆動信号H1(H2)によりミラー111を揺動させた際の垂直振動ミラー素子11における静電容量変化に基づいて取得したミラー111の揺動角度に応じた高周波出力信号Oのエンベローブに基づいて、ミラー111の高周波出力信号Oの振幅の変化を検出するようにCPU145を構成されている。その結果、静電駆動型の垂直振動ミラー素子11を備えるプロジェクタ1において、ミラー111を駆動するための駆動信号の変化と、ミラー111の傾きを示す可変コンデンサCの容量変化とからなる高周波出力信号Oから、駆動信号の変化をキャンセルするように演算することにより、ミラー111の傾きを示す可変コンデンサCの容量変化だけを検出することができる。
[第2実施形態]
次に、図10および図11を参照して、第2実施形態によるプロジェクタ201の構成について説明する。第2実施形態では、第2ゲイン回路144により高周波出力信号Oの全体の振幅を均一に増幅させた第1実施形態のプロジェクタ1と異なり、ミラー111の最小揺動角度近傍における高周波出力信号Oの振幅を重点的に増幅させる構成について説明する。
ミラー111の揺動角度が0度近傍では、可変コンデンサC(図3参照)の容量変化(振幅)が小さい。このため、ミラー111の揺動角度が0度近傍の高周波出力信号O(図10参照)を用いた場合、取得されるエンベローブのS/N比が小さくなる。
第2実施形態では、CPU245は、ミラー111の最小揺動角度(0度)近傍における高周波出力信号Oの振幅を増幅させるように第2ゲイン回路144を制御するように構成されている。具体的には、図11に示すように、CPU245は、ミラー111の揺動角度の全体(−θ度以上+θ度以下の角度範囲)のうち、ミラー111の揺動角度が0度近傍の角度範囲における高周波出力信号Oの振幅の増幅度を、ミラー111の揺動角度が他の角度範囲における高周波出力信号Oの振幅の増幅度よりも大きくする。たとえば、0度近傍の角度範囲は、0度を中心としたミラー111の揺動角度の全体の50%の角度範囲である。
また、CPU245は、予め決められた関数プログラムに基づいて、第2ゲイン回路144を制御することにより、一括して、ミラー111の揺動角度が0度近傍の角度範囲における高周波出力信号Oの振幅の増幅度を、他の角度範囲における高周波出力信号Oの振幅の増幅度よりも大きくする制御を行う。また、CPU245は、角度ごとに増幅度を設定したテーブルを記憶させておき、このテーブルに基づいて、第2ゲイン回路144を制御することにより、ミラー111の揺動角度が0度近傍の角度範囲における、現在の角度に応じて、高周波出力信号Oの振幅の増幅度を、他の角度範囲における高周波出力信号Oの振幅の増幅度よりも大きくする制御を行うようにしてもよい。
第2実施形態によれば、ミラー111の最小揺動角度近傍においてミラーの傾きを示す可変コンデンサCの容量変化(振幅)が小さい場合にも、第2ゲイン回路144により可変コンデンサCの容量変化(振幅)を大きくして、ミラー111の揺動角度の全領域(−θ度以上+θ度以下の角度範囲)に亘って、S/N比が大きい高周波出力信号Oを取得することができる。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように構成することにより、第1実施形態と同様、ミラー111が共振駆動していると誤検出されてしまうのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、ミラー111の最小揺動角度近傍における高周波出力信号Oの振幅を増幅させるように第2ゲイン回路144を制御するようにCPU245を構成する。その結果、ミラー111の最小揺動角度近傍において振幅が小さい場合にも、高周波出力信号Oのエンベローブを精度よく検出し、共振周波数成分を精度よく検出することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、図12を参照して、第3実施形態によるプロジェクタ301の構成について説明する。第3実施形態では、ミラー111の揺動角度の全体における高周波出力信号Oに基づいて、ミラー111が駆動した際の共振周波数成分を検出した第1実施形態のプロジェクタ1と異なり、ミラー111の最大揺動角度近傍における高周波出力信号Oに基づいて、ミラー111が駆動した際の共振周波数成分を検出する構成について説明する。
ミラー111の揺動角度が最大揺動角度(+θ度、−θ度)近傍では、可変コンデンサC(図3参照)の容量変化(振幅)が大きい。
第3実施形態では、CPU345は、ミラー111の最大揺動角度(±θ度)近傍における高周波出力信号O(図12参照)に基づいて、ミラー111が駆動した際の共振周波数成分を検出するように構成されている。具体的には、CPU345は、ミラー111の揺動角度の全体(−θ度以上+θ度以下の角度範囲)のうち、ミラー111の揺動角度が最大揺動角度(±θ度)近傍における高周波出力信号Oのみに基づいて、共振周波数成分を検出する。具体的には、最大揺動角度近傍の角度範囲は、+θ度を含む、+θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲、および、−θ度を含む、−θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲である。最大揺動角度近傍の角度範囲は、たとえば、揺動角度全体の25%の角度範囲である。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように構成することにより、第1実施形態と同様、ミラー111が共振駆動していると誤検出されてしまうのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、ミラー111の最大揺動角度(±θ度)近傍における高周波出力信号Oのエンベローブに基づいて、共振周波数成分を検出するようにCPU345を構成する。その結果、ミラー111の最大揺動角度近傍における、振幅が大きい領域での高周波出力信号Oのエンベローブを用いて、共振周波数成分を精度よく検出することができる。これにより、共振周波数成分を精度よく検出することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜3実施形態では、プロジェクタ1、201、301を自動車のヘッドアップディスプレイに適用した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、プロジェクタを自動車以外のヘッドアップディスプレイに適用してもよい。また、本発明は、ヘッドアップディスプレイに限らず、壁面などに投影するプロジェクタにも適用可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、静電駆動型の垂直振動ミラー素子11に本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、圧電駆動型の振動ミラー素子にも本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ミラー111を揺動させるのに2つの駆動信号D1(D2)を用いたが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つの駆動信号のみでミラー111を揺動させる構成でもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、高周波出力信号OのトップエンベローブEtとボトムエンベローブEbとの差分を取ることにより、ミラー111が駆動した際の共振周波数成分を検出する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、差分以外の他の演算方法により、高周波出力信号Oのエンベローブを処理することにより、ミラーが駆動した際の共振周波数成分を検出してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、第2ゲイン回路144により、高周波出力信号Oを増幅させる例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、第2ゲイン回路により、高周波出力信号を増幅させなくてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、高周波出力信号Oを増幅させ、ミラー111が駆動した際の共振周波数成分を検出する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、振動検出信号Xを増幅させ、ミラーが駆動した際の共振周波数成分を検出してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、高周波出力信号Oのエンベローブ(トップエンベローブEt、ボトムエンベローブEb)をCPU145(245、345)の演算により取得したが、本発明はこれに限らない。本発明は、ピークホールド(Peak Hold)回路を設け、この回路により高周波出力信号のエンベローブを取得してもよい。
また、上記第2実施形態では、第2ゲイン回路144により、ミラー111の最小揺動角度近傍における高周波出力信号Oの振幅を増幅させた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、第1ゲイン回路143により、ミラーの最小揺動角度近傍における高周波駆動信号H1(H2)の振幅を増幅させてもよい。
また、上記第3実施形態では、ミラー111の揺動角度の全体(−θ度以上+θ度以下の角度範囲)のうち、+θ度を含む、+θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲、および、−θ度を含む、−θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲における高周波出力信号Oのみに基づいて、共振周波数成分を検出する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、+θ度を含む、+θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲、および、−θ度を含む、−θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲のうち、いずれか一方の角度範囲における高周波出力信号Oのみに基づいて、共振周波数成分を検出してもよい。
また、上記第3実施形態では、ミラー111の揺動角度の全体(−θ度以上+θ度以下の角度範囲)のうち、+θ度を含む、+θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲、および、−θ度を含む、−θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲とが同じである例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明は、+θ度を含む、+θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲、および、−θ度を含む、−θ度から0度に向かう揺動角度全体の所定の角度範囲が、互いに異なっていてもよい。
1、201、301 プロジェクタ
4、5、6 光源
11 垂直振動ミラー素子(振動ミラー素子)
111 ミラー
112 軸部(支持部)
113 支持枠部(支持部)
144 第2ゲイン回路(ゲイン回路)
145、245、345 CPU(ミラー駆動制御部)

Claims (9)

  1. 光源から出射された光を反射するミラーと、前記ミラーを揺動可能に支持する支持部とを含む非共振型の振動ミラー素子と、
    駆動信号により前記ミラーを揺動する際の前記ミラーの静電容量変化に基づいて前記ミラーの揺動角度を検出する制御を行うミラー駆動制御部とを備え、
    前記ミラー駆動制御部は、前記駆動信号に前記ミラーの共振周波数よりも大きい周波数からなる高周波が重畳された高周波駆動信号により前記ミラーを駆動させ、前記ミラーの高周波出力信号の電気信号の波形を示すエンベローブに基づいて前記高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている、プロジェクタ。
  2. 前記ミラー駆動制御部は、前記高周波出力信号の電気信号の波形を示すトップエンベローブとボトムエンベローブとを演算することにより、前記ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている、請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記ミラー駆動制御部は、前記トップエンベローブと前記ボトムエンベローブとの差分に基づいて、前記ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている、請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記ミラー駆動制御部は、検出した前記高周波出力信号のエンベローブに基づき、共振周波数成分が有ると判断した場合には、前記共振周波数成分を打ち消す補正制御を行って前記ミラーを駆動するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記ミラー駆動制御部は、前記ミラーの共振周波数の2倍以上の高周波が前記駆動信号に重畳された前記高周波駆動信号により、前記ミラーを揺動させた際の前記高周波出力信号のエンベローブに基づいて、前記ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. 前記ミラー駆動制御部は、前記駆動信号に重畳する高周波の2倍以上の周波数により前記高周波出力信号をサンプリングすることにより、前記高周波出力信号のエンベローブを検出するように構成されている、請求項5に記載のプロジェクタ。
  7. 前記高周波出力信号の振幅を調整するゲイン回路をさらに備え、
    前記ミラー駆動制御部は、前記ミラーの最小揺動角度近傍における前記高周波駆動信号の振幅または前記高周波出力信号の振幅を増幅させるように前記ゲイン回路を制御するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記ミラー駆動制御部は、前記ミラーの最大揺動角度近傍における前記高周波出力信号のエンベローブに基づいて、前記ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記振動ミラー素子は、前記支持部に作用する静電力により、前記支持部が揺動駆動されるように構成された、静電駆動型の振動ミラー素子であり、
    前記ミラー駆動制御部は、前記高周波駆動信号により前記ミラーを揺動させた際の前記振動ミラー素子における静電容量変化に基づいて取得した前記ミラーの揺動角度に応じた前記高周波出力信号のエンベローブに基づいて、前記ミラーの高周波出力信号の振幅の変化を検出するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
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