JP2002277811A - 光スキャナ駆動装置および方法 - Google Patents

光スキャナ駆動装置および方法

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JP2002277811A JP2001082594A JP2001082594A JP2002277811A JP 2002277811 A JP2002277811 A JP 2002277811A JP 2001082594 A JP2001082594 A JP 2001082594A JP 2001082594 A JP2001082594 A JP 2001082594A JP 2002277811 A JP2002277811 A JP 2002277811A
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drive
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drive coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別なセンサを必要とすることなく、光スキ
ャナ本体の振動振幅および振動周波数を高精度に制御す
ることができる光スキャナ駆動装置および方法を提供す
る。 【解決手段】 駆動コイル21aを有する光スキャナ本
体21を駆動する光スキャナ駆動装置において、駆動信
号の供給により駆動コイル21a両端に発生される電磁
誘導により駆動コイルに生じる起電力を含む出力から、
起電力のみを抽出し、この起電力に応じて駆動コイル2
1aに供給される駆動信号を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を1
次元または2次元に走査する光スキャナを駆動する光ス
キャナ駆動装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光源からの光を1次元または2次
元に走査する光スキャナとして、特開平7−17500
7号公報および特開平10−123449号公報に開示
された半導体製造技術で作成された光スキャナも一般に
知られている。これら光スキャナは、小型、薄型といっ
た特徴を有している。図1は、このような光スキャナの
原理を説明するためのもので、この場合、片面をミラー
部として使用する光スキャナ本体1は、矩形状をなし、
その長手方向の両側縁中央部に、光スキャナ本体1をね
じり方向に振動させるための弾性部材として金属または
半導体材料からなる一対のバネ部2が配置され、また、
光スキャナ本体1の背面にコイルパターン(以下、駆動
コイルと称する。)3が形成されている。また、光スキ
ャナ本体1’の幅方向の側縁に対向させて、一対の永久
磁石4が配置され、この幅方向の側縁と平行の駆動コイ
ル3の配線部3aに対して直交する方向の成分を有する
磁界を発生させるようにしている。
【0003】このような構成の光スキャナによれば、駆
動コイル3に駆動周波数fの交流電流が流れると、この
電流方向に直交する永久磁石4の磁界により、光スキャ
ナ本体1の面と垂直な向きに、フレミング左手の法則に
従った力が発生し、バネ部2により光スキャナ本体1を
周波数fでねじれ方向に振動させる。この時の振り角度
θと発生力Fには、交流電流IをIsin(2π
f)、磁界の強さをH(磁束密度B)、駆動コイル3の
巻き数をN、駆動コイル3の面積をS、真空誘磁率をμ
とすると、
【数1】 の間系があり、このうちの振り角度θは、式(2)に示
す運動方程式を解くことによって求めることができる。
【0004】
【数2】 ここで、kは、バネ部2のねじりばね定数であり、光ス
キャナの機械的共振周波数をfcとすると、k=(2π
・fc)の関係がある。また、Bは減衰係数、Jは光
スキャナの慣性モーメントである。
【0005】一方、振り角度θと交流電流Iの駆動周波
数fの関係は、振り角度θが小さくsinθ≒1と近似
すると、上述の式(1)(2)より
【数3】 で表わすことができる。そして、この式(3)をプロッ
トすると、図7に示すようになり、同図より駆動周波数
fを機械的共振周波数fcと一致させることで、大きな
振り角度θ(共振振幅)が得られることがわかる。この
ことから、光スキャナ本体1の駆動では、交流電流Iの
駆動周波数fを機械的共振周波数fcと一致させること
が一般的になっている。なお、この場合、図8(b)に
示すように光スキャナ本体1の振り角度θ、つまり振動
は、同図(a)に示す交流電流I、つまり駆動信号に対
して位相が90°遅れている。
【0006】ところで、光スキャナを安定して駆動する
には、光スキャナ本体1の振動状態を常に監視する必要
があり、このため光スキャナ本体1の振動状態を検出す
るセンサを設けるようにしている。このセンサは、例え
ば特開平11−242180号公報に開示されるもの
で、図6に示すように、光スキャナ本体1’の同一面上
に駆動コイル3と別のコイルパターン(以下、センサコ
イルと称する。)5を配置し、光スキャナ本体1’が振
動する際に、センサコイル5に対して永久磁石4の磁界
を鎖交させることで、起電力を発生させるようにしてい
る。この場合、センサコイル5に発生する起電力は、下
式(4)で与えられる。
【0007】
【数4】
【0008】ここで、Nsはセンサコイル5の巻き数、
Bは磁束密度、Ssはセンサコイル5の面積である。
【0009】このような構成において、光スキャナへの
駆動信号、つまり交流電流IがI=Isin(2πf
c・t)の場合を考えると、光スキャナの振動は、駆動
信号に対して位相が90°遅れるので、θ=−θco
s(2πfc・t)と置き換えることができる。この
時、式(4)で表わされる起電力は、振れ角度θ
(θ)が小さいとして、
【数5】 と近似することができる。従って、センサコイル5に発
生する起電力、つまりセンサ信号は、図8(c)に示す
ように、同図(b)に示す光スキャナ本体1’の振動に
対して位相が90°進むことになる(センサコイル5の
両端の接続を入れ替えれば起電力の符号が反転し、位相
が90°遅れることになるが、ここでは、位相が90°
進む場合について説明する。)。また、この位相の進み
は、駆動周波数に関係なく常に90°一定である。これ
により、共振周波数による駆動時では、駆動信号、光ス
キャナ本体1’の振動、センサコイルの起電力(センサ
信号)の位相関係は、図8(a)(b)(c)に示すよ
うになり、駆動信号とセンサ信号は位相が一致すること
になる。
【0010】図9は、このような光スキャナの駆動装置
の一例を示すもので、光スキャナ本体11は、駆動コイ
ル11aの他に、センサコイル11bを有している。そ
して、図示しないパソコンなどの操作コントローラより
光スキャナ本体11の振動振幅(振れ角度)や振動周波
数の指令値などのコントロール信号をコントロール回路
12に供給すると、コントロール回路12は、コントロ
ール信号に基づいて駆動回路13に駆動指令信号を出力
し、駆動回路13は、この駆動指令信号に基づいて駆動
信号を駆動コイル11aに出力する。これにより光スキ
ャナ本体11は、所定の振れ角度、振動周波数で振動す
るようになる。この時、センサコイル11bの両端に
は、センサコイル11bが磁界と鎖交することによる電
磁誘導により起電力(センサ信号)が発生する。このセ
ンサ信号は、式(5)より光スキャナ本体11の振動周
波数と振れ角度に比例した振幅で、振動周波数と同じ周
波数の正弦波と見なすことができる。このセンサ信号
は、検出回路14を介してコントロール回路12に送ら
れる。コントロール回路12では、このセンサ信号を監
視し、光スキャナ本体11の振動振幅(振れ角度)や振
動周波数が所定の値から外れた場合に、駆動回路13に
出力する駆動指令信号を補正する。このようにして、セ
ンサ信号に基づいて光スキャナ本体11を制御するよう
にしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
光スキャナの駆動装置では、光スキャナ本体11の同一
平面上に駆動コイル11aと一緒にセンサコイル11b
を形成する必要があるため、駆動コイル11aの巻き数
およびコイル面積が制限されてしまい、駆動効率の低下
を招くという問題を生じる。この問題を避けるには、光
スキャナ本体11のミラー部を大きくすればよいが、こ
の場合は、共振周波数を下げることとなり、アプリケー
ションが限定され、さらに製造プロセスも複雑となり、
信頼性を下げるだけでなく、製造コストを上げることに
なる。また、センサコイル以外の別のセンサを導入する
ことも考えられるが、価格の高騰および光スキャナとの
面倒な位置決めなどの調整が必要になる。
【0012】このような問題を解決するものとして、例
えば、特開平10−207973号公報に開示されるも
のもあるが、この方法では、振動振幅および振動周波数
を連続的に制御することができず、高精度の制御を望む
ことができない。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、特別なセンサを必要とすることなく、光スキャナ本
体の振動振幅および振動周波数を高精度に制御すること
ができる光スキャナ駆動装置および方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも一方の面が光りを反射する反射面であるとと
もに、駆動コイルを一体に形成した光スキャナ本体と、
前記スキャナ本体を支持する支持体と、前記スキャナ本
体と前記支持体とを接続する弾性部材と、前記スキャナ
本体に配置された磁界発生手段とを備え、前記駆動コイ
ルに駆動信号を供給することで、前記スキャナ本体をね
じり振動させる光スキャナ駆動装置において、電磁誘導
により前記駆動コイルに発生する起電力を含む前記駆動
コイルの両端に生じる出力を取得する第1の出力取得手
段と、前記駆動コイルに相当するインピーダンス素子を
有し、前記インピーダンス素子に前記駆動信号を供給す
るとともに、前記インピーダンス素子両端に発生される
出力を取得する第2の出力取得手段と、前記第1及び第
2の出力取得手段で取得された夫々の出力に基づいて、
前記駆動コイルに生じる起電力を検出する起電力に応じ
て前記スキャナ本体のねじり振動の状態を制御する制御
手段とを具備したことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御手段は、外部より与えられる振幅
指令値と前記起電力の振幅との偏差値に応じて前記光ス
キャナ本体の振動振幅を制御することを特徴としてい
る。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御手段は、前記駆動コイルに供給さ
れる駆動信号の位相と前記起電力の位相とを一致させる
ような移相制御により前記光スキャナ本体の振動周波数
を制御することを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明は、駆動コイルを有す
るとともに、弾性部材を介してねじり方向に振動自在に
支持された光スキャナ本体を駆動する光スキャナ駆動方
法において、前記駆動コイルに駆動信号を供給し、前記
駆動コイル両端に発生される電磁誘導により前記駆動コ
イルに生じる起電力を含む出力を取得するとともに、前
記駆動コイルに相当するインピーダンス素子に前記駆動
信号を供給し、前記インピーダンス素子両端に発生され
る出力を取得し、これら取得されたそれぞれの出力に基
づいて、前記駆動コイルに生じる起電力を検出し、この
検出される前記起電力に応じて前記駆動コイルに供給さ
れる駆動信号を制御することを特徴としている。
【0018】この結果、本発明によれば、光スキャナ本
体の駆動コイルの電磁誘導により発生する起電力を抽出
し、この起電力にに応じて駆動コイルに供給される駆動
信号を制御するようにしたので、外部センサを一切必要
とすることなく、光スキャナ本体の振動振幅および振動
周波数を精度よく制御することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図2は、本発明が適
用される光スキャナ駆動装置の概略構成を示している。
図において、21は光スキャナ本体で、この光スキャナ
本体21は、基本的には従来の技術で説明した図1に示
された光スキャナ本体1と同様である。そして、駆動コ
イル21aには、駆動・センサ回路22が接続され、こ
の駆動・センサ回路22には、コントロール回路23が
接続されている。
【0021】このような構成において、図示しないパソ
コンなどの操作コントローラより光スキャナ本体21の
振動振幅(振れ角度)や振動周波数の指令値などのコン
トロール信号がコントロール回路23に供給されると、
コントロール回路23は、このときのコントロール信号
に基づいて駆動・センサ回路22に対し駆動指令信号を
出力する。駆動・センサ回路22は、コントロール回路
23からの駆動指令信号に基づいて駆動信号を駆動コイ
ル21aに出力し、光スキャナ本体21を所定の振れ角
度、振動周波数で振動させる。この時、駆動コイル21
aの両端には、駆動コイル21aが磁界と鎖交すること
により電磁誘導による起電力(センサ信号)が発生し、
このセンサ信号は、駆動・センサ回路22を介してコン
トロール回路23に送られる。コントロール回路23で
は、このセンサ信号を監視し、光スキャナ本体21の振
動振幅(振れ角度)や振動周波数が所定の値から外れた
場合に、駆動・センサ回路22に出力する駆動指令信号
を補正することにより、光スキャナ本体21を駆動コイ
ル21aからのセンサ信号に応じて制御することができ
る。
【0022】図3は、駆動・センサ回路22の具体的回
路構成を示している。図において、31、32はオペア
ンプで、これらオペアンプ31、32は、それぞれの+
入力端子にコントロール回路23の駆動信号(交流電
圧)Vdが供給されている。
【0023】オペアンプ31は、第1の出力取得手段を
構成するもので、−入力端子に抵抗値R0の抵抗素子3
3が接続され、また、オペアンプ31の出力端子と、−
入力端子と抵抗素子33の接続点との間に光スキャナ本
体21の駆動コイル21a(図3では駆動コイル等価回
路)が接続されている。この場合、駆動コイル21a
は、インダクタンスLcoilのコイルと抵抗値Rco
ilの抵抗素子の直列回路からなる等価回路で示されて
いる。なお、ここでのインダクタンスLcoilは、無
視できるものとしている。また、オペアンプ31の出力
端子は、差動増幅器34の一方の入力端子に接続されて
いる。
【0024】オペアンプ32は、第2の出力取得手段を
構成するもので、−入力端子に抵抗値R1の抵抗素子3
5が接続され、また、オペアンプ32の出力端子と、−
入力端子と抵抗素子35の接続点との間にインピーダン
ス素子として抵抗値R2の抵抗素子36が接続されてい
る。ここでの抵抗素子36は、駆動コイル21aの抵抗
値Rcoilに相当するものが用いられる。オペアンプ
32の出力端子は、差動増幅器34の他方の入力端子に
接続されている。
【0025】差動増幅器34は、起電力検出手段を構成
するもので、オペアンプ31の出力V0とオペアンプ3
2の出力V1との差出力V0−V1を検出信号Vsとし
て出力する。
【0026】このような構成において、いま、コントロ
ール回路23より駆動信号Vdが供給されると、オペア
ンプ31は、駆動信号Vdを受けて、光スキャナ本体2
1の駆動コイル21aに電流値Vd/R0の電流を供給
する。この場合、駆動コイル21a両端には、(Rco
il/R0)Vdと駆動コイル21aが磁界と鎖交する
ときに生じる起電力(センサ信号)Vrとを合わせた電
位差が発生することから、オペアンプ31の出力V0
は、
【数6】 で表わされる。
【0027】一方、オペアンプ32も駆動信号Vdを受
けると、抵抗素子36に電流値Vd/R1の電流を供給
する。この場合、抵抗素子36両端には、(R2/R
1)Vdの電圧が発生することから、オペアンプ31の
出力V1は、
【数7】 で表わされる。
【0028】これらオペアンプ31、32の出力V0、
V1は、差動増幅器34に送られる。差動増幅器34で
は、これら出力V0、V1の差出力V0−V1を検出信
号Vsとして出力する。つまり、この時の検出信号Vs
は、式(6)(7)より
【数8】 として得られる。従って、(Rcoil/R0)=(R
2/R1)となるように抵抗素子35、36の抵抗値R
1、R2を選択しておけば、式(8)の第1項をキャン
セルできるので、差動増幅器34より駆動コイル21a
の起電力(センサ信号)Vrを検出することができる。
この起電力(センサ信号)Vrは、上述したセンサコイ
ルによる起電力に比べて検出感度が異なるだけで、ほぼ
同等に取り扱うことができる。
【0029】なお、上述した説明では、駆動コイル21
aのインダクタンスLcoilは無視できるものとして
説明したが、無視できない場合には、同じインダクタン
スを有するコイルを抵抗素子36と直列に接続すれば、
その影響をキャンセルすることができる。なお、この場
合、接続されるコイルの抵抗分が抵抗素子36に加算さ
れてしまうので、抵抗素子36に直列にコイルを接続す
る際には、コイルの抵抗分による影響を受けないように
構成する必要がある。
【0030】また、各抵抗素子の温度係数が異なる場合
は、温度変化時に誤差が生じることになる。この場合
は、駆動コイル21a、抵抗素子33、35、36のそ
れぞれの温度係数をαcoil、α0、α1、α2とす
ると、
【数9】 が成り立つように抵抗素子を選べば、温度変化による影
響をキャンセルすることができる。
【0031】図4は、コントロール回路23の具体的回
路構成を示している。図において、41は発振回路で、
この発振回路41には、図示しないパソコンなどの操作
コントローラよりコントロール信号として周波数指令値
が供給される。この発振回路41は、周波数指令値に示
された周波数に基づいて所定の振幅の正弦波信号を生成
する。発振回路41には、ゲインコントロール回路42
が接続されている。このゲインコントロール回路42
は、後述するPI回路47の出力に基づいて発振回路4
1から出力される正弦波信号の振幅をコントロールして
上述した駆動・センサ回路22に駆動指令信号として出
力する。
【0032】一方、駆動・センサ回路22には、増幅回
路43が接続されている。この増幅回路43は、駆動・
センサ回路22からセンサ信号が供給され、このセンサ
信号の振幅をコントロールし易くするため所定の倍率で
増幅する。増幅回路43には、フィルタ回路44が接続
されている。このフィルタ回路44は、振動周波数成分
(周波数指令値に示された周波数成分)のみを抽出する
バンドパスフィルタで、増幅回路43から供給される出
力のノイズ成分除去の役割を持つものである。なお、こ
のフィルタ回路44は、バンドパスフィルタが最も望ま
しいが、ノイズの状況次第では、ローパスフィルタ、バ
ンドパスフィルタであってもよく、また、フィルタなし
であっても同様な効果が得られる。また、増幅回路43
とフィルタ回路44の接続を入れ替えても同様な効果が
得られる。
【0033】フィルタ回路44には、振幅検出回路45
が接続されている。この振幅検出回路45は、フィルタ
回路44によりノイズ除去されたセンサ信号の振幅値
(あるいはRMS値)を検出し、引算回路46に出力す
る。引算回路46は、センサ信号の振幅値と図示しない
操作コントローラよりコントロール信号として供給され
る振幅指令値との偏差値を求めるものである。
【0034】引算回路46には、PI回路47が接続さ
れている。PI回路47は、I回路(積分回路)とP回
路(比例回路)を有したもので、引算回路46から供給
される偏差信号の周波数成分に応じて所定のゲインで増
幅し、その結果の制御信号をゲインコントロール回路4
2に供給するようにしている。
【0035】このような構成において、いま、光スキャ
ナ本体21が振動していない初期状態において、図示し
ないパソコンなどの操作コントローラよりコントロール
信号として周波数指令値(この場合、共振周波数とす
る。)が供給されると、発振回路41より駆動信号が発
生し、ゲインコントロール回路42、駆動・センサ回路
22を介して光スキャナ本体21の駆動コイル21aに
供給される。この初期状態では、駆動・センサ回路22
からのセンサ信号はゼロであり、この状態で、図示しな
いパソコンなどの操作コントローラよりコントロール信
号として振幅指令値が引算回路46に供給されると、引
算回路46での偏差値は最大となり、PI回路47の制
御信号も大きくなり、ゲインコントロール回路42で
は、駆動信号の振幅を大きくするように制御する。この
状態で、光スキャナ本体21は、共振周波数で振動を開
始する。その後、PI回路47、ゲインコントロール回
路42で構成される振幅制御部により、振幅指令値に対
して引算回路46の偏差値がゼロになるまでゲインコン
トロール回路42での駆動信号の振幅は大きく保たれ
る。逆に、光スキャナ本体21の振動振幅が十分に大き
くなって、駆動・センサ回路22からのセンサ信号が増
加し、振幅指令値に対して引算回路46での偏差値がマ
イナスになると、PI回路47、ゲインコントロール回
路42で構成される振幅制御部によりゲインコントロー
ル回路42の駆動信号の振幅は小さくなる方向に制御さ
れる。このようにして、コントロール回路23により光
スキャナ本体21の振動振幅は、常に振幅指令値に応じ
た値を保つように制御される。
【0036】従って、このようにすれば、光スキャナ本
体21の駆動コイル21aが磁界と鎖交することによっ
て誘導される起電力をセンサ信号として抽出し、このセ
ンサ信号をコントロール回路23により監視し、光スキ
ャナ本体21の振動振幅が振幅指令値から外れた場合
に、駆動・センサ回路22への駆動信号を補正すること
により、光スキャナ本体21の振動振幅を所定の値に保
つように制御することがきるので、従来のように光スキ
ャナ本体にセンサコイルを設けたり、他のセンサを使用
したりするものと比べ、これらの外部センサを一切使用
することなく、光スキャナ本体21を高精度に振幅制御
することができる。
【0037】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態に適用されるコントロール回路の概略構
成を示すもので、図4と同一部分には、同符号を付して
いる。
【0038】この場合、発振回路41に代えて移相回路
48が設けられている。この移相回路48は、フィルタ
回路44の出力端に接続されるとともに、ゲインコント
ロール回路42の入力端に接続されている。移相回路4
8は、ゲインコントロール回路42より出力される駆動
信号の位相と増幅回路43に供給されるセンサ信号の位
相が一致するように(共振周波数で振動するときは、こ
れら駆動信号とセンサ信号の位相は一致する)移相調整
を行うもので、フィルタ回路44の出力信号の位相を調
整してゲインコントロール回路42に供給する。ここで
の位相調整量は、増幅回路43、フィルタ回路44、ゲ
インコントロール回路42を通ることにより生じる位相
のずれによって決まる。
【0039】このようなコントロール回路では、常に、
正帰還がかかり、初期状態では、PI回路47、ゲイン
コントロール回路42で構成される振幅制御部によりル
ープ利得が1以上になって発振が開始され、光スキャナ
本体21は、共振周波数で振動することになり、同時
に、振幅制御部により振動振幅も制御される。つまり、
光スキャナ本体21は、その振動周波数を機械的共振周
波数に追従するように制御されるとともに、振動振幅も
所定の値を保つように制御される。
【0040】従って、このようにしても、第1の実施の
形態で述べたのと同様に、外部センサを一切必要とする
ことなく、光スキャナ本体を高精度に周波数制御するこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、外部
センサを必要とすることなく、光スキャナ本体の振動振
幅および振動周波数を高精度に制御することができる光
スキャナ駆動装置および方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光スキャナの概略構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図3】第1の実施の形態に用いられる駆動・センサ回
路の具体的回路構成を示す図。
【図4】第1の実施の形態に用いられるコントロール回
路の具体的回路構成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に用いられるコント
ロール回路の具体的回路構成を示す図。
【図6】従来の光スキャナの概略構成を示す図。
【図7】光スキャナの振り角度と駆動周波数との関係を
示す図。
【図8】光スキャナの駆動信号、振り角度、センサ信号
の関係を示す図。
【図9】従来の光スキャナの駆動装置の一例の概略構成
を示す図。
【符号の説明】
21…光スキャナ本体 21a…駆動コイル 22…駆動・センサ回路 23…コントロール回路 31.32…オペアンプ 33.35、36…抵抗素子 34…差動増幅器 41…発振回路 42…ゲインコントロール回路 43…増幅回路 44…フィルタ回路 45…振幅検出回路 46…引算回路 47…PI回路 48…移相回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面が光りを反射する反
    射面であるとともに、駆動コイルを一体に形成した光ス
    キャナ本体と、 前記スキャナ本体を支持する支持体と、 前記スキャナ本体と前記支持体とを接続する弾性部材
    と、 前記スキャナ本体に配置された磁界発生手段と、 を備え、 前記駆動コイルに駆動信号を供給することで、前記スキ
    ャナ本体をねじり振動させる光スキャナ駆動装置におい
    て、 電磁誘導により前記駆動コイルに発生する起電力を含む
    前記駆動コイルの両端に生じる出力を取得する第1の出
    力取得手段と、 前記駆動コイルに相当するインピーダンス素子を有し、
    前記インピーダンス素子に前記駆動信号を供給するとと
    もに、前記インピーダンス素子両端に発生される出力を
    取得する第2の出力取得手段と、 前記第1及び第2の出力取得手段で取得された夫々の出
    力に基づいて、前記駆動コイルに生じる起電力を検出す
    る起電力に応じて前記スキャナ本体のねじり振動の状態
    を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする光ス
    キャナ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、外部より与えられる振
    幅指令値と前記起電力の振幅との偏差値に応じて前記光
    スキャナ本体の振動振幅を制御することを特徴とする請
    求項1記載の光スキャナ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記駆動コイルに供給
    される駆動信号の位相と前記起電力の位相とを一致させ
    るような移相制御により前記光スキャナ本体の振動周波
    数を制御することを特徴とする請求項1記載の光スキャ
    ナの駆動装置。
  4. 【請求項4】 駆動コイルを有するとともに、弾性部材
    を介してねじり方向に振動自在に支持された光スキャナ
    本体を駆動する光スキャナ駆動方法において、 前記駆動コイルに駆動信号を供給し、前記駆動コイル両
    端に発生される電磁誘導により前記駆動コイルに生じる
    起電力を含む出力を取得するとともに、前記駆動コイル
    に相当するインピーダンス素子に前記駆動信号を供給
    し、前記インピーダンス素子両端に発生される出力を取
    得し、 これら取得されたそれぞれの出力に基づいて、前記駆動
    コイルに生じる起電力を検出し、 この検出される前記起電力に応じて前記駆動コイルに供
    給される駆動信号を制御することを特徴とする光スキャ
    ナ駆動方法。
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