JP2004075318A - トラックへの積付け位置割付システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この積付け位置割付システム1は、トラック2への積込み予定のパレット積み体Wに対して、トラック2上の積み付け位置Lを割付けるシステムである。このシステム1は、段積み類パレット割付手段4および段積み類パレット割付手段5を有し、段積み類パレット割付手段4に荷降し逆順割付部7を有する。段積み類パレット割付手段4は、トラック2の前側から順に、パレット積み体Wのうち、段積み類パレットWAを載置する位置を割付ける。荷降し逆順割付部7は、届先毎の段積み類パレットWAを纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラック前側から割付ける手段である。平積み類パレット割付手段5は、パレット載置位置Lの残数と平積み類パレットWBの個数とを比較し、比較結果に応じて平積み類パレットWBを段積みする情報を生成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラックへの積込み予定のパレット積み体に対して、トラック上の積み付け位置を割付ける積付け位置割付システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場の配送センターや他の配送センターから、複数の届先へ各種の物品を、定められた各種の形態でパレット積みして搬送することがある。例えば、缶入飲料,瓶入飲料等を搬送する場合は、複数本を箱型のケースに収容し、このようなケースをパレットに規定高さ内で複数個段積みする。また、樽類に入った飲料を搬送する場合に、パレット上に平面的に並べ、この積み付けたパレットを規定高さ内で段積みしてパレットの山とする。このような段積み類パレットは物品種類等をできるだけ統一したものである。
上記段積み類パレットとは別に、段積みできずに残り、物品が1段だけ積まれた平積み類パレットがある。例えば、所要の搬送数量が中途半端で、異種の物品をピッキングして混載したピッキングパレットや、同一物品の載せたものではあるが、段積みするには個数が半端となって物品が1段だけつまれたパレット等である。
【0003】
配送センターでは、届先の物品の要求や、トラック輸送能力等を考慮して、各トラックに積載するパレット積み体の数量,種類,届先を予め定めておく。
従来、上記のように1台のトラックへの積載が定められた数量,種類,届先の各種パレット積み体を、トラックの荷台へどのように配置して積載するかの判断は、トラック積みを行う作業者の判断に委ねられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、荷降しの都合や荷姿の悪い積み込み状態となって、積み直しが必要になることがある。特に、ピッキングパレット等の平積み類パレットの積み付けが良好に行えない場合が多い。例えば、ピッキングパレットは、段積み類パレットを積んだ残りの領域に1枚ずつ積まれるが、残り領域のパレット載置位置の数がパレット数よりも少ない場合は、ピッキングパレットを段積みすることになる。その場合に、届先の異なるピッキングパレットが混じって段積みされると、荷降し時の誤りが生じるため、積み直しを行うことが必要となる。また、段積み類パレットについて、同種物品のものを纏めてトラック積みすることが多いが、届先の異なる段積み類パレットが混じっていると、届先での荷降し時に、一旦、手前の段積み類パレットを降ろさなくては必要な荷降しができず、荷降し効率が悪くなったり、また荷降しの忘れを招くことがある。
【0005】
この発明の目的は、積み込み作業効率の向上と、荷降し作業効率の向上、荷降し忘れの防止等が図れるトラックへの積付け位置割付システムおよび方法を提供することである。
この発明の他の目的は、トラック輸送時の荷崩れの防止を図ることである。
この発明のさらに他の目的は、輸送中に樽類の荷物から発生する結露により他の荷物が濡れることを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のトラックへの積付け位置割付システムを、実施形態に対応する図1と共に説明する。この積付け位置割付システム(1)は、荷物となるパレット積み体(W)として、パレット(P)に物品を段積みし、または物品を載せたパレット(P)を段積みした段積み類パレット(WA)と、パレット(P)に物品が1段だけ積まれた未段積み状態の平積み類パレット(WB)とがあり、所定のトラック(2)への積込み予定のパレット積み体(W)に対して、トラック(2)上の積み付け位置(L)を割付けるシステムであって、段積み類パレット割付手段(4)と、平積み類パレット割付手段(5)と、荷降し逆順割付部(7)とを有するものである。
段積み類パレット割付手段(4)は、トラック(2)の前後方向に延びる各パレット載置位置(L)に対して、トラック(2)の前側から順に、積込み予定のパレット積み体(W)のうち、段積み類パレット(WA)を載置する位置(L)を割付ける手段である。
荷降し逆順割付部(7)は、上記積込み予定の段積み類パレット(WA)に、届先が異なる段積み類パレット(WA)がある場合に、届先毎の段積み類パレット(WA)を纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラック(2)の前側から割付けるようにする手段である。
平積み類パレット割付手段(5)は、トラック(2)における段積み類パレット(WA)を割付けた残り領域(R3)のパレット載置位置数と平積み類パレット(WB)の個数とを比較して平積み類パレット数が同数以下の場合は各平積み類パレット(WB)を残り領域(R3)の各パレット載置位置(L)に1つずつ割付け、平積み類パレット数の方が多い場合は平積み類パレット(WB)を所定の規則に従って段積みする情報を生成し、平積み類パレット(WB)を残り領域(R3)の各パレット載置位置(L)に割付ける手段である。
【0007】
この構成によると、まず段積み類パレット割付手段(4)により、積込み予定のパレット積み体(W)のうち、段積み類パレット(WA)を載置する位置(L)がトラック(2)の前側から順に割付けられる。このとき、届先が異なる段積み類パレット(WA)がある場合は、荷降し逆順割付部(7)の処理によって、届先毎の段積み類パレット(WA)を纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラック(2)の前側から割付けられるようにする。このように、届先単位で段積み類パレット(WA)を纏め、荷降しの逆順に積み込むため、荷降し作業効率が向上し、また荷降しの忘れが防止される。
平積み類パレット(WA)については、平積み類パレット割付手段(5)の処理により、段積み類パレット(WA)を割付けた残り領域(R3)のパレット載置位置(L)に割付けられる。このとき、パレット載置位置数と平積み類パレットの個数とを比較して平積み類パレット数が同数以下の場合は各平積み類パレット(WA)を残り領域(R3)の各パレット載置位置(L)に1つずつ割付ける。平積み類パレット数の方が多い場合は、平積み類パレット(WA)を所定の規則に従って段積みする情報を生成し、平積み類パレット(WA)を残り領域の各パレット載置位置(L)に割付ける。このように、残り領域(R3)のパレット載置位置数と平積み類パレット(WB)の個数とを比較し、必要な場合に所定の規則に従って段積みする情報を生成するため、平積み類パレット(WA)の都合の悪い段積みを予め避けることができる。このため、平積み類パレット(WA)の積み直しが無くなり、積み込み作業効率が向上する。
【0008】
上記段積み類パレット割付手段(4)は、同一届先の段積み類パレット(WA)について、荷姿の高い段積み類パレット(WA)から順にトラック前方のパレット載置位置(L)に割付ける高さ順割付部(8)を有するものとしても良い。荷姿の高い段積み類パレット(WA)から順にトラック前方に積み込むことにより、積込姿が安定し、輸送中の荷崩れが防止される。また、積込姿が凹凸にならず、シート掛けも行い易くなる。
【0009】
上記段積み類パレット割付手段(4)は、同一届先の段積み類パレット(WA)について、樽類を積載した段積み類パレット(WA)の割付位置(L)を纏めるようにする樽類纏め割付部(9)を有するものとしても良い。
樽類の飲料等は、配送センターでの保管時に冷蔵しておくことが多く、その場合に、輸送中に樽類の表面に結露が発生することがある。そのため、このような結露の発生し易い段積み類パレット(WA)を隣接位置に纏めて積むことより、他の荷物の濡れを防止することができる。
【0010】
この発明のトラックへの積付け位置割付方法は、荷物となるパレット積み体(W)として、パレット(P)に物品を段積みし、または物品を載せたパレット(P)を段積みした段積み類パレット(WA)と、パレット(P)に物品が1段だけ積まれた未段積み状態の平積み類パレット(WA)とがあり、所定のトラック(2)への積込み予定のパレット積み体(W)に対して、トラック上の積み付け位置(L)を割付ける方法であって、次の段積み類パレット割付過程、荷降し逆順割付過程、および平積み類パレット割付過程を含む。
段積み類パレット割付過程は、トラック(2)の前後方向に延びる各パレット載置位置(L)に対して、トラック(2)の前側から順に、積込み予定のパレット積み体(W)のうち、段積み類パレット(WA)を載置する位置を割付ける過程である。
荷降し逆順割付過程は、上記積込み予定の段積み類パレット(WA)に、届先が異なる段積み類パレット(WA)がある場合に、上記段積み類パレット割付過程中に、届先毎の段積み類パレット(WA)を纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラック(2)の前側から割付けようにする過程である。
平積み類パレット割付過程は、トラック(2)における段積み類パレット(WA)を割付けた残り領域(R3)のパレット載置位置数と平積み類パレットの個数とを比較して平積み類パレット数が同数以下の場合は各平積み類パレット(WA)を残り領域(R3)の各パレット載置位置(L)に1つずつ割付け、平積み類パレット数の方が多い場合は平積み類パレット(WA)を所定の規則に従って段積みする情報を生成して平積み類パレット(WA)を残り領域(R3)の各パレット載置位置に割付ける過程である。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この積付け位置割付システム1は、各トラック2への積込み予定のパレット積み体Wに対して、トラック2上の積み付け位置Lを割付けるシステムである。この積付け位置割付システム1は、コンピュータにより構成され、トラック2毎の積込み予定のパレット積み体Wの情報である積込情報Fが上位システム3または手入力等による入力手段(図示せず)によって入力され、出力として割付結果データDを出力する。上位システム3は、例えば物流管理システムである。
【0012】
トラック2は、前部に運転席2aを有し、後部に荷台2bが設けられている。トラック2の荷台2b上における個々のパレット積み体Wを積む位置であるパレット載置位置Lは、前後方向に延びて複列に設けられたものとする。
【0013】
パレット積み体Wは、段積み類パレットWAと平積み類パレットWBとに分類される。段積み類パレットWAは、さらに分類すると、パレットPに物品を段積みした荷重ねパレットWAaと、物品を載せたパレットPを段積みしたものであるパレットの山WAbとに分けられる。平積み類パレットWBは、パレットに物品が1段だけ積まれた未段積み状態のものである。平積み類パレットWBは、ピッキングパレット等を含む。パレットPの大きさおよび平面形状は全て同じであるとする。
【0014】
図3と共に、段積み類パレットWAの各種の例を説明する。この実施形態は、荷物の中身が容器入り飲料である場合について説明する。容器入り飲料は、缶類と、瓶類と、樽類とに分類される。瓶類には樹脂製の瓶(いわゆるペットボトル)を含む。樽類には、ボンベ状のものを含む。
段積み類パレットWAにおける荷重ねパレットWAaは、缶類または瓶類の個別容器kをケースKに収容し、複数のケースKをパレットP上に複数段に段積みしたものである(同図(A)〜(C))。ケースKは運搬の最小単位となる。荷重ねパレットWAaの荷姿の高さhは規定高さ以内であるが、種々異なるものがある。例えば、単位荷物であるケースKの段数や、個々のケースKの高さの違いによって、荷姿の高さhが異なる。個別容器kの中身飲料の品目は、個々のケースKの単位で同じであり、また荷重ねパレットWAaの単位でも同じ品目であることを基本とするが、同一の荷重ねパレットWAaにおいて、異なる品目のケースKが混載されることもある。
段積み類パレットWAにおけるパレットの山WAbは、樽類Tを1段だけ積んだパレットPを、2段以上に段積みしたものである(同図(D)〜(F)。樽類Tには、容量や高さの異なる複数種類のものがある。パレットの山WAbの荷姿の高さhは規定高さ以内であるが、種々異なるものがある。例えば、樽類Tの高さの違いや、段数よって、荷姿の高さhが異なる。樽類Tの中身飲料は、パレットの山WAbの単位で同じであることを基本とするが、パレットPの単位で異なるものを含む。
【0015】
図4と共に平積み類パレットWBの例を説明する。平積み類パレットWBは上記のようにパレットPに物品が1段だけ積まれた未段積み状態のものであるが、ピッキングパレットと、同一品目パレットとが含まれる。いずれも物品としてケースKを載せたものと、樽類Tを載せたものとがある。
ピッキングパレットは、同一のパレットP上に異なる品目の物品(ケースKまたは樽類T)を混載したものである。同一品目パレットは、同一のパレットP上に同じ品目の物品を載せたものであるが、届先への輸送数量が半端量であるために、段積み類パレットWAとできなかったものである。平積み類パレットWBには、載せられた物品が、1枚のパレットPに対する規定物品平置き数(例えば9個)に満たないものが含まれる。
【0016】
図1において、積付け位置割付システム1は、段積み類パレット割付手段4、平積み類パレット割付手段5、および重量バランス均等化手段6を有する。
段積み類パレット割付手段4は、トラック2の各パレット載置位置Lに対し、トラック2の前側から順に、積込み予定のパレット積み体Wのうち、段積み類パレットWAを載置する位置Lを割付ける手段である。
平積み類パレット割付手段5は、トラック2の段積み類パレットWAを割付けた残り領域R3のパレット載置位置Lに対して、平積み類パレットWBを割付ける手段である。平積み類パレット割付手段5は、残り領域R3のパレット載置位置数と平積み類パレットの個数とを比較して平積み類パレット数が同数以下の場合は各平積み類パレットWBを残り領域R3の各パレット載置位置に1つずつ割付け、平積み類パレット数の方が多い場合は平積み類パレットWBを所定の規則に従って段積みする情報を生成し、平積み類パレットWBを残り領域R3の各パレット載置位置Lに割付けるものとしてある。
重量バランス均等化手段6は、トラック2の左右のパレット載置位置Lに積むパレット積み体Wの総重量の均等化を考慮した割付位置を自動計算する手段である。重量バランス均等化手段6は、例えば、段積み類パレット割付手段4および平積み類パレット割付手段5による割付けが終了した結果に対して、左右の重量バランスを計算し、設定許容バランス範囲内にある場合は可とし、設定許容バランス範囲外である場合に、段積み類パレット割付手段4および平積み類パレット割付手段5に条件を異ならせた再度の割付を行わせるものとする。重量バランス均等化手段6は、段積み類パレット割付手段4による最初の割付過程で重量の均等化を加味した割付を行わせるものとしても良い。
【0017】
段積み類パレット割付手段4は、荷降し逆順割付部7を有している。また、段積み類パレット割付手段4は、高さ順割付部8、または樽類纏め割付部9、またはこれら高さ順割付部8および樽類纏め割付部9の両方を有している。
荷降し逆順割付部7は、積込み予定の段積み類パレットWAに、届先が異なる段積み類パレットがある場合に、届先毎の段積み類パレットWAを纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラック2の前側から割付けるようにする手段である。
【0018】
荷降し逆順割付部7の処理例を図1のトラック2の図と共に説明する。届先が2箇所ある場合を考えと、後に届ける届先の各段積み類パレットWAを纏めて、トラック2の前側の領域R1に割付ける。この例では、前側2列分の合計4個のパレット載置位置Lが領域R1である。図1において、各領域R1〜R3は、斜線の方向と斜線の有無とを異ならせて図示してある。
先に届ける届先の各段積み類パレットWAは、領域R1のトラック後方に続く領域R2に纏めて割付ける。この例では、片側3列分と他の片側2列分の合計5個のパレット載置位置Lが領域R2である。
なお、荷降し逆順割付部7で割付ける場合に、段積み類パレットWAの1個の単位で行っても良いが、複数個(例えば2個)の単位で割付けるようにしても良い。この単位は、荷積みや荷降しに用いるフォークリフトで1回に運べる単位とすることが好ましい。このため、届先の異なる段積み類パレットWAの割付位置が左右に並ぶようになる場合に、前後2個分にわたって左右に並ぶようになる場合もある。
【0019】
高さ順割付部8は、同じ届先の各段積み類パレットWAについて、荷姿の高さh(図3,図4)の高い段積み類パレットWAから順にトラック前方のパレット載置位置Lに割付ける手段である。
樽類纏め割付部9は、同一届先の段積み類パレットWAについて、樽類Tを積載した段積み類パレットWAの割付位置Lを纏めるようにする手段である。例えば、前側に纏めても良く、また後ろ側に纏めても良い。また、樽類纏め割付部9は、届先順が一つ違いの届先の間で、樽類Tを積載した段積み類パレットWAの纏め割付位置Lが互いに隣合うように割付けるものとしても良い。
高さ順割付部8による割付と、樽類纏め割付部9による割付とのいずれを優先させるかは、所定の規則で設定しておく。例えば、各段積み類パレットWAの間で高さhの差が所定範囲よりも小さい場合は、樽類纏め割付部9による割付を優先し、高さhの差が所定範囲を超える場合は、高さ順割付部8による割付を優先するようにしても良い。
【0020】
段積み類パレット割付手段4による割付手順を、図2(A)の流れ図で説明する。同図からわかるように、届け順と逆順の届先から、届先単位の割付を行う(S1)。このとき、上記高さ順割付部8の高さ順による規則と、樽類纏め割付部9による樽類Tを纏める割付規則とに従った割付を行う。
一つの届先の割付が終わると、他の届先があるか否かを判定し(S2)、他の届先がなければ割付処理を終了する。ある場合は、次の届先について、届先単位の割付を行う(S1)。このような処理を繰り返す。
【0021】
図1において、平積み類パレット割付手段5は、届先別割付部10を有している。届先別割付部10は、平積み類パレットWBを段積みする情報を生成する場合に、互いに異なる届先の平積み類パレットWBを段積みしないように段積み情報を生成する手段である。なお、平積み類パレットWBは、主にピッキングパレットである。
【0022】
図1のトラック2の図、および図2(B)と共に、平積み類パレット割付手段5による割付方法を説明する。
平積み類パレット割付手段5は、トラック2における段積み類パレットWAの載置領域R1,R2を割付けた残り領域R3のパレット載置位置数を演算する(ステップQ1)。図1の例では、トラック2の全パレット載置位置数が12であり、各届先(領域R1,R2)のパレット載置位置数がそれぞれ4および5であるから、残り領域R3のパレット載置位置数は、12−4−5=3である。
この残りパレット載置位置数と、そのトラック2へ載せる平積み類パレットWBの個数とを比較する(Q2)。
残りパレット載置位置数が平積み類パレット数と同数以上の場合は、ステップQ4に飛び、各平積み類パレットWBを残り領域R3の各パレット載置位置Lに1つずつ割付ける。
残りパレット載置位置数の方が平積み類パレット数よりも少ない場合は、ステップQ3に進み、平積み類パレットWB同士を段積みしてパレットの山を作成する情報を生成する(Q3)。このとき届先別割付部10(図1)の処理により、届先の異なる平積み類パレットWBは段積みしないようにする。
このように段積み情報を生成した後、平積み類パレットWB、およびその段積み体を、残り領域R3の各パレット載置位置Lに1つずつ割付ける(Q4)。
【0023】
このようにして作成した各割付結果および平積み類パレットWBの段積み情報が、割付結果データD(図1)である。割付結果データDは、マニュアルによる修正を可能としておくことが好ましい。
実際のトラック2への荷積みに際しては、自動積み込みを行う設備を備えた配送センターでは、割付結果データD(図1)に従って各パレット積み体Wを順に自動積み込みさせるようにしても良い。また、割付結果データDを帳票や画面に表示し、その帳票や画面を見て、積み込み作業を行うようにしても良い。
【0024】
このトラックへの積付け位置割付システムおよび方法によると、このように 荷降し逆順割付部7により、届先毎の段積み類パレットWAを纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラック前側から割付けるようにしため、荷降し作業効率が向上し、また荷降しの忘れが防止される。
また、平積み類パレット割付手段5により、残りの領域R3のパレット載置位置数と平積み類パレットWBの個数とを比較し、必要な場合に所定の規則に従って段積みする情報を生成するため、平積み類パレットの都合の悪い段積みを予め避けることができ、このため平積み類パレットの積み直しが無くなり、積み込み作業効率が向上する。
【0025】
【発明の効果】
この発明のトラックへの積付け位置割付システム、および積付け位置割付方法は、届先毎の段積み類パレットを纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラックの前側から段積み類パレットの積載位置を割付けるようにしたため、荷降し作業効率が向上し、また荷降しの忘れが防止される。また、段積み類パレットを割付けた残りの領域のパレット載置位置数と平積み類パレットの個数とを比較し、必要な場合に所定の規則に従って段積みする情報を生成するようにしたため、平積み類パレットの都合の悪い段積みを予め避けることができる。このため平積み類パレットの積み直しが無くなり、積み込み作業効率がより一層向上する。
荷姿の高い段積み類パレットから順にトラック前方のパレット載置位置に割付ける高さ順割付部を設けた場合は、積込姿が安定した割付けが行え、輸送中の荷崩れが防止される。また、積込姿が凹凸にならず、シート掛けも行い易くなる。樽類を積載した段積み類パレットの割付位置を纏めるようにする樽類纏め割付部を設けた場合は、輸送中に樽類の表面で発生する結露によって他の荷物が濡れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる積付け位置割付システムの概念構成を示す説明図である。
【図2】(A)はその段積み類パレットの割付手順例の流れ図、(B)は平積み類パレットの割付手順例の流れ図である。
【図3】段積み類パレットの各種の例の側面図である。
【図4】平積み類パレットの各種の例の側面図である。
【符号の説明】
1…積付け位置割付システム
2…トラック
3…上位システム
4…段積み類パレット割付手段
5…平積み類パレット割付手段
7…荷降し逆順割付部
8…高さ順割付部
9…樽類纏め割付部
10…届先別割付部
D…割付結果データ
F…積込み情報
K…ケース
L…積み付け位置
P…パレット
T…樽類
R1〜R3…領域
W…パレット積み体
WA…段積み類パレット
WB…平積み類パレット
WAa…荷重ねパレット
WAb…パレットの山
Claims (4)
- 荷物となるパレット積み体として、パレットに物品を段積みし、または物品を載せたパレットを段積みした段積み類パレットと、パレットに物品が1段だけ積まれた未段積み状態の平積み類パレットとがあり、所定のトラックへの積込み予定のパレット積み体に対して、トラック上の積み付け位置を割付けるシステムであって、
トラックの前後方向に延びる各パレット載置位置に対して、トラックの前側から順に、積込み予定のパレット積み体のうち、段積み類パレットを載置する位置を割付ける段積み類パレット割付手段と、
上記積込み予定の段積み類パレットに、届先が異なる段積み類パレットがある場合に、届先毎の段積み類パレットを纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラックの前側から割付けるようにする荷降し逆順割付部と、
トラックにおける段積み類パレットを割付けた残り領域のパレット載置位置数と平積み類パレットの個数とを比較して平積み類パレット数が同数以下の場合は各平積み類パレットを残り領域の各パレット載置位置に1つずつ割付け、平積み類パレット数の方が多い場合は平積み類パレットを所定の規則に従って段積みする情報を生成し、平積み類パレットを残り領域の各パレット載置位置に割付ける平積み類パレット割付手段と、
を備えたトラックへの積付け位置割付システム。 - 上記段積み類パレット割付手段は、同一届先の段積み類パレットについて、荷姿の高い段積み類パレットから順にトラック前方のパレット載置位置に割付ける高さ順割付部を有するものとした請求項1記載のトラックへの積付け位置割付システム。
- 上記段積み類パレット割付手段は、同一届先の段積み類パレットについて、樽類を積載した段積み類パレットの割付位置を纏めるようにする樽類纏め割付部を有するものとした請求項1または請求項2記載のトラックへの積付け位置割付システム。
- 荷物となるパレット積み体として、パレットに物品を段積みし、または物品を載せたパレットを段積みした段積み類パレットと、パレットに物品が1段だけ積まれた未段積み状態の平積み類パレットとがあり、所定のトラックへの積込み予定のパレット積み体に対して、トラック上の積み付け位置を割付ける方法であって、
トラックの前後方向に延びる各パレット載置位置に対して、トラックの前側から順に、積込み予定のパレット積み体のうち、段積み類パレットを載置する位置を割付ける段積み類パレット割付過程と、
この段積み類パレット割付過程において、上記積込み予定の段積み類パレットに届先が異なる段積み類パレットがある場合に、届先毎の段積み類パレットを纏めて、荷降しを行う届先の順と逆順に、トラックの前側から割付けるようにする荷降し逆順割付過程と、
トラックにおける段積み類パレットを割付けた残り領域のパレット載置位置数と平積み類パレットの個数とを比較して平積み類パレット数が同数以下の場合は各平積み類パレットを残り領域の各パレット載置位置に1つずつ割付け、平積み類パレット数の方が多い場合は平積み類パレットを所定の規則に従って段積みする情報を生成し、平積み類パレットを残り領域の各パレット載置位置に割付ける平積み類パレット割付過程と、
を含むトラックへの積付け位置割付方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012056667A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Kobe Steel Ltd | 搬送計画の作成装置、方法およびプログラム |
JP2012056666A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Kobe Steel Ltd | 搬送計画の作成装置、方法およびプログラム |
JP2019117461A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-18 | トヨタ自動車株式会社 | サーバ装置および配車方法 |
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- 2002-08-20 JP JP2002239226A patent/JP2004075318A/ja active Pending
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