JP2004075104A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立が容易で、しかも、平面部を二重構造とすることで強度を持たせた異形状の包装箱を提供する。
【解決手段】箱本体121を構成する底面または天面となる所要形状の平面部12cと側壁部12bとを、展開状態で略コ字状の連続した一体形状にし、そして、平面部12cに対して側壁部12bを立ち曲げ、平面部同士が重合するように、かつ、該平面部12cの縁部12eと該平面部側側壁部12bの縁部12dとが衝合するように該側壁部12bを曲げ、タグ状を呈した止着部12aにより前記側壁部12bと前記平面部12cとを止着接合することで、平面部12cを二重構造にした箱本体121を形成する。よって、平面部(天面又は底面)に強度を持たせることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】箱本体121を構成する底面または天面となる所要形状の平面部12cと側壁部12bとを、展開状態で略コ字状の連続した一体形状にし、そして、平面部12cに対して側壁部12bを立ち曲げ、平面部同士が重合するように、かつ、該平面部12cの縁部12eと該平面部側側壁部12bの縁部12dとが衝合するように該側壁部12bを曲げ、タグ状を呈した止着部12aにより前記側壁部12bと前記平面部12cとを止着接合することで、平面部12cを二重構造にした箱本体121を形成する。よって、平面部(天面又は底面)に強度を持たせることができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、さまざまな商品を包装するものとして、紙等の可撓性部材で構成した包装箱がある。この包装箱は、概ね略直方体状の外観形状をなしているものがほとんどであるが、なかには、デザイン性あるいはメッセージ性を重視した異形状のものがある。
このような包装箱として、例えば、略ハート形を呈したものが挙げられる。
【0003】
この略ハート形を呈した包装箱は、湾曲面を有しているために、底面あるいは天面となる平面部と、該平面部の周縁部から起立させる側壁部とを別部材で構成し、あとから互いを糊着して一体化している。
また、湾曲面を有するか否かに拘わらず、略直方体形状以外の幾何学形状の包装箱も、上記と同様に平面部と側壁部とを別部材で構成し、あとから互いを糊着して一体化している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような平面部と側壁部とを別部材で構成した異形状の包装箱は、以下のような問題点を有する。
▲1▼ 箱製造工程において、平面部形抜き工程、側壁部形抜き工程、と、夫々の独立した別工程で形抜きを行ってから、互いを接合する組立工程を行うため、製造コストもかかり、しかも組立が面倒である。
▲2▼ 容易に平面部が撓まないように強度を持たせたい場合は、側壁部よりも厚めの部材を用いて製造するか、平面部に合わせて側壁部も厚めの部材を用いて製造する手段を採用しなければならず、極めて不経済である。
【0005】
そこで本発明は、組立が容易で、しかも、平面部に強度を持たせた異形状の包装箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にかかる包装箱は、下記の技術的手段を講じた。
本発明は、タグ状を呈した止着部と、所定長さの帯板状の側壁部と、該側壁部の両端部と一体的に設けられ底面または天面となる所要形状の一組の平面部と、から成り、略コ字状に展開され、前記平面部から前記側壁部を折り曲げると共に該平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側の側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を折り曲げ、前記止着部により前記側壁部と前記平面部とを止着接合して立体成形される箱本体を備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0007】
上記技術的手段によれば、箱本体を構成する底面または天面となる所要形状の平面部と側壁部とを、展開状態で略コ字状の連続した一体形状にする。
そして、平面部に対して側壁部を立ち曲げ、平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を曲げ、タグ状を呈した止着部により前記側壁部と前記平面図とを止着接合することで、平面部を二重構造にして箱本体を立体化する。
【0008】
また、前記した平面部の形状が、略ハート形を呈すると共に、該平面部のハート形凹部同士が対向するように前記側壁部の両端部と一体的に設けられ、前記止着部により前記側壁部と前記平面図とを止着接合して立体成形してなる箱本体を備えても良い(請求項2)。
【0009】
上記技術的手段によれば、平面部のハート形凹部同士が対向するように前記側壁部の両端部と一体的に設けることで、側壁部を曲げこんだ際に略ハート形平面部同士が一致するように重合する。そして、タグ状を呈した止着部により前記側壁部と前記平面図とを止着接合することで、側壁部を連続する凸湾曲面に成形維持する。
【0010】
また、前記止着部は、前記側壁部の中途域短手方向の一方に延出して設けられ、又は、立体成形時に前記側壁部の中途域近傍に位置する前記平面部に延出して設けられるのが好ましい(請求項3)。
【0011】
さらに、前記した箱本体を、可撓性部材で被装することが、平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部との衝合部に形成された間隙を見えなくすると共に平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部とを接続する。さらに化粧紙を採用した場合、装飾美も有することから好適である(請求項4)。
【0012】
また、上記したいずれかの箱本体で、挿脱可能に係合する一組の上箱と下箱を形成して構成しても良い(請求項5)。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図12を用いて説明をする。図中、符号1は包装箱を示す。
【0014】
<第1の実施形態>
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にかかる包装箱1は、挿脱可能に係合する外観形状、略ハート形を呈した一組の上箱11と下箱12とで構成されており、その構造は、大きさを異にするのみで同一であるため、下箱を中心に説明をする。
【0015】
下箱12は、図1および図2に示すように、箱本体121と化粧紙122とで構成される。
箱本体121は、図3に示すように、展開状態が、中途域短手方向下方向に、タグ状を呈した止着部12aを並設するように延出させた所定長さの帯板状の側壁部12bと、止着部12a方向に側壁部12bの両端部と一体的に設けられ底面となる略ハート形の一組の平面部12cとで略コ字状に形成されており、一度の形抜き工程によって形抜かれるようになっている。
なお、この側壁部12bの中途域の縁部12d(平面部との連続した部分以外の部分である)長さは、平面部12cの開放縁部12e(側壁部との連続した部分以外の縁部である)の長さと同じになっている。
【0016】
このように展開状態において形成された箱本体121は、図4に示すように、まず、平面部12cから側壁部12bを起立するように折り曲げ、続いて、図5に示すように、側壁部12bを平面部12c同士が重なるように折り曲げられる。
【0017】
そして、完全に平面部12c同士が重合したら、図6に示すように、止着部12aを平面部12cと平行になるように折り曲げ、さらに、図7に示すように、平面部12cの開放縁部12eと平面部12c側の側壁部12bの縁部12dとが衝合するように側壁部12bを略ハート形に沿って曲げ、止着部12aを重合された平面部12c間に挟入し糊着接合して、平面部12cが二重構造からなる箱本体121として立体成形される。
【0018】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態である箱本体121は、図8に示すように、展開状態が、所定長さの帯板状の側壁部12bの両端部と一体的に設けられ底面となる略ハート形の一組の平面部12cと、該平面部12cのハート形凹部近傍にて延出するように設けられたタグ状を呈した止着部12aと、で略コ字状に形成されており、一度の形抜き工程によって形抜かれるようになっている。
なお、この側壁部12bの中途域の縁部12d(平面部との連続した部分以外の部分である)長さは、平面部12cの開放縁部12e(側壁部との連続した部分以外の縁部である)の長さと同じになっている。
【0019】
このように展開状態において形成された箱本体121は、図9に示すように、まず、平面部12cから側壁部12bを起立するように折り曲げ、続いて、図10に示すように、側壁部12bを平面部12c同士が重なるように折り曲げられる。
【0020】
そして、完全に平面部12c同士が重合したら、図11に示すように、平面部12cに設けられた止着部12aを当該平面部12cと垂直になるように折り曲げ、さらに、図12に示すように、平面部12cの開放縁部12eと平面部12c側の側壁部12bの縁部12dとが衝合するように側壁部12bを略ハート形に沿って曲げ、止着部12aを側壁部12bに糊着接合して、平面部12cが二重構造からなる箱本体121として立体成形される。
【0021】
化粧紙122は、所望のデザインの紙体であり、略ハート形に立体成形された箱本体121に、箱本体121内上部を縁部にして箱本体外面に糊着されている。なお、この化粧紙122に替えて、ストレッチフィルム等の展延性のある薄膜部材で被装しても良いものである。
【0022】
上箱11は、以上のように構成された下箱12と同じ構造であり、下箱12と挿脱可能に係合するようにやや大きめに構成されている。
以上のように構成された包装箱1は、下箱12にチョコレートなどの商品を包装し、上箱11を閉じることで商品を包装可能とし、上箱11を開けることで、商品が露出する外観的には一般的な箱体となる。
【0023】
以上、本実施形態にかかる包装箱を説明したが、このものに限定されず、六角柱状等の多角柱状や、その他の任意の幾何学形状に適用可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、箱本体を構成する底面または天面となる所要形状の平面部と側壁部とを、展開状態で略コ字状の連続した一体形状にするから、箱製造工程において、平面部形抜き工程、側壁部形抜き工程、と、夫々の独立した別工程を行うことなく、一度の形抜き工程で形抜きが完了することができ、従って、コスト低減を図ることができる。
【0025】
そして、平面部に対して側壁部を立ち曲げ、平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を曲げ、前記止着部により前記側壁部と前記平面部とを止着接合して、平面部を二重構造とした箱状に立体化するから、組立が簡単にでき、しかも、側壁部よりも厚めの部材を用いたり、平面部に併せて側壁部も厚めの部材を用いたりすることなく、平面部に強度を持たせることができる。
【0026】
また、箱本体を、化粧紙等の可撓性部材で被装することが、平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部との衝合部に形成された間隙を見えなくすると共に平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部とを接続するから、箱としての強度を確保すると共に、さらに化粧紙を採用した場合、装飾効果をも有した極めて好適な包装箱を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる包装箱の開状態の分解斜視図である。
【図2】図1の(A)−(A)線に沿える部分拡大縦断面図である。
【図3】第1の実施形態である箱本体の展開平面図である。
【図4】第1の実施形態である箱本体の第1の組立手順を例示した斜視図である。
【図5】第1の実施形態である箱本体の第2の組立手順を例示した斜視図である。
【図6】第1の実施形態である箱本体の第3の組立手順を例示した斜視図である。
【図7】第1の実施形態である箱本体の第4の組立手順を例示した斜視図である。
【図8】第2の実施形態である箱本体の展開平面図である。
【図9】第2の実施形態である箱本体の第1の組立手順を例示した斜視図である。
【図10】第2の実施形態である箱本体の第2の組立手順を例示した斜視図である。
【図11】第2の実施形態である箱本体の第3の組立手順を例示した斜視図である。
【図12】第2の実施形態である箱本体の第4の組立手順を例示した斜視図である。
【符号の説明】
1 包装箱
11 上箱
12 下箱
121 箱本体
122 化粧紙
12a 止着部
12b 側壁部
12c 平面部
12d 平面部側側壁部の縁部
12e 平面部の縁部
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、さまざまな商品を包装するものとして、紙等の可撓性部材で構成した包装箱がある。この包装箱は、概ね略直方体状の外観形状をなしているものがほとんどであるが、なかには、デザイン性あるいはメッセージ性を重視した異形状のものがある。
このような包装箱として、例えば、略ハート形を呈したものが挙げられる。
【0003】
この略ハート形を呈した包装箱は、湾曲面を有しているために、底面あるいは天面となる平面部と、該平面部の周縁部から起立させる側壁部とを別部材で構成し、あとから互いを糊着して一体化している。
また、湾曲面を有するか否かに拘わらず、略直方体形状以外の幾何学形状の包装箱も、上記と同様に平面部と側壁部とを別部材で構成し、あとから互いを糊着して一体化している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような平面部と側壁部とを別部材で構成した異形状の包装箱は、以下のような問題点を有する。
▲1▼ 箱製造工程において、平面部形抜き工程、側壁部形抜き工程、と、夫々の独立した別工程で形抜きを行ってから、互いを接合する組立工程を行うため、製造コストもかかり、しかも組立が面倒である。
▲2▼ 容易に平面部が撓まないように強度を持たせたい場合は、側壁部よりも厚めの部材を用いて製造するか、平面部に合わせて側壁部も厚めの部材を用いて製造する手段を採用しなければならず、極めて不経済である。
【0005】
そこで本発明は、組立が容易で、しかも、平面部に強度を持たせた異形状の包装箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にかかる包装箱は、下記の技術的手段を講じた。
本発明は、タグ状を呈した止着部と、所定長さの帯板状の側壁部と、該側壁部の両端部と一体的に設けられ底面または天面となる所要形状の一組の平面部と、から成り、略コ字状に展開され、前記平面部から前記側壁部を折り曲げると共に該平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側の側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を折り曲げ、前記止着部により前記側壁部と前記平面部とを止着接合して立体成形される箱本体を備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0007】
上記技術的手段によれば、箱本体を構成する底面または天面となる所要形状の平面部と側壁部とを、展開状態で略コ字状の連続した一体形状にする。
そして、平面部に対して側壁部を立ち曲げ、平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を曲げ、タグ状を呈した止着部により前記側壁部と前記平面図とを止着接合することで、平面部を二重構造にして箱本体を立体化する。
【0008】
また、前記した平面部の形状が、略ハート形を呈すると共に、該平面部のハート形凹部同士が対向するように前記側壁部の両端部と一体的に設けられ、前記止着部により前記側壁部と前記平面図とを止着接合して立体成形してなる箱本体を備えても良い(請求項2)。
【0009】
上記技術的手段によれば、平面部のハート形凹部同士が対向するように前記側壁部の両端部と一体的に設けることで、側壁部を曲げこんだ際に略ハート形平面部同士が一致するように重合する。そして、タグ状を呈した止着部により前記側壁部と前記平面図とを止着接合することで、側壁部を連続する凸湾曲面に成形維持する。
【0010】
また、前記止着部は、前記側壁部の中途域短手方向の一方に延出して設けられ、又は、立体成形時に前記側壁部の中途域近傍に位置する前記平面部に延出して設けられるのが好ましい(請求項3)。
【0011】
さらに、前記した箱本体を、可撓性部材で被装することが、平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部との衝合部に形成された間隙を見えなくすると共に平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部とを接続する。さらに化粧紙を採用した場合、装飾美も有することから好適である(請求項4)。
【0012】
また、上記したいずれかの箱本体で、挿脱可能に係合する一組の上箱と下箱を形成して構成しても良い(請求項5)。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図12を用いて説明をする。図中、符号1は包装箱を示す。
【0014】
<第1の実施形態>
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にかかる包装箱1は、挿脱可能に係合する外観形状、略ハート形を呈した一組の上箱11と下箱12とで構成されており、その構造は、大きさを異にするのみで同一であるため、下箱を中心に説明をする。
【0015】
下箱12は、図1および図2に示すように、箱本体121と化粧紙122とで構成される。
箱本体121は、図3に示すように、展開状態が、中途域短手方向下方向に、タグ状を呈した止着部12aを並設するように延出させた所定長さの帯板状の側壁部12bと、止着部12a方向に側壁部12bの両端部と一体的に設けられ底面となる略ハート形の一組の平面部12cとで略コ字状に形成されており、一度の形抜き工程によって形抜かれるようになっている。
なお、この側壁部12bの中途域の縁部12d(平面部との連続した部分以外の部分である)長さは、平面部12cの開放縁部12e(側壁部との連続した部分以外の縁部である)の長さと同じになっている。
【0016】
このように展開状態において形成された箱本体121は、図4に示すように、まず、平面部12cから側壁部12bを起立するように折り曲げ、続いて、図5に示すように、側壁部12bを平面部12c同士が重なるように折り曲げられる。
【0017】
そして、完全に平面部12c同士が重合したら、図6に示すように、止着部12aを平面部12cと平行になるように折り曲げ、さらに、図7に示すように、平面部12cの開放縁部12eと平面部12c側の側壁部12bの縁部12dとが衝合するように側壁部12bを略ハート形に沿って曲げ、止着部12aを重合された平面部12c間に挟入し糊着接合して、平面部12cが二重構造からなる箱本体121として立体成形される。
【0018】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態である箱本体121は、図8に示すように、展開状態が、所定長さの帯板状の側壁部12bの両端部と一体的に設けられ底面となる略ハート形の一組の平面部12cと、該平面部12cのハート形凹部近傍にて延出するように設けられたタグ状を呈した止着部12aと、で略コ字状に形成されており、一度の形抜き工程によって形抜かれるようになっている。
なお、この側壁部12bの中途域の縁部12d(平面部との連続した部分以外の部分である)長さは、平面部12cの開放縁部12e(側壁部との連続した部分以外の縁部である)の長さと同じになっている。
【0019】
このように展開状態において形成された箱本体121は、図9に示すように、まず、平面部12cから側壁部12bを起立するように折り曲げ、続いて、図10に示すように、側壁部12bを平面部12c同士が重なるように折り曲げられる。
【0020】
そして、完全に平面部12c同士が重合したら、図11に示すように、平面部12cに設けられた止着部12aを当該平面部12cと垂直になるように折り曲げ、さらに、図12に示すように、平面部12cの開放縁部12eと平面部12c側の側壁部12bの縁部12dとが衝合するように側壁部12bを略ハート形に沿って曲げ、止着部12aを側壁部12bに糊着接合して、平面部12cが二重構造からなる箱本体121として立体成形される。
【0021】
化粧紙122は、所望のデザインの紙体であり、略ハート形に立体成形された箱本体121に、箱本体121内上部を縁部にして箱本体外面に糊着されている。なお、この化粧紙122に替えて、ストレッチフィルム等の展延性のある薄膜部材で被装しても良いものである。
【0022】
上箱11は、以上のように構成された下箱12と同じ構造であり、下箱12と挿脱可能に係合するようにやや大きめに構成されている。
以上のように構成された包装箱1は、下箱12にチョコレートなどの商品を包装し、上箱11を閉じることで商品を包装可能とし、上箱11を開けることで、商品が露出する外観的には一般的な箱体となる。
【0023】
以上、本実施形態にかかる包装箱を説明したが、このものに限定されず、六角柱状等の多角柱状や、その他の任意の幾何学形状に適用可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、箱本体を構成する底面または天面となる所要形状の平面部と側壁部とを、展開状態で略コ字状の連続した一体形状にするから、箱製造工程において、平面部形抜き工程、側壁部形抜き工程、と、夫々の独立した別工程を行うことなく、一度の形抜き工程で形抜きが完了することができ、従って、コスト低減を図ることができる。
【0025】
そして、平面部に対して側壁部を立ち曲げ、平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を曲げ、前記止着部により前記側壁部と前記平面部とを止着接合して、平面部を二重構造とした箱状に立体化するから、組立が簡単にでき、しかも、側壁部よりも厚めの部材を用いたり、平面部に併せて側壁部も厚めの部材を用いたりすることなく、平面部に強度を持たせることができる。
【0026】
また、箱本体を、化粧紙等の可撓性部材で被装することが、平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部との衝合部に形成された間隙を見えなくすると共に平面部の縁部と平面部側側壁部の縁部とを接続するから、箱としての強度を確保すると共に、さらに化粧紙を採用した場合、装飾効果をも有した極めて好適な包装箱を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる包装箱の開状態の分解斜視図である。
【図2】図1の(A)−(A)線に沿える部分拡大縦断面図である。
【図3】第1の実施形態である箱本体の展開平面図である。
【図4】第1の実施形態である箱本体の第1の組立手順を例示した斜視図である。
【図5】第1の実施形態である箱本体の第2の組立手順を例示した斜視図である。
【図6】第1の実施形態である箱本体の第3の組立手順を例示した斜視図である。
【図7】第1の実施形態である箱本体の第4の組立手順を例示した斜視図である。
【図8】第2の実施形態である箱本体の展開平面図である。
【図9】第2の実施形態である箱本体の第1の組立手順を例示した斜視図である。
【図10】第2の実施形態である箱本体の第2の組立手順を例示した斜視図である。
【図11】第2の実施形態である箱本体の第3の組立手順を例示した斜視図である。
【図12】第2の実施形態である箱本体の第4の組立手順を例示した斜視図である。
【符号の説明】
1 包装箱
11 上箱
12 下箱
121 箱本体
122 化粧紙
12a 止着部
12b 側壁部
12c 平面部
12d 平面部側側壁部の縁部
12e 平面部の縁部
Claims (5)
- タグ状を呈した止着部と、所定長さの帯板状の側壁部と、該側壁部の両端部と一体的に設けられ底面または天面となる所要形状の一組の平面部と、から成り、
略コ字状に展開され、前記平面部から前記側壁部を折り曲げると共に該平面部同士が重合するように、かつ、該平面部の縁部と該平面部側の側壁部の縁部とが衝合するように該側壁部を折り曲げ、
前記止着部により前記側壁部と前記平面部とを止着接合して立体成形される箱本体を備えたことを特徴とする包装箱。 - 前記平面部の形状が、略ハート形を呈すると共に、該平面部のハート形凹部同士が対向するように前記側壁部の両端部と一体的に設けられ、前記止着部により前記側壁部と前記平面部とを止着接合して立体成形される箱本体を備えたことを特徴とする請求項1記載の包装箱。
- 前記止着部は、
前記側壁部の中途域短手方向の一方に延出して設けられ、又は、立体成形時に前記側壁部の中途域近傍に位置する前記平面部に延出して設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の包装箱。 - 前記箱本体を、可撓性部材で被装したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の箱本体で、挿脱可能に係合する一組の上箱と下箱を形成して構成したことを特徴とする包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002236276A JP2004075104A (ja) | 2002-08-14 | 2002-08-14 | 包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002236276A JP2004075104A (ja) | 2002-08-14 | 2002-08-14 | 包装箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100942227B1 (ko) | 2009-07-13 | 2010-02-16 | 이두수 | 싸바리 포장박스 및 그를 제조하기 위한 제조방법 |
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- 2002-08-14 JP JP2002236276A patent/JP2004075104A/ja active Pending
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KR100942227B1 (ko) | 2009-07-13 | 2010-02-16 | 이두수 | 싸바리 포장박스 및 그를 제조하기 위한 제조방법 |
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