JP2004075068A - 皮革を被覆したシフトノブ - Google Patents

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海谷 勝人
Takashi Arima
有馬 隆
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0278Constructional features of the selector lever, e.g. grip parts, mounting or manufacturing

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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

【課題】
 ボディ割れが無く、経年変化による皮革の接着面に於ける開口がほとんど起こらずに、手触り感に優れ、意匠性の高いシフトノブを低コストで提供する。
【解決手段】
 シフトノブボディに設けられた幅広の溝に、シフトノブの被覆用皮革の端面同士が溝底部で相対して配置され、該溝部に皮革端面が接着され、更に、入り子のが配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブである。入り子は、皮革でも良いし、樹脂、木材や金属等の棒状物体、該棒状物体に皮革を被覆したもの等を使用することができる。皮革と入り子上の皮革とがそれぞれの色又はそれぞれの表面状態を異なったものにすることにより製品の意匠性を高めることができる。
【選択図】  図1

Description

 本発明は、天然皮革や人工皮革を被覆したシフトノブに関するものである。
 特に、高級車に於いて、皮革を被覆したステアリングホイール、シフトノブが好んで使用されている。これは、ステアリングホイールやシフトノブを皮革で被覆することにより、高級感が出るからである。ステアリングホイール、シフトノブへの皮革の被覆は、従来、手縫い方式で行われてきた。手縫い方式は、裁断した皮革をステアリングホイールやシフトノブ等の被被覆体に巻き付けた後、人手により皮革端部同士を突き合わせて縫い合わせるものであった。しかしながら、この手縫い作業は作業工数が非常に多く、また、手間がかかるため生産量が限られ、従って、皮革で被覆したステアリングホイールやシフトノブは高価なものとなっていた。
 その上、手縫い方式に於いては、皮革の端部同士を縫い合わせる必要から、リング部皮革とスポーク部皮革を一体にして皮革を裁断していた。このため、皮革裁断の際の歩留まりが極めて悪いものとなっていた。そして、皮革裁断時の歩留まりを良くすることを優先してスポーク部の形状が決められていた。従って、特に、スポークやシフトノブデザインの自由度が小さく、例えば、スポークやシフトノブの形状を握りやすい形状に設計することすら制約されるといった状況にあった。
 これらの問題、特に、作業工数を低減するため、近時、接着方式が提案されている。接着方式は作業工数の低減が可能で、コスト低下を図るため広く採用されるようになってきている。しかし、接着方式に於いて、皮革が経年変化や環境変化を受けて、皮革が収縮し剥がれ現象が生じるという問題が指摘されている。
 即ち、接着した皮革の端面部分で、皮革が収縮し皮革接着部分が開口し、この開口部分が次第に大きくなっていくと同時に皮革の剥がれが生じるという現象である。この剥がれ現象は、直射日光の影響、環境温湿度の変化を受けて起こる。一般的な突き合わせ接着方式では、直射日光の熱と紫外線による皮革の劣化、収縮(ズレ応力が発生)又は硬化などが発生し、接着剤層が徐々に露出してしまい、更に接着剤層の劣化が進むなどして剥がれが発生しやすい傾向にある。更に、劣化した接着層に紫外線が当たり、皮革を被覆しているステアリングホイールのボディ部も劣化が起こることがある。また、運転時、接着層の開口部に手が引っかかり自動車運転の安全性にも影響を与える可能性がある。
 この問題に対処するため、実開平7−42736号に於いて、ステアリングホイールのボディ部に凹部を設け、この凹部に皮革の端縁部を挿入しする技術が提案されている。凹部、即ち、溝の深さは皮革厚さの1〜5倍、好ましくは3〜5倍であるが、これに対応してボディ部(ポリウレタンが多い)の厚みも薄くなっている。従って、ボディ部の断面2次モーメントが減少し、溝底部でボディ部の樹脂が割れるという問題が発生しやすい。その上、例えば運転時ステアリングホイールに捻り力がかかり、ボディ部の樹脂割れを促進することがある。また、実開平7−42736号に於いて、ステアリングホイール周方向に亘って凹部を設け皮革の端縁部を挿入した場合、皮革被覆後の皮革同士の合わせ部が蛇行するという問題があり、商品価値が低くなり実用上の障害となっている。更に、接着部の開口に作用する力が、樹脂割れを促す。
 皮革の端面を溝に挿入する場合、皮革同士の接着面に作用する力は剥離力である。皮革は剥離に対して弱く、皮革同士の接着で最も剥がれやすいものとなっている。従って、開口は溝の底が露出するまでには至らないものの、皮革同士の接着面での剥がれが起こりやすく、商品価値を低下させている。また、溝の幅は、皮革厚さの2倍程度であるため、皮革端面の挿入作業がやりにくいといった問題も指摘されている。
実開平7−42736号公報
 本発明の目的は、上記問題を解消した接着方式により皮革を被覆したシフトノブを提供しようとするものである。即ち、皮革裁断時の歩留まりを向上し、作業工数を減らしコスト低減を可能とし、経年変化によるボディ部の樹脂割れを低減し、被覆皮革の開口を防止し、同じく被覆皮革の剥がれが小さく、使用、即ち、自動車の運転に際して手の引っかかりが無くスムーズに操作が可能で、運転時の手触り感覚に優れ、しかも、シフトノブ形状の自由なデザインを可能にし商品価値を高める、皮革被覆シフトノブを提供しようとするものである。
 請求項1の発明は、シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、かつ、該溝に配置された皮革上に更に入り子の皮革が配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブである。
 請求項2の発明は、シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、かつ、該溝に配置された皮革上に更に樹脂、木材、金属等からなる棒状物体に皮革を被覆した入り子が配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブである。
 請求項3の発明は、シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、かつ、該溝に配置された皮革上に更に樹脂、木材、金属等からなる入り子が配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブ。
 請求項4の発明は、シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する一の皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、該溝に配置された皮革上に、更に、皮革の入り子又は樹脂、木材、金属等からなる棒状物体に皮革を被覆した入り子が配置、貼り付けられ、かつ、一の皮革と入り子上の皮革とがそれぞれの色又はそれぞれの表面状態が異なっていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の皮革を被覆したシフトノブである。
 請求項5の発明は、溝に於ける寸法関係が、シフトノブのリングを被覆する皮革の厚みをt、溝底部に於ける皮革端面間距離をs、溝底部に配置する皮革端面の長さをd1、d2とするとき、以下の関係にあることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の皮革を被覆したシフトノブである。
 2t≦d1≦5t
 2t≦d2≦5t
 0<s≦5t
 請求項6の発明は、シフトノブのリング部ボディと皮革との間に、スポンジ、クロロプレン、ゴム等の柔軟性シートを配したことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の皮革を被覆したシフトノブである。
 本発明の特徴は、シフトノブのボディ部に広幅の溝を設け、この溝にシフトノブを被覆する皮革を接着せしめ、この皮革の上に入り子を設けることにある。これらの構成により、1)経年変化による皮革の収縮が発生しても、皮革の接着面に於ける開口がほとんど皆無になる、2)溝の深さが浅くてよいので、ボディ強度を必要以上に損なうことがなくボディ割れを効果的に防止することができる、3)シフトノブ被覆の皮革の端面同士を繋ぐように入り子の皮革を接着するので、溝を浅くすることができ強度的に優れ、かつ、意匠性も非常に高い製品が得られる、4)シフトノブを被覆する皮革を接着するときは、皮革端面の突き合せ度合いを気にすることなく接着できるので、製造工程が簡略できる、5)溝の巾を広めに設定するので、皮革接着時の皮革のしわやなみうちなどを気にすることがなく、製造工程簡略化の効果が著しい、6)また、従来の方法ではなし得なかった機械化による配置、接着が可能になる、7)更に、入り子の皮革は幅広溝の凹部に接着するだけでよいので、難しい作業がなく、機械化による配置、接着が可能になる、等々の効果を発揮する。
 図1にシフトノブに本発明を適用した場合を示している。図1(a)は外観図を、図1(b)はAA’矢視図である。図2は、通常の方法により製造されたシフトノブを示している。図2(a)は外観図を、図2(b)はBB’矢視図である。図1(b)に示したように、芯金41の外側にボディ部42が配されその上に皮革43が被覆されている。シフトノブに設けられた溝に皮革の端面が接着されている。本発明のシフトノブは、図1に示したように、芯金41の外側にボディ部42があり、ボディ部42の外側に皮革43が配置されている。ボディ部42は、軟質ポリウレタンなどの軟質の樹脂が使用される。そして、溝には入り子44が配されている。シフトノブは、芯金に樹脂を射出成形するなどして成形するのが一般的である。
 本発明は、シフトノブに幅広の溝が設けられ、シフトノブを被覆する皮革の端面が該溝に配置され、接着される。皮革の端面は、溝の縦部のみに配置、接着してもよいが、溝の縦部と底部に配置、接着してもよい。特に、溝の深さが浅い場合には、溝の縦部と底部に、皮革の端面を配置、接着するのがよい。溝に配置する入り子が皮革のみからなる場合は、溝が浅くなるので皮革の端面は溝の縦部と底部に配置、接着する。溝に配置する入り子が、樹脂、木材、金属等の棒状物体、又はこれらの棒状物体に皮革を被覆したものを使用する場合は、溝が皮革のみのときより深くなるので、溝縦部にのみ皮革の端面を配置、接着してもよい。
 図3は、本発明の実施形態で、溝の縦部と底部に皮革の端面を配置、接着する例を示すものである。ノブ1の縦方向に幅広の溝12が設けられている。この溝12にノブ1を被覆する皮革13の端面14が互いに相対して該溝の底部に配置されている。溝12は、ボディ部9に設けられている。溝12の底部に於いて、皮革の端面14は、溝縦部15及び底部16に接着されている。溝に配置する皮革端間は、若干の隙間17を持たせるのが好ましい。この隙間17をゼロにしてもよいが、皮革13をボディ部9に密着させるように巻き付ける(被覆)際の皮革の伸びを吸収するため及び皮革接着時にしわが発生しないようにするために隙間17を設けるのが好ましい。
 皮革を溝内部に接着させるに際して、皮革端面を溝にクランク状に配置する。ここで、クランク状は、屈曲の形、数、角度、各辺の長さの比率等が特に限定されるものではなく、曲線により形成される形や複数の屈曲のある形状のものを含む。図3に於いて、皮革端面14は、互いに溝底部16で相対して配置され、皮革は溝縦部15と溝底部16に接着されている。この様に皮革をクランク状に配置接着させることにより、皮革とボディとの接着は強力なものになる。皮革端面の溝部へ接着は、皮革端面の一部又は全部が溝に接着していれば足りるのであって、溝底部と溝縦部の双方に全面に亘って接着されている場合に限定されるものではない。
 皮革は、シフトノブ全体に接着剤をつけて接着することができる。皮革は、接着剤を塗布すると接着剤が塗布された部分が硬くなる性質がある。このため、皮革に接着剤を塗布した部分は、手触りが悪いという問題がある。こうした理由から、皮革は直接ボディに接着剤により接着するのではなく、図3に示したように溝の縦部15と底部16にのみ接着剤を塗布し接着させるのが好ましい。こうすることにより、シフトノブを握ったとき皮革にごわごわ感が無く、皮革本来の手触りを実現することができる。その上、シフトノブと皮革の間にスポンジ、クロロプレン、ゴム等のシート状クッション材を配することも可能になり、運転時の手触り感を更によくすることができる。図7に、ボディ9と皮革10との間にクッション35が配されている例を示した。クッションにはスポンジや合成ゴムシートを使用することができる。これにより、シフトノブの手触りが一段と向上する。
 溝に皮革の端面を配置、接着したあと、更に、この溝に入り子を配置し、貼り付けることができる。入り子を貼り付けた例を、図4に示した。この例では、入り子は、樹脂、木材、金属等の棒状物体21に皮革22を被覆したものを使用している。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、皮革を折り重ねたものを使用してもよいし、厚い皮革をそのまま溝の寸法に合わしたものを使用してもよい。また、この際、入り子として、皮革を被覆しない樹脂、木材、ゴム等の棒状物体をそのまま使用することもできる。
 図4(b)は、溝部分を拡大して示したものである。樹脂、木材、金属等からできた棒状の物体21の上に皮革22を被覆したものを入り子としている。図5は、皮革を被覆しない木材、樹脂、金属等製の入り子24を示している。図6に於いては、折り曲げた皮革23が入り子となっている。
 入り子として皮革の入り子又は棒状物体に皮革を被覆した入り子を使用すると、入り子上に被覆された皮革とシフトノブを被覆した皮革とが接着されることになる。このような皮革同士の接着は、引つ張り方向の力が働く接着となる。皮革が収縮した場合、皮革間には引つ張り力が働くので、接着面での開口や剥がれが非常に起きにくくなる。これは、皮革の接着力は、剥離方向に対しては弱いのに対して、引張方向への接着力は強いからである。
 入り子を配置、貼付ける場合、皮革自身を入り子とするときには、ボディの溝に配置する皮革は、先に述べたようにクランク状に配置し溝に接着させるのが好ましい。一方、樹脂、木材若しくは金属等の棒状物体自身又は樹脂、木材若しくは金属等の棒状物体に皮革を被覆したもののときは、ボディの溝に配置する皮革は、必ずしも溝にクランク状に配置する必要はない。溝縦部のみに配置し溝縦部にのみ接着させてもよい。
 溝に皮革端面を配置、接着する場合の寸法関係は、図8に示したように、シフトノブを被覆する皮革の厚みをt、溝底部に於ける皮革端面間距離をs、溝底部に接着する皮革端面の長さをd1、d2とするとき、以下の関係にあることが好ましい。
2t≦d1≦5t
2t≦d2≦5t
0<s≦5t
 入り子の幅は、基本的には、溝の幅とほぼ同じで、溝に配置された皮革の端面とラップする寸法であればよい。製品の仕上がり具合、即ち、見栄えの観点から入り子の幅は、溝の幅から皮革2枚分の厚みを差し引いた値でもよい。また、入り子の厚みは、基本的には、溝の深さとほぼ同じ値にする。入り子の厚みが大きいと、溝の深さも深くなり、シフトノブボディの強度が低下する。溝の深さは、シフトノブの直径の十分の一から皮革厚みtの2倍程度までの値が好ましい。溝が深すぎると、ボディ強度が低下し、溝が浅いと接着力が不足することから、この間の値を選択するのが好ましい。
 皮革端面間距離sは、皮革をノブに被覆する際の伸縮等による誤差の吸収又は皺などの発生を防ぐためにとるものである。また、皮革は、採取場所により伸縮率が異なるので必然的に寸法誤差が生じる。皺の発生を防止し、寸法誤差を吸収するために皮革端面間距離をとるのである。皮革端面間距離sの採る値としては、皮革の厚みをtとして、ゼロを超えて5t以下の値が好ましい。sの値が大きくなるに従い、皺防止及び寸法誤差吸収の効果は大きくなるが、sが一定値以上になると最早その効果は期待できなくなる。その限界が、5t程度である。
 溝底部に接着する皮革端面の長さd1、d2は、シフトノブと皮革との接着力を確保するためと製品の外観を良くするためにとるものである。d1、d2の値が小さいと、皮革とシフトノブとの接着力は弱く、また、製品の外観が悪い。これらの値が大きくなるに従い、接着力、製品外観は良くなるが、その効果には限界がある。こうした観点から、d1、d2の値としては。皮革の厚みをtとして、2tから5tの間の値が好ましい。
 本発明の特徴は、シフトノブのボディ部に広幅の溝を設け、この溝にシフトノブを被覆する皮革を接着せしめ、更に、該溝に入り子を配置、貼り付けることにある。この際、シフトノブのボディに被覆する皮革と入り子にする皮革とは、それぞれ異なった色調のものにする、又は、エンボス加工するなどして皮革の表面状態が異なるものにすることにより、意匠性の高い、シフトノブに仕上げることができる。これの例を図9に示した。図9(a)では、入り子45となる皮革に縫い糸の飾り目47がつけられている。図9(b)には、入り子46の皮革がエンボス加工したものになっている。しかし、これに限定されるものではない。入り子の皮革は他の皮革と色調が異なる、例えば、入り子の皮革の色調が黒色に対して他の皮革の色調が黒色であってもよい。色の組合せはこれに限られるものではなく、適宜選択することができる。また、皮革の表面状態についても、エンボス加工にとどまらず、起毛処理、バックスキンの使用等がある。
 本発明の特徴は、シフトノブのボディ部に広幅の溝を設け、この溝にシフトノブを被覆する皮革を接着せしめ、この皮革の上に入り子を設けることにある。これらの構成により、皮革の接着面に於ける開口がほとんど皆無になる、ボディ割れを効果的に防止することができる、強度的に優れ、意匠性も非常に高い製品が得られる、製造工程が簡略できる、機械化による配置、接着が可能になる、また、従来の方法ではなし得なかった機械化による配置、接着が可能になる、等の効果を奏する。これらの効果を奏する本発明のシフトノブを核種の自動車に搭載することにより、自動車の価値が高まり、また、運転する者は快適にドライブを楽しむことができる。これをもって、自動車業界の発展に大きく寄与するものである。
シフトノブの構成例を示す図である。 シフトノブの例を示す図である。 本発明の実施形態の一例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例を示す図である。 溝形状を説明するための図である。 入り子の例を示す図である。
符号の説明
 1           シフトノブ
 8、41        芯金
 9、42        ボディ部
 10、13、22、23 皮革
 12          溝
 14          皮革端面
 15          溝縦部
 16          溝底部
 17          隙間
 21          棒状物体
 24、44、45、46 入り子
 43          皮革
 35          クッション
 40          シフトノブ
 47          縫い目飾り糸
 t、s、d1、d2   溝に於ける寸法を示す符号




Claims (6)

  1.  シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、かつ、該溝に配置された皮革上に更に入り子の皮革が配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブ。
  2.  シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、かつ、該溝に配置された皮革上に更に樹脂、木材、金属等からなる棒状物体に皮革を被覆した入り子が配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブ。
  3.  シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、かつ、該溝に配置された皮革上に更に樹脂、木材、金属等からなる入り子が配置、貼り付けられたことを特徴とする、皮革を被覆したシフトノブ。
  4.  シフトノブのリング部ボディに穿設され、その側面(縦部)及び底面(底部)がボディで囲繞される幅広の溝に、シフトノブを被覆する一の皮革の端面同士が溝底部で相対して皮革端面がクランク状に配置、接着され、該溝に配置された皮革上に、更に、皮革の入り子又は樹脂、木材、金属等からなる棒状物体に皮革を被覆した入り子が配置、貼り付けられ、かつ、一の皮革と入り子上の皮革とがそれぞれの色又はそれぞれの表面状態が異なっていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の皮革を被覆したシフトノブ。
  5.  溝に於ける寸法関係が、シフトノブのリングを被覆する皮革の厚みをt、溝底部に於ける皮革端面間距離をs、溝底部に配置する皮革端面の長さをd1、d2とするとき、以下の関係にあることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の皮革を被覆したシフトノブ。
    2t≦d1≦5t
    2t≦d2≦5t
    0<s≦5t
  6.  シフトノブのリング部ボディと皮革との間に、スポンジ、クロロプレン、ゴム等の柔軟性シートを配したことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の皮革を被覆したシフトノブ。


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