JP2004075023A - 車両情報記録装置およびシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】事故原因の解明に役立つ有用な情報を取得することができる車両情報記録装置およびシステムを提供すること。
【解決手段】相手車両Bは、カメラと自車位置を検出するGPS装置等を搭載しており、走行中の前方画像をカメラで撮影するとともにGPS装置による検出結果に基づいて自車の走行軌跡を取得し、これらを走行状態情報として通信可能範囲に含まれる道路を走行中の着目車両Aに向けて送信する。着目車両Aでは、この送られてくる走行状態情報を受信し、自車において取得した同種の情報とともにハードディスク装置に記録する。事故発生時には、この記録された走行状態情報が読み出される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の走行状態を記録する車両情報記録装置およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の車両の中には所定位置にカメラを搭載したものがあり、このカメラを用いて走行中の車両の前方を撮影することができる。また、最近の車両の中にはハードディスク装置やメモリカード等の書き込み可能な記録媒体が内蔵された車載機器を搭載したものがあり、車両が走行中に取得した各種の情報をこれらの記録媒体に逐次記録することができる。これらの技術を用いることにより、走行中の車両においてカメラで撮影した画像を記録媒体に逐次記録していくことが可能になる。また、このようにして車両の走行状態を記録しておくことにより、例えば事故発生時における事故原因の解明に役立たせることが期待される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車対車の衝突事故や接触事故を考えると、自車に搭載されたカメラによって撮影した画像を記録するだけでは、事故原因の解明にあまり有用な情報が得られないという問題があった。例えば、出会い頭の衝突事故を考えると、衝突事故が起こる直前にカメラの撮影範囲に相手車両が進入するため、撮影可能になるタイミングとほとんど同時に衝突してしまい、その時点で撮影が停止してしまうおそれがある。また、カメラの設置位置や視野角度、あるいは相手車両が接近してくる角度等によっては、自車に搭載されたカメラの撮影範囲から相手車両が外れてしまう場合もある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、事故原因の解明に役立つ有用な情報を取得することができる車両情報記録装置およびシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車両情報記録装置は、相手車両において取得した走行状態情報を着目車両において記録しており、着目車両に対して所定の位置関係にある相手車両を検出する車両検出手段と、車両検出手段によって検出された相手車両から送られてくるこの相手車両および着目車両の少なくとも一方に関する走行状態情報を受信する走行状態受信手段と、走行状態受信手段によって受信した走行状態情報を記録する走行状態記録手段とを備えている。これにより、着目車両において記録された情報に基づいて相手車両や着目車両の走行状態を調べることが可能になり、事故原因の解明に役立つ有用な情報を取得することができる。
【0006】
また、上述した車両検出手段によって検出された相手車両について、着目車両と接触する可能性を判定する接触判定手段をさらに備え、走行状態記録手段は、接触判定手段によって接触の可能性有りと判定された相手車両によって取得した走行状態情報を記録することが望ましい。これにより、走行状態情報の取得対象となる相手車両の数を減らすことが可能であり、この情報の記録に必要な走行状態記録手段の記録容量を少なくすることが可能になる。
【0007】
また、本発明の車両情報記録システムは、相手車両において取得した走行状態情報を着目車両において記録しており、相手車両に搭載された第1の車載端末装置と着目車両に搭載された第2の車載端末装置とを備えている。第1の車載端末装置は、相手車両自身および着目車両の少なくとも一方の走行状態を検出する走行状態検出手段と、走行状態検出手段によって検出された走行状態が含まれる走行状態情報を着目車両に向けて送信する送信手段とを有している。第2の車載端末装置は、送信手段から送信されてくる走行状態情報を受信する走行状態受信手段と、走行状態受信手段によって受信された走行状態情報を記録する走行状態記録手段とを有している。これにより、相手車両において相手車両自身や着目車両の走行状態を検出して送信するとともに、着目車両においてこの情報を受信して記録することが可能になり、事故原因の解明に役立つ有用な情報を着目車両において取得することができる。
【0008】
また、上述した走行状態検出手段は、相手車両自身の走行状態を検出する自車状態検出手段と、相手車両周辺を撮影するカメラとを備えることが望ましい。このように、相手車両から着目車両に送信される情報に、自車状態検出手段によって検出された相手車両の走行状態に関する情報と、カメラによって撮影された画像情報とを含ませることにより、事故原因の解明にさらに役立たせることが可能になる。
【0009】
また、上述した第2の車載端末装置は、着目車両に対して所定の位置関係にある相手車両を検出する車両検出手段をさらに備え、車両検出手段によって検出された相手車両について、走行状態受信手段による受信動作と走行状態記録手段による記録動作を行うことが望ましい。これにより、着目車両の周辺を走行している相手車両との間で走行状態に関する情報を送受信することが可能になり、送受信する情報量および記録対象となる情報量の削減が可能になる。
【0010】
また、第2の車載端末装置は、車両検出手段によって検出された相手車両について、着目車両と接触する可能性を判定する接触判定手段をさらに備え、接触判定手段によって接触の可能性有りと判定された相手車両について、走行状態受信手段による受信動作と走行状態記録手段による記録動作を行うことが望ましい。これにより、走行状態情報の取得対象となる相手車両の数をさらに減らすことが可能であり、この情報の記録に必要な走行状態記録手段の記録容量を少なくすることが可能になる。
【0011】
また、上述した送信手段から送信される走行状態に関する情報には、相手車両を特定する情報が含まれていることが望ましい。これにより、実際に発生した事故の相手方となる車両を特定することが可能になり、情報の有用性をさらに増すことが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両情報記録システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態の車両情報記録システムの概略を示す図である。本実施形態の車両情報記録システムは、車両Aに着目したときに(この車両を「着目車両」と称する)、通信可能範囲Lに含まれる他の車両B(この車両を「相手車両」と称する)との間で車車間ネットワークを形成して通信を行うことにより、相手車両Bにおいて収集した走行状態情報を取得して記録することに特徴がある。
【0013】
なお、相手車両Bにおいて収集される走行状態情報には、相手車両B自身の走行軌跡等の走行状態の他に、相手車両Bにおいて収集可能な着目車両Aの走行状態も含まれる。また、図1に示した例では、相互に直接的な通信が可能な着目車両Aと相手車両Bによって車車間ネットワークが形成される場合について説明しているが、3台以上の車両が存在する場合にその中の何台かの車両を中継して大きな車車間ネットワークが形成される場合であってもよい。
【0014】
図2は、本実施形態の車両情報記録システムを構成する着目車両Aに搭載された車載装置の全体構成を示す図である。なお、相手車両Bにも同様の車載装置が搭載されているものとする。
図2に示すように、着目車両Aに搭載された車載装置には、車載端末装置100、ナビゲーション装置200、運転者監視装置300、カメラ400、エアバッグ装置410、GPS装置420、自律航法センサ430が含まれている。
【0015】
車載端末装置100は、相手車両Bに搭載された車載端末装置100との間で車車間通信を行うとともにこの通信によって取得した走行状態情報を記録する処理を行う。このために、車載端末装置100は、端末制御部10、メモリ12、ハードディスク装置(HDD)14、送信部20、受信部22、アンテナ切替部24を含んで構成されている。なお、この着目車両Aを中継して他の2台あるいはそれ以上の車両間で通信を行う場合には、この車載端末装置100が中継装置として動作する。
【0016】
端末制御部10は、メモリ12やハードディスク装置14に格納された所定の動作プログラムを実行することにより、車載端末装置100の全体動作を制御する。メモリ12には、端末制御部10によって実行される動作プログラムの他に、この車載端末装置100に割り当てられた固有のID、この車載端末装置100が搭載された着目車両Aの車種情報や使用者情報が格納される。ハードディスク装置14は、端末制御部10によって実行される動作プログラムの他に、一あるいは複数の相手車両Bから送られてくる走行状態情報や、着目車両A自身に搭載されたカメラ400によって撮影された画像等を格納する。
【0017】
送信部20は、端末制御部10から出力される送信信号を、相手車両Bに向けてアンテナ切替部24を介してアンテナ26から送信する処理を行う。また、受信部22は、相手車両Bから送信されてアンテナ26に到達した受信信号をアンテナ切替部24を介して受信する処理を行う。アンテナ切替部24は、端末制御部10から入力される送受信切替信号に基づいて、アンテナ26を送信部20あるいは受信部22に選択的に接続する。
【0018】
図3は、ナビゲーション装置200および運転者監視装置300の詳細構成を示す図である。図3に示すように、ナビゲーション装置200は、ナビゲーション制御部30、ハードディスク装置(HDD)32、ディスプレイ装置34、操作部36を含んで構成されている。
【0019】
ナビゲーション制御部30は、所定の動作プログラムを実行することにより、ナビゲーション装置200の全体動作を制御しており、これにより地図画像の表示処理や経路探索処理・経路誘導処理等の所定のナビゲーション動作が行われる。ハードディスク装置32は、各種のナビゲーション動作を行うために必要な地図データが格納される。但し、地図データの格納方法については、本実施形態のようにハードディスク装置32に格納する場合の他にDVDやCD等のディスク型記録媒体に格納するようにしてもよい。あるいは、ナビゲーション動作を行う毎に、地図配信センターから配信してもらうようにしてもよい。
【0020】
ディスプレイ装置34は、ナビゲーション制御部30から出力される地図画像や操作画面に関する画像を表示する。例えば、ディスプレイ装置34は、液晶表示装置によって構成されている。操作部36は、利用者がナビゲーション装置200に対して操作指示を行うものであり、ナビゲーション装置200の筐体に備わった各種の操作キーやこの筐体とは別に用意されたリモートコントロールユニットに備わった各種の操作キーやジョイスティックキー等によって構成されている。
【0021】
上述したナビゲーション装置200には、GPS装置420と自律航法センサ430が接続されている。これらは、ナビゲーション装置200の筐体内部に設けられている場合もあり、必ずしも筐体外部で接続されている必要はない。GPS装置420は、GPSアンテナとこのGPSアンテナで受信した衛星の電波を解析する演算部とを有しており、着目車両Aの位置(経度、緯度)を出力する。このGPS装置420から出力される着目車両Aの位置情報は、車載端末装置100にも送られる。
【0022】
また、自律航法センサ430は、距離センサと方位センサ(ジャイロ)とを含んでおり、これらのセンサ出力に基づいてナビゲーション制御部30によって着目車両Aの位置が計算される。なお、本実施形態では、着目車両Aの位置を検出するために、GPS装置420と自律航法センサ430の両方を用いているが、GPS装置420のみを用いるようにしてもよい。
【0023】
また、図3に示すように、運転者監視装置300は、居眠り運転検出部40、飲酒運転検出部42、警報確認判定部44を含んで構成されている。なお、この運転者監視装置300も車載端末装置100やナビゲーション装置200と同様に所定の制御部によって動作プログラムを実行することにより動作している。
【0024】
居眠り運転検出部40は、着目車両Aの運転者の居眠り運転を検出する。例えば、居眠り運転検出部40は、車室内にカメラを設置して運転者の目の動きを撮影し、瞬きの頻度を調べることにより、この運転者の居眠り運転を検出する。居眠り運転が検出された場合には、スピーカ(図示せず)から所定の警報音が出力される。
【0025】
飲酒運転検出部42は、着目車両Aの運転者の飲酒運転を検出する。例えば、飲酒運転検出部42は、アルコール成分を検出するセンサを用いて運転者の吐息に含まれるアルコール成分を検出することにより、この運転者の飲酒運転を検出する。飲酒運転が検出された場合には、スピーカから所定の警告音が出力される。
【0026】
警報確認判定部44は、着目車両Aにおいて運転者に対して行われた各種の警告動作に対して運転者自身によって確認動作が行われたか否かを判定する。例えば、一時停止位置を通過する直前にその旨が通知される場合を考えると、運転者がその通知に対して何らかの応答を行ったか否かが判定される。ナビゲーション装置200のディスプレイ装置34に所定の表示を行うことによりこの通知を行うものとすると、カメラで撮影した画像に基づいて運転者の瞳の動きを観察し、警告動作を行った直後にディスプレイ装置34の画面を見たか否かを調べることにより、運転者が応答したか否かを判定することができる。あるいは、警告動作を行った後にその確認動作を運転者が音声で行うものとすると、車室内の所定位置に設置されたマイクロホンで集音してその確認音声の有無を調べることにより、運転者が応答したか否かを判定することができる。なお、上述した警告動作の応答の有無判定を行う前提として、車両位置と一時停止位置の正確な位置を把握している必要があるが、これらの位置の把握は、ナビゲーション装置200によって行われる。
【0027】
着目車両Aにおいて、端末制御部10、送信部20、受信部22、アンテナ切替部24、アンテナ26が車両検出手段に、端末制御部10、受信部22、アンテナ切替部24、アンテナ26が走行状態受信手段に、端末制御部10、ハードディスク装置14が走行状態記録手段に、端末制御部10、ナビゲーション装置200、GPS装置420が接触判定手段にそれぞれ対応する。また、相手車両Bにおいて、GPS装置420、運転者監視装置300が自車状態検出手段に、GPS装置420とカメラ400が走行状態検出手段に、端末制御部10、送信部20、アンテナ切替部24、アンテナ26が送信手段にそれぞれ対応する。
【0028】
本実施形態の車両情報記録システムに含まれる着目車両Aおよび相手車両Bはこのような構成を有する車載装置を搭載しており、次に着目車両Aおよび相手車両Bのそれぞれにおける車載装置の動作を説明する。
図4は、着目車両Aの主に車載端末装置100の動作手順を示す流れ図である。着目車両Aに搭載された車載端末装置100の端末制御部10は、他車(他の相手車両B)を新たに検出したか否かを判定する(ステップ100)。車車間ネットワークを構成する他の車両が存在する場合には走行状態情報の送信元となりうる相手車両Bが存在するということであり、この判定では、車車間ネットワークを構成する他の車両の有無が調べられる。他の車両が存在しない場合にはステップ100の判定において否定判断が行われ、この判定処理が繰り返される。
【0029】
また、新しい相手車両Bが着目車両Aの通信可能範囲Lに進入して新しい車車間ネットワークが形成された場合にはステップ100の判定において肯定判断が行われる。次に、端末制御部10は、この新たに検出された相手車両Bを走行状態情報の受信対象とするか否かを判定する(ステップ101)。本実施形態では、着目車両Aと接触する可能性のある相手車両Bのみを受信対象としており、着目車両Aとの接触の可能性を考慮してこの判定が行われる。例えば、着目車両Aが走行中の道路と交差する道路上を交差位置に向かって相手車両Bが走行しているケース(ケース1)、着目車両Aが走行中の道路を前方から着目車両Aに向かって相手車両Bが走行しているケース(ケース2)、着目車両Aと同じ道路上を同じ方向に走行している場合であって着目車両Aの近傍あるいは後方を相手車両Bが走行しているケース(ケース3)については、これらの相手車両Bが着目車両Aと接触するおそれがあると判定される。また、これらのケースに該当するか否かは、着目車両A自身に搭載されたナビゲーション装置200によって着目車両Aが走行中の道路を抽出するとともにこの道路上の位置をGPS装置420を用いて特定し、相手車両Bに搭載されたナビゲーション装置200によって相手車両Bが走行中の道路を抽出するとともにこの道路上の位置をGPS装置420を用いて特定した結果を受信し、これらの情報に基づいて判定される。
【0030】
上述したいずれのケースにも該当しない場合にはステップ101において否定判断が行われ、この相手車両Bが受信対象となるまでこの判定が繰り返される。また、上述したいずれかのケースに該当する場合にはステップ101の判定において肯定判断が行われ、次に、端末制御部10は、走行状態情報の記録タイミングが到来したか否かを判定する(ステップ102)。例えば、着目車両Aと相手車両Bとの距離が所定距離以内(例えば300m以下)になったときに走行状態情報の記録を行うものとすると、着目車両Aと相手車両Bとの距離が所定距離以内になるまではステップ102の判定において否定判断が行われ、次に、端末制御部10は、相手車両Bが受信対象から外れたか否か、すなわち相手車両Bが着目車両Aの通信可能範囲から外れたか否かを判定する(ステップ103)。相手車両Bが受信対象から外れた場合には肯定判断が行われ、この相手車両Bに対応する走行状態情報の記録に関する一連の処理が終了する。一方、相手車両Bが受信対象から外れていない場合には、ステップ103の判定において否定判断が行われ、ステップ102に戻って走行状態情報の記録開始タイミングの有無判定が繰り返される。
【0031】
また、着目車両Aと相手車両Bとが所定距離以内に接近して走行状態情報の記録開始タイミングが到来した場合にはステップ102の判定において肯定判断が行われ、次に、端末制御部10は、走行状態情報の記録を開始する(ステップ104)。記録の対象となる走行状態情報には、相手車両Bにおいて撮影されたカメラ400の画像と、GPS装置420によって検出された相手車両Bの走行軌跡と、相手車両Bに搭載された運転者監視装置300による各種の監視結果の他に、着目車両A自身において収集された同種の情報が含まれる。また、相手車両Bから遅れてくる走行状態情報には、この相手車両Bに搭載された端末装置100を特定するためのIDや、相手車両Bの車種情報等が含まれている。事故が発生した場合に、これらの情報に基づいて事故の相手方となる車両を特定することができる。
【0032】
次に、端末制御装置10は、着目車両Aと相手車両Bとの間で事故が発生したか否かを判定する(ステップ105)。この判定は、例えばエアバッグ装置410が作動したか否かを調べることにより行われる。事故が発生しない場合には否定判断が行われ、次に、端末制御装置10は、走行状態情報の記録を行っている相手車両Bが記録対象から外れたか否かを判定する(ステップ106)。例えば、通信可能範囲から外れた場合や、交差点通過等によって接触する可能性がなくなってしまった場合には、走行状態情報を記録する必要がなくなってこの判定において肯定判断が行われる。この場合には、それまで記録した走行状態情報を削除して(ステップ107)、この情報記録に関する一連の処理を終了する。
【0033】
また、着目車両Aと相手車両Bとの間で事故が発生した場合にはステップ105の判定において肯定判断が行われ、次に、端末制御部10は、それまで記録された走行状態情報に事故発生の日時等を追加して記録情報の保存処理を行った後(ステップ108)、走行状態情報の記録に関する一連の処理を終了する。
【0034】
図5は、相手車両Bの主に車載端末装置100の動作手順を示す流れ図である。相手車両Bに搭載された車載端末装置100び端末制御部10は、走行状態情報の送信先となる他車(着目車両A)を検出したか否かを判定する(ステップ200)。車車間ネットワークを構成する他の車両が存在する場合には走行状態情報の送信先となる着目車両Aが存在するということであり、この判定では、車車間ネットワークを構成する他の車両の有無が調べられる。他の車両が存在しない場合にはステップ200の判定において否定判断が行われ、この判定処理が繰り返される。
【0035】
また、車車間ネットワークを構成する他の車両が存在する場合にはステップ200において肯定判断が行われ、次に、端末制御部10は、車車間ネットワークを構成する他の車両(着目車両A)のそれぞれについて以下の処理を行う。
まず、端末制御部10は、検出した一の着目車両Aを走行状態情報の送信対象とするか否かを判定する(ステップ201)。この判定は、図4のステップ101において行われる判定処理と同じ要領で行われ、2台の車両の接触の有無が考慮される。検出した一の着目車両Aを走行状態情報の送信対象としない場合にはステップ201の判定において否定判断が行われ、この判定処理が繰り返される。
【0036】
また、検出した一の着目車両Aを走行状態情報の送信対象とする場合にはステップ201の判定において肯定判断が行われ、次に、端末制御部10は、走行状態情報の送信タイミングが到来したか否かを判定する(ステップ202)。この判定は、図4のステップ102において行われる判定処理と同じ要領で行われ、2台の車両の相対的な位置関係が考慮される。送信タイミングが到来しない場合にはステップ202の判定において否定判断が行われ、次に、端末制御部10は、検出された着目車両Aが走行状態情報の送信対象から外れたか否かを判定する(ステップ203)。着目車両Aが送信対象から外れた場合には肯定判断が行われ、この着目車両Aに対応する走行状態情報の送信に関する一連の処理が終了する。一方、着目車両Aが送信対象から外れていない場合には、ステップ203の判定において否定判断が行われ、ステップ202に戻って走行状態情報の送信開始タイミングの有無判定が繰り返される。
【0037】
また、送信開始タイミングが到来した場合にはステップ202の判定において肯定判断が行われ、次に、端末制御部10は、この端末制御部10を有する車載端末装置100が搭載された相手車両Bによる走行状態情報の取得処理を行う(ステップ204)。これにより、この相手車両Bに搭載されたカメラ400によって撮影した画像や、GPS装置420によって検出された相手車両B自身の軌跡情報、運転者監視装置300による監視結果情報などが取得され、一時的にメモリ12あるいはハードディスク装置14に格納される。
【0038】
次に、端末制御部10は、取得した走行状態情報を着目車両Aに向けて送信する(ステップ205)。この送信処理は、走行状態情報の送信先となる着目車両が存在する場合には、それぞれの着目車両Aを送信先として繰り返し行われる。次に、端末制御部10は、車両情報情報の送信先となっている着目車両Aが送信対象から外れたか否かを判定する(ステップ206)。この判定は、図4のステップ106の判定処理と同じ要領で行われ、通信可能範囲から外れたか否かや交差点通過等によって接触する可能性がなくなったか否かなどが考慮される。送信対象から外れない場合には否定判断が行われ、ステップ204に戻って走行状態情報の取得処理が繰り返される。また、送信対象から外れた場合には、ステップ206の判定において肯定判断が行われ、走行状態情報の送信に関する一連の処理が終了する。
【0039】
このように、本実施形態の車両情報記録システムでは、着目車両Aにおいて記録された情報に基づいて相手車両Bや着目車両Aの走行状態を調べることが可能になるため、事故原因の解明に役立つ有用な情報を取得することができる。また、走行状態情報を記録する対象を着目車両Aと接触する可能性のある相手車両Bのみとすることにより、走行状態情報の取得対象となる相手車両Bの数を減らすことが可能であり、この情報の記録に必要なハードディスク装置14の記録容量やこの情報の取得に必要な通信容量を少なくすることが可能になる。
【0040】
図6〜図8は、2台の車両の走行位置と走行状態情報の記録状態との関係を示す図である。まず、図6に示すように、着目車両Aと相手車両Bとが互いに離れた位置を走行している場合には車車間ネットワークが形成されていないため、着目車両Aでは相手車両Bを検出していない。
【0041】
次に、図7に示すように、着目車両Aと相手車両Bとが接近して互いの通信可能範囲Lに他の車両が進入すると、車車間ネットワークが形成される。この状態で、さらに着目車両Aと相手車両Bとが接近すると、走行状態情報の記録が開始される。なお、上述した説明では、一の着目車両Aにおいて他の相手車両Bから送られてくる走行状態情報を記録する場合について説明したが、相手車両Bのそれぞれも着目車両としての動作も行っており、他の車両から送られてくる走行状態情報の記録を行っている。
【0042】
さらに、図8に示すように、一方の車両(例えば相手車両B)が接触が起こる可能性のある交差点を通過してしまうと、車車間ネットワークが解除される(あるいは互いに通信可能範囲を走行中の場合は車車間ネットワークが維持され、互いの車両が受信対象あるいは送信対象から除外される)。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、複数の車両が存在した場合に、それぞれの車両に搭載された車載端末装置100同士で通信を行うことにより形成される車車間ネットワークを考えたが、例えば通信衛星を介したり、移動体通信網を介して形成されたネットワークを考えるようにしてもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、車車間ネットワークが形成された後に、所定の記録タイミングや送信タイミングが到来したか否かを判定して(図4のステップ102、図5のステップ202)、走行状態情報の送信動作や記録動作を開始しているが、車車間ネットワークが形成された後に直ちにこれらの動作を開始するようにしてもよい。この場合には、2台の車両が接触する可能性のある地点に到達するまでの時間が2台の車両の相対位置に応じて一定しないが、例えば、直前の所定時間についてのみ走行状態情報を保持し、それ以前の分については削除するようにすればよい。
【0045】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、着目車両において記録された情報に基づいて相手車両や着目車両の走行状態を調べることが可能になり、事故原因の解明に役立つ有用な情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車両情報記録システムの概略を示す図である。
【図2】本実施形態の車両情報記録システムを構成する着目車両に搭載された車載装置の全体構成を示す図である。
【図3】ナビゲーション装置および運転者監視装置の詳細構成を示す図である。
【図4】着目車両の主に車載端末装置の動作手順を示す流れ図である。
【図5】相手車両の主に車載端末装置の動作手順を示す流れ図である。
【図6】2台の車両の走行位置と走行状態情報の記録状態との関係を示す図である。
【図7】2台の車両の走行位置と走行状態情報の記録状態との関係を示す図である。
【図8】2台の車両の走行位置と走行状態情報の記録状態との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 端末制御部
12 メモリ
14、32 ハードディスク装置(HDD)
20 送信部
22 受信部
24 アンテナ切替部
30 ナビゲーション制御部
34 ディスプレイ装置
36 操作部
40 居眠り運転検出部
42 飲酒運転検出部
44 警報確認判定部
100 車載端末装置
200 ナビゲーション装置
300 運転者監視装置

Claims (7)

  1. 相手車両において取得した走行状態情報を着目車両において記録する車両情報記録装置であって、
    前記着目車両に対して所定の位置関係にある前記相手車両を検出する車両検出手段と、
    前記車両検出手段によって検出された前記相手車両から送られてくるこの相手車両および前記着目車両の少なくとも一方に関する前記走行状態情報を受信する走行状態受信手段と、
    前記走行状態受信手段によって受信した前記走行状態情報を記録する走行状態記録手段と、
    を備えることを特徴とする車両情報記録装置。
  2. 請求項1において、
    前記車両検出手段によって検出された前記相手車両について、前記着目車両と接触する可能性を判定する接触判定手段をさらに備え、
    前記走行状態記録手段は、前記接触判定手段によって接触の可能性有りと判定された前記相手車両によって取得した前記走行状態情報を記録することを特徴とする車両情報記録装置。
  3. 相手車両において取得した走行状態情報を着目車両において記録する車両情報記録システムであって、
    前記相手車両に搭載されており、前記相手車両自身および前記着目車両の少なくとも一方の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記走行状態検出手段によって検出された前記走行状態が含まれる前記走行状態情報を前記着目車両に向けて送信する送信手段とを有する第1の車載端末装置と、
    前記着目車両に搭載されており、前記送信手段から送信されてくる前記走行状態情報を受信する走行状態受信手段と、前記走行状態受信手段によって受信された前記走行状態情報を記録する走行状態記録手段とを有する第2の車載端末装置と、
    を備えることを特徴とする車両情報記録システム。
  4. 請求項3において、
    前記走行状態検出手段は、前記相手車両自身の走行状態を検出する自車状態検出手段と、前記相手車両周辺を撮影するカメラとを備えることを特徴とする車両情報記録システム。
  5. 請求項3または4において、
    前記第2の車載端末装置は、前記着目車両に対して所定の位置関係にある前記相手車両を検出する車両検出手段をさらに備え、
    前記車両検出手段によって検出された前記相手車両について、前記走行状態受信手段による受信動作と前記走行状態記録手段による記録動作を行うことを特徴とする車両情報記録システム。
  6. 請求項5において、
    前記第2の車載端末装置は、前記車両検出手段によって検出された前記相手車両について、前記着目車両と接触する可能性を判定する接触判定手段をさらに備え、
    前記接触判定手段によって接触の可能性有りと判定された前記相手車両について、前記走行状態受信手段による受信動作と前記走行状態記録手段による記録動作を行うことを特徴とする車両情報記録システム。
  7. 請求項3〜6のいずれかにおいて、
    前記送信手段から送信される前記走行状態情報には、前記相手車両を特定する情報が含まれていることを特徴とする車両情報記録システム。
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