JP2004074163A - 歯車転造装置及び歯車転造方法 - Google Patents

歯車転造装置及び歯車転造方法 Download PDF

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Kenji Nakai
中井 健二
Satoru Iwase
岩瀬 悟
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Abstract

【課題】同一軸上に一体的に異諸元の複数の歯車を同時に正確に転造すること。
【解決手段】歯車転造装置は、歯車素材に各平ダイス3〜6を押し付けて両者に転運動を行わせ各平ダイス3〜6の歯形に応じた歯を歯車素材に付し、同一軸上に一体をなす二歯車1,2を同時に転造する。平ダイス3,4及び平ダイス5,6は、それぞれ一対をなし、各歯車1,2に対応して歯車素材を挟んで配置される。各平ダイス3〜6は、各歯車1,2を転造するために異諸元の歯形を有する。各平ダイス3〜6に対応して、サーボモータ7〜10がそれそれ設けられる。サーボモータ7,8及びサーボモータ9,10には、対応する平ダイス3,4及び平ダイス5,6の駆動位相を互いに同期させる同期装置が設けられる。各同期装置による駆動位相の間の位相差を一定に保持する軸間位相調整装置が設けられる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、歯車素材に転造工具を押し付けて歯車素材と転造工具との間で転がり運動を行わせることにより転造工具の歯形に応じた歯を歯車素材に付けて歯車を転造する歯車転造装置及び歯車転造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の歯車転造装置及び歯車転造方法により転造される歯車は、生産能率が高く、歯が丈夫になることが特色となっている。
【0003】
ここで、歯車転造装置及び歯車転造方法として、丸棒状の歯車素材に一つの歯車を転造するものの他、丸棒状の一つの歯車素材に複数の歯車を同時に転造するものもある。複数の歯車を同時に転造する技術は、例えば、特開昭59−7450号公報及び特開昭63−67463号公報に開示されている。これらの従来技術では、外径、歯形及び歯数等の諸元を同じくした複数の歯車が、隣りどうし相互に半ピッチだけずらされて転造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記各従来公報には、複数の歯車を同時に転造することが開示されるものの、外径、歯形及び歯数等の諸元の異なる複数の歯車を同時に転造することについて何も開示されていない。即ち、前記従来公報の歯車転造装置及び歯車転造方法では、諸元の異なる複数の歯車を同一軸上に同時に転造することができなかった。
【0005】
このため、同一軸上に一体をなす諸元の異なる複数の歯車を得るには、個々の歯車を別々に転造しなければならず、転造の全工程に時間がかかると共に、複数の歯車相互の歯の位相を整合させることが難しかった。
【0006】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、同一軸上に一体をなす諸元の異なる複数の歯車を同時に正確に転造することを可能にした歯車転造装置及び歯車転造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、歯車素材に転造工具を押し付けて歯車素材と転造工具との間で転がり運動を行わせることにより転造工具が持つ歯形に応じた歯を歯車素材に付けて歯車を転造するものであり、同一軸上に一体をなす複数の歯車を同時に転造する歯車転造装置において、転造工具は、転造される各歯車毎に歯車素材を挟んで一対ずつ配置されることと、各一対の転造工具は、諸元の異なる複数の歯車を転造するために、互いに異なる諸元の歯形を有することと、各一対の転造工具毎に設けられ、一対の転造工具を相互に反対方向へ駆動するための駆動手段と、各一対の転造工具毎に対応して設けられ、一対の転造工具の駆動位相を互いに同期させるため位相同期手段と、各位相同期手段による駆動位相の間の位相差を一定に保持するための位相差保持手段とを備えたことを趣旨とする。
【0008】
上記発明の構成によれば、各駆動手段を駆動させることにより、転造される各歯車毎に歯車素材を挟んで配置された各一対の転造工具が駆動され、歯車素材と両転造工具との間で転がり運動が行われる。これにより、転造工具が持つ歯形に応じた歯が歯車素材に付けられ複数の歯車が同時に転造される。又、諸元の異なる複数の歯車を転造するために、各一対の転造工具が互いに異なる諸元の歯形を持つことから、各一対の転造工具により転造される歯車は、互いに諸元の異なる歯車として転造される。
ここで、転造される各歯車毎に、諸元の異なる歯形を持った一対の転造工具が駆動されることから、それらの駆動位相は各一対の転造工具の間で互いに異なるものとなる。しかし、この発明では、各一対の転造工具において、二つの転造工具の駆動位相が位相同期手段により互いに同期させられ、各位相同期手段による駆動位相の間の位相差が位相差保持手段により一定に保持されるので、転造される各歯車の間で、歯の位相の関係が一定に保たれる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、歯車素材は、諸元の異なる各歯車に対応してピッチ円直径の異なる複数の部位を含むことを趣旨とする。
【0010】
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、歯車素材が各歯車に対応してピッチ円直径の異なる複数の部位を含むことから、それらの部位で互いにピッチ円直径の異なる複数の歯車が同時に転造されることになる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、歯車素材に転造工具を押し付けて歯車素材と転造工具との間で転がり運動を行わせることにより転造工具が持つ歯形に応じた歯を歯車素材に付けて歯車を転造するものであり、同一軸上に一体をなす複数の歯車を同時に転造する歯車転造方法において、各歯車に対応して歯車素材を挟んで配置された一対の転造工具を互いに反対方向へ駆動させ、各一対の転造工具の駆動位相を互いに同期させると共に、各一対の転造工具に係る駆動位相の間の位相差を一定に保持することを趣旨とする。
【0012】
上記発明の構成によれば、転造される各歯車毎に歯車素材を挟んで配置された各一対の転造工具が駆動され、歯車素材と両転造工具との間で転がり運動が行われる。これにより、転造工具が持つ歯形に応じた歯が歯車素材に付けられ複数の歯車が同時に転造される。又、諸元の異なる複数の歯車を転造するために、各一対の転造工具が互いに異なる諸元の歯形を持つことから、各一対の転造工具により転造される歯車は、互いに諸元の異なる歯車として転造される。
ここで、転造される各歯車毎に、諸元の異なる歯形を持った一対の転造工具が駆動されることから、それらの駆動位相は各一対の転造工具の間で互いに異なるものとなる。しかし、この発明では、各一対の転造工具において、二つの転造工具の駆動位相が互いに同期させられ、各一対の駆動工具に係る駆動位相の間の位相差が一定に保持されるので、転造される各歯車の間で、歯の位相の関係が一定に保たれる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、歯車素材は、諸元の異なる各歯車に対応してピッチ円直径の異なる複数の部位を含むことを趣旨とする。
【0014】
上記発明の構成によれば、請求項3に記載の発明の作用に加え、歯車素材が各歯車に対応してピッチ円直径の異なる複数の部位を含むことから、それらの部位で互いにピッチ円直径の異なる複数の歯車が同時に転造されることになる。
【0015】
請求項5に記載の歯車の発明は、請求項1又は2に記載の歯車転造装置により転造されたことを趣旨とする。
【0016】
上記発明の構成によれば、転造により得られる複数の歯車が同一軸上に一体をなす。
【0017】
請求項6に記載の歯車の発明は、請求項3又は4に記載の歯車転造方法により転造されたことを趣旨とする。
【0018】
上記発明の構成によれば、転造により得られる複数の歯車が同一軸上に一体をなす。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の歯車転造装置及び歯車転造方法を具体化した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1には、この実施の形態の歯車転造装置の機械的な概略構成を斜視図に示す。この歯車転造装置は、丸棒状の歯車素材に転造工具を押し付けて歯車素材と転造工具との間で転がり運動を行わせることにより転造工具が持つ歯形に応じた歯を歯車素材に付けて歯車を転造するものであり、同一軸上に一体をなす小歯車1と大歯車2を同時に転造するように構成される。
【0021】
この実施の形態で、転造工具として平ダイス3,4,5,6が使用される。各平ダイス3〜6は、転造される各歯車1,2毎に歯車素材を挟んで一対をなして配置される。即ち、小歯車1を転造するためのA軸用第1平ダイス3とA軸用第2平ダイス4が一対をなし、大歯車2を転造するためのB軸用第1平ダイス5とB軸用第2平ダイス6が一対をなす。ここで、「A軸」とは、加工軸の一つを意味し、「B軸」とは、加工軸の他の一つを意味する(以下において同じ。)。
【0022】
各一対の平ダイス3〜6は、諸元の異なる二つの歯車1,2を転造するために、互いに異なる諸元の歯形を有する。ここで、各歯車1,2の諸元として、外径、歯形、歯数及びモジュール等が互いに異なる。二つの歯車1,2は、これらの諸元を異にするが、同一軸上に一体形成される。
【0023】
各一対の平ダイス3〜6には、対応する平ダイス3,4及び対応する平ダイス5,6を相互に反対方向へ駆動するための駆動手段として、サーボモータ7〜10が設けられる。即ち、A軸用第1平ダイス3には、A軸用第1サーボモータ7が、A軸用第2平ダイス4には、A軸用第2サーボモータ8がそれぞれ設けられる。A軸用の両サーボモータ7,8は、一対をなして駆動制御される。一方、B軸用第1平ダイス5には、B軸用第1サーボモータ9が、B軸用第2平ダイス6には、B軸用第2サーボモータ10がそれぞれ設けられる。B軸用の両サーボモータ9,10は、一対をなして駆動制御される。
【0024】
図2には、転造前の歯車素材11と各平ダイス3〜6の配置を示す。歯車素材11は、諸元の異なる二つの歯車1,2に対応してピッチ円直径の異なる小径部位11a及び大径部位11bを含む。この歯車素材11は、所定の支軸12上に固定され、支軸12と一体回転可能に設けられる。
【0025】
図1において、A軸用の両サーボモータ7,8を駆動させることにより、A軸用の両平ダイス3,4が、歯車素材11の小径部位11aに押し付けられ、矢印で示すように、互いに逆方向へ動かされて、両平ダイス3,4と小径部位11aとの間で転がり運動が行われる。そして、両平ダイス3,4が持つ歯形に応じた歯を小径部位11aに付けて小歯車1の転造が行われる。
【0026】
図3〜図6には、平ダイス3,4を使用して行う一連の転造方法の原理図を示す。図3に示すように、平ダイス3,4の歯形13は、食付き刃と、加工刃と、仕上げ刃とを含み、それらが互いに連続して設けられる。そして、図3に示すように、最初の「食付き開始」の段階では、両平ダイス3,4の食付き刃の先端が歯車素材11に押し付けられて食付きが開始される。その後、図4に示すように、両平ダイス3,4が移動すると、食付き刃による食付き加工が進行する。
図5に示すように、両平ダイス3,4が更に移動すると、加工刃による加工が開始される。そして、両平ダイス3,4が更に移動すると、仕上げ刃による仕上げが行われ、やがて図6に示すように、仕上げが終了する。このように、両平ダイス3,4が互いに逆方向へ移動する間に、歯車素材11の外周に歯14が付けられ、仕上げが終了することにより小歯車1の転造が完了する。
【0027】
同様に、B軸用の両サーボモータ9,10を駆動させることにより、図1において、B軸用の両平ダイス5,6が、歯車素材11の大径部位11bに押し付けられ、互いに逆方向へ動かされて、両平ダイス5,6と大径部位11bとの間で転がり運動が行われる。そして、両平ダイス5,6が持つ歯形に応じた歯を歯車素材11の大径部位11bに付けて大歯車2の転造が行われる。
【0028】
図7には、一つの歯車素材11から転造された小歯車1及び大歯車2を一体に有する複歯車15の断面図を、図8には、複歯車15を図7の左側から見た図をそれぞれ示す。この実施の形態で、小歯車1及び大歯車2の歯14はそれぞれヘリカルスプラインであり、それらスプラインの捻れの方向は互いに逆向きに設定される。歯数は、小歯車1より大歯車2の方が多くなっている。
【0029】
この実施の形態では、小歯車1と大歯車2の転造が、一対をなすA軸用平ダイス3,4と、同じく一対をなすB軸用平ダイス5,6とにより同時に行われる。即ち、一対の平ダイス3,4、一対の平ダイス5,6により、小歯車1と大歯車2の食付き開始が同時に行われ、小歯車1と大歯車2の仕上げ終了が同時に行われる。従って、外径、歯形、歯数、モジュール及び捻れ方向の異なる二つの歯車1,2を、同一の歯車素材11において同一軸上に同時に転造するためには、A軸用及びB軸用の各対の平ダイス3〜6を、互いに同期を整合させながら駆動させる必要がある。そのためには、A軸用及びB軸用の各サーボモータ7〜10を好適に制御する必要がある。
【0030】
図9には、A軸用及びB軸用の各サーボモータ7〜10を制御するための制御装置の構成をブロック図に示す。この制御装置は、中心的な役割を果たす軸間位相調整装置21と、その軸間位相調整装置21に速度比係数α及び位置補正値β等の微調整データを入力するための微調整データ入力装置22と、軸間位相調整装置21に、寸法、位置情報、歯車諸元、歯車位置位相、速度比係数α及び位置補正値βの設定値等の加工仕様データを入力するための加工仕様データ入力装置23と、軸間位相調整装置21からの指令信号を受けて動作するA軸用同期装置24及びB軸用同期装置25と、A軸用同期装置24からの指令信号を受けて動作するA軸用第1電動サーボ装置26及びA軸用第2電動サーボ装置27と、B軸用同期装置25からの指令信号を受けて動作するB軸用第1電動サーボ装置28及びB軸用第2電動サーボ装置29とを備える。A軸用第1電動サーボ装置26は、A軸用第1サーボモータ7を安定駆動させるものである。A軸用第2電動サーボ装置27は、A軸用第2サーボモータ8を安定駆動させるものである。B軸用第1電動サーボ装置28は、B軸用第1サーボモータ9を安定駆動させるものである。B軸用第2電動サーボ装置29は、B軸用第2サーボモータ10を安定駆動させるのものである。
【0031】
A軸用同期装置24は、A軸用の平ダイス3,4の駆動位相を互いに同期させるためにA軸用の電動サーボ装置26,27を介して、A軸用のサーボモータ7,8を制御する。同じく、B軸用同期装置25は、B軸用の平ダイス5,6の駆動位相を互いに同期させるためにB軸用の電動サーボ装置28,29を介して、B軸用のサーボモータ9,10を制御する。A軸用同期装置24及びB軸用同期装置25は、本発明の位相同期手段に相当する。
【0032】
軸間位相調整装置21は、A軸用同期装置25によるA軸用の平ダイス3,4の駆動位相と、B軸用同期装置25によるB軸用の平ダイス5,6の駆動位相との間の位相差を一定に保持するためのものであり、本発明の位相差保持手段に相当する。軸間位相調整装置21は、次式1に従って、上記位相差を一定に保持する。
XB=α・XA+β   ・・・(式1)
ここで、「XA」は、A軸位置を意味し、「XB」は、B軸位置を意味する。
【0033】
各装置21〜25は、CPU、ROM及びRAM等の電子部品より構成され、所定のプログラムに基づいてそれぞれに必要な演算処理を実行する。従って、軸間位相調整装置21は、A軸用同期装置25及びB軸用同期装置26による駆動位相の位相差を一定に保つような位相調整信号を、各軸用同期装置25,26へ出力する。各軸用同期装置25,26は、軸間位相調整装置21からの位相調整信号に従い、各軸用電動サーボ装置26〜29を介して、各軸用サーボモータ7〜10の出力を制御する。これにより、A軸用の平ダイス3,4の駆動位相とB軸用の平ダイス5,6の駆動位相との間の位相差が一定に保たれる。これにより、小歯車1と大歯車2とに付けられる歯の位相差が常に一定に保たれる。
【0034】
ここで、上記歯車転造装置を用いて行われる歯車転造の手順について説明する。図10にその工程流れをフローチャートに示す。
【0035】
先ず、第1工程(1)では、数値制御の設定が行われる。即ち、第1に、設備条件を「原点」にする。ここでは、各平ダイス3〜6を取り付けるための工具台(図示略)には、予め原点が設定される。同様に、各組の平ダイス3〜6も、工具台との定められた関係位置に歯車歯形等が切られている。第2に、数値制御の設定として、加工データの入力が行われる。これは、加工仕様データ入力装置23を使用してオペレータにより行われる。
【0036】
次に、第2工程(2)では、工具(各平ダイス3〜6)を工具台に取り付ける。第3工程(3)では、歯車素材11を加工センターに取り付ける。これもオペレータにより行われる。
【0037】
次に、第4工程(4)では、各サーボモータ7〜10を駆動させて二つの歯車1,2の加工を行う。
【0038】
次に、第5工程(5)では、加工具合を検査し、或いは、A軸用平ダイス3,4の位相とB軸用平ダイス5,6の位相との位相差等を測定する。これもオペレータにより行われる。
【0039】
次に、第6工程(6)では、測定された位相差に誤差があれば、速度比係数α及び位置補正値β等の補正数値データを手作業で再入力する。このデータ再入力は、微調整データ入力装置22を使用してオペレータにより行われる。ここで、これらのデータは、必要があれば、第1工程(1)の「加工データ入力」で入力されたデータに自動的にフィードバックされ次回からの加工誤差を僅少にするために使用される。
【0040】
その後、第7工程(7)で、次の歯車素材について新たに加工を行う。その後、第8工程(8)で、検査と位相差等の再確認を行う。この再確認の結果、位相差が許容範囲内であれば、第9工程(9)で、そのまま連続加工を行う。このような手順流れで転造作業が続けられる。
【0041】
以上のような手順を前提に歯車転造が行われる。この実施の形態の歯車転造方法は、歯車素材11に平ダイス3〜6を押し付けて歯車素材11と平ダイス3〜6との間で転がり運動を行わせることにより平ダイス3〜6が持つ歯形に応じた歯を歯車素材11に付けて少歯車1及び大歯車2を転造するものであり、同一軸上に一体をなす大小二つの歯車1,2を同時に転造するものである。この方法において、各歯車1,2に対応して歯車素材11を挟んで配置されたA軸用の一対の平ダイス3,4、B軸用の一対の平ダイス5,6をそれぞれ互いに反対方向へ駆動させる。又、A軸用の一対の平ダイス3,4の駆動位相、B軸用の一対の平ダイス5,6の駆動位相を互いに同期させると共に、A軸用の一対の平ダイス3,4の駆動位相とB軸用の一対の平ダイス5,6の駆動位相との間の位相差を一定に保持するのである。
【0042】
以上説明した本実施の形態の歯車転造装置及び歯車転造方法によれば、各サーボモータ7〜10を駆動させることにより、転造される各歯車1,2毎に歯車素材11を挟んで配置されたA軸用の一対の平ダイス3,4、B軸用の一対の平ダイス5,6がそれぞれ駆動され、歯車素材11の小径部位11aと両平ダイス3,4との間、歯車素材11の大径部位11bと両平ダイス5,6との間でそれぞれ転がり運動が行われる。これにより、各平ダイス3〜6が持つ歯形13に応じた歯14が歯車素材11の少径部位11a及び大径部位11bに付けられ小歯車1及び大歯車2が同時に転造される。又、諸元として外径、歯形、歯数及びモジュールが互いに異なる二つの歯車1,2を転造するために、A軸用の一対の平ダイス3,4とB軸用の一対の平ダイス5,6が互いに異なる諸元の歯形13を持つことから、A軸用の一対の平ダイス3,4、B軸用の一対の平ダイス5,6により転造される歯車1,2は、互いに諸元の異なる歯車1,2として転造される。
【0043】
ここで、転造される各歯車1,2毎に、諸元の異なる歯形13を持ったA軸用の一対の平ダイス3,4、B軸用の一対の平ダイス5,6がそれぞれ駆動されることから、それらの駆動位相はA軸用の一対の平ダイス3,4と、B軸用の一対の平ダイス5,6との間で互いに異なるものとなる。しかし、この実施の形態の歯車転造装置では、A軸用の一対の平ダイス3,4、B軸用の一対の平ダイス5,6のそれぞれにおいて、一対の平ダイス3,4の駆動位相、一対の平ダイス5,6の駆動位相がそれぞれA軸用同期装置24、B軸用同期装置25により互いに同期させられ、各同期装置24,25による駆動位相の間の位相差が軸間位相調整装置21により一定に保持されるので、転造される各歯車1,2の間で、歯14の位相の関係が一定に保たれる。このため、同一軸上に一体をなす諸元の異なる大小二つの歯車1,2を同時に正確に転造することができる。つまり、諸元の異なる二つの歯車1,2を別々に転造することなく一つの工程で転造することができ、併せて、転造される各歯車1,2の間の歯の位相関係を一定に保つことができる。
【0044】
この実施の形態では、歯車素材11が、諸元としての外径、歯形、歯数及びモジュールの異なる小歯車1と大歯車2に対応して、ピッチ円直径の異なる小径部位11aと大径部位11bを含むことから、それらの各部位11a,11bで互いに外径の異なる二つの歯車1,2が同時に転造される。このため、外径、歯形、歯数及びモジュール等の諸元と、外径の異なる二つの歯車1,2を同時に製造することができる。
【0045】
この実施の形態の歯車転造装置及び歯車転造方法により得られる二つの歯車1,2が同一軸上に一体をなすことから、二つの歯車1,2を一組の歯車として一体的に取り扱い、使用することができる。
【0046】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の歯車転造装置及び歯車転造方法を具体化した第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に説明する各実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
【0047】
図11に、この実施の形態の歯車転造装置の機械的な概略構成を斜視図に示す。この実施の形態では、A軸用の一対の平ダイス3,4と、B軸用の一対の平ダイス5,6(平ダイス6は図面上省略される。)のそれぞれに対して駆動手段としてのサーボモータ31,32が設けられる。即ち、A軸用の一対の平ダイス3,4に対しては、A軸用サーボモータ31が設けられ、B軸用の一対の平ダイス5,6に対しては、B軸用サーボモータ32が設けられる。一方、A軸用の一対の平ダイス3,4と、B軸用の一対の平ダイス5,6には、それらの移動を案内するためのガイドフレーム33,34,35,36がそれぞれ設けられ、各ガイドフレーム33〜36には、対応する各平ダイス3〜6を駆動するためのラック37,38,39,40がそれぞれ設けられる。各ラック37〜40には、それぞれピニオン41,42,43,44が設けられる。即ち、A軸用第1平ダイス3に対応するガイドフレーム33には、ラック37が設けられ、そのラック37に噛合するピニオン41が設けられる。A軸用第2平ダイス4に対応するガイドフレーム34には、ラック38が設けられ、そのラック38に噛合するピニオン42が設けられる。更に、B軸用第1平ダイス5に対応するガイドフレーム35には、ラック39が設けられ、そのラック39に噛合するピニオン43が設けられる。B軸用第2平ダイス6に対応するガイドフレーム36には、ラック40が設けられ、そのラック40に噛合するピニオン44が設けられる。そして、A軸用の一対の平ダイス3,4に対応する一対のピニオン41,42は、A軸用サーボモータ31に設けられたA軸用駆動歯車45に連結される。同様に、B軸用の一対の平ダイス5,6に対応する一対のピニオン43,44は、B軸用サーボモータ32の出力軸に設けられたB軸用駆動歯車46に連結される。
【0048】
上記構成において、A軸用サーボモータ31を駆動させることにより、A軸用駆動歯車45、両ピニオン41,42を介して両ラック37,38が互いに反対方向へ駆動され、その動きによりA軸用の一対の平ダイス3,4が互いに逆方向へ同期して移動する。これら平ダイス3,4の移動により、第1実施の形態と同様に、小歯車1の転造が行われる。この実施の形態では、上記一対のラック37,38、一対のピニオン41,42及びA軸用駆動歯車45により、A軸用の一対の平ダイス3,4のための本発明の位相同期手段が構成される。同様に、B軸用サーボモータ32を駆動させることにより、B軸用駆動歯車46、両ピニオン43,44を介して両ラック39,40が互いに反対方向へ駆動され、その動きによりB軸用の一対の平ダイス5,6が互いに逆方向へ移動する。これら平ダイス5,6の移動により、第1実施の形態と同様に、大歯車2の転造が行われる。この実施の形態では、上記一対のラック39,40、一対のピニオン43,44及びB軸用駆動歯車46により、B軸用の一対の平ダイス5,6のための本発明の位相同期手段が構成される。各ガイドフレーム33〜36の先端には、対応する各平ダイス3〜6の原位置を調整するための原位置調整機構47,48,49,50がそれぞれ設けられる。
【0049】
図12には、A軸用及びB軸用のサーボモータ31,32を制御するための制御装置の構成をブロック図に示す。この制御装置は、中心的な役割を果たす軸間位相調整装置21と、その軸間位相調整装置21に微調整データを入力するための微調整データ入力装置22と、軸間位相調整装置21に、各種加工仕様データを入力するための加工仕様データ入力装置23と、軸間位相調整装置21からの指令信号を受けて動作するA軸用電動サーボ装置51及びB軸用電動サーボ装置52とを備える。A軸用電動サーボ装置51は、A軸用サーボモータ31を安定駆動させるものである。B軸用電動サーボ装置52は、B軸用サーボモータ32を安定駆動させるものである。
【0050】
軸間位相調整装置21は、A軸用サーボモータ31によるA軸用の平ダイス3,4の駆動位相と、B軸用サーボモータ32によるB軸用の平ダイス5,6の駆動位相との間の位相差を一定に保持するためのものであり、本発明の位相差保持手段に相当する。
【0051】
上記構成において、軸間位相調整装置21は、A軸用サーボモータ31及びB軸用サーボモータ32の駆動位相の位相差を一定に保つような位相調整信号を、各軸用電動サーボ装置51,52へ出力する。各軸用電動サーボ装置51,52は、軸間位相調整装置21からの位相調整信号に従い、各軸用サーボモータ31,32の出力を制御する。これにより、A軸用の平ダイス3,4の駆動位相とB軸用の平ダイス5,6の駆動位相との間の位相差が一定に保たれる。これにより、小歯車1と大歯車2とに付けられる歯14の位相差が、常に一定に保たれる。
【0052】
従って、この実施の形態の歯車転造装置によっても、第1の実施の形態の転造装置と同様の作用及び効果を得ることができる。加えて、この実施の形態では、A軸用の一対の平ダイス3,4と、B軸用の一対の平ダイス4,6のためにそれぞれ一つのサーボモータ31,32が設けられるだけなので、第1の実施の形態に比べてサーボモータの数を削減することができ、それらサーボモータ31,32に関わる制御装置の構成を第1の実施の形態のそれに比べて簡略化することもできる。
【0053】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の歯車転造装置及び歯車転造方法を具体化した第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0054】
図13に、この実施の形態の歯車転造装置の機械的な概略構成を斜視図に示す。この実施の形態の歯車転造装置は、四つの平ダイス3〜4の代わり4つのロールダイス53,54,55,56を使用する点で第1の実施の形態の歯車転造装置と異なる。ここで、各ロールダイス53〜56は、転造される各歯車1,2毎に歯車素材を挟んで一対をなして配置される。即ち、小歯車1を転造するためのA軸用第1ロールダイス53とA軸用第2ロールダイス54が一対をなし、大歯車2を転造するためのB軸用第1ロールダイス55とB軸用第2ロールダイス56が一対をなしている。A軸用第1サーボモータ7とA軸用第1ロールダイス53との間は、モータ歯車57及びダイス歯車58を介して連結される。A軸用第2サーボモータ8とA軸用第2ロールダイス54との間は、同じくモータ歯車57及びダイス歯車58を介して連結される。同様に、B軸用第1サーボモータ9とB軸用第1ロールダイス55との間、B軸用第2サーボモータ10とB軸用第2ロールダイス56との間は、それぞれモータ歯車57及びダイス歯車58(図示略)を介して連結される。
【0055】
図13において、A軸用のサーボモータ7,8を駆動させることにより、A軸用のロールダイス53,54が歯車素材11の小径部位11aに押し付けられ、矢印で示すように、互いに逆方向へ回転されて、両ロールダイス53,54と小径部位11aとの間で転がり運動が行われる。そして、両ロールダイス53,54が持つ歯形に応じた歯を小径部位11aに付けて小歯車1の転造が行われる。同時に、B軸用の両サーボモータ9,10を駆動させることにより、B軸用の両ロールダイス55,56が歯車素材11の大径部位11bに押し付けられ、矢印で示すように、互いに逆方向へ回転されて、両ロールダイス55,56と大径部位11bとの間で転がり運動が行われる。そして、両ロールダイス55,56が持つ歯形に応じた歯を大径部位11bに付けて大歯車2の転造が行われる。
【0056】
この実施の形態の歯車転造装置でも、A軸用及びB軸用の各サーボモータ7〜10を制御するための制御装置が設けられ、その構成は図9に示す第1の実施の形態のそれと同じである。
【0057】
従って、この実施の形態の歯車転造装置によっても、第1の実施の形態の転造装置と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0058】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の歯車転造装置及び歯車転造方法を具体化した第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
図14に、この実施の形態の歯車転造装置の機械的な概略構成を示す。この実施の形態の歯車転造装置は、四つの平ダイス3〜4の代わり4つのロールダイス53〜56を使用する点で第2の実施の形態の歯車転造装置と異なる。小歯車1を転造するためのA軸用第1ロールダイス53とA軸用第2ロールダイス54が一対をなし、大歯車2を転造するためのB軸用第1ロールダイス55とB軸用第2ロールダイス56が一対をなすのは、前記第3の実施の形態と同じである。A軸用サーボモータ31とA軸用の一対のロールダイス53,54との間は、モータ歯車59、カウンタ歯車60,61及びダイス歯車62,63を介して連結される。B軸用サーボモータ32とB軸用の一対のロールダイス55,56との間は、同様にモータ歯車59、カウンタ歯車60,61及びダイス歯車62,63(図示略)を介して連結される。この実施の形態では、A軸用及びB軸用のサーボモータ31,32のそれぞれに対応して設けられたモータ歯車59、カウンタ歯車60,61及びダイス歯車62,63により、本発明の位相同期手段が構成される。
【0060】
図14において、A軸用サーボモータ31を駆動させることにより、A軸用の両ロールダイス53,54が、歯車素材11の小径部位11aに押し付けられ、矢印で示すように、互いに逆方向へ回転されて、両ロールダイス53,54と小径部位11aとの間で転がり運動が行われる。そして、両ロールダイス53,54が持つ歯形に応じた歯を小径部位11aに付けて小歯車1の転造が行われる。同時に、B軸用サーボモータ32を駆動させることにより、B軸用の両ロールダイス55,56が、歯車素材11の大径部位11bに押し付けられ、矢印で示すように、互いに逆方向へ回転されて、両ロールダイス55,56と大径部位11bとの間で転がり運動が行われる。そして、両ロールダイス55,56が持つ歯形に応じた歯を大径部位11bに付けて大歯車2の転造が行われる。
【0061】
この実施の形態でも、A軸用及びB軸用の両サーボモータ31,32を制御するための制御装置を備え、その構成は図12に示す第2の実施の形態のそれと同じである。
【0062】
従って、この実施の形態の歯車転造装置によっても、第2の実施の形態の転造装置と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0063】
尚、この発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【0064】
例えば、前記各実施の形態では、同一軸上に一体をなす諸元の異なる二つの歯車1,2を転造する場合に具体化したが、歯車の数は三つ以上であってもよい。
【0065】
又、前記各実施の形態では、各歯車1,2の歯14をヘリカルスプラインとしたが、複数の歯車の歯は通常の平行歯であってもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明の構成によれば、同一軸上に一体をなす諸元の異なる複数の歯車を同時に正確に転造することができるという効果を発揮する。
【0067】
請求項2に記載の発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ピッチ円直径の異なる複数の歯車を同時に製造することができるという効果を発揮する。
【0068】
請求項3に記載の発明の構成によれば、同一軸上に一体をなす諸元の異なる複数の歯車を同時に正確に転造することができるという効果を発揮する。
【0069】
請求項4に記載の発明の構成によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、ピッチ円直径の異なる複数の歯車を同時に製造することができるという効果を発揮する。
【0070】
請求項5に記載の発明の構成によれば、複数の歯車が同一軸上に一体をなすことから、複数の歯車を一組の歯車として一体的に取り扱い使用することができるという効果を発揮する。
【0071】
請求項6に記載の発明の構成によれば、複数の歯車が同一軸上に一体をなすことから、複数の歯車を一組の歯車として一体的に取り扱い使用することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、歯車転造装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】歯車素材と各平ダイスの配置を示す側面図である。
【図3】平ダイスを使用して行う転造方法を示す原理図である。
【図4】平ダイスを使用して行う転造方法を示す原理図である。
【図5】平ダイスを使用して行う転造方法を示す原理図である。
【図6】平ダイスを使用して行う転造方法を示す原理図である。
【図7】一体的に転造された大小二つの歯車を有する複歯車を示す断面図である。
【図8】複歯車を図7の左側から見た図である。
【図9】各サーボモータの制御装置を示すブロック図である。
【図10】歯車転造の工程流れを示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に係り、歯車転造装置の概略構成を示す斜視図である。
【図12】各サーボモータの制御装置を示すブロック図である。
【図13】第3の実施の形態に係り、歯車転造装置の概略構成を示す斜視図である。
【図14】第4の実施の形態に係り、歯車転造装置の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1   小歯車
2   大歯車
3   A軸用第1平ダイス(転造工具)
4   A軸用第2平ダイス(転造工具)
5   B軸用第1平ダイス(転造工具)
6   B軸用第2平ダイス(転造工具)
7   A軸用第1サーボモータ(駆動手段)
8   A軸用第2サーボモータ(駆動手段)
9   B軸用第1サーボモータ(駆動手段)
10  B軸用第2サーボモータ(駆動手段)
11  歯車素材
11a 小径部位
11b 大径部位
13  歯形
14  歯
21  軸間位相調整装置(位相差保持手段)
24  A軸用同期装置(位相同期手段)
25  B軸用同期装置(位相同期手段)
31  A軸用サーボモータ(駆動手段)
32  B軸用サーボモータ(駆動手段)
33  ガイドフレーム
34  ガイドフレーム
35  ガイドフレーム
36  ガイドフレーム
37  ラック
38  ラック
39  ラック
40  ラック
41  ピニオン
42  ピニオン
43  ピニオン
44  ピニオン
45  A軸用駆動歯車
46  B軸用駆動歯車
53  A軸用第1ロールダイス(転造工具)
54  A軸用第2ロールダイス(転造工具)
55  B軸用第1ロールダイス(転造工具)
56  B軸用第2ロールダイス(転造工具)
59  モータ歯車
60  カウンタ歯車
61  カウンタ歯車
62  ダイス歯車
63  ダイス歯車

Claims (6)

  1. 歯車素材に転造工具を押し付けて前記歯車素材と前記転造工具との間で転がり運動を行わせることにより前記転造工具が持つ歯形に応じた歯を前記歯車素材に付けて歯車を転造するものであり、同一軸上に一体をなす複数の歯車を同時に転造する歯車転造装置において、
    前記転造工具は、前記転造される各歯車毎に前記歯車素材を挟んで一対ずつ配置されることと、
    前記各一対の転造工具は、諸元の異なる複数の歯車を転造するために、互いに異なる諸元の歯形を有することと、
    前記各一対の転造工具毎に設けられ、一対の転造工具を相互に反対方向へ駆動するための駆動手段と、
    前記各一対の転造工具毎に対応して設けられ、前記一対の転造工具の駆動位相を互いに同期させるため位相同期手段と、
    前記各位相同期手段による駆動位相の間の位相差を一定に保持するための位相差保持手段と
    を備えたことを特徴とする歯車転造装置。
  2. 前記歯車素材は、前記諸元の異なる各歯車に対応してピッチ円直径の異なる複数の部位を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯車転造装置。
  3. 歯車素材に転造工具を押し付けて前記歯車素材と前記転造工具との間で転がり運動を行わせることにより前記転造工具が持つ歯形に応じた歯を前記歯車素材に付けて歯車を転造するものであり、同一軸上に一体をなす複数の歯車を同時に転造する歯車転造方法において、
    前記各歯車に対応して前記歯車素材を挟んで配置された一対の転造工具を互いに反対方向へ駆動させ、前記各一対の転造工具の駆動位相を互いに同期させると共に、前記各一対の転造工具に係る駆動位相の間の位相差を一定に保持することを特徴とする歯車転造方法。
  4. 前記歯車素材は、前記諸元の異なる各歯車に対応してピッチ円直径の異なる複数の部位を含むことを特徴とする請求項3に記載の歯車転造方法。
  5. 請求項1又は2に記載の歯車転造装置により転造されたことを特徴とする歯車。
  6. 請求項3又は4に記載の歯車転造方法により転造されたことを特徴とする歯車。
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