JP2004073686A - 集塵機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッド部4の側面方向に伸びる突起部8を形成し、クランプ装置9付近の両側或いは片側に設けた上記突起部8によりクランプ装置9を保護するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸引した粉塵等を溜めるためのタンク部と、モータ等を収納するヘッド部とが着脱可能な可搬形の集塵機に関するものであり、特に上記集塵機のタンク部に対するヘッド部の位置決め構造、及びヘッド部とタンク部とを固定・解除するためのクランプ装置の保護構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の集塵機を図5〜図7を用いて説明する。図5は従来の集塵機を示す正面図、図6は図5に示す集塵機の左側面図、図7は図6に示す集塵機の平面図である。図5〜図7に示すように一般的な可搬形の集塵機は、図示しないダクトホース内を通り搬送されてくる粉塵や液体等を収納するためのタンク部5を有していると共に、このタンク部5に対して駆動源であるモータ等を有するヘッド部4が着脱可能に設けられており、タンク5内に溜まった粉塵等はタンク部5に対してヘッド部4を離脱した後に廃棄できるよう構成されている。
【0003】
上記ヘッド部4には、モータにより回転される集塵ファン及び当該モータの起動・停止を行うスイッチ3等が設けられており、更にヘッド部4はモータと集塵ファンの形状により上方から見てほぼ円形状になっていると共に、ヘッド部4に対応してタンク部5上方の開口部もほぼ円形状になっている。
【0004】
また、タンク部5には、ヘッド部4を固定・解除するためのクランプ装置9、粉塵等を搬送するためのダクトホースを着脱可能な接続部7等が設けられている。
【0005】
このような構成において、スイッチ3をオンするとモータにより集塵ファンが回転し、タンク部5を介してダクトホース内に吸引力が生じ、この吸引力を利用してダクトホース内を通り粉塵等がタンク部5内に搬送され収納される。そして、タンク部5内の集塵等を廃棄する場合には、クランプ装置9を解除してヘッド部4を上方に持ち上げタンク部5から取り外し、タンク部5を横転させて溜まった粉塵等を廃棄している。廃棄後は立て直したタンク部5にヘッド部4を載置しクランプ装置9で自由な位置に固定している。
【0006】
しかし、上述した集塵機において、作業者がタンク部5にヘッド部4を載置した場合、スイッチ3を有するほぼ円形のヘッド部4の回転方向を規制するものがないため、タンク部5のダクトホース接続部7とヘッド部4のスイッチ3取り付け面とが同一直線上に位置することが殆どなく、また作業者も意識して合わせることなく無意識のうちに組み込んでしまっているのが現状である。このためヘッド部4とタンク部5の組立後、集塵作業を行う時に作業者側にスイッチ3面が向いていないことに気づき、即ちダクトホースで集塵機本体を引きながら作業することからダクトホース接続側が作業者位置となるため、この位置にスイッチ3面がないと作業者は集塵機本体の後方に回り込んでスイッチ3を操作しなければならなかった。つまり、作業開始、途中中断、終了時の都度、スイッチ3を操作する必要があるため、適正な位置にスイッチ3面がないとスイッチ3のオン/オフに手間を要するため、操作性及び作業性の低下を招いてしまうという問題があった。
【0007】
また、タンク部5にヘッド部4を固定・解除するための樹脂性クランプ装置9は、ヘッド部4及びタンク部5が上方から見てほぼ円形状に形成されていることから、必然的にクランプ装置9がヘッド部4及びタンク部5の外側面に突出して設けられている。このため、集塵機の転倒時等にクランプ装置9が破損しないように、クランプ装置9の幅を狭くしたり、更にはクランプ9装置のクランプ部材の材質を細いピアノ線にしたりしてして突出量を少なくしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の集塵機には、タンク部に対してヘッド部を任意の箇所に位置決めするための手段がなかったため、タンク部に設けたダクトホースの接続部とヘッド部に設けたスイッチ面とが同一直線上に位置しない場合が多々あり、ダクトホース接続側にいる作業者がオン/オフ操作を行う場合にダクトホースの接続部側にスイッチ面がなく、わざわざ集塵機本体の後方に回り込んでスイッチを操作しなければならず、スイッチ3のオン/オフに手間を要するため、操作性及び作業性の低下を招いてしまうという問題があった。
【0009】
また、上述したように従来の集塵機では、転倒時におけるクランプ装置の破損を低減するためにできるだけヘッド部4及びタンク部5の外側面に突出しないようクランプ部材の材質や大きさ等に制限を設けていたため、デザインを含むクランプ装置の設計に自由度がないという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上記問題を解消し、クランプ部材の材質や大きさ等の制限に左右されることのないクランプ装置によりタンク部とヘッド部との位置決めを容易に行うことで、ダクトホースの接続部とスイッチ面とを常に合わせることができる集塵機の操作性及び作業性の向上を図ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、駆動源であるモータと、モータによって回転される集塵ファンと、ファンを収容するヘッド部と、ヘッド部に設け且つ前記モータを制御するためのスイッチと、スイッチを有するヘッド部の下方に位置し且つ集塵ファンにより搬送される粉塵を収納するためのタンク部と、タンク部の接続部に取り付けられるダクトホースとを備えた集塵機において、タンク部に対してヘッド部を任意の箇所に位置決めするためヘッド部にクランプ装置を案内する突起部を設けることにより達成される。
【0012】
また、上記目的は、駆動源であるモータと、モータによって回転される集塵ファンと、ファンを収容するヘッド部と、ヘッド部に設け且つモータを制御するためのスイッチと、スイッチを有するヘッド部の下方に位置し且つ集塵ファンにより搬送される粉塵を収納するためのタンク部と、タンク部の接続部に取り付けられるダクトホースとを備えた集塵機において、ヘッド部にクランプ装置を収容するための凹部を設けることにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本実施例における集塵機を図1〜図4を用いて説明する。図1は本実施例における集塵機の一例を示す正面図、図2は図1に示す集塵機の左側面図、図3は図1に示す集塵機の右側面図、図4は図3に示す集塵機の平面図である。
【0014】
図1〜図4において、集塵機は、駆動源であるモータ1と、このモータ1に直結された集塵ファン2及び上記モータの起動・停止を行うスイッチ3を有するヘッド部4と有しており、このヘッド部4はモータ1と集塵ファン2の形状により上方から見てほぼ円形状をしている。円形状をしたヘッド部4の下部には集塵した液体或いは粉塵等を溜めるためのタンク部5が配置されており、このタンク部5には粉塵等を搬送するためのダクトホース6を着脱する接続部7が適所に設けられている。また、上記ヘッド部4下端の一部は下方に向けて突出するほぼU字形に形成されており、これに対してタンク部5に設けたダクトホース6を着脱する接続部7上端の一部をU字形に合わさる、即ちU字形にならう凹部形状(U字溝)となっている。そして前記U字形の突出部と前記凹部形状は、同一直線上に位置するようヘッド部4及びタンク部5のそれぞれに形成されている。なお、ヘッド部4とタンク部5とを同位置に合わせるための形状として、上記ヘッド部4の下端の一部を上方に向けて逆U字形を形成させ、これにタンク部5に設けたダクトホース6を着脱する接続部7の上端部形状を逆U字形に合わせても良い。つまり、U字形の向きが逆に設けられていても同様の効果を得ることができる。更に、上述したU字形以外にV字形であっても良く、この他以外の形状であっても上記効果を奏する形状であれば足りる。また、ヘッド部4或いはタンク部5を形成する部材により一体的に突出部或いは凹部形状を形成する実施例について説明したが、上記突出部或いは凹部形状は、ヘッド部4或いはタンク部5を形成する部材とは別の部材で形成しても良い。
【0015】
また、タンク部5にはヘッド部4を固定・解除するため複数のクランプ装置9が設けられていると共に、クランプ装置9の両側にはヘッド部4の側面方向に伸び且つ上記クランプ装置9を保護するための突起部8(保護壁)が形成されている。この突起部8とクランプ装置9の位置を合わせることで、ダクトホース6の接続部7とスイッチ3面とが合うように構成されている。なお、上記突起部8は上記クランプ装置の幅より大きい突出量を有している。
【0016】
上記構成において、スイッチ3をオンするとモータ1が起動し、集塵ファン2が回転するためタンク部5を介してダクトホース6内に吸引力が発生する。粉塵等はこの吸引力によりダクトホース6を介してタンク部5内に搬送される。タンク部5内の集塵等を廃棄する場合には、クランプ装置9を解除してヘッド部4を上方に持ち上げタンク部5から取り外し、タンク部5ごと横に倒して溜まった粉塵等を廃棄することができる。廃棄後はタンク部5にヘッド部4を載置しクランプ装置9で固定するのだが、この時、上述した突起部8を目安にタンク部5に固着したクランプ装置9と突起部8の位置を合わせることで、突起部8が案内部となり、タンク部5の接続部7の位置とヘッド部4のスイッチ3面とを常に同位置に合わせた状態(適正な状態)でクランプ装置9により確実に固定することができる。また、上述した互いのU字形8が合わさることで適正な位置にクランプ装置9により固定される。
【0017】
よって、常にスイッチ3面が作業者側に位置するため、スイッチ3の操作性が良く、作業性の向上が図れる。
【0018】
また、クランプ装置9の外周をカバーする突起部8が伸びているため、集塵機本体が転倒してしまった場合などに突起部8がクランプ装置9を確実に保護するため、クランプ装置9が破損してしまうことを確実に防ぐことができる。特に大型のクランプ装置9の場合、従来であれば突出量が大きかったため、横転時の衝撃を受け易く破損してしまう場合があったがためにクランプ部材の材質や大きさ等に制限が設けられていたが、本実施例ではクランプ装置9が破損しないように突起部8で強固にガードしているため、上述したクランプ部材の材質や大きさ等の制限にとらわれることがなくなり様々な形状のクランプ装置9を使用することができ、ひいてはクランプ装置9を含む集塵機のデザイン性向上を図ることができる。また、上述した実施例ではクランプ装置9の両側に突起部8を設けていたが、特に両側にこだわることなくそれぞれのクランプ装置9の片側に突起部8を設けクランプ装置9の破損防止を図っても良い。
【0019】
なお、クランプ装置9の保護構造として上述したようにクランプ装置9の外周をカバーする突起部8を設ける構成について説明したが、クランプ装置9の保護構造として円形状のヘッド部4のクランプ装置9付近を凹形状とし、この凹形状内にクランプ装置9が出張らないように配置する構成としても上記同様の効果を得ることができる。つまり、凹部内に収容されることによりクランプ装置9が保護されるため、横転時の衝撃をクランプ装置9が受けずに済む構成となっている。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、ヘッド部の側面方向に突起部を形成し、該突起をクランプ装置付近の両側或いは片側に形成し、ヘッド部の突起部とタンク部に固着したクランプ装置の位置合わせできるようにしたので、常にスイッチ面がタンク部のダクトホースを着脱する接続部面と一致するため、スイッチ面が作業者側を向いているので、スイッチの操作性及び作業性の向上を図ることである。また、突起部によりクランプ装置がへこんでいるため、転倒時におけるクランプ装置の破損を防ぐことができると共に、ヘッド部に突起部を形成するだけで敢えて別部品を追加することなくクランプ装置の保護が行えるため安価な集塵機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる集塵機の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示す集塵機の左側面図である。
【図3】図1に示す集塵機の右側面図である。
【図4】図3に示す集塵機の平面図である。
【図5】従来の集塵機を示す正面図である。
【図6】図5に示す集塵機の左側面図である。
【図7】図6に示す集塵機の平面図である。
【符号の説明】
1はモータ、2は集塵ファン、3はスイッチ、4はヘッド部、5はタンク部、6はダクトホース、7は接続部、8は突起部、9はクランプ装置である。
Claims (6)
- 駆動源であるモータと、該モータによって回転される集塵ファンと、該ファンを収容するヘッド部と、該ヘッド部に設け且つ前記モータを制御するためのスイッチと、該スイッチを有する前記ヘッド部の下方に位置し且つ前記集塵ファンにより搬送される粉塵を収納するためのタンク部と、該タンク部の接続部に取り付けられるダクトホースとを備えた集塵機において、前記タンク部に対して前記ヘッド部を任意の箇所に位置決めするため前記ヘッド部に前記クランプ装置を案内する突起部を設けることを特徴とする集塵機。
- 前記突起部は、前記クランプ装置を案内するため前記ヘッド部の側面に沿って突出することを特徴とする請求項1記載の集塵機。
- 前記突起部は、前記クランプ装置の両側に突出しており、更に前記クランプ装置の幅より大きい突出量を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2何れか記載の集塵機。
- 前記突起部は、前記クランプ装置の片側に突出しており、更に前記クランプ装置の幅より大きい突出量を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2何れか記載の集塵機。
- 駆動源であるモータと、該モータによって回転される集塵ファンと、該ファンを収容するヘッド部と、該ヘッド部に設け且つ前記モータを制御するためのスイッチと、該スイッチを有する前記ヘッド部の下方に位置し且つ前記集塵ファンにより搬送される粉塵を収納するためのタンク部と、該タンク部の接続部に取り付けられるダクトホースとを備えた集塵機において、前記ヘッド部に前記クランプ装置を収容するための凹部を設けることを特徴とする集塵機。
- 前記凹部により前記クランプ装置が保護されることを特徴とする請求項5記載の集塵機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002241128A JP2004073686A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 集塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002241128A JP2004073686A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 集塵機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004073686A true JP2004073686A (ja) | 2004-03-11 |
JP2004073686A5 JP2004073686A5 (ja) | 2005-11-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002241128A Pending JP2004073686A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 集塵機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004073686A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010094253A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Panasonic Corp | 集塵容器及びこれを用いた電気掃除機 |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002241128A patent/JP2004073686A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010094253A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Panasonic Corp | 集塵容器及びこれを用いた電気掃除機 |
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