JP2004072941A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロアカバーを回路体に挿入した際に、電線が係止部に引っかかることを防止でき、それによって、電線の損傷や断線を防止することができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】箱本体15に、接続ブロックに対する係止部30を設け、係止部30の両側に電線阻止用の一対のリブ28,28を設ける。係止部30を、箱本体15の側壁18内面に設けられた可撓性の差込係止片30とし、係止部30に対する接続ブロックの係合部を、接続ブロックの側面に設けられた係止枠とする。リブ28の先端側に、接続ブロックの挿入方向に漸次傾斜するテーパ面を形成する。リブ28を、係止部30より箱本体15の内側に突出させる。リブ28を、係止部30と同程度ないしそれ以上の長さに形成する。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱本体としてのロアカバーに、接続ブロックとしてのリレーブロック等が着脱自在に装着された電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気接続箱は、自動車のエンジンルームやインストルメントパネル廻り等に配置され、計器類、スイッチ類、ランプ類その他の電装品に対する電源電流の供給を行う中継用の組付自動車部品である。また、電気接続箱は、単に配線を分岐するだけでなく、リレー回路やヒューズ回路を構成したり、各種装置の制御を行うECU(Electronic Control Unit)回路を構成したりもする。
【0003】
自動車のエンジンルームに取り付けられる電気接続箱は、雨天走行時に水がかかったり、洗車時に高圧の洗浄水やスチームがかかったりすることがある。そのため、箱本体としてのロアカバーには、蓋体としてのアッパーカバーが被せられている。
【0004】
このような電気接続箱は、ロアカバーと、ロアカバーの開口を塞ぐアッパーカバーと、リレーブロック等の接続ブロックとからなっている。接続ブロックは、リレーブロックと呼ばれたり、ヒューズブロックやジャンクションブロック等と呼ばれたりすることがある。また、電気接続箱は、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックスと呼ばれたりすることもある。
【0005】
接続ブロックは、ロアカバーに係止手段で固定され、車両走行中の振動などによって、がたついて異音を発生したり、外れたりしないように着脱自在に固定されている。
【0006】
図9は、この種の電気接続箱に関連する技術の一例として、特開平10−164727号公報に開示されたものである。図示するように、電気接続箱70のロアカバー71内には、リレーブロック75が着脱自在に固定されるようになっている。
【0007】
ロアカバー71の内面72には、底壁77と平行にリブ73が周設されている。このリブ73には、リレーブロック75が載置されるようになっている。リレーブロック75をロアカバー71に固定した状態において、リレーブロック75とロアカバー71との間に形成される空間は、リレーブロック75に接続された電線の収容空間となる。
【0008】
また、ロアカバー71の内面72の開口寄りの位置には、複数の係止爪74が突設されている。リレーブロック75の側面78には、係止爪74と係合する位置に複数の係合爪76が突設されている。この係止爪74と係合爪76とで係止手段が構成され、ロアカバー71にリレーブロック75を挿入すると、係合爪76が係止爪74を乗り越え、リレーブロック75がロアカバー71に固定されるようになっている。係止爪74と係合爪76は、それぞれ千鳥状に複数設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気接続箱では、解決すべき以下の問題点がある。
【0010】
ロアカバー71の内面72には係止爪74が突設されているため、ロアカバー71にリレーブロック75を挿入した際に、リレーブロック75に接続された電線で外側にはみ出した電線が、係止爪74に引っかかるという問題がある。
【0011】
電線が係止爪74に引っかかったままの状態で、リレーブロック75が押し込まれると、電線に張力が働いて断線が生じたり、電線が係止爪74と係合爪76との間に挟まって、損傷したりする心配もある。
【0012】
また、ロアカバー71の内面72には、係止爪74の下方に位置し、かつ係止爪74より突出代の大きいリブ73が周設されているため、係止爪74に引っかからず下方に落下した電線であっても、リブ73に引っかかってしまい、上述した問題と同様の問題を生じる心配がある。
【0013】
本発明は、上記した点に鑑み、ロアカバーを接続ブロックに挿入した際に、電線が係止部に引っかかることを防止でき、それによって、電線の損傷や断線を防止することができる電気接続箱を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、箱本体と、該箱本体に着脱自在に固定された接続ブロックとを備えた電気接続箱において、前記箱本体には、前記接続ブロックに対する係止部が設けられ、該係止部の両側に電線阻止用の一対のリブが設けられたことを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、箱本体には、リレー等の電気部品が取り付けられた接続ブロックが着脱自在に固定されるから、雨天走行時や洗車時に接続ブロックに水等がかかったりすることが防止される。接続ブロックを箱本体に挿入した際には、接続ブロックに接続された電線で外側にはみ出した電線が、リブに乗り上げ、リブ上を滑りながら下方に落下するため、係止部に引っかかることが防止される。
【0016】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気接続箱において、前記係止部は、前記箱本体の側壁内面に設けられた可撓性の差込係止片であり、該係止部に対する前記接続ブロックの係合部は、該接続ブロックの側面に設けられ係止枠であることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、接続ブロックを箱本体に挿入した際、差込係止片の背後の撓み空間に、接続ブロックに接続された電線が入るのを防止することができる。また、差込係止片は係止枠の中にガイドされつつ挿入される。
【0018】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電気接続箱において、前記リブの先端側には、前記接続ブロックの挿入方向に漸次傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、接続ブロックを箱本体に挿入した際に、接続ブロックの外側にはみ出した電線が、テーパ面にガイドされながらリブに乗り上げ、スムーズに下方に誘導される。
【0020】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱において、前記リブが、前記係止部より前記箱本体の内側に突出していることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、接続ブロックを箱本体に挿入した際に、リブに乗り上げた電線と係止部との間に隙間が形成されて、電線が係止部に擦れたり、引っかかったりすることが確実に防止される。
【0022】
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱において、前記リブの先端側が、前記係止部の先端側より前記箱本体の開口側に突出していることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、接続ブロックを箱本体に挿入した際に、先ず、電線がリブの先端側に乗り上げ、続いてリブ上を滑りながら下方に誘導され、箱本体の底壁側に落下する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜5は、本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示すものである。
【0025】
この電気接続箱は、ロアカバー(箱本体)15の側壁18内面に、一対のリブ28,28及び一対のリブ28,28の間に位置する可撓性の差込係止片(係止部)30を設け、リレーブロック(接続ブロック)45の側面48に係止枠(係合部)55を設けたことを第一の特徴としている。
【0026】
電気接続箱は、従来技術の欄で説明した電気接続箱70と同様に、上部に開口を有するロアカバー15と、下部に開口を有する図示しないアッパーカバーと、リレー等が実装されたリレーブロック45(図6)とから構成されている。
【0027】
図6に示すリレーブロック45は、全ての電気部品がリレーから構成されている接続ブロックという意味ではなく、複数のリレーが実装されている接続ブロックという意味である。なお、リレーブロック45に代えて、ヒューズ回路を構成するヒューズブロックや、分岐回路を構成するジャンクションブロックを適用することもできる。
【0028】
図1に示すように、ロアカバー15は、ポリプロピレン等の合成樹脂を構成材料とし、射出成形法により一体成形されたものであり、底壁16と、底壁16の周囲に垂直ないし略垂直に交差して連なる側壁18とからなっている。上壁は、開口形成されていて、リレーブロック45が挿入されるようになっている。
【0029】
底壁16は、水平方向に平行な平坦面16aと、平坦面16aに対して滑らかに交差する傾斜面16b(図3)とからなっている。平坦面16aには、複数の水抜き孔24が形成されていて、ロアカバー15の内面に結露した水滴が、傾斜面16bに沿って流れ落ち、水抜き孔24から外部へ排水されるようになっている。
【0030】
側壁18は、相対向する長辺側の前壁19及び後壁20と、相対向する短辺側の左壁21及び右壁22とからなっている。本明細書では、前後方向Y及び左右方向Xについて、ロアカバー15の長手方向を左右方向Xとし、ロアカバー15の短手方向を前後方向Yと定めることとする。上下方向Zは、図1の紙面に対して垂直な方向とする。
【0031】
前壁19の左端には、ロアカバー15を図示しない車両ボディに固定するためのL字状又は逆L字状の取付ブラケット34が突設されている。取付ブラケット34の先端側の平坦部には、ボルト挿通孔34bを有する取付部34aが設けられている。取付部34aは、合成樹脂と金属とがインサート成形や圧入などにて一体的に成形されたものである。このため、取付ブラケットの強度が向上して、ロアカバー15の取り付けを確実に行うことができる。
【0032】
ボルト挿通孔34bは、図示しない締付ボルトを通すための孔であり、締付ボルトの雄ねじに螺合する雌ねじではない。従って、取付ブラケット34の取付部34aと車両ボディ側の被取付部(図示せず)との間に位置ずれがある場合であっても、位置ずれが吸収されるようになっている。
【0033】
車両ボディに電気接続箱を取り付ける際は、車両ボディの被取付部と取付ブラケット34の取付部34aのボルト挿通孔34bとを同軸に合わせて、締付ボルトを締結することで、取り付けが行われるようになっている。
【0034】
上述した取付ブラケット34は、後壁20や右壁22にも設けられている。後壁20の取付ブラケット35は、左端からやや離れた位置に設けられていて、前壁19の取付ブラケット34に対して互い違いに相対している。右壁22の取付ブラケット36は、右壁22の中央寄りの位置から斜め上方に向かって突設されている(図2)。
【0035】
後壁20及び右壁22の取付ブラケット35,36にも、ボルト挿通孔35b,36bが形成されている。このように、ロアカバー15は、バランス良く配置された3カ所の取付ブラケット34,35,36で、車両ボディにがたつきなく固定されるようになっている。
【0036】
左壁21の外面と後壁20の外面とには、図示しないアッパーカバーに対する係止部38が設けられている。アッパーカバーには、この係止部38に対応する位置に被係止部が設けられていて、係止部38が被係止部に係合することにより、ロアカバー15にアッパーカバーが密閉した状態で固定されるようになっている。
【0037】
アッパーカバー及びロアカバー15を設けて、リレーブロック45を内部に収容することで、リレーブロック45の上面47に実装されたリレー等が外部干渉などから保護されるとともに、水滴の浸入が阻止されて、電気的接続の信頼性が維持されるようになっている。
【0038】
後壁20と右壁22とには、それぞれ電線導入口39と電線導出口40とがU字切欠状に開口形成されている。電線導入口39からは、図示しないバッテリなどに接続された電線がロアカバー15内に引き込まれる。電線導出口40からは、リレーなどに接続された電線がテープや結束バンドなどにより束ねられ、電線束として外側に引き出されるようになっている。
【0039】
電線導入口39及び電線導出口40には、ゴム製の防水グロメット(図示せず)が装着され、防水グロメットの内側を電線が挿通し、ロアカバー15内に水が浸入しないようになっている。
【0040】
図3に示すように、左壁21の内面には、2つの差込係止片30,30が互いに並行に上方に向かって突設されている。差込係止片30と左壁21との間は、撓み空間33(図5)となっていて、差込係止片30が壁に近づく方向に撓むことができるようになっている。
【0041】
本発明の目的は、差込係止片30に電線が引っかかったり、撓み空間33に電線が入り込まないようにすることであり、そのために、各差込係止片30の両側に、一対のリブ28,28を差込係止片30と平行に突設したものである。差込係止片30及び一対のリブ28,28は、右壁22内面の中央及び前壁19内面の右端にも同じように設けられている。
【0042】
差込係止片30は、リレーブロック45をロアカバー15に固定するためのものであり、リレーブロック45の係止枠55とともに係止手段を構成する。差込係止片30及び係止枠55の構成については後述することとする。
【0043】
リブ28は、リレーブロック45をロアカバー15に挿入した際に、差込係止片30にリレーブロック45の外側にはみ出した電線が引っかからないようにするために設けられたものである。このため、リブ28は、差込係止片30よりロアカバー15内側に突出するように設けられている。
【0044】
差込係止片30及び一対のリブ28,28は、側壁18内面の計4カ所の位置に設けられている(図1)。リレーブロック45は、二つに分割されているため(図6には一方のみ図示する)、分割された各リレーブロック45は、略対角方向に配置された2カ所の差込係止片30,30で係止されるようになっている。
【0045】
図2に示すように、差込係止片30は、ロアカバー15内側に断面コ字状に張り出す張り出し部29の段差部29aに、上方に向けて突出形成されている。一対のリブ28,28は、張り出し部29の両側の壁を上方に延長したものであり、リブ28の先端部は開口端部26に達している。
【0046】
すなわち、一対のリブ28,28は、張り出し部29と同程度の幅で(図3)、差込係止片30を囲うように形成されている。なお、一対のリブ28,28を張り出し部29と連続させないように形成してもよく、一対のリブ28,28の間隔を張り出し部29の間隔より幅広に形成してもよい。
【0047】
張り出し部29の段差部29aは、側壁18(左壁22)に対して垂直に形成されていて、段差部29aには、リレーブロック45の係止枠55の下部開口端部55a(図8)が当接することにより、ロアカバー15に対するリレーブロック45の上下方向の位置決めが行われるようになっている。
【0048】
リレーブロック45が位置決めされた状態においては、リレーブロック45の下面とロアカバー15の底壁16との間に電線収容空間が形成されるようになっている。この電線収容空間には、リレーブロック45の下面に配索された電線が収容される。
【0049】
リブ28の先端部は、差込係止片30の先端側より開口端部26側に突出し、開口端部26側に向かって漸次傾斜するテーパ面28bに形成されている。このため、リレーブロック45をロアカバー15に挿入した際に、リレーブロック45からはみ出した電線は、テーパ面28bに沿って底壁16側にスムーズに誘導され、リブ28に乗り上げて、差込係止片30に引っかかることなく下方に落ちるようになっている。すなわち、電線は、テーパ面28bにガイドされ、スムーズにリブ28に乗り上げる。
【0050】
再び図3に示すように、差込係止片30は、ロアカバー15の深さの中程より開口端部26側に位置しているが、これは、リレーブロック45をロアカバー15に固定した際に、リレーブロック45の下面とロアカバー15の底壁16との間に空間を残して、この空間にリレーブロック45に接続された電線を収容するためである。
【0051】
図4又は図5に示すように、差込係止片30は、張り出し部29の段差部29aに根本部30aを連成し、根本部30aに続く自由端部30bは、壁面に対しては平行に上方に向かって延びている。先端側の両隅は、面取りされていて、リレーブロック45の係止枠55に差込係止片30がスムーズに挿入できるようになっている。
【0052】
自由端部56bの外面には、凹所30cが形成されていて、係止枠55の内面に形成された係止片56の係止突起56cが、この凹所30cの縁部に係合し、リレーブロック45がロアカバー15に係止されるようになっている。
【0053】
次に、図6〜8に基づいて、リレーブロック45について説明する。
リレーブロック45は、合成樹脂製のブロック本体46(図6)と、ブロック本体46に実装される図示しないリレーその他の電気部品と、アース接続用のバスバーとから成っている。ブロック本体は、、ポリプロピレン等の合成樹脂を構成材料とし、射出成形法により一体成形されたものである。
【0054】
図6には、2分割された一方のL字状のブロック本体46が示されている。このように、ブロック本体46を分割して構成することにより、成形性が向上し、ロアカバー15に対する組み付け性が向上する。なお、分割して構成されたリレーブロックについては、他の出願で詳細に説明するため、本明細書では簡単に説明することとする。
【0055】
ブロック本体46は、上面47と、図示しない下面と、上面47及び下面の縁部を連ねる側面48とからなっている。上面47には、リレーを実装するためのリレー装着部57と、その他の電気部品を装着するための電気部品装着部58が多数設けられている。電気部品には、ヒューズ(図示せず)や、大電流用のヒュージブルリンク(図示せず)や、端子(図示せず)などが含まれる。
【0056】
図示しないリレーは、本体と、4つの端子部とからなっている。本体は、電磁コイルと接点部材とを有している。4つの端子部は、電磁コイルの入・出力端子部と、接点部材の入・出力端子部とからなっている。
【0057】
電磁コイルの出力端子部は、アース接続用の図示しないバスバーの折曲端子に接続される。接点部材の出力端子部は、ランプ類や各種計器類などに接続された電線に雌端子を介して接続される。電磁コイル及び接点部材の入力端子部は、中継端子に接続され、スイッチ及びヒューズを介してバッテリからの電源電流の供給を受けるようになっている。
【0058】
図示しないヒューズは、本体と、2つの端子部とからなっていて、各リレーに対して2つずつ設けられている。上述したように、リレーは、電磁コイルの入力側端子部と、接点部材の入力端子部とを備えていて、各入力端子部には、ヒューズを介してバッテリからの規定された電源電流が流れるようになっているからである。ヒュージブルリンクは、ヒューズの上流側に配置され、デッドショートを防止するための大電流用のヒューズである。
【0059】
ブロック本体46の下面(図示せず)には、複数のコネクタ装着部が形成されている。コネクタ装着部に装着されるコネクタは、複数の雌型端子をコネクタハウジングに収容している。雌型端子は、リレーの端子部と接続し、リレー回路を形成する。
【0060】
ブロック本体46の側面48は、上面47及び下面に対して垂直ないし略垂直に形成されている。長辺側の相対向する側面は48、それぞれ前側面49及び後側面50であり、前側面49はロアカバー15の前壁19面に対向し、後側面50はクランク状を成していて、分割成形された他方のブロック本体のクランク状を成す側面と対向する。
【0061】
短辺側の相対向する側面48は、それぞれ左側面51及び右側面52であり、左側面51には後側面50寄りに係止枠55が形成され、右側面52には電線保護部材54が屈曲形成されている。係止枠55は、断面コ字状をなし、内側には係止突起56cを有する可撓性の係止片56が突設されている。
【0062】
図7又は図8に示すように、係止枠55は、係止片56を囲いながら上方に長く延びている。係止枠55の下部開口端部は55a、ロアカバー15の張り出し部29の段差部29aに当接する(図2)。係止片56は、基部56aと、基部56a寄りに突起を有する自由端部56bとからなり、自由端部56bは、ブロック本体46の上面47側に延びている。ロアカバー15の側壁18内面に突設された差込係止片30は、係止枠55の下部開口から挿入され、係止突起56cに差込係止片30の凹所30cが係合するようになっている。
【0063】
このような、係止枠55は、差込係止片30に対応する位置に形成されていて、図6に示すブロック本体46には、左側面51の後側面50寄りの位置と前側面49の右側面寄りの位置の対角方向の2カ所の位置に設けられている。
【0064】
以上のように本実施形態によれば、リレーブロック45の係止枠55に係合するロアカバー15の差込係止片30が、一対のリブ28の間に位置しているから、差込係止片30がロアカバー15の内側に突出せず、リレーブロック45がロアカバー15に挿入された際に、リレーブロック45に接続された電線で外側にはみ出した電線が、リブ28に乗り上げ、リブ28上を滑りながら下方に落下し、差込係止片30の背後に入り込んだりして引っかかることが防止される。
【0065】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ロアカバーには、一対のリブの間に係止部が設けられているから、接続ブロックをロアカバーに挿入すると、接続ブロックに接続された電線で外側にはみ出した電線が、リブに乗り上げ、リブ上を滑りながら下方に滑り落ちる。従って、電線が係止部に引っかかり、ロアカバーの係止部と接続ブロックの係合部との間に電線が挟まって、電線が損傷したり断線したりすることが防止される。また、ロアカバーと接続ブロックとの組み付け作業性が向上する。
【0066】
また、請求項2記載の発明によれば、係止部が差込係止片であり、係合部が係止枠であるから、接続ブロックをロアカバーに挿入した際、差込係止片と側壁内面との間に形成された撓み空間に接続ブロックに接続された電線が入るのを防止することができる。従って、請求項1記載の効果と同等の効果を奏し、電線の損傷や断線を防止することができる。
【0067】
また、請求項3記載の発明によれば、リブの先端側にはテーパ面が形成されているから、接続ブロックを箱本体に挿入した際に、接続ブロックの外側にはみ出した電線が、テーパ面にガイドされながらリブに乗り上げる。従って、電線がリブに引っかかることなく、スムーズに下方に誘導される。
【0068】
また、請求項4記載の発明によれば、リブが係止部よりロアカバーの内側に突出しているから、接続ブロックをロアカバーに挿入した際に、リブに乗り上げた電線と係止部との間に隙間が形成されて、電線が係止部に擦れたり、引っかかったりすることが防止される。従って、接続ブロックに接続された電線の損傷や断線が確実に防止される。
【0069】
また、請求項5記載の発明によれば、リブの先端側が、係止部の先端側よりロアカバーの開口側に延びているから、接続ブロックをロアカバーに挿入した際に、先ず、電線がリブの先端側に乗り上げ、続いてリブ上を滑りながら下方に誘導され、ロアカバーの底壁側に落下する。従って、請求項1記載の効果と同等の効果を奏し、電線の損傷や断線を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す電気接続箱のA−A線に沿って切断した断面図である。
【図3】同じく電気接続箱のB−B線に沿って切断した断面図である。
【図4】図3のC部を拡大した図である。
【図5】図4のD−D線に沿って切断した断面図である。
【図6】図1に示す電気接続箱に挿入されるリレーブロックの平面図である。
【図7】図6に示すリレーブロックの係止部を拡大した平面図である
【図8】図7に示す係止部のE−E線に沿って切断した断面図である。
【図9】従来の電気接続箱の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
15    ロアカバー(箱本体)
18    側壁
28    リブ
28b   テーパ面
30    差込係止片(係止部)
33    撓み空間
45    リレーブロック(接続ブロック)
48    側面
55    係止枠(係合部)

Claims (5)

  1. 箱本体と、該箱本体に着脱自在に固定された接続ブロックとを備えた電気接続箱において、
    前記箱本体には、前記接続ブロックに対する係止部が設けられ、該係止部の両側に電線阻止用の一対のリブが設けられたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記係止部は、前記箱本体の側壁内面に設けられた可撓性の差込係止片であり、該係止部に対する前記接続ブロックの係合部は、該接続ブロックの側面に設けられ係止枠であることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記リブの先端側には、前記接続ブロックの挿入方向に漸次傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱。
  4. 前記リブが、前記係止部より前記箱本体の内側に突出していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
  5. 前記リブの先端側が、前記係止部の先端側より前記箱本体の開口側に突出していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱。
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