JP2004072222A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】電池交換や記録メディアの交換によって撮影チャンスを極力逃さないようにすることができる電子カメラを提供する。
【解決手段】カメラ電源ONの状態で電池蓋やメディア蓋を開放すると、電池蓋スイッチ63又はメディア蓋スイッチ62がこれを検知して、電源が自動的にOFFされる。カメラ10は、電源OFFになるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報をEEPROM61に記憶しており、その後、電源スイッチがON操作され、電源が再投入されたときには、EEPROM61の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【選択図】 図3
【解決手段】カメラ電源ONの状態で電池蓋やメディア蓋を開放すると、電池蓋スイッチ63又はメディア蓋スイッチ62がこれを検知して、電源が自動的にOFFされる。カメラ10は、電源OFFになるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報をEEPROM61に記憶しており、その後、電源スイッチがON操作され、電源が再投入されたときには、EEPROM61の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体の光学像を電気信号に変換して記録メディアに記録する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラにおいては、電池を交換する場合、或いはメモリカードなど画像データ保存用の着脱式記録メディアを交換する場合に、一度カメラの電源をOFFし、交換後に再度パワーON操作するようになっている。その場合、レンズの収納(沈胴)動作、或いは撮影可能な初期位置への送り出し動作に時間がかかる上に、レンズのズーム位置、フォーカス位置その他の撮影条件は一度デフォルトに戻ってしまう。そのため、電池や記録メディアを交換した後に再度、元の撮影条件に戻す操作を行っている間に撮影チャンスを逃す場合があった。
【0003】
また、電源スイッチをOFF操作せずに電池を交換したり、記録メディアを交換したりすることも可能であるが、電池交換時には必然的に電源OFFとなり、記録メディアの交換時においては、メディア保護並びにデータの破壊防止等のために、カメラの電源が自動的にOFFされる。その後、パワーON操作を行うと、所定の初期シーケンスが働き、撮影条件などはデフォルトに戻っていた。
【0004】
このような、カメラ動作に関連して特許第2933341号公報では、パワーOFFした時のカメラ状態を記憶しておき、次のパワーON時にその状態を再現する手段が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されたカメラにおいても、レンズの収納(沈胴)動作及び送り出し動作は必ず行われるために、その動作に時間がかかり、一瞬のシャッターチャンスを逃してしまうことがある。また、上記公報に開示の発明は銀塩カメラを対象とするものであり、電池の交換頻度が高いデジタルカメラについては考慮されていない。
【0006】
すなわち、銀塩カメラの消費電力はデジタルカメラと比較して無視できる程度に少なく、銀塩カメラにおいては電池を交換することについてあまり考慮する必要がない。また、銀塩フイルムの交換作業は、メモリカードなどの交換作業と比較して非常に時間がかかるため、レンズの収納/送り出しに要する時間は相対的に無視できる程度のものである。このような事情から、上記公報に開示の発明では、もっぱら撮影間隔が長くなった場合の省電力化のために電源を一時的にOFFし、その後の再起動時の復帰動作を迅速化するための手段を提案している。
【0007】
これに対して、デジタルカメラ等の電子カメラにおいては、消費電力が大きいために電池交換の頻度が高く、また、記録メディアの交換はフイルム交換よりも短時間で行うことができるので、電池交換や記録メディアの交換作業を素早く完了させて、撮影を続けられるようにすることが重要である。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、電池交換や記録メディアの交換で撮影チャンスを極力逃さないようにすることができる電子カメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録メディアに記録する記録手段と、を備えた電子カメラにおいて、電源用の電池が装填される電池収納室の開口部を覆う電池蓋の開放を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記電池蓋の開放が検出されると、当該カメラの電源を自動的にOFFする制御を行う電源制御手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム位置のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされた後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、電源ONの状態で電池蓋を開けると、検出手段がこれを検知してカメラの電源が自動的にOFFされる。カメラは、電源OFFになるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶手段に記憶しており、その後、電源スイッチなどの操作手段が操作され、電源が再投入されたときには、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【0011】
記憶手段には不揮発性メモリ、或いは、バックアップ電源を備えた揮発性メモリなどを用いることができる。カメラ状態を示す情報は、状態の変化に伴って随時更新(書き換え)してもよいし、電源OFFの直前に書き込んでもよい。
【0012】
電源制御手段と起動制御手段は1つの中央演算処理装置(CPU)によって実現することが可能である。
【0013】
請求項2に係る発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を着脱自在な記録メディアに記録する記録手段と、を備えた電子カメラにおいて、前記記録メディアが装着されるメディア収納室の開口部を覆うメディア蓋の開放を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記メディア蓋の開放が検出されると、当該カメラの電源を自動的にOFFする制御を行う電源制御手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされるときのフォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされた後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、電源ONの状態でメディア蓋を開けると、検出手段がこれを検知してカメラ電源が自動的にOFFされる。カメラは、電源OFFになるときのフォーカス位置及び電子ズーム位置のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶手段に記憶しており、その後、電源が再投入されたときには、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【0015】
請求項3に係る発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録メディアに記録する記録手段と、外部電源を接続可能な電源入力端子と、を備え、前記電源入力端子に接続された外部電源から電力の供給を受けて動作し得る電子カメラにおいて、前記外部電源から供給される電力によって動作しているときに、光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を随時記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、前記外部電源からの電力供給が遮断されて電源OFFとなった後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、電源入力端子に外部電源を接続し、外部電源によってカメラを動作させることができる。この場合、カメラ動作中に、光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶手段に随時記憶している。電源プラグが引き抜かれるなど、何らかの原因で外部電源からの電力供給が遮断されると、カメラの電源は強制的にOFFとなるが、電源OFF直前のカメラ状態の情報はカメラ内の記憶手段に記憶されている。
【0017】
その後、外部電源からの電力供給が再開され、或いは電池からの電源供給に切り換えられるなどして、電源の再投入が行われると、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る電子カメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0019】
図1は本発明の実施形態に係る電子カメラの斜視図、図2は背面図である。このカメラ10は、静止画及び音声付き動画の記録再生が可能なデジタルカメラであり、カメラ本体11の前面には沈胴式の撮影レンズ12、ファインダー窓13、ストロボ調光センサ14、セルフタイマーランプ15及びマイク16が設けられている。撮影レンズ12は電動式のズームレンズで構成されており、撮影時には図1のようにレンズ鏡胴17がカメラ本体11から繰り出される。
【0020】
撮影レンズ12の後方には撮像素子としてのCCDイメージセンサ(図1中不図示、図3中符号72として記載、以下、CCDという。)が配設されており、該CCD72から読み出された画像信号は所定の信号処理を経てデジタル画像データに変換される。
【0021】
図1に示したように、カメラ10の側面には、スピーカ21、デジタル(USB)端子22、音声/映像出力端子(VIDEO OUT)23、電源入力端子(DC IN 端子) 24及びメディア収納部25が設けられている。符号26は記録メディアとしてのメモリカード(図1中不図示、図3中符号66として記載)を挿入するためのメディアスロット(メモリカード66の挿入用開口)を覆う蓋(フタ)(以下、メディア蓋という。)である。
【0022】
メディア蓋26は、図示せぬヒンジ機構によってカメラ本体11に開閉可能に取り付けられている。メディア蓋26は、図示せぬロック機構によって閉状態でロックされ、ユーザがロック解除ツマミ(図2中符号27)を操作することによって、ロック機構の係止が外れてメディア蓋26が開く構造になっている。
【0023】
メディア蓋26には、当該蓋の開閉状態を検出するスイッチ(図1中不図示、図3において符号62として記載、以下、「メディア蓋スイッチ」という。)が設けられており、カメラ電源がONの状態でメディア蓋26を開放すると、メディア蓋スイッチ62がこれを検知して、メディア保護のため自動的に電源をOFFするように制御される。
【0024】
図1に示したように、カメラ本体11の底面部には電池蓋(電池収納室のカバー)28が設けられている。電池蓋28は、カメラ本体11に対して開閉自在であり、図示せぬロック機構によって閉状態でロックされている。電池蓋28を図1の左方向にスライドさせるとロック機構の係止が外れて電池蓋28が開放される構造になっている。電池蓋28を開けて、電池29をカメラ10の底面側から縦向きに電池収納室に挿入する。
【0025】
電池29には例えば専用の二次電池が用いられる。電池29の上端に+/−端子29A、29Bが設けられており、この端子部を上に向けた状態で電池29を電池収納室に装填することにより、電池装填室内の端子(不図示)と接続される。電池蓋28を開放時と逆の手順で閉じることにより、電池29がカメラ10内に装填される。なお、二次電池に代えて、市販の一次電池を使用できるように設計してもよい。
【0026】
また、本例のカメラ10の場合、図示せぬACパワーアダプターのプラグを電源入力端子24に接続することにより、カメラ外部から電源を供給することも可能である。
【0027】
カメラ10の上面にはレリーズボタン30、モードダイヤル32及びポップアップ式のストロボ(電子閃光装置)34が設けられている。符号35は、ストロボポップアップボタンである。レリーズボタン30は、静止画の記録を指示する操作手段として機能するとともに、動画撮影時の録画ボタン(録画スタート/ストップボタン)として機能する。モードダイヤル32はレリーズボタン30の外周部に回動自在に設けらており、ダイヤルの回転位置に応じて連写、マニュアル撮影、オート撮影、シーンポジション(人物/風景/夜景/スポーツ)、又は動画などの各動作モードを選択することができる操作手段である。
【0028】
図2に示したように、カメラ10の背面には、ファインダー36、液晶モニタ38、電源スイッチ40、モード選択レバー42、十字キー44、液晶表示パネル46、表示ボタン50、メニュー/OKボタン52、BACKボタン54等が設けられている。
【0029】
液晶モニタ38は、カラー液晶ディスプレイで構成され、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示することができる。また、液晶モニタ38は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。液晶モニタ38に代えて、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0030】
電源スイッチ40はプッシュスイッチで構成され、該スイッチを押すことによりカメラ10の電源をON/OFFできる。カメラ10はオートパワーオフ機能を有し、無操作状態が所定時間(例えば2分間)継続した場合、電源を自動的にオフするようになっている。オートパワーオフの作動時間はユーザが設定できるように構成されている。オートパワーオフ機能によってパワーオフされた状態から復帰させるには、電源スイッチ40を再押しする。
【0031】
モード選択レバー42は、撮影モードと再生モードを選択的に切り換えるための手段である。モード選択レバー42は、電源スイッチ40の外周に回動自在に支持され、撮影モード位置(上側停止位置)と再生モード位置(下側停止位置)の2つの位置で停止可能なレバースイッチで構成されている。
【0032】
十字キー44は、上キー44U、下キー44D、左キー44L、及び右キー44Rの4つのプッシュスイッチからなり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示するボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、上キー44U及び下キー44Dは撮影時のズームスイッチ或いは再生時の再生ズームスイッチとして機能し、左キー44L及び右キー44Rは再生モード時のコマ送り(逆方向送り/順方向送り)ボタンとして機能する。
【0033】
十字キー44の中央部には円形の液晶表示パネル46が設けられている。この液晶表示パネル46は、上下左右の各キー44U、44D、44L、44Rの機能及びモード状態などを文字、記号、簡単な図像(絵文字)、或いはこれらの組合せによって表示する表示手段である。表示ボタン50は、液晶モニタ38をON/OFF操作したり、再生方法(一コマ再生/マルチ画面再生)や再生中のコマ番号等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の表示/非表示を切り換えるための操作手段である。
【0034】
メニュー/OKボタン52は、メニュー画面の表示を指示するメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び処理の実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作ボタンである。BACKボタン54は、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。なお、図2中符号56はカメラ10のグリップ部である。
【0035】
図3はカメラ10の内部構成を示したブロック図である。カメラ10に内蔵されているメインCPU60は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。
【0036】
メインCPU60は、制御用のプログラムや制御上必要な各種データ等が格納されている図示せぬROM(Read Only Memory)と、各種の演算処理を行う作業用領域として使用する図示せぬRAM(Random Access Memory)とを備えている。また、メインCPU60には不揮発性記憶手段であるEEPROM61が接続されている。
【0037】
カメラ10は、メディア蓋26の開閉状態を検出するメディア蓋スイッチ62と、電池蓋28の開閉状態を検出する電池蓋スイッチ63とを有しており、これら検出スイッチ(62、63)からの検出信号はメインCPU60に入力される。なお、電池蓋スイッチ63は、電池蓋28がスライド操作された段階で検出信号(蓋の開放を示す信号)を出力する。
【0038】
メインCPU60は、レリーズボタン30その他の操作部64から入力する信号(操作信号)や各種センサ(検出スイッチ62、63等)からの検出信号に基づいてカメラ10内の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、CCD駆動制御、画像処理制御、画像データの記録制御、ファイル管理、ストロボ発光制御、メモリカード66の読み書き制御、電源制御、液晶モニタ38の表示制御などを行う。
【0039】
なお、操作部64には、モードダイヤル32、十字キー44、電源スイッチ40、モード選択レバー42、メニュー/OKボタン52、BACKボタン54など各種の操作手段が含まれる。
【0040】
ユーザによって電源スイッチ40がオン操作されると、メインCPU60はこれを検知し、電源回路68に対して起動指令の信号を与え、電源回路68を起動させる。電源回路68はDC/DCコンバータを有している。カメラ10に装填されている電池29又は電源入力端子24に接続された外部電源から供給される電力は、DC/DCコンバータによって所要の電圧に変換された後、電源回路68よりカメラ10内の各回路ブロックに供給される。こうして、カメラ10が動作可能になる。
【0041】
また、電源回路68は電源入力端子24に外部電源が接続されたか否かを検出する接続検出回路を有しており、外部電源の接続情報はメインCPU60に通知される。電源入力端子24に外部電源が接続されると、電池29よりも優先して外部電源を利用するように電源入力経路が自動的に切り換えられる。
【0042】
モード選択レバー42によって撮影モードが選択されると、CCD72を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
【0043】
撮影レンズ12及び絞り73を通過した光は、CCD72の受光面に結像される。CCD72の受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配置されている。また、CCD72は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。なお、CCD72に代えてMOS型など他の方式の撮像素子を用いてもよい。
【0044】
CCD72の受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、クロック発生回路(CG)74から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
【0045】
CCD72から出力された信号はアナログ処理部75に送られ、アナログ処理部75において相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ホワイトバランス調整やガンマ処理などの所要の処理が行われる。アナログ処理部75で生成された画像信号は、A/D変換器76でデジタル信号に変換された後、一旦バッファメモリ77に格納される。
【0046】
クロック発生回路74は、測光・測距CPU78の指令に従ってCCD72、アナログ処理部75及びA/D変換器76に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0047】
測光・測距CPU78はメインCPU60と連携して撮像系を制御する制御部である。図3では、2つのCPU(60,78)を搭載した構成を例示したが、本発明の実施に際しては1つのCPUで実現する態様も可能である。
【0048】
バッファメモリ77に記憶された画像データは、バス79を介して信号処理部80に送られる。信号処理部80は、同時化回路、輝度・色差信号生成回路、輪郭強調回路、拡大/縮小処理回路(電子ズーム回路)等を含む画像処理手段であり、メインCPU60からのコマンドに従って画像信号を処理する。信号処理部80に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、バッファメモリ77に書き戻される。
【0049】
撮像中の映像をモニタ出力する場合、バッファメモリ77内の画像データは、バス79を介してYC→RGB変換回路81に提供され、ここで表示用のRGB信号に変換される。こうして生成されたRGB信号はLCDドライバー82を介して液晶モニタ38に出力される。CCD72から出力される画像信号によって画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ38に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに動画として表示される。撮影者は液晶モニタ38に表示される動画映像(スルームービー)によって撮影画角を確認できる。
【0050】
撮影者がズームスイッチ(図2で説明した上/下キー44U、44D)を操作すると、その指令信号はメインCPU60から測光・測距CPU78に送られる。測光・測距CPU78は、ズーム指令に従ってレンズ駆動部84を作動させ、レンズ鏡胴17の繰り出し量を制御する。これにより、撮影レンズ12の焦点距離(撮影倍率)が変更される。
【0051】
レンズ駆動部84は、ズームモータ及びAFモータを含む電動駆動手段を示すブロックである。撮影レンズ12の詳細な構成は図示しないが、撮影レンズ12は変倍用の可動レンズ(変倍レンズ)と、フォース調整用の可動レンズ(フォーカスレンズ)とを含む複数のレンズ群から構成されている。撮影レンズ12の変倍動作はズームモータによって行われ、撮影レンズ12の焦点調節動作(フォーカス調整動作)はAFモータによって行われる。
【0052】
撮影レンズ12のズーム位置及びフォーカス位置はレンズ位置センサ85によって検出される。レンズ位置センサ85はズーム位置センサとフォーカス位置センサとを含むブロックである。レンズ位置センサ85によって取得されるズーム位置及びフォーカス位置の情報は測光・測距CPU78を経由してメインCPU60に送られ、EEPROM61に書き込まれる。
【0053】
また、上記の光学ズームに代えて、又はこれと併用して、電子ズーム(デジタルズーム)機能によるズーム操作も可能である。電子ズーム機能は、画像処理技術によって画像信号を電子的に処理することにより拡大画像を得る機能である。本実施形態のカメラ10は、選択される記録画素数モードに応じて、画質劣化が生じない範囲で電子ズームによる倍率変更が可能となっている。
【0054】
記録済みの画像を再生表示する場合においても、電子ズーム機能を活用することができる。再生時の電子ズーム操作では、ズーム倍率の変更のみならず、拡大表示させる表示位置を変更できる。電子ズーム機能によるズーム倍率や表示位置の情報などもEEPROM61に記録される。
【0055】
静止画の撮影モードにおいて、撮影者によってレリーズボタン30が押下されるとレリーズ信号が発せられ、該レリーズ信号がメインCPU60に入力される。メインCPU60は、レリーズ信号の入力に応動してAE演算及びAF演算を行うとともに、測光・測距CPU78にコマンドを送り、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を実施する。例えば、レリーズボタン30の半押し(S1 =ON)でAE及びAF処理を行い、レリーズボタン30の全押し(S2 =ON)で記録用の撮影を実施する。
【0056】
すなわち、メインCPU60は、CCD72から得られる画像信号から被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、絞り値とシャッタースピードが決定される。AF制御については、CCD72から得られる画像信号の高周波成分を利用して焦点評価値を算出し、評価値が最大(又は極大)となるレンズ位置を合焦位置として決定するコントラストAF方式が採用されている。
【0057】
測光・測距CPU78は、AF演算の結果に基づいて撮影レンズ12を合焦位置に移動させるようにレンズ駆動部84を制御する一方、AE演算の結果に基づいて絞り73を適正な絞り値とするように絞り駆動部86を制御する。また、測光・測距CPU78は、AE演算の結果に基づいてクロック発生回路74を制御し、CCD72の電子シャッターを制御する。
【0058】
更に、測光・測距CPU78は、必要に応じてストロボ制御回路87にコマンドを送り、ストロボ制御回路87を動作させる。ストロボ制御回路87は、図示しないメインコンデンサの充電制御や、キセノン管88への放電(発光)タイミングの制御等を行う。なお、AF処理後にS2 =ONとなる前に、レリーズボタン30の押下が解除されると、AF処理後のフォーカス位置が維持される。
【0059】
こうして、レリーズボタン30の押下に応動して取り込まれた画像データは、バッファメモリ77を介して信号処理部80に送られ、信号処理部80において輝度・色差信号変換(YC変換)処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸長部89に送られる。
【0060】
圧縮伸長部89に入力された画像データは、所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮され、カードインターフェース部90を介してメモリカード66に記録される。記録形式はJPEG方式に限定されず、MPEGその他の記録方式を採用してもよい。画像データを保存するための手段は、メモリカード66で代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに代えて、又はこれと併用して、カメラ10に内蔵された記録メディア(内部メモリ)に画像データを保存する態様も可能である。
【0061】
モード選択レバー42によって撮影モードが選択され、かつモードダイヤル32によって動画モードが選択されると、音声付き動画の記録が可能となる。レリーズボタン30の押下によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズボタン30を押下すると録画動作が停止する。なお、レリーズボタン30の押下継続期間に録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。
【0062】
動画撮影時の音声は、マイク16によって検出され、その検出信号(音声信号)は、図示せぬA/D変換器によってデジタル信号に変換された後、音声処理回路92に入力される。音声処理回路92は入力された音声データを所定の信号形式に変換する。こうして生成された音声データは、バス79を介して圧縮伸長部89に送られ、画像データとともに圧縮された後、メモリカード66に記録される。
【0063】
モード選択レバー42によって再生モードが選択されると、メモリカード66に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)が読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸長部89を介して非圧縮のYC信号に伸長され、YC→RGB変換回路81及びLCDドライバー82を介して液晶モニタ38に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ38に表示される。
【0064】
再生対象ファイルが動画ファイルの場合には、動画の先頭フレームが代表画像として表示され、動画再生開始の指示を受け付ける画面になる。動画の先頭フレームが表示されている状態で操作部64から所定の操作を行い、動画再生を開始させると、動画ファイルの再生処理がスタートし、液晶モニタ38に動画が表示されるとともに、音声データが音声処理回路92において再生処理され、図示せぬD/A変換器及びアンプを介してスピーカ21から出力される。こうして、動画と同時に記録した音声も再生される。
【0065】
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む。)に、十字キー44の右キー44R又は左キー44Lを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード66から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が液晶モニタ38に再生される。
【0066】
次に、上記の如く構成されたカメラ10の動作について説明する。
【0067】
カメラ10において電池29の交換やメモリカード66の交換を行う場合は、一度電源スイッチ40をOFF操作し、カメラ電源をOFFしてから交換作業を行うのが正常な手順である。しかしながら、本例のカメラ10では、電源スイッチ40のパワーOFF操作を行わずに、電源ON状態で電池蓋28を開けて電池29を交換したり、メディア蓋26を開けてメモリカード66を交換したりする手順も容認されている。つまり、カメラ10は、電源スイッチ40のOFF操作に伴うパワーOFFシーケンスを実行しなくても、電池29とメモリカード66を取り出すことができるようになっている。
【0068】
この場合、電池蓋28やメディア蓋26の開放を検出して自動的に電源をOFFする制御が行われる。かかる制御によって電源OFFとなった後(いわゆる異常終了後)、電源スイッチ40がON操作された場合(再起動時)には、通常のパワーONシーケンスを働かせないことにして、ズーム位置、フォーカス位置その他の撮影条件をデフォルトに戻さないようになっている。
【0069】
図4はカメラ10の撮影シーケンスを示すフローチャートである。同図には、撮影シーケンス中に異常終了する場合のフローが示されている。
【0070】
カメラ10が撮影モードに設定されると、図4に示した撮影シーケンスがスタートする。メインCPU60は操作部64からのキー入力や各種センサ等からのスイッチ入力を受け付ける(ステップS110)。メインCPU60はキー入力の判別を行い(ステップS112)、入力された指令に応じた処理を実施する(ステップS114a〜ステップS114n)。例えば、レリーズ信号の入力を検出した場合には撮影処理を実施する(ステップS114a)。また、ズーム操作の指令を検出した場合にはズーム処理を実施する(ステップS114b)。或いは、メニュー画面からのセットアップコマンドを検出した場合、又は表示ボタン50からの指令を検出した場合などには、表示条件の設定処理を実施する(ステップS114n)。
【0071】
図5にキー入力/スイッチ入力処理の処理内容の例を示す。キー/スイッチ入力処理においては、まず、キー入力のスキャン処理を行い(ステップS210)、操作キーから指令信号の入力があるか否かを検出する。スキャン処理の結果に基づいて、撮影光学系のズーム位置、フォーカス位置、又は電子ズーム倍率等の変更が行われたか否かを判断する(ステップS212)。ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つに変更が生じた場合には、ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率などカメラ状態を示す情報をEEPROM61に記録する(ステップS214)。こうして、カメラ状態の変化に対応して常にEEPROM61の記憶内容を更新する。もちろん、変更に係る情報のみを書き換えればよい。ステップS214においてカメラ状態を示す情報の書き込み処理を実施した後は、メインルーチンに戻る。
【0072】
他方、ステップS212においてズーム位置やフォーカス位置などのカメラ状態に変化がないと判定した場合には、情報の更新処理(ステップS214)を省略して、メインルーチンに戻る。
【0073】
図6は、キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の他の例を示すフローチャートである。同図に示す処理内容は、異常終了後の電源ON時に初期シーケンス動作を実施するか否かを予めユーザが選択しておく設定シーケンスである。ユーザによって所定の操作が行われることにより、図6に示す設定シーケンスの割り込み処理がスタートする。
【0074】
この割り込み処理において、メインCPU60は、初期シーケンス動作の実施/不実施を規定するフラグ設定の変更指令を判別する(ステップS310)。ユーザによって「初期シーケンス動作を実施する」旨の選択が行われた場合には、初期シーケンス動作フラグをセットする処理を行う(ステップS312)。このフラグ情報はEEPROM61に記憶される。他方、ステップS310において「初期シーケンス動作を実施しない」旨の選択が行われた場合には、初期シーケンス動作フラグをクリアする処理を行う(ステップS314)。電源ON時においては、メインCPU60によって、このフラグ情報が参照され、所定の初期シーケンス動作の実施/不実施が制御される。
【0075】
ステップS312又はステップS314においてフラグのセット/クリア処理を実施した後は、所定のプログラムに従って次の動作シーケンスに移行する(ステップS316)。
【0076】
上述した図5及び図6で例示したように、図4のキー入力判別(ステップS112)に基づき、キー入力に対応した処理(ステップS114a〜n)を実施した後、又は図4のステップS112においてキー入力がないと判断した場合には、ステップS116に進む。
【0077】
ステップS116では、電源スイッチ40の操作によって電源の指令が入力されたか否かの判定を行う。ユーザが電源スイッチ40をOFF操作した場合には、電源OFF正常シーケンスを実施して(ステップS118)、通常の(正常の)パワーOFF処理を行う。すなわち、撮影レンズ12を所定の収納位置(沈胴位置)に引き込み、レンズバリアを閉じる動作を行ってから電源をOFFする。こうして、電源OFF正常シーケンスを実施してカメラ動作を終了する(ステップS120)。
【0078】
その一方、ステップS116において「NO判定」となった場合には、ステップS122に進む。ステップS122では、電池蓋スイッチ63、或いはメディア蓋スイッチ62から蓋の開放を示す検出信号(電源OFFを指令する信号)が入力されたか否かの判定を行う。電池蓋スイッチ63又はメディア蓋スイッチ62から蓋の開放を示す検出信号が入力されていなければ、ステップS110に戻る。
【0079】
他方、ステップS122において、電池蓋スイッチ63及びメディア蓋スイッチ62のうち少なくとも一方のスイッチから蓋の開放を示す検出信号が入力された場合には、電源OFF特異シーケンスを実施して(ステップS124)、異常終了に対応したパワーOFF処理を行い、カメラ動作を終了する(ステップS126)。
【0080】
図7に「電源OFF特異シーケンス」の処理内容を示す。同図に示したように、電源OFF特異シーケンス処理がスタートすると、ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率などカメラ状態を示す情報をEEPROM61に記録保持する処理を行う(ステップS410)。また、現在のズーム位置及びフォーカス位置をそのまま保持した状態で(レンズ鏡胴17を繰り出したままの状態で)、電源OFFする(ステップS414)。
【0081】
なお、電池蓋28をスライド移動させると、電池蓋スイッチ63がこれを検知するが、図1で説明したように、電池29及び電池蓋28の構造により、電池蓋28をスライドしただけでは、電池29の+/−端子29A、29Bが電池収納室内の端子に接続されているため、メインCPU60に電源は供給されており、メインCPU60は電源OFF特異シーケンスを実施することができる。
【0082】
また、メインCPU60には、電源回路68からの電圧がコンデンサによるバックアップを受けて供給されているため、電池蓋28が急に開放されて電池29からの電力供給が遮断された場合や、ACパワーアダプターのプラグが急に引き抜かれた場合などにおいても、メインCPU60は電源OFF特異シーケンスを実施することができる。
【0083】
図7に従って電源がOFFされ、カメラ動作が終了した状態(図4のステップS126)で、ユーザは電池29の交換作業やメモリカード66の交換作業を行うことができる。
【0084】
次に、電源ONシーケンスの例を説明する。
【0085】
図8は、電源ONシーケンスの一例を示すフローチャートである。電源OFF状態のカメラ10についてユーザが電源スイッチ40を押下すると、図8の電源ONシーケンスがスタートする。メインCPU60は、まず、EEPROM61の情報を参照して、前回のカメラ動作(パワーOFF処理)が「電源OFF特異シーケンス」によって終了したか否かを判定する(ステップS510)。前回のパワーOFF処理が図4のステップS118で説明したように、正常のシーケンスに従って行われていた場合は、図8のステップS510において「NO判定」となる。この場合には、図示せぬ所定の動作シーケンスに移行し、その後、例えば、通常の初期シーケンスが実施される。すなわち、撮影モードで起動した場合には、レンズバリアを開けて、レンズ鏡胴17を所定の繰り出し初期位置(撮影可能な初期設定位置、例えば、光学ズーム倍率1.3倍のズーム位置)まで繰り出すとともに、フォーカスレンズを所定のフォーカス初期位置(例えば、1.2mの被写体にピントが合う位置)に移動させる処理を行う。
【0086】
その一方、前回のパワーOFF処理が図7で説明した「電源OFF特異シーケンス」に従って行われていた場合には、図8のステップS510で「YES判定」となり、ステップS512に進む。ステップS512では、電源ON後初期シーケンス動作を実施するか否かの判定を行う。この判定は、図6で説明したフラグの設定に基づいて行われる。
【0087】
初期シーケンス動作フラグがセットされている場合には、ステップS514に進み、電源ON後初期シーケンス動作を実施する。この「電源ON後初期シーケンス動作」においては、電子ズーム倍率を初期値(1倍)に戻し、レンズ鏡胴17を所定の繰り出し初期位置に移動させるとともに、フォーカスレンズを所定のフォーカス初期位置に移動させる処理を行う。その後、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS516)。こうして、撮影が可能になる。
【0088】
その一方、ステップS512において、電源ON後初期シーケンス動作を実施する旨の判定を得た場合、すなわち、初期シーケンス動作フラグがクリアされている場合には、ステップS514で説明した初期シーケンスを省略し、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS516)。これにより、EEPROM61の情報内容に従って前回の電源OFF時のカメラ状態と同じ条件で直ちに撮影を行うことができる。
【0089】
次に、本実施形態に係るカメラ10の他の制御例について説明する。
【0090】
上述した図6及び図8のフローチャートに代えて、図9及び図10のフローチャートを用いる態様も可能である。図9に示した処理内容は、異常終了後の電源ON時に電源OFF直前の状態への回復(再現)動作を行うか否かを予めユーザが選択しておく設定シーケンスである。ユーザによって所定の操作が行われることにより、図9に示す設定シーケンスの割り込み処理がスタートする。
【0091】
この割り込み処理において、メインCPU60は、回復動作の実施/不実施を規定するフラグ設定の変更指令を判別する(ステップS610)。ユーザによって「回復動作を実施する」旨の選択が行われた場合には、回復フラグをセットする処理を行う(ステップS612)。このフラグ情報はEEPROM61に記憶される。他方、ステップS610において「回復動作を実施しない」旨の選択が行われた場合には、回復フラグをクリアする処理を行う(ステップS614)。メインCPU60は電源ONシーケンスにおいてこのフラグ情報を参照し、電源OFF直前のカメラ状態への回復動作を実施するか否かを判断する。
【0092】
ステップS612又はステップS614においてフラグのセット/クリア処理を実施した後は、所定のプログラムに従って次の動作シーケンスに移行する(ステップS616)。
【0093】
図10は、電源ONシーケンスの他の例を示すフローチャートである。電源OFF状態のカメラ10についてユーザが電源スイッチ40を押下すると、電源ON後初期シーケンス動作が実施される(ステップS710)。この動作は図8のステップS514で説明したものと同様である。かかる動作によって、カメラ10は所定の初期状態になる。
【0094】
次いで、図10のステップS712に進み、電源ON直前状態への回復フラグを判定する。この判定は、図9で説明したフラグの設定に基づいて行われる。回復フラグがセットされている場合には、ステップS714に進み、EEPROM61の情報内容に従って、ズーム位置、フォーカス位置、電子ズーム倍率などの諸条件を電源OFF直前の状態に戻す動作が行われる。
【0095】
こうして、電源OFF直前のカメラ状態を再現し、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS716)。これにより、前回の電源OFF時のカメラ状態と同じ条件で直ちに撮影を行うことができる。一旦、デフォルト状態に戻してから、電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行うことにより、電源OFF期間中に物理的なショックが加わってレンズ位置等がずれた場合でも、記憶位置に復帰させることができる。
【0096】
その一方、ステップS712において、回復フラグがクリアされている場合には、ステップS714で説明した回復動作シーケンスを省略し、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS716)。これにより、ステップS710で実施した初期シーケンスで実現された初期状態で撮影を行うことができる。
【0097】
〔変形例〕
上記実施形態では、図5で説明したように、ズーム位置やフォーカス位置などのカメラ状態に変化が生じたときに、その都度、EEPROM61の情報内容を書き換える(カメラ状態を常時記憶する)例を述べたが、本発明の実施に際しては、異常終了の直前にのみカメラ状態を記録する態様も可能である。
【0098】
また、上述した実施形態では、メディア蓋26又は電池蓋28の開放を検出して電源OFFする例を述べたが、ACパワーアダプターを使用している場合に、電源プラグが突然引き抜かれた場合など、外部電源からの電力供給が急に遮断されたような場合についても、上記と同様の制御を適用できる。
【0099】
上記実施形態では、ズーム位置やフォーカス位置などのカメラ状態の情報を記憶保持する手段としてEEPROM61を用いたが、本発明の実施に際しては、電源OFFした状態で情報内容を保持できる記憶手段であればよく、不揮発性メモリに代えて、バックアップ電池を備えた揮発性メモリを使用してもよい。なお、図1には示されていないが、カメラ10にはカレンダ時計回路が設けられており、その時計機能を常時動作させるためにバックアップ電池が設けられている。このバックアップ電池をメモリの保持機能に利用してもよい。
【0100】
また、図4乃至図10は撮影モードにおけるパワーOFF及びパワーONの処理について説明したが、再生モードにおけるパワーOFF及びパワーONの処理(再生シーケンス)についても同様の制御が可能である。
【0101】
例えば、液晶モニタ38の表示画素数(解像度)が320×240画素(QVGA)であるとすると、記録画像サイズが1280×960ピクセルの画像は、面積比で1倍〜16倍まで拡大できる。再生中に電子ズーム機能を利用して画面の一部を拡大表示させた場合、その倍率情報と表示位置情報がEEPROM61に記憶される。そして、異常終了後の電源ON時には、EEPROM61の記憶内容にしたがって電源OFF直前の再生状態が再現される。
【0102】
また、メモリカード66には撮影順に従って順次画像が記録されていくが、メモリカード66に時系列順で記録された複数の画像のうち、隣り合った画像の記録画像サイズが同じであれば、再生時に拡大できる拡大率も同じである。したがって、再生モードにおいて、再生対象となる画像及びその前後の画像のサイズを比較し、同じ記録画像サイズの画像が連続する場合には、電子ズームの拡大率と表示位置の情報を引き継ぐことができる。その場合、再生コマを変更しても、拡大率及び表示位置が引き継がれ、同じ拡大率及び表示位置の条件で画像を再生することができる。
【0103】
上記実施形態では、静止画及び動画の記録再生機能を有したデジタルカメラを説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、静止画のみを記録可能なデジタルスチルカメラ、動画のみを記録可能なビデオカメラ、DVDカメラなど種々の電子カメラについて本発明を適用できる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電池蓋の開放、メディア蓋の開放、或いは外部電源からの電力供給の遮断によってカメラ電源がOFFされる場合に、電源OFF直前の光学ズーム位置、フォーカス位置、又は電子ズーム倍率などの情報を記憶手段に記憶しておき、その後、電源が再投入されたときには、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態を再現するようにしたので、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影又は再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子カメラの斜視図
【図2】図1に示したカメラの背面図
【図3】本実施形態に係るカメラの内部構成を示したブロック図
【図4】本実施形態に係るカメラの撮影シーケンスを示すフローチャート
【図5】キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の一例を示すフローチャート
【図6】キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の他の例を示すフローチャート
【図7】電源OFF特異シーケンスの処理内容を示すフローチャート
【図8】電源ONシーケンスの一例を示すフローチャート
【図9】キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の更に他の例を示すフローチャート
【図10】電源ONシーケンスの他の例を示すフローチャート
【符号の説明】
10…カメラ、12…撮影レンズ、24…電源入力端子、26…メディア蓋、27…ロック解除ツマミ、28…電池蓋、29…電池、38…液晶モニタ、40…電源スイッチ、60…メインCPU、61…EEPROM、62…メディア蓋スイッチ、63…電池蓋スイッチ、66…メモリカード、78…測光・測距CPU
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体の光学像を電気信号に変換して記録メディアに記録する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラにおいては、電池を交換する場合、或いはメモリカードなど画像データ保存用の着脱式記録メディアを交換する場合に、一度カメラの電源をOFFし、交換後に再度パワーON操作するようになっている。その場合、レンズの収納(沈胴)動作、或いは撮影可能な初期位置への送り出し動作に時間がかかる上に、レンズのズーム位置、フォーカス位置その他の撮影条件は一度デフォルトに戻ってしまう。そのため、電池や記録メディアを交換した後に再度、元の撮影条件に戻す操作を行っている間に撮影チャンスを逃す場合があった。
【0003】
また、電源スイッチをOFF操作せずに電池を交換したり、記録メディアを交換したりすることも可能であるが、電池交換時には必然的に電源OFFとなり、記録メディアの交換時においては、メディア保護並びにデータの破壊防止等のために、カメラの電源が自動的にOFFされる。その後、パワーON操作を行うと、所定の初期シーケンスが働き、撮影条件などはデフォルトに戻っていた。
【0004】
このような、カメラ動作に関連して特許第2933341号公報では、パワーOFFした時のカメラ状態を記憶しておき、次のパワーON時にその状態を再現する手段が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されたカメラにおいても、レンズの収納(沈胴)動作及び送り出し動作は必ず行われるために、その動作に時間がかかり、一瞬のシャッターチャンスを逃してしまうことがある。また、上記公報に開示の発明は銀塩カメラを対象とするものであり、電池の交換頻度が高いデジタルカメラについては考慮されていない。
【0006】
すなわち、銀塩カメラの消費電力はデジタルカメラと比較して無視できる程度に少なく、銀塩カメラにおいては電池を交換することについてあまり考慮する必要がない。また、銀塩フイルムの交換作業は、メモリカードなどの交換作業と比較して非常に時間がかかるため、レンズの収納/送り出しに要する時間は相対的に無視できる程度のものである。このような事情から、上記公報に開示の発明では、もっぱら撮影間隔が長くなった場合の省電力化のために電源を一時的にOFFし、その後の再起動時の復帰動作を迅速化するための手段を提案している。
【0007】
これに対して、デジタルカメラ等の電子カメラにおいては、消費電力が大きいために電池交換の頻度が高く、また、記録メディアの交換はフイルム交換よりも短時間で行うことができるので、電池交換や記録メディアの交換作業を素早く完了させて、撮影を続けられるようにすることが重要である。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、電池交換や記録メディアの交換で撮影チャンスを極力逃さないようにすることができる電子カメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録メディアに記録する記録手段と、を備えた電子カメラにおいて、電源用の電池が装填される電池収納室の開口部を覆う電池蓋の開放を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記電池蓋の開放が検出されると、当該カメラの電源を自動的にOFFする制御を行う電源制御手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム位置のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされた後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、電源ONの状態で電池蓋を開けると、検出手段がこれを検知してカメラの電源が自動的にOFFされる。カメラは、電源OFFになるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶手段に記憶しており、その後、電源スイッチなどの操作手段が操作され、電源が再投入されたときには、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【0011】
記憶手段には不揮発性メモリ、或いは、バックアップ電源を備えた揮発性メモリなどを用いることができる。カメラ状態を示す情報は、状態の変化に伴って随時更新(書き換え)してもよいし、電源OFFの直前に書き込んでもよい。
【0012】
電源制御手段と起動制御手段は1つの中央演算処理装置(CPU)によって実現することが可能である。
【0013】
請求項2に係る発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を着脱自在な記録メディアに記録する記録手段と、を備えた電子カメラにおいて、前記記録メディアが装着されるメディア収納室の開口部を覆うメディア蓋の開放を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記メディア蓋の開放が検出されると、当該カメラの電源を自動的にOFFする制御を行う電源制御手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされるときのフォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、前記電源制御手段によって電源OFFされた後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、電源ONの状態でメディア蓋を開けると、検出手段がこれを検知してカメラ電源が自動的にOFFされる。カメラは、電源OFFになるときのフォーカス位置及び電子ズーム位置のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶手段に記憶しており、その後、電源が再投入されたときには、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【0015】
請求項3に係る発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録メディアに記録する記録手段と、外部電源を接続可能な電源入力端子と、を備え、前記電源入力端子に接続された外部電源から電力の供給を受けて動作し得る電子カメラにおいて、前記外部電源から供給される電力によって動作しているときに、光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を随時記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、前記外部電源からの電力供給が遮断されて電源OFFとなった後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、電源入力端子に外部電源を接続し、外部電源によってカメラを動作させることができる。この場合、カメラ動作中に、光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶手段に随時記憶している。電源プラグが引き抜かれるなど、何らかの原因で外部電源からの電力供給が遮断されると、カメラの電源は強制的にOFFとなるが、電源OFF直前のカメラ状態の情報はカメラ内の記憶手段に記憶されている。
【0017】
その後、外部電源からの電力供給が再開され、或いは電池からの電源供給に切り換えられるなどして、電源の再投入が行われると、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態が再現される。これにより、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る電子カメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0019】
図1は本発明の実施形態に係る電子カメラの斜視図、図2は背面図である。このカメラ10は、静止画及び音声付き動画の記録再生が可能なデジタルカメラであり、カメラ本体11の前面には沈胴式の撮影レンズ12、ファインダー窓13、ストロボ調光センサ14、セルフタイマーランプ15及びマイク16が設けられている。撮影レンズ12は電動式のズームレンズで構成されており、撮影時には図1のようにレンズ鏡胴17がカメラ本体11から繰り出される。
【0020】
撮影レンズ12の後方には撮像素子としてのCCDイメージセンサ(図1中不図示、図3中符号72として記載、以下、CCDという。)が配設されており、該CCD72から読み出された画像信号は所定の信号処理を経てデジタル画像データに変換される。
【0021】
図1に示したように、カメラ10の側面には、スピーカ21、デジタル(USB)端子22、音声/映像出力端子(VIDEO OUT)23、電源入力端子(DC IN 端子) 24及びメディア収納部25が設けられている。符号26は記録メディアとしてのメモリカード(図1中不図示、図3中符号66として記載)を挿入するためのメディアスロット(メモリカード66の挿入用開口)を覆う蓋(フタ)(以下、メディア蓋という。)である。
【0022】
メディア蓋26は、図示せぬヒンジ機構によってカメラ本体11に開閉可能に取り付けられている。メディア蓋26は、図示せぬロック機構によって閉状態でロックされ、ユーザがロック解除ツマミ(図2中符号27)を操作することによって、ロック機構の係止が外れてメディア蓋26が開く構造になっている。
【0023】
メディア蓋26には、当該蓋の開閉状態を検出するスイッチ(図1中不図示、図3において符号62として記載、以下、「メディア蓋スイッチ」という。)が設けられており、カメラ電源がONの状態でメディア蓋26を開放すると、メディア蓋スイッチ62がこれを検知して、メディア保護のため自動的に電源をOFFするように制御される。
【0024】
図1に示したように、カメラ本体11の底面部には電池蓋(電池収納室のカバー)28が設けられている。電池蓋28は、カメラ本体11に対して開閉自在であり、図示せぬロック機構によって閉状態でロックされている。電池蓋28を図1の左方向にスライドさせるとロック機構の係止が外れて電池蓋28が開放される構造になっている。電池蓋28を開けて、電池29をカメラ10の底面側から縦向きに電池収納室に挿入する。
【0025】
電池29には例えば専用の二次電池が用いられる。電池29の上端に+/−端子29A、29Bが設けられており、この端子部を上に向けた状態で電池29を電池収納室に装填することにより、電池装填室内の端子(不図示)と接続される。電池蓋28を開放時と逆の手順で閉じることにより、電池29がカメラ10内に装填される。なお、二次電池に代えて、市販の一次電池を使用できるように設計してもよい。
【0026】
また、本例のカメラ10の場合、図示せぬACパワーアダプターのプラグを電源入力端子24に接続することにより、カメラ外部から電源を供給することも可能である。
【0027】
カメラ10の上面にはレリーズボタン30、モードダイヤル32及びポップアップ式のストロボ(電子閃光装置)34が設けられている。符号35は、ストロボポップアップボタンである。レリーズボタン30は、静止画の記録を指示する操作手段として機能するとともに、動画撮影時の録画ボタン(録画スタート/ストップボタン)として機能する。モードダイヤル32はレリーズボタン30の外周部に回動自在に設けらており、ダイヤルの回転位置に応じて連写、マニュアル撮影、オート撮影、シーンポジション(人物/風景/夜景/スポーツ)、又は動画などの各動作モードを選択することができる操作手段である。
【0028】
図2に示したように、カメラ10の背面には、ファインダー36、液晶モニタ38、電源スイッチ40、モード選択レバー42、十字キー44、液晶表示パネル46、表示ボタン50、メニュー/OKボタン52、BACKボタン54等が設けられている。
【0029】
液晶モニタ38は、カラー液晶ディスプレイで構成され、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示することができる。また、液晶モニタ38は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。液晶モニタ38に代えて、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0030】
電源スイッチ40はプッシュスイッチで構成され、該スイッチを押すことによりカメラ10の電源をON/OFFできる。カメラ10はオートパワーオフ機能を有し、無操作状態が所定時間(例えば2分間)継続した場合、電源を自動的にオフするようになっている。オートパワーオフの作動時間はユーザが設定できるように構成されている。オートパワーオフ機能によってパワーオフされた状態から復帰させるには、電源スイッチ40を再押しする。
【0031】
モード選択レバー42は、撮影モードと再生モードを選択的に切り換えるための手段である。モード選択レバー42は、電源スイッチ40の外周に回動自在に支持され、撮影モード位置(上側停止位置)と再生モード位置(下側停止位置)の2つの位置で停止可能なレバースイッチで構成されている。
【0032】
十字キー44は、上キー44U、下キー44D、左キー44L、及び右キー44Rの4つのプッシュスイッチからなり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示するボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、上キー44U及び下キー44Dは撮影時のズームスイッチ或いは再生時の再生ズームスイッチとして機能し、左キー44L及び右キー44Rは再生モード時のコマ送り(逆方向送り/順方向送り)ボタンとして機能する。
【0033】
十字キー44の中央部には円形の液晶表示パネル46が設けられている。この液晶表示パネル46は、上下左右の各キー44U、44D、44L、44Rの機能及びモード状態などを文字、記号、簡単な図像(絵文字)、或いはこれらの組合せによって表示する表示手段である。表示ボタン50は、液晶モニタ38をON/OFF操作したり、再生方法(一コマ再生/マルチ画面再生)や再生中のコマ番号等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の表示/非表示を切り換えるための操作手段である。
【0034】
メニュー/OKボタン52は、メニュー画面の表示を指示するメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び処理の実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作ボタンである。BACKボタン54は、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。なお、図2中符号56はカメラ10のグリップ部である。
【0035】
図3はカメラ10の内部構成を示したブロック図である。カメラ10に内蔵されているメインCPU60は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。
【0036】
メインCPU60は、制御用のプログラムや制御上必要な各種データ等が格納されている図示せぬROM(Read Only Memory)と、各種の演算処理を行う作業用領域として使用する図示せぬRAM(Random Access Memory)とを備えている。また、メインCPU60には不揮発性記憶手段であるEEPROM61が接続されている。
【0037】
カメラ10は、メディア蓋26の開閉状態を検出するメディア蓋スイッチ62と、電池蓋28の開閉状態を検出する電池蓋スイッチ63とを有しており、これら検出スイッチ(62、63)からの検出信号はメインCPU60に入力される。なお、電池蓋スイッチ63は、電池蓋28がスライド操作された段階で検出信号(蓋の開放を示す信号)を出力する。
【0038】
メインCPU60は、レリーズボタン30その他の操作部64から入力する信号(操作信号)や各種センサ(検出スイッチ62、63等)からの検出信号に基づいてカメラ10内の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、CCD駆動制御、画像処理制御、画像データの記録制御、ファイル管理、ストロボ発光制御、メモリカード66の読み書き制御、電源制御、液晶モニタ38の表示制御などを行う。
【0039】
なお、操作部64には、モードダイヤル32、十字キー44、電源スイッチ40、モード選択レバー42、メニュー/OKボタン52、BACKボタン54など各種の操作手段が含まれる。
【0040】
ユーザによって電源スイッチ40がオン操作されると、メインCPU60はこれを検知し、電源回路68に対して起動指令の信号を与え、電源回路68を起動させる。電源回路68はDC/DCコンバータを有している。カメラ10に装填されている電池29又は電源入力端子24に接続された外部電源から供給される電力は、DC/DCコンバータによって所要の電圧に変換された後、電源回路68よりカメラ10内の各回路ブロックに供給される。こうして、カメラ10が動作可能になる。
【0041】
また、電源回路68は電源入力端子24に外部電源が接続されたか否かを検出する接続検出回路を有しており、外部電源の接続情報はメインCPU60に通知される。電源入力端子24に外部電源が接続されると、電池29よりも優先して外部電源を利用するように電源入力経路が自動的に切り換えられる。
【0042】
モード選択レバー42によって撮影モードが選択されると、CCD72を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
【0043】
撮影レンズ12及び絞り73を通過した光は、CCD72の受光面に結像される。CCD72の受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配置されている。また、CCD72は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。なお、CCD72に代えてMOS型など他の方式の撮像素子を用いてもよい。
【0044】
CCD72の受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、クロック発生回路(CG)74から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
【0045】
CCD72から出力された信号はアナログ処理部75に送られ、アナログ処理部75において相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ホワイトバランス調整やガンマ処理などの所要の処理が行われる。アナログ処理部75で生成された画像信号は、A/D変換器76でデジタル信号に変換された後、一旦バッファメモリ77に格納される。
【0046】
クロック発生回路74は、測光・測距CPU78の指令に従ってCCD72、アナログ処理部75及びA/D変換器76に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0047】
測光・測距CPU78はメインCPU60と連携して撮像系を制御する制御部である。図3では、2つのCPU(60,78)を搭載した構成を例示したが、本発明の実施に際しては1つのCPUで実現する態様も可能である。
【0048】
バッファメモリ77に記憶された画像データは、バス79を介して信号処理部80に送られる。信号処理部80は、同時化回路、輝度・色差信号生成回路、輪郭強調回路、拡大/縮小処理回路(電子ズーム回路)等を含む画像処理手段であり、メインCPU60からのコマンドに従って画像信号を処理する。信号処理部80に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、バッファメモリ77に書き戻される。
【0049】
撮像中の映像をモニタ出力する場合、バッファメモリ77内の画像データは、バス79を介してYC→RGB変換回路81に提供され、ここで表示用のRGB信号に変換される。こうして生成されたRGB信号はLCDドライバー82を介して液晶モニタ38に出力される。CCD72から出力される画像信号によって画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ38に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに動画として表示される。撮影者は液晶モニタ38に表示される動画映像(スルームービー)によって撮影画角を確認できる。
【0050】
撮影者がズームスイッチ(図2で説明した上/下キー44U、44D)を操作すると、その指令信号はメインCPU60から測光・測距CPU78に送られる。測光・測距CPU78は、ズーム指令に従ってレンズ駆動部84を作動させ、レンズ鏡胴17の繰り出し量を制御する。これにより、撮影レンズ12の焦点距離(撮影倍率)が変更される。
【0051】
レンズ駆動部84は、ズームモータ及びAFモータを含む電動駆動手段を示すブロックである。撮影レンズ12の詳細な構成は図示しないが、撮影レンズ12は変倍用の可動レンズ(変倍レンズ)と、フォース調整用の可動レンズ(フォーカスレンズ)とを含む複数のレンズ群から構成されている。撮影レンズ12の変倍動作はズームモータによって行われ、撮影レンズ12の焦点調節動作(フォーカス調整動作)はAFモータによって行われる。
【0052】
撮影レンズ12のズーム位置及びフォーカス位置はレンズ位置センサ85によって検出される。レンズ位置センサ85はズーム位置センサとフォーカス位置センサとを含むブロックである。レンズ位置センサ85によって取得されるズーム位置及びフォーカス位置の情報は測光・測距CPU78を経由してメインCPU60に送られ、EEPROM61に書き込まれる。
【0053】
また、上記の光学ズームに代えて、又はこれと併用して、電子ズーム(デジタルズーム)機能によるズーム操作も可能である。電子ズーム機能は、画像処理技術によって画像信号を電子的に処理することにより拡大画像を得る機能である。本実施形態のカメラ10は、選択される記録画素数モードに応じて、画質劣化が生じない範囲で電子ズームによる倍率変更が可能となっている。
【0054】
記録済みの画像を再生表示する場合においても、電子ズーム機能を活用することができる。再生時の電子ズーム操作では、ズーム倍率の変更のみならず、拡大表示させる表示位置を変更できる。電子ズーム機能によるズーム倍率や表示位置の情報などもEEPROM61に記録される。
【0055】
静止画の撮影モードにおいて、撮影者によってレリーズボタン30が押下されるとレリーズ信号が発せられ、該レリーズ信号がメインCPU60に入力される。メインCPU60は、レリーズ信号の入力に応動してAE演算及びAF演算を行うとともに、測光・測距CPU78にコマンドを送り、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を実施する。例えば、レリーズボタン30の半押し(S1 =ON)でAE及びAF処理を行い、レリーズボタン30の全押し(S2 =ON)で記録用の撮影を実施する。
【0056】
すなわち、メインCPU60は、CCD72から得られる画像信号から被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、絞り値とシャッタースピードが決定される。AF制御については、CCD72から得られる画像信号の高周波成分を利用して焦点評価値を算出し、評価値が最大(又は極大)となるレンズ位置を合焦位置として決定するコントラストAF方式が採用されている。
【0057】
測光・測距CPU78は、AF演算の結果に基づいて撮影レンズ12を合焦位置に移動させるようにレンズ駆動部84を制御する一方、AE演算の結果に基づいて絞り73を適正な絞り値とするように絞り駆動部86を制御する。また、測光・測距CPU78は、AE演算の結果に基づいてクロック発生回路74を制御し、CCD72の電子シャッターを制御する。
【0058】
更に、測光・測距CPU78は、必要に応じてストロボ制御回路87にコマンドを送り、ストロボ制御回路87を動作させる。ストロボ制御回路87は、図示しないメインコンデンサの充電制御や、キセノン管88への放電(発光)タイミングの制御等を行う。なお、AF処理後にS2 =ONとなる前に、レリーズボタン30の押下が解除されると、AF処理後のフォーカス位置が維持される。
【0059】
こうして、レリーズボタン30の押下に応動して取り込まれた画像データは、バッファメモリ77を介して信号処理部80に送られ、信号処理部80において輝度・色差信号変換(YC変換)処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸長部89に送られる。
【0060】
圧縮伸長部89に入力された画像データは、所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮され、カードインターフェース部90を介してメモリカード66に記録される。記録形式はJPEG方式に限定されず、MPEGその他の記録方式を採用してもよい。画像データを保存するための手段は、メモリカード66で代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに代えて、又はこれと併用して、カメラ10に内蔵された記録メディア(内部メモリ)に画像データを保存する態様も可能である。
【0061】
モード選択レバー42によって撮影モードが選択され、かつモードダイヤル32によって動画モードが選択されると、音声付き動画の記録が可能となる。レリーズボタン30の押下によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズボタン30を押下すると録画動作が停止する。なお、レリーズボタン30の押下継続期間に録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。
【0062】
動画撮影時の音声は、マイク16によって検出され、その検出信号(音声信号)は、図示せぬA/D変換器によってデジタル信号に変換された後、音声処理回路92に入力される。音声処理回路92は入力された音声データを所定の信号形式に変換する。こうして生成された音声データは、バス79を介して圧縮伸長部89に送られ、画像データとともに圧縮された後、メモリカード66に記録される。
【0063】
モード選択レバー42によって再生モードが選択されると、メモリカード66に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)が読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸長部89を介して非圧縮のYC信号に伸長され、YC→RGB変換回路81及びLCDドライバー82を介して液晶モニタ38に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ38に表示される。
【0064】
再生対象ファイルが動画ファイルの場合には、動画の先頭フレームが代表画像として表示され、動画再生開始の指示を受け付ける画面になる。動画の先頭フレームが表示されている状態で操作部64から所定の操作を行い、動画再生を開始させると、動画ファイルの再生処理がスタートし、液晶モニタ38に動画が表示されるとともに、音声データが音声処理回路92において再生処理され、図示せぬD/A変換器及びアンプを介してスピーカ21から出力される。こうして、動画と同時に記録した音声も再生される。
【0065】
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む。)に、十字キー44の右キー44R又は左キー44Lを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード66から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が液晶モニタ38に再生される。
【0066】
次に、上記の如く構成されたカメラ10の動作について説明する。
【0067】
カメラ10において電池29の交換やメモリカード66の交換を行う場合は、一度電源スイッチ40をOFF操作し、カメラ電源をOFFしてから交換作業を行うのが正常な手順である。しかしながら、本例のカメラ10では、電源スイッチ40のパワーOFF操作を行わずに、電源ON状態で電池蓋28を開けて電池29を交換したり、メディア蓋26を開けてメモリカード66を交換したりする手順も容認されている。つまり、カメラ10は、電源スイッチ40のOFF操作に伴うパワーOFFシーケンスを実行しなくても、電池29とメモリカード66を取り出すことができるようになっている。
【0068】
この場合、電池蓋28やメディア蓋26の開放を検出して自動的に電源をOFFする制御が行われる。かかる制御によって電源OFFとなった後(いわゆる異常終了後)、電源スイッチ40がON操作された場合(再起動時)には、通常のパワーONシーケンスを働かせないことにして、ズーム位置、フォーカス位置その他の撮影条件をデフォルトに戻さないようになっている。
【0069】
図4はカメラ10の撮影シーケンスを示すフローチャートである。同図には、撮影シーケンス中に異常終了する場合のフローが示されている。
【0070】
カメラ10が撮影モードに設定されると、図4に示した撮影シーケンスがスタートする。メインCPU60は操作部64からのキー入力や各種センサ等からのスイッチ入力を受け付ける(ステップS110)。メインCPU60はキー入力の判別を行い(ステップS112)、入力された指令に応じた処理を実施する(ステップS114a〜ステップS114n)。例えば、レリーズ信号の入力を検出した場合には撮影処理を実施する(ステップS114a)。また、ズーム操作の指令を検出した場合にはズーム処理を実施する(ステップS114b)。或いは、メニュー画面からのセットアップコマンドを検出した場合、又は表示ボタン50からの指令を検出した場合などには、表示条件の設定処理を実施する(ステップS114n)。
【0071】
図5にキー入力/スイッチ入力処理の処理内容の例を示す。キー/スイッチ入力処理においては、まず、キー入力のスキャン処理を行い(ステップS210)、操作キーから指令信号の入力があるか否かを検出する。スキャン処理の結果に基づいて、撮影光学系のズーム位置、フォーカス位置、又は電子ズーム倍率等の変更が行われたか否かを判断する(ステップS212)。ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つに変更が生じた場合には、ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率などカメラ状態を示す情報をEEPROM61に記録する(ステップS214)。こうして、カメラ状態の変化に対応して常にEEPROM61の記憶内容を更新する。もちろん、変更に係る情報のみを書き換えればよい。ステップS214においてカメラ状態を示す情報の書き込み処理を実施した後は、メインルーチンに戻る。
【0072】
他方、ステップS212においてズーム位置やフォーカス位置などのカメラ状態に変化がないと判定した場合には、情報の更新処理(ステップS214)を省略して、メインルーチンに戻る。
【0073】
図6は、キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の他の例を示すフローチャートである。同図に示す処理内容は、異常終了後の電源ON時に初期シーケンス動作を実施するか否かを予めユーザが選択しておく設定シーケンスである。ユーザによって所定の操作が行われることにより、図6に示す設定シーケンスの割り込み処理がスタートする。
【0074】
この割り込み処理において、メインCPU60は、初期シーケンス動作の実施/不実施を規定するフラグ設定の変更指令を判別する(ステップS310)。ユーザによって「初期シーケンス動作を実施する」旨の選択が行われた場合には、初期シーケンス動作フラグをセットする処理を行う(ステップS312)。このフラグ情報はEEPROM61に記憶される。他方、ステップS310において「初期シーケンス動作を実施しない」旨の選択が行われた場合には、初期シーケンス動作フラグをクリアする処理を行う(ステップS314)。電源ON時においては、メインCPU60によって、このフラグ情報が参照され、所定の初期シーケンス動作の実施/不実施が制御される。
【0075】
ステップS312又はステップS314においてフラグのセット/クリア処理を実施した後は、所定のプログラムに従って次の動作シーケンスに移行する(ステップS316)。
【0076】
上述した図5及び図6で例示したように、図4のキー入力判別(ステップS112)に基づき、キー入力に対応した処理(ステップS114a〜n)を実施した後、又は図4のステップS112においてキー入力がないと判断した場合には、ステップS116に進む。
【0077】
ステップS116では、電源スイッチ40の操作によって電源の指令が入力されたか否かの判定を行う。ユーザが電源スイッチ40をOFF操作した場合には、電源OFF正常シーケンスを実施して(ステップS118)、通常の(正常の)パワーOFF処理を行う。すなわち、撮影レンズ12を所定の収納位置(沈胴位置)に引き込み、レンズバリアを閉じる動作を行ってから電源をOFFする。こうして、電源OFF正常シーケンスを実施してカメラ動作を終了する(ステップS120)。
【0078】
その一方、ステップS116において「NO判定」となった場合には、ステップS122に進む。ステップS122では、電池蓋スイッチ63、或いはメディア蓋スイッチ62から蓋の開放を示す検出信号(電源OFFを指令する信号)が入力されたか否かの判定を行う。電池蓋スイッチ63又はメディア蓋スイッチ62から蓋の開放を示す検出信号が入力されていなければ、ステップS110に戻る。
【0079】
他方、ステップS122において、電池蓋スイッチ63及びメディア蓋スイッチ62のうち少なくとも一方のスイッチから蓋の開放を示す検出信号が入力された場合には、電源OFF特異シーケンスを実施して(ステップS124)、異常終了に対応したパワーOFF処理を行い、カメラ動作を終了する(ステップS126)。
【0080】
図7に「電源OFF特異シーケンス」の処理内容を示す。同図に示したように、電源OFF特異シーケンス処理がスタートすると、ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率などカメラ状態を示す情報をEEPROM61に記録保持する処理を行う(ステップS410)。また、現在のズーム位置及びフォーカス位置をそのまま保持した状態で(レンズ鏡胴17を繰り出したままの状態で)、電源OFFする(ステップS414)。
【0081】
なお、電池蓋28をスライド移動させると、電池蓋スイッチ63がこれを検知するが、図1で説明したように、電池29及び電池蓋28の構造により、電池蓋28をスライドしただけでは、電池29の+/−端子29A、29Bが電池収納室内の端子に接続されているため、メインCPU60に電源は供給されており、メインCPU60は電源OFF特異シーケンスを実施することができる。
【0082】
また、メインCPU60には、電源回路68からの電圧がコンデンサによるバックアップを受けて供給されているため、電池蓋28が急に開放されて電池29からの電力供給が遮断された場合や、ACパワーアダプターのプラグが急に引き抜かれた場合などにおいても、メインCPU60は電源OFF特異シーケンスを実施することができる。
【0083】
図7に従って電源がOFFされ、カメラ動作が終了した状態(図4のステップS126)で、ユーザは電池29の交換作業やメモリカード66の交換作業を行うことができる。
【0084】
次に、電源ONシーケンスの例を説明する。
【0085】
図8は、電源ONシーケンスの一例を示すフローチャートである。電源OFF状態のカメラ10についてユーザが電源スイッチ40を押下すると、図8の電源ONシーケンスがスタートする。メインCPU60は、まず、EEPROM61の情報を参照して、前回のカメラ動作(パワーOFF処理)が「電源OFF特異シーケンス」によって終了したか否かを判定する(ステップS510)。前回のパワーOFF処理が図4のステップS118で説明したように、正常のシーケンスに従って行われていた場合は、図8のステップS510において「NO判定」となる。この場合には、図示せぬ所定の動作シーケンスに移行し、その後、例えば、通常の初期シーケンスが実施される。すなわち、撮影モードで起動した場合には、レンズバリアを開けて、レンズ鏡胴17を所定の繰り出し初期位置(撮影可能な初期設定位置、例えば、光学ズーム倍率1.3倍のズーム位置)まで繰り出すとともに、フォーカスレンズを所定のフォーカス初期位置(例えば、1.2mの被写体にピントが合う位置)に移動させる処理を行う。
【0086】
その一方、前回のパワーOFF処理が図7で説明した「電源OFF特異シーケンス」に従って行われていた場合には、図8のステップS510で「YES判定」となり、ステップS512に進む。ステップS512では、電源ON後初期シーケンス動作を実施するか否かの判定を行う。この判定は、図6で説明したフラグの設定に基づいて行われる。
【0087】
初期シーケンス動作フラグがセットされている場合には、ステップS514に進み、電源ON後初期シーケンス動作を実施する。この「電源ON後初期シーケンス動作」においては、電子ズーム倍率を初期値(1倍)に戻し、レンズ鏡胴17を所定の繰り出し初期位置に移動させるとともに、フォーカスレンズを所定のフォーカス初期位置に移動させる処理を行う。その後、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS516)。こうして、撮影が可能になる。
【0088】
その一方、ステップS512において、電源ON後初期シーケンス動作を実施する旨の判定を得た場合、すなわち、初期シーケンス動作フラグがクリアされている場合には、ステップS514で説明した初期シーケンスを省略し、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS516)。これにより、EEPROM61の情報内容に従って前回の電源OFF時のカメラ状態と同じ条件で直ちに撮影を行うことができる。
【0089】
次に、本実施形態に係るカメラ10の他の制御例について説明する。
【0090】
上述した図6及び図8のフローチャートに代えて、図9及び図10のフローチャートを用いる態様も可能である。図9に示した処理内容は、異常終了後の電源ON時に電源OFF直前の状態への回復(再現)動作を行うか否かを予めユーザが選択しておく設定シーケンスである。ユーザによって所定の操作が行われることにより、図9に示す設定シーケンスの割り込み処理がスタートする。
【0091】
この割り込み処理において、メインCPU60は、回復動作の実施/不実施を規定するフラグ設定の変更指令を判別する(ステップS610)。ユーザによって「回復動作を実施する」旨の選択が行われた場合には、回復フラグをセットする処理を行う(ステップS612)。このフラグ情報はEEPROM61に記憶される。他方、ステップS610において「回復動作を実施しない」旨の選択が行われた場合には、回復フラグをクリアする処理を行う(ステップS614)。メインCPU60は電源ONシーケンスにおいてこのフラグ情報を参照し、電源OFF直前のカメラ状態への回復動作を実施するか否かを判断する。
【0092】
ステップS612又はステップS614においてフラグのセット/クリア処理を実施した後は、所定のプログラムに従って次の動作シーケンスに移行する(ステップS616)。
【0093】
図10は、電源ONシーケンスの他の例を示すフローチャートである。電源OFF状態のカメラ10についてユーザが電源スイッチ40を押下すると、電源ON後初期シーケンス動作が実施される(ステップS710)。この動作は図8のステップS514で説明したものと同様である。かかる動作によって、カメラ10は所定の初期状態になる。
【0094】
次いで、図10のステップS712に進み、電源ON直前状態への回復フラグを判定する。この判定は、図9で説明したフラグの設定に基づいて行われる。回復フラグがセットされている場合には、ステップS714に進み、EEPROM61の情報内容に従って、ズーム位置、フォーカス位置、電子ズーム倍率などの諸条件を電源OFF直前の状態に戻す動作が行われる。
【0095】
こうして、電源OFF直前のカメラ状態を再現し、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS716)。これにより、前回の電源OFF時のカメラ状態と同じ条件で直ちに撮影を行うことができる。一旦、デフォルト状態に戻してから、電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行うことにより、電源OFF期間中に物理的なショックが加わってレンズ位置等がずれた場合でも、記憶位置に復帰させることができる。
【0096】
その一方、ステップS712において、回復フラグがクリアされている場合には、ステップS714で説明した回復動作シーケンスを省略し、次の動作シーケンスへ移行する(ステップS716)。これにより、ステップS710で実施した初期シーケンスで実現された初期状態で撮影を行うことができる。
【0097】
〔変形例〕
上記実施形態では、図5で説明したように、ズーム位置やフォーカス位置などのカメラ状態に変化が生じたときに、その都度、EEPROM61の情報内容を書き換える(カメラ状態を常時記憶する)例を述べたが、本発明の実施に際しては、異常終了の直前にのみカメラ状態を記録する態様も可能である。
【0098】
また、上述した実施形態では、メディア蓋26又は電池蓋28の開放を検出して電源OFFする例を述べたが、ACパワーアダプターを使用している場合に、電源プラグが突然引き抜かれた場合など、外部電源からの電力供給が急に遮断されたような場合についても、上記と同様の制御を適用できる。
【0099】
上記実施形態では、ズーム位置やフォーカス位置などのカメラ状態の情報を記憶保持する手段としてEEPROM61を用いたが、本発明の実施に際しては、電源OFFした状態で情報内容を保持できる記憶手段であればよく、不揮発性メモリに代えて、バックアップ電池を備えた揮発性メモリを使用してもよい。なお、図1には示されていないが、カメラ10にはカレンダ時計回路が設けられており、その時計機能を常時動作させるためにバックアップ電池が設けられている。このバックアップ電池をメモリの保持機能に利用してもよい。
【0100】
また、図4乃至図10は撮影モードにおけるパワーOFF及びパワーONの処理について説明したが、再生モードにおけるパワーOFF及びパワーONの処理(再生シーケンス)についても同様の制御が可能である。
【0101】
例えば、液晶モニタ38の表示画素数(解像度)が320×240画素(QVGA)であるとすると、記録画像サイズが1280×960ピクセルの画像は、面積比で1倍〜16倍まで拡大できる。再生中に電子ズーム機能を利用して画面の一部を拡大表示させた場合、その倍率情報と表示位置情報がEEPROM61に記憶される。そして、異常終了後の電源ON時には、EEPROM61の記憶内容にしたがって電源OFF直前の再生状態が再現される。
【0102】
また、メモリカード66には撮影順に従って順次画像が記録されていくが、メモリカード66に時系列順で記録された複数の画像のうち、隣り合った画像の記録画像サイズが同じであれば、再生時に拡大できる拡大率も同じである。したがって、再生モードにおいて、再生対象となる画像及びその前後の画像のサイズを比較し、同じ記録画像サイズの画像が連続する場合には、電子ズームの拡大率と表示位置の情報を引き継ぐことができる。その場合、再生コマを変更しても、拡大率及び表示位置が引き継がれ、同じ拡大率及び表示位置の条件で画像を再生することができる。
【0103】
上記実施形態では、静止画及び動画の記録再生機能を有したデジタルカメラを説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、静止画のみを記録可能なデジタルスチルカメラ、動画のみを記録可能なビデオカメラ、DVDカメラなど種々の電子カメラについて本発明を適用できる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電池蓋の開放、メディア蓋の開放、或いは外部電源からの電力供給の遮断によってカメラ電源がOFFされる場合に、電源OFF直前の光学ズーム位置、フォーカス位置、又は電子ズーム倍率などの情報を記憶手段に記憶しておき、その後、電源が再投入されたときには、記憶手段の記憶内容に従ってカメラ状態を再現するようにしたので、再起動後すぐに電源OFF直前と同じ条件で撮影又は再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子カメラの斜視図
【図2】図1に示したカメラの背面図
【図3】本実施形態に係るカメラの内部構成を示したブロック図
【図4】本実施形態に係るカメラの撮影シーケンスを示すフローチャート
【図5】キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の一例を示すフローチャート
【図6】キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の他の例を示すフローチャート
【図7】電源OFF特異シーケンスの処理内容を示すフローチャート
【図8】電源ONシーケンスの一例を示すフローチャート
【図9】キー入力/スイッチ入力処理における処理内容の更に他の例を示すフローチャート
【図10】電源ONシーケンスの他の例を示すフローチャート
【符号の説明】
10…カメラ、12…撮影レンズ、24…電源入力端子、26…メディア蓋、27…ロック解除ツマミ、28…電池蓋、29…電池、38…液晶モニタ、40…電源スイッチ、60…メインCPU、61…EEPROM、62…メディア蓋スイッチ、63…電池蓋スイッチ、66…メモリカード、78…測光・測距CPU
Claims (3)
- 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録メディアに記録する記録手段と、を備えた電子カメラにおいて、
電源用の電池が装填される電池収納室の開口部を覆う電池蓋の開放を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記電池蓋の開放が検出されると、当該カメラの電源を自動的にOFFする制御を行う電源制御手段と、
前記電源制御手段によって電源OFFされるときの光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、
前記電源制御手段によって電源OFFされた後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を着脱自在な記録メディアに記録する記録手段と、を備えた電子カメラにおいて、
前記記録メディアが装着されるメディア収納室の開口部を覆うメディア蓋の開放を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記メディア蓋の開放が検出されると、当該カメラの電源を自動的にOFFする制御を行う電源制御手段と、
前記電源制御手段によって電源OFFされるときのフォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、
前記電源制御手段によって電源OFFされた後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段を介して取得された画像を記録メディアに記録する記録手段と、外部電源を接続可能な電源入力端子と、を備え、前記電源入力端子に接続された外部電源から電力の供給を受けて動作し得る電子カメラにおいて、
前記外部電源から供給される電力によって動作しているときに、光学ズーム位置、フォーカス位置及び電子ズーム倍率のうち少なくとも1つを含むカメラ状態の情報を随時記憶し、その記憶内容を電源OFF期間中も保持することができる記憶手段と、
前記外部電源からの電力供給が遮断されて電源OFFとなった後、電源ON操作が行われると、前記記憶手段に記憶された内容に基づいて電源OFF直前のカメラ状態を再現する制御を行う起動制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子カメラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2004072222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7474849B2 (en) | 2005-11-30 | 2009-01-06 | Hitachi, Ltd. | Camera having power-saving mode |
JP2010128295A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nikon Corp | 撮像装置 |
JP2019036861A (ja) * | 2017-08-17 | 2019-03-07 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225763A patent/JP2004072222A/ja active Pending
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JP7139584B2 (ja) | 2017-08-17 | 2022-09-21 | ソニーグループ株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム |
US11689797B2 (en) | 2017-08-17 | 2023-06-27 | Sony Group Corporation | Camera, method, non-transitory computer-readable medium, and system |
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