JP2004068897A - 配管の芯出しフランジ - Google Patents
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Abstract
【課題】配管やフランジ等が破損しないようにする。
【解決手段】第1配管1と第2配管6とを接続するフランジ3,8であって;前記第1配管1の第1フランジ3と前記第2配管6の第2フランジ8は、互いに面接触する球状当接面5、10を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】第1配管1と第2配管6とを接続するフランジ3,8であって;前記第1配管1の第1フランジ3と前記第2配管6の第2フランジ8は、互いに面接触する球状当接面5、10を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
この発明は、配管の芯出しフランジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、2つの配管を接続する場合には、ボルト穴の付いたフランジが用いられている。このフランジは、水平な当接面を互いに当接させた後、ボルト穴にボルトを通し、該ボルトの先端部にナットを装着し、締め付けることにより両配管を接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例では、両フランジの当接面が密着せずに所謂非面接触状態になったり、両配管の中心軸がずれている場合には、配管、フランジ、又は、ボルトに無理な力が加わって応力集中が発生し、破損することがある。
【0004】
この発明は、上記事情に鑑み、配管等が破損しないようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;前記第1配管の第1フランジと前記第2配管の第2フランジは、互いに面接触する球状当接面を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は、第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;前記第1配管に固定され、水平状当接面を有する第1フランジと、前記第2配管に固定され、球状当接面を有する第2フランジと、前記両フランジに挟持され、前記第1フランジの水平状当接面と面接触する水平面と前記第2フランジの球状当接面に面接触する球状面とを有する滑り板と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
この発明は、第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;前記第1配管に固定され、水平状当接面と係合面とを有するフランジ部と、第2配管に固定され、中央部に球状当接面が設けられ、その外周部に水平状当接面が設けられた第2フランジと、前記フランジ部と前記第2フランジにより挟持され、前記フランジ部の水平状当接面と面接触する水平面と前記第2フランジの球状当接面に当接する球状面とを有する滑り部材と、前記フランジ部の係合面を押圧する係止面と前記第2フランジの水平状当接面に面接触する水平面とを有する押えフランジと、を備えていることを特徴とする。
【0008】
この発明は、球面状の接続部を有する第1配管と、第2配管とを接続するフランジであって;前記第2配管に固定され、中央部に球状当接面が設けられ、その外周部に水平状当接面が設けられた第2フランジと、前記第1配管の接続部に面接触する球状面と第2フランジの水平状当接面に面接触する水平面とを有する保持フランジと、を備えていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明者は、前記問題が発生するのは、両配管の接続に自由度がないことに原因がある、と考えた。
そこで、フランジの当接面を球面状、即ち、縦断面円弧状、にしたり、両フランジ間に滑り板を介在させたり、又は、配管の接続部を球面状にすることにより、配管が無理なく接続できるようにした。
【0010】
【実施例】
この発明の第1実施例を図1により説明する。
第1配管1の接続部2には、第1フランジ3が設けられている。このフランジ3の外周部には、複数のボルト穴4が設けられているが、このボルト穴4は、第1配管1の中心軸1cと並行に設けられている。このフランジ3の当接面5は、球面状、即ち、縦断面円弧状、に形成され、所謂球状当接面になっている。
【0011】
第2配管6の接続部7には、第2フランジ8が設けられている。
このフランジ8の外周部には、複数のボルト穴9が設けられているが、このボルト穴9は、第2配管6の中心軸6cと並行に設けられている。このフランジ8の当接面10は、球面状、即ち、縦断面円弧状、に形成され、所謂球状当接面である。この当接面10は、前記当接面5と面接触している。
【0012】
次に、本実施例の作動について説明する。
第1フランジ3の当接面5と第2フランジ8の当接面10とを面接触させ、ボルト穴4,9にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0013】
この時、第1配管1の第1フランジ3を回動させ、図1に示すように、両配管1、6の中心軸1c、6cが同一直線状に位置するように調整する。
しかし、図2に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、両フランジ3,8は、前記当接面5、10が密着し面接触しているので、両フランジ3、8をボルトで締め付けて固定しても、従来例と異なり、フランジ3、8、ボルト12に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0014】
この発明の第2実施例を図3、図4により説明するが、第1実施例(図1、図2)と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は、フランジ間に滑り板20を介在させたことであるが、以下その相違点について説明する。
(1)第1フランジ3Aの当接面5Aが水平状当接面に形成されていること。
【0015】
(2)滑り板20は、水平面21と球状面22とを有する。この水平面21は、第1フランジ3Aの水平状当接面5Aに面接触し、又、球状面22は、第2フランジ8の球状当接面10に面接触している。この滑り板20の中央には、貫通穴23が設けられ、その外周部には、複数のボルト穴25が設けられている。
【0016】
この実施例では、第1フランジ3Aと第2フランジ8との間に、滑り板20を挟み込み、滑り板20の水平面21を第1フランジ3Aの当接面5Aに面接触させ、球状面22を第2フランジ8の球状当接面10に面接触させ、ボルト穴4,9,25にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0017】
この時、配管1の第1フランジ3Aを回動させたり、又は、前記水平面21上を摺動させることにより、図3に示す様に、両配管1、6及び滑り板20の中心軸1c、6cが同一直線上に位置するように調節する。
【0018】
しかし、図4に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、両フランジ3A,8の当接面5A、10は滑り板20を介して密着し面接触状態にあるので、両フランジ3A、8滑り板20をボルト12で締め付けて固定しても、従来例と異なり、フランジ3A、8、ボルト12、滑り板20に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0019】
この発明の第3実施例を図5、図6により説明するが、第1実施例(図1、図2)と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りである。
(1)第1配管1のフランジ部30が、水平状当接面31と、傾斜した受圧面32と、を備えていること。このフランジ部30の半径は、第2フランジ33の半径より小さく、その外周縁はボルト穴9より中心軸6c側に位置している。
【0020】
(2)第2フランジ33の当接面34は、その中央部に形成された球状当接面34aと、その外周部の設けられた水平状当接面34bと、から構成されていること。
(3)フランジ部30と第2フランジ33との間に、滑り部材35が介在されていること。この滑り部材35は、水平面36と球状面37とを備えている。この水平面36は、フランジ部30の水平状当接面31に面接触し、又、前記球状面37は、第2フランジ33の球状当接面34aに面接触している。この滑り部材35の半径は、フランジ部30のそれと同径に形成され、その中央部には、貫通穴23が設けられている。
【0021】
(4)押しフランジ38によりフランジ部30の受圧面32を押圧すること。この押しフランジ38は、その中央部に遊嵌合穴39が設けられ、該遊嵌合穴39には、前記受圧面32と係合する押え部40が設けられている。この押しフランジ38の外周部には、複数のボルト穴41が設けられ、又、その下面には、前記当接面34bと面接触する、水平状当接面42となっている。
【0022】
この実施例では、第2フランジ33の球状当接面34aに、滑り部材35の球状面37を面接触させる。前記配管1を押しフランジ38の遊嵌合穴39に通し、該押しフランジ38の押え部40をフランジ部30の受圧面32に係止させる。
【0023】
この状態で、フランジ部30の水平状当接面31を前記滑り部材35の水平面36に面接触させる。
そして、ボルト穴9,41にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0024】
この時、配管1の第1フランジ部30を回動させたり、又は、前記水平面36上を摺動させることにより、図5に示す様に、両配管1、6及び滑り部材35の中心軸1c、6cが同一直線上に位置するように調節する。
【0025】
しかし、図6に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、フランジ部30、両フランジ33、38は滑り部材35を介して密着し面接触状態にあるので、前記両フランジ33、38等をボルトで締め付けて固定しても、従来例と異なり、前記ボルト12等に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0026】
この発明の第4実施例を図7、図8により説明するが、第1実施例(図1、図2)と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りである。
(1)第2配管6に固定されている、第2フランジ45の当接面46は、球面状に形成された、球状当接面46aと、その外周部に設けられた水平状当接面46bと、から構成されていること。
【0027】
(2)第1配管1のフランジ部が、球状部47となっていること。
(3)球状部47を押える保持フランジ50は、その中央部に遊嵌合穴51を設け、該遊嵌合穴51に球状部47と面接触する球状保持面52を設けていること。この保持フランジ50の外周部には、ボルト穴4が複数設けられており、その下面は前記当接面46bに面接触する水平状当接面53となっている。
【0028】
この実施例では、保持フランジ50の遊嵌合穴51に第1配管1を遊嵌合し、該配管1の球状部47を第2フランジ45の当接面46aに面接触させ、ボルト穴4,9にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0029】
この時、配管1の球状部47を回動させ、図8に示すように、両配管1、6の中心軸1c、6cが同一直線上に位置するように調節する。
【0030】
しかし、図7に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、両フランジ45、50は密着し面接触状態にあるので、両フランジ45、50をボルト12で締め付けて固定しても、従来例と異なり、ボルト12、両フランジ45、50等に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0031】
なお、前記両フランジ45,50をボルト締めして固定したときに、前記第1配管1の球状部47を回動可能に保持すると、第1配管1、又は、第2配管6に無理な外力がかかったとき、第1配管1、又は、フランジ45、50が回転しその力を逃がすことが出来るので、破損を防止することが出来る。
【0032】
この発明の実施例は、上記に限定されるものではなく、例えば、大型アキュムレータ、即ち、複数のアキュムレータを接続手段を介して連結し容量を大きくしたアキュムレータ、の接続手段としても利用することが出来る。
【0033】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成したので、フランジやボルト等に無理な力がかかるのを防止することができる。そのため、それらの破損事故の発生を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】他の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図4】他の状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図6】他の状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す縦断面図である。
【図8】他の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1配管
3 第1フランジ
5 球状当接面
6 第2配管
8 第2フランジ
10 球状当接面
この発明は、配管の芯出しフランジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、2つの配管を接続する場合には、ボルト穴の付いたフランジが用いられている。このフランジは、水平な当接面を互いに当接させた後、ボルト穴にボルトを通し、該ボルトの先端部にナットを装着し、締め付けることにより両配管を接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例では、両フランジの当接面が密着せずに所謂非面接触状態になったり、両配管の中心軸がずれている場合には、配管、フランジ、又は、ボルトに無理な力が加わって応力集中が発生し、破損することがある。
【0004】
この発明は、上記事情に鑑み、配管等が破損しないようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;前記第1配管の第1フランジと前記第2配管の第2フランジは、互いに面接触する球状当接面を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は、第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;前記第1配管に固定され、水平状当接面を有する第1フランジと、前記第2配管に固定され、球状当接面を有する第2フランジと、前記両フランジに挟持され、前記第1フランジの水平状当接面と面接触する水平面と前記第2フランジの球状当接面に面接触する球状面とを有する滑り板と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
この発明は、第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;前記第1配管に固定され、水平状当接面と係合面とを有するフランジ部と、第2配管に固定され、中央部に球状当接面が設けられ、その外周部に水平状当接面が設けられた第2フランジと、前記フランジ部と前記第2フランジにより挟持され、前記フランジ部の水平状当接面と面接触する水平面と前記第2フランジの球状当接面に当接する球状面とを有する滑り部材と、前記フランジ部の係合面を押圧する係止面と前記第2フランジの水平状当接面に面接触する水平面とを有する押えフランジと、を備えていることを特徴とする。
【0008】
この発明は、球面状の接続部を有する第1配管と、第2配管とを接続するフランジであって;前記第2配管に固定され、中央部に球状当接面が設けられ、その外周部に水平状当接面が設けられた第2フランジと、前記第1配管の接続部に面接触する球状面と第2フランジの水平状当接面に面接触する水平面とを有する保持フランジと、を備えていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明者は、前記問題が発生するのは、両配管の接続に自由度がないことに原因がある、と考えた。
そこで、フランジの当接面を球面状、即ち、縦断面円弧状、にしたり、両フランジ間に滑り板を介在させたり、又は、配管の接続部を球面状にすることにより、配管が無理なく接続できるようにした。
【0010】
【実施例】
この発明の第1実施例を図1により説明する。
第1配管1の接続部2には、第1フランジ3が設けられている。このフランジ3の外周部には、複数のボルト穴4が設けられているが、このボルト穴4は、第1配管1の中心軸1cと並行に設けられている。このフランジ3の当接面5は、球面状、即ち、縦断面円弧状、に形成され、所謂球状当接面になっている。
【0011】
第2配管6の接続部7には、第2フランジ8が設けられている。
このフランジ8の外周部には、複数のボルト穴9が設けられているが、このボルト穴9は、第2配管6の中心軸6cと並行に設けられている。このフランジ8の当接面10は、球面状、即ち、縦断面円弧状、に形成され、所謂球状当接面である。この当接面10は、前記当接面5と面接触している。
【0012】
次に、本実施例の作動について説明する。
第1フランジ3の当接面5と第2フランジ8の当接面10とを面接触させ、ボルト穴4,9にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0013】
この時、第1配管1の第1フランジ3を回動させ、図1に示すように、両配管1、6の中心軸1c、6cが同一直線状に位置するように調整する。
しかし、図2に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、両フランジ3,8は、前記当接面5、10が密着し面接触しているので、両フランジ3、8をボルトで締め付けて固定しても、従来例と異なり、フランジ3、8、ボルト12に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0014】
この発明の第2実施例を図3、図4により説明するが、第1実施例(図1、図2)と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は、フランジ間に滑り板20を介在させたことであるが、以下その相違点について説明する。
(1)第1フランジ3Aの当接面5Aが水平状当接面に形成されていること。
【0015】
(2)滑り板20は、水平面21と球状面22とを有する。この水平面21は、第1フランジ3Aの水平状当接面5Aに面接触し、又、球状面22は、第2フランジ8の球状当接面10に面接触している。この滑り板20の中央には、貫通穴23が設けられ、その外周部には、複数のボルト穴25が設けられている。
【0016】
この実施例では、第1フランジ3Aと第2フランジ8との間に、滑り板20を挟み込み、滑り板20の水平面21を第1フランジ3Aの当接面5Aに面接触させ、球状面22を第2フランジ8の球状当接面10に面接触させ、ボルト穴4,9,25にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0017】
この時、配管1の第1フランジ3Aを回動させたり、又は、前記水平面21上を摺動させることにより、図3に示す様に、両配管1、6及び滑り板20の中心軸1c、6cが同一直線上に位置するように調節する。
【0018】
しかし、図4に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、両フランジ3A,8の当接面5A、10は滑り板20を介して密着し面接触状態にあるので、両フランジ3A、8滑り板20をボルト12で締め付けて固定しても、従来例と異なり、フランジ3A、8、ボルト12、滑り板20に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0019】
この発明の第3実施例を図5、図6により説明するが、第1実施例(図1、図2)と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りである。
(1)第1配管1のフランジ部30が、水平状当接面31と、傾斜した受圧面32と、を備えていること。このフランジ部30の半径は、第2フランジ33の半径より小さく、その外周縁はボルト穴9より中心軸6c側に位置している。
【0020】
(2)第2フランジ33の当接面34は、その中央部に形成された球状当接面34aと、その外周部の設けられた水平状当接面34bと、から構成されていること。
(3)フランジ部30と第2フランジ33との間に、滑り部材35が介在されていること。この滑り部材35は、水平面36と球状面37とを備えている。この水平面36は、フランジ部30の水平状当接面31に面接触し、又、前記球状面37は、第2フランジ33の球状当接面34aに面接触している。この滑り部材35の半径は、フランジ部30のそれと同径に形成され、その中央部には、貫通穴23が設けられている。
【0021】
(4)押しフランジ38によりフランジ部30の受圧面32を押圧すること。この押しフランジ38は、その中央部に遊嵌合穴39が設けられ、該遊嵌合穴39には、前記受圧面32と係合する押え部40が設けられている。この押しフランジ38の外周部には、複数のボルト穴41が設けられ、又、その下面には、前記当接面34bと面接触する、水平状当接面42となっている。
【0022】
この実施例では、第2フランジ33の球状当接面34aに、滑り部材35の球状面37を面接触させる。前記配管1を押しフランジ38の遊嵌合穴39に通し、該押しフランジ38の押え部40をフランジ部30の受圧面32に係止させる。
【0023】
この状態で、フランジ部30の水平状当接面31を前記滑り部材35の水平面36に面接触させる。
そして、ボルト穴9,41にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0024】
この時、配管1の第1フランジ部30を回動させたり、又は、前記水平面36上を摺動させることにより、図5に示す様に、両配管1、6及び滑り部材35の中心軸1c、6cが同一直線上に位置するように調節する。
【0025】
しかし、図6に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、フランジ部30、両フランジ33、38は滑り部材35を介して密着し面接触状態にあるので、前記両フランジ33、38等をボルトで締め付けて固定しても、従来例と異なり、前記ボルト12等に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0026】
この発明の第4実施例を図7、図8により説明するが、第1実施例(図1、図2)と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りである。
(1)第2配管6に固定されている、第2フランジ45の当接面46は、球面状に形成された、球状当接面46aと、その外周部に設けられた水平状当接面46bと、から構成されていること。
【0027】
(2)第1配管1のフランジ部が、球状部47となっていること。
(3)球状部47を押える保持フランジ50は、その中央部に遊嵌合穴51を設け、該遊嵌合穴51に球状部47と面接触する球状保持面52を設けていること。この保持フランジ50の外周部には、ボルト穴4が複数設けられており、その下面は前記当接面46bに面接触する水平状当接面53となっている。
【0028】
この実施例では、保持フランジ50の遊嵌合穴51に第1配管1を遊嵌合し、該配管1の球状部47を第2フランジ45の当接面46aに面接触させ、ボルト穴4,9にボルト12を挿入し、該ボルト12の先端部にナット13を螺着し締め付ける。
【0029】
この時、配管1の球状部47を回動させ、図8に示すように、両配管1、6の中心軸1c、6cが同一直線上に位置するように調節する。
【0030】
しかし、図7に示すように、調整不良により前記両軸1c、6cが完全に一致しない場合でも、両フランジ45、50は密着し面接触状態にあるので、両フランジ45、50をボルト12で締め付けて固定しても、従来例と異なり、ボルト12、両フランジ45、50等に、偏荷重等の無理な力がかからない。
【0031】
なお、前記両フランジ45,50をボルト締めして固定したときに、前記第1配管1の球状部47を回動可能に保持すると、第1配管1、又は、第2配管6に無理な外力がかかったとき、第1配管1、又は、フランジ45、50が回転しその力を逃がすことが出来るので、破損を防止することが出来る。
【0032】
この発明の実施例は、上記に限定されるものではなく、例えば、大型アキュムレータ、即ち、複数のアキュムレータを接続手段を介して連結し容量を大きくしたアキュムレータ、の接続手段としても利用することが出来る。
【0033】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成したので、フランジやボルト等に無理な力がかかるのを防止することができる。そのため、それらの破損事故の発生を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】他の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図4】他の状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図6】他の状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す縦断面図である。
【図8】他の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1配管
3 第1フランジ
5 球状当接面
6 第2配管
8 第2フランジ
10 球状当接面
Claims (5)
- 第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;
前記第1配管の第1フランジと前記第2配管の第2フランジは、互いに面接触する球状当接面を備えていることを特徴とする配管の芯出しフランジ。 - 第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;
前記第1配管に固定され、水平状当接面を有する第1フランジと、
前記第2配管に固定され、球状当接面を有する第2フランジと、
前記両フランジに挟持され、前記第1フランジの水平状当接面と面接触する水平面と前記第2フランジの球状当接面に面接触する球状面とを有する滑り板と、
を備えていることを特徴とする配管の芯出しフランジ。 - 第1配管と第2配管とを接続するフランジであって;
前記第1配管に固定され、水平状当接面と係合面とを有するフランジ部と、 第2配管に固定され、中央部に球状当接面が設けられ、その外周部に水平状当接面が設けられた第2フランジと、
前記フランジ部と前記第2フランジにより挟持され、前記フランジ部の水平状当接面と面接触する水平面と前記第2フランジの球状当接面に当接する球状面とを有する滑り部材と、
前記フランジ部の係合面を押圧する係止面と前記第2フランジの水平状当接面に面接触する水平面とを有する押えフランジと、
を備えていることを特徴とする配管の芯出しフランジ。 - 球面状の接続部を有する第1配管と、第2配管とを接続するフランジであって;
前記第2配管に固定され、中央部に球状当接面が設けられ、その外周部に水平状当接面が設けられた第2フランジと、
前記第1配管の接続部に面接触する球状面と第2フランジの水平状当接面に面接触する水平面とを有する保持フランジと、
を備えていることを特徴とする配管の芯出しフランジ。 - 第1フランジと第2フランジは、ボルトにより連結されていることを特徴とする請求項1、2、又は、4記載の配管の芯出しフランジ。
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