JP2024021768A - 配管構造、配管接続方法および燃料供給装置 - Google Patents

配管構造、配管接続方法および燃料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】地下タンクの内部への水の浸入を抑制する。【解決手段】地下タンク12の立上げ管20に接続される配管構造40であって、配管構造40は、立上げ管20の上端フランジ30に接続される下端部76を有し、下端部76に下端鍔部78が形成される樹脂製の接続管50と、接続管50の外周に設けられる下端フランジ52と、上端フランジ30の締結穴102および下端フランジ52の締結穴80に挿通され、上端フランジ30と下端フランジ52の間に下端鍔部78を挟み込んで締結する締結部材104と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、配管構造、配管接続方法および燃料供給装置に関する。
給油所には燃料油を貯蔵するための地下タンクが埋設される。地下タンクの上部にはマンホールピットが設けられる。マンホールピットは、地下タンクの上部に設けられる立上げ管を収容する。立上げ管は、マンホールピットの外部に延びる横引き管と接続される。横引き管は、注油口、計量機、通気口といった給油所の各種設備に接続される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-343503号公報
マンホールピット内には、雨水や地下水が侵入することがある。立上げ管は、金属製(例えば鋼管)であるため、侵入した水によって腐食する可能性がある。立上げ管の腐食が進行すると、腐食部分を通じて地下タンクの内部に水が浸入する可能性がある。地下タンクの内部に水が侵入すると、給油の障害となるおそれがある。
本開示のある態様の例示的な目的の一つは、地下タンクの内部への水の浸入を抑制する技術を提供することにある。
本開示のある態様は、地下タンクの立上げ管に接続される配管構造である。配管構造は、立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、下端部に下端鍔部が形成される樹脂製の接続管と、接続管の外周に設けられる下端フランジと、上端フランジの締結穴および下端フランジの締結穴に挿通され、上端フランジと下端フランジの間に下端鍔部を挟み込んで締結する締結部材と、を備える。
本開示の別の態様は、地下タンクの立上げ管に樹脂製の接続管を接続する配管接続方法である。接続管は、立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、下端部に下端鍔部が形成され、接続管の外周に下端フランジが設けられている。この方法は、上端フランジの締結穴および下端フランジの締結穴に締結部材を挿通し、締結部材によって上端フランジと下端フランジの間に下端鍔部を挟み込んで締結する。
本発明のさらに別の態様は、燃料供給装置である。燃料供給装置は、上部に立上げ管が設けられる地下タンクと、地下タンクに注油する燃料を地上で受け入れるための注油口と、地下タンクに貯蔵される燃料を地上で給油するための計量機と、地下タンク内のガスを地上で出し入れするための通気口と、地下タンクと注油口の間を接続する注油管と、地下タンクと計量機の間を接続する給油管と、地下タンクと通気口の間を接続する通気管と、立上げ管を収容するサンプボックスと、を備える。注油管、給油管および通気管の少なくとも一つは、サンプボックス内に設けられ、立上げ管に接続される配管構造を備える。配管構造は、立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、下端部に下端鍔部が形成される樹脂製の接続管と、接続管の外周に設けられる下端フランジと、上端フランジの締結穴および下端フランジの締結穴に挿通され、上端フランジと下端フランジの間に下端鍔部を挟み込んで締結する締結部材と、を備える。
本開示によれば、地下タンクの内部への水の浸入を抑制できる。
実施の形態に係る燃料供給装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る接続管の構成を概略的に示す断面図である。 実施の形態に係るドロップ管の構成を概略的に示す断面図である。 配管構造の第1接続例を概略的に示す断面図である。 比較例に係る配管構造の接続例を概略的に示す断面図である。 配管構造の第2接続例を概略的に示す断面図である。 配管構造の第3接続例を概略的に示す断面図である。 位置決め部材の構成を概略的に示す平面図である。 下端フランジの構成を概略的に示す平面図である。 配管構造の第4接続例を概略的に示す断面図である。 変形例に係る接続管の構成を概略的に示す断面図である。 変形例に係る接続管の構成を概略的に示す断面図である。
以下、本開示の技術を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、特に言及がない限り、いかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
図1は、実施の形態に係る燃料供給装置10の構成を模式的に示す図である。燃料供給装置10は、ガソリンスタンド等の燃料給油所に設置される。燃料供給装置10は、地下タンク12と、注油口14と、計量機16と、通気口18と、複数の立上げ管20a~20cと、サンプボックス22と、注油管24と、給油管26と、通気管28とを備える。
地下タンク12は、ガソリン、軽油、灯油等の燃料Fを貯蔵する。地下タンク12は、燃料給油所の地面Sよりも下側の地下(地中)に埋設される。地下タンク12は、例えば、金属製(例えば鋼製)の内殻タンクと、樹脂製(例えば繊維強化プラスチック(FRP)製)の外殻タンクとを有し、二重殻タンク構造を有する。
注油口14は、地面Sよりも上側の地上に設けられる。注油口14は、地上から地下タンク12に燃料を注油するための受入口である。注油口14には、タンクローリ車などの燃料運搬手段からのホースが接続される。注油口14にて受け入れた燃料は、注油管24を通って地下タンク12に送られる。
計量機16は、地上に設けられる。計量機16は、地下タンク12に貯蔵される燃料Fを地上で車両などに給油する。地下タンク12に貯蔵される燃料Fは、給油管26を通って計量機16に送られる。
通気口18は、地上に設けられる。通気口18は、地下タンク12内のガスGを地上で出し入れ(呼吸)するために設けられる。通気口18は、通気管28を通じて地下タンク12と連通する。注油口14を通じて地下タンク12に燃料が注油されると、地下タンク12内の燃料Fの容積が増加する。このとき、通気口18を通じて地下タンク12内のガスGが外部に吐き出され、地下タンク12内のガスGの容積が減少する。計量機16を通じて地下タンク12から燃料が給油されると、地下タンク12内の燃料Fの容積が減少する。このとき、通気口18を通じてガスが内部に吸い込まれ、地下タンク12内のガスGの容積が増加する。地下タンク12の内部のガス圧力は、通気口18を通じて調整される。
地下タンク12の上部には、複数の立上げ管20a~20c(総称して立上げ管20ともいう)が設けられる。立上げ管20は、地下タンク12の上部の殻壁を貫通するように設けられ、地下タンク12の内部と外部を連通させる。立上げ管20は、例えば、金属製(例えば鋼製)の直管であり、地下タンク12の金属製の内殻タンクに溶接されている。立上げ管20の外周面は、腐食防止のため、FRPなどの樹脂で被覆されてもよい。例えば、地下タンク12の外部に露出する立上げ管20の外周面をFRPで被覆してもよい。
複数の立上げ管20a~20cは、地下タンク12に接続される配管との接続口である。複数の立上げ管20a~20cは、注油管24に接続される第1立上げ管20aと、給油管26に接続される第2立上げ管20bと、通気管28に接続される第3立上げ管20cとを含む。図面では、3本の立上げ管20a~20cを例示しているが、地下タンク12に設けられる立上げ管の本数は特に限定されず、4本以上であってもよい。
複数の立上げ管20a~20cのそれぞれは、上端フランジ30a,30b,30c(総称して上端フランジ30ともいう)を有する。上端フランジ30は、地下タンク12の外部に設けられ、サンプボックス22の内部に収容される。上端フランジ30は、金属製(例えば鋼製)であり、立上げ管20の上端に溶接される。上端フランジ30には、ボルトなどの締結部材を挿通するための締結穴が設けられる。上端フランジ30a~30cには、対応する配管構造40a~40cが取り付けられる。配管構造40a~40c(総称して配管構造40ともいう)の詳細については別途後述する。
サンプボックス22は、地下タンク12の上部に設けられる。サンプボックス22は、地下(地中)に埋設される。サンプボックス22は、複数の立上げ管20a~20cおよび複数の配管構造40a~40cを収容する筐体である。サンプボックス22は、例えば、FRPなどの樹脂で構成される。
サンプボックス22の上部には、サンプボックス22の内部を地上から点検するための点検口32が設けられる。点検口32は、例えば、地面Sと同じ高さ位置に設けられる。点検口32は、点検作業しない通常時において蓋34によって塞がれている。
サンプボックス22の側部には、サンプボックス22の側壁を貫通する複数の配管穴36a,36b(総称して配管穴36ともいう)が設けられる。配管穴36には、地中で横方向(水平方向)に延びる横引き管42a,42b(総称して横引き管42ともいう)が挿通される。配管穴36と横引き管42の間には、ゴムブーツなどのシール部材38が設けられる。横引き管42は、樹脂製(例えばポリエチレン製)である。
注油管24は、地下タンク12と注油口14の間を接続する配管経路である。注油管24は、第1配管構造40aと、横引き管42aと、縦管44aとを含む。第1配管構造40aは、注油管24の地下タンク12との接続部分であり、第1立上げ管20aの上端フランジ30aに取り付けられる。横引き管42aは、地下(地中)に埋設され、横方向に延びる部分である。縦管44aは、地中の横引き管42aから地上の注油口14に向けて縦方向に延びる部分である。横引き管42aは、コネクタ46aを介して第1配管構造40aに接続される。コネクタ46aは、例えば、樹脂管の端部と融着して一体化する管継手であり、電気融着(EF;Electrofusion)接合方式のソケットである。
給油管26は、地下タンク12と計量機16の間を接続する配管経路である。給油管26は、第2配管構造40bと、横引き管42bと、縦管44bとを含む。第2配管構造40bは、給油管26の地下タンク12との接続部分であり、第2立上げ管20bの上端フランジ30bに取り付けられる。横引き管42bは、地下(地中)に埋設され、横方向に延びる部分である。縦管44bは、地中の横引き管42bから地上の計量機16に向けて縦方向に延びる部分である。横引き管42bは、コネクタ46bを介して第2配管構造40bに接続される。コネクタ46bは、例えば、EF接合方式のソケットである。
通気管28は、地下タンク12と通気口18の間を接続する配管経路である。通気管28は、第3配管構造40cと、横引き管42cと、縦管44cとを含む。第3配管構造40cは、通気管28の地下タンク12との接続部分であり、第3立上げ管20cの上端フランジ30cに取り付けられる。横引き管42cは、地下(地中)に埋設され、横方向に延びる部分である。縦管44cは、地中の横引き管42cから地上の通気口18に向けて縦方向に延びる部分である。横引き管42cは、コネクタ(不図示)を介して第3配管構造40cに接続される。
第1配管構造40aは、接続管50と、下端フランジ52と、注油用ドロップ管54aと、中間フランジ56とを備える。
接続管50は、第1立上げ管20aと横引き管42aの間を接続する。接続管50は、樹脂製(例えばポリエチレン製)のT字管である。接続管50の下端部には、下端フランジ52が設けられる。下端フランジ52は、金属製であり、例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼鉄製である。下端フランジ52には、締結部材を挿通するための締結穴が設けられる。接続管50は、上端フランジ30aと下端フランジ52を締結する締結部材(図1に不図示)によって第1立上げ管20aに固定される。接続管50の上端部には蓋板58が設けられる。蓋板58は、例えば、接続管50の上端部にフランジ接合される。蓋板58は、第1配管構造40aの内部の点検時に取り外しできる。接続管50の側方端部には、コネクタ46aによって横引き管42aが接続される。
注油用ドロップ管54aは、第1立上げ管20aの内側に挿通され、地下タンク12の内部に配置される。注油用ドロップ管54は、金属製(例えば鋼製)の直管である。注油用ドロップ管54aは、上端フランジ30aから地下タンク12内の底面近傍まで縦方向(鉛直方向)に延びる。注油用ドロップ管54aの上端には中間フランジ56が設けられる。中間フランジ56は、金属製(例えば鋼製)であり、注油用ドロップ管54aの上端に溶接される。中間フランジ56には、締結部材を挿通するための締結穴が設けられる。中間フランジ56は、上端フランジ30aと下端フランジ52の間に挟み込まれる。ドロップ管54は、上端フランジ30a、中間フランジ56aおよび下端フランジ52を締結する締結部材によって第1立上げ管20aに固定される。
第2配管構造40bは、接続管50と、下端フランジ52と、給油用ドロップ管54bと、中間フランジ56とを備える。第2配管構造40bは、第1配管構造40aと同様の構造を有する。給油用ドロップ管54bの下端には、除水器48が設けられる。除水器48は、地下タンク12内の底面近傍に位置する。
第3配管構造40cは、接続管50と、下端フランジ52とを備える。第3配管構造40cの接続管50および下端フランジ52は、第1配管構造40aと同様に構成される。第3配管構造40cは、通気用のため、ドロップ管を備えない。
図2は、配管構造40の接続管50の構成を概略的に示す断面図である。接続管50は、T字継手60と、下側フランジ継手62と、上側フランジ継手64とを備える。T字継手60、下側フランジ継手62および上側フランジ継手64は、樹脂製であり、例えばポリエチレン製である。
T字継手60は、下端部66と、上端部68と、側方端部70とを含む。側方端部70は、下端部66と上端部68の間から分岐して側方に延びる。T字継手60の下端部66は、融着部72によって下側フランジ継手62とEF接合される。T字継手60の上端部68は、融着部74によって下側フランジ継手62とEF接合される。これにより、T字継手60は、下側フランジ継手62および上側フランジ継手64と一体化する。
下側フランジ継手62は、立上げ管20に接続される下端部76を有する。下端部76には、周方向に全周にわたって径方向外側に突出する下端鍔部78が形成される。下側フランジ継手62の外周には、リング状の下端フランジ52が設けられる。下端フランジ52は、いわゆるルーズフランジであり、下側フランジ継手62に対して周方向に自由に回転可能である。下端フランジ52には、周方向に間隔をあけて配置される複数の締結穴80が設けられる。
上側フランジ継手64は、下側フランジ継手62と同様に構成される。上側フランジ継手64は、蓋板58が取り付けられる上端部82を有する。上端部82には、周方向に全周にわたって径方向外側に突出する鍔部84が形成される。上側フランジ継手64の外周には、リング状のフランジ86が設けられる。フランジ86は、例えばルーズフランジである。フランジ86には、蓋板58を取り付けるための取付穴88が設けられる。
図3は、ドロップ管54の構成を概略的に示す断面図である。図3は、立上げ管20の内側に挿通されているドロップ管54を示す。ドロップ管54は、図1の注油用ドロップ管54aまたは給油用ドロップ管54bである。
中間フランジ56は、ドロップ管54の上端90に溶接部94によって接合されている。ドロップ管54は、ドロップ管54の上端90が中間フランジ56の上面92を付け抜けないように取り付けられる。中間フランジ56には、周方向に間隔をあけて配置される複数の締結穴96が設けられる。上端フランジ30は、立上げ管20の上端98に溶接部100によって接合されている。上端フランジ30には、周方向に間隔をあけて配置される複数の締結穴102が設けられる。
図4は、配管構造40の第1接続例を概略的に示す断面図である。図4は、図1の第1配管構造40aおよび第2配管構造40bの接続例に対応する。配管構造40は、ボルトとナットといった締結部材104によって立上げ管20の上端フランジ30に接続される。締結部材104は、上端フランジ30、中間フランジ56および下端フランジ52の締結穴102,96,80に挿通される。締結部材104は、上端フランジ30、中間フランジ56および下端フランジ52を挟み込んで固定する。
接続管50の下端鍔部78は、上端フランジ30と下端フランジ52の間に挟み込まれる。接続管50の下端鍔部78は、中間フランジ56と下端フランジ52の間に挟み込まれているとも言える。接続管50は、下端鍔部78がフランジ間に挟み込まれることによって立上げ管20に固定される。接続管50は、下端フランジ52によって立上げ管20にフランジ接合される。
ドロップ管54の中間フランジ56は、上端フランジ30と下端フランジ52の間に挟み込まれる。ドロップ管54の中間フランジ56は、上端フランジ30と下端鍔部78の間に挟み込まれているとも言える。ドロップ管54は、中間フランジ56がフランジ間に挟み込まれることによって立上げ管20に固定される。ドロップ管54は、中間フランジ56によってフランジ接合される。
接続管50の上端部82には蓋板58が取り付けられている。蓋板58には、周方向に間隔をあけて配置される複数の取付穴106が設けられる。蓋板58は、ボルトとナットといった取付部材108によって接続管50の上端部82に取り付けられる。取付部材108は、フランジ86および蓋板58の取付穴88,106に挿通される。取付部材108は、フランジ86と蓋板58の間に鍔部84を挟み込んで固定する。
なお、接続管50の上端部82に蓋板58を取り付ける代わりに、着脱可能なスクリュー式のキャップが取り付けられてもよい。この場合、上側フランジ継手64の代わりに、ねじ付きスピゴット継手を用いることができる。接続管50の上端部82は、着脱不能なEF接合されるキャップが取り付けられてもよい。この場合、上側フランジ継手64の代わりに直管を使用し、直管の上端部に融着されるEFキャップが取り付けられてもよい。
接続管50の側方端部70は、コネクタ46によって横引き管42と接続されている。
図5は、比較例に係る配管構造110の接続例を概略的に示す断面図である。配管構造110は、立上げ管20に接続される接続管112を備える。比較例に係る接続管112は樹脂製ではなく、金属製(例えば鋼製)である。接続管112は、T字継手114と、ドロップ管116と、フランジ継手118とを備える。T字継手114、ドロップ管116およびフランジ継手118は、金属製であり、溶接によって一体化されている。
T字継手114の下端部120は、ドロップ管116に溶接されている。T字継手114の上端部122は、フランジ継手118に溶接されている。T字継手114の側方端部124には、フランジ126が溶接されている。T字継手114の側方端部124は、樹脂製のフランジ継手128とフランジ接合される。フランジ継手128は、例えば、図1の横引き管42とEF接合される。フランジ継手118の上端部にはフランジ130が溶接されている。フランジ継手118の上端部は、フランジ130に取り付けられる蓋板132によって塞がれる。
ドロップ管116の外周には中間フランジ134が溶接されている。中間フランジ134は、ドロップ管116の上端ではなく、ドロップ管116の中途の位置に設けられる。ドロップ管116の中間フランジ134よりも下側の部分は、立上げ管20の内側に挿通され、地下タンク12の内部に配置される。ドロップ管116の中間フランジ134よりも上側の部分は、地下タンク12の外部に配置される。
比較例に係る配管構造110の場合、サンプボックス22の内部に侵入する水分が鋼製の接続管112に接触し、接触する水分によって接続管112が腐食される可能性がある。例えば、ドロップ管116の中間フランジ134の上面136に水分が溜まると、ドロップ管116の中間フランジ134との溶接部分の近傍の破線138で示される箇所が腐食する可能性がある。水分が付着する位置や腐食の進行度合いによっては、T字継手114やフランジ継手118の側壁に穴があく可能性も考えられる。ドロップ管116の側壁に穴があいてしまうと、ドロップ管116の内部に水分が侵入し、地下タンク12の内部に水分が侵入することとなる。
一方、本実施の形態に係る配管構造40によれば、鋼製のドロップ管54が立上げ管20の内側に収容されているため、鋼製のドロップ管54が外部に露出することによる腐食を抑制できる。また、配管構造40において地下タンク12の外部に露出する接続管50は、全て樹脂製であるため、水分による腐食がほとんど発生しない。したがって、本実施の形態に係る配管構造40によれば、配管構造40の水分による腐食を抑制し、地下タンク12の内部への水分の侵入を抑制できる。
本実施の形態に係る配管構造40によれば、金属製の下端フランジ52を用いて配管構造40を上端フランジ30に接続することにより、樹脂製の接続管50の破損を防止できる。例えば、樹脂製の下端鍔部78の直径を大きくした樹脂フランジを形成し、樹脂フランジに締結部材104を挿通するための締結穴を設けた場合、締結穴によって樹脂フランジの強度が低下してしまう。また、締結部材104を樹脂フランジに直接取り付けると、樹脂フランジの締結穴の近傍に締結力が局所的に加わることによって樹脂フランジが破損しやすくなる。一方、本実施の形態によれば、上端フランジ30と下端フランジ52の間に下端鍔部78が挟み込まれるため、下端鍔部78の全体に分散された締結力を加えることができ、締結力の局所集中による下端鍔部78の破損を抑制できる。その結果、接続管50の破損を防止でき、接続管50の破損に起因する地下タンク12の内部への水分の侵入を抑制できる。
図6は、配管構造40の第2接続例を概略的に示す断面図である。図6は、図1の第3配管構造40cの接続例に対応し、ドロップ管54および中間フランジ56が設けられていない。図6の接続例において、締結部材104は、上端フランジ30および下端フランジ52の締結穴102,80に挿通される。締結部材104は、上端フランジ30と下端フランジ52の間に下端鍔部78を挟み込んで固定する。
図7は、配管構造40の第3接続例を概略的に示す断面図である。第3接続例では、配管構造40が位置決め部材140をさらに備える点で、図4の第1接続例と相違する。位置決め部材140は、接続管50の中心軸を位置決めする。
位置決め部材140は、接続管50の下端鍔部78の外周に設けられる。位置決め部材140は、下端鍔部78の全外周にわたってリング状に設けられる。位置決め部材140は、金属製であり、例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼鉄製である。位置決め部材140には、周方向に間隔をあけて配置される複数の締結穴142が設けられる。位置決め部材140の締結穴142には、上端フランジ30および下端フランジ52を挟み込んで締結する締結部材104が挿通される。位置決め部材140は、上端フランジ30と下端フランジ52の間に挟み込まれる。位置決め部材140は、中間フランジ56と下端フランジ52の間に挟み込まれているとも言える。
位置決め部材140は、下端鍔部78の外周から位置決め部材140の内周までの径方向の隙間d1を小さくすることにより、下端鍔部78の径方向の位置を規制する。下端フランジ52は、ルーズフランジであるため、接続管50(下側フランジ継手62)の外周から下端フランジ52の内周までの径方向の隙間d2が大きい。下端フランジ52のみで接続管50を上端フランジ30に取り付けた場合、下端鍔部78の径方向の位置が隙間d2の分だけずれる余地がある。つまり、立上げ管20の中心軸に対して接続管50の中心軸がずれる可能性がある。位置決め部材140の隙間d1は、下端フランジ52の隙間d2よりも小さい。そのため、位置決め部材140を用いることによって、立上げ管20の中心軸に対する接続管50の中心軸の位置ずれを小さくできる。
位置決め部材140の軸方向の厚さt1は、下端鍔部78の軸方向の厚さ以下である。位置決め部材140の軸方向の厚さt1は、下端鍔部78の軸方向の厚さより僅かに小さくてもよく、例えば、下端鍔部78の軸方向の厚さの90%~95%程度であってもよい。位置決め部材140と下端鍔部78の軸方向の厚さの差は、0.1mm以上2mm以下であってもよい。位置決め部材140の厚さを下端鍔部78の厚さよりも僅かに小さくすることにより、上端フランジ30と下端フランジ52の間に下端鍔部78をしっかりと挟み込んで、接続管50を立上げ管20に確実に固定できる。
図8は、位置決め部材140の構成を概略的に示す平面図である。図8は、位置決め部材140の内側に配置される下端鍔部78も示す。位置決め部材140の外形は、立上げ管20の上端フランジ30の外形と同じであり、円形である。位置決め部材140の外径φ1は、立上げ管20の上端フランジ30の外径と同じである。位置決め部材140の内径φ2は、下端鍔部78の外径φ3よりも僅かに大きく、φ2=φ3+2×d1である。位置決め部材140の内径φ2と下端鍔部78の外径φ3の差φ2-φ3は、2mm以下であり、好ましくは1mm以下である。隙間d1は、1mm以下であり、好ましくは0.5mm以下である。
図9は、下端フランジ52の構成を概略的に示す平面図である。図9は、下端フランジ52の内側に配置される接続管50(下側フランジ継手62)の断面も示す。下端フランジ52の外形は、立上げ管20の上端フランジ30の外形と同じであり、円形である。下端フランジ52の外径φ4は、立上げ管20の上端フランジ30の外径と同じである。下端フランジ52の内径φ5は、下側フランジ継手62の外径φ6よりも大きく、φ5=φ6+2×d2である。位置決め部材140の内径φ5と下端鍔部78の外径φ6の差φ5-φ6は、2mm~10mm程度である。下端フランジ52の内径φ5は、図8の位置決め部材140の内径φ2よりも小さい。
位置決め部材140は、図6の第2接続例に適用されてもよい。つまり、図7の第3接続例において、ドロップ管54およびドロップ管54が設けられない構成としてもよい。この場合、位置決め部材140は、上端フランジ30と下端フランジ52の間に挟み込まれる。
図10は、配管構造40の第4接続例を概略的に示す断面図である。第4接続例では、金属製(例えば鋼製)のドロップ管54の代わりに、樹脂製(例えばポリエチレン製)のドロップ管144を用いる点で、図7の第3接続例と相違する。
ドロップ管144は、立上げ管20の内側に挿通され、地下タンク12の内部に配置される。ドロップ管144は、接続管50(下側フランジ継手62)の下端部76に接続される上端部146を有する。ドロップ管144の上端部146には、周方向に全周にわたって径方向外側に突出する上端鍔部148が形成される。ドロップ管144の外周には、リング状の中間フランジ150が設けられる。中間フランジ150は、金属製であり、例えば、溶融亜鉛メッキされた鋼鉄製である。中間フランジ150は、いわゆるルーズフランジであり、ドロップ管144に対して周方向に自由に回転可能である。中間フランジ150には、周方向に間隔をあけて配置される複数の締結穴152が設けられる。
締結部材104は、上端フランジ30、中間フランジ150および下端フランジ52の締結穴102,152,80に挿通される。締結部材104は、上端フランジ30、中間フランジ150および下端フランジ52を挟み込んで固定する。中間フランジ150は、上端フランジ30と下端フランジ52の間に挟み込まれて固定される。下端鍔部78および上端鍔部148は、中間フランジ150と下端フランジ52の間に挟み込まれて固定される。
配管構造40は、位置決め部材154をさらに備える。位置決め部材154は、下端鍔部78および上端鍔部148の外周に設けられ、締結部材104が挿通される複数の締結穴156を有する。位置決め部材154は、図7の位置決め部材140と同様に構成される。位置決め部材154は、下端鍔部78および上端鍔部148の外周から位置決め部材154の内周までの径方向の隙間d1を小さくすることにより、下端鍔部78および上端鍔部148の径方向の位置を規制する。隙間d1は、接続管50(下側フランジ継手62)の外周から下端フランジ52の内周までの径方向の隙間d2より小さい。隙間d1は、ドロップ管144の外周から中間フランジ150の内周までの径方向の隙間d3より小さい。
位置決め部材154は、位置決め部材154の軸方向の厚さt2が大きい点で位置決め部材140と相違する。位置決め部材154の軸方向の厚さtは、下端鍔部78の軸方向の厚さよりも大きく、上端鍔部148の軸方向の厚さよりも大きい。位置決め部材154の軸方向の厚さtは、下端鍔部78および上端鍔部148の軸方向の厚さの合計以下である。位置決め部材154の軸方向の厚さtは、例えば、下端鍔部78および上端鍔部148の軸方向の厚さの合計の90%~95%程度であってもよい。位置決め部材154の軸方向の厚さtと、下端鍔部78および上端鍔部148の軸方向の厚さの合計との差は、0.1mm以上2mm以下であってもよい。位置決め部材154の厚さを下端鍔部78および上端鍔部148の厚さの合計よりも僅かに小さくすることにより、中間フランジ150と下端フランジ52の間に下端鍔部78および上端鍔部148をしっかりと挟み込んで、接続管50およびドロップ管144を立上げ管20に確実に固定することができる。
図10の第4接続例において、配管構造40は、一つの位置決め部材154の代わりに、二以上の位置決め部材を重ねて使用してもよい。図10の第4接続例において、配管構造40は、位置決め部材154を備えなくてもよい。
図11は、変形例に係る接続管50の構成を概略的に示す断面図である。図11の構成では、接続管50が側方フランジ継手160をさらに備える。側方フランジ継手160は、側方端部70に接続されている。側方フランジ継手160は、樹脂製(例えばポリエチレン製)である。側方フランジ継手160は、コネクタ162によって側方端部70とEF接合されている。側方フランジ継手160の端部には第1鍔部164が形成され、側方フランジ継手160の外周には第1フランジ166が設けられる。
側方フランジ継手160は、横引き管42とフランジ接合する。横引き管42の端部には第2鍔部168が形成されており、横引き管42の外周には第2フランジ170が設けられる。第1フランジ166および第2フランジ170は、締結部材172によって挟み込まれて固定される。第1鍔部164および第2鍔部168は、第1フランジ166および第2フランジ170の間に挟み込まれる。
第1鍔部164および第2鍔部168の外周には、位置決め部材174が設けられてもよい。位置決め部材174は、図10の位置決め部材154と同様に構成される。位置決め部材174は、第1鍔部164および第2鍔部168の外周に設けられ、第1フランジ166と第2フランジ170の間に挟み込まれる。位置決め部材174を用いることにより、樹脂管同士をフランジ接合する場合における中心軸の位置ずれを抑制できる。
図12は、変形例に係る接続管180の構成を概略的に示す断面図である。接続管180は、T字管ではなく、エルボ管となっている点で上述の実施の形態と相違する。接続管180は、エルボ継手182と、下側フランジ継手62と、直管184とを備える。エルボ継手182および直管184は、樹脂製(例えばポリエチレン製)である。
下側フランジ継手62は、エルボ継手182の第1端部186にEF接合されている。直管184は、エルボ継手182の第2端部188にEF接合されている。直管184は、横引き管42と接続される。直管184は、例えば、コネクタ46によって横引き管42とEF接合される。
本変形例においても、接続管180の全体が樹脂製であるため、地下タンク12の外部に露出する配管の水分による腐食を抑制できる。
以上、本開示を実施の形態に基づいて説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以下、本開示のいくつかの態様について説明する。
第1の態様は、地下タンクの立上げ管に接続される配管構造であって、前記立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、前記下端部に下端鍔部が形成される樹脂製の接続管と、前記接続管の外周に設けられる下端フランジと、前記上端フランジの締結穴および前記下端フランジの締結穴に挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する締結部材と、を備える配管構造である。第1の態様によれば、地下タンクの立上げ管に接続される接続管を樹脂製にすることにより、地下タンクの外部に露出する配管構造の水分による腐食を抑制できる。また、樹脂製の接続管の下端鍔部を上端フランジと下端フランジの間に挟み込んで締結することにより、樹脂製の下端側鍔部に締結穴を設けなくて済み、締結による樹脂部材の破損を抑制できる。これにより、地下タンクの外部の配管構造の腐食や破損を抑制し、地下タンクの内部への水分の侵入を抑制できる。
第2の態様は、前記立上げ管の内側に挿通され、前記接続管の前記下端部に接続される上端部を有し、前記上端部に中間フランジが形成されるドロップ管をさらに備え、前記締結部材は、前記中間フランジの締結穴にさらに挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記中間フランジを挟み込み、前記下端フランジと前記中間フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する、第1の態様に記載の配管構造である。第2の態様によれば、地下タンクの外部にドロップ管が露出しない配管構造とすることにより、ドロップ管の水分による腐食を抑制できる。
第3の態様は、前記立上げ管の内側に挿通され、前記接続管の前記下端部に接続される上端部を有し、前記上端部に上端鍔部が形成される樹脂製のドロップ管と、前記ドロップ管の外周に設けられる中間フランジと、をさらに備え、前記締結部材は、前記中間フランジの締結穴にさらに挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記中間フランジを挟み込み、前記下端フランジと前記中間フランジの間に前記下端鍔部および前記上端鍔部を挟み込んで締結する、第1の態様に記載の配管構造である。第3の態様によれば、立上げ管の内側に挿通されるドロップ管を樹脂製にすることにより、ドロップ管の劣化を抑制できる。また、樹脂製のドロップ管の上端鍔部を中間フランジと下端フランジの間に挟み込んで締結することにより、樹脂製の上端鍔部に締結穴を設けなくて済み、締結による樹脂部材の破損を抑制できる。
第4の態様は、前記下端鍔部の外周に設けられ、前記締結部材が挿通される締結穴を有し、前記上端フランジと前記下端フランジの間に挟み込まれる位置決め部材をさらに備え、前記下端鍔部の外周から前記位置決め部材の内周までの径方向の隙間は、前記接続管の外周から前記下端フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、前記位置決め部材の軸方向の厚さは、前記下端鍔部の軸方向の厚さ以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の配管構造である。第4の態様によれば、位置決め部材をさらに設けることにより、立上げ管と接続管の中心軸のずれを抑制できる。
第5の態様は、前記下端鍔部の外周に設けられ、前記締結部材が挿通される締結穴を有し、前記下端フランジと前記中間フランジの間に挟み込まれる位置決め部材をさらに備え、前記下端鍔部の外周から前記位置決め部材の内周までの径方向の隙間は、前記接続管の外周から前記下端フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、前記位置決め部材の軸方向の厚さは、前記下端鍔部の軸方向の厚さ以下である、第2の態様に記載の配管構造である。第5の態様によれば、位置決め部材をさらに設けることにより、立上げ管と接続管の中心軸のずれを抑制できる。また、ドロップ管と接続管の中心軸のずれも抑制できる。
第6の態様は、前記下端鍔部および前記上端鍔部の外周に設けられ、前記締結部材が挿通される締結穴を有し、前記下端フランジと前記中間フランジの間に挟み込まれる位置決め部材をさらに備え、前記下端鍔部および前記上端鍔部の外周から前記位置決め部材の内周までの径方向の隙間は、前記接続管の外周から前記下端フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、前記ドロップ管の外周から前記中間フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、前記位置決め部材の軸方向の厚さは、前記下端鍔部および前記上端鍔部の軸方向の厚さの合計以下である、第3の態様に記載の配管構造である。第6の態様によれば、位置決め部材をさらに設けることにより、立上げ管、ドロップ管および接続管の中心軸のずれを抑制できる。
第7の態様は、前記接続管は、前記下端部と、前記下端部とは反対側の上端部と、前記下端部と前記上端部の間から分岐して延びる側方端部とを有するT字管である、第1から第6のいずれか一つの態様に記載の配管構造である。第7の態様によれば、接続管をT字管とすることにより、例えば、側方端部に横引き管を接続するとともに、上端部を点検口として用いることができる。
第8の態様は、前記側方端部に樹脂製の横引き管が接続される、第7の態様に記載の配管構造である。第7の態様によれば、側方端部に樹脂製の横引き管が接続されるため、横引き管の水分による腐食を抑制し、地下タンクの内部への水分の侵入を抑制できる。
第9の態様は、前記横引き管は、注油管、給油管または通気管である、第8の態様に記載の配管構造である。第9の態様によれば、燃料油を貯蔵する地下タンクに接続される横引き管を樹脂製にすることにより、地下タンクに貯蔵される燃料油への水分の混入を抑制できる。
第10の態様は、地下タンクの立上げ管に樹脂製の接続管を接続する配管接続方法であって、前記接続管は、前記立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、前記下端部に下端鍔部が形成され、前記接続管の外周に下端フランジが設けられており、前記上端フランジの締結穴および前記下端フランジの締結穴に締結部材を挿通し、前記締結部材によって前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する、配管接続方法である。第10の態様によれば、地下タンクの立上げ管に接続される接続管を樹脂製にすることにより、地下タンクの外部に露出する配管構造の水分による腐食を抑制できる。また、樹脂製の接続管の下端鍔部を上端フランジと下端フランジの間に挟み込んで締結することにより、樹脂製の下端鍔部に締結穴を設けなくて済み、締結による樹脂部材の破損を抑制できる。これにより、地下タンクの外部の配管構造の腐食や破損を抑制し、地下タンク内部への水分の侵入を抑制できる。
第11の態様は、上部に立上げ管が設けられる地下タンクと、前記地下タンクに注油する燃料を地上で受け入れるための注油口と、前記地下タンクに貯蔵される燃料を地上で給油するための計量機と、前記地下タンク内のガスを地上で出し入れするための通気口と、前記地下タンクと前記注油口の間を接続する注油管と、前記地下タンクと前記計量機の間を接続する給油管と、前記地下タンクと前記通気口の間を接続する通気管と、前記立上げ管を収容するサンプボックスと、を備え、前記注油管、前記給油管および前記通気管の少なくとも一つは、前記サンプボックス内に設けられ、前記立上げ管に接続される配管構造を備え、前記配管構造は、前記立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、前記下端部に下端鍔部が形成される樹脂製の接続管と、前記接続管の外周に設けられる下端フランジと、前記上端フランジの締結穴および前記下端フランジの締結穴に挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する締結部材と、を備える、燃料供給装置である。第11の態様によれば、燃料を貯蔵する地下タンクの立上げ管に接続される接続管を樹脂製にすることにより、地下タンクの外部に露出する配管構造の水分による腐食を抑制できる。また、樹脂製の接続管の下端鍔部を上端フランジと下端フランジの間に挟み込んで締結することにより、樹脂製の下端鍔部に締結穴を設けなくて済み、締結による樹脂部材の破損を抑制できる。これにより、地下タンクの外部の配管構造の腐食や破損を抑制し、地下タンク内部への水分の侵入を抑制できる。特に、地下タンクに貯蔵される燃料への水分の混入を抑制できる。
上述した実施の形態または態様に係る構成の任意の組み合わせもまた本開示の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10…燃料供給装置、12…地下タンク、14…注油口、16…計量機、18…通気口、20…立上げ管、22…サンプボックス、24…注油管、26…給油管、28…通気管、30…上端フランジ、40…配管構造、42…横引き管、50…接続管、52…下端フランジ、54…ドロップ管、56…中間フランジ、76…下端部、78…下端鍔部、80,98…締結穴、104…締結部材。

Claims (11)

  1. 地下タンクの立上げ管に接続される配管構造であって、
    前記立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、前記下端部に下端鍔部が形成される樹脂製の接続管と、
    前記接続管の外周に設けられる下端フランジと、
    前記上端フランジの締結穴および前記下端フランジの締結穴に挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する締結部材と、を備える配管構造。
  2. 前記立上げ管の内側に挿通され、前記接続管の前記下端部に接続される上端部を有し、前記上端部に中間フランジが形成されるドロップ管をさらに備え、
    前記締結部材は、前記中間フランジの締結穴にさらに挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記中間フランジを挟み込み、前記下端フランジと前記中間フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する、請求項1に記載の配管構造。
  3. 前記立上げ管の内側に挿通され、前記接続管の前記下端部に接続される上端部を有し、前記上端部に上端鍔部が形成される樹脂製のドロップ管と、
    前記ドロップ管の外周に設けられる中間フランジと、をさらに備え、
    前記締結部材は、前記中間フランジの締結穴にさらに挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記中間フランジを挟み込み、前記下端フランジと前記中間フランジの間に前記下端鍔部および前記上端鍔部を挟み込んで締結する、請求項1に記載の配管構造。
  4. 前記下端鍔部の外周に設けられ、前記締結部材が挿通される締結穴を有し、前記上端フランジと前記下端フランジの間に挟み込まれる位置決め部材をさらに備え、
    前記下端鍔部の外周から前記位置決め部材の内周までの径方向の隙間は、前記接続管の外周から前記下端フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、
    前記位置決め部材の軸方向の厚さは、前記下端鍔部の軸方向の厚さ以下である、請求項1に記載の配管構造。
  5. 前記下端鍔部の外周に設けられ、前記締結部材が挿通される締結穴を有し、前記下端フランジと前記中間フランジの間に挟み込まれる位置決め部材をさらに備え、
    前記下端鍔部の外周から前記位置決め部材の内周までの径方向の隙間は、前記接続管の外周から前記下端フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、
    前記位置決め部材の軸方向の厚さは、前記下端鍔部の軸方向の厚さ以下である、請求項2に記載の配管構造。
  6. 前記下端鍔部および前記上端鍔部の外周に設けられ、前記締結部材が挿通される締結穴を有し、前記下端フランジと前記中間フランジの間に挟み込まれる位置決め部材をさらに備え、
    前記下端鍔部および前記上端鍔部の外周から前記位置決め部材の内周までの径方向の隙間は、前記接続管の外周から前記下端フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、前記ドロップ管の外周から前記中間フランジの内周までの径方向の隙間よりも小さく、
    前記位置決め部材の軸方向の厚さは、前記下端鍔部および前記上端鍔部の軸方向の厚さの合計以下である、請求項3に記載の配管構造。
  7. 前記接続管は、前記下端部と、前記下端部とは反対側の上端部と、前記下端部と前記上端部の間から分岐して延びる側方端部とを有するT字管である、請求項1から6のいずれか一項に記載の配管構造。
  8. 前記側方端部に樹脂製の横引き管が接続される、請求項7に記載の配管構造。
  9. 前記横引き管は、注油管、給油管または通気管である、請求項8に記載の配管構造。
  10. 地下タンクの立上げ管に樹脂製の接続管を接続する配管接続方法であって、
    前記接続管は、前記立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、前記下端部に下端鍔部が形成され、前記接続管の外周に下端フランジが設けられており、
    前記上端フランジの締結穴および前記下端フランジの締結穴に締結部材を挿通し、前記締結部材によって前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する、配管接続方法。
  11. 上部に立上げ管が設けられる地下タンクと、
    前記地下タンクに注油する燃料を地上で受け入れるための注油口と、
    前記地下タンクに貯蔵される燃料を地上で給油するための計量機と、
    前記地下タンク内のガスを地上で出し入れするための通気口と、
    前記地下タンクと前記注油口の間を接続する注油管と、
    前記地下タンクと前記計量機の間を接続する給油管と、
    前記地下タンクと前記通気口の間を接続する通気管と、
    前記立上げ管を収容するサンプボックスと、を備え、
    前記注油管、前記給油管および前記通気管の少なくとも一つは、前記サンプボックス内に設けられ、前記立上げ管に接続される配管構造を備え、
    前記配管構造は、
    前記立上げ管の上端フランジに接続される下端部を有し、前記下端部に下端鍔部が形成される樹脂製の接続管と、
    前記接続管の外周に設けられる下端フランジと、
    前記上端フランジの締結穴および前記下端フランジの締結穴に挿通され、前記上端フランジと前記下端フランジの間に前記下端鍔部を挟み込んで締結する締結部材と、を備える、燃料供給装置。
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