JP5483611B2 - 軸継手の締結解除構造 - Google Patents
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Description
このようなテーパロック式の軸継手においては、楔作用による締結が強固であるが故に、ハブと加圧部材を締め付け一体化させる加圧ボルトを緩めるのみでは締結が解除されず、軸を軸継手から取外すことができない。従って、強固に嵌合しているハブと加圧部材間の締結を解除する手段が必要となる。
また、特許文献2では、締結解除用ボルトのねじ孔にU字座金収容座を設け、そこにU字座金及び座金を載置した上で、締結解除用ボルトを締付けセットしておき、締結解除時は、ボルトを緩め、U字座金を抜取り、このU字座金の肉厚分のストローク範囲で締結解除用ボルトをねじ込めるように構成されている。そして、締結解除用ボルトをテーパボス部に当接させることにより、テーパキャップとテーパボス部とを分離することができる。
特許文献2の発明は、このような問題を解決すべき課題とするものであり、スパナを用いて締結解除用ボルトの締込み等を行うことができるため、取外し作業のための広いスペースを確保する必要性はない。しかし、締結解除用ボルトやU字座金等の新たな部材を必要とし、また、この締結解除用ボルトを一旦緩めてU字座金を抜取り改めてボルトを締込むという作業を要する上、抜き取ったU字座金を紛失しないように注意しなければならない。
前記一対の加圧部材が加圧ボルト用キリ孔及び締結解除用ねじ孔を、前記一対のハブが加圧ボルト用ねじ孔及び締結解除用ねじ孔を、少なくとも2つずつ具え、
前記加圧部材及び前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔が、軸方向から見て一致しないよう異なる位置に形成され、
前記加圧部材又は前記ハブのいずれかの締結解除用ねじ孔から予め締込まれていない締結解除用ボルトを締込み、前記ハブ又は前記加圧部材の対向面を押圧することにより前記加圧部材と前記ハブとを離隔させ、軸と軸継手との締結を解除できるようにしたことを特徴とする軸継手の締結解除構造により、前記課題を解決した。
前記一対の加圧部材が加圧ボルト用キリ孔及び締結解除用ねじ孔を、前記一対のハブが加圧ボルト用ねじ孔及び締結解除用ねじ孔を、少なくとも2つずつ具え、
前記加圧部材及び前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔が、軸方向から見て一致しないよう異なる位置に形成され、
前記加圧部材又は前記ハブのいずれかの締結解除用ねじ孔から予め締込まれていない締結解除用ボルトを締込み、前記ハブ又は前記加圧部材の対向面を押圧することにより前記加圧部材と前記ハブとを離隔させ、軸と軸継手との締結を解除できるようにしたことを特徴とする軸継手の締結解除構造を提供する。
前記一対の加圧部材が加圧ボルト用キリ孔及び締結解除用ねじ孔を、前記一対のハブが加圧ボルト用ねじ孔及び締結解除用ねじ孔を、少なくとも2つずつ具え、
前記加圧部材及び前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔が、軸方向から見て一致しないよう異なる位置に形成され、
連結されている前記加圧部材及び前記ハブが、他方の前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔に対応する位置に切欠を有し、
前記加圧部材の締結解除用ねじ孔、又は前記切欠を通じて前記ハブの締結解除用ねじ孔から締結解除用ボルトを締込み、前記ハブ又は前記加圧部材の対向面を押圧することにより前記加圧部材と前記ハブとを離隔させ、軸と軸継手との締結を解除できるようにしたことを特徴とする軸継手の締結解除構造を提供する。
一対のハブ12、22、加圧部材14、24、スペーサ18には、それぞれ、軸を挿入するための軸孔26が設けられている。
なお、本実施例では、ハブの側に雄テーパを、加圧部材側に雌テーパを形成したが、この逆の構成としてもよい。或いは、楔部材を別途作製し、ハブ及び加圧部材にこれを収容する部分を設ける構成を採ってもよい。
そこで、通常用いられるのが、加圧部材に設けられる締結解除用ねじ孔32である。このねじ孔32に締結解除用ボルト34をねじ込み、ハブの対向面を押圧することにより、加圧部材とハブとを離隔させることができる。ハブの対向面を押圧する力が両側においてほぼ均等に加わり、加圧部材がハブに対し著しく傾かない態様で離隔させることができるよう、締結解除用ねじ孔は少なくとも2つ設ける。本実施例においては、対向する位置、すなわち、180度の間隔を置いて2箇所に設けている(図2(a))。しかし、ハブの対向面を押圧する力が両側においてほぼ均等に加わればよいから、180度等配としなくてもよい。
なお、図5においては、加圧部材の締結解除用ねじ孔32とハブの締結解除用ねじ孔36のPCDが異なる例を示している。
12、22 ハブ
12a、22a ハブフランジ部
12b、22b ハブ軸孔部
14、24 加圧部材
14a、24a 加圧部材軸孔部
16、26 ディスク
18 スペーサ
20 連結用ボルト
26 軸孔
28 加圧ボルト用キリ孔
29 加圧ボルト用ねじ孔
30 加圧ボルト
32 締結解除用ねじ孔(加圧部材)
34 締結解除用ボルト
36 締結解除用ねじ孔(ハブ)
38 切欠
Claims (6)
- 軸を挿通する軸孔を有する一対のハブ、一対の加圧部材、前記一対のハブの間に配置されるスペーサ、及び該スペーサと前記ハブの間に配設されるディスクとからなり、前記ハブとディスクとスペーサが連結用ボルトによって固定され、前記ハブと前記加圧部材がテーパ係合し加圧ボルトにより軸を加圧支持する軸継手であって、
前記一対の加圧部材が加圧ボルト用キリ孔及び締結解除用ねじ孔を、前記一対のハブが加圧ボルト用ねじ孔及び締結解除用ねじ孔を、少なくとも2つずつ具え、
前記加圧部材及び前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔が、軸方向から見て一致しないよう異なる位置に形成され、
前記加圧部材又は前記ハブのいずれかの締結解除用ねじ孔から予め締込まれていない締結解除用ボルトを締込み、前記ハブ又は前記加圧部材の対向面を押圧することにより前記加圧部材と前記ハブとを離隔させ、軸と軸継手との締結を解除できるようにしたことを特徴とする、
軸継手の締結解除構造。 - 軸を挿通する軸孔を有する一対のハブ、一対の加圧部材、及び前記一対のハブの間に配設されるディスクとからなり、前記ハブとディスクが連結用ボルトによって固定され、前記ハブと前記加圧部材がテーパ係合し加圧ボルトにより軸を加圧支持する軸継手であって、
前記一対の加圧部材が加圧ボルト用キリ孔及び締結解除用ねじ孔を、前記一対のハブが加圧ボルト用ねじ孔及び締結解除用ねじ孔を、少なくとも2つずつ具え、
前記加圧部材及び前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔が、軸方向から見て一致しないよう異なる位置に形成され、
前記加圧部材又は前記ハブのいずれかの締結解除用ねじ孔から予め締込まれていない締結解除用ボルトを締込み、前記ハブ又は前記加圧部材の対向面を押圧することにより前記加圧部材と前記ハブとを離隔させ、軸と軸継手との締結を解除できるようにしたことを特徴とする、
軸継手の締結解除構造。 - 軸を挿通する軸孔を有する一対のハブ、一対の加圧部材、及び前記一対のハブの間に配設されるディスクとからなり、前記ハブとディスクが連結用ボルトによって固定され、前記ハブと前記加圧部材がテーパ係合し加圧ボルトにより軸を加圧支持する軸継手であって、
前記一対の加圧部材が加圧ボルト用キリ孔及び締結解除用ねじ孔を、前記一対のハブが加圧ボルト用ねじ孔及び締結解除用ねじ孔を、少なくとも2つずつ具え、
前記加圧部材及び前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔が、軸方向から見て一致しないよう異なる位置に形成され、
連結されている前記加圧部材及び前記ハブが、他方の前記ハブに設けられた締結解除用ねじ孔に対応する位置に切欠を有し、
前記加圧部材の締結解除用ねじ孔、又は前記切欠を通じて前記ハブの締結解除用ねじ孔から締結解除用ボルトを締込み、前記ハブ又は前記加圧部材の対向面を押圧することにより前記加圧部材と前記ハブとを離隔させ、軸と軸継手との締結を解除できるようにしたことを特徴とする、
軸継手の締結解除構造。 - 前記ハブの軸孔部の外周及び前記加圧部材の軸孔部の内周がテーパ加工されている、請求項1から3のいずれかの軸継手の締結解除構造。
- 前記加圧ボルト用ねじ孔径と前記締結解除用ねじ孔径が同一である、請求項1から4のいずれかの軸継手の締結解除構造。
- 前記加圧ボルト用ねじ孔と前記締結解除用ねじ孔のピッチ円直径が同一、又は異なる、請求項1から5のいずれかの軸継手の締結解除構造。
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