JP2004067005A - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットおいて、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図る。
【解決手段】フロントウインド開口7側部の縦辺部9を、サイドドアの前部を支持するヒンジピラーの車両側部後方に回り込んでウランド配置し、上記縦辺部9を略垂直に配設したフロントピラー47で支持した車両において、左右のフロントピラー47,47間に配設されたインストルメントパネル34に、上記フロントピラー47の車室内側までを覆いインストルメントパネル34と乗員との間に展開するエアバッグ74を備えたエアバッグユニット71が配設されたことを特徴とする。
【選択図】 図9
【解決手段】フロントウインド開口7側部の縦辺部9を、サイドドアの前部を支持するヒンジピラーの車両側部後方に回り込んでウランド配置し、上記縦辺部9を略垂直に配設したフロントピラー47で支持した車両において、左右のフロントピラー47,47間に配設されたインストルメントパネル34に、上記フロントピラー47の車室内側までを覆いインストルメントパネル34と乗員との間に展開するエアバッグ74を備えたエアバッグユニット71が配設されたことを特徴とする。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フロントウインドガラスのような一体のフロントウインド部材の側部後方をヒンジピラーの車両側部後方まで廻り込んでラウンドさせて配置したような車両のエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平11−115815号公報に開示されたオープンカーの車体構造がある。
すなわち、フロントピラーとフロントヘッダとで連続する単一開口から成るフロントウインド開口部を車体に形成し、このフロントウインド開口部を透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材つまりフロントウインドガラスにて覆うと共に、上述のフロントピラーはサイドドアの前方に位置するフロントフェンダパネルの後端上部と対応した位置から斜め後方上部に向けて傾斜状に形成したものである。
【0003】
上述のフロントピラーは前席乗員、特に助手席乗員と比較的離反した前方に位置しており、このフロントピラーの後部には一般的に三角窓が設けられ、該三角窓は低剛性の細いサッシュで支持されるので、助手席エアバッグユニットを助手席と対応するインストルメントパネル内に配置して、衝突時にエアバックを展開すると助手席乗員を適切に保護することができる。
【0004】
しかし、車両デザインの関係上、フロントウインド部材の側部後方をヒンジピラーの車両側部後方まで回り込んでラウンドさせて配置し、フロントウインド部材が取付けられるフロントウインド開口部の縦辺部を略垂直に配設したフロントピラーで支持した場合、高剛性のフロントピラーが前席乗員に近接する車両側部後方に位置することになるので、衝突時の乗員安全性を確保することが要請される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットを設けることで、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる車両のエアバッグ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両エアバッグ装置は、車体に形成された連続する単一開口から成るフロントウインド開口を、透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材で覆い、上記フロントウインド開口側部の縦辺部を、サイドドアの前部を支持するヒンジピラーの車両側部後方に回り込んでラウンド配置し、上記縦辺部を略垂直に配設したフロントピラーで支持した車両において、左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、上記フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットが配設されたものである。
【0007】
上記構成によれば、車両衝突時にエアバッグユニットのエアバッグは、フロントピラーの車室内側までを覆って、インストルメントパネルと乗員との間に展開する。
【0008】
この結果、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる。
【0009】
この発明の一実施態様においては、上記エアバッグはフロントウインド部材に向って展開し、該フロントウインド部材の車室内側のラウンド面に沿って上記フロントピラーの車室内側を覆うよう展開すべく構成されたものである。
【0010】
上記構成によれば、単一のエアバッグユニットのエアバッグでフロントピラー部までを保護することができるので、部品点数および組付け工数の低減を図りながら乗員保護を達成することができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記エアバッグユニットはインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたメインエアバッグユニットと、フロントピラーと乗員との間に展開するエアバッグを備えたサブエアバッグユニットとから構成されたものである。
【0012】
上記構成によれば、上述のメインエアバッグユニットとサブエアバッグユニットとの2つのエアバッグユニットを備え、車両衝突時にはこれら各エアバッグユニットのエアバッグが同時に展開するので、適切なタイミングで乗員の前部と、乗員の側部とにエアバッグを展開させることができ、この結果、乗員保護性能の向上を図ることができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記エアバッグは助手席エアバッグに設定されたものである。
上記構成によれば、助手席乗員の保護を図ることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記左右のフロントピラー下部の前方には車幅方向に延びるステアリング支持メンバが設けられ、上記ステアリング支持メンバに上記エアバッグユニットが取付けられたものである。
上記構成によれば、エアバッグユニットを車体剛性部材としてのステアリング支持メンバに取付けたので、エアバッグユニットの支持剛性向上を図ることができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記ステアリング支持メンバの後方には左右のフロントピラー間の下部を車幅方向に延びて接続するピラー間メンバが設けられ、上記ピラー間メンバと上記ステアリング支持メンバとの間を接続する接続メンバを設け、上記接続メンバに上記エアバッグユニットを取付けたものである。
【0016】
上記構成によれば、車体剛性部材としてのステアリング支持メンバと、同じく車体剛性部材としてのピラー間メンバとを接続する接続メンバに対してエアバッグユニットを取付けたので、エアバッグユニットの支持剛性がさらに向上すると共に、相互連結構造により、ステアリング支持メンバおよびピラー間メンバの剛性向上をも図ることができる。
【0017】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のエアバッグ装置を示すが、まず図1、図2を参照して車両の全体構成を概略的に説明する。この車両は図1、図2に示すようにルーフ部に複数たとえば3分割されたハードルーフ1,2,3から成る可動ルーフ4を備えると共に、この可動ルーフ4を開閉可能かつ取外し可能(図2参照)に構成して、図2に示すように可動ルーフ4を取外した際にはルーフのないオープンカー態様での走行ができるように構成されている。
【0018】
また上記車両(オープンカー)はその側部に左右のサイドドア5,5によって開閉される乗員乗降用のドア開口部6,6を備えている。
さらに車両の乗員着座位置の前方には、車体に形成された連続する単一の開口部から成るフロントウインド開口部7を設け、このフロントウインド開口部7を透光性の素材(例えば、ガラスまたは透明の強化プラスチック)から成る一体(非分割)のフロントウインド部材8(以下単にフロントウインドガラスと略記する)で覆っている。
【0019】
上述のフロントウインドガラス8は乗員着座位置の前方から乗員着座位置の側方つまり車室の側方まで回り込むように一体形成されており、このフロントウインドガラス8で覆われるフロントウインド開口部7の側部の左右両縦辺部9,9は回り込んだフロントウインドガラス8の後端部と対応するように、ドア開口部6の前辺部よりも後方に配置され、しかも該縦辺部9はほぼ垂直に配設されている。
【0020】
図3は図1、図2で示した車両の車体構造を示す側面図、図4は要部の平面図、図5は要部の斜視図であって、図3においてエンジン11が搭載されたエンジンルーム12と、乗員が乗り込む車室13とが仕切り手段としてのダッシュロアパネル14(ダッシュパネル)を隔てて区画されている。
【0021】
上述の車室13の前方に設けられ、かつダッシュロアパネル14にて区画されたエンジンルーム12の上部はボンネット15で開閉可能に覆われる一方、エンジンルーム12内のエンジン11よりも前部にはインタクーラ16、空調用のクーラコンデンサ17、ラジエータ18が前高後低状に傾斜して配置され、またラジエータ18とエンジン11との間には空気浄化手段としてのエアクリーナ19が配置されている。
【0022】
上述のエンジン11はシリンダブロック20、シリンダヘッド21、シリンダヘッドカバー22およびオイルパン23を有し、この実施例ではレシプロエンジン(詳しくは直列4気筒エンジン)を縦置き配置している。
【0023】
上述のダッシュロアパネル14の後端部には車室13のフロアを形成するフロアパネル24が設けられるが、上述のエンジン11はそのエンジン回転軸としてのクランクシャフトの軸芯線25(但し、搭載されるエンジンとしてロータリピストンエンジンを用いる場合には、エキセントリックシャフトの軸芯線)が車室13のフロアパネル24の高さよりも高い位置に配設されている。
【0024】
また上述のエンジン11の後部には、フロアパネル24のトンネル部26の車外側に位置するようにトランスミッション27が接続され、エンジン11とトランスミッション27とでパワートレイン28を構成し、上述のエンジン11によりトランスミッション27、プロペラシャフトおよびリヤディファレンシャル装置を介して後輪29(図1、図2参照)を駆動すべく構成している。
【0025】
上述のダッシュロアパネル14の上部にはカウルアッパパネル30とカウルロアパネル31とを接合して車幅方向に延びる閉断面32構造のカウル部33(車体剛性部材)が設けられており、カウル閉断面32の上部にはフロントウインドガラス8を取付けている。
【0026】
さらに上述のダッシュロアパネル14とインストルメントパネル34との間には、可及的エンジン11に近接するように空調ユニット35を配設する一方、上述のカウル部33の車両後方近傍には車幅方向に延びて左右のヒンジピラー36,36(図5参照)を連結し、かつ上述のインストルメントパネル34を支持するステアリング支持メンバ37(インパネメンバと同意)を設けている。ここで、上述のステアリング支持メンバ37は空調ユニット35と車両前後方向に重複した位置に設けられている。また、上述のヒンジピラー36(図5参照)は車体両側部のドア開口部6を開閉するサイドドア5の前部を開閉可能に支持するための剛性部材である。なお図1、図2、図3において38は前輪である。
【0027】
ところで、上述のダッシュロアパネル14は図3に示すように、その車幅方向中央部14aが同パネル14の両側部つまり乗員に対応する位置の一般面14bよりも車両後方に凹設されて、この中央部14aの前部にエンジン配設空間39を形成し、このエンジン配設空間39内にエンジン11の後端部11Rを配設して、重量物としてのエンジン11を可及的車両の前後方向の中央部に配設すべく構成し、図3に仮想線βで示す従来のエンジンのレイアウト位置に対して、この実施例のエンジン11のレイアウト位置を実線で示すように、後方にレイアウトして、セントラルミッドシップ化を達成し、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性を向上させ、かつエンジン11を後退配置したことにより、車両前部にクラッシャブルスペースを確保するように構成している。
【0028】
上述のダッシュロアパネル14のエンジン配設空間39と上下方向に対応するように、カウルアッパパネル30とカウルロアパネル31とを備えたカウル部33の車幅方向の中間部にも図5に示す如く凹部40を形成している。
【0029】
図4は図3の要部の平面図であって、車両前部において車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム41,41を設け、これらフロントサイドフレーム41,41の前端部相互間には車幅方向に延びるバンパレインフォースメント42を取付けている。
【0030】
またバンパレインフォースメント42の後方位置において左右のフロントサイドフレーム41,41間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ43(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を横架している。
【0031】
さらにカウル部33の左右両端部から車両の前方に向けて斜め方向に延びるエプロンレインフォースメント44,44を設け、これら左右の各エプロンレインフォースメント44,44の前端部相互間には車幅方向に延びるシュラウドメンバ45を取付けている。上述の各要素41,42,43,44,45は剛性部材である。なお、図4において46はステアリングホイールである。
【0032】
上述のフロントウインド開口部7はフロントピラー47とフロントヘッダ48とにより構成されている。
すなわち、左右の両フロントピラー47はフロントウインド開口部7の両縦辺部9,9を構成し、フロントヘッダ48はフロントウインド開口部7の上辺部を構成するものである。
【0033】
要するに、フロントウインド開口部7側部の縦辺部9を、サイドドア5の前部を支持するヒンジピラー36の車両側部後方に廻り込んでラウンドさせて配置し、上記縦辺部9を略垂直に配設されたフロントピラー47で支持したものであり、このフロントピラー47の主要部は上述のヒンジピラー36に対してリヤ側へオフセットされる。
【0034】
図5、図6において上述のヒンジピラー36の下部には車両側部にあって車両の前後方向に延びるサイドシル50を取付けている。
このサイドシル50はフロアパネル24の端部が接合されるサイドシルインナ51と、サイドシルアウタ52とを有して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面53を備えた剛性部材である。
【0035】
上述のヒンジピラー36の車内側上部にはこのヒンジピラー36とフロントピラー47との間のオフセット部を接続するように、略三角形状のジャンクションプレート54を設け、このジャンクションプレート54の後方延出部54aには、インナパネル47aとアウタパネル47bとから成る閉断面構造のフロントピラー47を接合している。
【0036】
このフロントピラー47はヒンジピラー36よりも後方にオフセットされ、かつ上方に延びてフロントウインドガラス8を支持する剛性部材であって、上述のジャンクションプレート54より上方に延びた部分により図1、図2で示した縦辺部9が構成されている。
また上述のフロントピラー47の下端部はヒンジピラー36の後側面に当接されている。
【0037】
図6に示すように左右のヒンジピラー36,36間に車幅方向に延びて張架されるステアリング支持メンバ37の左右両端部には取付け用のブラケット55,55が一体的に設けられ、これら左右の各ブラケット55の対向面つまり車内側の面には予め複数のナット56…が溶接固定されている。
【0038】
これらの各ナット56の位置と対応するように上述のジャンクションプレート54およびヒンジピラー36には複数のボルト挿通孔57,58が形成され、車両外方から各ボルト挿通孔58,57を介してナット56にボルトを締付けることで、左右のヒンジピラー36,36間にステアリング支持メンバ37を張架すべく構成している。
【0039】
上述のステアリング支持メンバ37の後方に並設されて左右のフロントピラー47,47の下部相互間を接続して車幅方向に延びるピラー間メンバ59を設けている。
このピラー間メンバ59および上述のステアリング支持メンバ37は金属丸パイプにより構成され、上述のピラー間メンバ59の左右両端部にもステアリング支持メンバ37と同様に取付け用のブラケット60,60が一体的に設けられ、これら左右の各ブラケット60の対向面つまり車内側の面には予め複数のナット61…が溶接固定されている。
【0040】
これらの各ナット61の位置と対応するようにジャンクションプレート54の後方延出部54aにおけるフロントピラー47の溶接箇所には該フロントピラー47を隔てたその前後位置に複数のボルト挿通孔62が形成され、車両外方から上述のボルト挿通孔62を介してナット61にボルトを締付けることで、左右のフロントピラー47,47間にピラー間メンバ59を張架すべく構成している。
【0041】
一方、図6に示すように車両のフロアパネル24に突設されたトンネル部26の上部にはフロア剛性、車体剛性の向上を図るべくトンネルレインフォースメント63(いわゆるハイマウント・バックボーン・フレーム)を設けている。
【0042】
このトンネルレインフォースメント63はトンネル部26に沿って車両の前後方向に延び、このトンネルレインフォースメント63とトンネル部26との間には同方向に延びる2つの閉断面64,64が形成されている。
【0043】
図6に示すようにステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59との間には前後方向に延びて、これら両者37,59を接続する左右一対の前後方向メンバ65,65が設けられている。
【0044】
また上述のピラー間メンバ59とトンネル部26上部のトンネルレインフォースメント63との間には上下方向に延びて、これら両者59,63を接続する左右一対の第1上下方向メンバ66,66が設けられている。
【0045】
さらに、上述のステアリング支持メンバ37とトンネル部26上部のトンネルレインフォースメント63との間には上下方向に延びて、これら両者37,63を接続する左右一対の第2上下方向メンバ67,67が設けられている。
【0046】
図6に示すように上述の前後方向メンバ65、第1上下方向メンバ66および第2上下方向メンバ67は車幅方向にトンネルレインフォースメント63の車幅方向の長さに相当する所定間隔を隔てて、それぞれ左右一対設けられたものである。
【0047】
また上述の第1および第2の各上下方向メンバ66,67の下端部には図7に示すように、金属パイプ部材を偏平に加工した取付け部66a,67aが一体形成される一方、トンネルレインフォースメント63の裏面には予めナットが溶接固定されており、ボルト68,69を取付け部66a,67aを介して上述のナットに締付けることにより、各上下方向メンバ66,67を車体に対して後付け固定するように構成している。
【0048】
上述の各メンバ59,65,66,67の少なくとも1つのメンバまたは全てのメンバにより車体剛性の向上を図るように構成している。
ところで、図6、図8に示すように助手席側においてインストルメントパネル34内のステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59とを前後方向に接続する板状かつ剛性の接続メンバ70を設け、この接続メンバ70には助手席用のエアバッグユニット71を取付けている。
【0049】
上述のエアバッグユニット71はそのハウジング72の内部にインフレータ73およびエアバッグ74を備える一方、上述のハウジング72には複数の取付け片75を一体または一体的に形成している。
【0050】
上述の取付け片75側の取付け孔と対応するように、接続メンバ70には複数の取付け孔70a…が形成され、ボルト、ナット等の取付け部材を用いて取付け片75を接続メンバ70に固定することで、インストルメントパネル34内にエアバッグユニット71を配設すべく構成している。
【0051】
ここで、上述のハウジング72は図6、図8に示すように、上部が開放された箱形に形成され、このハウジング72と対応するようにインストルメントパネル34の所定部には図8に示す如く脆弱部34aが形成されている。
【0052】
しかも、上述のエアバッグ74(袋体)は図8に仮想線αで、図9、図10に実線(但し、図9においてはエアバッグ74の展開状態を明記するためにハッチングを施して示す)でそれぞれ示すように、車両衝突によるインフレータ73の作動時に、フロントウインドガラス8に向って展開し、該フロントウインドガラス8の車室内側のラウンド面8a(図8、図10参照)に沿って上述のフロントピラー47の車室内側乃至その若干後方部までを広く覆って、インストルメントパネル34と前席乗員つまり助手席乗員との間に展開するように構成されている。
【0053】
なお、図中、76はサイドベントダクト、77はデフロスタダクト、78変速レバー、79はグローブボックス、80はブロアユニットと空調ユニット35との間を接続するダクトスペースまたはクーラユニットスペースとなるスペース、図10において81はピラートリムであり、また矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
【0054】
このように図1〜図10で示した車両エアバッグ装置は、車体に形成された連続する単一開口から成るフロントウインド開口部7を、透光性の素材から成る一体のフロントウインドガラス8で覆い、上記フロントウインド開口部7側部の縦辺部9を、サイドドア5の前部を支持するヒンジピラー36の車両側部後方に回り込んでラウンド配置し、上記縦辺部9を略垂直に配設したフロントピラー47で支持した車両において、左右のフロントピラー47,47間に配設されたインストルメントパネル34に、上記フロントピラー47の車室内側までを覆いインストルメントパネル34と乗員との間に展開するエアバッグ74を備えたエアバッグユニット71が配設されたものである。
【0055】
この構成によれば、車両衝突時にエアバッグユニット71のエアバッグ74は、フロントピラー47の車室内側までを覆って、インストルメントパネル34と乗員との間に展開する。
【0056】
この結果、フロントウインドガラス8のラウンド化とエアバッグユニット71のレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインドガラス8を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラー47の車室内側までエアバッグ74を展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる。
【0057】
しかも、上記エアバッグ74はフロントウインドガラス8に向って展開し、該フロントウインドガラス8の車室内側のラウンド面8aに沿って上記フロントピラー47の車室内側を覆うよう展開すべく構成されたものである。
【0058】
この構成によれば、単一のエアバッグユニット71のエアバッグ74でフロントピラー47の部位までを保護することができるので、部品点数および組付け工数の低減を図りながら乗員保護を達成することができる。
【0059】
また、上記エアバッグは助手席エアバッグ74に設定されたものであるから、助手席乗員の保護を図ることができる。
【0060】
さらに、上記左右のフロントピラー47下部の前方には車幅方向に延びるステアリング支持メンバ37が設けられ、上記ステアリング支持メンバ37に上記エアバッグユニット71が取付けられたものである。
この構成によれば、エアバッグユニット71を車体剛性部材としてのステアリング支持メンバ37に取付けたので、エアバッグユニットの支持剛性向上を図ることができる。
【0061】
そのうえ、上記ステアリング支持メンバ37の後方には左右のフロントピラー47,47間の下部を車幅方向に延びて接続するピラー間メンバ59が設けられ、上記ピラー間メンバ59と上記ステアリング支持メンバ37との間を接続する接続メンバ70を設け、上記接続メンバ70に上記エアバッグユニット71を取付けたものである。
【0062】
この構成によれば、車体剛性部材としてのステアリング支持メンバ37と、同じく車体剛性部材としてのピラー間メンバ59とを接続する接続メンバ70に対してエアバッグユニット71を取付けたので、エアバッグユニット71の支持剛性がさらに向上すると共に、相互連結構造により、ステアリング支持メンバ37およびピラー間メンバ59の剛性向上をも図ることができる。
【0063】
図11は車両のエアバッグ装置の他の実施例を示し、先の実施例においては図6、図8で示したようにステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59との間に1つの接続メンバ70を略水平状に張架したが、図11に示すこの実施例においてはエアバッグユニット71のハウジング72の車幅方向の長さに相当する間隔を隔てて、ステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59との間に一対の接続メンバ70,70(但し、図面では図示の便宜上、その一方のみを示す)を略垂直に指向させて接続し、エアバッグユニット71のハウジング72に一体または一体的に設けられた複数の取付け片75を、ボルト、ナット等の取付け部材を用いて上記一対の接続メンバ70,70に固定したものである。
【0064】
図11で示すこの実施例のエアバッグユニット71におけるエアバッグ74の展開状態も同図および図9、図10に示すように車両衝突によるインフレータ73の作動時に、フロントウインドガラス8に向って展開し、該フロントウインドガラス8の車室内側のラウンド面8aに沿って上述のフロントピラー47(図10参照)の車室内側乃至その若干後方部まで広く覆って、インストルメントパネル34と前席乗員(つまり助手席乗員)との間に展開されるものである。
【0065】
このように構成するとエアバッグユニット71の構造の自由度が向上する。なお、図11に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図11において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0066】
図12は車両のエアバッグ装置のさらに他の実施例を示し、先の各実施例においては1つのエアバッグユニット71でインストルメントパネル34と乗員との間、並びにフロントピラー47と乗員との間をカバーするように構成したが、図12に示すこの実施例においては助手席と対応するインストルメントパネル34内に合計2つのエアバッグユニット82,83を設けたものである。
【0067】
すなわち、エアバッグユニットは、インストルメントパネル34と前席乗員との間に展開するエアバッグ84を備えたメインエアバッグユニット82と、フロントピラー47の車室内側の面を含むその前後両部と前席乗員との間に展開するエアバッグ85を備えたサブエアバッグユニット83とから構成されている。
【0068】
なお、図12においてはエアバッグ84,85が展開した状態で示しており、かつ該展開状態を明記するためにハッチングを施して示している。
ここで、上述のメインエアバッグユニット82は接続メンバ70(図6参照)に固定支持され、サブエアバッグユニット83は接続メンバ70またはピラー間メンバ59に固定支持される。
【0069】
また上述のエアバッグ84はメインエアバッグユニット82からインストルメントパネル34と助手席乗員の前部との間に展開され、エアバッグ85はサブエアバッグユニット83からフロントピラー47の車室内側の面およびその前後両部と助手席乗員の側部との間に展開されるように構成している。
【0070】
ここで、運転席側においてはステアリングホイール46の中央部分にエアバッグユニット(図示せず)が内蔵されるので、上述のエアバッグ85を有するサブエアバッグユニット83のみを図12と左右ほぼ対称位置の運転席側のインストルメントパネル34内に設けて、車両衝突時におけるドライバの挙動による当該ドライバの頭部を保護するように構成してもよい。
【0071】
このように図12で示した実施例においては、上記エアバッグユニットはインストルメントパネル34と乗員との間に展開するエアバッグ84を備えたメインエアバッグユニット82と、フロントピラー47と乗員との間に展開するエアバッグ85を備えたサブエアバッグユニット83とから構成されたものである。
【0072】
この構成によれば、上述のメインエアバッグユニット82とサブエアバッグユニット83との2つのエアバッグユニットを備え、車両衝突時にはこれら各エアバッグユニット82,83のエアバッグ84,85が同時に展開するので、適切なタイミングで助手席乗員の前部と、助手席乗員の側部とにエアバッグ84,85を各別に展開させることができ、この結果、乗員保護性能の向上を図ることができる。
【0073】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロントウインド開口は、実施例のフロントウインド開口部7に対応し、
以下同様に、
フロントウインド部材は、フロントウインドガラス8に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0074】
例えば、上記各実施例においては車両の一例としてオープンカーを示したが、この発明の車両のエアバッグ装置は取外し不可の通常のルーフを備えた一般的な車両に適用してもよいことは勿論である。
【0075】
【発明の効果】
この発明によれば、左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットを設けたので、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置を備えた車両の斜視図。
【図2】オープンカーの態様時の斜視図。
【図3】車両の車体構造を示す側面図。
【図4】図3の要部の平面図。
【図5】図4の要部斜視図。
【図6】図5の要部の分解斜視図。
【図7】図6の部分側面図。
【図8】車両のエアバッグ装置を示す助手席側の断面図。
【図9】エアバッグの展開状態を示す平面図。
【図10】図9のA−A線に沿う拡大断面図。
【図11】車両エアバッグ装置の他の実施例を示す助手席側の断面図。
【図12】車両のエアバッグ装置のさらに他の実施例を示す平面図。
【符号の説明】
5…サイドドア
7…フロントウインド開口部
8…フロントウインドガラス(フロントウインド部材)
8a…ラウンド面
9…縦辺部
34…インストルメントパネル
36…ヒンジピラー
37…ステアリング支持メンバ
47…フロントピラー
59…ピラー間メンバ
70…接続メンバ
71…エアバッグユニット
74…エアバッグ
82…メインエアバッグユニット
83…サブエアバッグユニット
84,85…エアバッグ
【発明の属する技術分野】
この発明は、フロントウインドガラスのような一体のフロントウインド部材の側部後方をヒンジピラーの車両側部後方まで廻り込んでラウンドさせて配置したような車両のエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平11−115815号公報に開示されたオープンカーの車体構造がある。
すなわち、フロントピラーとフロントヘッダとで連続する単一開口から成るフロントウインド開口部を車体に形成し、このフロントウインド開口部を透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材つまりフロントウインドガラスにて覆うと共に、上述のフロントピラーはサイドドアの前方に位置するフロントフェンダパネルの後端上部と対応した位置から斜め後方上部に向けて傾斜状に形成したものである。
【0003】
上述のフロントピラーは前席乗員、特に助手席乗員と比較的離反した前方に位置しており、このフロントピラーの後部には一般的に三角窓が設けられ、該三角窓は低剛性の細いサッシュで支持されるので、助手席エアバッグユニットを助手席と対応するインストルメントパネル内に配置して、衝突時にエアバックを展開すると助手席乗員を適切に保護することができる。
【0004】
しかし、車両デザインの関係上、フロントウインド部材の側部後方をヒンジピラーの車両側部後方まで回り込んでラウンドさせて配置し、フロントウインド部材が取付けられるフロントウインド開口部の縦辺部を略垂直に配設したフロントピラーで支持した場合、高剛性のフロントピラーが前席乗員に近接する車両側部後方に位置することになるので、衝突時の乗員安全性を確保することが要請される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットを設けることで、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる車両のエアバッグ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両エアバッグ装置は、車体に形成された連続する単一開口から成るフロントウインド開口を、透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材で覆い、上記フロントウインド開口側部の縦辺部を、サイドドアの前部を支持するヒンジピラーの車両側部後方に回り込んでラウンド配置し、上記縦辺部を略垂直に配設したフロントピラーで支持した車両において、左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、上記フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットが配設されたものである。
【0007】
上記構成によれば、車両衝突時にエアバッグユニットのエアバッグは、フロントピラーの車室内側までを覆って、インストルメントパネルと乗員との間に展開する。
【0008】
この結果、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる。
【0009】
この発明の一実施態様においては、上記エアバッグはフロントウインド部材に向って展開し、該フロントウインド部材の車室内側のラウンド面に沿って上記フロントピラーの車室内側を覆うよう展開すべく構成されたものである。
【0010】
上記構成によれば、単一のエアバッグユニットのエアバッグでフロントピラー部までを保護することができるので、部品点数および組付け工数の低減を図りながら乗員保護を達成することができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記エアバッグユニットはインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたメインエアバッグユニットと、フロントピラーと乗員との間に展開するエアバッグを備えたサブエアバッグユニットとから構成されたものである。
【0012】
上記構成によれば、上述のメインエアバッグユニットとサブエアバッグユニットとの2つのエアバッグユニットを備え、車両衝突時にはこれら各エアバッグユニットのエアバッグが同時に展開するので、適切なタイミングで乗員の前部と、乗員の側部とにエアバッグを展開させることができ、この結果、乗員保護性能の向上を図ることができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記エアバッグは助手席エアバッグに設定されたものである。
上記構成によれば、助手席乗員の保護を図ることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記左右のフロントピラー下部の前方には車幅方向に延びるステアリング支持メンバが設けられ、上記ステアリング支持メンバに上記エアバッグユニットが取付けられたものである。
上記構成によれば、エアバッグユニットを車体剛性部材としてのステアリング支持メンバに取付けたので、エアバッグユニットの支持剛性向上を図ることができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記ステアリング支持メンバの後方には左右のフロントピラー間の下部を車幅方向に延びて接続するピラー間メンバが設けられ、上記ピラー間メンバと上記ステアリング支持メンバとの間を接続する接続メンバを設け、上記接続メンバに上記エアバッグユニットを取付けたものである。
【0016】
上記構成によれば、車体剛性部材としてのステアリング支持メンバと、同じく車体剛性部材としてのピラー間メンバとを接続する接続メンバに対してエアバッグユニットを取付けたので、エアバッグユニットの支持剛性がさらに向上すると共に、相互連結構造により、ステアリング支持メンバおよびピラー間メンバの剛性向上をも図ることができる。
【0017】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のエアバッグ装置を示すが、まず図1、図2を参照して車両の全体構成を概略的に説明する。この車両は図1、図2に示すようにルーフ部に複数たとえば3分割されたハードルーフ1,2,3から成る可動ルーフ4を備えると共に、この可動ルーフ4を開閉可能かつ取外し可能(図2参照)に構成して、図2に示すように可動ルーフ4を取外した際にはルーフのないオープンカー態様での走行ができるように構成されている。
【0018】
また上記車両(オープンカー)はその側部に左右のサイドドア5,5によって開閉される乗員乗降用のドア開口部6,6を備えている。
さらに車両の乗員着座位置の前方には、車体に形成された連続する単一の開口部から成るフロントウインド開口部7を設け、このフロントウインド開口部7を透光性の素材(例えば、ガラスまたは透明の強化プラスチック)から成る一体(非分割)のフロントウインド部材8(以下単にフロントウインドガラスと略記する)で覆っている。
【0019】
上述のフロントウインドガラス8は乗員着座位置の前方から乗員着座位置の側方つまり車室の側方まで回り込むように一体形成されており、このフロントウインドガラス8で覆われるフロントウインド開口部7の側部の左右両縦辺部9,9は回り込んだフロントウインドガラス8の後端部と対応するように、ドア開口部6の前辺部よりも後方に配置され、しかも該縦辺部9はほぼ垂直に配設されている。
【0020】
図3は図1、図2で示した車両の車体構造を示す側面図、図4は要部の平面図、図5は要部の斜視図であって、図3においてエンジン11が搭載されたエンジンルーム12と、乗員が乗り込む車室13とが仕切り手段としてのダッシュロアパネル14(ダッシュパネル)を隔てて区画されている。
【0021】
上述の車室13の前方に設けられ、かつダッシュロアパネル14にて区画されたエンジンルーム12の上部はボンネット15で開閉可能に覆われる一方、エンジンルーム12内のエンジン11よりも前部にはインタクーラ16、空調用のクーラコンデンサ17、ラジエータ18が前高後低状に傾斜して配置され、またラジエータ18とエンジン11との間には空気浄化手段としてのエアクリーナ19が配置されている。
【0022】
上述のエンジン11はシリンダブロック20、シリンダヘッド21、シリンダヘッドカバー22およびオイルパン23を有し、この実施例ではレシプロエンジン(詳しくは直列4気筒エンジン)を縦置き配置している。
【0023】
上述のダッシュロアパネル14の後端部には車室13のフロアを形成するフロアパネル24が設けられるが、上述のエンジン11はそのエンジン回転軸としてのクランクシャフトの軸芯線25(但し、搭載されるエンジンとしてロータリピストンエンジンを用いる場合には、エキセントリックシャフトの軸芯線)が車室13のフロアパネル24の高さよりも高い位置に配設されている。
【0024】
また上述のエンジン11の後部には、フロアパネル24のトンネル部26の車外側に位置するようにトランスミッション27が接続され、エンジン11とトランスミッション27とでパワートレイン28を構成し、上述のエンジン11によりトランスミッション27、プロペラシャフトおよびリヤディファレンシャル装置を介して後輪29(図1、図2参照)を駆動すべく構成している。
【0025】
上述のダッシュロアパネル14の上部にはカウルアッパパネル30とカウルロアパネル31とを接合して車幅方向に延びる閉断面32構造のカウル部33(車体剛性部材)が設けられており、カウル閉断面32の上部にはフロントウインドガラス8を取付けている。
【0026】
さらに上述のダッシュロアパネル14とインストルメントパネル34との間には、可及的エンジン11に近接するように空調ユニット35を配設する一方、上述のカウル部33の車両後方近傍には車幅方向に延びて左右のヒンジピラー36,36(図5参照)を連結し、かつ上述のインストルメントパネル34を支持するステアリング支持メンバ37(インパネメンバと同意)を設けている。ここで、上述のステアリング支持メンバ37は空調ユニット35と車両前後方向に重複した位置に設けられている。また、上述のヒンジピラー36(図5参照)は車体両側部のドア開口部6を開閉するサイドドア5の前部を開閉可能に支持するための剛性部材である。なお図1、図2、図3において38は前輪である。
【0027】
ところで、上述のダッシュロアパネル14は図3に示すように、その車幅方向中央部14aが同パネル14の両側部つまり乗員に対応する位置の一般面14bよりも車両後方に凹設されて、この中央部14aの前部にエンジン配設空間39を形成し、このエンジン配設空間39内にエンジン11の後端部11Rを配設して、重量物としてのエンジン11を可及的車両の前後方向の中央部に配設すべく構成し、図3に仮想線βで示す従来のエンジンのレイアウト位置に対して、この実施例のエンジン11のレイアウト位置を実線で示すように、後方にレイアウトして、セントラルミッドシップ化を達成し、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性を向上させ、かつエンジン11を後退配置したことにより、車両前部にクラッシャブルスペースを確保するように構成している。
【0028】
上述のダッシュロアパネル14のエンジン配設空間39と上下方向に対応するように、カウルアッパパネル30とカウルロアパネル31とを備えたカウル部33の車幅方向の中間部にも図5に示す如く凹部40を形成している。
【0029】
図4は図3の要部の平面図であって、車両前部において車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム41,41を設け、これらフロントサイドフレーム41,41の前端部相互間には車幅方向に延びるバンパレインフォースメント42を取付けている。
【0030】
またバンパレインフォースメント42の後方位置において左右のフロントサイドフレーム41,41間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ43(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を横架している。
【0031】
さらにカウル部33の左右両端部から車両の前方に向けて斜め方向に延びるエプロンレインフォースメント44,44を設け、これら左右の各エプロンレインフォースメント44,44の前端部相互間には車幅方向に延びるシュラウドメンバ45を取付けている。上述の各要素41,42,43,44,45は剛性部材である。なお、図4において46はステアリングホイールである。
【0032】
上述のフロントウインド開口部7はフロントピラー47とフロントヘッダ48とにより構成されている。
すなわち、左右の両フロントピラー47はフロントウインド開口部7の両縦辺部9,9を構成し、フロントヘッダ48はフロントウインド開口部7の上辺部を構成するものである。
【0033】
要するに、フロントウインド開口部7側部の縦辺部9を、サイドドア5の前部を支持するヒンジピラー36の車両側部後方に廻り込んでラウンドさせて配置し、上記縦辺部9を略垂直に配設されたフロントピラー47で支持したものであり、このフロントピラー47の主要部は上述のヒンジピラー36に対してリヤ側へオフセットされる。
【0034】
図5、図6において上述のヒンジピラー36の下部には車両側部にあって車両の前後方向に延びるサイドシル50を取付けている。
このサイドシル50はフロアパネル24の端部が接合されるサイドシルインナ51と、サイドシルアウタ52とを有して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面53を備えた剛性部材である。
【0035】
上述のヒンジピラー36の車内側上部にはこのヒンジピラー36とフロントピラー47との間のオフセット部を接続するように、略三角形状のジャンクションプレート54を設け、このジャンクションプレート54の後方延出部54aには、インナパネル47aとアウタパネル47bとから成る閉断面構造のフロントピラー47を接合している。
【0036】
このフロントピラー47はヒンジピラー36よりも後方にオフセットされ、かつ上方に延びてフロントウインドガラス8を支持する剛性部材であって、上述のジャンクションプレート54より上方に延びた部分により図1、図2で示した縦辺部9が構成されている。
また上述のフロントピラー47の下端部はヒンジピラー36の後側面に当接されている。
【0037】
図6に示すように左右のヒンジピラー36,36間に車幅方向に延びて張架されるステアリング支持メンバ37の左右両端部には取付け用のブラケット55,55が一体的に設けられ、これら左右の各ブラケット55の対向面つまり車内側の面には予め複数のナット56…が溶接固定されている。
【0038】
これらの各ナット56の位置と対応するように上述のジャンクションプレート54およびヒンジピラー36には複数のボルト挿通孔57,58が形成され、車両外方から各ボルト挿通孔58,57を介してナット56にボルトを締付けることで、左右のヒンジピラー36,36間にステアリング支持メンバ37を張架すべく構成している。
【0039】
上述のステアリング支持メンバ37の後方に並設されて左右のフロントピラー47,47の下部相互間を接続して車幅方向に延びるピラー間メンバ59を設けている。
このピラー間メンバ59および上述のステアリング支持メンバ37は金属丸パイプにより構成され、上述のピラー間メンバ59の左右両端部にもステアリング支持メンバ37と同様に取付け用のブラケット60,60が一体的に設けられ、これら左右の各ブラケット60の対向面つまり車内側の面には予め複数のナット61…が溶接固定されている。
【0040】
これらの各ナット61の位置と対応するようにジャンクションプレート54の後方延出部54aにおけるフロントピラー47の溶接箇所には該フロントピラー47を隔てたその前後位置に複数のボルト挿通孔62が形成され、車両外方から上述のボルト挿通孔62を介してナット61にボルトを締付けることで、左右のフロントピラー47,47間にピラー間メンバ59を張架すべく構成している。
【0041】
一方、図6に示すように車両のフロアパネル24に突設されたトンネル部26の上部にはフロア剛性、車体剛性の向上を図るべくトンネルレインフォースメント63(いわゆるハイマウント・バックボーン・フレーム)を設けている。
【0042】
このトンネルレインフォースメント63はトンネル部26に沿って車両の前後方向に延び、このトンネルレインフォースメント63とトンネル部26との間には同方向に延びる2つの閉断面64,64が形成されている。
【0043】
図6に示すようにステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59との間には前後方向に延びて、これら両者37,59を接続する左右一対の前後方向メンバ65,65が設けられている。
【0044】
また上述のピラー間メンバ59とトンネル部26上部のトンネルレインフォースメント63との間には上下方向に延びて、これら両者59,63を接続する左右一対の第1上下方向メンバ66,66が設けられている。
【0045】
さらに、上述のステアリング支持メンバ37とトンネル部26上部のトンネルレインフォースメント63との間には上下方向に延びて、これら両者37,63を接続する左右一対の第2上下方向メンバ67,67が設けられている。
【0046】
図6に示すように上述の前後方向メンバ65、第1上下方向メンバ66および第2上下方向メンバ67は車幅方向にトンネルレインフォースメント63の車幅方向の長さに相当する所定間隔を隔てて、それぞれ左右一対設けられたものである。
【0047】
また上述の第1および第2の各上下方向メンバ66,67の下端部には図7に示すように、金属パイプ部材を偏平に加工した取付け部66a,67aが一体形成される一方、トンネルレインフォースメント63の裏面には予めナットが溶接固定されており、ボルト68,69を取付け部66a,67aを介して上述のナットに締付けることにより、各上下方向メンバ66,67を車体に対して後付け固定するように構成している。
【0048】
上述の各メンバ59,65,66,67の少なくとも1つのメンバまたは全てのメンバにより車体剛性の向上を図るように構成している。
ところで、図6、図8に示すように助手席側においてインストルメントパネル34内のステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59とを前後方向に接続する板状かつ剛性の接続メンバ70を設け、この接続メンバ70には助手席用のエアバッグユニット71を取付けている。
【0049】
上述のエアバッグユニット71はそのハウジング72の内部にインフレータ73およびエアバッグ74を備える一方、上述のハウジング72には複数の取付け片75を一体または一体的に形成している。
【0050】
上述の取付け片75側の取付け孔と対応するように、接続メンバ70には複数の取付け孔70a…が形成され、ボルト、ナット等の取付け部材を用いて取付け片75を接続メンバ70に固定することで、インストルメントパネル34内にエアバッグユニット71を配設すべく構成している。
【0051】
ここで、上述のハウジング72は図6、図8に示すように、上部が開放された箱形に形成され、このハウジング72と対応するようにインストルメントパネル34の所定部には図8に示す如く脆弱部34aが形成されている。
【0052】
しかも、上述のエアバッグ74(袋体)は図8に仮想線αで、図9、図10に実線(但し、図9においてはエアバッグ74の展開状態を明記するためにハッチングを施して示す)でそれぞれ示すように、車両衝突によるインフレータ73の作動時に、フロントウインドガラス8に向って展開し、該フロントウインドガラス8の車室内側のラウンド面8a(図8、図10参照)に沿って上述のフロントピラー47の車室内側乃至その若干後方部までを広く覆って、インストルメントパネル34と前席乗員つまり助手席乗員との間に展開するように構成されている。
【0053】
なお、図中、76はサイドベントダクト、77はデフロスタダクト、78変速レバー、79はグローブボックス、80はブロアユニットと空調ユニット35との間を接続するダクトスペースまたはクーラユニットスペースとなるスペース、図10において81はピラートリムであり、また矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
【0054】
このように図1〜図10で示した車両エアバッグ装置は、車体に形成された連続する単一開口から成るフロントウインド開口部7を、透光性の素材から成る一体のフロントウインドガラス8で覆い、上記フロントウインド開口部7側部の縦辺部9を、サイドドア5の前部を支持するヒンジピラー36の車両側部後方に回り込んでラウンド配置し、上記縦辺部9を略垂直に配設したフロントピラー47で支持した車両において、左右のフロントピラー47,47間に配設されたインストルメントパネル34に、上記フロントピラー47の車室内側までを覆いインストルメントパネル34と乗員との間に展開するエアバッグ74を備えたエアバッグユニット71が配設されたものである。
【0055】
この構成によれば、車両衝突時にエアバッグユニット71のエアバッグ74は、フロントピラー47の車室内側までを覆って、インストルメントパネル34と乗員との間に展開する。
【0056】
この結果、フロントウインドガラス8のラウンド化とエアバッグユニット71のレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインドガラス8を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラー47の車室内側までエアバッグ74を展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる。
【0057】
しかも、上記エアバッグ74はフロントウインドガラス8に向って展開し、該フロントウインドガラス8の車室内側のラウンド面8aに沿って上記フロントピラー47の車室内側を覆うよう展開すべく構成されたものである。
【0058】
この構成によれば、単一のエアバッグユニット71のエアバッグ74でフロントピラー47の部位までを保護することができるので、部品点数および組付け工数の低減を図りながら乗員保護を達成することができる。
【0059】
また、上記エアバッグは助手席エアバッグ74に設定されたものであるから、助手席乗員の保護を図ることができる。
【0060】
さらに、上記左右のフロントピラー47下部の前方には車幅方向に延びるステアリング支持メンバ37が設けられ、上記ステアリング支持メンバ37に上記エアバッグユニット71が取付けられたものである。
この構成によれば、エアバッグユニット71を車体剛性部材としてのステアリング支持メンバ37に取付けたので、エアバッグユニットの支持剛性向上を図ることができる。
【0061】
そのうえ、上記ステアリング支持メンバ37の後方には左右のフロントピラー47,47間の下部を車幅方向に延びて接続するピラー間メンバ59が設けられ、上記ピラー間メンバ59と上記ステアリング支持メンバ37との間を接続する接続メンバ70を設け、上記接続メンバ70に上記エアバッグユニット71を取付けたものである。
【0062】
この構成によれば、車体剛性部材としてのステアリング支持メンバ37と、同じく車体剛性部材としてのピラー間メンバ59とを接続する接続メンバ70に対してエアバッグユニット71を取付けたので、エアバッグユニット71の支持剛性がさらに向上すると共に、相互連結構造により、ステアリング支持メンバ37およびピラー間メンバ59の剛性向上をも図ることができる。
【0063】
図11は車両のエアバッグ装置の他の実施例を示し、先の実施例においては図6、図8で示したようにステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59との間に1つの接続メンバ70を略水平状に張架したが、図11に示すこの実施例においてはエアバッグユニット71のハウジング72の車幅方向の長さに相当する間隔を隔てて、ステアリング支持メンバ37とピラー間メンバ59との間に一対の接続メンバ70,70(但し、図面では図示の便宜上、その一方のみを示す)を略垂直に指向させて接続し、エアバッグユニット71のハウジング72に一体または一体的に設けられた複数の取付け片75を、ボルト、ナット等の取付け部材を用いて上記一対の接続メンバ70,70に固定したものである。
【0064】
図11で示すこの実施例のエアバッグユニット71におけるエアバッグ74の展開状態も同図および図9、図10に示すように車両衝突によるインフレータ73の作動時に、フロントウインドガラス8に向って展開し、該フロントウインドガラス8の車室内側のラウンド面8aに沿って上述のフロントピラー47(図10参照)の車室内側乃至その若干後方部まで広く覆って、インストルメントパネル34と前席乗員(つまり助手席乗員)との間に展開されるものである。
【0065】
このように構成するとエアバッグユニット71の構造の自由度が向上する。なお、図11に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図11において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0066】
図12は車両のエアバッグ装置のさらに他の実施例を示し、先の各実施例においては1つのエアバッグユニット71でインストルメントパネル34と乗員との間、並びにフロントピラー47と乗員との間をカバーするように構成したが、図12に示すこの実施例においては助手席と対応するインストルメントパネル34内に合計2つのエアバッグユニット82,83を設けたものである。
【0067】
すなわち、エアバッグユニットは、インストルメントパネル34と前席乗員との間に展開するエアバッグ84を備えたメインエアバッグユニット82と、フロントピラー47の車室内側の面を含むその前後両部と前席乗員との間に展開するエアバッグ85を備えたサブエアバッグユニット83とから構成されている。
【0068】
なお、図12においてはエアバッグ84,85が展開した状態で示しており、かつ該展開状態を明記するためにハッチングを施して示している。
ここで、上述のメインエアバッグユニット82は接続メンバ70(図6参照)に固定支持され、サブエアバッグユニット83は接続メンバ70またはピラー間メンバ59に固定支持される。
【0069】
また上述のエアバッグ84はメインエアバッグユニット82からインストルメントパネル34と助手席乗員の前部との間に展開され、エアバッグ85はサブエアバッグユニット83からフロントピラー47の車室内側の面およびその前後両部と助手席乗員の側部との間に展開されるように構成している。
【0070】
ここで、運転席側においてはステアリングホイール46の中央部分にエアバッグユニット(図示せず)が内蔵されるので、上述のエアバッグ85を有するサブエアバッグユニット83のみを図12と左右ほぼ対称位置の運転席側のインストルメントパネル34内に設けて、車両衝突時におけるドライバの挙動による当該ドライバの頭部を保護するように構成してもよい。
【0071】
このように図12で示した実施例においては、上記エアバッグユニットはインストルメントパネル34と乗員との間に展開するエアバッグ84を備えたメインエアバッグユニット82と、フロントピラー47と乗員との間に展開するエアバッグ85を備えたサブエアバッグユニット83とから構成されたものである。
【0072】
この構成によれば、上述のメインエアバッグユニット82とサブエアバッグユニット83との2つのエアバッグユニットを備え、車両衝突時にはこれら各エアバッグユニット82,83のエアバッグ84,85が同時に展開するので、適切なタイミングで助手席乗員の前部と、助手席乗員の側部とにエアバッグ84,85を各別に展開させることができ、この結果、乗員保護性能の向上を図ることができる。
【0073】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロントウインド開口は、実施例のフロントウインド開口部7に対応し、
以下同様に、
フロントウインド部材は、フロントウインドガラス8に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0074】
例えば、上記各実施例においては車両の一例としてオープンカーを示したが、この発明の車両のエアバッグ装置は取外し不可の通常のルーフを備えた一般的な車両に適用してもよいことは勿論である。
【0075】
【発明の効果】
この発明によれば、左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットを設けたので、フロントウインド部材のラウンド化とエアバッグユニットのレイアウトとの両立を図りつつ、上記フロントウインド部材を支持するために車両側部後方に位置するフロントピラーの車室内側までエアバッグを展開させることにより、充分な乗員保護を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置を備えた車両の斜視図。
【図2】オープンカーの態様時の斜視図。
【図3】車両の車体構造を示す側面図。
【図4】図3の要部の平面図。
【図5】図4の要部斜視図。
【図6】図5の要部の分解斜視図。
【図7】図6の部分側面図。
【図8】車両のエアバッグ装置を示す助手席側の断面図。
【図9】エアバッグの展開状態を示す平面図。
【図10】図9のA−A線に沿う拡大断面図。
【図11】車両エアバッグ装置の他の実施例を示す助手席側の断面図。
【図12】車両のエアバッグ装置のさらに他の実施例を示す平面図。
【符号の説明】
5…サイドドア
7…フロントウインド開口部
8…フロントウインドガラス(フロントウインド部材)
8a…ラウンド面
9…縦辺部
34…インストルメントパネル
36…ヒンジピラー
37…ステアリング支持メンバ
47…フロントピラー
59…ピラー間メンバ
70…接続メンバ
71…エアバッグユニット
74…エアバッグ
82…メインエアバッグユニット
83…サブエアバッグユニット
84,85…エアバッグ
Claims (6)
- 車体に形成された連続する単一開口から成るフロントウインド開口を、透光性の素材から成る一体のフロントウインド部材で覆い、
上記フロントウインド開口側部の縦辺部を、サイドドアの前部を支持するヒンジピラーの車両側部後方に回り込んでラウンド配置し、
上記縦辺部を略垂直に配設したフロントピラーで支持した車両において、
左右のフロントピラー間に配設されたインストルメントパネルに、上記フロントピラーの車室内側までを覆いインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたエアバッグユニットが配設された
車両のエアバッグ装置。 - 上記エアバッグはフロントウインド部材に向って展開し、該フロントウインド部材の車室内側のラウンド面に沿って上記フロントピラーの車室内側を覆うよう展開すべく構成された
請求項1記載の車両のエアバッグ装置。 - 上記エアバッグユニットはインストルメントパネルと乗員との間に展開するエアバッグを備えたメインエアバッグユニットと、
フロントピラーと乗員との間に展開するエアバッグを備えたサブエアバッグユニットとから構成された
請求項1記載の車両のエアバッグ装置。 - 上記エアバッグは助手席エアバッグに設定された
請求項1,2または3記載の車両のエアバッグ装置。 - 上記左右のフロントピラー下部の前方には車幅方向に延びるステアリング支持メンバが設けられ、
上記ステアリング支持メンバに上記エアバッグユニットが取付けられた
請求項1記載の車両のエアバッグ装置。 - 上記ステアリング支持メンバの後方には左右のフロントピラー間の下部を車幅方向に延びて接続するピラー間メンバが設けられ、
上記ピラー間メンバと上記ステアリング支持メンバとの間を接続する接続メンバを設け、
上記接続メンバに上記エアバッグユニットを取付けた
請求項5記載の車両のエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002230832A JP2004067005A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 車両のエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002230832A JP2004067005A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 車両のエアバッグ装置 |
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---|---|
JP2004067005A true JP2004067005A (ja) | 2004-03-04 |
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ID=32016772
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004067005A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9296360B2 (en) | 2013-08-23 | 2016-03-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle occupant protection device |
-
2002
- 2002-08-08 JP JP2002230832A patent/JP2004067005A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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