JP2004066743A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Akira Kida
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Abstract

【課題】インクタンク交換式のインクジェット記録装置において、インクタンクを自動的に識別し、さらに、インクタンクのセット位置と対応付けて、そのインクタンクを自動的に識別することによって、ユーザによる複数のインクタンクの取り扱い性を向上させたり、インクタンクのセット位置に応じて常に正常な記録動作を実現することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供すること。
【解決手段】キャリッジ1上のインクタンク7に向かって発した照射光6aの反射光6bに基づいて、インクタンク7内のインクの種類を識別する。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録ヘッドから被記録媒体に向かってインクを吐出して記録を行なうものであり、記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することが可能、普通紙に対して特別の処理を必要とせずに記録することが可能、ランニングコストが低い、多色のインクを使用してカラー画像を記録することが容易等の利点を有する。特に、熱エネルギーを利用して記録ヘッドの吐出口からインクを吐出するインクジェット記録装置は、記録ヘッドとして、高密度の吐出口が配置されたものを容易に製造することができるため、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0003】
インクジェット記録装置において、記録ヘッドへ供給するインクを蓄えるインクタンクは、インクジェット記録装置の所定の固定部位に装着される場合と、記録ヘッドと共にキャリッジに搭載される場合とがある。前者の場合には、記録ヘッドとインクタンクとの間にインクチューブ等のインク供給路を設けられる。また後者の場合には、記録ヘッドとインクタンクとの間のインク供給路を比較的短くすることができる。そのため、後者のようにキャリッジにインクタンクを搭載する構成は、インクジェット記録装置の小型化や構成の簡潔化に適する。
【0004】
記録ヘッドとインクタンクが共にキャリッジに搭載される構成としては、記録ヘッドとインクタンクとを一体に形成して搭載する構成や、記録ヘッドとインクタンクとを分離可能に搭載する構成がある。前者のような記録ヘッドとインクタンクとの一体型構成の場合は、インクタンク内のインクがなくなった時点にて、インクタンクと記録ヘッドとを一体化したカートリッジが新たなものと交換されるため、取扱いが容易である。しかし、高価な記録ヘッドをインクがなくなる毎に交換する必要がある。また、多色のインクを収容する構成のインクタンクの場合には、一色のインクが無くなった時点にてカートリッジ全体を交換しなければならず、ランニングコストが上昇してしまう。一方、後者のように、記録ヘッドとインクタンクとが分離可能に搭載される構成においては、インクがなくなったときにインクタンクのみを交換すればよい。また、多色のインクを収容する構成のインクタンクの場合には、インクタンクを各インク色毎の独立タンクとしておくことにより、なくなった色のインクを収容するタンクのみを交換するだけでよく、記録ヘッドとインクタンクとを一体型した場合よりも低コストとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクの多種類化およびインクタンク形状の類似化あるいは共通化に伴い、ユーザにとっては、購入したインクタンクが使用可能なものであるか否かの判断、または複数のインクタンクを同時に交換するときに、インクタンクをセットする位置が正しいか否かを判断することが難しくなってきている。
【0006】
本発明の目的は、このようなインクタンク交換式のインクジェット記録装置において、インクタンクを自動的に識別し、さらに、インクタンクのセット位置と対応付けて、そのインクタンクを自動的に識別することによって、ユーザによる複数のインクタンクの取り扱い性を向上させたり、インクタンクのセット位置に応じて常に正常な記録動作を実現することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録装置は、移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録装置において、前記インクタンクに向かって光を照射する発光部と、前記インクタンクからの反射光を受光して、その反射光に応じた検出信号を出力する受光部と、前記受光部の検出信号に基づいて前記インクタンクを識別する識別手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明のインクジェット記録方法は、移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録方法において、前記キャリッジは前記複数のインクタンクのセットが可能な複数のセット位置を有し、前記インクタンクに向かって照射した光の反射光に基づき、前記セット位置と対応付けて該セット位置にセットされた前記インクタンクを識別し、前記インクタンクの識別結果に応じて、前記記録ヘッドがインクを吐出するタイミングを制御することを特徴とする。
【0009】
本発明のインクジェット記録方法は、移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録方法において、前記キャリッジは前記複数のインクタンクのセットが可能な複数のセット位置を有し、前記インクタンクに向かって照射した光の反射光に基づき、前記セット位置と対応付けて該セット位置にセットされた前記インクタンクを識別し、前記インクタンクの識別結果に応じて、前記記録ヘッドにおけるインクの吐出状態を良好に保つための回復動作を制御することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置の概略斜視図である。
【0011】
図1において、8は各種構成部品が取り付けられるシャーシである。また9は紙送りローラであり、記録装置の長手方向に延在して、被記録媒体としての用紙(不図示)を矢印Yの副走査方向に搬送する。10はピンチローラであり、紙送りローラ9と並列に設けられて、被記録媒体を紙送りローラ9に押圧する。2は、紙送りローラ9と対向しかつ平行に設けられたガイドシャフト、11は、ガイドシャフト2と対向しかつ平行に設けられた光学式リニアエンコーダのスケール部である。また、1は、ガイドシャフト2に沿って矢印Xの主走査方向に移動するキャリッジである。キャリッジ1には、主走査方向に並ぶ4つの記録ヘッド4と、各記録ヘッド4にインクを供給するための4つのインクタンク7と、がそれぞれ着脱自在に搭載されている。各インクタンク7の内部には、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックのインクが収容されている。
【0012】
13はフレキシブル基板であり、制御部(不図示)から、キャリッジ1に搭載される記録ヘッド4に記録データ信号を送り、またキャリッジ1に設けられた光学式リニアエンコーダのセンサ(不図示)からの位置出力信号を制御部へ送る。3は、ガイドシャフト2と平行に設けられるガイドレールであり、ガイドシャフト2を中心に回動可能なキャリッジ1の姿勢を維持する。14は、キャリッジ1をガイドシャフト2に沿って主走査方向に移動させる駆動源としてのキャリッジモータ、15は、キャリッジモータ14の駆動力をキャリッジ1に伝達するためのタイミングベルトである。16は透過型フォトインタラプタであり、キャリッジ1の主走査における基準位置を設定するために、キャリッジ1の走査領域内に設けらている。
【0013】
18はキャップであり、記録ヘッド4のインク吐出口をキャッピングして密閉する。また、キャップ18は、記録ヘッド4のインクの吐出性能を維持するための回復装置103(図14参照)を構成しており、キャッピング中のキャップ18内にポンプ(不図示)等の吸引手段からの負圧を導入して、吐出口からキャップ18内にインクを吸引排出(吸引回復動作)することにより、吐出口の正常化を図ることができる。また、吐出口からキャップ18内に向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出(予備吐出)することによっても吐出口の正常化を図ることができる。6は、キャリッジ1のホームポジション近傍に設けられたインクセンサーとしての反射型フォトインタラプタである。
【0014】
図2は、記録ヘッド4の概略構成の説明図である。
本例の記録ヘッド4は、被記録媒体と所定の間隔をおいて対面する吐出面4aに、複数の吐出口4bが所定のピッチで形成されている。各吐出口4bと共通液室4cとを連通する各液路4dには、その壁面に沿う電気熱変換体4eが配設されている。この電気熱変換体4eは、インク吐出用の熱エネルギーを発生する。共通液室4cはインクタンク7と連通しており、インクタンク7内のインクが共通液室4cに供給される。インクタンク7から共通液室4cに供給されて、その共通液室4cに一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路4dに浸入し、そして吐出口4bにてメニスカスを形成することにより、液路4d内に満たされた状態に保たれる。電極(不図示)を介して電気熱変換体4eを通電駆動したときに、その電気熱変換体4e上のインクが急激に加熱されて液路4d内のインク中に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口4bからインクが吐出される。インクの吐出エネルギーを発生させるエネルギー発生素子としては、電気熱変換体4eのみに限られず、例えば、瞬間的に吐出圧力を加えるための機械的エネルギーを発生する圧電素子を用いてもよい。
【0015】
図14は、本発明を適用可能な記録装置の制御系の主要部のブロック構成図である。図14において、CPU100は、本記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM101は、それらの処理手順等のプログラムが格納され、またRAM102は、それらの処理を実行するためのワークエリアなどとして用いられる。記録ヘッド4からのインクの吐出は、CPU100が電気熱変換体4eの駆動データ(画像データ)および駆動制御信号(ヒートパルス信号)をヘッドドライバ4Aに供給することにより行われる。CPU100は、キャリッジ1を主走査方向に駆動するためのキャリッジモータ14をモータドライバ14Aを介して制御し、また用紙Pを副走査方向に搬送するためのP.Fモータ104をモータドライバ104Aを介して制御する。103は、記録ヘッド4のインクの吐出状態を良好に保つための回復処理を行うための回復装置(回復手段)である。本例の回復装置103は、上述したようにキャップ18を用いて構成されていて、回復処理として吸引回復動作や予備吐出を行うことができる。
【0016】
図3は、記録ヘッド4およびインクタンク7の未装着時におけるキャリッジ1の一部切り欠きの側面図、図4は記録ヘッド4およびインクタンク7の装着時におけるキャリッジ1の一部切り欠きの側面図である。図5は、図4のV矢視図である。これらの図において、1aは、フォトインタラプタ6からの光を透過させるためにキャリッジ1の底部に設けられた穴である。インクタンク7の外枠の材質は、フォトインタラプタ6からの照射光に対して透過性のある透明プラスチック等である。記録ヘッド4とインクタンク7は一体となってキャリッジ1に搭載される。
【0017】
図6は、フォトインタラプタ6が装着された基板の平面図であり、6cは発光部、6dは受光部を示す。図4において、6aは発光部6cから発せられた照射光である。その照射光6aの反射光6bは受光部6dにて受光される。フォトインタラプタ6は、キャリッジ1とは別に記録装置本体の定位置に配置されて、インクタンク7に向かって照射光6aを発するように構成されている。フォトインタラプタ6は、光源の発光素子6cであるLEDと、受光素子6dとが一体となったものである。発光素子6cとしてのLEDは3原色R,G,Bの3つの光源をもち、それらの光は、各インクタンク7内のいずれのインクに対しても透過性がある。受光素子6dは、LEDの波長に対して十分な感度を有する。
【0018】
図7は、インクタンク7とフォトインタラプタ6との関係の説明図である。インクタンク7内には、フォトインタラプタ6からの照射光6aを受光部6dに反射させるための反射部材7aが備えられている。よって、フォトインタラプタ6の発光部6cからの照射光6aは、インクタンク7内のインクを透過して反射部材7aにて反射され、そして反射光6bとして受光部6dに到達する。
【0019】
図8は、インクタンク7に対してフォトインタラプタ6がR,G,Bの照射光6aを照射して、それぞれの反射光6bを受光部6dが受光した時の出力値の説明図である。受光部6dは、受光したR,G,Bの光に応じた値を出力する。それらの出力値は、それらの光がインクタンク7内のインクを透過して受光部6dに到達するため、それが透過したインクの色特性を示す値となる。したがって、複数の異なる色のインクを各々独立して収容するように構成されたインクタンク7にそれぞれに対して、フォトインタラプタ6からR,G,Bの光を照射して、その反射光を検知することによって、キャリッジ1にセットされたインクタンク7内のインクを識別して、それが使用可能なものであるか否かを判定することができる。すなわち、インクタンク7からのR,G,Bの反射光を受光部6dにて受光し、その受光部6dにおけるR,G,B毎の出力値の比(RGB出力比)と、予め記憶されている使用可能な各インクのRGB出力比と、を比較することによって、セットされたインクタンク7が使用可能なものであるか否かを判定することができる。
【0020】
フォトインタラプタ6は、前述したように、キャリッジ1と対向する記録装置本体に配備されており、主走査方向におけるキャリッジ1の基準位置を設定する透過型フォトインタラプタ16に対して、主走査方向に所定距離離れて位置する。また、キャリッジ1の走査位置は、透過型フォトインタラプタ16によって設定された基準位置を基準として、キャリッジ1に設けられたリニアエンコーダセンサによって主走査方向に沿って設けられた光学式リニアエンコーダ11を検出したときの位置出力信号に基づいて制御される。よって、キャリッジ1の移動量を制御することによって、フォトインタラプタ6とキャリッジ1との相対位置を設定することができる。本構成においては、各インクタンク7がフォトインタラプタ6と順次対向するようにキャリッジ1を移動させ、そのフォトインタラプタ6の検出信号に基づいて、それと対応した各インクタンク7内のインク色を識別する。そして、識別したインクタンク7内のインクが使用不可のものであるときは、コンピュータの表示画面等に使用不可のメッセージ等を表示することにより、ユーザに警告を発することができる。また、インクタンク7が使用が可能と判断した場合には、タンク交換時の回復吸引動作を行う。
【0021】
図9は、インクタンク7のセットから記録動作までの処理を説明するためのフローチャートである。
【0022】
まず、各インクタンク7がキャリッジ1にセット(ステップS1)された後に、前述したように、それぞれのインクタンク7の位置に対応付けて、それらのインクタンク7内のインクをフォトインタラプタ6の検出信号に基づいて識別する(ステップS2)。そして、その識別結果から、各インクタンク7内のインクが使用可能なインクであるか否かを判定し(ステップS3)、それが使用不可のものであるときは、前述したように警告表示をして(ステップS4)、ユーザに他のインクタンク7のセットを促す。
【0023】
各インクタンク7内のインクが使用可能なインクであるときは、各インクタンク7のセット位置が前回のセット位置と同じであるか否かを判定する(ステップS5)。インクタンク7のセット位置が前回のセット位置と同じであるときは、記録装置が「同一タンク交換時の吸引回復動作」を行う(ステップS6)。その「同一タンク交換時の吸引回復動作」は、インクタンク7の交換前と同じ回復動作である。一方、インクタンク7のセット位置が前回のセット位置と異なるとき、例えば、インクタンク7が同時に複数個交換され、インクタンク7が前回の記録時におけるセット位置関係とは異なる位置関係にセットされたようなときには、後述する「異種タンク交換時の吸引回復動作」を行う(ステップS7)。
【0024】
インクタンク7のセット位置が前回のセット位置と同じであるときは、インクタンク7の交換前と同じ吸引回復動作(同一タンク交換時の吸引回復動作)を行っても問題はない。しかし、インクタンク7のセット位置が前回のセット位置と異なるときは、少なくともインクタンク7毎に対応する記録ヘッド4内の液路4dには、前回使用した異色のインクが残っている。仮に、この状態のまま記録を行った場合には、異色のインクと混ざり合って、正規の色の記録ができなくなる。そこで、本例においては、インクタンク7のセット位置が前回のセット位置と異なるときは、少なくとも、記録ヘッド4の共通液室4cと液路4dの容積以上のインクを吸引排出する吸引回復動作(異種タンク交換時の吸引回復動作)を行う。この「異種タンク交換時の吸引回復動作」により、記録ヘッド4の共通液室4cおよび液路4d内には、新しくセットされたインクタンク7内のインクが充填されて、正規の色の記録が可能となる。
【0025】
吸引回復動作が終了した後は、各インクタンク7がキャリッジ1のどの位置にセットされているかを記憶部に記憶し(ステップS8)、次回のインクタンク交換時の初期設定条件とする。そして、この段階にて、記録装置は記録が可能状態となる(ステップS9)。
【0026】
図10および図11は、その記録動作(ステップS9)の説明図である。
【0027】
本例において、記録ヘッド4のヒートタイミングつまりインクの吐出タイミングは、キャリッジ1に対する各インクタンク7のセット位置(各インクタンク7内のインクの識別時に記憶されたセット位置)に応じて変更される。
【0028】
図10および図11において、H1〜H4は、キャリッジ1に取り付けられた4つの記録ヘッド4の各々に与えるヒート信号、つまり電気熱変換体4e(図2参照)の駆動信号である。また、Bkはブラックインクを収容したインクタンク7、Cはシアンインクを収容したインクタンク7、Mはマゼンタインクを収容したインクタンク7、Yはイエローインクを収容したインクタンク7である。図10の場合は、同図(a)のように、矢印X1の主走査方向に沿って、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の順にインクタンク7がキャリッジ1にセットされている。一方、図11の場合は、同図(a)のように、矢印X1の主走査方向に沿って、ブラック(Bk)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)の順にインクタンク7がキャリッジ1にセットされている。したがって、図10の場合には、同図(a)の左側から1番目の記録ヘッド4にブラック(Bk)のインクが供給され、2番目の記録ヘッド4にシアン(C)のインクが供給され、3番目の記録ヘッド4にマゼンダ(M)のインクが供給され、4番目の記録ヘッド4にイエロー(Y)のインクが供給されることになる。一方、図11の場合には、同図(a)の左側から1番目の記録ヘッド4にブラック(Bk)のインクが供給され、2番目の記録ヘッド4にシアン(C)のインクが供給され、3番目の記録ヘッド4にイエロー(Y)のインクが供給され、4番目の記録ヘッド4にマゼンダ(M)のインクが供給されることになる。
【0029】
また、X1〜X4は、矢印X1の主走査方向における被記録媒体上のインクドットの形成位置である。これらの位置X1〜X4は記録ヘッド1にヒート信号を与えるときのヒート位置に対応し、記録ヘッド4が位置X1〜X4を走査するときに、画像データに応じたヒート信号が記録ヘッド4に与えられる。本例においてはキャリッジ1が矢印X1方向に走査するため、記録ヘッド4が位置X1、X2、X3、X4を走査する順にヒート信号が与えられることになる。
【0030】
図10の場合は、同図(a)のように、4つのインクタンク7がブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の順にキャリッジ1にセットされ、そして同図(b)のように、各インクタンク7に接続されている4つの記録ヘッド4には、ヒート位置X1〜X4において、それぞれの記録ヘッド4に接続されているインクタンク7のインク色に対応するヒート信号H1〜H4が画像データに応じて与えられる。例えば、マゼンダ(M)のインクに対応するヒート信号はヒート信号H3であり、そのヒート信号H3はヒート位置X2、X3、X4にて与えられる。一方、図11の場合は、同図(a)のように、4つのインクタンク7がブラック(Bk)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)の順にキャリッジ1にセットされている。そのため、マゼンダ(M)のインクに対応するヒート信号はヒート信号H4となり、そのヒート信号H4はヒート位置X2、X3、X4にて与えられる。
【0031】
従来においては、各記録ヘッドに対応するインクタンク内のインクの色識別ができなかったため、予め設定した順番にインクタンクがセットされていないと、そのインク色に対応したヒート信号を送ることができず、本来の画像を記録することができない場合があった。しかし、本例の構成においては、キャリッジに対してインクタンクがどのような順序でセットされていても、インクの色に対応したヒート信号を与えることが可能となり、正規の画像を記録することが可能となる。
【0032】
(第2の実施形態)
図12は、インクタンクの識別手段の他の構成例を説明するための要部の拡大図である。インクタンク7の表面には、フォトインタラプタ6からの照射光6aを反射する反射部材7bが設けられている。反射部材7bは、各々のインクタンク7内のインクに対応した色を有している。したがって、フォトインタラプタ6の発光部6cから発せられた照射光6aは、インクタンク7の反射部材7bに反射され、その反射光6bがフォトインタラプタ6の受光部6dに到達することになる。
【0033】
フォトインタラプタ6はインクタンク7にR,G,B光を照射して、その反射光を受光したとき、その受光したR,G,B光に対応した値を出力する。その出力値は、反射部材7bの色特性を示す値となる。そのため、複数の異なる色のインクを収容すべく各々独立して構成されるインクタンク7に対して、同じようにフォトインタラプタ6からR,G,B光を照射して、それぞれの反射部材7bからの反射光を受光したときの出力値と、予め記憶されている色判定値と、を比較することによって、インクタンク7の種類を判断することが可能となる。本例の構成においては、わずかなインクの組成の違いによりインクの色特性がほとんど変わらない場合においても、反射部材7bを用いて確実なインクタンク7の種類の判定が可能となる。
【0034】
(第3の実施形態)
図13は、インクタンクの識別手段のさらに他の構成例を説明するための要部の拡大図である。インクタンク7の表面には、フォトインタラプタ6からの照射光6aを受光部6dに反射する反射部材7cが設けられている。その反射部材7cは、各々のインクタンク7内のインクに対応した異なる反射率の部材によって構成されている。
【0035】
本例の構成においては、フォトインタラプタ6の発光部6cは、単一光のみを発光するものでよい。受光部6dの出力値と、予め記憶されているインクタンク7毎の出力値と、を比較することによって、インクタンク7の種類を判断することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、キャリッジに搭載されるインクタンクを自動的に識別し、さらに、インクタンクのセット位置と対応付けて、そのインクタンクを自動的に識別することによって、ユーザによる複数のインクタンクの取り扱い性を向上させたり、インクタンクのセット位置に応じて常に正常な記録動作を実現することができる。例えば、間違ったインクタンクをセットしたことを記録動作前にユーザに警告したり、インクタンクのセット位置に応じた記録動作を可能とすることにより、ユーザは迷うことなくインクタンクをセットして記録をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略斜視図である。
【図2】図1における記録ヘッドの要部の拡大斜視図である。
【図3】図1におけるキャリッジのインクタンク未装着時の側面図である。
【図4】図1におけるキャリッジのインクタンク装着時の側面図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】図1におけるフォトインタラプタの基板の平面図である。
【図7】図1におけるフォトインタラプタの光の反射経路の説明図である。
【図8】図7のフォトインタラプタの受光部における出力値の一例の説明図である。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるインクタンクのセット時からの動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】(a)は、本発明の第1の実施形態における複数のインクタンクのセット状況の一例の説明図、(b)は、そのときに与えられるヒート信号の説明図である。
【図11】(a)は、本発明の第1の実施形態における複数のインクタンクのセット状況の他の例の説明図、(b)は、そのときに与えられるヒート信号の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるフォトインタラプタの光の反射経路の説明図である。
【図13】本発明の第3の実施形態におけるフォトインタラプタの光の反射経路の説明図である。
【図14】図1のインクジェット記録装置における制御系の主要部のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
1a 穴
2 ガイドシャフト
3 ガイドレール
4 記録ヘッド
6 反射型フォトインタラプタ
7 インクタンク
7a〜7c 反射部材
8 シャーシ
9 紙送りローラ
10 ピンチローラ
11 光学式リニアエンコーダのスケール
12 ヘッドカバー
13 フレキシブル基板
14 キャリッジモータ
15 タイミングベルト
16 透過型フォトインタラプタ
18 キャップ

Claims (15)

  1. 移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記インクタンクに向かって光を照射する発光部と、
    前記インクタンクからの反射光を受光して、その反射光に応じた検出信号を出力する受光部と、
    前記受光部の検出信号に基づいて前記インクタンクを識別する識別手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記発光部と前記受光部は、前記キャリッジが所定のインクタンク識別位置に移動したときに前記インクタンクと対向する記録装置本体の定位置に配備されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記キャリッジが前記インクタンク識別位置に移動したことを検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクタンクの内部に、前記発光部から照射された光を前記受光部に反射させる反射部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インクタンクの表面に、前記発光部から照射された光を前記受光部に反射させる反射部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記反射部材は、前記インクタンクに収容されるインクの種類に応じた色を有することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記反射部材は、前記インクタンクに収容されるインクの種類に応じた反射率を有することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記キャリッジは前記インクタンクを複数搭載可能であり、
    前記受光部は、前記複数のインクタンクからの反射光を受光して、それらの反射光に応じた検出信号を出力し、
    前記識別手段は、前記受光部の検出信号に基づいて前記複数のインクタンクを識別する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記キャリッジは前記複数のインクタンクのセットが可能な複数のセット位置を有し、
    前記識別手段は、前記セット位置と対応付けて該セット位置にセットされた前記インクタンクを識別する
    ことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記識別手段の識別結果を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記記録ヘッドにおけるインクの吐出状態を良好に保つための回復処理を行う回復手段と、
    前記識別手段によって識別されたインクタンクに応じて前記回復手段を制御する回復処理制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記識別手段によって識別されたインクタンクに応じて、前記記録ヘッドがインクを吐出するタイミングを制御するタイミング制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録方法において、
    前記キャリッジは前記複数のインクタンクのセットが可能な複数のセット位置を有し、
    前記インクタンクに向かって照射した光の反射光に基づき、前記セット位置と対応付けて該セット位置にセットされた前記インクタンクを識別し、
    前記インクタンクの識別結果に応じて、前記記録ヘッドがインクを吐出するタイミングを制御する
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
  15. 移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドとインクタンクとを搭載して記録を行うインクジェット記録方法において、
    前記キャリッジは前記複数のインクタンクのセットが可能な複数のセット位置を有し、
    前記インクタンクに向かって照射した光の反射光に基づき、前記セット位置と対応付けて該セット位置にセットされた前記インクタンクを識別し、
    前記インクタンクの識別結果に応じて、前記記録ヘッドにおけるインクの吐出状態を良好に保つための回復動作を制御する
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005231356A (ja) * 2004-01-21 2005-09-02 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置及びインク判別方法
WO2005113245A1 (ja) * 2004-05-20 2005-12-01 Canon Kabushiki Kaisha インクタンクおよびインクジェット記録装置
US7284815B2 (en) 2004-01-21 2007-10-23 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus and ink determination method

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