JP2005225194A - 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005225194A
JP2005225194A JP2004038586A JP2004038586A JP2005225194A JP 2005225194 A JP2005225194 A JP 2005225194A JP 2004038586 A JP2004038586 A JP 2004038586A JP 2004038586 A JP2004038586 A JP 2004038586A JP 2005225194 A JP2005225194 A JP 2005225194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
medium
thinning
liquid ejection
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004038586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4345516B2 (ja
Inventor
Keigo Yamazaki
啓吾 山▲崎▼
Hiroichi Nunokawa
博一 布川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004038586A priority Critical patent/JP4345516B2/ja
Publication of JP2005225194A publication Critical patent/JP2005225194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345516B2 publication Critical patent/JP4345516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能な液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法を実現することである。
【解決手段】印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、液体吐出装置において、前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置である。
【選択図】 図16

Description

本発明は、液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法に関する。
液体吐出装置として、例えば、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備えているインクジェットプリンタが知られている。
そして、このインクジェットプリンタにおいて、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する。
特開2002−225311号公報
ところで、印刷モードは複数あり、画質重視(高画質)の印刷モードや印刷速度重視(高速印刷)の印刷モード等がある。そのため、印刷モードによっては、間引きパターンが適していない場合がある。
例えば、間引きパターンが画質重視の印刷モードに適している場合は、この間引きパターンが複雑な処理になることが多く、簡略した処理によって印刷速度を速くしたい印刷速度重視の印刷モードには適さない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能な液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法を実現することである。
前記課題を解決するために、主たる本発明は、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、液体吐出装置において、前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能な液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法を実現することが可能となる。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、液体吐出装置において、
前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定することとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、記憶部に格納された対応情報を参照して、印刷モードに応じた間引きパターンを決定するから、間違った間引きパターンを決定することを防止することができ、印刷モードに応じた最適な間引きパターンを選択することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なることとしてもよい。
多様な種類の画像を実現するために、媒体に形成されるドットの大きさが異なることが多い。そして、媒体に形成されるドットの大きさが異なると、適した間引きパターンも異なることが多い。そのため、印刷モードに応じてドットの大きさが異なる場合には、本発明の効果、すなわち、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となるという効果、がより有効に奏される。
また、かかる液体吐出装置において、前記印刷モードは、解像度によって規定されるモードであることとしてもよい。
高解像度の場合には、低解像度の場合に比べて、多くのドットが媒体に形成され、高画質の画像を実現している。そのため、高解像度の場合と低解像度の場合とでは、適した間引きパターンが異なることが多い。そこで、上記のような液体吐出装置によれば、解像度によって規定されるモードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであることとしてもよい。
高解像度の場合には、低解像度の場合に比べて、多くのドットが媒体に形成され、高画質の画像を実現している。そのため、高解像度の場合と低解像度の場合とでは、適した間引きパターンが異なることが多い。また、駆動信号の種類が異なると、ドットの大きさ等が異なることが多い。そのため、駆動信号の種類によって、適した間引きパターンが異なる場合がある。そこで、上記のような液体吐出装置によれば、解像度と駆動信号の種類とによって規定されるモードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記印刷モードは、前記ドットが形成される前記媒体の種類によって規定されるモードであることとしてもよい。
液体吐出部が同じ大きさの液体滴を吐出しても、媒体の種類によって、媒体に形成されるドットの大きさが異なる。例えば、普通紙に形成されるドットは、光沢紙に形成されるドットよりも大きい。そのため、媒体の種類によって、適した間引きパターンが異なることが多い。そこで、上記のような液体吐出装置によれば、媒体の種類によって規定されるモードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出することとしてもよい。
液体吐出部が媒体から外れると判断される領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出する場合には、媒体の端部における液体滴の間引きによる画像の欠落が目立つことがある。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下を有効に防止することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であることとしてもよい。
基準領域を記憶する場合には、媒体から外れると判断される領域を容易に判断することができ、縁無しの画像の形成がより有効に行うことが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなることとしてもよい。
媒体の大きさに相当する基準領域から遠く離れた位置に向かう程、媒体がその位置まで位置ズレする可能性は低いから、移動方向の端に向かう程、液体滴を間引く割合を高くしても、画像の欠落部分として目立つ可能性が低い。一方、液体滴の間引く割合を高くすると、媒体から外れて着弾せずに打ち捨てられる液体滴を減らすことが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、が含まれていることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、搬送方向に沿って並ぶ画素に対応する液体滴が間引きされるので、間引き処理を短時間に行いやすい。そのため、上記のパターンに応じた液体滴の間引きは、画質を重視せず、印刷速度を重視する印刷モードに有効である。
また、かかる液体吐出装置において、前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であることとしてもよい。
略楕円形状のドットが媒体に形成される場合には、移動方向において隣接する画素同士に対応するドットが重なることがある。この場合に、上記のパターンに応じた液体滴の間引きをしても、媒体に形成される画像の欠落が目立ち難く、効果的に液体滴の間引きを行うことが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、が含まれていることを特徴とする液体吐出装置。
上記のパターンに応じた液体滴の間引きでは、用紙Sの位置ズレ等により、インク滴の間引きが行われた画像が形成されても、画像の欠落がより目立ち難い。そのため、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きは、画質を重視(高画質)する印刷モードにおいて有効である。
また、かかる液体吐出装置において、前記媒体に縁無し印刷を行うこととしてもよい。
写真用の画像を形成する場合には、縁無し印刷が行われることが多く、媒体の端部における液体滴の間引きによる画像の欠落が目立ち易くなる。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下をより有効に防止することが可能となる。
また、かかる液体吐出装置において、前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、媒体の位置ズレ等があっても、媒体の端部を的確に検出できるから、液体滴の間引きがより有効に行うことが可能となる。
さらに、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、液体吐出装置において、
前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定し、
前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なり、
前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであり、
前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出し、
前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、が含まれ、
前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、が含まれ、
前記媒体に縁無し印刷を行い、
前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となるという効果、が最も有効に奏される。
さらに、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備えた液体吐出装置に、
前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定する機能と、決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する機能と、を実現させるためのプログラムも実現可能である。
このようなプログラムによれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
さらに、コンピュータ、並びに、このコンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する液体吐出装置、を備えた液体吐出システムにおいて、
前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出システムも実現可能である。
このような液体吐出システムによれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能な液体吐出装置を備えることになり、従来よりも優れた液体吐出システムを実現することが可能となる。
さらに、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出する液体吐出方法において、
前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定するステップと、決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出するステップと、を有することを特徴とする液体吐出方法も実現可能である。
このような液体吐出方法によれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
===液体吐出装置の概要===
本発明に係る液体吐出装置として、インクジェットプリンタを例にとり、その概要について説明する。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の概要を説明するための図である。図1は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1のブロック構成を示し、図3は、そのインクジェットプリンタ1のキャリッジ及びその周辺部を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部及びその周辺部を示す。
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された媒体としての印刷用紙Sを前面から排出する構造を備えており、その前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には給紙部4が設けられている。
操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー7が設けられている。給紙部4には、カット紙(不図示)を保持する給紙トレー8が設けられている。なお、インクジェットプリンタ1は、カット紙など単票状の用紙Sのみならず、ロール紙などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良い。
このインクジェットプリンタ1は、その主要部として、図2に示すように、紙搬送ユニット10と、インク吐出ユニット20と、クリーニングユニット30と、キャリッジユニット40と、計測器群50と、制御ユニット60とを備えている。
紙搬送ユニット10は、前記用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(図2において紙面に垂直な方向(以下、搬送方向という))に所定の移動量で用紙Sを移動させるためのものである。すなわち、紙搬送ユニット10は、用紙Sを搬送する搬送機構として機能する。
紙搬送ユニット10は、図4に示すように、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙搬送モータ(以下、PFモータという)15と、紙搬送モータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、搬送ローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
紙挿入口11Aは、用紙Sを挿入するところである。給紙モータ(不図示)は、紙挿入口11Aに挿入された用紙Sをプリンタ1内に搬送するモータであり、パルスモータで構成される。
給紙ローラ13は、紙挿入口11に挿入された紙Sをプリンタ1内に自動的に搬送するローラであり、給紙モータによって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて用紙SをPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(不図示)の摩擦抵抗とによって、複数の媒体が一度に給紙されることを防いでいる。
プラテン14は、印刷中の用紙Sを支持する支持手段である。
PFモータ15は、図2および図4に示すように、用紙Sを紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15の駆動を行うためのものである。
搬送ローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された用紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18A(図4を参照)は、搬送ローラ17Aと対向する位置に設けられ、用紙Sを搬送ローラ17Aとの間に挟むことによって用紙Sを搬送ローラ17Aに向かって押さえる。
排紙ローラ17B(図4を参照)は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
インク吐出ユニット20は、用紙Sにインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、図2に示すように、液体吐出部としての吐出ヘッド21と、ヘッドドライバ22とを有する。
吐出ヘッド21は、ノズルを複数有し、各ノズルから断続的に液体滴であるインク滴を吐出する。ヘッドドライバ22は、吐出ヘッド21を駆動して、吐出ヘッド21から断続的にインク滴を吐出させるためのものである。
クリーニングユニット30は、図3にも示すように、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。
ポンプ装置31は、前記ノズルの目詰まりを防止すべくノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、吐出ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。
キャッピング装置35は、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わない時である待機時に、吐出ヘッド21のノズルを封止する。
キャリッジユニット40は、図2及び図3に示すように、吐出ヘッド21を所定の方向(図2において紙面の左右方向(以下、移動方向という))に移動させるためのものである。なお、この移動方向は、前記搬送方向と直交している。
キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とを有する。
キャリッジ41は、移動方向に移動可能であって、吐出ヘッド21を固定している。よって、前記吐出ヘッド21のノズルは、移動方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ48、49を着脱可能に保持している。
CRモータ42は、キャリッジ41を移動方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を移動方向に案内する。
計測器群50には、リニア式エンコーダ51と、ロータリー式エンコーダ52と、紙検出センサ53と、紙幅センサ54とがある。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ17Aの回転量を検出するためのものである。
紙検出センサ53は、印刷される用紙Sの先端の位置を検出するためのものである。図4に示すように、この紙検出センサ53は、給紙ローラ13が搬送ローラ17Aに向かって用紙Sを搬送する途中で、用紙Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。
なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって用紙Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは用紙Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、用紙Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、用紙Sの先端の位置を検出する。
紙幅センサ54は、キャリッジ41に取付けられている。紙幅センサ54は、発光部541と受光部543を有する光学センサであり、用紙Sによって反射された光を検出することにより、紙幅センサ54の位置における用紙Sの有無を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら用紙Sの端部の位置を検出し、用紙Sの幅を検出する。
また、紙幅センサ54は、キャリッジ41の位置によって、用紙Sの先端を検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
制御ユニット60は、プリンタの制御を行うためのものである。制御ユニット60は、図2に示すように、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。
CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ33およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。
タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。
インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。
ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度や吐出ヘッド21の駆動波形等を制御する。
メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶部を有する。なお、EEPROMには、後述する対応情報が格納されている。
DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
このようなインクジェットプリンタ1では、印刷時において、用紙Sが搬送ローラ17Aによって所定の搬送量で間欠搬送され、その間欠的な搬送の合間である停留中にキャリッジ41が、搬送ローラ17Aによる搬送方向に対して直交する方向、すなわち移動方向に沿って移動しながら、吐出ヘッド21から用紙Sに向けてインク滴を吐出する。この吐出されたインク滴によって、用紙S上にはドットが形成され、当該ドットが多数形成されて用紙S上に巨視的な画像が形成される。
===吐出ヘッド21の吐出機構===
図5は、吐出ヘッド21の下面部に設けられたインク滴の吐出ノズルの配列を示した図である。吐出ヘッド21の下面部には、同図に示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロ(Y)の色毎にノズル列211が設けられている。
各ノズル列211は、それぞれに、複数のノズル♯1〜♯nから構成される。そして、これら複数のノズル♯1〜♯nは、用紙Sの搬送方向に沿う直線上に、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)おきに配されている。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、用紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。なお、各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯n)。また、各ノズル列211は、吐出ヘッド21の移動方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。
なお、後述される説明のなかには、前記ノズル列211が単列であるように説明している箇所もあるが、これは、他のノズル列211によるインク滴の吐出の様子も同じであることから、前記単列に代表させて説明しているためである。
各ノズル♯1〜♯nには、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させるものである。そして、これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル♯1〜♯nから吐出される。
図6に、各ノズル♯1〜♯nを駆動するための駆動回路のブロック図を示す。なお、図6において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
この駆動回路は、図2に示すヘッドドライバ22内に、前記4列のノズル列毎に設けられている。この駆動回路は、図6に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、間引き処理部224と、駆動信号補正部223とを備えている。
原駆動信号発生部221は、各ノズル♯1〜♯nに共通して用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この生成された原駆動信号ODRVは、各マスク回路222に出力される。
なお、吐出ヘッド21は、2種類の原駆動信号(駆動信号ともいう)D1、D2に基づいてインク滴を吐出する。そこで、2種類の駆動信号D1、D2について、図14A及び図14Bを参照しつつ説明する。図14Aは、第一の駆動信号D1を示した図である。図14Bは、第二の駆動信号D2を示した図である。なお、図14A及び図14Bに示す駆動信号は、それぞれ1画素分の移動期間内におけるものである。
第一の駆動信号D1は、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。第1パルスW1のみを含んでいる駆動信号D1(1)の時は小ドットが形成され、第2パルスW2のみを含んでいる時の駆動信号D1(2)の時は中ドットが形成され、第1パルスW1と第2パルスW2を含んでいる駆動信号D1(3)の時は大ドットが形成される。なお、大ドットは、小ドットと中ドットを重ねて形成される。一方、第1パルスW1と第2パルスW2を含んでいない駆動信号D1(0)の時は、吐出ヘッド21がインク滴を吐出せず、用紙Sにドットが形成されない。
第二の駆動信号D2は、第1パルスW1と第2パルスW2と第3パルスW3とを含む信号である。第2パルスW2のみを含んでいる駆動信号D2(1)の時は小ドットが形成され、第2パルスW2と第3パルスW3を含んでいる駆動信号D2(2)の時は中ドットが形成され、第1パルスW1と第2パルスW2と第3パルスW3を含んでいる駆動信号D2(3)の時は大ドットが形成される。なお、中ドットは、小ドットを形成するインク滴を2つ合わせたものであり、大ドットは、小ドットを形成するインク滴を3つ合わせたものである。そして、図14Bに示すように、中ドットや大ドットの形状は、略楕円形状である。一方、第1パルスW1と第2パルスW2を含んでいない駆動信号D1(0)の時は、インク滴が吐出されず、用紙Sにドットが形成されない。一方、第1パルスW1と第2パルスW2と第3パルスW3を含んでいない駆動信号D2(0)の時は、吐出ヘッド21がインク滴を吐出せず、用紙Sにドットが形成されない。
マスク回路222は、吐出ヘッド21のノズル♯1〜♯nをそれぞれ駆動する複数のピエゾ素子に対応して設けられている。そして、各マスク回路222には、原信号発生部221から原信号ODRVが入力されるとともに、後記印刷データPDに基づいて印刷信号PRT(i)が入力される。
印刷信号PRT(i)は、画素に対応する画素データであり、一画素に対して2ビットの情報を有するシリアル信号であり、その各ビットは、第1パルスW1と第2パルスW2と第3パルスとにそれぞれ対応している。
そして、このマスク回路222aは、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原駆動信号ODRVを遮断したり通過させたりする。すなわち、印刷信号PRT(i)が0レベルのときには、原駆動信号ODRVのパルスを遮断してインク滴を吐出しないようにし、また、印刷信号PRT(i)が1レベルのときには、原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて、これを駆動信号DRV(i)として駆動信号補正部223を介して前記ピエゾ素子に出力し、これによってノズルからインク滴を吐出する。
なお、本実施形態にあっては、このマスク回路222には、前記印刷信号PRT(i)に加えて、間引き処理部224から間引き信号SIGが入力される。この間引き信号SIGは、後述する縁無し印刷時の間引き処理に供されるものであり、0または1レベルからなる信号である。そして、前記マスク回路222を通過後の駆動信号DRV(i)がインク滴を吐出する信号になっているか否かは、前記印刷信号PNT(i)と、当該間引き信号SIGとの論理積(所謂ANDである)の演算結果で決定する。
駆動信号補正部223は、マスク回路222が整形した駆動信号波形のタイミングを復路全体で前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、往路と復路におけるインク滴の着弾位置のズレが補正される、すなわち、往路と復路におけるドットの形成位置のズレが補正される。
===ホストコンピュータの処理===
図7は、ホストコンピュータ67の処理を概略的に説明する図である。同図に示すように、ホストコンピュータ67は、プリンタ1に接続されたコンピュータ本体90と、表示装置93とを備えている。コンピュータ本体90には、プリンタ1の動作を制御する「プリンタドライバ」と呼ばれるコンピュータプログラム96が搭載されている。プリンタドライバ96は、同図に示すように、ホストコンピュータ67に搭載された所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。
オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、インクジェットプリンタ1に転送するための印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介して表示装置93に画像を表示している。
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ本体90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをインクジェットプリンタ1に供給する印刷データPDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、ユーザインターフェース表示モジュール101と、UIプリンタインターフェースモジュール102と、色変換ルックアップテーブルLUTと、が備えられている。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。
色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、各画素毎に、RGB画像データを、プリンタ1が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。
ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。
このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100によりプリンタ1に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとしてプリンタ1に出力される。印刷データPDは、各移動時のドットの形成状態を示すラスタデータと、用紙Sの搬送量を示すデータと、を含んでいる。
ユーザインターフェース表示モジュール101は、印刷に関係する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース(UI)とプリンタ1間のインターフェースを取る機能を有している。ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈して、プリンタ1へ各種コマンドCOMを送信したり、逆に、プリンタ1から受信したコマンドCOMを解釈して、ユーザインターフェースへ各種表示を行ったりする。
なお、プリンタドライバ96は、各種コマンドCOMを送受信する機能、印刷データPDをプリンタ1に供給する機能等を実現する。このようなプリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。
このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、ホストコンピュータ67の内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、ホストコンピュータ67が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ本体90にダウンロードすることも可能である。
===縁無し印刷===
ここで『縁無し印刷』について説明する。『縁無し印刷』とは、印刷用紙Sの端部に余白を形成しない印刷方法である。本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、『縁無し印刷』または『通常印刷』のいずれかを択一的に実行可能になっている。
『通常印刷』は、インク滴が吐出される領域である印刷領域Aが、印刷用紙S上に収まるように印刷を行う。図8に『通常印刷』時における印刷領域Aと用紙Sとのサイズの関係を示すが、印刷領域Aは用紙S内に納まるように設定され、用紙Sの上下の端部および左右の側端部には余白が形成される。
図9に『縁無し印刷』時における印刷領域Aと用紙Sとのサイズの関係を示すが、用紙Sの上下の端部および左右の側端部からはみ出す領域(以下では、打ち捨て領域Aaと言う)に対しても印刷領域Aが設定されており、この領域に対してもインク滴が吐出されるようになっている。そして、これによって、紙搬送時の位置決め精度などが原因で用紙Sが吐出ヘッド21に対して多少の位置ズレを生じても、用紙Sの端部へ向けて確実にインク滴を吐出してドットを形成することができて、もって端部に余白を形成しないようにしている。なお、この『縁無し印刷』は、必ずしも図9に示すように、用紙Sの上下の端部および左右の側端部の全てに対して行う必要はなく、これらのうちの一端部に対してのみ実施される場合もある。
この『縁無し印刷』を行う際には、プリンタドライバ96は、前記画像データに基づき、印刷領域Aが用紙Sから所定幅だけはみ出るような印刷データPDを生成する。例えば、印刷領域Aが用紙Sよりも小さくなってしまうような画像データを処理する場合には、印刷領域Aが用紙S全体に行き渡って前記所定幅だけはみ出すように画像を拡大する。また、逆に、印刷領域Aが用紙Sから大きくはみ出てしまうような画像データを処理する場合には、用紙Sからのはみ出し代が前記所定幅となるように画像を縮小する。なお、前記所定幅を確保すべく拡縮調整した際に、画像の縦横比が元画像から変化して歪んでしまう場合には、拡縮調整後に画像の一部を印刷対象から外すことによって元画像の縦横比を維持しつつ前記所定幅を確保する場合もある。
この拡縮調整について詳細に説明すると、前記プリンタドライバ96は、用紙Sの規格寸法と同じ大きさの領域を、基準領域Asとして前記メモリ65に記憶している。そして、この基準領域Asを参照して、これよりも移動方向および搬送方向に対して前記所定幅だけ外側にはみ出るサイズに前記画像データを拡大して印刷データPDを生成する。なお、前記所定幅の部分が、用紙Sから外れると判断される領域であり、インク滴が打ち捨てられる打ち捨て領域Aaである。
この基準領域Asおよび前記所定幅は、はがきサイズやA4サイズ等の用紙サイズ毎に前記メモリ65に記憶されており、ユーザによって入力される用紙サイズ情報に基づいてそれぞれに読み出され、上述の拡縮調整に供される。
ちなみに、紙搬送が正確に行われて用紙Sが予め決められた設計位置にきちんと位置決めされた場合には、前記基準領域Asと用紙Sとは合致して基準領域Asの画像が用紙Sに印刷される。しかし、位置ズレした場合には、用紙Sの端部には打ち捨て領域Aaの画像が印刷されることになる。
===間引きパターンについて===
打ち捨て領域Aaでのインク滴の間引き方法を定めた間引きパターンとして、均一間引きパターン、縦間引きパターンについて説明する。
<均一間引きパターン>
次に、均一間引きパターンについて、図10を参照しつつ説明する。図10は、均一間引きパターンを説明するための模式図であり、図9に示すXの部分に相当する。なお図中、インク滴を吐出する画素を黒丸(●)で示すとともに、間引かれてインク滴を吐出しない画素を白丸(○)で示している。また、R(k−1)、R(k)、R(k+1)等は、多数のドットが移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを示している。そして、これらのラスタラインは、搬送方向に所定間隔で並んでいる。また、打ち漏らし領域Aaにて、搬送方向に沿って画素列L1、L2等が形成されている。
均一間引きパターンとは、インク滴を均一に間引くようなパターンをいい、ラスタラインR(k)上の一の画素に対応するインク滴P1が間引きされる際に、移動方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴M1、M2、及び、搬送方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴C1、C2、が間引きされない、ことを定めたパターンである。
具体的には、図10に示すように、ラスタラインR(k)でインク滴が間引きされている画素の位置に対して、ラスタラインR(k−1)及びラスタラインR(k+1)でインク滴が間引きされている画素の位置は、移動方向に1画素ズレた位置である。また、画素列L4でインク滴が間引きされている画素の位置に対して、画素列L3及び画素列L5でインク滴が間引きされている画素の位置は、搬送方向に1画素ズレた位置である。
インク滴が均一に間引かれていると、用紙Sが位置ズレしている際に、用紙の端部に打ち捨て領域Aaの画像が印刷されても、インク滴の間引きによる画像の欠陥が目立たない。そのため、均一間引きパターンによるインク滴の間引きは、高画質に対応した印刷モードにおいて有効である。
<縦間引きパターン>
縦間引きパターンについて、図11を参照しつつ説明する。図11は、縦間引きパターンを説明するための模式図であり、図9に示すXの部分に相当する。
縦間引きパターンとは、搬送方向に沿ってインク滴を間引くパターンをいい、ラスタラインR(k)上の一の画素に対応するインク滴P1が間引きされる際に、移動方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴M1、M2は間引きされず、搬送方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴C1、C2は間引きされる、ことを定めたパターンである。
また、画素列L1上の画素に対応するインク滴が間引かれてから、画素列L4上の画素に対応するインク滴が間引きされ、さらに、画素列L6上の画素に対応するインク滴が間引きされているように、移動方向の端(すなわち、画素列L6)に向かう程、インク滴を間引く割合が高くなっている。
この縦間引きパターンによる間引き処理は、均一間引きパターンによる間引き処理に比べ、簡単に行うことができる。均一間引きパターンでは、ラスタラインによってインク滴が間引きされる画素の位置が異なるため、ラスタライン毎にインク滴の間引きされる画素の位置を管理する必要があるが、縦間引きパターンでインク滴が間引きされる画素は同一画素列上にあるので、ラスタライン毎にインク滴の間引きされる画素の位置を管理する必要がないからである。そのため、縦間引きによるインク滴の間引きは、印刷速度を重視する印刷モードにおいて有効である。また、ラスタライン毎にインク滴の間引きされる画素の位置を管理する必要がある均一間引きパターンに対し、ラスタライン毎にインク滴の間引きされる画素の位置を管理する必要がない縦間引きパターンは、メモリ65の容量を少なくすることが可能となる。また、用紙Sに形成されるドットの形状が楕円形である印刷モードにおいて、有効である。
===対応情報について===
印刷モードと間引きパターンとの対応関係を示した対応情報について説明する。以下では、印刷モードが、解像度と駆動信号の種類とによって規定される場合と、ドットが形成される用紙の種類によって規定される場合と、に分けて説明する。なお、印刷モードは、ホストコンピュータ67から送信される印刷情報に基づいて定まるものである。
<解像度と駆動信号の種類とによって規定される場合>
印刷モードが解像度と駆動信号の種類とによって規定される場合の対応情報について、図12を参照しつつ説明する。図12は、解像度及び駆動信号の種類によって規定される印刷モードと、間引きパターンとの対応関係を示したテーブルである。なお、このテーブルは、メモリ65中のEEPROMに格納されている。
解像度として、720(dpi)×360(dpi)、720(dpi)×720(dpi)等がある。なお、720(dpi)×360(dpi)は、移動方向における解像度が720(dpi)で、搬送方向における解像度が360(dpi)であることを示している。駆動信号の種類として、前述したような、D1とD2の2種類がある。間引きパターンとして、前述したような、縦間引きパターン及び均一間引きパターンがある。
この場合、対応情報とは、例えば、解像度が「360(dpi)×360(dpi)」で、駆動信号の種類が「D2」である場合には、間引きパターンが「縦間引きパターン」であることをいう。
解像度と駆動信号の種類とによって規定される印刷モードに応じて、間引きパターンを決定するのは、以下の理由からである。
高解像度の場合には、低解像度の場合に比べて、多くのドットが媒体に形成され、高画質の画像を実現している。そのため、高解像度の場合と低解像度の場合とでは、適した間引きパターンが異なることが多い。また、駆動信号の種類が異なると、ドットの大きさ等が異なることが多い。そのため、駆動信号の種類によって、適した間引きパターンが異なる場合がある。そこで、解像度と駆動信号の種類とによって規定される印刷モードに応じて、間引きパターンを決定する場合には、解像度と駆動信号の種類とに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
<ドットが形成される用紙の種類によって規定される場合>
印刷モードが用紙の種類によって規定される場合の対応情報について、図13を参照しつつ説明する。図13は、ドットが形成される用紙の種類によって規定される印刷モードと、間引きパターンとの対応情報を示したテーブルである。なお、このテーブルは、メモリ65中のEEPROMに格納されている。
ドットが形成される用紙の種類として、普通紙、光沢紙等がある。間引きパターンとして、前述したような、縦間引きパターン及び均一間引きパターンがある。
この場合、対応情報とは、例えば、用紙の種類が「普通紙」である場合には、間引きパターンが「縦間引きパターン」であることをいう。
ドットが形成される用紙の種類によって規定される印刷モードに応じて、間引きパターンを決定するのは、以下の理由からである。
吐出ヘッド21が同じ大きさのインク滴を吐出しても、用紙の種類によって、用紙に形成されるドットの大きさが異なる。例えば、普通紙に形成されるドットは、光沢紙に形成されるドットよりも大きい。そのため、用紙の種類によって、適した間引きパターンが異なることが多い。そこで、ドットが形成される用紙の種類によって規定される印刷モードに応じて、間引きパターンを決定する場合には、用紙の種類に適した間引きパターンを選択することが可能となる。
なお、上記では、印刷モードが、解像度と駆動信号の種類とによって規定される場合と、ドットが形成される用紙の種類によって規定される場合と、で説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、印刷モードが、解像度で規定さている規定されていることとしてもよい。
また、印刷モードが、解像度と駆動信号の種類とドットが形成される用紙の種類とによって規定されることとしてもよい。
===インクジェットプリンタの動作===
<印刷動作>
図15は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、制御ユニット60が、メモリ65内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
制御ユニット60は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、ホストコンピュータ67から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、制御ユニット60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
まず、制御ユニット60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき用紙Sをプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に用紙Sを位置決めする処理である。制御ユニット60は、給紙ローラ13を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラ17Aまで送る。制御ユニット60は、搬送ローラ17Aを回転させ、給紙ローラ13から送られてきた用紙Sを印刷開始位置に位置決めする。用紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、吐出ヘッド21の少なくとも一部のノズルは、用紙Sと対向している。
次に、制御ユニット60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、移動方向に移動する吐出ヘッド21からインクを断続的に吐出させ、用紙S上にドットを形成する処理である。制御ユニット60は、キャリッジモータ42を駆動し、キャリッジ41を移動方向に移動させる。そして、制御ユニット60は、キャリッジ41が移動している間に、印刷データに基づいて吐出ヘッド21からインクを吐出させる。吐出ヘッド21から吐出されたインク滴が用紙S上に着弾すれば、用紙S上にドットが形成される。
なお、用紙Sの端部近傍にてドットの形成処理をする際に、吐出ヘッド21は、印刷モードに応じて決定された間引きパターンに基づいて、インク滴を間引いて吐出する。印刷モードに応じた間引きパターンを決定する方法については、後述する。
次に、制御ユニット60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、用紙Sを吐出ヘッド21に対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。制御ユニット60は、紙搬送モータ15を駆動し、搬送ローラ17Aを回転させて用紙Sを搬送方向に搬送する。この搬送処理により、吐出ヘッド21は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
次に、制御ユニット60は、印刷中の用紙Sの排紙の判断を行う(S005)。印刷中の用紙Sに印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、制御ユニット60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に用紙Sに印刷する。印刷中の用紙Sに印刷するためのデータがなくなれば、制御ユニット60は、その用紙Sを排紙する。制御ユニット60は、排紙ローラ17Bを回転させることにより、印刷した用紙Sを外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次に、制御ユニット60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の用紙Sに印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の用紙Sの給紙処理を開始する。次の用紙Sに印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
<間引きパターンの決定について>
次に、印刷モードに応じた間引きパターンの決定について説明する。図16は、間引きパターン決定の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、制御ユニット60が、メモリ65内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
まず、制御ユニット60は、ホストコンピュータ67から送信される印刷命令(印刷情報)から印刷モードを認識する(ステップS202)。印刷モードが、解像度と駆動信号の種類とによって規定されている場合には、制御ユニット60は、例えば、解像度が「360(dpi)×360(dpi)」で、駆動信号の種類が「D2」であることを認識する。
次に、制御ユニット60は、S202で認識した印刷モードに適した間引きパターンを決定するために、メモリ65中のEEPROMに格納された対応情報を参照する(ステップ204)。すなわち、制御ユニット60は、解像度と駆動信号の種類とによって規定されている印刷モードと、間引きパターンとの対応関係を示した図12のテーブルを参照する。
次に、制御ユニット60は、図12に示すテーブルを参照して、ステップS202で認識した印刷モードに応じた間引きパターンを決定する(ステップS206)。すなわち、制御ユニット60は、解像度が「360(dpi)×360(dpi)」で、駆動信号の種類が「D2」である場合には、適した間引きパターンが「縦間引きパターン」であると決定する。
===印刷モードに応じて、間引きパターンを決定することの効果について===
上述したように、プリンタ1は、印刷モードに応じて間引きパターンを決定する。これにより、プリンタ1は、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
従来、印刷モードに応じたドットを形成すべく用紙にインク滴を吐出する吐出ヘッドは、所定の間引きパターンに基づいて、用紙の端部付近に向けてインク滴を間引いて吐出する。
ところで、印刷モードには、例えば、画質重視(高画質)のモードや印刷速度重視(高速印刷)のモード等のように、複数のモードがある。このように、印刷モードが複数ある場合には、ある所定の間引きパターンが、各印刷モードに適していないことがある。
例えば、画質重視の観点から、均一間引きパターン応じたインク滴の間引きを、すべての印刷モード時に行う場合には、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きが、印刷速度を重視する印刷モードには適さない。均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きの場合には、インク滴が間引きされる画素の位置がラスタラインによって異なるので、処理が複雑になりやすく、処理時間も長くなるからである。
そこで、プリンタ1が、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することとする。これにより、プリンタ1が、画質重視の印刷モード場合には、その印刷モードに応じた間引きパターン(一例として、図10に示す均一間引きパターン)を選択し、印刷速度を重視する印刷モードの場合には、その印刷モードに応じた間引きパターン(一例として、図11に示す縦間引きパターン)を選択する。この場合には、吐出ヘッド21は、画質重視の印刷モードの場合には図10に示す均一間引きパターンに基づいて、印刷速度重視の印刷モードの場合には図11に示す縦間引きパターンに基づいて、用紙Sの端部付近に向けてインク滴を間引いて吐出することが可能となる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る液体吐出装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明は、印刷モードに応じたドットを用紙S(媒体)に形成すべく用紙Sにインク滴(液体滴)を吐出するための吐出ヘッド21(液体吐出部)を備え、吐出ヘッド21は、用紙Sに吐出されるインク滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、用紙Sの端部近傍に向けてインク滴を間引いて吐出する、インクジェットプリンタ1(液体吐出装置)に関するものである。
なお、上記の実施形態において、印刷装置としてインクジェットプリンタを用いたが、媒体に印刷処理できる印刷装置であれば、これに限定されることなく、例えば、モノクロプリンタ、レーザープリンタ、ファクシミリ等に適用しても良い。
さらに、上記の実施形態において、印刷モードと間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されているメモリ65(記憶部)を有し、メモリ65に格納された対応情報を参照して、印刷モードに応じた間引きパターンを決定することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、間引きパターンが、メモリ65に格納された対応情報を参照せずに、決定されることとしてもよい。
ただし、間引きパターンが、メモリ65に格納された対応情報を参照して、決定される場合には、間違った間引きパターンを決定することを防止することができ、印刷モードに応じた最適な間引きパターンを選択することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、印刷モードに応じて、ドットの大きさが異なることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、ドットは同じで大きさであることとしてもよい。
ただし、多様な種類の画像を実現するために、用紙Sに形成されるドットの大きさが異なることが多い。そして、用紙Sに形成されるドットの大きさが異なると、適した間引きパターンも異なることが多い。そのため、印刷モードに応じてドットの大きさが異なる場合には、本実施形態の効果、すなわち、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となるという効果、がより有効に奏される。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、用紙Sから外れると判断される領域(以下、「用紙外領域」ともいう)に向けて、吐出ヘッド21からインク滴が吐出される場合に、吐出ヘッド21は、用紙外領域に向けて吐出されるべきインク滴を間引いて吐出することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、吐出ヘッド21は、用紙Sから外れないと判断される領域(以下、「用紙内領域」ともいう)に向けて吐出されるべきインク滴を間引いて吐出することとしてもよい。
ただし、吐出ヘッド21が用紙外領域に向けて吐出されるべきインク滴を間引いて吐出する場合には、用紙Sの端部におけるインク滴の間引きによる画像の欠落が目立つことがある。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下を有効に防止することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、用紙Sよりも大きいサイズ(すなわち、印刷領域A)に形成された画像データ(以下、「印刷領域A対応画像データ」ともいう)に基づいてインク滴を吐出するとともに、用紙Sのサイズに応じた基準領域Asを記憶し、用紙外領域が基準領域Asから外れる領域(すなわち、打ち捨て領域Aa)であることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、プリンタ1は、基準領域Asを記憶しないこととしてもよい。
ただし、プリンタ1が基準領域Asを記憶する場合には、打ち捨て領域Aaを容易に判断することができ、縁無しの画像の形成がより有効に行うことが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、吐出ヘッド21はインク滴を吐出するノズル列211を備え、ノズル列211を移動方向に移動させながらインク滴を吐出し、移動方向の端に向かう程、用紙外領域におけるインク滴を間引く割合が高くなることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、用紙外領域におけるインク滴を間引く割合は、移動方向において同じであることとしてもよい。
ただし、用紙の大きさに相当する基準領域Asから遠く離れた位置に向かう程、用紙Sがその位置まで位置ズレする可能性は低いから、移動方向の端に向かう程、インク滴を間引く割合を高くしても、画像の欠落部分として目立つ可能性が低い。一方、移動方向の端に向かう程インク滴の間引く割合を高くすると、用紙Sから外れて着弾せずに打ち捨てられるインク滴を減らすことが可能となる。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、吐出ヘッド21はインク滴を吐出するノズル列211を備え、インク滴を移動方向に移動させながらインク滴を吐出することによって、多数のドットが移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、印刷領域A対応画像データに基づいて用紙S上に形成される画像は、ラスタラインが移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、間引きパターンには、印刷領域A対応画像データ中の一の画素に対応するインク滴(例えば、図11中のインク滴P1)が間引きされる際に、移動方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴M1、M2(図11参照)は間引きされず、搬送方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴C1、C2(図11参照)は間引きされる、ことを定めたパターン(図11に示す「縦間引きパターン」)、が含まれていることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、間引きパターンには、縦間引きパターンが含まれていないこととしてもよい。
ただし、縦間引きパターンに応じたインク滴の間引きでは、搬送方向に沿って並ぶ画素に対応するインク滴が間引きされるので、間引き処理を短時間に行いやすい。そのため、縦間引きパターンに応じたインク滴の間引きは、画質を重視せず、印刷速度を重視する印刷モードに有効である。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、間引きパターンとして縦間引きパターンが決定される印刷モードに応じて用紙Sに形成されるドットの形状は、移動方向に長軸が向いた略楕円形状(図14B参照)であることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、間引きパターンとして縦間引きパターンが決定される印刷モードに応じて用紙Sに形成されるドットの形状は、略楕円形状でないこととしてもよい。
ただし、略楕円形状のドットが用紙Sに形成される場合には、移動方向において隣接する画素同士に対応するドットが重なることがある。この場合に、縦間引きパターンに応じたインク滴の間引きをしても、用紙Sに形成される画像の欠落が目立ち難く、効果的にインク滴の間引きを行うことが可能となる。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、吐出ヘッド21はインク滴を吐出するノズル列211を備え、ノズル列211を移動方向に移動させながらインク滴を吐出することによって、多数のドットが移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、印刷領域A対応画像データに基づいて用紙S上に形成される画像は、ラスタラインが移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、間引きパターンには、印刷領域A対応画像データ中の一の画素に対応するインク滴(例えば、図10中のインク滴P1)が間引きされる際に、移動方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴M1、M2(図10参照)、及び、搬送方向にて一の画素に隣接する画素に対応するインク滴C1、C2(図10参照)、が間引きされない、ことを定めたパターン(図10に示す「均一間引きパターン」)、が含まれていることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、間引きパターンには、均一間引きパターンが含まれていないこととしてもよい。
ただし、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きでは、用紙Sの位置ズレ等により、インク滴の間引きが行われた画像が形成されても、画像の欠落がより目立ち難い。そのため、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きは、画質を重視(高画質)する印刷モードにおいて有効である。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、プリンタ1は、用紙Sに縁無し印刷を行うこととしたが、これに限定されるものではない。
例えば、プリンタ1は、用紙Sに縁無し印刷を行わないこととしてもよい。
ところで、写真用の画像を形成する場合には、縁無し印刷が行われることが多く、用紙Sの端部における液体滴の間引きによる画像の欠落が目立ち易くなる。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下をより有効に防止することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、用紙Sの端部を検出するための紙幅センサ54を有し、間引きがされるインク滴は、紙幅センサ54によって検出された用紙Sの端部からの位置によって定められることとしてもよい。
間引きがされるインク滴が、紙幅センサ54によって検出された用紙Sの端部からの位置によって定められる場合には、用紙Sの位置ズレ等があっても、用紙Sの端部を的確に検出できるから、インク滴の間引きがより有効に行うことが可能となる。
===液体吐出システム===
次に、図17、図18を参照して、本実施の形態に係る液体吐出装置を含む液体吐出システムの構成について説明する。図17は、液体吐出システムの外観を示した図である。図18は、図17に示す液体吐出システムの構成を示した図である。
液体吐出システム200は、コンピュータ本体90と、表示装置93と、プリンタ1と、入力装置130と、読取装置140とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置93は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1は、本実施形態ではカラーインクジェットプリンタが用いられているが、これに限られるものではない。入力装置130は、本実施形態ではキーボード130Aとマウス130Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置140は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置140AとCD−ROMドライブ装置140Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
なお、以上の説明においては、プリンタ1が、コンピュータ本体90、表示装置93、入力装置130、及び、読取装置140と接続されて液体吐出システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、液体吐出システムが、コンピュータ本体90とプリンタ1から構成されても良く、液体吐出システムが表示装置93、入力装置130及び読取装置140のいずれかを備えていなくても良い。さらに、コンピュータ本体90が収納された筐体内に、RAM等の内部メモリ152と、ハードディスクドライブユニット154等の外部メモリが設けられている。
このようにして実現された液体吐出システは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
インクジェットプリンタの一実施形態を示した斜視図である。 インクジェットプリンタの全体構成の説明図である。 インクジェットプリンタのキャリッジ等を示す図である。 インクジェットプリンタの搬送機構を示す図である。 ヘッドにおけるノズルの配列を示す説明図である。 駆動回路内の構成を示すブロック図である。 ホスト側の処理を説明するための説明図である。 通常印刷時の印刷領域と用紙とのサイズの関係を説明する説明図である。 縁無し印刷時の印刷領域と用紙とのサイズの関係を説明する説明図である。 均一間引きパターンを説明するための模式図である。 縦間引きパターンを説明するための模式図である。 解像度及び駆動信号の種類によって規定される印刷モードと、間引きパターンとの対応関係を示したテーブルである。 ドットが形成される用紙の種類によって規定される印刷モードと、間引きパターンとの対応情報を示したテーブルである。 図14Aは、第一の駆動信号を示した図である。図14Bは、第二の駆動信号を示した図である。 印刷時の処理のフロー図である。 間引きパターン決定の処理のフロー図である。 液体吐出システムの外観を示した図である。 図17に示す液体吐出システムの構成を示した図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 操作パネル 3 排紙部
4 給紙部 5 操作ボタン
6 表示ランプ 7 排紙トレー
8 給紙トレー 10 紙搬送ユニット
13 給紙ローラ 14 プラテン
15 紙搬送モータ(PFモータ)
16 紙搬送モータドライバ(PFモータドライバ)
17A 搬送ローラ 17B 排紙ローラ
18A・18B フリーローラ 20 インク吐出ユニット
21 吐出ヘッド 211 ノズル列
22 ヘッドドライバ 221 原駆動信号発生部
222 マスク回路 223 駆動信号補正部
224 間引き処理部
30 クリーニングユニット 31 ポンプ装置
32 ポンプモータ 33 ポンプモータドライバ
35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット 41 キャリッジ
42 キャリッジモータ(CRモータ)
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
44 プーリ 45 タイミングベルト
46 ガイドレール
50 計測器群 51 リニア式エンコーダ
52 ロータリー式エンコーダ 53 紙検出センサ
54 紙幅センサ
60 制御ユニット 61 CPU
62 タイマ 63 インターフェース部
64 ASIC 65 メモリ
66 DCコントローラ 67 ホストコンピュータ
90 コンピュータ本体 91 ビデオドライバ
93 表示装置 95 アプリケーションプログラム
96 プリンタドライバ 97 解像度変換モジュール
98 色変換モジュール 99 ハーフトーンモジュール
100 ラスタライザ
101 ユーザインターフェース表示モジュール
102 UIプリンタインターフェースモジュール
130 入力装置 140 読取装置
200 液体吐出システム
A 印刷領域 As 基準領域
Aa 打ち捨て領域 S 媒体(用紙)
R ラスタライン

Claims (18)

  1. 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、
    前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、
    液体吐出装置において、
    前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、
    前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記印刷モードは、解像度によって規定されるモードであることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、
    前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記印刷モードは、前記ドットが形成される前記媒体の種類によって規定されるモードであることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、
    前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出することを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、
    前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項8に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、
    前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、
    前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、
    前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、
    前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、
    前記間引きパターンには、
    前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、
    前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、
    前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、
    が含まれていることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項10に記載の液体吐出装置において、
    前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 請求項8〜請求項11のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、
    前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、
    前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、
    前記間引きパターンには、
    前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、
    前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、
    が含まれていることを特徴とする液体吐出装置。
  13. 請求項8〜請求項12のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記媒体に縁無し印刷を行うことを特徴とする液体吐出装置。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、
    間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることを特徴とする液体吐出装置。
  15. 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、
    前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、
    液体吐出装置において、
    前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定し、
    前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なり、
    前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであり、
    前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出し、
    前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であり、
    前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなり、
    前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、が含まれ、
    前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であり、
    前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、が含まれ、
    前記媒体に縁無し印刷を行い、
    前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることを特徴とする液体吐出装置。
  16. 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備えた液体吐出装置に、
    前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定する機能と、
    決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  17. コンピュータ、並びに、
    このコンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する液体吐出装置、
    を備えた液体吐出システムにおいて、
    前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出システム。
  18. 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出する液体吐出方法において、
    前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定するステップと、
    決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出するステップと、
    を有することを特徴とする液体吐出方法。

JP2004038586A 2004-02-16 2004-02-16 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法 Expired - Fee Related JP4345516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038586A JP4345516B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038586A JP4345516B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005225194A true JP2005225194A (ja) 2005-08-25
JP4345516B2 JP4345516B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=35000270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004038586A Expired - Fee Related JP4345516B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4345516B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106069A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び記録装置
JP2008137230A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Canon Inc 記録装置
CN102653173A (zh) * 2011-03-03 2012-09-05 精工爱普生株式会社 图像形成装置及图像形成方法
JP2015193147A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4434143B2 (ja) * 2003-04-15 2010-03-17 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出システム、及び、液体吐出方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106069A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び記録装置
JP2008137230A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Canon Inc 記録装置
CN102653173A (zh) * 2011-03-03 2012-09-05 精工爱普生株式会社 图像形成装置及图像形成方法
JP2015193147A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4345516B2 (ja) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006192636A (ja) 液体吐出システム、液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム、および液体吐出制御装置
JP4693528B2 (ja) 記録装置および記録位置制御方法
JP2009196367A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法及び印刷システム
JP4434143B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出システム、及び、液体吐出方法
JP4345516B2 (ja) 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法
JP2004345198A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、および液体吐出システム
JP4356404B2 (ja) 印刷装置、印刷方法およびプログラム
JP4329459B2 (ja) 液体吐出装置
JP4449394B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP4720103B2 (ja) 印刷装置及びテストパターン製造方法
JP2007001269A (ja) 印刷システム、プログラム及び印刷装置
JP4655854B2 (ja) 印刷装置
JP2004255806A (ja) 印刷装置、印刷方法、および印刷システム
JP4529426B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および、印刷システム
JP4389432B2 (ja) 液体吐出装置、コンピュータシステム、及び、液体吐出方法
JP4428024B2 (ja) 液体吐出装置、印刷制御装置、プログラム、液体吐出方法、および、液体吐出システム
JP2004216615A (ja) 印刷装置、プログラム及びコンピュータシステム
JP4122886B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷物製造方法、プログラム及びコンピュータシステム
JP4590840B2 (ja) 液体吐出装置、および液体吐出方法
JP2006007640A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP4529518B2 (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射方法
JP4572579B2 (ja) 印刷装置、テストパターン製造方法及び印刷システム
JP2004338303A (ja) 印刷装置、印刷方法および印刷システム
JP4604570B2 (ja) 調整用パターンの形成方法、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷装置
JP4265235B2 (ja) テストパターン、テストパターン作成方法、記録装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4345516

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees