JP2005225194A - 液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、液体吐出装置において、前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置である。
【選択図】 図16
Description
そして、このインクジェットプリンタにおいて、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する。
例えば、間引きパターンが画質重視の印刷モードに適している場合は、この間引きパターンが複雑な処理になることが多く、簡略した処理によって印刷速度を速くしたい印刷速度重視の印刷モードには適さない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能な液体吐出装置、プログラム、液体吐出システム、及び、液体吐出方法を実現することである。
前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
このような液体吐出装置によれば、記憶部に格納された対応情報を参照して、印刷モードに応じた間引きパターンを決定するから、間違った間引きパターンを決定することを防止することができ、印刷モードに応じた最適な間引きパターンを選択することが可能となる。
多様な種類の画像を実現するために、媒体に形成されるドットの大きさが異なることが多い。そして、媒体に形成されるドットの大きさが異なると、適した間引きパターンも異なることが多い。そのため、印刷モードに応じてドットの大きさが異なる場合には、本発明の効果、すなわち、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となるという効果、がより有効に奏される。
高解像度の場合には、低解像度の場合に比べて、多くのドットが媒体に形成され、高画質の画像を実現している。そのため、高解像度の場合と低解像度の場合とでは、適した間引きパターンが異なることが多い。そこで、上記のような液体吐出装置によれば、解像度によって規定されるモードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
高解像度の場合には、低解像度の場合に比べて、多くのドットが媒体に形成され、高画質の画像を実現している。そのため、高解像度の場合と低解像度の場合とでは、適した間引きパターンが異なることが多い。また、駆動信号の種類が異なると、ドットの大きさ等が異なることが多い。そのため、駆動信号の種類によって、適した間引きパターンが異なる場合がある。そこで、上記のような液体吐出装置によれば、解像度と駆動信号の種類とによって規定されるモードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
液体吐出部が同じ大きさの液体滴を吐出しても、媒体の種類によって、媒体に形成されるドットの大きさが異なる。例えば、普通紙に形成されるドットは、光沢紙に形成されるドットよりも大きい。そのため、媒体の種類によって、適した間引きパターンが異なることが多い。そこで、上記のような液体吐出装置によれば、媒体の種類によって規定されるモードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
液体吐出部が媒体から外れると判断される領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出する場合には、媒体の端部における液体滴の間引きによる画像の欠落が目立つことがある。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下を有効に防止することが可能となる。
基準領域を記憶する場合には、媒体から外れると判断される領域を容易に判断することができ、縁無しの画像の形成がより有効に行うことが可能となる。
媒体の大きさに相当する基準領域から遠く離れた位置に向かう程、媒体がその位置まで位置ズレする可能性は低いから、移動方向の端に向かう程、液体滴を間引く割合を高くしても、画像の欠落部分として目立つ可能性が低い。一方、液体滴の間引く割合を高くすると、媒体から外れて着弾せずに打ち捨てられる液体滴を減らすことが可能となる。
このような液体吐出装置によれば、搬送方向に沿って並ぶ画素に対応する液体滴が間引きされるので、間引き処理を短時間に行いやすい。そのため、上記のパターンに応じた液体滴の間引きは、画質を重視せず、印刷速度を重視する印刷モードに有効である。
略楕円形状のドットが媒体に形成される場合には、移動方向において隣接する画素同士に対応するドットが重なることがある。この場合に、上記のパターンに応じた液体滴の間引きをしても、媒体に形成される画像の欠落が目立ち難く、効果的に液体滴の間引きを行うことが可能となる。
上記のパターンに応じた液体滴の間引きでは、用紙Sの位置ズレ等により、インク滴の間引きが行われた画像が形成されても、画像の欠落がより目立ち難い。そのため、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きは、画質を重視(高画質)する印刷モードにおいて有効である。
写真用の画像を形成する場合には、縁無し印刷が行われることが多く、媒体の端部における液体滴の間引きによる画像の欠落が目立ち易くなる。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下をより有効に防止することが可能となる。
このような液体吐出装置によれば、媒体の位置ズレ等があっても、媒体の端部を的確に検出できるから、液体滴の間引きがより有効に行うことが可能となる。
前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定し、
前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なり、
前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであり、
前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出し、
前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、が含まれ、
前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、が含まれ、
前記媒体に縁無し印刷を行い、
前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることを特徴とする液体吐出装置。
前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定する機能と、決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する機能と、を実現させるためのプログラムも実現可能である。
このようなプログラムによれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出システムも実現可能である。
このような液体吐出システムによれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能な液体吐出装置を備えることになり、従来よりも優れた液体吐出システムを実現することが可能となる。
前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定するステップと、決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出するステップと、を有することを特徴とする液体吐出方法も実現可能である。
このような液体吐出方法によれば、印刷モードに応じて間引きパターンを決定するから、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
本発明に係る液体吐出装置として、インクジェットプリンタを例にとり、その概要について説明する。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の概要を説明するための図である。図1は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1のブロック構成を示し、図3は、そのインクジェットプリンタ1のキャリッジ及びその周辺部を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部及びその周辺部を示す。
操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー7が設けられている。給紙部4には、カット紙(不図示)を保持する給紙トレー8が設けられている。なお、インクジェットプリンタ1は、カット紙など単票状の用紙Sのみならず、ロール紙などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良い。
このインクジェットプリンタ1は、その主要部として、図2に示すように、紙搬送ユニット10と、インク吐出ユニット20と、クリーニングユニット30と、キャリッジユニット40と、計測器群50と、制御ユニット60とを備えている。
紙搬送ユニット10は、図4に示すように、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙搬送モータ(以下、PFモータという)15と、紙搬送モータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、搬送ローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
給紙ローラ13は、紙挿入口11に挿入された紙Sをプリンタ1内に自動的に搬送するローラであり、給紙モータによって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて用紙SをPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(不図示)の摩擦抵抗とによって、複数の媒体が一度に給紙されることを防いでいる。
プラテン14は、印刷中の用紙Sを支持する支持手段である。
搬送ローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ内に搬送された用紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18A(図4を参照)は、搬送ローラ17Aと対向する位置に設けられ、用紙Sを搬送ローラ17Aとの間に挟むことによって用紙Sを搬送ローラ17Aに向かって押さえる。
排紙ローラ17B(図4を参照)は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
クリーニングユニット30は、図3にも示すように、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。
ポンプ装置31は、前記ノズルの目詰まりを防止すべくノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、吐出ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。
キャッピング装置35は、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わない時である待機時に、吐出ヘッド21のノズルを封止する。
キャリッジ41は、移動方向に移動可能であって、吐出ヘッド21を固定している。よって、前記吐出ヘッド21のノズルは、移動方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ48、49を着脱可能に保持している。
CRモータ42は、キャリッジ41を移動方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を移動方向に案内する。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ17Aの回転量を検出するためのものである。
紙検出センサ53は、印刷される用紙Sの先端の位置を検出するためのものである。図4に示すように、この紙検出センサ53は、給紙ローラ13が搬送ローラ17Aに向かって用紙Sを搬送する途中で、用紙Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。
なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって用紙Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは用紙Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、用紙Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、用紙Sの先端の位置を検出する。
また、紙幅センサ54は、キャリッジ41の位置によって、用紙Sの先端を検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ33およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。
タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。
インターフェース部63は、プリンタの外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。
ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度や吐出ヘッド21の駆動波形等を制御する。
DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
このようなインクジェットプリンタ1では、印刷時において、用紙Sが搬送ローラ17Aによって所定の搬送量で間欠搬送され、その間欠的な搬送の合間である停留中にキャリッジ41が、搬送ローラ17Aによる搬送方向に対して直交する方向、すなわち移動方向に沿って移動しながら、吐出ヘッド21から用紙Sに向けてインク滴を吐出する。この吐出されたインク滴によって、用紙S上にはドットが形成され、当該ドットが多数形成されて用紙S上に巨視的な画像が形成される。
図5は、吐出ヘッド21の下面部に設けられたインク滴の吐出ノズルの配列を示した図である。吐出ヘッド21の下面部には、同図に示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロ(Y)の色毎にノズル列211が設けられている。
なお、後述される説明のなかには、前記ノズル列211が単列であるように説明している箇所もあるが、これは、他のノズル列211によるインク滴の吐出の様子も同じであることから、前記単列に代表させて説明しているためである。
この駆動回路は、図2に示すヘッドドライバ22内に、前記4列のノズル列毎に設けられている。この駆動回路は、図6に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、間引き処理部224と、駆動信号補正部223とを備えている。
なお、吐出ヘッド21は、2種類の原駆動信号(駆動信号ともいう)D1、D2に基づいてインク滴を吐出する。そこで、2種類の駆動信号D1、D2について、図14A及び図14Bを参照しつつ説明する。図14Aは、第一の駆動信号D1を示した図である。図14Bは、第二の駆動信号D2を示した図である。なお、図14A及び図14Bに示す駆動信号は、それぞれ1画素分の移動期間内におけるものである。
そして、このマスク回路222aは、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原駆動信号ODRVを遮断したり通過させたりする。すなわち、印刷信号PRT(i)が0レベルのときには、原駆動信号ODRVのパルスを遮断してインク滴を吐出しないようにし、また、印刷信号PRT(i)が1レベルのときには、原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて、これを駆動信号DRV(i)として駆動信号補正部223を介して前記ピエゾ素子に出力し、これによってノズルからインク滴を吐出する。
図7は、ホストコンピュータ67の処理を概略的に説明する図である。同図に示すように、ホストコンピュータ67は、プリンタ1に接続されたコンピュータ本体90と、表示装置93とを備えている。コンピュータ本体90には、プリンタ1の動作を制御する「プリンタドライバ」と呼ばれるコンピュータプログラム96が搭載されている。プリンタドライバ96は、同図に示すように、ホストコンピュータ67に搭載された所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。
色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、各画素毎に、RGB画像データを、プリンタ1が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。
このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100によりプリンタ1に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとしてプリンタ1に出力される。印刷データPDは、各移動時のドットの形成状態を示すラスタデータと、用紙Sの搬送量を示すデータと、を含んでいる。
UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース(UI)とプリンタ1間のインターフェースを取る機能を有している。ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈して、プリンタ1へ各種コマンドCOMを送信したり、逆に、プリンタ1から受信したコマンドCOMを解釈して、ユーザインターフェースへ各種表示を行ったりする。
このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、ホストコンピュータ67の内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、ホストコンピュータ67が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ本体90にダウンロードすることも可能である。
ここで『縁無し印刷』について説明する。『縁無し印刷』とは、印刷用紙Sの端部に余白を形成しない印刷方法である。本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、『縁無し印刷』または『通常印刷』のいずれかを択一的に実行可能になっている。
ちなみに、紙搬送が正確に行われて用紙Sが予め決められた設計位置にきちんと位置決めされた場合には、前記基準領域Asと用紙Sとは合致して基準領域Asの画像が用紙Sに印刷される。しかし、位置ズレした場合には、用紙Sの端部には打ち捨て領域Aaの画像が印刷されることになる。
打ち捨て領域Aaでのインク滴の間引き方法を定めた間引きパターンとして、均一間引きパターン、縦間引きパターンについて説明する。
次に、均一間引きパターンについて、図10を参照しつつ説明する。図10は、均一間引きパターンを説明するための模式図であり、図9に示すXの部分に相当する。なお図中、インク滴を吐出する画素を黒丸(●)で示すとともに、間引かれてインク滴を吐出しない画素を白丸(○)で示している。また、R(k−1)、R(k)、R(k+1)等は、多数のドットが移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを示している。そして、これらのラスタラインは、搬送方向に所定間隔で並んでいる。また、打ち漏らし領域Aaにて、搬送方向に沿って画素列L1、L2等が形成されている。
縦間引きパターンについて、図11を参照しつつ説明する。図11は、縦間引きパターンを説明するための模式図であり、図9に示すXの部分に相当する。
印刷モードと間引きパターンとの対応関係を示した対応情報について説明する。以下では、印刷モードが、解像度と駆動信号の種類とによって規定される場合と、ドットが形成される用紙の種類によって規定される場合と、に分けて説明する。なお、印刷モードは、ホストコンピュータ67から送信される印刷情報に基づいて定まるものである。
印刷モードが解像度と駆動信号の種類とによって規定される場合の対応情報について、図12を参照しつつ説明する。図12は、解像度及び駆動信号の種類によって規定される印刷モードと、間引きパターンとの対応関係を示したテーブルである。なお、このテーブルは、メモリ65中のEEPROMに格納されている。
この場合、対応情報とは、例えば、解像度が「360(dpi)×360(dpi)」で、駆動信号の種類が「D2」である場合には、間引きパターンが「縦間引きパターン」であることをいう。
高解像度の場合には、低解像度の場合に比べて、多くのドットが媒体に形成され、高画質の画像を実現している。そのため、高解像度の場合と低解像度の場合とでは、適した間引きパターンが異なることが多い。また、駆動信号の種類が異なると、ドットの大きさ等が異なることが多い。そのため、駆動信号の種類によって、適した間引きパターンが異なる場合がある。そこで、解像度と駆動信号の種類とによって規定される印刷モードに応じて、間引きパターンを決定する場合には、解像度と駆動信号の種類とに適した間引きパターンを選択することが可能となる。
印刷モードが用紙の種類によって規定される場合の対応情報について、図13を参照しつつ説明する。図13は、ドットが形成される用紙の種類によって規定される印刷モードと、間引きパターンとの対応情報を示したテーブルである。なお、このテーブルは、メモリ65中のEEPROMに格納されている。
この場合、対応情報とは、例えば、用紙の種類が「普通紙」である場合には、間引きパターンが「縦間引きパターン」であることをいう。
吐出ヘッド21が同じ大きさのインク滴を吐出しても、用紙の種類によって、用紙に形成されるドットの大きさが異なる。例えば、普通紙に形成されるドットは、光沢紙に形成されるドットよりも大きい。そのため、用紙の種類によって、適した間引きパターンが異なることが多い。そこで、ドットが形成される用紙の種類によって規定される印刷モードに応じて、間引きパターンを決定する場合には、用紙の種類に適した間引きパターンを選択することが可能となる。
例えば、印刷モードが、解像度で規定さている規定されていることとしてもよい。
また、印刷モードが、解像度と駆動信号の種類とドットが形成される用紙の種類とによって規定されることとしてもよい。
<印刷動作>
図15は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、制御ユニット60が、メモリ65内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
なお、用紙Sの端部近傍にてドットの形成処理をする際に、吐出ヘッド21は、印刷モードに応じて決定された間引きパターンに基づいて、インク滴を間引いて吐出する。印刷モードに応じた間引きパターンを決定する方法については、後述する。
次に、印刷モードに応じた間引きパターンの決定について説明する。図16は、間引きパターン決定の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、制御ユニット60が、メモリ65内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
上述したように、プリンタ1は、印刷モードに応じて間引きパターンを決定する。これにより、プリンタ1は、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
ところで、印刷モードには、例えば、画質重視(高画質)のモードや印刷速度重視(高速印刷)のモード等のように、複数のモードがある。このように、印刷モードが複数ある場合には、ある所定の間引きパターンが、各印刷モードに適していないことがある。
例えば、画質重視の観点から、均一間引きパターン応じたインク滴の間引きを、すべての印刷モード時に行う場合には、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きが、印刷速度を重視する印刷モードには適さない。均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きの場合には、インク滴が間引きされる画素の位置がラスタラインによって異なるので、処理が複雑になりやすく、処理時間も長くなるからである。
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る液体吐出装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
例えば、間引きパターンが、メモリ65に格納された対応情報を参照せずに、決定されることとしてもよい。
ただし、間引きパターンが、メモリ65に格納された対応情報を参照して、決定される場合には、間違った間引きパターンを決定することを防止することができ、印刷モードに応じた最適な間引きパターンを選択することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
例えば、ドットは同じで大きさであることとしてもよい。
ただし、多様な種類の画像を実現するために、用紙Sに形成されるドットの大きさが異なることが多い。そして、用紙Sに形成されるドットの大きさが異なると、適した間引きパターンも異なることが多い。そのため、印刷モードに応じてドットの大きさが異なる場合には、本実施形態の効果、すなわち、印刷モードに適した間引きパターンを選択することが可能となるという効果、がより有効に奏される。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
例えば、吐出ヘッド21は、用紙Sから外れないと判断される領域(以下、「用紙内領域」ともいう)に向けて吐出されるべきインク滴を間引いて吐出することとしてもよい。
ただし、吐出ヘッド21が用紙外領域に向けて吐出されるべきインク滴を間引いて吐出する場合には、用紙Sの端部におけるインク滴の間引きによる画像の欠落が目立つことがある。そこで、印刷モードに応じて間引きパターンを決定することにより、画像の欠落を目立ち難くすることができ、画質の低下を有効に防止することが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
例えば、プリンタ1は、基準領域Asを記憶しないこととしてもよい。
ただし、プリンタ1が基準領域Asを記憶する場合には、打ち捨て領域Aaを容易に判断することができ、縁無しの画像の形成がより有効に行うことが可能となる。従って、上記実施形態の方がより望ましい。
例えば、用紙外領域におけるインク滴を間引く割合は、移動方向において同じであることとしてもよい。
ただし、用紙の大きさに相当する基準領域Asから遠く離れた位置に向かう程、用紙Sがその位置まで位置ズレする可能性は低いから、移動方向の端に向かう程、インク滴を間引く割合を高くしても、画像の欠落部分として目立つ可能性が低い。一方、移動方向の端に向かう程インク滴の間引く割合を高くすると、用紙Sから外れて着弾せずに打ち捨てられるインク滴を減らすことが可能となる。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
例えば、間引きパターンには、縦間引きパターンが含まれていないこととしてもよい。
ただし、縦間引きパターンに応じたインク滴の間引きでは、搬送方向に沿って並ぶ画素に対応するインク滴が間引きされるので、間引き処理を短時間に行いやすい。そのため、縦間引きパターンに応じたインク滴の間引きは、画質を重視せず、印刷速度を重視する印刷モードに有効である。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
例えば、間引きパターンとして縦間引きパターンが決定される印刷モードに応じて用紙Sに形成されるドットの形状は、略楕円形状でないこととしてもよい。
ただし、略楕円形状のドットが用紙Sに形成される場合には、移動方向において隣接する画素同士に対応するドットが重なることがある。この場合に、縦間引きパターンに応じたインク滴の間引きをしても、用紙Sに形成される画像の欠落が目立ち難く、効果的にインク滴の間引きを行うことが可能となる。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
例えば、間引きパターンには、均一間引きパターンが含まれていないこととしてもよい。
ただし、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きでは、用紙Sの位置ズレ等により、インク滴の間引きが行われた画像が形成されても、画像の欠落がより目立ち難い。そのため、均一間引きパターンに応じたインク滴の間引きは、画質を重視(高画質)する印刷モードにおいて有効である。従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
例えば、プリンタ1は、用紙Sに縁無し印刷を行わないこととしてもよい。
間引きがされるインク滴が、紙幅センサ54によって検出された用紙Sの端部からの位置によって定められる場合には、用紙Sの位置ズレ等があっても、用紙Sの端部を的確に検出できるから、インク滴の間引きがより有効に行うことが可能となる。
次に、図17、図18を参照して、本実施の形態に係る液体吐出装置を含む液体吐出システムの構成について説明する。図17は、液体吐出システムの外観を示した図である。図18は、図17に示す液体吐出システムの構成を示した図である。
2 操作パネル 3 排紙部
4 給紙部 5 操作ボタン
6 表示ランプ 7 排紙トレー
8 給紙トレー 10 紙搬送ユニット
13 給紙ローラ 14 プラテン
15 紙搬送モータ(PFモータ)
16 紙搬送モータドライバ(PFモータドライバ)
17A 搬送ローラ 17B 排紙ローラ
18A・18B フリーローラ 20 インク吐出ユニット
21 吐出ヘッド 211 ノズル列
22 ヘッドドライバ 221 原駆動信号発生部
222 マスク回路 223 駆動信号補正部
224 間引き処理部
30 クリーニングユニット 31 ポンプ装置
32 ポンプモータ 33 ポンプモータドライバ
35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット 41 キャリッジ
42 キャリッジモータ(CRモータ)
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
44 プーリ 45 タイミングベルト
46 ガイドレール
50 計測器群 51 リニア式エンコーダ
52 ロータリー式エンコーダ 53 紙検出センサ
54 紙幅センサ
60 制御ユニット 61 CPU
62 タイマ 63 インターフェース部
64 ASIC 65 メモリ
66 DCコントローラ 67 ホストコンピュータ
90 コンピュータ本体 91 ビデオドライバ
93 表示装置 95 アプリケーションプログラム
96 プリンタドライバ 97 解像度変換モジュール
98 色変換モジュール 99 ハーフトーンモジュール
100 ラスタライザ
101 ユーザインターフェース表示モジュール
102 UIプリンタインターフェースモジュール
130 入力装置 140 読取装置
200 液体吐出システム
A 印刷領域 As 基準領域
Aa 打ち捨て領域 S 媒体(用紙)
R ラスタライン
Claims (18)
- 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、
前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、
液体吐出装置において、
前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、
前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、
前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置において、
前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項3に記載の液体吐出装置において、
前記印刷モードは、解像度によって規定されるモードであることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項3に記載の液体吐出装置において、
前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、
前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項3に記載の液体吐出装置において、
前記印刷モードは、前記ドットが形成される前記媒体の種類によって規定されるモードであることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体吐出装置において、
前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、
前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項7に記載の液体吐出装置において、
前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、
前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項8に記載の液体吐出装置において、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、
前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、
前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項8または請求項9に記載の液体吐出装置において、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、
前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、
前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、
前記間引きパターンには、
前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、
前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、
前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、
が含まれていることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項10に記載の液体吐出装置において、
前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項8〜請求項11のいずれかに記載の液体吐出装置において、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、
前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、
前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、
前記間引きパターンには、
前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、
前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、
が含まれていることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項8〜請求項12のいずれかに記載の液体吐出装置において、
前記媒体に縁無し印刷を行うことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜請求項13のいずれかに記載の液体吐出装置において、
前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、
間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることを特徴とする液体吐出装置。 - 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、
前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する、
液体吐出装置において、
前記印刷モードと前記間引きパターンとの対応関係を示した対応情報が格納されている記憶部を有し、前記記憶部に格納された前記対応情報を参照して、前記印刷モードに応じた間引きパターンを決定し、
前記印刷モードに応じて、前記ドットの大きさが異なり、
前記液体吐出部は、複数の駆動信号に基づいて液体滴を吐出し、前記印刷モードは、解像度と前記駆動信号の種類とによって規定されるモードであり、
前記媒体から外れると判断される領域に向けて、前記液体吐出部から液体滴が吐出される場合に、前記液体吐出部は、該領域に向けて吐出されるべき液体滴を間引いて吐出し、
前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて液体滴を吐出するとともに、前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶し、前記媒体から外れると判断される領域とは、前記基準領域から外れる領域であり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出し、前記移動方向の端に向かう程、前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くなり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされず、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴は間引きされる、ことを定めたパターン、が含まれ、
前記間引きパターンとして前記パターンが決定される前記印刷モードに応じて前記媒体に形成されるドットの形状は、前記移動方向に長軸が向いた略楕円形状であり、
前記液体吐出部は液体滴を吐出するノズルを備え、前記ノズルを移動方向に移動させながら液体滴を吐出することによって、多数のドットが前記移動方向に一直線上に整列してなるラスタラインを形成し、前記画像データに基づいて前記媒体上に形成される画像は、前記ラスタラインが前記移動方向と交差する搬送方向に所定間隔で並列して構成され、前記間引きパターンには、前記画像データ中の一の画素に対応する液体滴が間引きされる際に、前記移動方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、及び、前記搬送方向にて前記一の画素に隣接する画素に対応する液体滴、が間引きされない、ことを定めたパターン、が含まれ、
前記媒体に縁無し印刷を行い、
前記媒体の端部を検出するためのセンサを有し、間引きがされる液体滴は、前記センサによって検出された前記端部からの位置によって定められることを特徴とする液体吐出装置。 - 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備えた液体吐出装置に、
前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定する機能と、
決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する機能と、
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータ、並びに、
このコンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出する液体吐出装置、
を備えた液体吐出システムにおいて、
前記印刷モードに応じて、前記間引きパターンを決定することを特徴とする液体吐出システム。 - 印刷モードに応じたドットを媒体に形成すべく該媒体に液体滴を吐出する液体吐出方法において、
前記印刷モードに応じて、前記媒体に吐出される液体滴の間引き方法を定めた間引きパターンを決定するステップと、
決定された前記間引きパターンに基づいて、前記媒体の端部近傍に向けて液体滴を間引いて吐出するステップと、
を有することを特徴とする液体吐出方法。
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