JP2004065786A - 支持柱 - Google Patents

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Taro Ozeki
大関 太郎
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Kyowa Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】設置場所の空きスペースを十分に確保しながらテーブルとしても機能する。
【解決手段】長手方向に互いに摺動可能な2つの長手部材2,3と、各長手部材2,3が建築物の構造物4の間で突っ張った状態で長手部材2,3同士を相対的に固定する固定機構5とを備えた支持柱1において、長手部材2,3のうちの一方は、該長手部材2に対して長手方向に摺動可能であると共に該長手部材2の先端から突出した状態と該長手部材2に押し込まれて該長手部材2の押圧力を直接受けて構造物4に伝達する状態とに変位する端部材6と、該端部材6を構造物4に押圧する方向に付勢する付勢手段7とを備えて、尚かつ固定機構5は長手部材2,3を摺動して伸長させるジャッキ部8と該ジャッキ部8を操作する操作部9とを備えて、さらに長手部材2,3の一部に少なくとも2箇所の支持具34で支持されたテーブル板35を備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の例えば天井と床等の構造物の間で伸ばして突っ支えさせる支持柱に関する。更に詳述すると、本発明はテーブル板を取り付けた支持柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種住宅のベランダに物干し竿を設置する場合に、物干し竿を支持するブラケットを取り付けた伸縮可能な支持柱を天井と床との間に設置して固定することがある。また、このベランダに鉢植えやプランタ等を載置する場合には、小型のテーブルを使用することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようにベランダに支持柱およびテーブルの両方を設置すると、空きスペースが小さくなってしまい使い勝手が良くない。
【0004】
そこで、本発明は、設置場所の空きスペースを十分に確保しながらテーブルとしても機能する支持柱を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、長手方向に互いに摺動可能な2つの長手部材と、各長手部材が建築物の構造物の間で突っ張った状態で長手部材同士を相対的に固定する固定機構とを備えた支持柱において、長手部材のうちの一方は、該長手部材に対して長手方向に摺動可能であると共に該長手部材の先端から突出した状態と該長手部材に押し込まれて該長手部材の押圧力を直接受けて構造物に伝達する状態とに変位する端部材と、該端部材を構造物に押圧する方向に付勢する付勢手段とを備えて、尚かつ固定機構は長手部材を摺動して伸長させるジャッキ部と該ジャッキ部を操作する操作部とを備えて、さらに長手部材の一部に少なくとも2箇所の支持具で支持されたテーブル板を備えるようにしている。また、請求項2記載の発明は、長手方向に互いに摺動可能な2つの長手部材と、各長手部材が建築物の構造物の間で突っ張った状態で長手部材同士を相対的に固定する固定機構とを備えた支持柱において、長手部材はいずれも構造物に接触可能であり、長手部材のうちの一方は、該長手部材に対して長手方向に摺動可能であると共に該長手部材の先端から突出した状態と該長手部材に収容される状態とに変位する端部材と、該端部材を構造物に押圧する方向に付勢する付勢手段とを備えて、尚かつ固定機構は、長手部材を摺動して伸長させるジャッキ部と該ジャッキ部を操作する操作部とを備えて、さらに長手部材の一部に少なくとも2箇所の支持具で支持されたテーブル板を備えるようにしている。
【0006】
したがって、構造物の間に支持柱を突っ張らせて取り付け、この支持柱に物干し竿やプランター等を設置することができるので、構造物に穴を開けること無く設置することができるようになる。また、ジャッキ部を利用して支持柱を伸長することにより構造物の間に設置できるので、各長手部材を構造物の間で突っ張るように手で力を与えながら固定する必要が無く、支持柱の設置作業を容易化することができると共に強い支持力を得ることができる。
【0007】
さらに、構造物の間に支持柱を設けて徐々に伸ばしていくと端部材が付勢手段に抗して長手部材に押し込まれるので、付勢手段の付勢力により支持柱を構造物の間に仮止めすることができる。このため、支持柱を仮止めした状態で支持柱の設置位置や傾きの微調整を行うことができるので、支持柱の位置決めを容易に行うことができる。
【0008】
そして、長手部材の一部には少なくとも2箇所の支持具で支持されたテーブル板が設けられているので、支持柱をテーブルとして利用することができる。よって、従来のように支持柱とは別個のテーブルを用意することなく支持柱のテーブル板に鉢植えやプランタ等を載置することができるので、省スペース化を図ることができる。また、テーブル板は少なくとも2箇所の支持具で支持されているので、十分な取付強度を得ることができる。このため、鉢植えやプランタ等の比較的重いものであっても支持することができる。
【0009】
特に請求項1記載の支持柱では、伸長された長手部材と構造物との間に端部材が介在されているので、支持柱を本支持するときに使用される端部材を利用して仮止めを行うことができ、仮止め時の支持柱の安定性を高めることができる。また、請求項2記載の支持柱では、伸長された長手部材は構造物に直接当接しているので、取り付け後の支持柱の安定性を高めることができる。
【0010】
そして、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の支持柱において、テーブル板は半円形状であると共に曲率中心に長手部材が係合する切り欠きが形成されている。したがって、このテーブル板を1枚のみ使用すれば半円形状のテーブルを得ることができる。また、2枚のテーブル板の直線部同士を合わせるように設置すれば長手部材を中心とする円形状のテーブルを得ることができる。
【0011】
さらに、請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の支持柱において、テーブル板は中心角90度の扇形状であると共に頂角に長手部材が係合する切り欠きが形成されている。したがって、扇形の頂角部分に長手部材が位置するテーブルを得ることができる。
【0012】
そして、請求項5記載の発明は、請求項1から3までのいずれか記載の支持柱において、ジャッキ部は、一方の長手部材に回転不能に固定される雌ねじ部と、他方の長手部材に回転可能に取り付けられると共に雌ねじ部に螺合する雄ねじ部とを備えると共に、雄ねじ部と操作部とを連結する傘歯車が設けられるようにしている。
【0013】
したがって、ジャッキ部はねじジャッキであるので、操作部を小さい力で操作しても支持柱の強い突っ張り力を得ることができる。また、操作部の回転中心の方向は支持柱の伸長方向と異なるようになるので、操作部の可動範囲を大きくでき、支持柱を伸長させるときの操作性を良好にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1に本発明の支持柱1の一実施形態を示す。この支持柱1は、長手方向に互いに摺動可能な2つの長手部材2,3と、各長手部材2,3が建築物の構造物4の間で突っ張った状態で長手部材2,3同士を相対的に固定する固定機構5とを備えたものとしている。
【0016】
長手部材2,3のうちの一方は、該長手部材2の端部で長手方向に摺動可能な端部材6と、該端部材6を構造物4に押圧する方向に付勢する付勢手段7とを備えている。端部材6は、図1に示すように当該長手部材2の先端から突出した状態と、図2に示すように該長手部材2,3に押し込まれて該長手部材2,3の押圧力を直接受けて構造物4に伝達する状態とに変位する。また、固定機構5は、長手部材2,3を摺動して伸長させるジャッキ部8と、該ジャッキ部8を操作する操作部9とを備えるようにしている。このため、図3に示すようにベランダの床と天井等のような構造物4の間に支持柱1を突っ張らせて取り付け、この支持柱1に物干し竿支持のブラケット10やテント11等を設置することができるので、構造物4に穴を開けること無く設置することができるようになる。また、ジャッキ部8を利用して支持柱1を伸長することにより構造物4の間に設置できるので、各長手部材2,3を構造物4の間で突っ張るように手で力を与えながら固定する必要が無く、支持柱1の設置作業を容易化することができると共に強い支持力を得ることができる。
【0017】
本実施形態では、図4に示すように2つの長手部材2,3はいずれも角パイプ形状で、一方の長手部材2が他方の長手部材3の内部に挿入されて案内されながら摺動可能に設けられている。そして、外側の長手部材3を下側に、内側の長手部材2を上側に設置するようにしている。そして、端部材6および付勢手段7は上側の長手部材2の上端部に、固定機構5は上下の長手部材2,3の重複部分にそれぞれ設けられている。
【0018】
また、長手部材2,3の一部には、少なくとも2箇所の支持具34で支持されたテーブル板35を備えている。このため、支持柱1をテーブルとして利用することができる。よって、従来のように支持柱1とは別個のテーブルを用意することなく支持柱1のテーブル板35に鉢植えやプランタ等を載置することができるので、省スペース化を図ることができる。また、テーブル板35は少なくとも2箇所の支持具34で支持されているので、十分な取付強度を得ることができる。このため、鉢植えやプランタ等の比較的重いものであっても支持することができる。
【0019】
各テーブル板35は、図5に示すように半円形状であると共に曲率中心に長手部材2または長手部材3が係合する切り欠き36が形成されている。本実施形態では、テーブル板35の直線部が段形状になるように切り欠き36が形成されている。これにより、角パイプ形状の長手部材2または長手部材3が切り欠き36に係合してテーブル板35の回転が抑制されて位置決めされる。よって、このテーブル板35を1枚のみ使用すれば半円形状のテーブルを得ることができる。この場合、例えば図6に示すように各支持柱1の片側180度のみに空きスペースがあるときに、当該空きスペースに向けて半円形状のテーブルを設けることができる。
【0020】
支持具34としては図5に示すようにL字アングルを使用している。各支持具34は長手部材2,3の隣り合う側面同士にボルト37で固定されている。そして、テーブル板35の直線部が一方の支持具34に、長手部材2または長手部材3から円弧の中央部に亘る部位が他方の支持具34に各々ねじ止めで固定されている。
【0021】
上側の長手部材2の一側部には、長手方向に沿った取付溝12が形成されている。この取付溝12は、断面矩形状であると共に開口を側方から狭める顎部12aを有している。このため、図2に示すように取付溝12の内側にボルト13の頭部を入れることにより、該ボルト13は上下に摺動可能であると共に長手部材2の側方に抜けないようになる。そして、このボルト13に例えば物干し竿を支持するブラケット10やテント11をねじ止めすることができる。このボルト13は上下動可能なので、テント11等をねじ止めする前に設置高さを調整することができる。
【0022】
一方、端部材6は、図7に示すように長手部材2に対して出入りする摺動軸14と、該摺動軸14の先端に固定された受板15と、摺動軸14の先端に球形状のスペーサ16を介して揺動可能に設けられた揺動板17と、該揺動板17に接着されたゴム板18と、摺動軸14の基端部にねじ止めされた基端板19とを備えている。揺動板17およびゴム板18はスペーサ16を中心に揺動する。このため、構造物4の取付面が傾斜していたり凹凸があるときでも端部材6の取付面への追従性を高めて支持力を強くすることができる。また、ゴム板18を設けているので、接触する構造物4への摩擦を高めて側方へのずれを防止して支持力を強くすることができると共に、構造物4の表面を傷めることを抑制できる。
【0023】
上側の長手部材2の上部には、端部材6の摺動軸14を摺動可能に支持する軸受20が取り付けられている。そして、この端部材6の基端板19と軸受20とに、引っ張りコイルばねから成る付勢手段7が取り付けられている。したがって、端部材6を長手部材2に押し込んだときは、図2に示すように基端板19が押し下げられると共に付勢手段7が引き伸ばされる。そして、受板15が長手部材2に当接するまで押し込まれる。このときは、長手部材2から構造物4への押圧力は、長手部材2→受板15→スペーサ16→揺動板17→ゴム板18を経て構造物4に伝達される。このように、長手部材2と構造物4との間に端部材6が介在されているので、支持柱1を本支持するときに使用する端部材6を利用して仮止めを行うことができ、仮止め時の支持柱1の安定性を高めることができる。
【0024】
そして、図8(A)に示すように構造物4の間隔より短くした支持柱1を構造物4,4間に設けて徐々に伸ばしていくと、突出している端部材6が構造物4に当接する(同図(B))。そして、支持柱1を更に伸ばすと端部材6が付勢手段7に抗して長手部材2に押し込まれる。このとき、付勢手段7の付勢力により支持柱1を構造物4の間に仮止めすることができる。支持柱1を仮止めした状態では支持柱1の設置位置や傾きの微調整を行うことができるので、支持柱1の位置決めを容易に行うことができる。
【0025】
また、固定機構5のジャッキ部8は、図1に示すように一方の長手部材2に回転不能に固定される雌ねじ部21と、他方の長手部材3に回転可能に取り付けられると共に雌ねじ部21に螺合する雄ねじ部22とを備えるようにしている。そして、雌ねじ部21は、例えばナットから成ると共に上側の長手部材2に溶接などで固着されている。また、雄ねじ部22は、下側の長手部材3にスラスト軸受23を介して回転可能に取り付けられている。すなわち、このジャッキ部8はねじジャッキを構成している。ジャッキを使用することにより、操作部9を小さい力で操作するだけで支持柱1を強い力で伸長することができる。よって、支持柱1の強固な突っ張り力を得ることができる。また、雄ねじ部22は複数のスラスト軸受23,23により支持されているので、長手部材2,3の突っ張り状態を強固に維持することができる。
【0026】
さらに、操作部9は、長手部材3の内部で長手方向と直交して回転可能に設けられた回転軸25と、該回転軸25に支持柱1の外部から着脱可能なクランク形状のハンドル26とを備えている。回転軸25は長手部材3の内部に設けられているので、ハンドル26を取り外すことにより余計な突起物が無くなり人や物が引っ掛かることを防止できる。また、操作部9の回転軸25と雄ねじ部22とは、傘歯車24により連結されている。
【0027】
ハンドル26と回転軸25との接続は、例えば回転軸25の頭部に六角形状の穴25aを形成すると共にハンドル26に当該穴25aに嵌合する六角柱形状の突起26aを形成しておき、これら穴25aと突起26aとの嵌合により行うようにする。これにより、ハンドル25を回転軸25に装着して回転させることにより回転軸25および傘歯車24を介して雄ねじ部22を回転させることができる。よって、操作部9の回転中心の方向を支持柱1の長手方向と異なるようにできハンドル25の回転半径を大きくできるので、操作性を良好にすることができる。
【0028】
また、下側の長手部材3の下端部には接地部材27が取り付けられている。この接地部材27の接地面には、図9に示すようにゴム板28が取り付けられている。これにより、接触する構造物4への摩擦を高めて側方へのずれを防止して支持力を強くすることができると共に、構造物4の表面を傷めることを抑制できる。そして、接地部材27は長手部材3の内側に入り込んでねじ止めにより固定されている。そして、この接地部材27の接地面は長手部材3の太さに比べて十分に大きな円形状にしている。このため、支持柱1の倒れを防止する作用がある。
【0029】
上述した支持柱1を図3に示すようなベランダの天井と床との間に設置してテーブルとして使用する手順を以下に説明する。
【0030】
予め支持柱1の全長を構造物4の間隔より短くしておき、この支持柱1を構造物4の間に立てる(図8(A))。そして、支持柱1にハンドル26を取り付けて回転操作し、ジャッキ部8を作動させて支持柱1を伸ばしていく。
【0031】
端部材6が構造物4に当接してからも更に支持柱1を伸ばすと、端部材6が付勢手段7に抗して長手部材2に押し込まれる(同図(B))。このとき、付勢手段7の付勢力を利用して支持柱1を構造物4の間に仮止めすることができる。すなわち、手を離しても支持柱1は倒れずに立ったままになる。
【0032】
さらに、ハンドル26を回転操作して支持柱1を伸ばすことにより、端部材6が長手部材2に完全に押し込まれる(同図(C))。このときは、長手部材2と端部材6とが長手方向に接触して、構造物4の間で2本の長手部材2,3と端部材6とがばね部材を介さずに突っ張り合うようになる。そして、ハンドル26を回転操作して突っ張り力を適切に設定したらハンドル26を取り外す(同図(D))。これにより、支持柱1の取り付けが完了する。
【0033】
そして、支持柱1の所望の高さの箇所に2本の支持具34およびテーブル板35を設置する。よって、テーブルとして使用することができるようになる。
【0034】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では半円形状のテーブル板35を一つの高さについて1枚のみ使用しているが、これには限られず図5に二点鎖線で示すように2枚のテーブル板35の直線部同士を合わせるように設置しても良い。この場合、長手部材2または長手部材3を中心とする円形状のテーブルを得ることができる。
【0035】
また、上述した実施形態では半円形状のテーブル板35の直線部に段形状の切り欠き36を形成しているが、これには限られず図10に示すように直線部の中央にV字状の切り欠き36を形成しても良い。この場合も、2つの支持具34によりテーブル板35を支持することができると共に、2枚のテーブル板35の直線部同士を合わせて設置することもできる(同図中、二点鎖線)。
【0036】
さらに、上述した実施形態ではテーブル板35を半円形状にしているが、これには限られず図11に示すように中心角90度の扇形状であると共に頂角に長手部材2,3が係合する切り欠き36を形成したものとしても良い。この場合、扇形の頂角部分に長手部材2,3が位置するテーブルを得ることができるので、例えば同図に示すように支持柱1がベランダの角に位置して支持柱1から内側に90度の範囲のみスペースがある場合でもテーブルを設置することができる。
【0037】
そして、上述した実施形態では支持具34としてL字アングルを使用しているが、これには限られず他の形状のものを使用しても良い。
【0038】
また、上述した実施形態では、支持柱1にテント11や物干し竿のブラケット10を取り付けているが、これには限られず例えばプランターや目隠し板や各種の部材あるいはその取付部材を取り付けることができる。また、本実施形態では支持柱1をベランダに鉛直に設置しているが、これには限られず室内に設置したり、あるいは向かい合った壁面の間に水平になるように設置しても良い。さらに、本実施形態では端部材6を上側にして設置しているが、これには限られず端部材6を下側にして設置しても良い。
【0039】
そして、本実施形態では端部材6が揺動可能な揺動板17およびゴム板18により構造物4に接触するようにしているが、これには限られず図12に示すように摺動軸14に揺動不能に固定した固定板29およびゴム板18により構造物4に接触するようにしても良い。この場合、端部材6の構造を簡易化できる。
【0040】
また、上述した実施形態では上側の長手部材2を構造物4に押圧するときに端部材6を介在するようにしているが、これには限られず図13に示すように端部材6が長手部材2に完全に入り込むようにして長手部材2が構造物4に直接当接するようにしても良い。すなわち、この支持柱1では、2つの長手部材2,3はいずれも構造物4に接触可能であり、また一方の長手部材2に設けられた端部材6は当該長手部材2に対して長手方向に摺動可能であると共に該長手部材2の先端から突出した状態(図13(A))と該長手部材2に収容される状態(同図(B))とに変位するものとしている。
【0041】
この支持柱1では上側の長手部材2の端部に受部30が取り付けられている。この受部30は構造物4に直接接触可能であると共に、端部材6を完全に収容する空間31を有している。そして、この支持柱1は仮止め状態では、図13(A)に示すように端部材6のみが接触し長手部材2は接触しない。ここで、長手部材2を更に伸長させると同図(B)に示すように端部材6が長手部材2の受部30に収容されて受部30が構造物4に直接接触するようになる。この場合、伸長された長手部材2が構造物4に直接当接することになるので、取り付け後の支持柱1の安定性を高めることができる。
【0042】
また、上述した各実施形態では、付勢手段7として引っ張りコイルばねを使用しているが、これには限られず圧縮コイルばねを使用するようにしても良い。この場合、長手部材2の内部に固定板を設けて、摺動軸14と固定板との間で付勢手段7を圧縮することにより端部材6の抗力を得るようにする。
【0043】
さらに、上述した各実施形態では長手部材2,3をいずれも角パイプ形状としているが、これには限られず例えば図14に示すように上側の長手部材2を角パイプ形状、下側の長手部材3を丸パイプ形状としたり、あるいは図示してないが上側の長手部材2を丸パイプ形状、下側の長手部材3を角パイプ形状としたり、若しくは各長手部材2,3を丸パイプ形状とすることができる。図14に示すように上側の長手部材2を角パイプ形状、下側の長手部材3を丸パイプ形状とするときは、上側の長手部材2の回転を防止するために、下側の長手部材3の内部に上側の長手部材2の角部を案内する案内レール32を設けるようにする。
【0044】
そして、上述した各実施形態では固定機構5の操作部9の回転軸25が長手部材3に隠れているが、これには限られず図15に示すように長手部材3から突出していても良い。また、上述した各実施形態では操作部9のハンドル26は着脱可能にしているが、これには限られず取り付けられたままであっても良い。さらに、上述した各実施形態ではハンドル26の回転中心は長手方向と直交する方向としているが、これには限られず長手方向と平行にしたり、あるいは直交と平行以外の角度であっても良い。このため、設置場所や設置角度に応じて最適な操作を行えるハンドル25を設けることができる。
【0045】
また、上述した各実施形態ではジャッキ部8は雌ねじ部21を長手部材に固定して雄ねじ部22を回転させているが、これには限られず雌ねじ部21を回転して雄ねじ部22を長手部材に固定するようにしても良い。さらに、上述した各実施形態では固定機構5のジャッキ部8としてねじジャッキを採用しているが、これには限られず例えばラック・ピニオンを利用するジャッキを採用しても良い。このため、設計の自由度を高めることができる。
【0046】
また、上述した実施形態では下側の長手部材3の接地部材27は長手部材3の内側に入り込んでいるが、これには限られず図16に示すように長手部材3の外側に嵌合しても良く、また図17に示すように長手方向に沿った補強板33を有するようにしても良い。
【0047】
更に、本実施形態では、支持柱1として、固定機構5を備える2本の長手部材2,3から成る伸縮可能な支柱を採用しているが、これに特に限定されるものではなく、1本の長手部材から成る支柱の少なくとも一端、好ましくは両端に調整ねじ機構(図示省略)を取付可能として、この調整ねじ機構を出し入れさせることによってベランダの床と屋根との間に固定可能とする支柱を採用することも可能である。そして、この支柱の周面にテーブル板35などを取り付けるようにすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1および2記載の支持柱によれば、構造物の間に支持柱を突っ張らせて取り付け、この支持柱に物干し竿やプランター等を設置することができるので、構造物に穴を開けること無く設置することができるようになる。このため、設置の際に穴開け作業が不要になって作業性を高めることができると共に、ブラケット等を取り外した後に穴が残らないので美観を良好に維持できる。
【0049】
また、ジャッキ部を利用して支持柱を伸長することにより構造物の間に設置できるので、各長手部材を構造物の間で突っ張るように手で力を与えながら固定する必要が無く、支持柱の設置作業を容易化することができると共に強い支持力をえることができる。
【0050】
しかも、ジャッキ部を緩めれば支持柱を容易に取り外すことができるので、支持柱の設置位置を変更するときや引越しの際などの作業性を高めることができる。
【0051】
さらに、付勢手段の付勢力により支持柱を構造物の間に仮止めすることができるので、支持柱を仮止めした状態で支持柱の設置位置や傾きの微調整を行うことができ、支持柱の位置決めを容易に行うことができる。
【0052】
そして、長手部材の一部には少なくとも2箇所の支持具で支持されたテーブル板が設けられているので、支持柱をテーブルとして利用することができる。よって、従来のように支持柱とは別個のテーブルを用意することなく支持柱のテーブル板に鉢植えやプランタ等を載置することができるので、省スペース化を図ることができる。また、テーブル板は少なくとも2箇所の支持具で支持されているので、十分な取付強度および安定性を得ることができる。このため、鉢植えやプランタ等の比較的重いものであっても支持することができる。
【0053】
特に請求項1記載の支持柱では、伸長された長手部材と構造物との間に端部材が介在されているので、支持柱を本支持するときに使用される端部材を利用して仮止めを行うことができ、仮止め時の支持柱の安定性を高めることができる。また、請求項2記載の支持柱では、伸長された長手部材は構造物に直接当接しているので、取り付け後の支持柱の安定性を高めることができる。
【0054】
そして、請求項3記載の支持柱によれば、テーブル板を1枚のみ使用すれば半円形状のテーブルを得ることができる。このため、各支持柱の片側180度のみに空きスペースがあるときに、当該空きスペースに向けて半円形状のテーブルを設けることができる。また、2枚のテーブル板の直線部同士を合わせるように設置すれば長手部材を中心とする円形状のテーブルを得ることができる。
【0055】
さらに、請求項4記載の支持柱によれば、扇形の頂角部分に長手部材が位置するテーブルを得ることができる。このため、支持柱がベランダの角に位置して支持柱から内側に90度の範囲のみスペースがある場合でもテーブルを設置することができる。
【0056】
そして、請求項5記載の支持柱によれば、ジャッキ部がねじジャッキであるので、操作部を小さい力で操作しても支持柱の強い突っ張り力を得ることができる。また、操作部の回転中心の方向は支持柱の伸長方向と異なるようになるので、操作部の可動範囲を大きくでき、操作性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持柱の一実施形態を示す縦断面側面図である。
【図2】支持柱の上端部を示す縦断面側面図である。
【図3】支持柱をベランダの天井と床との間に設置した状態を示す縦断面側面図である。
【図4】図1のIV−IV線で切断した状態を示す平面図である。
【図5】テーブル板を示す斜視図である。
【図6】半円形状のテーブル板を備えた支持柱がベランダに設置された状態を示す平面図である。
【図7】端部材を示す縦断面側面図である。
【図8】支持柱を取り付ける手順を示す側面図であり、(A)は支持柱の全長が構造物の間隔よりも短いとき、(B)は端部材が構造物に当接したとき、(C)は上側の長手部材が端部材に当接したとき、(D)は支持柱に適切な突っ張り力を与えてハンドルを取り外したときである。
【図9】接地部材を示す縦断面側面図である。
【図10】テーブル板の他の実施形態を示す平面図である。
【図11】中心角が90度の扇形のテーブル板を備えた支持柱がベランダに設置された状態を示す平面図である。
【図12】端部材の他の例を示す縦断面側面図である。
【図13】端部材の別の例を示す縦断面側面図であり、(A)は端部材のみが構造物に当接したとき、(B)は上側の長手部材が構造物に当接したときである。
【図14】上側の長手部材が角パイプ形状、下側の長手部材が丸パイプ形状である支持柱の横断面平面図である。
【図15】固定機構の他の例の主要部を示す縦断面側面図である。
【図16】接地部材の他の例を示す縦断面側面図である。
【図17】接地部材の別の例を示す縦断面側面図である。
【符号の説明】
1 支持柱
2 上側の長手部材
3 下側の長手部材
4 構造物
5 固定機構
6 端部材
7 付勢手段
8 ジャッキ部
9 操作部
21 雌ねじ部
22 雄ねじ部
24 傘歯車
34 支持具
35 テーブル板
36 切り欠き

Claims (5)

  1. 長手方向に互いに摺動可能な2つの長手部材と、各長手部材が建築物の構造物の間で突っ張った状態で前記長手部材同士を相対的に固定する固定機構とを備えた支持柱において、前記長手部材のうちの一方は、該長手部材に対して長手方向に摺動可能であると共に該長手部材の先端から突出した状態と該長手部材に押し込まれて該長手部材の押圧力を直接受けて前記構造物に伝達する状態とに変位する端部材と、該端部材を前記構造物に押圧する方向に付勢する付勢手段とを備えて、尚かつ前記固定機構は前記長手部材を摺動して伸長させるジャッキ部と該ジャッキ部を操作する操作部とを備えて、さらに前記長手部材の一部に少なくとも2箇所の支持具で支持されたテーブル板を備えることを特徴とする支持柱。
  2. 長手方向に互いに摺動可能な2つの長手部材と、各長手部材が建築物の構造物の間で突っ張った状態で前記長手部材同士を相対的に固定する固定機構とを備えた支持柱において、前記長手部材はいずれも前記構造物に接触可能であり、前記長手部材のうちの一方は、該長手部材に対して長手方向に摺動可能であると共に該長手部材の先端から突出した状態と該長手部材に収容される状態とに変位する端部材と、該端部材を前記構造物に押圧する方向に付勢する付勢手段とを備えて、尚かつ前記固定機構は、前記長手部材を摺動して伸長させるジャッキ部と該ジャッキ部を操作する操作部とを備えて、さらに前記長手部材の一部に少なくとも2箇所の支持具で支持されたテーブル板を備えることを特徴とする支持柱。
  3. 前記テーブル板は半円形状であると共に曲率中心に前記長手部材が係合する切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の支持柱。
  4. 前記テーブル板は中心角90度の扇形状であると共に頂角に前記長手部材が係合する切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の支持柱。
  5. 前記ジャッキ部は、一方の前記長手部材に回転不能に固定される雌ねじ部と、他方の前記長手部材に回転可能に取り付けられると共に前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部とを備えると共に、前記雄ねじ部と前記操作部とを連結する傘歯車が設けられていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか記載の支持柱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100802001B1 (ko) 2007-04-11 2008-02-12 삼성정밀공업 주식회사 조립식가구의 기둥 고정 장치
JP2014025210A (ja) * 2012-07-24 2014-02-06 Hiroaki Ishihara 太陽光発電パネル用架台の施工方法
JP2020065900A (ja) * 2018-10-19 2020-04-30 株式会社Ymek パラソル

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