JP2004065385A - 遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機に使用された合成樹脂製部品を、情報表示用のシールや印刷塗料を剥がす等の手間を掛けず、容易にリサイクル可能とする。
【解決手段】情報表示を望む合成樹脂製部品71と同一材料により、その合成樹脂製部品71に対して全部が着脱自在に、又は一部を残して分離可能に形成された板状表示部材11を合成樹脂製部品71に取着することで、その板状表示部材11の要部にある情報表示面11aに付された表示情報12,13により合成樹脂製部品71への情報表示を行うようにする。合成樹脂製部品71のリサイクル時、表示情報12,13は板状表示部材11の全部又は要部と共に合成樹脂製部品71から廃除できる。
【選択図】 図1
【解決手段】情報表示を望む合成樹脂製部品71と同一材料により、その合成樹脂製部品71に対して全部が着脱自在に、又は一部を残して分離可能に形成された板状表示部材11を合成樹脂製部品71に取着することで、その板状表示部材11の要部にある情報表示面11aに付された表示情報12,13により合成樹脂製部品71への情報表示を行うようにする。合成樹脂製部品71のリサイクル時、表示情報12,13は板状表示部材11の全部又は要部と共に合成樹脂製部品71から廃除できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機の合成樹脂製部品を容易にリサイクル(再原料化)可能とした遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機等の遊技機の構成部品を合成樹脂製とすることが多くなっている。例えば、パチンコ機裏面側に取り付けられる電源基板、主基板、音声制御基板、ランプ制御基板や発射制御基板のような各種基板のケースやカバー、あるいは裏カバー、裏セット枠等を構成する部品は、殆どが合成樹脂製となっている。
また、このような電源基板、主基板、音声制御基板等の基板には、その基板の保守点検や修理時等の便宜のため、電気的な極性や入出力の別等、各端子の説明を内容とする文字、数字、記号、図等からなる情報が各基板のケース(合成樹脂製部品)面を利用して表示されることが多い。
大きなケースの場合には、表示できる面が広いことから、そのケースに収納される基板等とは直接関係のない情報、例えば遊技機のメーカ名、機種名、製造番号等の情報も表示されることが多い。このような情報の表示は、上記ケースやカバー(合成樹脂製部品)の表面に、各情報が印刷されたシールを貼ったり、直接、各情報を印刷することによって行われている。
【0003】
図7は、このような情報表示の一例を示すパチンコ機裏面図で、図中71は四角箱状の合成樹脂製の主基板ケースである。ここでは、主基板ケース71に、「主基板」、「電圧AC24V」というケース収納物名とその電源電圧を表す文字印刷72が施され、また、「坊ちゃん黄門」というパチンコ機種名を印刷した文字シール73が貼られることにより、情報表示を行った例を示している。
図示しないが、裏カバーや裏セット枠についても、製造年月日等の情報が表示されることが多く、この場合も、それらの情報は裏カバーや裏セット枠(合成樹脂製部品)の表面に、その情報が印刷されたシールを貼ったり、直接、その情報を印刷することが多い。
【0004】
ところで、近年、資源の枯渇問題や環境保護の観点から多くの分野においてリサイクルが叫ばれてきているが、このことは、遊技機製造、供給分野においても例外ではない。
パチンコ機等の遊技機に使用されている合成樹脂製部品について述べれば、このような遊技機は日光(紫外線)の当たらない屋内に設置されるので、そこに使用されている合成樹脂製部品の劣化は少なく、また、機種毎のライフサイクルも比較的短いのでリサイクル材料として好適である。したがって、遊技機に使用されている合成樹脂製部品のリサイクルは大いに推進されることが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述したように、遊技機の合成樹脂製部品には、各種情報が印刷されたシールが貼られていたり、各種情報が印刷されたりしている。
合成樹脂製品のリサイクルには、材質の揃った合成樹脂製品を細かく破砕する工程があるが、この時、上記シールが貼られたままであったり、印刷がされたままであると、再生された樹脂の品質が低下してしまう。
そこで従来は、遊技機の合成樹脂製部品に貼られた各種情報表示用のシールや印刷塗料を剥がしたり、削り取ったりしていたが、この作業に著しく手間がかかり、このため、容易にリサイクルを可能にする情報表示方法が要望されていた。
【0006】
本発明は、上記のような要望に鑑みなされたもので、遊技機に使用された合成樹脂製部品を、手間のかかる作業を経ることなく、容易にリサイクル可能とした遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法に係る発明は、情報表示対象の合成樹脂製部品と同一材料により、その合成樹脂製部品に対して全部が着脱自在に、又はその合成樹脂製部品に取着後、その合成樹脂製部品と結合する一部を残して分離可能に形成された板状表示部材を前記合成樹脂製部品に取着することにより、その板状表示部材の情報表示面に付された表示情報によって前記合成樹脂製部品への情報表示を行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明による遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法の第1実施例の説明図で、図中71は、図7と同様に四角箱状の合成樹脂製の主基板ケースである。この主基板ケース71は、パチンコ機裏面において、図示しない主基板を覆い収納しているが、この図1では、主基板ケース71のみをパチンコ機裏面から取り出して示している。
この例では、主基板ケース71と同一材料により、またこの主基板ケース71に対して全部が着脱自在に形成された薄板状表示部材11を主基板ケース71に取着することにより、主基板ケース71への情報表示が行われる。すなわち、薄板状表示部材11の情報表示面11aには、「主基板」、「電源電圧AC24V」というケース収納物名とその電源電圧を表す文字印刷12が施され、また、「坊ちゃん黄門」というパチンコ機種名を印刷した文字シール13が貼られており、これら文字印刷12、文字シール13(表示情報)によって情報表示が行われている。
上記文字印刷12の実施や文字シール13の貼付けは、薄板状表示部材11が主基板ケース71へ取着される前であっても、後であってもよいが、通常、文字印刷12の実施は薄板状表示部材11が主基板ケース71へ取着される前がよい。文字シール13の貼付けは、薄板状表示部材11が主基板ケース71へ取着される前、後を問わない。
【0009】
上述したように、薄板状表示部材11は主基板ケース71に対して全部が着脱自在であるが、これは、例えば薄板状表示部材11に細径の円柱状の凸部11bを一体成形しておく。そして、主基板ケース71には上記凸部11bの径よりも僅かに小径の穴74を穿設しておき、この穴74に上記凸部11bを圧入、離脱自在とすることによりなされている。凸部11b及び穴74は、複数組、ここでは3組形成されている。
図2は、凸部11b及び穴74を用いて薄板状表示部材11が主基板ケース71に取着された状態を例示する。
【0010】
パチンコ機が廃棄されることになり、主基板ケース71がリサイクルに回される際には、薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させる。分離は、凸部11b,穴74近傍において、薄板状表示部材11及び主基板ケース71相互間にバール状の工具(図示せず)を差し込み、薄板状表示部材11取着時とは逆方向の力を加え、上記凸部11bを穴74から離脱させることにより行われる。薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させれば、主基板ケース71には文字印刷12や文字シール13は何の痕跡も残すことなく除去されることになる。したがって、文字印刷12や文字シール13を剥がしたり、削り取ったりする作業は無用となり、主基板ケース71を容易にリサイクルできる。
またこの第1実施例によれば、情報表示面11aに再度の印刷やシール貼りをすることにより、薄板状表示部材11のリユース(再使用)も可能である。
【0011】
なお、薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させた際に、凸部11bが穴74に残留しても、主基板ケース71のリサイクルに何ら支障を来たすものではない。凸部11bは、薄板状表示部材11の成形時、この薄板状表示部材11と一体に成形された、つまり主基板ケース71と同一材料により形成されたものだからである。したがって、凸部11bを穴74に残留させてしまうような方法、例えば凸部11bを切断するような方法により、薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させることも可能である。
【0012】
図3は本発明による情報表示方法の第2実施例の説明図である。
この例では、主基板ケース71に取着後、その主基板ケース71と結合する一部を残して切除(分離)可能に形成された薄板状表示部材31を用い、主基板ケース71への情報表示を行っている。
上記薄板状表示部材31は、情報表示面31aを有する表示部材本体31b、主基板ケース71への取付け代31c並びに、これら表示部材本体31b及び取付け代31cを連結する複数、例えば3つのランナ部31dを備え、主基板ケース71と同一材料により一体成形されている。ランナ部31dは、はさみやニッパ等の切断用工具(図示せず)を用いたときに容易に切断可能な形状、大きさ、例えば微小径、長さの円柱状に形成されている。
【0013】
この薄板状表示部材31は、溶着によって主基板ケース71に取着され、情報表示面31aに付された文字印刷12、文字シール13によって合成樹脂製部品である主基板ケース71への情報表示が行われる。
なお図中、斜線部75は薄板状表示部材31の主基板ケース71への溶着部を示す。
【0014】
パチンコ機が廃棄されることになり、主基板ケース71がリサイクルに回される際には、薄板状表示部材11の表示部材本体31bを主基板ケース71から分離させる。分離は、薄板状表示部材31のランナ部31dを切断し、表示部材本体31bを取付け代31cから除去させることにより行われる。
表示部材本体31bを主基板ケース71から分離させれば、主基板ケース71には文字印刷12や文字シール13は何の痕跡も残すことなく除去されることになる。したがって、上述第1実施例と同様に、主基板ケース71を容易にリサイクルできる。
この例では、上記分離の際に、図4に示すように取付け代31cが主基板ケース71に残留するが、主基板ケース71のリサイクルに何ら支障を来たすものではない。取付け代31cは、表示部材本体31bの成形時、この表示部材本体31bと一体に成形された、つまり主基板ケース71と同一材料により形成されたものだからである。
【0015】
図5は本発明による情報表示方法の第3実施例の説明図である。
この例も、上述第2実施例と同様に、主基板ケース71に取着後、その主基板ケース71と結合する一部を残して切除可能に形成された薄板状表示部材31を用い、主基板ケース71への情報表示を行っている。
上記薄板状表示部材31は、ここでは上述第2実施例と同様の表示部材本体31b、取付け代31c及びランナ部31dに加えて止め具31eを備え、主基板ケース71と同一材料により一体成形されている。
上記止め具31eは、上記取付け代31cの裏面左右位置に、各々中央に割溝が形成されたきのこ状に突出形成され、主基板ケース71に穿設された穴76に圧入可能である。図6は、穴76に圧入後の止め具31e部分を図5の上方から拡大して示す断面図である。
【0016】
この薄板状表示部材31は、止め具31eの主基板ケース71の穴76への圧入によって主基板ケース71に取着され、情報表示面31aに付された文字印刷12、文字シール13によって合成樹脂製部品である主基板ケース71への情報表示が行われる。
【0017】
パチンコ機が廃棄されることになり、主基板ケース71がリサイクルに回される際には、薄板状表示部材11の表示部材本体31bを主基板ケース71から分離させる。分離は、上述第2実施例の場合と同様にランナ部31dの切断により行われる。
表示部材本体31bを分離すれば、主基板ケース71には文字印刷12や文字シール13は全て除去され、主基板ケース71は容易にリサイクル可能となる。この例においても、上記分離の際に、取付け代31cが主基板ケース71に残留するが、上述第2実施例の場合と同様、取付け代31cは主基板ケース71と同一材料により形成されているので、主基板ケース71のリサイクルに支障を来たさない。
【0018】
なお、上述第1〜第3実施例においては、いずれも本発明を、パチンコ機裏面側に取り付けられた合成樹脂製部品(主基板ケース71)への情報表示に適用した場合について述べたが、これのみに限定されることはない。パチンコ機正面側、例えば遊技盤面に取り付けられた合成樹脂製部品への情報表示に本発明を適用してもよい。
また上掲図において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように本発明では、情報表示を望む合成樹脂製部品と同一材料により、その合成樹脂製部品に対して全部が着脱自在に、又は一部を残して分離可能に形成された板状表示部材を合成樹脂製部品に取着することで、その板状表示部材の情報表示面に付された表示情報によって合成樹脂製部品への情報表示を行うようにした。
これによれば、遊技機に使用された合成樹脂製部品を、情報表示用のシールや印刷塗料を剥がしたり、削り取る等の手間のかかる作業を経ることなく、容易にリサイクル可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報表示方法の第1実施例の説明図である。
【図2】図1中の薄板状表示部材が主基板ケースに取着された状態を例示する図である。
【図3】本発明による情報表示方法の第2実施例の説明図である。
【図4】同上第2実施例において薄板状表示部材の取付け代が主基板ケースに残留した状態を例示する図である。
【図5】本発明による情報表示方法の第3実施例の説明図である。
【図6】同上第3実施例において主基板ケースの穴に薄板状表示部材の止め具が圧入された後の状態を示す拡大断面図である。
【図7】従来技術を示すパチンコ機裏面図である。
【符号の説明】
11,31 薄板状表示部材(板状表示部材)
11a,31a 情報表示面
12 文字印刷(表示情報)
13 文字シール(表示情報)
71 主基板ケース(合成樹脂製部品)
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機の合成樹脂製部品を容易にリサイクル(再原料化)可能とした遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機等の遊技機の構成部品を合成樹脂製とすることが多くなっている。例えば、パチンコ機裏面側に取り付けられる電源基板、主基板、音声制御基板、ランプ制御基板や発射制御基板のような各種基板のケースやカバー、あるいは裏カバー、裏セット枠等を構成する部品は、殆どが合成樹脂製となっている。
また、このような電源基板、主基板、音声制御基板等の基板には、その基板の保守点検や修理時等の便宜のため、電気的な極性や入出力の別等、各端子の説明を内容とする文字、数字、記号、図等からなる情報が各基板のケース(合成樹脂製部品)面を利用して表示されることが多い。
大きなケースの場合には、表示できる面が広いことから、そのケースに収納される基板等とは直接関係のない情報、例えば遊技機のメーカ名、機種名、製造番号等の情報も表示されることが多い。このような情報の表示は、上記ケースやカバー(合成樹脂製部品)の表面に、各情報が印刷されたシールを貼ったり、直接、各情報を印刷することによって行われている。
【0003】
図7は、このような情報表示の一例を示すパチンコ機裏面図で、図中71は四角箱状の合成樹脂製の主基板ケースである。ここでは、主基板ケース71に、「主基板」、「電圧AC24V」というケース収納物名とその電源電圧を表す文字印刷72が施され、また、「坊ちゃん黄門」というパチンコ機種名を印刷した文字シール73が貼られることにより、情報表示を行った例を示している。
図示しないが、裏カバーや裏セット枠についても、製造年月日等の情報が表示されることが多く、この場合も、それらの情報は裏カバーや裏セット枠(合成樹脂製部品)の表面に、その情報が印刷されたシールを貼ったり、直接、その情報を印刷することが多い。
【0004】
ところで、近年、資源の枯渇問題や環境保護の観点から多くの分野においてリサイクルが叫ばれてきているが、このことは、遊技機製造、供給分野においても例外ではない。
パチンコ機等の遊技機に使用されている合成樹脂製部品について述べれば、このような遊技機は日光(紫外線)の当たらない屋内に設置されるので、そこに使用されている合成樹脂製部品の劣化は少なく、また、機種毎のライフサイクルも比較的短いのでリサイクル材料として好適である。したがって、遊技機に使用されている合成樹脂製部品のリサイクルは大いに推進されることが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述したように、遊技機の合成樹脂製部品には、各種情報が印刷されたシールが貼られていたり、各種情報が印刷されたりしている。
合成樹脂製品のリサイクルには、材質の揃った合成樹脂製品を細かく破砕する工程があるが、この時、上記シールが貼られたままであったり、印刷がされたままであると、再生された樹脂の品質が低下してしまう。
そこで従来は、遊技機の合成樹脂製部品に貼られた各種情報表示用のシールや印刷塗料を剥がしたり、削り取ったりしていたが、この作業に著しく手間がかかり、このため、容易にリサイクルを可能にする情報表示方法が要望されていた。
【0006】
本発明は、上記のような要望に鑑みなされたもので、遊技機に使用された合成樹脂製部品を、手間のかかる作業を経ることなく、容易にリサイクル可能とした遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法に係る発明は、情報表示対象の合成樹脂製部品と同一材料により、その合成樹脂製部品に対して全部が着脱自在に、又はその合成樹脂製部品に取着後、その合成樹脂製部品と結合する一部を残して分離可能に形成された板状表示部材を前記合成樹脂製部品に取着することにより、その板状表示部材の情報表示面に付された表示情報によって前記合成樹脂製部品への情報表示を行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明による遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法の第1実施例の説明図で、図中71は、図7と同様に四角箱状の合成樹脂製の主基板ケースである。この主基板ケース71は、パチンコ機裏面において、図示しない主基板を覆い収納しているが、この図1では、主基板ケース71のみをパチンコ機裏面から取り出して示している。
この例では、主基板ケース71と同一材料により、またこの主基板ケース71に対して全部が着脱自在に形成された薄板状表示部材11を主基板ケース71に取着することにより、主基板ケース71への情報表示が行われる。すなわち、薄板状表示部材11の情報表示面11aには、「主基板」、「電源電圧AC24V」というケース収納物名とその電源電圧を表す文字印刷12が施され、また、「坊ちゃん黄門」というパチンコ機種名を印刷した文字シール13が貼られており、これら文字印刷12、文字シール13(表示情報)によって情報表示が行われている。
上記文字印刷12の実施や文字シール13の貼付けは、薄板状表示部材11が主基板ケース71へ取着される前であっても、後であってもよいが、通常、文字印刷12の実施は薄板状表示部材11が主基板ケース71へ取着される前がよい。文字シール13の貼付けは、薄板状表示部材11が主基板ケース71へ取着される前、後を問わない。
【0009】
上述したように、薄板状表示部材11は主基板ケース71に対して全部が着脱自在であるが、これは、例えば薄板状表示部材11に細径の円柱状の凸部11bを一体成形しておく。そして、主基板ケース71には上記凸部11bの径よりも僅かに小径の穴74を穿設しておき、この穴74に上記凸部11bを圧入、離脱自在とすることによりなされている。凸部11b及び穴74は、複数組、ここでは3組形成されている。
図2は、凸部11b及び穴74を用いて薄板状表示部材11が主基板ケース71に取着された状態を例示する。
【0010】
パチンコ機が廃棄されることになり、主基板ケース71がリサイクルに回される際には、薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させる。分離は、凸部11b,穴74近傍において、薄板状表示部材11及び主基板ケース71相互間にバール状の工具(図示せず)を差し込み、薄板状表示部材11取着時とは逆方向の力を加え、上記凸部11bを穴74から離脱させることにより行われる。薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させれば、主基板ケース71には文字印刷12や文字シール13は何の痕跡も残すことなく除去されることになる。したがって、文字印刷12や文字シール13を剥がしたり、削り取ったりする作業は無用となり、主基板ケース71を容易にリサイクルできる。
またこの第1実施例によれば、情報表示面11aに再度の印刷やシール貼りをすることにより、薄板状表示部材11のリユース(再使用)も可能である。
【0011】
なお、薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させた際に、凸部11bが穴74に残留しても、主基板ケース71のリサイクルに何ら支障を来たすものではない。凸部11bは、薄板状表示部材11の成形時、この薄板状表示部材11と一体に成形された、つまり主基板ケース71と同一材料により形成されたものだからである。したがって、凸部11bを穴74に残留させてしまうような方法、例えば凸部11bを切断するような方法により、薄板状表示部材11を主基板ケース71から分離させることも可能である。
【0012】
図3は本発明による情報表示方法の第2実施例の説明図である。
この例では、主基板ケース71に取着後、その主基板ケース71と結合する一部を残して切除(分離)可能に形成された薄板状表示部材31を用い、主基板ケース71への情報表示を行っている。
上記薄板状表示部材31は、情報表示面31aを有する表示部材本体31b、主基板ケース71への取付け代31c並びに、これら表示部材本体31b及び取付け代31cを連結する複数、例えば3つのランナ部31dを備え、主基板ケース71と同一材料により一体成形されている。ランナ部31dは、はさみやニッパ等の切断用工具(図示せず)を用いたときに容易に切断可能な形状、大きさ、例えば微小径、長さの円柱状に形成されている。
【0013】
この薄板状表示部材31は、溶着によって主基板ケース71に取着され、情報表示面31aに付された文字印刷12、文字シール13によって合成樹脂製部品である主基板ケース71への情報表示が行われる。
なお図中、斜線部75は薄板状表示部材31の主基板ケース71への溶着部を示す。
【0014】
パチンコ機が廃棄されることになり、主基板ケース71がリサイクルに回される際には、薄板状表示部材11の表示部材本体31bを主基板ケース71から分離させる。分離は、薄板状表示部材31のランナ部31dを切断し、表示部材本体31bを取付け代31cから除去させることにより行われる。
表示部材本体31bを主基板ケース71から分離させれば、主基板ケース71には文字印刷12や文字シール13は何の痕跡も残すことなく除去されることになる。したがって、上述第1実施例と同様に、主基板ケース71を容易にリサイクルできる。
この例では、上記分離の際に、図4に示すように取付け代31cが主基板ケース71に残留するが、主基板ケース71のリサイクルに何ら支障を来たすものではない。取付け代31cは、表示部材本体31bの成形時、この表示部材本体31bと一体に成形された、つまり主基板ケース71と同一材料により形成されたものだからである。
【0015】
図5は本発明による情報表示方法の第3実施例の説明図である。
この例も、上述第2実施例と同様に、主基板ケース71に取着後、その主基板ケース71と結合する一部を残して切除可能に形成された薄板状表示部材31を用い、主基板ケース71への情報表示を行っている。
上記薄板状表示部材31は、ここでは上述第2実施例と同様の表示部材本体31b、取付け代31c及びランナ部31dに加えて止め具31eを備え、主基板ケース71と同一材料により一体成形されている。
上記止め具31eは、上記取付け代31cの裏面左右位置に、各々中央に割溝が形成されたきのこ状に突出形成され、主基板ケース71に穿設された穴76に圧入可能である。図6は、穴76に圧入後の止め具31e部分を図5の上方から拡大して示す断面図である。
【0016】
この薄板状表示部材31は、止め具31eの主基板ケース71の穴76への圧入によって主基板ケース71に取着され、情報表示面31aに付された文字印刷12、文字シール13によって合成樹脂製部品である主基板ケース71への情報表示が行われる。
【0017】
パチンコ機が廃棄されることになり、主基板ケース71がリサイクルに回される際には、薄板状表示部材11の表示部材本体31bを主基板ケース71から分離させる。分離は、上述第2実施例の場合と同様にランナ部31dの切断により行われる。
表示部材本体31bを分離すれば、主基板ケース71には文字印刷12や文字シール13は全て除去され、主基板ケース71は容易にリサイクル可能となる。この例においても、上記分離の際に、取付け代31cが主基板ケース71に残留するが、上述第2実施例の場合と同様、取付け代31cは主基板ケース71と同一材料により形成されているので、主基板ケース71のリサイクルに支障を来たさない。
【0018】
なお、上述第1〜第3実施例においては、いずれも本発明を、パチンコ機裏面側に取り付けられた合成樹脂製部品(主基板ケース71)への情報表示に適用した場合について述べたが、これのみに限定されることはない。パチンコ機正面側、例えば遊技盤面に取り付けられた合成樹脂製部品への情報表示に本発明を適用してもよい。
また上掲図において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように本発明では、情報表示を望む合成樹脂製部品と同一材料により、その合成樹脂製部品に対して全部が着脱自在に、又は一部を残して分離可能に形成された板状表示部材を合成樹脂製部品に取着することで、その板状表示部材の情報表示面に付された表示情報によって合成樹脂製部品への情報表示を行うようにした。
これによれば、遊技機に使用された合成樹脂製部品を、情報表示用のシールや印刷塗料を剥がしたり、削り取る等の手間のかかる作業を経ることなく、容易にリサイクル可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報表示方法の第1実施例の説明図である。
【図2】図1中の薄板状表示部材が主基板ケースに取着された状態を例示する図である。
【図3】本発明による情報表示方法の第2実施例の説明図である。
【図4】同上第2実施例において薄板状表示部材の取付け代が主基板ケースに残留した状態を例示する図である。
【図5】本発明による情報表示方法の第3実施例の説明図である。
【図6】同上第3実施例において主基板ケースの穴に薄板状表示部材の止め具が圧入された後の状態を示す拡大断面図である。
【図7】従来技術を示すパチンコ機裏面図である。
【符号の説明】
11,31 薄板状表示部材(板状表示部材)
11a,31a 情報表示面
12 文字印刷(表示情報)
13 文字シール(表示情報)
71 主基板ケース(合成樹脂製部品)
Claims (1)
- 情報表示対象の合成樹脂製部品と同一材料により、その合成樹脂製部品に対して全部が着脱自在に、又はその合成樹脂製部品に取着後、その合成樹脂製部品と結合する一部を残して分離可能に形成された板状表示部材を前記合成樹脂製部品に取着することにより、その板状表示部材の情報表示面に付された表示情報によって前記合成樹脂製部品への情報表示を行うことを特徴とする遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002226193A JP2004065385A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 遊技機の合成樹脂製部品への情報表示方法 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006006838A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Heiwa Corp | 制御回路基板を被覆する合成樹脂製の保護カバー |
JP2021132792A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002226193A patent/JP2004065385A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006006838A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Heiwa Corp | 制御回路基板を被覆する合成樹脂製の保護カバー |
JP4576169B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2010-11-04 | 株式会社平和 | 制御回路基板を被覆する合成樹脂製の保護カバー |
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