JP2004064167A - 携帯型情報処理装置 - Google Patents
携帯型情報処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004064167A JP2004064167A JP2002216014A JP2002216014A JP2004064167A JP 2004064167 A JP2004064167 A JP 2004064167A JP 2002216014 A JP2002216014 A JP 2002216014A JP 2002216014 A JP2002216014 A JP 2002216014A JP 2004064167 A JP2004064167 A JP 2004064167A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- setting
- notification
- unit
- area
- information processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Telephone Function (AREA)
Abstract
【課題】ユーザ自ら通知を制御する領域を設定することができずに、そのため、任意の地域、例えば病院等においては、着信音を消す設定を忘れて周囲に迷惑をかけたりする恐れがあり、使い勝手が悪いという問題点があった。
【解決手段】携帯型情報処理装置において、位置に関する情報を受信する受信手段と、所定の領域と該領域内の通知形態を設定する設定手段と、該受信手段により受信された位置に関する情報が該設定手段により設定された該領域内の場合に該設定手段により設定された通知形態で通知するように制御する制御手段を有するように構成すればよい。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯型情報処理装置において、位置に関する情報を受信する受信手段と、所定の領域と該領域内の通知形態を設定する設定手段と、該受信手段により受信された位置に関する情報が該設定手段により設定された該領域内の場合に該設定手段により設定された通知形態で通知するように制御する制御手段を有するように構成すればよい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが携帯し、通信を行うことが可能な携帯型情報処理装置、例えば、携帯電話、PHS、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)やページャ等に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、位置情報検出部により検出された位置情報が着信音を規制する地域(「着信報知規制地域」)内ならば、たとえリンガーを鳴らす設定になっていた場合でも、呼出音を発生させることなく光や振動に切り換えて通知することができる無線通信システムが提案され、例えば、特開2002−101454号等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術では、例えば、着信報知規制地域がコンサート会場である場合に、規制地域を設定するのはあくまでコンサート会場の管理人等であり、ユーザ自ら着信報知規制領域を設定するという着想はなされていない。そのため、当該コンサート会場以外の任意の地域、例えば病院等においては、着信音を消す設定を忘れて周囲に迷惑をかけたりする恐れがある。
【0004】
そこで、本発明は、携帯型情報処理装置における通知に関する使い勝手の向上を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、例えば、請求項1記載の如く、位置に関する情報を受信する受信手段と、所定の領域と該領域内の通知形態を設定する設定手段と、該受信手段により受信された位置に関する情報が該設定手段により設定された該領域内の場合に該設定手段により設定された通知形態で通知するように制御する制御手段とを有するように構成すればよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施例について説明する。ここでは、ユーザ自らが設定した通知が制御される位置範囲(以下「通知制御領域」)において着信音等の通知形態の設定を可能とする携帯電話について説明する。以下、図面において、同一の構成部については同符号を用いる。
【0007】
図1は、本実施例における携帯電話のハードウェア構成の1実施例を示すブロック図である。システムプロセッサ101は、後述する各機能手段の実現や各装置の制御を行う。ROM102は、前記システムプロセッサ101の制御プログラムを格納し、RAM103は、前記システムプロセッサ101のプログラムを実行する際に必要なデータ等を格納する。表示部104は、プログラムの実行結果や各種設定画面の表示を行う。入力部105は、ユーザからの各種要求を入力する。記憶部106は、着信音データ、知人の電話番号等の個人情報、実行するプログラム及びサーバより受信したデータ等を記憶する。音声入出力部107は、各種着信音、通話音声などを出力し、位置情報取得部108は、GPS衛星あるいは基地局などから端末の現在位置情報を取得する。通信部109は、サーバや基地局との通信を行い、振動部110は、各種通知を行うために端末に振動を発生させる。電源111により、携帯電話の各構成部が駆動される。
【0008】
図1の破線部内の構成図は、システムプロセッサ101をより詳細に表したものであり、以下説明する。電源制御部201は装置の電源111を用いて電源のON/OFFを制御し、表示制御部202は表示部104からの出力の動作/抑止を制御し、入力制御部203は入力部105からの入力の動作/抑止を制御し、発信制御部204は通信部109からの通話発信の動作/抑止を制御し、通話着信制御部205は通信部109からの通話着信の動作/抑止を制御し、メール着信制御部206は通信部109からのメール着信の動作/抑止を制御する。
【0009】
フォルダ制御部207は、ユーザの知人等の電話番号もしくはメールアドレスなどを入力部105からの指示により、例えば「会社関係」(207−1)「プライベート」(207−2)といったフォルダに分類する。ここで、フォルダ「会社関係」には会社の知人等の情報が格納、フォルダ「プライベート」にはプライベートの知人等の情報が格納される。
【0010】
振動発生制御部208は、着信通知を振動(バイブレータ)で行う振動部110を制御する。自動応答制御部209は着信通知を行わずに発信者に電話に出ることができない旨自動的に通知を行う。着信音選択制御部210は記憶部106より選択した音で着信を通知するかを設定する。
【0011】
設定テーブル211は通話着信時あるいはメール着信時に現在地における通知形態及び各機能の動作あるいは抑止情報をRAM103に格納したものであり、設定情報データベース212は、各通知制御領域と設定テーブルとを関連付けて、記憶部106に記憶されたものである。現在地情報取得部213は、通話着信時あるいはメール着信時に位置情報取得部108で検出したGPS衛星あるいは基地局から現在位置情報を取り込み、例えば、現在位置の緯度・経度情報に変換する演算処理を行う。動作設定制御部214は、現在地情報取得部213から入手した緯度・経度情報と、設定情報データベース212に保管されている設定情報の緯度・経度範囲を比較判定して、該当した設定情報を設定テーブル211に格納する。データベース設定部215は、設定情報データベースを設定するために動作するものであり、例えば、予め記憶部106に記憶された設定画面等を表示部104に出力したり、あるいは入力部105により当該設定画面を介して入力された信号を基に設定情報データベースの変更もしくは追加等を行うものである。
【0012】
次に、本実施例の全体的な処理フロー例を図2を用いて説明する。位置情報取得部108にて取得し演算処理によって得られた現在地の緯度・経度情報を記憶部106の現在地情報取得部213に格納する(S201)。そして、現在地情報取得部213にある現在地の緯度・経度情報を動作設定制御部214に取り込む(S202)。動作設定制御部214において、現在地の緯度・経度情報が設定情報データベース212に格納された通知制御領域のどこに含まれるか否かを検索する(S203)。検索の結果、現在地の緯度・経度情報が設定情報データベース212に格納された通知制御領域に含まれる場合は、当該設定情報データベースの設定情報を設定テーブル211に設定する(S204)。また、該当する通知制御領域が存在しない場合は、予め設定情報データベース212に記憶された基準となる設定情報(基準設定情報)を設定テーブル211に設定する(S205)。設定テーブル211の制御内容に基づいて、システムプロセッサ101は、各機能及び着信の通知形態の制御を行う(S206)。
【0013】
以下、上述した設定情報データベースをユーザが自ら設定することに関して図3〜5を用いて詳細に説明する。ここで、「会社」を示す領域は、緯度の範囲が北緯36度31分56秒106〜36度32分40秒198、経度の範囲が東経140度38分40秒791〜140度38分40秒793と緯度・経度情報で表され、この情報は予め携帯電話のGPS機能等を利用してユーザは分かっているものとする。
【0014】
図3は、本実施例における設定情報データベース作成の動作フローを示し、図4は、図3の動作フローに対応した設定画面例を表す。まず、ユーザが入力部105等により設定情報の作成指示を行う(S301)。入力部105により設定情報の作成指示信号がデータベース設定部215に入力されると、データベース設定部215は、予め記憶部106に記憶されていた設定画面を例えば、図4(1)〜(4)のように、通知制御領域の名称(S302)、当該通知制御領域の位置範囲(S303)、入力機能や電源機能及び表示機能等の各機能動作の設定(S304)、通話着信あるいはメール着信等の着信通知の設定画面を表示部104に表示部104に出力する(S305)。続いて、S306において、フォルダごとに設定するフォルダ設定(S307)かバイブモードで通知するようにする(S308)かを選択でき(図4(5))、フォルダ設定を選択した場合には、フォルダを選択し(図4(6))、そのフォルダに格納された人から着信があった場合に、着信通知を行わずに発信者に電話に出ることができない旨を自動的に通知を行う自動応答に設定するか、もしくはどの着信音パターンで通知するかを選択できるようにする(S309、図4(7))。以上により設定された情報は、記憶部106の設定情報データベース212に記憶される(S310、図4(9))。
【0015】
なお、図2及び図3のような順番で設定させるようにする必要は必ずしもなく、例えば、図4(10)のように、動作機能設定やフォルダ設定から行えるようにしてから、図4(11)のように、最後に通知制御領域を「会社」と設定するようにしてもよい。これにより、設定変更等を行いたい箇所から設定ができ、非常に便利である。
【0016】
図5は、図3及び4のような処理及び設定画面等を介して設定された設定情報データベース212の1例である。以下、図5を用いてシステムプロセッサ101の動作について詳細に説明する。取得した端末の位置情報が、通知制御領域「会社」(図5(2)のテーブル上段)内である場合、図5(3)のような、通話着信やメール着信における通知形態及び各機能の動作もしくは抑止を決定するテーブルが設定テーブル211として設定される。
【0017】
以下、システムプロセッサ101がこの設定テーブル211を基に各機能及び着信通知形態の制御することを説明する。
【0018】
入力機能「ON」なら制御信号「1」が入力制御部203に送られ、入力制御部203にて認識されると、入力部105により入力された信号は有効とし、入力機能「OFF」なら制御信号「0」が入力制御部203に送られ、入力制御部203にて認識されると、入力部105により入力された信号を無効とするように処理される。
【0019】
ここでは、フォルダ1「会社関係」とフォルダ2「プライベート」それぞれに対して、自動応答制御あるいは着信音を選択可能としている。まず、着信があった場合に着信相手の電話番号等がフォルダ制御部207により分類されたどのフォルダに属しているかをフォルダ制御部207は判定する。該当するフォルダにおいて自動応答制御が「ON」の場合には、自動応答制御部209により、予め記憶部106に記憶されたメッセージ等で発信者に電話に出ることができない旨が音声若しくは文字で通知され、「OFF」の場合には、上記のような自動応答を行わないように制御される。
【0020】
着信音の欄のアルファベットは、記憶部106に記憶された複数の着信音パターンのうち1パターンを意味し、例えば、入力部105により通話の着信音として「A」が選択された場合に、着信音選択制御部210は、着信通知音としてアラーム「A」(210−1)を設定する。そして、通信部109により通話着信があったと判断された場合に、通信部109によりその旨が着信音選択制御部210に通知され、通知を受けた着信音選択制御部210は、設定された着信通知音Aを鳴らすように制御される。通話音の欄が「OFF」の場合は、着信音選択制御部210は、着信があった場合でも着信音で通知しないように制御される。
【0021】
また、通話着信時あるいはメール着信時に対して振動発生制御とフォルダ毎による制御とを別個独立に設定できるようにしている。ここで、振動発生制御が「ON」であるなら、通話の着信あるいはメールの着信があった場合に、通信部109によりその旨が振動発生制御部208に通知され、通知を受けた振動発生制御部208は、着信音ではなく、振動(バイブレータ)を発生させる。
【0022】
以上のような設定テーブル211を設けるようにすることで、通話着信やメール着信といった着信形態ごとの設定をフォルダごとに独立に行うことができ、使い勝手が向上する。
【0023】
図5(3)においては、通話着信の形態は、フォルダ1「会社関係」207−1内に格納された人からは着信音「A」で、フォルダ2「プライベート」207−2内に格納された人からは着信音をOFF、つまり、ユーザには通知せず、自動応答制御部209により自動応答を行う。一方、メール着信の形態は、フォルダ1「会社関係」207−1内に格納された人からは着信音「B」で通知し、フォルダ分類「プライベート」207−2内に格納された人からは着信音をOFFにする。これにより、例えば、ユーザが設定した「会社」領域内でプライベートの知人等から着信が来た場合には、たとえ着信を消す設定を忘れていたとしても、着信通知を行われず、「自動的に只今、仕事中ですので折り返しお電話致します」等の自動応答メッセージを流すので周囲に迷惑をかけずに済む。
【0024】
以上により、ユーザ自らが、例えば、携帯電話の使用が迷惑となる恐れのある公共施設(会社、映画館、美術館、コンサートホール、病院)等の任意の地域毎での着信通知や入力機能等の各機能の設定をユーザ自ら行うことができるので、使い勝手の向上が図られるとともにマナー遵守にも貢献する。
【0025】
なお、図3(1)では、動作機能として「入力機能」しか扱っていないが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に記載された各制御部(表示制御部、電源制御部、着信制御部等)に関する機能の動作/抑止の設定を扱っても構わない。これにより、ユーザが設定した通知制御領域での種々の機能の動作/抑止の設定をおこなうことができ、使い勝手が向上する。
【0026】
また、振動発生がフォルダ1及びフォルダ2と独立に設定できるように構成してあるが、これに限定されるものではなく、例えば、フォルダ毎に振動発生の有無(「ON」「OFF」)を設定できるように構成しても構わない。これにより、フォルダ毎に振動発生の有無を設定できる等、ユーザはきめ細かい設定を行うことができるので使い勝手がよい。
【0027】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。上記実施例では、通知制御領域の緯度・経度に係る数字をユーザが予め分かっており、直接入力する実施例について述べたが、本実施例では、携帯電話の現在位置を指定範囲の中心として、その東西方向及び南北方向の範囲をユーザが指定して通知制御領域を設定する場合を説明する。
【0028】
図6は、本実施例の設定情報データベース作成の動作フローを示す。まず、ユーザが入力部105等により設定情報の作成指示を行う(S601)。表示部104に、例えば、図6(2)に示すメッセージ等が表示され、制御範囲の長さ入力を要求する(S602)。ユーザは、メッセージに従い東西方向及び南北方向の長さを入力部105より入力する(S603)。次に、入力部105による操作等に従って、位置情報取得部108より端末の現在地の位置情報を取得し、現在地情報取得部213で緯度・経度情報に変換する(S604)。データベース設定部215は、現在地情報取得部213から入力した現在地の緯度・経度情報と、入力部105から入力した東西方向及び南北方向の範囲に基づいて、通知制御領域の緯度・経度情報を決定する(S605)とともに、入力部105から入力した制御内容に基づいて設定テーブル211を作成する。データベース設定部215で作成した通知制御領域(緯度・経度)と設定テーブル211とを関連付けて設定情報データベース212に格納する(S606)。図6(3)は、本実施例において、ユーザが範囲の長さを東西に10m、南北に15mと指定した場合の領域例を示す。これにより、通知制御領域の緯度・経度の値をユーザが予め分からない場合においても、位置情報取得部108より取得した端末の現在地の位置情報を利用して通知制御領域を設定することができるため、入力の手間が省略できる。
【0029】
なお、本例では東西、南北方向の距離を入力する方法を考えたが、東西南北方向に限定されるものではなく、任意の方向に適用可能である。例えば、図6(4)のように、ユーザが入力した現在地から通知制御領域の境界への距離を半径とした円領域、あるいは楕円領域を設定範囲とする等の方法であっても構わない。これにより、この方法は通知制御領域の境界があいまいな場合、おおよその範囲を指定するときに有効である。
【0030】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例では、携帯通信端末の現在位置を検索範囲の頂点として、各頂点を結ぶ範囲をユーザが設定する場合を想定する。図7は、本実施例の設定情報データベース作成の動作フローを示す。図7の動作フローに基づく位置情報と制御情報の入力から記憶部106の設定情報データベース212への格納までの情報の流れは、図15と同様である。
まず、ユーザが設定情報作成指示を行う(S701)。例えば、図7(2)のように、表示部104に示す設定範囲の頂点への移動を要求するメッセージ等が表示される(S702)。ユーザは、メッセージに従って、例えば、図7(3)における地点Aに移動し、通制御領領域の設定範囲の頂点を指示を行なう(S703)。次に、位置情報取得装置108にて携帯端末の現在地の位置情報と地点Aにおける位置情報を取得し、現在地情報取得手段213において緯度・経度情報に変換する(S704)。制御範囲を決定する為に更に頂点数を増やす必要があるか否かを判断する(S705)。そして、頂点数が決定した時点で、データベース設定部215は、各頂点内の設定範囲の緯度・経度情報を通知制御領域として決定するとともに、入力部105から入力した制御内容に基づいて設定テーブル211を作成し、記憶部106の設定情報データベース212に格納する(S706)。
【0031】
以上により、通知制御領域の緯度・経度の値をユーザが予め分からない場合においても、位置情報取得部108より取得した端末の現在地の位置情報とユーザが指定した通知制御領域の頂点とで、より簡易に通知制御領域を設定することができるため、使い勝手が向上する。
【0032】
なお、本実施例では、頂点2点の情報から矩形範囲を入力する方法を示したが、これに限定するものではなく、例えば、頂点数を増やしたり、楕円等の円形範囲で設定したり、任意の範囲を設定することが可能である。これにより、複雑な形状の範囲指定を行うことができ、更なる使い勝手の向上が期待できる。
【0033】
また、本実施例では、現在地の位置情報を利用して通知制御領域を設定する場合を説明したが、現在地の位置情報を利用せず、任意の領域頂点を指定するようにしてもよいのは言うまでもない。
【0034】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例では、住所データを入力することによりユーザが通知制御領域を設定する場合を想定する。図8は、本実施例の設定情報データベース作成の動作フローを示す。本実施例においては、住所から地点情報に変換するためにネットワーク上に存在する変換サーバ216を利用する。この変換サーバ216に関しては、現在、住所より緯度、経度を算出するサーバが実用化されている。
【0035】
まず、ユーザが設定情報作成指示を行なうと作成指示信号がデータベース設定部215に出力される(S801)。作成指示信号を入力したデータベース設定部215は、表示部104に、例えば、図8(2)のように、指定する地点の住所を要求するメッセージが表示される(S802)。ユーザはメッセージに従い、設定する地点の住所を入力し(S803)、ユーザより入力された住所データは、通信部109を介して変換サーバ216に送信するとともに、緯度・経度情報への変換要求を行う(S804)。変換サーバ216から送信された住所の緯度・経度範囲情報は、通信部109を介して受信される(S805)。データベース設定部215は、緯度・経度情報に基づき通知制御領域の設定範囲を決定するとともに、入力部105から入力された制御内容に基づいて設定テーブルを作成し、記憶部106の設定情報データベース212に格納する(S806)。このように、任意の住所を入力することで現在の位置情報に関係なく通知制御領域を設定できるため、使い勝手がよい。
【0036】
なお、本実施例では、専用衛星から受信した緯度、経度情報をキーに設定を設定情報データベース212より検索する方式について記述したが、位置検出方法を基地局からの情報とした場合においても本方式は同様に適用可能である。これにより、GPS受信機などの位置情報を取得する特別な装置を備えていない端末においても本実施例を適用することができる。
【0037】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。本実施例では、現在の位置情報を自動的に取得するのではなく、ユーザの操作により指示する例を説明する。本例で述べる携帯電話の構成は、図1より位置情報取得装置108を削除した構成となり、また、設定情報データベース212は、図4に示す設定情報データベース212の構成内の設定範囲始点/終点情報の代わりに、現在地を分類する識別子を格納する。
【0038】
ユーザは、あらかじめ「会社」「自宅」など現在地を分類する識別子を作成しておき、データベース設定部215を用いて、識別子に対する各機能の動作/抑止を制御する設定情報データベース212を作成しておく。そして、ユーザが、例えば、会社に到着し、「会社」であることを入力部105を介して入力することにより、現在地情報取得手段213は、入力された識別子「会社」を現在地情報として動作制御手段214に通知する。通知をうけた動作制御手段214は、設定情報データベース212内の識別子「会社」を検索し、合致する設定情報を設定テーブル211として設定する。
【0039】
これにより、ユーザが現在地を入力部105操作で入力することにより、ユーザの使用形態に応じた細かな設定変更を直感的に行うことができるため、従来の方式と比べ非常に有効である。さらに、位置取得部が必要ないため携帯通信端末の小型化とコスト面の効果も期待できる。
なお、上述した実施例においては、通知制御領域内において着信があった場合の通知形態を切り換えることを想定したが、通知制御領域内にいることを通知し、通知形態の切り換えを促すようにしても構わない。例えば、ユーザが設定した通知制御領域が「病院」であった場合に、システムプロセッサ101が所定の設定情報データベース212を参照して、「ここは病院です。マナーモードに切り換えて下さい」等の音声もしくは表示による通知を行うように制御すれば、ユーザはより確実に通知制御領域内での通知形態を切り換えることができ、周囲への迷惑を事前に防止できる。
【0040】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、携帯型情報処理装置における通知に関する使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯通信端末の構成ブロック図
【図2】全体的な処理図
【図3】第1の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【図4】第1の実施例の設定画面例
【図5】設定情報データベースの構成例
【図6】第2の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【図7】第3の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【図8】第4の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【符号の説明】
101:システムプロセッサ
102:RAM
103:ROM
104:発信制御部
105:入力部
106:記憶部
107:音声入出力部
108:位置情報取得部
109:通信部
110:振動部
111:電源
201:電源制御部
202:表示制御部
203:入力制御部
204:発信制御部
205:着信制御部
206:メール着信制御部
207:フォルダ制御部
208:振動発生制御部
209:自動応答制御部
210:着信音選択制御部
211:設定テーブル
212:設定情報データベース
213:現在地情報取得手段
214:動作制御手段
215:データベース設定部
216:変換サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが携帯し、通信を行うことが可能な携帯型情報処理装置、例えば、携帯電話、PHS、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)やページャ等に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、位置情報検出部により検出された位置情報が着信音を規制する地域(「着信報知規制地域」)内ならば、たとえリンガーを鳴らす設定になっていた場合でも、呼出音を発生させることなく光や振動に切り換えて通知することができる無線通信システムが提案され、例えば、特開2002−101454号等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術では、例えば、着信報知規制地域がコンサート会場である場合に、規制地域を設定するのはあくまでコンサート会場の管理人等であり、ユーザ自ら着信報知規制領域を設定するという着想はなされていない。そのため、当該コンサート会場以外の任意の地域、例えば病院等においては、着信音を消す設定を忘れて周囲に迷惑をかけたりする恐れがある。
【0004】
そこで、本発明は、携帯型情報処理装置における通知に関する使い勝手の向上を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、例えば、請求項1記載の如く、位置に関する情報を受信する受信手段と、所定の領域と該領域内の通知形態を設定する設定手段と、該受信手段により受信された位置に関する情報が該設定手段により設定された該領域内の場合に該設定手段により設定された通知形態で通知するように制御する制御手段とを有するように構成すればよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施例について説明する。ここでは、ユーザ自らが設定した通知が制御される位置範囲(以下「通知制御領域」)において着信音等の通知形態の設定を可能とする携帯電話について説明する。以下、図面において、同一の構成部については同符号を用いる。
【0007】
図1は、本実施例における携帯電話のハードウェア構成の1実施例を示すブロック図である。システムプロセッサ101は、後述する各機能手段の実現や各装置の制御を行う。ROM102は、前記システムプロセッサ101の制御プログラムを格納し、RAM103は、前記システムプロセッサ101のプログラムを実行する際に必要なデータ等を格納する。表示部104は、プログラムの実行結果や各種設定画面の表示を行う。入力部105は、ユーザからの各種要求を入力する。記憶部106は、着信音データ、知人の電話番号等の個人情報、実行するプログラム及びサーバより受信したデータ等を記憶する。音声入出力部107は、各種着信音、通話音声などを出力し、位置情報取得部108は、GPS衛星あるいは基地局などから端末の現在位置情報を取得する。通信部109は、サーバや基地局との通信を行い、振動部110は、各種通知を行うために端末に振動を発生させる。電源111により、携帯電話の各構成部が駆動される。
【0008】
図1の破線部内の構成図は、システムプロセッサ101をより詳細に表したものであり、以下説明する。電源制御部201は装置の電源111を用いて電源のON/OFFを制御し、表示制御部202は表示部104からの出力の動作/抑止を制御し、入力制御部203は入力部105からの入力の動作/抑止を制御し、発信制御部204は通信部109からの通話発信の動作/抑止を制御し、通話着信制御部205は通信部109からの通話着信の動作/抑止を制御し、メール着信制御部206は通信部109からのメール着信の動作/抑止を制御する。
【0009】
フォルダ制御部207は、ユーザの知人等の電話番号もしくはメールアドレスなどを入力部105からの指示により、例えば「会社関係」(207−1)「プライベート」(207−2)といったフォルダに分類する。ここで、フォルダ「会社関係」には会社の知人等の情報が格納、フォルダ「プライベート」にはプライベートの知人等の情報が格納される。
【0010】
振動発生制御部208は、着信通知を振動(バイブレータ)で行う振動部110を制御する。自動応答制御部209は着信通知を行わずに発信者に電話に出ることができない旨自動的に通知を行う。着信音選択制御部210は記憶部106より選択した音で着信を通知するかを設定する。
【0011】
設定テーブル211は通話着信時あるいはメール着信時に現在地における通知形態及び各機能の動作あるいは抑止情報をRAM103に格納したものであり、設定情報データベース212は、各通知制御領域と設定テーブルとを関連付けて、記憶部106に記憶されたものである。現在地情報取得部213は、通話着信時あるいはメール着信時に位置情報取得部108で検出したGPS衛星あるいは基地局から現在位置情報を取り込み、例えば、現在位置の緯度・経度情報に変換する演算処理を行う。動作設定制御部214は、現在地情報取得部213から入手した緯度・経度情報と、設定情報データベース212に保管されている設定情報の緯度・経度範囲を比較判定して、該当した設定情報を設定テーブル211に格納する。データベース設定部215は、設定情報データベースを設定するために動作するものであり、例えば、予め記憶部106に記憶された設定画面等を表示部104に出力したり、あるいは入力部105により当該設定画面を介して入力された信号を基に設定情報データベースの変更もしくは追加等を行うものである。
【0012】
次に、本実施例の全体的な処理フロー例を図2を用いて説明する。位置情報取得部108にて取得し演算処理によって得られた現在地の緯度・経度情報を記憶部106の現在地情報取得部213に格納する(S201)。そして、現在地情報取得部213にある現在地の緯度・経度情報を動作設定制御部214に取り込む(S202)。動作設定制御部214において、現在地の緯度・経度情報が設定情報データベース212に格納された通知制御領域のどこに含まれるか否かを検索する(S203)。検索の結果、現在地の緯度・経度情報が設定情報データベース212に格納された通知制御領域に含まれる場合は、当該設定情報データベースの設定情報を設定テーブル211に設定する(S204)。また、該当する通知制御領域が存在しない場合は、予め設定情報データベース212に記憶された基準となる設定情報(基準設定情報)を設定テーブル211に設定する(S205)。設定テーブル211の制御内容に基づいて、システムプロセッサ101は、各機能及び着信の通知形態の制御を行う(S206)。
【0013】
以下、上述した設定情報データベースをユーザが自ら設定することに関して図3〜5を用いて詳細に説明する。ここで、「会社」を示す領域は、緯度の範囲が北緯36度31分56秒106〜36度32分40秒198、経度の範囲が東経140度38分40秒791〜140度38分40秒793と緯度・経度情報で表され、この情報は予め携帯電話のGPS機能等を利用してユーザは分かっているものとする。
【0014】
図3は、本実施例における設定情報データベース作成の動作フローを示し、図4は、図3の動作フローに対応した設定画面例を表す。まず、ユーザが入力部105等により設定情報の作成指示を行う(S301)。入力部105により設定情報の作成指示信号がデータベース設定部215に入力されると、データベース設定部215は、予め記憶部106に記憶されていた設定画面を例えば、図4(1)〜(4)のように、通知制御領域の名称(S302)、当該通知制御領域の位置範囲(S303)、入力機能や電源機能及び表示機能等の各機能動作の設定(S304)、通話着信あるいはメール着信等の着信通知の設定画面を表示部104に表示部104に出力する(S305)。続いて、S306において、フォルダごとに設定するフォルダ設定(S307)かバイブモードで通知するようにする(S308)かを選択でき(図4(5))、フォルダ設定を選択した場合には、フォルダを選択し(図4(6))、そのフォルダに格納された人から着信があった場合に、着信通知を行わずに発信者に電話に出ることができない旨を自動的に通知を行う自動応答に設定するか、もしくはどの着信音パターンで通知するかを選択できるようにする(S309、図4(7))。以上により設定された情報は、記憶部106の設定情報データベース212に記憶される(S310、図4(9))。
【0015】
なお、図2及び図3のような順番で設定させるようにする必要は必ずしもなく、例えば、図4(10)のように、動作機能設定やフォルダ設定から行えるようにしてから、図4(11)のように、最後に通知制御領域を「会社」と設定するようにしてもよい。これにより、設定変更等を行いたい箇所から設定ができ、非常に便利である。
【0016】
図5は、図3及び4のような処理及び設定画面等を介して設定された設定情報データベース212の1例である。以下、図5を用いてシステムプロセッサ101の動作について詳細に説明する。取得した端末の位置情報が、通知制御領域「会社」(図5(2)のテーブル上段)内である場合、図5(3)のような、通話着信やメール着信における通知形態及び各機能の動作もしくは抑止を決定するテーブルが設定テーブル211として設定される。
【0017】
以下、システムプロセッサ101がこの設定テーブル211を基に各機能及び着信通知形態の制御することを説明する。
【0018】
入力機能「ON」なら制御信号「1」が入力制御部203に送られ、入力制御部203にて認識されると、入力部105により入力された信号は有効とし、入力機能「OFF」なら制御信号「0」が入力制御部203に送られ、入力制御部203にて認識されると、入力部105により入力された信号を無効とするように処理される。
【0019】
ここでは、フォルダ1「会社関係」とフォルダ2「プライベート」それぞれに対して、自動応答制御あるいは着信音を選択可能としている。まず、着信があった場合に着信相手の電話番号等がフォルダ制御部207により分類されたどのフォルダに属しているかをフォルダ制御部207は判定する。該当するフォルダにおいて自動応答制御が「ON」の場合には、自動応答制御部209により、予め記憶部106に記憶されたメッセージ等で発信者に電話に出ることができない旨が音声若しくは文字で通知され、「OFF」の場合には、上記のような自動応答を行わないように制御される。
【0020】
着信音の欄のアルファベットは、記憶部106に記憶された複数の着信音パターンのうち1パターンを意味し、例えば、入力部105により通話の着信音として「A」が選択された場合に、着信音選択制御部210は、着信通知音としてアラーム「A」(210−1)を設定する。そして、通信部109により通話着信があったと判断された場合に、通信部109によりその旨が着信音選択制御部210に通知され、通知を受けた着信音選択制御部210は、設定された着信通知音Aを鳴らすように制御される。通話音の欄が「OFF」の場合は、着信音選択制御部210は、着信があった場合でも着信音で通知しないように制御される。
【0021】
また、通話着信時あるいはメール着信時に対して振動発生制御とフォルダ毎による制御とを別個独立に設定できるようにしている。ここで、振動発生制御が「ON」であるなら、通話の着信あるいはメールの着信があった場合に、通信部109によりその旨が振動発生制御部208に通知され、通知を受けた振動発生制御部208は、着信音ではなく、振動(バイブレータ)を発生させる。
【0022】
以上のような設定テーブル211を設けるようにすることで、通話着信やメール着信といった着信形態ごとの設定をフォルダごとに独立に行うことができ、使い勝手が向上する。
【0023】
図5(3)においては、通話着信の形態は、フォルダ1「会社関係」207−1内に格納された人からは着信音「A」で、フォルダ2「プライベート」207−2内に格納された人からは着信音をOFF、つまり、ユーザには通知せず、自動応答制御部209により自動応答を行う。一方、メール着信の形態は、フォルダ1「会社関係」207−1内に格納された人からは着信音「B」で通知し、フォルダ分類「プライベート」207−2内に格納された人からは着信音をOFFにする。これにより、例えば、ユーザが設定した「会社」領域内でプライベートの知人等から着信が来た場合には、たとえ着信を消す設定を忘れていたとしても、着信通知を行われず、「自動的に只今、仕事中ですので折り返しお電話致します」等の自動応答メッセージを流すので周囲に迷惑をかけずに済む。
【0024】
以上により、ユーザ自らが、例えば、携帯電話の使用が迷惑となる恐れのある公共施設(会社、映画館、美術館、コンサートホール、病院)等の任意の地域毎での着信通知や入力機能等の各機能の設定をユーザ自ら行うことができるので、使い勝手の向上が図られるとともにマナー遵守にも貢献する。
【0025】
なお、図3(1)では、動作機能として「入力機能」しか扱っていないが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に記載された各制御部(表示制御部、電源制御部、着信制御部等)に関する機能の動作/抑止の設定を扱っても構わない。これにより、ユーザが設定した通知制御領域での種々の機能の動作/抑止の設定をおこなうことができ、使い勝手が向上する。
【0026】
また、振動発生がフォルダ1及びフォルダ2と独立に設定できるように構成してあるが、これに限定されるものではなく、例えば、フォルダ毎に振動発生の有無(「ON」「OFF」)を設定できるように構成しても構わない。これにより、フォルダ毎に振動発生の有無を設定できる等、ユーザはきめ細かい設定を行うことができるので使い勝手がよい。
【0027】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。上記実施例では、通知制御領域の緯度・経度に係る数字をユーザが予め分かっており、直接入力する実施例について述べたが、本実施例では、携帯電話の現在位置を指定範囲の中心として、その東西方向及び南北方向の範囲をユーザが指定して通知制御領域を設定する場合を説明する。
【0028】
図6は、本実施例の設定情報データベース作成の動作フローを示す。まず、ユーザが入力部105等により設定情報の作成指示を行う(S601)。表示部104に、例えば、図6(2)に示すメッセージ等が表示され、制御範囲の長さ入力を要求する(S602)。ユーザは、メッセージに従い東西方向及び南北方向の長さを入力部105より入力する(S603)。次に、入力部105による操作等に従って、位置情報取得部108より端末の現在地の位置情報を取得し、現在地情報取得部213で緯度・経度情報に変換する(S604)。データベース設定部215は、現在地情報取得部213から入力した現在地の緯度・経度情報と、入力部105から入力した東西方向及び南北方向の範囲に基づいて、通知制御領域の緯度・経度情報を決定する(S605)とともに、入力部105から入力した制御内容に基づいて設定テーブル211を作成する。データベース設定部215で作成した通知制御領域(緯度・経度)と設定テーブル211とを関連付けて設定情報データベース212に格納する(S606)。図6(3)は、本実施例において、ユーザが範囲の長さを東西に10m、南北に15mと指定した場合の領域例を示す。これにより、通知制御領域の緯度・経度の値をユーザが予め分からない場合においても、位置情報取得部108より取得した端末の現在地の位置情報を利用して通知制御領域を設定することができるため、入力の手間が省略できる。
【0029】
なお、本例では東西、南北方向の距離を入力する方法を考えたが、東西南北方向に限定されるものではなく、任意の方向に適用可能である。例えば、図6(4)のように、ユーザが入力した現在地から通知制御領域の境界への距離を半径とした円領域、あるいは楕円領域を設定範囲とする等の方法であっても構わない。これにより、この方法は通知制御領域の境界があいまいな場合、おおよその範囲を指定するときに有効である。
【0030】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例では、携帯通信端末の現在位置を検索範囲の頂点として、各頂点を結ぶ範囲をユーザが設定する場合を想定する。図7は、本実施例の設定情報データベース作成の動作フローを示す。図7の動作フローに基づく位置情報と制御情報の入力から記憶部106の設定情報データベース212への格納までの情報の流れは、図15と同様である。
まず、ユーザが設定情報作成指示を行う(S701)。例えば、図7(2)のように、表示部104に示す設定範囲の頂点への移動を要求するメッセージ等が表示される(S702)。ユーザは、メッセージに従って、例えば、図7(3)における地点Aに移動し、通制御領領域の設定範囲の頂点を指示を行なう(S703)。次に、位置情報取得装置108にて携帯端末の現在地の位置情報と地点Aにおける位置情報を取得し、現在地情報取得手段213において緯度・経度情報に変換する(S704)。制御範囲を決定する為に更に頂点数を増やす必要があるか否かを判断する(S705)。そして、頂点数が決定した時点で、データベース設定部215は、各頂点内の設定範囲の緯度・経度情報を通知制御領域として決定するとともに、入力部105から入力した制御内容に基づいて設定テーブル211を作成し、記憶部106の設定情報データベース212に格納する(S706)。
【0031】
以上により、通知制御領域の緯度・経度の値をユーザが予め分からない場合においても、位置情報取得部108より取得した端末の現在地の位置情報とユーザが指定した通知制御領域の頂点とで、より簡易に通知制御領域を設定することができるため、使い勝手が向上する。
【0032】
なお、本実施例では、頂点2点の情報から矩形範囲を入力する方法を示したが、これに限定するものではなく、例えば、頂点数を増やしたり、楕円等の円形範囲で設定したり、任意の範囲を設定することが可能である。これにより、複雑な形状の範囲指定を行うことができ、更なる使い勝手の向上が期待できる。
【0033】
また、本実施例では、現在地の位置情報を利用して通知制御領域を設定する場合を説明したが、現在地の位置情報を利用せず、任意の領域頂点を指定するようにしてもよいのは言うまでもない。
【0034】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例では、住所データを入力することによりユーザが通知制御領域を設定する場合を想定する。図8は、本実施例の設定情報データベース作成の動作フローを示す。本実施例においては、住所から地点情報に変換するためにネットワーク上に存在する変換サーバ216を利用する。この変換サーバ216に関しては、現在、住所より緯度、経度を算出するサーバが実用化されている。
【0035】
まず、ユーザが設定情報作成指示を行なうと作成指示信号がデータベース設定部215に出力される(S801)。作成指示信号を入力したデータベース設定部215は、表示部104に、例えば、図8(2)のように、指定する地点の住所を要求するメッセージが表示される(S802)。ユーザはメッセージに従い、設定する地点の住所を入力し(S803)、ユーザより入力された住所データは、通信部109を介して変換サーバ216に送信するとともに、緯度・経度情報への変換要求を行う(S804)。変換サーバ216から送信された住所の緯度・経度範囲情報は、通信部109を介して受信される(S805)。データベース設定部215は、緯度・経度情報に基づき通知制御領域の設定範囲を決定するとともに、入力部105から入力された制御内容に基づいて設定テーブルを作成し、記憶部106の設定情報データベース212に格納する(S806)。このように、任意の住所を入力することで現在の位置情報に関係なく通知制御領域を設定できるため、使い勝手がよい。
【0036】
なお、本実施例では、専用衛星から受信した緯度、経度情報をキーに設定を設定情報データベース212より検索する方式について記述したが、位置検出方法を基地局からの情報とした場合においても本方式は同様に適用可能である。これにより、GPS受信機などの位置情報を取得する特別な装置を備えていない端末においても本実施例を適用することができる。
【0037】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。本実施例では、現在の位置情報を自動的に取得するのではなく、ユーザの操作により指示する例を説明する。本例で述べる携帯電話の構成は、図1より位置情報取得装置108を削除した構成となり、また、設定情報データベース212は、図4に示す設定情報データベース212の構成内の設定範囲始点/終点情報の代わりに、現在地を分類する識別子を格納する。
【0038】
ユーザは、あらかじめ「会社」「自宅」など現在地を分類する識別子を作成しておき、データベース設定部215を用いて、識別子に対する各機能の動作/抑止を制御する設定情報データベース212を作成しておく。そして、ユーザが、例えば、会社に到着し、「会社」であることを入力部105を介して入力することにより、現在地情報取得手段213は、入力された識別子「会社」を現在地情報として動作制御手段214に通知する。通知をうけた動作制御手段214は、設定情報データベース212内の識別子「会社」を検索し、合致する設定情報を設定テーブル211として設定する。
【0039】
これにより、ユーザが現在地を入力部105操作で入力することにより、ユーザの使用形態に応じた細かな設定変更を直感的に行うことができるため、従来の方式と比べ非常に有効である。さらに、位置取得部が必要ないため携帯通信端末の小型化とコスト面の効果も期待できる。
なお、上述した実施例においては、通知制御領域内において着信があった場合の通知形態を切り換えることを想定したが、通知制御領域内にいることを通知し、通知形態の切り換えを促すようにしても構わない。例えば、ユーザが設定した通知制御領域が「病院」であった場合に、システムプロセッサ101が所定の設定情報データベース212を参照して、「ここは病院です。マナーモードに切り換えて下さい」等の音声もしくは表示による通知を行うように制御すれば、ユーザはより確実に通知制御領域内での通知形態を切り換えることができ、周囲への迷惑を事前に防止できる。
【0040】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、携帯型情報処理装置における通知に関する使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯通信端末の構成ブロック図
【図2】全体的な処理図
【図3】第1の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【図4】第1の実施例の設定画面例
【図5】設定情報データベースの構成例
【図6】第2の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【図7】第3の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【図8】第4の実施例の設定情報データベースの設定処理図
【符号の説明】
101:システムプロセッサ
102:RAM
103:ROM
104:発信制御部
105:入力部
106:記憶部
107:音声入出力部
108:位置情報取得部
109:通信部
110:振動部
111:電源
201:電源制御部
202:表示制御部
203:入力制御部
204:発信制御部
205:着信制御部
206:メール着信制御部
207:フォルダ制御部
208:振動発生制御部
209:自動応答制御部
210:着信音選択制御部
211:設定テーブル
212:設定情報データベース
213:現在地情報取得手段
214:動作制御手段
215:データベース設定部
216:変換サーバ
Claims (8)
- 位置に関する情報を受信する受信手段と、
所定の領域と該領域内の通知形態を設定する設定手段と、
該受信手段により受信された位置に関する情報が該設定手段により設定された該領域内である場合に該設定手段により設定された通知形態で通知するように制御する制御手段とを有することを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 請求項1記載の携帯型情報処理装置において、
前記設定手段により設定される通知を制御する領域が、緯度及び経度の位置情報で設定されていることを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 請求項1記載の携帯型情報処理装置において、
前記設定手段は、該通知を制御する領域を設定する際に前記受信手段により受信された位置情報を利用して設定することを特徴とする携帯型情報処理端末。 - 請求項1記載の携帯型情報処理端末において、
前記設定手段は、住所に関する情報を基に前記通知を制御する領域を設定することを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 請求項4記載の携帯型情報処理端末において、
前記設定手段は、前記住所に関する情報を外部サーバに送信し、該外部サーバから変換された緯度及び経度情報を受信し、該緯度及び経度情報に基づいて前記通知を制御する領域を設定することを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 請求項1記載の携帯型情報処理端末において、
前記設定手段により設定される通知形態が、通話着信もしくはメール着信ごとに又はフォルダごとに設定可能であることを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 位置情報を受信する受信手段と、
所定の領域を設定する設定手段と、
第1及び第2の通知手段と、
該受信手段により受信された位置情報が該設定手段により設定された該領域内にある場合に第1の通知手段を用い、該領域外である場合に第2の通知手段を用いるように制御する制御手段を有することを特徴とする携帯型情報処理装置。 - 位置情報を受信する受信手段と、
所定の領域を設定する設定手段と、
該受信手段により受信された位置情報が該設定手段により設定された該領域内にある場合に所定の通知を行うように制御する制御手段を有することを特徴とする携帯型情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002216014A JP2004064167A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 携帯型情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002216014A JP2004064167A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 携帯型情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004064167A true JP2004064167A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31937886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002216014A Pending JP2004064167A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 携帯型情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004064167A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006238173A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 携帯電話機 |
JP2011504017A (ja) | 2007-11-07 | 2011-01-27 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 設定可能なモードを有する無線デバイス |
-
2002
- 2002-07-25 JP JP2002216014A patent/JP2004064167A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006238173A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 携帯電話機 |
JP4563839B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2010-10-13 | 京セラ株式会社 | 携帯電話機 |
JP2011504017A (ja) | 2007-11-07 | 2011-01-27 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 設定可能なモードを有する無線デバイス |
JP2012239199A (ja) * | 2007-11-07 | 2012-12-06 | Qualcomm Inc | 設定可能なモードを有する無線デバイス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100466727B1 (ko) | 전화 시스템 및 그 동작 방법 | |
JP4951673B2 (ja) | 移動端末グループの追跡 | |
US7570959B2 (en) | Apparatus, method and computer program product providing location-enhanced contact list | |
EP1298954A1 (en) | Method for automatically selecting the alert type for a mobile communications device | |
US20050048989A1 (en) | Mobile communication terminal capable of varying settings of various items in a user menu depending on a location thereof and a method therefor | |
JP3954899B2 (ja) | 携帯電話装置 | |
KR20050116131A (ko) | 핸드헬드 오브젝트 선택기 | |
JP2004364122A (ja) | 携帯型情報処理装置及びその動作モード制御方法 | |
JP2004064167A (ja) | 携帯型情報処理装置 | |
JP3806642B2 (ja) | 携帯通信機器及び通信方法 | |
JPH0865746A (ja) | 移動体通信端末への地図出力方法 | |
EP1162854B1 (en) | Controlling the routing and/or ringing behaviour of a telephone system in accordance with the geographical position of a portable phone | |
JP2002330470A (ja) | 携帯端末およびこれを用いた動作モード切替システム | |
JP2003271504A (ja) | 情報配信システム | |
JP4653016B2 (ja) | 移動機、発信方法及び通話システム | |
JP2011172068A (ja) | 携帯端末の遠隔操作システム及びその遠隔操作方法 | |
KR100606072B1 (ko) | 사용자의 위치에 따라 통화를 제한하는 이동 통신 단말기 및 방법 | |
JP5753513B2 (ja) | 通信端末、通信システム、制御方法及び緊急報知プログラム | |
KR20020051561A (ko) | 이동 단말기의 착신 모드 원격 전환 방법 | |
KR20050067344A (ko) | 휴대전화 단말기의 진동/무음 모드 해제 장치 및 그 방법 | |
JP2002101443A (ja) | 移動電話機の自己位置通知システム及び自己位置通知方法 | |
KR20060127364A (ko) | 수신 알림 모드 전환 장치 및 방법 | |
KR100678886B1 (ko) | 무선통신 단말기에서 송신자를 등록하는 방법 | |
JP2014158107A (ja) | 電話機、電話機の制御プログラム、サーバ装置、および電話システムの制御方法 | |
JP2013239978A (ja) | 情報処理端末装置、情報処理端末装置の制御方法、情報処理端末装置の制御プログラム、およびこれを記録した記録媒体 |