JP2004062992A - 光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法 - Google Patents

光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの各種回転制御方式に対応でき、複雑な偏心量の計算をすることなく、安定で正確なアクセスを行うことができる光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法を提供する。
【解決手段】光ディスク8の1回転中に偏心量が最小になる2点を偏心位置検出部6で検出し、システム制御部3は、光ピックアップ2のアクセス時において、周波数カウンター部7からのパルス信号をトリガーとして光ディスク8の偏心量が最小となる位置でトラッキング制御部4のトラッキングサーボをオン、オフさせる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法に関し、特に、高速なアクセスを実現し、光ディスクの回転制御方式に依存しない光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク装置は、コンパクトディスクをはじめとして、CD−R、CD−RW、PD、MO、DVD、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどの多種多様に亘る光ディスクに対応して進展し続けてきている。
【0003】
光ディスク装置が使用されるホストコンピュータ、特にパーソナルコンピュータは、その環境が大きく変化し、光ディスク装置は、パーソナルコンピュータに標準的に内蔵されるようになり、パーソナルコンピュータの低価格化が進むに伴い、光ディスク装置の低価格化に加えアクセスタイムやデータの転送速度の高性能化を要求されるようになってきている。
【0004】
特開昭62ー109273号公報のコンパクトディスク偏心補正アクセス装置には、高速アクセスを実現する技術が開示されているが、その技術について図面を参照して、以下に説明する。
【0005】
図6は、上記公報のコンパクトディスク偏心補正アクセス装置を示すブロック図である。
【0006】
図6を参照すると、コンパクトディスク偏心補正アクセス装置100は、コンパクトディスク108(以降、CDと略す)の回転を制御しCD108の回転角度の状態を知らせることのできる回転制御装置101と、回転制御装置101で規定の速度で回転しているCD108からデータを読取るデータ読取り装置102と、データ読取り装置102内のピックアップ(図示せず)のCD108の半径方向の移動を制御するピックアップ位置制御装置105と、ピックアップの傾き角度でCD108の半径方向の読取り位置を制御するピックアップ角度制御装置104と、ピックアップ位置制御装置105の出力信号とピックアップ角度制御装置104の出力信号と回転制御装置101から得られるCD108の回転角度に関する信号との3信号よりCD108の偏心量を検出する偏心量検出装置106と、偏心量検出装置106で検出されたCD108の回転角度に対する偏心量を記憶し必要な回転角度の偏心量を読み出せる偏心量記憶装置107と、データ読取り装置102で読取った経過時間と位置に関するデータを偏心量記憶装置107のデータで補正した値を基に、アクセス時にピックアップ位置制御装置105とピックアップ角度制御装置104とを制御するシステム制御装置103とで構成される。
【0007】
次に、以上のように構成されたコンパクトディスク偏心補正アクセス装置100の動作について説明する。
【0008】
まず、回転制御装置101により回転しているCD108上のデータをピックアップ位置制御装置105とピックアップ角度制御装置104の制御でデータ読取り装置102がデータを読み取る動作を行い、このときのピックアップ位置制御装置105とピックアップ角度制御装置104の出力制御信号と回転制御装置101から得られるCD108の回転角度に関する信号より、偏心量検出装置106は、CD108の回転角度に対する偏心量を検出する。
【0009】
次に偏心量記憶装置107は、偏心量検出装置106で検出されたCD108の回転角度に対する偏心量を記憶する。そしてアクセス時の初期段階に行うピックアップのCD108の半径方向の移動時には、CD108のリードインエリア内の経過時間と位置に関するデータを偏心量記憶装置107のデータで補正した値を基にピックアップ位置制御装置105をシステム制御装置103が制御しピックアップを移動させる。
【0010】
次に移動後のピックアップのCD108での位置をデータ読取り装置102が読み取り、システム制御装置103は、ピックアップ位置制御装置105とピックアップ角度制御装置104を使用してCD108上の必要な位置に合わせ込んでいく。
【0011】
しかし、上述のコンパクトディスク偏心補正アクセス装置100は、CD108の回転角度に対する偏心量を記憶し、必要な回転角度の偏心量を読み出せる偏心量記憶装置107を設け、そのデータで補正した値を基にシステム制御装置103の制御によりピックアップを移動させる構成としているが、ピックアップの移動のパターンは多数存在し、回転制御方式としてCLV方式、CAV方式、ZCAV方式などがあり異なった回転制御方式への対応を行う場合やピックアップの移動方向、移動時における回転周期の違いなどのパラメータを考慮しなければならないため、システム制御装置103への負担が増加するという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、上述のコンパクトディスク偏心補正アクセス装置は、CDの回転角度に対する偏心量を記憶し、必要な回転角度の偏心量を読み出せる偏心量記憶装置107を設け、そのデータで補正した値を基にシステム制御装置の制御によりピックアップを移動させる構成としているため、CLV方式、CAV方式、ZCAV方式などの異なった回転制御方式への対応を行う場合やピックアップの移動方向、移動時における回転周期の違いなどによるパラメータを考慮しなければならず、システム制御装置103への負担が増加するという課題がある。
【0013】
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、光ディスクの1回転中に発生するパルス数が一定であることを利用し、光ディスクの1回転中に偏心誤差が最小になる2点を偏心位置検出部で検出し、周波数カウンター部からの信号をトリガーとして光ピックアップの移動時に光ディスクの偏心量が最小になる位置でトラッキングサーボをオン、オフさせることにより、各種回転制御方式に対応でき、複雑な偏心量の計算をすることなく、安定で正確なアクセスを行うことができる光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク偏心除去アクセス装置は、情報が記録される光ディスクと、光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ピックアップと、光ディスクの半径方向への光ピックアップの対物レンズの移動を制御するトラッキング制御部と、光ピックアップを移動させ移動位置を制御する手段と、光ディスクを回転制御する回転制御手段と、トラッキング制御部の出力信号と回転制御手段の出力信号とから光ディスクの回転位置に対する偏心量を検出する手段と、光ディスクの回転位置の任意の箇所で信号を発生させる周波数カウンター部とを有し、周波数カウンター部からの信号をトリガーとして光ピックアップの移動時に光ディスクの偏心量が最小になる位置でトラッキングサーボをオン、オフさせる手段を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の光ディスク偏心除去アクセス装置は、情報が記録される光ディスクと、光ディスクを装着し光ディスクの回転を制御する回転機構制御部と、光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ピックアップと、光ディスクの半径方向への光ピックアップの対物レンズの移動を制御するトラッキング制御部と、光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させ移動位置を制御するトラバース送り機構制御部と、光ピックアップのアクセス時においてトラッキング制御部とトラバース送り機構制御部とを制御するシステム制御部と、トラッキング制御部の出力信号と回転機構制御部の周波数発生部の出力信号とから光ディスクの回転位置に対する偏心量を検出する偏心位置検出部と、周波数発生部からの回転パルス信号をカウントしかつシステム制御部から発生されるリセット信号で回転パルス信号のカウント値の任意の箇所でパルス信号を発生する周波数カウンター部とを有し、システム制御部は、周波数カウンター部からのパルス信号をトリガーとして光ディスクの偏心量が最小となる位置でトラッキング制御部のトラッキングサーボをオン、オフさせる手段を有することを特徴とする。
【0016】
周波数発生部は、光ディスクの1回転につき一定のパルス数を発生する手段を有することを特徴とする。
【0017】
システム制御部は、光ピックアップの移動開始時にトラッキングサーボをオフさせ、移動終了時にトラッキングサーボをオンさせる手段を有することを特徴とする。
【0018】
周波数カウンター部は、光ディスクの偏心量が最少となる位置でパルス信号を発生する手段を有することを特徴とする。
【0019】
回転機構制御部は、スピンドルモータと、周波数発生部を有するモータ制御部とを有することを特徴とする。
【0020】
トラバース送り機構制御部は、リードスクリュー送り機構部またはラックピニオン送り機構部と、送り機構制御部とを有することを特徴とする。
【0021】
光ピックアップは、対物レンズを有するアクチュエータと、アクチュエータを固定しトラバース送り機構制御部により移動するキャリッジとを有することを特徴とする。
【0022】
本発明の光ディスク偏心除去アクセス方法は、情報が記録される光ディスクと、光ディスクを装着し光ディスクの回転を制御する回転機構制御部と、光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ピックアップと、光ディスクの半径方向への光ピックアップの対物レンズの移動を制御するトラッキング制御部と、光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させ移動位置を制御するトラバース送り機構制御部と、トラッキング制御部とトラバース送り機構制御部とを制御するシステム制御部とを有し、トラッキング制御部の出力信号と回転機構制御部の周波数発生部の出力信号とから光ディスクの偏心量が最小になる位置を偏心位置検出部で検出し、周波数カウンタ部で周波数発生部からの回転パルス信号をカウントしかつシステム制御部から発生されるリセット信号で回転パルス信号のカウント値の任意の箇所でパルス信号を発生し、光ピックアップのアクセス時において、システム制御部は、周波数カウンター部からのパルス信号をトリガーとして光ディスクの偏心量が最小となる位置でトラッキング制御部のトラッキングサーボをオン、オフさせることを特徴とする。
【0023】
システム制御部は、移動量を算出するステップと、偏心最小位置のパルス信号を待つステップと、パルス信号を受け取ると光ピックアップのトラッキングサーボ、トラバースサーボをオフにするステップと、トラッキングサーボ、トラバースサーボをオフの状態で光ピックアップのトラバース移動を行うステップと、トラバース移動が完了した後、偏心最小位置のパルス信号を待つステップと、パルス信号を受け取ると光ピックアップのトラッキングサーボ、トラバースサーボをオンにするステップと、光ピックアップが目標トラックに位置しているか否かを判断するステップとを有することを特徴とする。
【0024】
周波数発生部は、光ディスクの1回転につき一定のパルス数を発生することを特徴とする。
【0025】
周波数カウンター部は、光ディスクの偏心量が最少となる位置でパルス信号を発生することを特徴とする。
【0026】
回転機構制御部は、スピンドルモータと、周波数発生部を有するモータ制御部とを有することを特徴とする。
【0027】
トラバース送り機構制御部は、リードスクリュー送り機構部またはラックピニオン送り機構部と、送り機構制御部とを有することを特徴とする。
【0028】
光ピックアップは、対物レンズを有するアクチュエータと、アクチュエータを固定しトラバース送り機構制御部により移動するキャリッジとを有することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の光ディスク偏心除去アクセス装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0030】
図1は、本発明の光ディスク偏心除去アクセス装置1の一実施の形態を示す概略構成ブロック図である。
【0031】
図1を参照すると、光ディスク偏心除去アクセス装置1は、情報が記録される光ディスク8と、光ディスク8をスピンドルモータ91に装着し光ディスク8の回転を制御する回転機構制御部9と、光ディスク8に対して情報の記録再生を行う光ピックアップ2と、光ディスク8の半径方向への光ピックアップ2の対物レンズ22の移動を制御するトラッキング制御部4と、光ピックアップ2を光ディスク8の半径方向へ移動させ移動位置を制御するトラバース送り機構制御部5と、光ピックアップ2のアクセス時においてトラッキング制御部4とトラバース送り機構制御部5とを制御するシステム制御部3と、トラッキング制御部4の出力信号と回転機構制御部9の周波数発生部93の出力信号とから光ディスク8の回転位置に対する偏心量を検出する偏心位置検出部6と、周波数発生部93からの回転パルス信号をカウントしかつシステム制御部3から発生されるリセット信号で回転パルス信号のカウント値の任意の箇所でパルス信号を発生する周波数カウンター部7とで構成され、システム制御部3は、周波数カウンター部7からのパルス信号をトリガーとして光ディスク8の偏心量が最小となる位置でトラッキング制御部4のトラッキングサーボをオン、オフさせる手段(図示せず)を有して構成される。
【0032】
また、回転機構制御部9は、スピンドルモータ91と、周波数発生部93を具備するモータ制御部92とで構成され、トラバース送り機構制御部5は、リードスクリュー送り機構部52と、送り機構制御部51とで構成され、光ピックアップ2は、対物レンズ22を設けたアクチュエータ21と、アクチュエータ21を固定しトラバース送り機構制御部5により移動するキャリッジ23とで構成される。なお、トラバース送り機構制御部5は、リードスクリュー送り機構部52に替えラックピニオン送り機構部で構成してもよい。
【0033】
次に、上述のように構成された光ディスク偏心除去アクセス装置1の動作について説明する。
【0034】
回転機構制御部9のスピンドルモータ91に装着され回転している光ディスク8上のデータを、トラッキング制御部4およびびトラバース送り機構制御部5の制御により光ピックアップ2が読み取りを行い、このとき、回転機構制御部9内のモータ制御部92に設けられた周波数発生部93から出力される回転パルス信号とトラッキング制御部4からの出力信号とから偏心位置検出部6で検出される光ディスク8の回転位置に対する偏心量の情報により、システム制御部3は、周波数カウンター部7に対して任意のタイミングでリセットパルスを発生させる。
【0035】
周波数カウンター部7は、周波数発生部93から発生される回転パルス信号のパルス数をカウントし、かつ、パルス数のカウント値の任意の箇所でパルス信号を発生する。
【0036】
なお、周波数カウンター部7は、光ディスク8の1回転につき一定のパルス数を発生させるが、例えば、光ディスク8の1回転毎に1つのパルスを発生させる設定、1回転で2パルス、つまり半周で1つのパルスを発生させる設定などをすることができる。
【0037】
システム制御部3は、周波数カウンター部7からのパルス信号をトリガーとして、光ピックアップ2の移動時に光ディスク8の偏心量が最小となる場所でトラッキングサーボをオン、オフさせる。
【0038】
次に、光ディスク8の偏心状態での情報トラックと光ピックアップ2との関係について、図面を参照して説明する。
【0039】
図2は、偏心した光ディスク8が1回転する間にトラックの移動の最小位置と最大位置との関係を示した図である。
【0040】
図2を参照すると、光ピックアップ2のアクセス方向X(シーク方向)と直交する方向に偏心した場合の位置1と位置3は、光ピックアップ2の位置からみたトラックaの偏心ずれの最小点となる中心穴位置であり、光ピックアップ2のアクセス方向Xに偏心した場合の位置2と位置4は、光ピックアップ2の位置からみたトラックaの偏心ずれが最大点になる中心穴位置を示している。
【0041】
光ディスク8は、スピンドルモータ91に搭載され一定方向に回転し、光ピックアップ2でデータの読み取りを行うが、光ディスク8をスピンドルモータ91に装着した状態では、物理的な偏心が少なからず存在する。
【0042】
このとき、偏心が発生する原因としては、光ディスク8自体が製造工程上において中心穴bに対してトラックaが偏心している場合と、スピンドルモータ91のスピンドルシャフト(図示せず)と光ディスク8の中心穴bとの嵌合公差のバラツキに起因して装着時に発生する偏心の場合とがある。
【0043】
いま、理想的な状態である偏心量が0μmの場合、光ディスク8の目標アドレスへの移動については、イニシャライズ時に得られた線速度やトラックピッチから光ピックアップ2の移動距離を計算し、トラバース送り機構制御部5により光ピックアップ2を光ディスク8の半径方向に移動させる。
【0044】
しかし、偏心が発生している場合、移動開始時と移動終了時の光ディスク8の中心の位置により、この移動距離に誤差が生じることになる。
【0045】
例えば、70μmの偏心がある場合、最大で140μmの誤差が生じることになるが、光ディスク8の中心が位置1と位置3にある場合、この場所で計算した光ピックアップ2の移動距離は、偏心量0μmのときとほぼ同一となる。
【0046】
光ディスク8の中心が位置2と位置4にある場合、光ピックアップ2の移動誤差は最大となるケースが生じ、最大となるケースは、位置2で光ピックアップ2の移動を開始し、位置4で光ピックアップ2の移動を停止した場合である(位置2と位置4との開始と停止が入れ替わったときも誤差は同じである)。
【0047】
次に、光ディスク8が回転中の信号のタイミング状態を示す図3を用いて、光ディスク偏心除去アクセス装置1の動作を説明する。
【0048】
図3(a)は、偏心のトラックずれ信号、図3(b)は、トラッキングサーボオフ時のトラック信号、図3(c)は、周波数発生部93の回転パルス信号、図3(d)は、システム制御部3からのリセット後の周波数カウンター部7からの回転パルス信号を示す。
【0049】
なお、図3中の位置1〜位置4は、図2中の光ディスク8の位置1〜位置4に対応している。
【0050】
図3(a)を参照すると、スピンドルモータ91が2回転した状態を示しており、偏心量は、光ディスク8が回転制御装置にクランプされたときに決まり、偏心のトラックずれは、スピンドルモータ91が1回転すると後は同じ偏心のずれになる。
【0051】
偏心のずれを検出するには、スピンドルモータ91を回転させながらトラッキングサーボをオフにし、光ピックアップ2の位置をホールドすることにより、その状態で対物レンズ22から出射される光ビーム(図示せず)を横切る光ディスク8のトラックaの数をカウントすることによって検出することができ、図3(b)は、その横切ったトラック信号(横断トラック信号)を示し、トラックaを横切る本数が多い程偏心量が大きく、横断トラック数が少ない程偏心量が小さいことになる。
【0052】
また、横断トラック信号に疎と密があるが、周波数の最も高い箇所が偏心のトラックずれが小さく、最も周波数の低い箇所が偏心のトラックずれの最も大きい箇所であり、このトラック信号が偏心位置検出部6に入力され、周波数の違いを検出し、偏心量が最も少ない位置を特定する。
【0053】
図3(c)は、モータ制御部92内の周波数発生部93から出力される回転パルス信号を示し、スピンドルモータ91の1回転につき36パルスの信号を発生、つまり、回転角度10度で1パルスを発生しているが、特定する偏心位置の精度を向上させるためには、スピンドルモータ91の1回転当たりのパルス数を増やすことで達成できる。
【0054】
なお、図3(c)では、回転速度一定で回転しているときの回転パルス信号を示しているが(36パルス/1回転)、回転速度が一定でないときは、1回転当たりのパルス数は変化しないが、その回転速度により発生する周波数が変化することになる。
【0055】
図3(d)は、周波数カウンター部7でカウントされ一定周期で発生するパルスの例である。この例の場合は、偏心量が最も少ないポイント2点で回転パルス信号を発生している場合を示している(2パルス/1回転)。
【0056】
偏心位置検出部6で偏心量最小点を検出し、システム制御部3から周波数カウンター部7へリセット信号を発生させ、偏心量が最小となる図3に示す位置1と位置3とでパルスを発生する。当然アクセス中にスピンドルモータ91の回転が変化するCLV回転制御方式の場合があるが、偏心の最小位置は光ディスク8の回転速度には無関係なことから、このパルスをアクセス中のトラッキングサーボのオンとオフのタイミングを与えるために使用することにより、光ディスク8の回転制御方式によらず、より正確なアクセスを行うことができる。即ち、光ピックアップ2の移動開始時(トラッキングサーボをオンからオフにするとき)および移動終了時(トラッキングサーボをオフからオンにするとき)の何れをも偏心量が0の位置となるときとなるように選べば、偏心に起因する移動誤差を0にすることができる。
【0057】
次に、光ディスク偏心除去アクセス方法について、図面を参照して説明する。
【0058】
図4は、起動時における光ディスク偏心除去アクセス方法を示すフローチャート、図5は、トラバース移動時における光ディスク偏心除去アクセス方法を示すフローチャートである。
【0059】
図4を参照すると、スピンドルモータ91に光ディスク8が装着されると(S1)、トラバース送り機構制御部5で光ピックアップ2を光ディスク8の内周側に移動させ(S2)、回転機構制御部9のスピンドルモータ91が回転を開始する(S3)。
【0060】
ここで、光ディスク8が無い場合は、スピンドルモータ91の回転を停止するが(S5)、光ディスク8が有る場合は、光ピックアップ2のアクチュエータ21のフォーカスサーボをオンにし(S6)、トラッキングサーボをオンにし(S7)、トラバース送り機構制御部5の送り機構制御部51のトラバースサーボをオンにし(S8)、周波数発生部93からの回転パルス信号をカウントする周波数カウンター部7のFG(Frequency Generator)カウンタ(図示せず)をリセットし(S9)、トラッキングサーボをオフにし(S10)、トラッキングサーボがオフの状態で、偏心位置検出部6により、横断トラック信号の疎密(周波数の違い)を検出し、光ディスク8の偏心量が最小になる位置を検出する(S11)。
【0061】
横断トラック信号が最も密のところ(光ディスク8の偏心量が最小になる位置)で、システム制御部3からリセット信号を周波数カウンター部7へ発生させ、以降、周波数カウンター部7は、1/2回転ごとにパルスを発生する(S12)。
【0062】
その後、時間情報、線速度、トラックピッチなどの光ディスク8のパラメータを取得し(S13)、イニシャライズが完了する(S14)。
【0063】
次に、図5を参照して、トラバース移動時における光ディスク偏心除去アクセス方法について説明する。
【0064】
上位装置(図示せず)からアクセス命令を受けると(S21)、システム制御部3で現在のアドレスと目標アドレスとの差から移動量を算出するトラック計算を行い(S22)、偏心最小位置のパルス信号を待ち(S23)、パルス割り込み処理によりパルス信号を受けると光ピックアップ2のトラッキングサーボ、トラバースサーボをオフにし(S24)、光ピックアップ2のトラバース移動(オープン制御による移動)を行い(S25)、トラバース移動が完了した(S26)後、偏心最小位置のパルス信号を待ち(S27)、パルス割り込み処理によりパルス信号を受けると光ピックアップ2のトラッキングサーボ、トラバースサーボをオンにし(S28)、光ピックアップ2が目標トラックに位置しているかを判断し(S29)、目標トラックであればトラバース移動完了となり(S30)、目標トラックでなければ、対物レンズ22のトラックジャンプ動作を行う(S31)。
【0065】
なお、上記(S22)において、計算結果移動量が小さい場合、トラックジャンプまたはトラバース移動を実行し、移動量が大きい場合(一定のトラック数以上の移動の場合)に上記(S23)以降のような移動を行うことにより、アクセスのより一層の効率化を図れるが、このケースも本発明に含まれることは云うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光ディスク偏心除去アクセス装置およびその方法は、光ディスクの1回転中に偏心量が最小になる2点を偏心位置検出部で検出し、周波数カウンター部からの信号をトリガーとして光ピックアップの移動時に光ディスクの偏心量が最小になる位置でトラッキングサーボをオン、オフさせることにより、光ディスクの1回転中に発生するパルス数が一定であることから光ディスクの各種回転制御方式に対応でき、安定で正確なアクセスを行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク偏心除去アクセス装置の一実施の形態を示す概略構成ブロック図である。
【図2】偏心した光ディスクが1回転する間にトラックの移動の最小位置と最大位置との関係を示す図である。
【図3】図3(a)は、偏心のトラックずれ信号を示す図、図3(b)は、トラッキングサーボオフ時のトラック信号を示す図、図3(c)は、回転パルス信号を示す図、図3(d)は、リセット後の回転パルス信号を示す図である。
【図4】起動時における光ディスク偏心除去アクセス方法を示すフローチャートである。
【図5】トラバース移動時における光ディスク偏心除去アクセス方法を示すフローチャートである。
【図6】従来のコンパクトディスク偏心補正アクセス装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1  光ディスク偏心除去アクセス装置
2  光ピックアップ
21  アクチュエータ
22  対物レンズ
23  キャリッジ
3  システム制御部
4  トラッキング制御部
5  トラバース送り機構制御部
51  送り機構制御部
52  リードスクリュー送り機構部
6  偏心位置検出部
7  周波数カウンター部
8  光ディスク
9  回転機構制御部
91  スピンドルモータ
92  モータ制御部
93  周波数発生部
100  コンパクトディスク偏心補正アクセス装置
101  回転制御装置
102  データ読取り装置
103  システム制御装置
104  ピックアップ角度制御装置
105  ピックアップ位置制御装置
106  偏心量検出装置
107  偏心量記憶装置
108  コンパクトディスク

Claims (15)

  1. 情報が記録される光ディスクと、前記光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ピックアップと、前記光ディスクの半径方向への前記光ピックアップの対物レンズの移動を制御するトラッキング制御部と、前記光ピックアップを移動させ移動位置を制御する手段と、前記光ディスクを回転制御する回転制御手段と、前記トラッキング制御部の出力信号と前記回転制御手段の出力信号とから前記光ディスクの回転位置に対する偏心量を検出する手段と、前記光ディスクの回転位置の任意の箇所で信号を発生させる周波数カウンター部とを有し、前記周波数カウンター部からの信号をトリガーとして前記光ピックアップの移動時に前記光ディスクの偏心量が最小になる位置でトラッキングサーボをオン、オフさせる手段を有することを特徴とする光ディスク偏心除去アクセス装置。
  2. 情報が記録される光ディスクと、前記光ディスクを装着し前記光ディスクの回転を制御する回転機構制御部と、前記光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ピックアップと、前記光ディスクの半径方向への前記光ピックアップの対物レンズの移動を制御するトラッキング制御部と、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向へ移動させ移動位置を制御するトラバース送り機構制御部と、前記光ピックアップのアクセス時において前記トラッキング制御部と前記トラバース送り機構制御部とを制御するシステム制御部と、前記トラッキング制御部の出力信号と前記回転機構制御部の周波数発生部の出力信号とから前記光ディスクの回転位置に対する偏心量を検出する偏心位置検出部と、前記周波数発生部からの回転パルス信号をカウントしかつ前記システム制御部から発生されるリセット信号で前記回転パルス信号のカウント値の任意の箇所でパルス信号を発生する周波数カウンター部とを有し、前記システム制御部は、前記周波数カウンター部からのパルス信号をトリガーとして前記光ディスクの偏心量が最小となる位置で前記トラッキング制御部のトラッキングサーボをオン、オフさせる手段を有することを特徴とする光ディスク偏心除去アクセス装置。
  3. 前記周波数発生部は、前記光ディスクの1回転につき一定のパルス数を発生する手段を有することを特徴とする請求項2記載の光ディスク偏心除去アクセス装置。
  4. 前記システム制御部は、前記光ピックアップの移動開始時にトラッキングサーボをオフさせ、移動終了時にトラッキングサーボをオンさせる手段を有することを特徴とする請求項2記載の光ディスク偏心除去アクセス装置。
  5. 前記周波数カウンター部は、前記光ディスクの偏心量が最少となる位置でパルス信号を発生する手段を有することを特徴とする請求項2記載の光ディスク偏心除去アクセス装置。
  6. 前記回転機構制御部は、スピンドルモータと、前記周波数発生部を有するモータ制御部とを有することを特徴とする請求項2記載の光ディスク偏心除去アクセス装置。
  7. 前記トラバース送り機構制御部は、リードスクリュー送り機構部またはラックピニオン送り機構部と、送り機構制御部とを有することを特徴とする請求項2記載の光ディスク偏心除去アクセス装置。
  8. 前記光ピックアップは、前記対物レンズを有するアクチュエータと、前記アクチュエータを固定し前記トラバース送り機構制御部により移動するキャリッジとを有することを特徴とする請求項2記載の光ディスク偏心除去アクセス装置。
  9. 情報が記録される光ディスクと、前記光ディスクを装着し前記光ディスクの回転を制御する回転機構制御部と、前記光ディスクに対して情報の記録再生を行う光ピックアップと、前記光ディスクの半径方向への前記光ピックアップの対物レンズの移動を制御するトラッキング制御部と、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向へ移動させ移動位置を制御するトラバース送り機構制御部と、前記トラッキング制御部と前記トラバース送り機構制御部とを制御するシステム制御部とを有し、前記トラッキング制御部の出力信号と前記回転機構制御部の周波数発生部の出力信号とから前記光ディスクの偏心量が最小になる位置を偏心位置検出部で検出し、周波数カウンタ部で前記周波数発生部からの回転パルス信号をカウントしかつ前記システム制御部から発生されるリセット信号で前記回転パルス信号のカウント値の任意の箇所でパルス信号を発生し、前記光ピックアップのアクセス時において、前記システム制御部は、前記周波数カウンター部からの前記パルス信号をトリガーとして前記光ディスクの偏心量が最小となる位置で前記トラッキング制御部のトラッキングサーボをオン、オフさせることを特徴とする光ディスク偏心除去アクセス方法。
  10. 前記システム制御部は、移動量を算出するステップと、偏心最小位置のパルス信号を待つステップと、前記パルス信号を受け取ると前記光ピックアップの前記トラッキングサーボ、トラバースサーボをオフにするステップと、前記トラッキングサーボ、前記トラバースサーボをオフの状態で前記光ピックアップのトラバース移動を行うステップと、トラバース移動が完了した後、偏心最小位置の前記パルス信号を待つステップと、前記パルス信号を受け取ると前記光ピックアップの前記トラッキングサーボ、前記トラバースサーボをオンにするステップと、前記光ピックアップが目標トラックに位置しているか否かを判断するステップとを有することを特徴とする請求項9記載の光ディスク偏心除去アクセス方法。
  11. 前記周波数発生部は、前記光ディスクの1回転につき一定のパルス数を発生することを特徴とする請求項9記載の光ディスク偏心除去アクセス方法。
  12. 前記周波数カウンター部は、前記光ディスクの偏心量が最少となる位置でパルス信号を発生することを特徴とする請求項9記載の光ディスク偏心除去アクセス方法。
  13. 前記回転機構制御部は、スピンドルモータと、前記周波数発生部を有するモータ制御部とを有することを特徴とする請求項9記載の光ディスク偏心除去アクセス方法。
  14. 前記トラバース送り機構制御部は、リードスクリュー送り機構部またはラックピニオン送り機構部と、送り機構制御部とを有することを特徴とする請求項9記載の光ディスク偏心除去アクセス方法。
  15. 前記光ピックアップは、前記対物レンズを有するアクチュエータと、前記アクチュエータを固定し前記トラバース送り機構制御部により移動するキャリッジとを有することを特徴とする請求項9記載の光ディスク偏心除去アクセス方法。
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