JP2004060286A - 建物の床装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の床装置は、規模に基づく大引ビームの長さによっては強度不足になる恐れがある。本発明は、遮音効果を維持できるものでありながら、構造ならびに操作を簡単にして強度補強を行える建物の床装置を提供する。
【解決手段】建物1側に支持される複数の大引ビーム5を配設し、大引ビーム5と床スラブ2側との間に、空気圧利用の弾性体34を有する受け手段31を設け、大引ビーム5の上方に床板42を配設した。床板に掛かる振動を大引ビームにより吸収して遮音効果を期待でき、大引ビームを受け手段31で支持していることにより、大引ビームの強度を補強できて、補強構造を、大引ビームの規模に基づく長さに関係なく、連結操作などを簡単にして採用できる。受け手段による支持を空気圧利用の弾性体によって行うことで、その弾性変形作用により、荷重支持をスムースに行える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば高層住宅やオフィスなどの建物において、床スラブに対して、空間を置いて上方に床板を配設して構成される建物の床装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の床装置としては、複数の大引ビームが、その両端のみが弾性緩衝体などを介して建物の側壁に支持され、かつ中間部が完全に浮いた状態で配設され、そして大引ビーム群上に、根太材を介して床板を配設した構成が提供されている。このような構成の床装置によると、床板にかかる振動を吸収して遮音効果を期待できるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の床装置によると、規模に基づく大引ビームの長さによっては強度不足になる恐れがある。
【0004】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、遮音効果を維持し得るものでありながら、構造ならびに操作を簡単にして強度補強を行える建物の床装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の建物の床装置は、建物側に支持される複数の大引ビームが配設され、これら大引ビームと床スラブ側との間に、空気圧利用の弾性体を有する受け手段が設けられ、大引ビームの上方に床板が配設されることを特徴としたものである。
【0006】
したがって請求項1の発明によると、床板に掛かる振動を大引ビームにより吸収して遮音効果を期待し得、しかも大引ビームを受け手段によって支持していることにより、大引ビームの強度を補強し得、さらに受け手段による支持を空気圧利用の弾性体によって行うことにより、その弾性変形作用で荷重支持を行える。
【0007】
また本発明の請求項2記載の建物の床装置は、上記した請求項1記載の構成において、受け手段は、弾性体に圧縮空気を注入した状態で保持されていることを特徴としたものである。
【0008】
したがって請求項2の発明によると、弾性体の弾性変形、すなわち膨張収縮作用によって荷重支持を行える。
そして本発明の請求項3記載の建物の床装置は、上記した請求項1または2記載の構成において、大引ビーム群は間隔を隔てて配設され、隣接した複数の大引ビームに亘って受け手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項3の発明によると、複数の大引ビームを共通の受け手段によって支持していることにより、大引ビーム群の強度を同時に補強し得る。
さらに本発明の請求項4記載の建物の床装置は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、大引ビームは長さ方向で連結して構成され、その連結位置に対向して受け手段が設けられていることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項4の発明によると、大引ビームは、短くかつ軽いビームとなって、その取り扱い(作業)を容易に行えるとともに、連結位置の調整によって、建物の構築誤差に対応し得、さらに、荷重に対して最も弱い構造部分となる連結位置を、受け手段の支持によって補強し得る。
【0011】
しかも本発明の請求項5記載の建物の床装置は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、受け手段は、大引ビーム側の上位受け体と、床スラブ側の下位受け体と、両受け体間の弾性体とからなり、大引ビーム側と上位受け体との間、床スラブ側と下位受け体との間の少なくとも一方には、緩衝手段が介在されることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項5の発明によると、緩衝手段の緩衝作用によって消音効果(遮音効果)を期待し得るとともに、介在される緩衝手段の厚さによって高さ調整を行える。
【0013】
また本発明の請求項6記載の建物の床装置は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の構成において、受け手段用の圧縮空気供給手段が、各家庭のそれぞれに装備されていることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項6の発明によると、受け手段の弾性体に対する圧縮空気の供給を、簡単かつ迅速に行える。
そして本発明の請求項7記載の建物の床装置は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の構成において、圧縮空気供給手段は、受け手段のほか、建物内の圧縮空気使用機器に利用されることを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項7の発明によると、圧縮空気供給手段により発生させた圧縮空気を有効に利用して、建物内の各種圧縮空気使用機器を容易に作動し得、これはまた、各種圧縮空気使用機器を建物内に容易に配置(装備)し得ることになる。
【0016】
さらに本発明の請求項8記載の建物の床装置は、上記した請求項7記載の構成において、受け手段の弾性体と圧縮空気使用機器とは接続されており、圧縮空気使用機器が、弾性体の圧縮空気を利用していることを特徴としたものである。
【0017】
したがって請求項8の発明によると、圧縮空気使用機器を、弾性体内に注入させている圧縮空気を利用して作動させ得、以て圧縮空気使用機器の動作を、迅速にかつ効率よく行える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明における第1の実施の形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
【0019】
高層住宅(建物の一例)1は、階層を形成する床スラブ2や室区画の側壁3などからなり、床スラブ2と側壁3とからなる下位のコーナ部などには、梁部4が形成されている。そして、床スラブ2の上方には複数の大引ビーム5が間隔を隔てて配設され、これら大引ビーム5の両端が前記側壁3側に支持されている。
【0020】
すなわち大引ビーム5は、中間の縦板部5aと、この縦板部5aの上下両端から左右の同方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部5bと、これら傾斜板部5bの上下両端から左右の同方向で横方向に伸びる横板部5cと、これら横板部5cの端から相対向した側でかつ前記縦板部5aに向かって伸びる短尺傾斜板部5dとからなり、以て型レール状に形成されている。そして大引ビーム5の両端部でかつ上位の横板部5cには端部貫通孔6が形成されるとともに、中間部の複数箇所でかつ縦板部5aには貫通孔7が形成されている。
【0021】
前記大引ビーム5は、2本を1組として平行状に配置された状態で、長さ方向の複数箇所が、連結ビーム8などを介して連結されている。ここで連結ビーム8は、前記大引ビーム5を短尺化したものであり、縦板部8aと、傾斜板部8bと、横板部8cと、短尺傾斜板部8dとを有する状態で型レール状に形成されている。そして縦板部8aの両端部分には貫通孔9が形成されている。
【0022】
かかる大引ビーム5と連結ビーム8との連結のために、L状に折曲げた連結プレート10が用いられ、この連結プレート10の両辺部にはそれぞれ貫通孔11が形成されている。そして連結は、連結プレート10の辺部を縦板部5a,8aに当接させた状態で、連通した貫通孔7,11間、及び9,11間を通してそれぞれ連結具(ボルト・ナット)12を作用させることにより行われる。これにより、2本の大引ビーム5と複数本の連結ビーム8とからなるビーム構造体13が構成される。
【0023】
このように構成されたビーム構造体13は、各大引ビーム5の両端が前記側壁3側に支持される状態で複数が配置され、その際に隣接された大引ビーム5間の間隔を、ビーム構造体13における2本の大引ビーム5間の間隔と同様とすることによって、床スラブ2の上方に複数の大引ビーム5が間隔を隔てて配設され、そして各大引ビーム5の両端が前記側壁3側に支持されることになる。
【0024】
前記大引ビーム5の両端を側壁3に支持させるために、前記側壁3の内側面にはアングル状のビーム受け材21が配設される。このビーム受け材21は、その横板部が複数個の受け具22上に防振部材(防振ゴム)23を介して配設されるとともに、縦板部が防振シール部材(防振ゴム)24を介して側壁3の内側面に当て付けられている。そして受け具22は、側壁3にインサートされた連結具25を介して側壁3に固定されている。なお、ビーム受け材21の横板部における所定の複数箇所には連結用貫通孔26が形成されている。
【0025】
したがって、ビーム受け材21の横板部に大引ビーム5における両端上位の横板部5cを下方から当接させ、そして連通された端部貫通孔6と連結用貫通孔26との間を通して連結具(ボルト・ナットなど)27を作用させることで、大引ビーム5の両端を側壁3に連結し得る。
【0026】
前記大引ビーム5群と床スラブ2との間には、空気圧利用の弾性体(エアチューブ)34を有する受け手段31が設けられ、その際に受け手段31は、隣接した複数の大引ビーム5に亘って配設されている。すなわち受け手段31は、たとえば図2の左半図に示されるように、2個のビーム構造体13間(4本の大引ビーム5間)や、3個のビーム構造体13間(6本の大引ビーム5間)に亘って配設され、また図2の右半図に示されるように、5個のビーム構造体13間(10本の大引ビーム5間)に亘って配設される。
【0027】
前記受け手段31は、大引ビーム5側の上位受け体32と、床スラブ2側の下位受け体33と、両受け体32,33間の弾性体34などからなる。ここで上位受け体32は、上板部32aと、この上板部32aの左右両端から下方に伸びる側板部32bと、これら側板部32bの下端から左右の相対向方向に伸びる被係止板部32cとによって、下面側で開放の型レール状に形成されている。また下位受け体33は、下板部33aと、この下板部33aの左右両端から上方に伸びる側板部33bと、これら側板部33bの上端から左右の外方向に伸びる係止板部33cとによって、上面側で開放の型レール状に形成されている。
【0028】
その際に、上位受け体32と下位受け体33は、上位受け体32の側板部32bの下部に対して下位受け体33の側板部33bの上部が内側から嵌合されて配置され、さらに下位受け体33の係止板部33cに対して上板部32aの被係止板部32cが下方から係止可能に構成されている。そして、上位受け体32における上板部32aの下面と下位受け体33における下板部33aの上面との間に前記弾性体34が配置されている。
【0029】
前記大引ビーム5における横板部5cの下面と上位受け体32における上板部32aの上面との間には緩衝手段35が介在されるとともに、床スラブ2の上面2aと下位受け体33における下板部33aの下面との間には緩衝手段36が介在されている。ここで緩衝手段35,36は、たとえばゴム板からなり、その緩衝作用によって消音効果(遮音効果)を期待できる他、複数枚を適宜に介在させることで高さ調整効果も期待できることになる。
【0030】
上記構成からなる受け手段31は、弾性体34に圧縮空気を注入した状態で保持されている。すなわち、圧縮空気圧が小さい小型の圧縮空気供給手段(コンプレッサ)38が、たとえば床スラブ2上に設置されることで、各家庭のそれぞれに装備されている。そして圧縮空気供給手段38の圧縮空気供給口38aと、各受け手段31における弾性体34の圧縮空気受入れ口34aとが、可撓性のホース39を介して連通されている。
【0031】
前記大引ビーム5の上面間に亘っては複数の根太材41が配設され、そして根太材41群の上面間に亘って床板42が載置され、以て大引ビーム5の上方に床板42が配設される。これにより、床スラブ2の上面2aと床板42の下面42aとの間に収納スペース(空間)Sが形成されることになる。
【0032】
なお、前記床板42の適所には出し入れ口43が設けられ、この出し入れ口43は矩形筒枠体44により形成されている。この出し入れ口43は、蓋体45によって開閉自在に構成され、その際に蓋体45は、一側縁が蝶番46を介して矩形筒枠体44側に揺動自在に連結され、そして他端側は矩形筒枠体44側に設けられたストッパー体(図示せず。)に当接自在に構成される。
【0033】
前記圧縮空気供給手段38は、受け手段31のほか、高層住宅1内の圧縮空気使用機器に利用されている。すなわち、収納庫装置(圧縮空気使用機器の一例)71において、昇降可能な収納庫72を昇降動させるためのシリンダー装置73に、前記ホース39からの分岐ホース74が接続されている。またスライド床装置(圧縮空気使用機器の一例)75において、スライド床76をスライド動させるためのシリンダー装置77に、前記ホース39からの分岐ホース78が接続されている。
【0034】
以下に、上記した第1の実施の形態における作用を説明する。
床装置を構成するに、まず所定の複数箇所に大引ビーム5を配設する。これは、連結具25を介して側壁3に固定した複数個の受け具22の上に、防振部材23を介してビーム受け材21を配設したのち、このビーム受け材21の横板部に大引ビーム5における両端上位の横板部5cを下方から当接させた状態で、端部貫通孔6と連結用貫通孔26との間を通して連結具27を作用させ、以て大引ビーム5の両端を側壁3に連結することによって行える。その際に連結による配設は、ビーム構造体13の単位で行われる。
【0035】
そして、受け手段31の配設が行われる。すなわち、ホース39を分離して圧縮空気受入れ口34aを開放させることによって、弾性体34を、内部に圧縮空気が供給されていない窄み状(収縮状)にした状態、つまり、上位受け体32と下位受け体33とからなる受け手段31の高さ(上下厚さ)を低くした状態で、この受け手段31を、大引ビーム5における下位の横板部5cの下面と床スラブ2の上面2aとの間に位置させる。
【0036】
このようにして横板部5cの下面と床スラブ2の上面2aとの間に位置させた受け手段31は、その位置や向きの修正が行われるが、その前後に、緩衝手段35,36が介在されて高さ調整などが行われている。そして受け手段31を、所定の位置、向きとして配設した状態で、圧縮空気供給手段38側からのホース39が弾性体34の圧縮空気受入れ口34aに接続される。
【0037】
その後に、大引ビーム5の上面間に亘って複数の根太材41を配設し、そして根太材41群の上面間に亘って床板42を載置することで、床スラブ2と床板42との間に収納スペースSを形成して、床装置を構成し得る。
【0038】
このようにして床装置を構成したのち、圧縮空気供給手段38を運転して、発生した圧縮空気を、ホース39を介して弾性体34に注入する。これにより弾性体34を膨張させ、以て下位受け体33に対して上位受け体32を上昇させる。この上昇する上位受け体32は、緩衝手段35を介して大引ビーム5の下面に圧接され、以て大引ビーム5の中間位置を、受け手段31を介して床スラブ2側で支持し得る。このときの支持は、膨張した弾性体34の空気圧を利用して弾性的に行われる。
【0039】
そして、たとえばホース39中に介在した開閉弁(図示せず。)を閉動させることで、あるいはホース39中に逆止弁(図示せず。)を介在させることなどにより、弾性体34を、圧縮空気を注入した状態で保持する。このような状態で圧縮空気供給手段38の運転を停止させる。
【0040】
このように構成した床装置によると、複数の大引ビーム5を、その両端を介して側壁3に支持させていることで、床板41に掛かる振動を大引ビーム5により吸収して遮音効果を期待し得る。しかも大引ビーム5の中間を、受け手段31を介して床スラブ2側で支持していることにより、大引ビーム5の強度を補強し得、以て補強構造を、大引ビーム5の規模に基づく長さに関係なく、操作を簡単にして採用し得る。さらに、受け手段31に空気圧利用の弾性体34を採用したことで、その弾性変形、すなわち膨張収縮作用によって、荷重支持をスムースに行えるとともに、遮音効果をも期待し得る。なお、蓋体45を開閉動させることで、出し入れ口43を通して、収納スペースSに対し物品の出し入れを行える。
【0041】
しかも、圧縮空気供給手段38により発生させた圧縮空気を有効に利用して、高層住宅1内の各種圧縮空気使用機器を容易に作動し得、これはまた、圧縮空気使用機器を高層住宅1内に容易に配置(装備)し得ることになる。
【0042】
さらに、ホース39からの分岐ホース74,78をシリンダー装置73,77に接続させたことで、すなわち、受け手段31の弾性体34と、収納庫装置71のシリンダー装置73やスライド床装置75のシリンダー装置77とを接続させたことで、シリンダー装置73,77を、弾性体34内に注入させている圧縮空気を利用して作動させ得、以て収納庫装置71やスライド床装置75の動作を、迅速にかつ効率よく行える。すなわち、弾性体34内の圧縮空気が、各種圧縮空気使用機器のタンクの役割をしている。また圧縮空気圧の小さいものを利用(選択)しても済むことになる。
【0043】
以下に、本発明の第2、第3の実施の形態を、図8に基づいて説明する。
図8(a)は第2の実施の形態を示すもので、床スラブ2上に配設した箱状のベース体51と大引ビーム5との間に受け手段31が配設されている。図8(b)は第3の実施の形態を示すもので、床スラブ2側に上方突出状に形成された逆梁部4Aと大引ビーム5との間に受け手段31が配設されている。
【0044】
このような第2、第3の実施の形態によると、収納スペースSの高さを充分に確保し得、そして収納スペースSの高さ変化に対応して受け手段31を配設し得る。
【0045】
以下に、本発明の第4の実施の形態を、図9〜図15に基づいて説明する。この第4の実施の形態では、大引ビームが長さ方向で連結して構成され、その連結位置に対向して受け手段31が設けられている。
【0046】
すなわち図9、図11、図12は、両大引ビーム5の連結部(遊端)が当接状に位置された状態であって、連結部間に位置される連結用部材53が準備される。この連結用部材53は、前記大引ビーム5における縦板部5aに内側から当接可能な縦板部53aと、この縦板部53aの上端から上方に傾斜して伸びかつ大引ビーム5における傾斜板部5bに内側から当接可能な傾斜板部53bと、この傾斜板部53bの上端から横方向に伸びかつ大引ビーム5における横板部5cに内側から当接可能な横板部53cと、この横板部53cの端から前記縦板部53aに向かって伸びかつ大引ビーム5における短尺傾斜板部5dに内側から当接可能な短尺傾斜板部53dとからなり、以て型レール状に形成されている。
【0047】
そして、連結用部材53の両端部でかつ縦板部53aに、大引ビーム5の長さ方向に沿った連結用長孔54が形成されるとともに、大引ビーム5の貫通孔7が連結部(遊端)側に形成されている。したがって、両大引ビーム5の連結部(遊端)間に連結用部材53を嵌め込み状に位置させた状態で、連通された連結用長孔54と貫通孔7との間を通して連結具(ボルト・ナットなど)55を作用させることで、大引ビーム5の遊端間を連結し得、以て連結位置56を形成し得る。そして連結位置56における大引ビーム5の両遊端と床スラブ2との間に受け手段31が配設されている。
【0048】
また図9、図10、図13〜図15は、両大引ビームの連結部(遊端)が、隙間(間隔)を置いて位置された状態であって、ここでは別形状の大引ビーム61が使用され、そして中間ビーム61Aや連結用部材62などが準備されている。
【0049】
すなわち大引ビーム61は、中間縦板部61aと、この中間縦板部61aの上端から右方向でかつ上方に傾斜して伸びる傾斜板部61bと、この傾斜板部61bの上端から上方に伸びる一側端縦板部61cと、この一側端縦板部61cの上端から左横方向に伸びる長幅横板部61dと、この長幅横板部61dの端から下方へ伸びかつ前記一側端縦板部61cに平行状の他側端縦板部61eと、この他側端縦板部61eの端から前記中間縦板部61aに向かって伸びる短尺傾斜板部61fと、前記中間縦板部61aの下端から右横方向に伸びる短幅横板部61gと、この短幅横板部61gの端から上方へ伸びる端縦板部61hとからなり、以て型レール状に形成されている。
【0050】
そして大引ビーム61の両端部でかつ長幅横板部61dには端部貫通孔6が形成されるとともに、中間縦板部61aの複数箇所には貫通孔7が形成されている。なお、前記中間ビーム61Aは大引ビーム61と同様の構成であって、上下を逆向きとして使用される。
【0051】
前記連結用部材62は、下位縦板部62aと、この下位縦板部62aの上端から横方向に伸びる下位横板部62bと、この下位横板部62bの端から上方へ伸びる上位縦板部62cと、この上位縦板部62cの上端から前記下位横板部62bと平行状に伸びる上位横板部62dとからなる。その際に下位縦板部62aは、左右両側が欠如されて、両大引ビーム61の連結部間の隙間に位置されるように形成されている。そして下位縦板部62aの複数箇所には貫通孔63が形成されるとともに、上位横板部62dの複数箇所には左右方向の連結用長孔64が形成されている。
【0052】
かかる構成において大引ビーム61間の連結を行うに、まず連結用部材62を、その上位横板部62dなどを大引ビーム61の上部に対して下方から嵌合させるとともに、下位縦板部62aを両大引ビーム61の連結部間の隙間に位置させる。この状態で、連通された連結用長孔64と端部貫通孔6との間を通して連結具(ボルト・ナットなど)65を作用させることで、大引ビーム5の遊端部間を、連結用部材62などを介して連結し得る。
【0053】
次いで、両大引ビーム61の中間縦板部61aや連結用部材62の下位縦板部62aに対して、逆向きとした中間ビーム61Aの中間縦板部61aを左右方向から当接させたのち、連通された貫通孔7と貫通孔7との間、ならびに貫通孔63と貫通孔7との間を通して連結具(ボルト・ナットなど)66を作用させることで、大引ビーム5の中間部間に亘って中間ビーム61Aを位置させて連結し得、以て連結位置67を形成し得る。そして連結位置67における中間ビーム61Aと床スラブ2との間に受け手段31が配設されている。
【0054】
このような第4の実施の形態によると、大引ビーム5,61を長さ方向で連結することで、各大引ビーム5,61は、短くかつ軽いビームとなって、その取り扱い(作業)を容易に行えるとともに、連結用部材53の連結用長孔54や連結用部材62の連結用長孔64などを利用した調整によって、高層住宅1の構築誤差に容易に対応し得る。さらに、荷重に対して最も弱い構造部分となる連結位置56,67を、受け手段31の支持によって充分に補強し得る。
【0055】
以下に、本発明の第5の実施の形態を、図16に基づいて説明する。
すなわち、大引ビーム5が、逆梁部4Aの上面側にビーム受け材81を介して支持されている。
【0056】
この第5の実施の形態によると、収納スペースSは、逆梁部4Aの高さに相当することから、デッドスペースを利用して、各階の占有高さを高くすることなく形成し得る。
【0057】
以下に、本発明の第6の実施の形態を、図17に基づいて説明する。
すなわち、側壁3の内側面に複数の受け具82が設けられ、これら受け具82間にビーム受け材83が設けられている。そしてビーム受け材83上に、大引ビーム5の端部が支持されている。
【0058】
以下に、本発明の第7の実施の形態を、図18に基づいて説明する。この第7の実施の形態では、大引ビームの種々な形状を示している。
すなわち(a)に示す大引ビーム90は、中間縦板部90aと、この中間縦板部90aの上下両端から左右の同方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部90bと、これら傾斜板部90bの上下両端から上下に伸びる一側端縦板部90cと、これら一側端縦板部90cの上下両端から左右の同方向で横方向に伸びる横板部90dと、これら横板部90dの端から相対向した側に伸びかつ前記一側端縦板部90cに平行状の他側端縦板部90eと、これら他側端縦板部90eの端から相対向した側でかつ前記中間縦板部90aに向かって伸びる短尺傾斜板部90fとからなり、以て型レール状に形成されている。
【0059】
また(b)に示す大引ビーム91は、左右方向で上下に傾斜する傾斜板部91aと、この傾斜板部91aの上下両端から左右の異方向に伸びる横板部91bと、これら横板部91bの端から相対向した側でかつ前記傾斜板部91aに向かって伸びる短尺傾斜板部91cとからなり、以て型レール状に形成されている。
【0060】
そして(c)に示す大引ビーム92は、縦板部92aと、この縦板部92aの上下両端から左右の異方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部92bと、これら傾斜板部92bの上下両端から左右の異方向で横方向に伸びる横板部92cと、これら横板部92cの端から相対向した側でかつ前記縦板部92aに向かって伸びる短尺傾斜板部92dとからなり、以て型レール状に形成されている。
【0061】
さらに(d)に示す大引ビーム93は、左右一対の縦板部93aと、これら縦板部93aの上端間および下端間に位置される上下一対の横板部93bとからなり、以て四角筒状に形成されている。
【0062】
また(e)に示す大引ビーム94は、左右一対の縦板部94aと、これら縦板部94aの上下両端から左右の外方向でかつ上下に傾斜して伸びる傾斜板部94bと、これら傾斜板部94bの上端間および下端間に位置される上下一対の横板部94cとからなり、以て筒型レール状に形成されている。
【0063】
上記した第1〜第4の実施の形態のように、高層住宅1側に支持される複数の大引ビーム5,61を配設し、これら大引ビーム5,61と床スラブ2側との間に、空気圧利用の弾性体34を有する受け手段31を設け、大引ビーム5,61の上方に床板42を配設した構成によると、床板42に掛かる振動を大引ビーム5,61により吸収して遮音効果を期待し得、しかも大引ビーム5,61を受け手段31によって支持していることにより、大引ビーム5,61の強度を補強し得、以て補強構造を、大引ビーム5,61の規模に基づく長さに関係なく、連結具による連結箇所の削減などにより、連結操作などを簡単にして採用し得、さらに受け手段31による支持を空気圧利用の弾性体34によって行うことにより、その弾性変形作用によって、荷重支持をスムースに行えるとともに、遮音効果をも期待し得る。
【0064】
上記した第1〜第4の実施の形態のように、受け手段31が、弾性体34に圧縮空気を注入した状態で保持した構成によると、その弾性変形、すなわち膨張収縮作用によって、荷重支持をスムースに行えるとともに、遮音効果をも期待し得る。
【0065】
上記した第1〜第4の実施の形態のように、大引ビーム5,61群は間隔を隔てて配設し、隣接した複数の大引ビーム5,61に亘って受け手段31を設けた構成によると、複数の大引ビーム5,61を共通の受け手段31によって支持していることにより、大引ビーム5,61群の強度を、構造簡単にして同時に補強し得る。
【0066】
上記した第4の実施の形態のように、大引ビーム5,61を長さ方向で連結して構成し、その連結位置56,67に対向して受け手段31を設けた構成によると、各大引ビーム5,61は、短くかつ軽いビームとなって、その取り扱い(作業)を容易に行えるとともに、連結位置56,67の調整によって、高層住宅1の構築誤差に容易に対応し得、さらに、荷重に対して最も弱い構造部分となる連結位置56,67を、受け手段31の支持によって充分に補強し得る。
【0067】
上記した第1〜第4の実施の形態のように、受け手段31が、大引ビーム5,61側の上位受け体32と、床スラブ2側の下位受け体33と、両受け体間32,33の弾性体34とからなり、大引ビーム5,61側と上位受け体32との間、床スラブ2側と下位受け体33との間の少なくとも一方に、緩衝手段35,36を介在した構成によると、緩衝手段35,36の緩衝作用によって消音効果(遮音効果)を期待し得るとともに、介在される緩衝手段35,36の厚さによって高さ調整も行える。
【0068】
上記した第1の実施の形態のように、受け手段31用の圧縮空気供給手段38を、各家庭のそれぞれに装備した構成によると、受け手段31の弾性体34に対する圧縮空気の供給を、簡単かつ迅速に行える。
【0069】
上記した第1の実施の形態のように、圧縮空気供給手段38が、受け手段31のほか、高層住宅1内の収納庫装置71やスライド装置75に利用される構成によると、圧縮空気供給手段38により発生させた圧縮空気を有効に利用して、高層住宅1内の収納庫装置71やスライド装置75を容易に作動し得、これはまた、収納庫装置71やスライド装置75を高層住宅1内に容易に配置(装備)し得ることになる。
【0070】
上記した第1の実施の形態のように、受け手段31の弾性体34と、収納庫装置71やスライド装置75とを接続しており、収納庫装置71やスライド装置75が、弾性体34の圧縮空気を利用する構成によると、収納庫装置71やスライド装置75を、弾性体34内に注入させている圧縮空気を利用して作動させ得、以て収納庫装置71やスライド床装置75の動作を、迅速にかつ効率よく行える。
【0071】
上記した第1〜第4の実施の形態では、大引ビーム5,61の両端が建物側に支持された形式が示されているが、これは中間を含めて複数箇所が建物側に支持された形式などであってもよい。
【0072】
上記した第1〜第3の実施の形態では、2本の大引ビーム5が連結ビーム8によってビーム構造体13とされて建物側に支持される形式が示されているが、これはビーム構造体13とせず、複数の大引ビーム5がそれぞれ単独で建物側に支持される形式などであってもよい。
【0073】
上記した第1〜第3の実施の形態では、大引ビーム5の長さ方向における中央部分の1箇所に受け手段31が設けられた形式が示されているが、これは長さ方向における複数箇所に受け手段31が設けられた形式などであってもよい。
【0074】
上記した第1〜第4の実施の形態では、受け手段31が、弾性体34に圧縮空気を注入した状態で保持されている形式が示されているが、これは弾性体34内の空気圧を圧力検出手段により検出し、設定値以下になったときに圧縮空気供給手段38を自動的に運転させる形式などであってもよい。
【0075】
上記した第1〜第4の実施の形態では、隣接した複数の大引ビーム5,61に亘って受け手段31が設けられた形式が示されているが、これは間隔を隔てて配設された大引ビーム5,61のそれぞれに対応して受け手段31が設けられた形式などであってもよい。
【0076】
上記した第4の実施の形態では、大引ビーム5,61の連結位置56,67に対向して受け手段31が設けられた形式が示されているが、これは連結位置56,67の両側に振り分けて、それぞれ受け手段31が設けられた形式などであってもよい。
【0077】
上記した第1〜第4の実施の形態では、受け手段31として、大引ビーム5,61側と上位受け体32との間、床スラブ2側と下位受け体33との間のそれぞれに緩衝手段35,36が介在された形式が示されているが、これは緩衝手段35,36のうち、いずれか一方のみが介在された形式、両緩衝手段35,36ともに省略された形式などであってもよい。
【0078】
上記した第1〜第4の実施の形態では、受け手段31用の圧縮空気供給手段38が、各家庭のそれぞれに装備されているが、この圧縮空気供給手段としてはボンベ形式であってもよく、また各家庭に装備せず、外部の業者が点検、供給を行う形式などであってもよい。
【0079】
上記した第1の実施の形態では、受け手段31の弾性体34と圧縮空気使用機器71,75とが接続された形式が示されているが、これは相互に接続されておらず、それぞれが各別に圧縮空気供給手段38に接続された形式などであってもよい。
【0080】
上記した各実施の形態では、各部の連結具としてボルトナット形式が示されているが、これは場所によってはリベット形式などであってもよい。
上記した第5の実施の形態では、床スラブ2の上面2aと床板42の下面42aとの間に、逆梁部4Aの高さに相当する収納スペースSが形成されているが、これは、逆梁でない建物においては、収納スペースが形成されない構成であってもよい。
【0081】
上記した第1〜第4の実施の形態では、側壁3間で大引ビーム5,61の支持を行う形式が示されているが、これは側壁3と逆梁部4Aとの間で大引ビーム5,61の支持を行う形式、逆梁部4A間で大引ビーム5,61の支持を行う形式などであってもよい。
【0082】
上記した第1〜第4の実施の形態では、収納スペースS内に物品を収納可能な形式が示されているが、これは収納スペースS内、すなわち空間を利用して配管や配線を行う形式などであってもよい。
【0083】
上記した第1の実施の形態では、圧縮空気使用機器として収納庫装置71やスライド床装置75が示されているが、これは昇降可能な下駄箱装置、回転式の収納庫装置、スライド式の収納庫装置などであってもよい。
【0084】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、床板に掛かる振動を大引ビームにより吸収して遮音効果を期待でき、しかも大引ビームを受け手段によって支持していることにより、大引ビームの強度を補強でき、以て補強構造を、大引ビームの規模に基づく長さに関係なく、連結操作などを簡単にして採用できる。さらに、受け手段による支持を空気圧利用の弾性体によって行うことにより、その弾性変形作用で荷重支持をスムースに行うことができる。
【0085】
また上記した本発明の請求項2によると、弾性体の弾性変形、すなわち膨張収縮作用によって荷重支持をスムースに行うことができる。
そして上記した本発明の請求項3によると、複数の大引ビームを共通の受け手段によって支持していることにより、大引ビーム群の強度を、構造簡単にして同時に補強できる。
【0086】
さらに上記した本発明の請求項4によると、大引ビームは、短くかつ軽いビームとなって、その取り扱い(作業)を容易に行うことができるとともに、連結位置の調整によって、建物の構築誤差に容易に対応でき、さらに、荷重に対して最も弱い構造部分となる連結位置を、受け手段の支持によって充分に補強することができる。
【0087】
しかも上記した本発明の請求項5によると、緩衝手段の緩衝作用によって消音効果(遮音効果)を期待できるとともに、介在される緩衝手段の厚さによって高さ調整効果も期待できることになる。
【0088】
また上記した本発明の請求項6によると、受け手段の弾性体に対する圧縮空気の供給を、簡単かつ迅速に行うことができる。
そして上記した本発明の請求項7によると、圧縮空気供給手段により発生させた圧縮空気を有効に利用して、建物内の各種圧縮空気使用機器を容易に作動でき、これはまた、各種圧縮空気使用機器を建物内に容易に配置(装備)できることになる。
【0089】
さらに上記した本発明の請求項8によると、圧縮空気使用機器を、弾性体内に注入させている圧縮空気を利用して作動でき、以て圧縮空気使用機器の動作を、迅速にかつ効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、建物の床装置における要部の一部切り欠き斜視図である。
【図2】同建物の床装置における概略平面図である。
【図3】同建物の床装置における一部切り欠き側面図である。
【図4】同建物の床装置における要部の一部切り欠き正面図である。
【図5】同建物の床装置における大引ビーム支持部分の側面図である。
【図6】同建物の床装置における大引ビーム支持部分の縦断側面図である。
【図7】同建物の床装置における概略説明図である。
【図8】本発明の第2、第3の実施の形態を示し、(a)は第2の実施の形態で、建物の床装置における受け手段部分の一部切り欠き側面図、(b)は第3の実施の形態で、建物の床装置における受け手段部分の一部切り欠き側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示し、建物の床装置における概略平面図である。
【図10】同建物の床装置における側面図である。
【図11】同建物の床装置における連結位置での側面図である。
【図12】同建物の床装置における連結位置での縦断正面図である。
【図13】同建物の床装置における別の連結位置での側面図である。
【図14】同建物の床装置における別の連結位置での縦断正面図である。
【図15】同建物の床装置における別の連結位置での縦断正面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態を示し、建物の床装置における大引ビーム支持部分の概略側面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態を示し、建物の床装置における大引ビーム支持部分の概略側面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態を示し、建物の床装置における大引ビームの種々な形状の正面図である。
【符号の説明】
1  高層住宅(建物)
2  床スラブ
2a 上面
3  側壁
4  梁部
4A 逆梁部
5  大引ビーム
8  連結ビーム
10  連結プレート
13  ビーム構造体
21  ビーム受け材
22  受け具
23  防振部材(防振ゴム)
24  防振シール部材(防振ゴム)
31  受け手段
32  上位受け体
33  下位受け体
34  弾性体
34a 圧縮空気受入れ口
35  緩衝手段
36  緩衝手段
38  圧縮空気供給手段
38a 圧縮空気供給口
39  ホース
41  根太材
42  床板
42a 下面
43  出し入れ口
45  蓋体
51  ベース体
53  連結用部材
56  連結位置
61  大引ビーム
61A 中間ビーム
62  連結用部材
67  連結位置
71  収納庫装置(圧縮空気使用機器)
72  収納庫
73  シリンダー装置
74  分岐ホース
75  スライド床装置(圧縮空気使用機器)
76  スライド床
77  シリンダー装置
78  分岐ホース
81  ビーム受け材
83  ビーム受け材
90  大引ビーム
91  大引ビーム
92  大引ビーム
93  大引ビーム
94  大引ビーム
S  収納スペース(空間)

Claims (8)

  1. 建物側に支持される複数の大引ビームが配設され、これら大引ビームと床スラブ側との間に、空気圧利用の弾性体を有する受け手段が設けられ、大引ビームの上方に床板が配設されることを特徴とする建物の床装置。
  2. 受け手段は、弾性体に圧縮空気を注入した状態で保持されていることを特徴とする請求項1記載の建物の床装置。
  3. 大引ビーム群は間隔を隔てて配設され、隣接した複数の大引ビームに亘って受け手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の建物の床装置。
  4. 大引ビームは長さ方向で連結して構成され、その連結位置に対向して受け手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建物の床装置。
  5. 受け手段は、大引ビーム側の上位受け体と、床スラブ側の下位受け体と、両受け体間の弾性体とからなり、大引ビーム側と上位受け体との間、床スラブ側と下位受け体との間の少なくとも一方には、緩衝手段が介在されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建物の床装置。
  6. 受け手段用の圧縮空気供給手段が、各家庭のそれぞれに装備されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の建物の床装置。
  7. 圧縮空気供給手段は、受け手段のほか、建物内の圧縮空気使用機器に利用されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建物の床装置。
  8. 受け手段の弾性体と圧縮空気使用機器とは接続されており、圧縮空気使用機器が、弾性体の圧縮空気を利用していることを特徴とする請求項7記載の建物の床装置。
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WO2004074592A1 (ja) * 2003-02-19 2004-09-02 Kabushiki Kaisha Iida Kenchiku Sekkei Jimusho 建築物における床支持構造
JP2012136924A (ja) * 2010-12-09 2012-07-19 Daifuku Co Ltd 床スラブ上の床下構造体(2)
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JP2012251320A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Sadayuki Amiya 床の加圧補強
JP2013087479A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Shizuoka Rekisei Kogyo Kk 建築物の防音構造体及び床構造

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