JP2004060249A - 旋回作業車の旋回台構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業機を枢結した旋回台を走行装置に対して回動可能に装着した旋回作業車において、旋回台筐体60の壁面に沿ってリザーバタンク43を配設するとともに、該リザーバタンク43の上部にラジエータ38を配設し、リザーバタンク43と対峙する旋回台筐体60の壁に側面下開口部22aを設け、さらに、リザーバタンク43の旋回台筐体60との対峙面の周囲をラジエータ38への連通部を残してシール体51a・51b・52・53・54で閉塞して、側面下開口部22aから導入された外気が全てリザーバタンク43側方を通過してラジエータ38に吸引されるようにした。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
旋回作業車の旋回台の構成に関するものであり、詳しくは油圧機構の作動油のためのリザーバタンクの冷却機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来クローラ式走行装置の幅内に旋回台フレームを構成して、クローラ式走行装置が通過可能なスペース内で、旋回台フレーム部分を360度旋回可能とする掘削作業車は公知とされている。このように、限られたスペース内で作業を可能にするには、旋回台フレームをコンパクトにするとともに、該旋回台フレームの上方に配置するエンジン等の装置の配置及び取り付け構造を改良することによって、旋回台全体をコンパクトにすることが必要なのである。
従来技術としては、例えば、特開平11−107316号公報においては、旋回台フレーム上に設けられたエンジン、ラジエータ、及び油圧ポンプ等の配置によって、旋回作業機をコンパクトにした技術が開示されている。また、特開平8−333772に示す如く、作動油のオイルタンクをラジエータの前方に配置し、該オイルタンクの側面をラジエータへの導風板とした構成も知られている。
【0003】
旋回作業車において、旋回時には、走行装置上部の旋回台フレームの後方部が走行装置から突出してしまうので、該後方部が障害物に接触する可能性がある。例えば、壁際の側溝掘りをバックホーで行う際には、壁際に機体を寄せて側溝掘りを行う必要があることから、壁とは反対側に停車しているトラックに土砂を積み込むための旋回をしようとしても、旋回台フレームの後方部の旋回半径を十分にとることができないので、走行装置の上部の旋回台フレームを旋回させることができなかった。従って、狭い場所での掘削作業が不可能であった。このことから、走行装置の上部の旋回台フレームは、旋回時において走行装置の幅からはみ出さない大きさに抑えて、後方部が壁に接触することがない様に構成することが望まれる。
さらに、旋回台フレームの大きさを抑えながらも、高出力エンジンや大容量燃料タンク、及び大型ラジエータ等を用いて、旋回作業車の性能を向上させるためには、ボンネット内の装置形状、取り付け構造、及び各装置の配置を改良することが必要であり、すなわち、ボンネット内の装置全体が占める容積を、最小限に抑えることが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く旋回台を小型化する際には、多くの装置が密接して配置することになる。従って、エンジンや油圧機構等により、旋回台内部に熱を発生する機構が密接して配置されるため旋回台内部の積極的な冷却が必要となる。エンジンの冷却のための機構としてはラジエータが設けられているが、油圧機構の作動油の冷却のためには自然放熱が一般的である。しかし、作動油の温度が高くなると粘性が変化し劣化が早くなり、油圧機構の作動に誤差が生じる原因となり、また、油圧機構に負荷を与えることにもなる。
そこで、本発明では、旋回台内に配設されたリザーブタンク内の油圧機構のための作動油を積極的に冷却するための構造を提案する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、走行装置に旋回台フレームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームの前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作動可能に枢支し、旋回台フレームを基盤とする旋回台筐体内にエンジン、ラジエータ、油圧機構作動油リザーバタンクを配設した旋回作業車において、リザーバタンク上または側方にラジエータを配置し、該リザーバタンク及びラジエータと、旋回台筐体の側壁との間にリザーバタンク近傍からラジエータへ至る風路を形成し、前記旋回台筐体のリザーバタンクとの対峙面に外部と連通する開口部を設けたものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1に記載の旋回作業車において、リザーバタンクの旋回台筐体との対峙面の周囲を、ラジエータへの空気の出口を残してシール体で閉塞したものである。
【0008】
請求項3においては、請求項1又は請求項2に記載の旋回作業車において、旋回台筐体のリザーバタンクとの対峙面に設けた開口部は該リザーバタンクの前後略中央より前方に配設し、リザーバタンク側方からラジエータへの空気の出口はリザーバタンクの前後略中央より後方に配設したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係る旋回作業車の全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図である。図4は旋回体の内部を示す平面図、図5は同じく背面図である。図6は旋回台筐体を示す斜視図、図7はリザーバタンクの冷却機構を示す側面図、図8は同じく斜視図である。
【0010】
本発明の旋回作業車の構成について図1乃至図3を用いて説明する。
旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央において、旋回体2を左右旋回可能に支持した構成とされている。そして、クローラ式走行装置1の前後一端部には、ブレード3が上下回動自在に配設されている。
旋回体2の上部にはエンジン等を被覆するボンネット14が配設され、該ボンネット14の上に座席16が取り付けられている。該座席16の前方には、フロントコラム19等により運転操作部15が構成されている。
フロントコラム19には、運転操作等を行うためのレバー、ペダル等を配設している。また、運転操作部15のフロントコラム19とボンネット14との間にはステップ20が配置されている。
【0011】
旋回台フレーム17の前端部にはブームブラケット12が左右回動自在に取り付けられ、該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が上下回動自在に支持されている。
ブーム6は途中部で前方に屈曲しており、側面視において屈曲部6dを有する略「く」字状に形成されている。該ブーム6の上端部にはアーム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部には作業用アタッチメントとしてのバケット4が回動自在に支持されている。これらのブーム6、アーム5、及びバケット4等により作業機7が構成されている。
【0012】
そして、前記ブーム6はブームシリンダ11により回動され、アーム5はアームシリンダ10により回動され、バケット4はバケットシリンダ9により回動されている。
該ブームシリンダ11、アームシリンダ10、及びバケットシリンダ9は油圧シリンダにより構成され、各シリンダ9・10・11は旋回体2のボンネット14内に配設される油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油を供給することにより伸縮駆動されている。
また、ブームシリンダ11はブームブラケット12のシリンダ支持部12bとブーム6の途中部前面に設けられたブームシリンダブラケット21との間に介装され、アームシリンダ10はブーム6の途中部背面に設けられるアームシリンダボトムブラケット31とアーム5基端部に設けられるバケットシリンダブラケット30との間に介装され、バケットシリンダ9は該バケットシリンダブラケット30とバケット4に連結されるバケットブラケット29との間に介装されている。
【0013】
旋回体2前下部には、開口部33が設けられており、該開口部33よりスイングシリンダ32のシリンダロッドが突出している。該スイングシリンダ32の後端は、旋回体2の旋回台フレーム17に回動自在に枢支されている。そして、スイングシリンダ32のシリンダロッドの先端はブームブラケット12に接続されており、スイングシリンダ32により、ブームブラケット12を旋回体2に対して左右に回動する。
【0014】
旋回台フレーム17は、後部のカウンタウェイトと一体的に構成されている。旋回台フレーム17は前部において、ブームブラケット12を左右回動自在に枢支するとともに、後部においてはカウンタウェイトを構成する。
ブームブラケット12は、旋回台フレーム17前部において回動自在に枢支され、作業機7を支持する。旋回台フレーム17の中央部は旋回体2の下部を構成するとともに、後部のカウンタウェイト部分を接続する。
【0015】
次に、旋回体2内部の構成について、図4及び図5を用いて説明する。
旋回台フレーム17には、中央部にスイベルジョイント36が配置されて、旋回体2とクローラ式走行装置1を接続し、該スイベルジョイント36の近傍には旋回モータ37が配設されている。旋回モータ37は旋回台フレーム17に固設されている。
旋回台フレーム17上には、エンジン34、油圧ポンプ35、スイングシリンダ32、およびリザーバタンク43が配設されている。さらに、リザーバタンク43の前方には作動油のオイルフィルタ44が配設されており、該リザーバタンク43の上にはラジエータ38が配設されている。また、スイングシリンダ32の上方には燃料タンク45が配設されており、燃料タンク45の後方にはバッテリ55が配設されている。
【0016】
旋回台フレーム17上に配設されている、エンジン34、油圧ポンプ35、リザーバタンク43、ラジエータ38、燃料タンク45、バッテリ55等は、ボンネット14に被装され、オイルフィルタ44はステップ20に被装されている。ボンネット14内は仕切板50により二つの部屋に構成されて、該仕切板50の左側には熱を発生するエンジン34及びマフラ40等を配し、一方で右側には高温環境が好ましくないバッテリ55、燃料タンク45等を配することで、各装置の使用に適した環境としている。
【0017】
ボンネット14内部に配設された、エンジン34はラバーマウントもしくは防振具、積層ゴム等を介して旋回台フレーム17上に配設されている。そして、エンジン34の側部に、油圧ポンプ35が接続され、該エンジン34により油圧ポンプ35が駆動される。なお、エンジン34の排気ガスは、エンジン34の後方に配設したマフラ40を介して旋回体2の外に排出される。マフラ40は楕円柱状に構成されており、排気ガスを上より導入して下方に排出する。
【0018】
ボンネット14内において、エンジン34はクランク軸を旋回体2の左右方向になるように配設しており、該エンジン34のクランク軸芯上に油圧ポンプ35が接続されている。
油圧ポンプ35は油圧ホースやフロントコラム19内のコントロールバルブ等を介して、スイングシリンダ32、旋回モータ37、スイベルジョイント36、作業機7のシリンダ等に接続されている。
そして、油圧ポンプ35より吐出される作業油により、スイベルジョイント36を介して前記走行装置1や、旋回モータ37、スイングシリンダ32、作業機7、ブレード3を駆動する。
【0019】
エンジン34の後部にはマフラ40が配設されており、該マフラ40はエンジン34後部の排気ポートに接続されている。マフラ40は旋回体2内において、上下方向に配設されている。エンジン34上部の排気ポートより排出される排気ガスはマフラ40上部より導入され、該マフラ40の下部より排出される。
マフラ40の上方には、エアクリーナ41が配設されており、該エアクリーナ41の吸気口は旋回体2内において、ラジエータ38の配設位置とは、反対側に配置されている。なお、吸気口よりエアクリーナ41に導入された空気は、エンジン34の吸気ポートに導入される。
【0020】
ラジエータ38は、ファン39の外側方に配設されており、側面視ラジエータ38の配置位置がファン39の配置位置に重なるように配置されている。すなわち、ラジエータ38はファン39の直前に配設されており、ラジエータ38からエンジン34までの距離を短く構成できる。
ラジエータ38は旋回体2の側面内側において、外側に向けて配設されており、ファン39により外部よりボンネット14内に外気が取り込まれ、該ラジエータ38が冷却される。そして、ボンネット14側部より内側に導入された外気は、ラジエータ38を冷却した後に、エンジン34の上部シリンダヘッドを冷却する。
【0021】
旋回体2のラジエータ38配設側には、リザーバタンク43が旋回体2の前後方向に配設されている。該リザーバタンク43は、前記油圧ポンプ35の作動油を蓄えており、油圧配管により油圧ポンプ35に接続されている。
リザーバタンク43は旋回台フレーム17上に固設されており、該リザーバタンク43の後部上面にはラジエータ38が配設されている。そして、リザーバタンク43は旋回台フレーム17側部外周に形成する立ち上がりに沿った状態に配設され、該リザーバタンク43への給油口43bはボンネット14前部の立ち上がりに沿った状態に配設されている。
【0022】
前記リザーバタンク43の前部の上方にはステップ20が構成され、該ステップ20の下方且つリザーバタンク43の前方にはオイルフィルタ44が配設されている。
オイルフィルタ44はリザーバタンク43およびフロントコラム19内のコントロールバルブに接続されており、コントロールバルブを介してリザーバタンク43に戻る作動油は該オイルフィルタ44を経由してリザーバタンク43に戻る。リザーバタンク43の上面には、上方に延出された給油口43bが設けられており、該給油口43bより作動油の補充を行うことが可能となっている。
【0023】
上述の如く構成した旋回体2では、図1及び図6に示す如く、該旋回体2の外形を構成する旋回台筐体60は旋回台フレーム17、ボンネット14及びサイドカバー22及びステップ20等で構成されている。
【0024】
ボンネット14は平面視半円状に形成され、その上面には座席16を配設するための凹部が形成されている。そして、該ボンネット14の後部及び左側部にはそれぞれ後面開口部14a及び側面開口部14bが形成されている。後面開口部14aは、ボンネット14内の空気を排出するための開口部であり、側面開口部14bは該側面開口部14bに近接して配設されたラジエータ38により旋回台筐体60内に外部の空気を吸入するための開口部である。
【0025】
また、旋回台フレーム17の後部には、後面下開口部17aが形成されている。該後面下開口部17aにはマフラ40の排気ガス排出部が配設され、エンジン34の排気ガスはマフラ40を介して、旋回体2の旋回台フレーム17に形成された後面下開口部17aより旋回台筐体60の外に排出されている。
【0026】
そして、前記サイドカバー22は、旋回体2の左側面に配設されて旋回台筐体60の左前下部の外観を形成している。つまり、ステップ20の前部下方と側部下方を覆う構成としている。該サイドカバー22には前部と側部とにそれぞれ前面開口部22bと側面下開口部22aが形成されている。前面開口部22bから旋回台筐体60内に取り入れた空気はオイルフィルタ44やコントロールバルブ等の油圧機器の冷却のために利用され、また、側面下開口部22aから旋回台筐体60内に取り入れた空気はラジエータ38より吸引されてリザーバタンク43及びエンジン34の冷却のために利用される。
【0027】
図7及び図8に示す如く、リザーバタンク43の上部または側方にラジエータ38を配置し、該リザーバタンク43及びラジエータ38と、旋回台筐体60の側壁との間にリザーバタンク43近傍からラジエータ38へ至る風路を形成し、前記旋回台筐体60のリザーバタンク43との対峙面に外部と連通する開口部を設けている。
すなわち、略箱状に形成されたリザーバタンク43の一面が、旋回台筐体の側壁部に対峙するように配設され、該リザーバタンク43の旋回台筐体60外側(本実施例においてはリザーバタンク43の左側)と、サイドカバー22及び旋回台フレーム17により形成される旋回台筐体60の側壁との間に形成された間隙には、側面下開口部22aから旋回台筐体60内に取り入れた外気をリザーバタンク43の近傍を通過させて、リザーバタンク43内の作動油を冷却したのちラジエータ38に吸引されるようにするための冷却用風路が形成されている。
【0028】
前記冷却用風路は、リザーバタンク43に取り付けられたシール体によって形成されている。
リザーバタンク43の上面には、該リザーバタンク43とステップ20との間隙を閉塞するシール体51aと、リザーバタンク43とラジエータ38との間隙を閉塞するシール体52が設けられている。また、リザーバタンク43の下面には、該リザーバタンク43と旋回台フレーム17との間隙を形成するシール体54がそれぞれ前後水平方向に設けられている。さらに、リザーバタンク43の側面には、リザーバタンク43とサイドカバー22との間隙を閉塞するシール体51bと、リザーバタンク43と旋回台フレーム17との間隙を閉塞するシール体53がそれぞれ前後水平方向に設けられ、これらのシール体51b・53はリザーバタンク43の前後に上下方向に配置されている。
なお、該リザーバタンク43とステップ20との間隙を閉塞するシール体51aとリザーバタンク43とサイドカバー22との間隙を閉塞するシール体51bは一体的に形成されている。
【0029】
そして、シール体51a・51bと、リザーバタンク43と旋回台フレーム17との間のシール体53と、旋回台フレーム17及びサイドカバー22で包囲されて空間が形成され、ラジエータ38とリザーバタンク43との間のシール体52は旋回台フレーム17及びサイドカバー22との間に間隙を形成して前記空間からのタンク冷却用風路出口56が形成され、リザーバタンク43左側方を通過する空気は該タンク冷却用風路出口56を通ってラジエータ38へ至る。
【0030】
上述の如く配設したシール体によって、リザーバタンク43の左側方には旋回台筐体60の側壁との間に、サイドカバー22に形成された側面下開口部22aとタンク冷却用風路出口56とを開口する空間が形成され、これが冷却用風路となる。従って、側面下開口部22aより導入された空気は、旋回台筐体60内の他の部分へ流れることなく残らず全てラジエータ38へ至ることになる。
【0031】
前記側面下開口部22aは、リザーバタンク43の前後略中央より前方に設けられ、また、タンク冷却用風路出口56はリザーバタンク43の前後略中央より後方に設けられている。従って、ファン39により吸引力が発生すると、側面下開口部22aから旋回台筐体60内部に取り入れられた空気は、リザーバタンク43の左側面を前から後へ流れて該リザーバタンク43内の作動油を効率良く冷却したのち、タンク冷却用風路出口56より冷却用風路を出てラジエータ38側へ至りファン39に吸引される。ファン39によりラジエータ38まで吸引された空気は、側面開口部14bよりラジエータ38まで吸引された空気とともに、エンジン34等の旋回台筐体60内部の冷却に利用され、旋回台フレーム17の後部上方に設けられた後面開口部14a及び後面下開口部17aより旋回台筐体60の外に排出される。
【0032】
上述の如く、旋回台筐体60のリザーバタンク43側方に開口部(側面下開口部22a)を形成し、ラジエータ38の吸引力を利用して該開口部より外気を取り入れ、リザーバタンク43近傍を通過するようにしてリザーバタンク43内の作動油を冷却させるようにしている。従って、リザーバタンク43内の作動油の冷却のために別途ファンを設ける必要がなく、安価に冷却機構を構成することができ、また、旋回体2の体積を増加させることがなく旋回体2をコンパクトに構成することができる。
さらに、リザーバタンク43の近傍を通過した空気はラジエータ38により吸引されて、ラジエータ38側方に旋回台筐体60に設けられた開口部(側面開口部14b)から旋回台筐体60内に導入された空気とともに、エンジン34の冷却に利用される。従って、ラジエータ38への吸気のための開口部を側面開口部14bのみとするときと比較して、ラジエータ38の吸気量が増加してより効果的にエンジン34の冷却を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0034】
即ち、請求項1に示す如く、走行装置に旋回台フレームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームの前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作動可能に枢支し、旋回台フレームを基盤とする旋回台筐体内にエンジン、ラジエータ、油圧機構作動油リザーバタンクを配設した旋回作業車において、リザーバタンク上または側方にラジエータを配置し、該リザーバタンク及びラジエータと、旋回台筐体の側壁との間にリザーバタンク近傍からラジエータへ至る風路を形成し、前記旋回台筐体のリザーバタンクとの対峙面に外部と連通する開口部を設けたので、ラジエータの吸気量を増加させることができるともに、ラジエータのまでの風路においてリザーバタンク内の作動油を冷却することができる。
【0035】
請求項2に示す如く、請求項1に記載の旋回作業車において、リザーバタンクの旋回台筐体との対峙面の周囲を、ラジエータへの空気の出口を残してシール体で閉塞したので、開口部より旋回台筐体内へ導入した空気を効率よくラジエータへ導くことができる。
【0036】
請求項3に示す如く、請求項1又は請求項2に記載の旋回作業車において、旋回台筐体のリザーバタンクとの対峙面に設けた開口部は該リザーバタンクの前後略中央より前方に配設し、リザーバタンク側方からラジエータへの空気の出口はリザーバタンクの前後略中央より後方に配設したので、開口部より旋回台筐体内へ導入した空気はリザーバタンクの側面を前から後へ通過してラジエータへ至る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る旋回作業車の全体的な構成を示した側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】旋回台の内部を示す平面図。
【図5】同じく背面図。
【図6】旋回台筐体を示す斜視図。
【図7】リザーバタンクの冷却機構を示す側面図。
【図8】同じく斜視図。
【符号の説明】
2 旋回台
14 ボンネット
14b 側面開口部
16 座席
17 旋回台フレーム
20 ステップ
22 サイドカバー
22a 側面下開口部
34 エンジン
38 ラジエータ
39 ファン
43 リザーバタンク
51a・51b・52・53・54 シール体
56 タンク冷却用風路出口
60 旋回台筐体
Claims (3)
- 走行装置に旋回台フレームを旋回可能に装着し、該旋回台フレームの前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作動可能に枢支し、旋回台フレームを基盤とする旋回台筐体内にエンジン、ラジエータ、油圧機構作動油リザーバタンクを配設した旋回作業車において、
リザーバタンク上または側方にラジエータを配置し、該リザーバタンク及びラジエータと、旋回台筐体の側壁との間にリザーバタンク近傍からラジエータへ至る風路を形成し、前記旋回台筐体のリザーバタンクとの対峙面に外部と連通する開口部を設けたことを特徴とする旋回作業車の旋回台構造。 - 請求項1に記載の旋回作業車において、
リザーバタンクの旋回台筐体との対峙面の周囲を、ラジエータへの空気の出口を残してシール体で閉塞したことを特徴とする旋回作業車の旋回台構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の旋回作業車において、
旋回台筐体のリザーバタンクとの対峙面に設けた開口部は該リザーバタンクの前後略中央より前方に配設し、リザーバタンク側方からラジエータへの空気の出口はリザーバタンクの前後略中央より後方に配設したことを特徴とする旋回作業車の旋回台構造。
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