JP2004059671A - 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 - Google Patents
樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004059671A JP2004059671A JP2002217924A JP2002217924A JP2004059671A JP 2004059671 A JP2004059671 A JP 2004059671A JP 2002217924 A JP2002217924 A JP 2002217924A JP 2002217924 A JP2002217924 A JP 2002217924A JP 2004059671 A JP2004059671 A JP 2004059671A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- fragrance
- gel
- water
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L33/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L33/24—Homopolymers or copolymers of amides or imides
- C08L33/26—Homopolymers or copolymers of acrylamide or methacrylamide
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L9/00—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
- A61L9/01—Deodorant compositions
- A61L9/012—Deodorant compositions characterised by being in a special form, e.g. gels, emulsions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L9/00—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
- A61L9/015—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone
- A61L9/04—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating
- A61L9/048—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating air treating gels
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/0008—Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/16—Nitrogen-containing compounds
- C08K5/22—Compounds containing nitrogen bound to another nitrogen atom
- C08K5/24—Derivatives of hydrazine
- C08K5/25—Carboxylic acid hydrazides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K2201/00—Specific properties of additives
- C08K2201/007—Fragrance additive
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の樹脂組成物は、ジアセトンアクリルアミド単位を含有するビニル系重合体2〜30質量%と、多官能ヒドラジド化合物0.01〜5質量%と、水0.1〜60質量%と、水溶性溶剤5〜95質量%と、アルデヒド類を除く香料0.1〜93質量%とを含み、本発明の透明ゲル状芳香剤は、上記組成物を主成分とする。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内、自動車内、トイレ内、下駄箱内、台所周り、浴室等の芳香剤に用いることができ、安定したゲル形態の透明ゲル状芳香剤及びその原料となる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水性ゲル状芳香剤として(A)天然高分子である寒天やカラギーナンのゲル化能を利用したもの(特開昭54−135229号公報)、(B)ゼラチンを架橋剤や酵素により架橋させたもの(特開平1−297484号公報、特開平9−70428号公報)等が知られている。しかしながら、上記ゲル化剤は、親水性が強いために香料を多量に配合することができず、また、透明にするためには多量の界面活性剤を使用しなければならず、揮散時の残渣が増えてしまうという問題がある。
一方、油性ゲル状芳香剤として、テルペン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素等にゲル化剤として、硬化ヒマシ油、ステアリン酸ナトリウム又は12−ヒドロキシステアリン酸を配合したもの等(特開昭58−78662号公報、特開昭55−141243号公報、特開昭55−102438号公報)が知られている。しかし、これらのゲル状芳香剤には、水又はアルコールを少量しか配合することができないため、匂い立ちが悪く揮散が遅い等の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、界面活性剤を使用しない場合であっても、従来の水性ゲル状芳香剤よりも多量に香料を配合することができ、また、従来の油性ゲル状芳香剤よりも多量に水又はアルコールを配合でき、揮散が速く、匂い立ちの良い透明ゲル状芳香剤及びその原料等となる樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ジアセトンアクリルアミド単位を含有するビニル系重合体2〜30質量%と、多官能ヒドラジド化合物0.01〜5質量%と、水0.1〜60質量%と、水溶性溶剤5〜95質量%と、アルデヒド類を除く香料0.1〜93質量%とを含むことを特徴とする樹脂組成物が提供される。
また本発明によれば、前記組成物を主成分とした透明ゲル状芳香剤が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の組成物は、ジアセトンアクリルアミド単位を含有するビニル系重合体(以下、重合体(A)と略す)と、多官能ヒドラジド化合物と、水と、水溶性溶剤と、香料とを特定割合で含む。
【0006】
本発明に用いる重合体(A)は、ジアセトンアクリルアミドとエチレン性不飽和単量体とを共重合することにより製造することができる。
前記エチレン性不飽和単量体としては、例えば、蟻酸ビニルエステル、酢酸ビニルエステル、プロピオン酸ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステル等の脂肪酸ビニルエステル類;クロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和モノカルボン酸及びそのエステル、塩、無水物、アミド、又はニトリル類;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸及びその塩;マレイン酸モノメチル、イタコン酸モノメチル等の不飽和二塩基酸モノアルキルエステル類;炭素数2〜30のα−オレフィン類;アルキルビニルエーテル類;ビニルピロリドン類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
【0007】
重合体(A)の製造法としては、従来公知の塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の各種方法が採用でき、得られた重合体を公知の方法により、鹸化、アセタール化、ウレタン化、エーテル化、グラフト化、リン酸エステル化、アセトアセチル化等によって変性することもできる。中でも、共重合性、取り扱い易さ、並びに得られるゲル状芳香剤の物性の点から、ジアセトンアクリルアミド−酢酸ビニル共重合体及び該共重合物の鹸化物が好適である。
【0008】
本発明に用いる重合体(A)において、ジアセトンアクリルアミド単位の含有割合は、通常0.5モル%以上が好ましく、より好ましくは1.0モル%である。ジアセトンアクリルアミド単位の含有割合が0.5モル%未満では、得られる芳香剤に所望のゲル強度を付与することができないので好ましくない。
また、重合体(A)の重合度に特に制限はないが、平均重合度は50〜5000が好ましい。重合度が小さすぎるとゲル強度が弱くなり、重合度が大きすぎると溶液粘度が高くなるため、取り扱いにくくなる恐れがある。また、重合体(A)としてジアセトンアクリルアミド−酢酸ビニル共重合体の鹸化物を用いる場合の鹸化度についても特に制限はなく、水、水溶性溶剤、香料の種類、配合比に応じて選択することができる。
【0009】
本発明の組成物において、前記重合体(A)の含有割合は、組成物全量に対して、2〜30質量%である。2質量%未満では、充分な強度を持ったゲルを得ることができず、30質量%を超えると、得られるゲル状芳香剤の揮散した後の残量が多くなるという問題がある。
【0010】
本発明に用いる前記多官能ヒドラジド化合物とは、分子内にヒドラジド基を2個以上有する化合物であり、溶液中で重合体(A)中のジアセトンアクリルアミドと架橋反応して、ゲルを形成する化合物である。
前記多官能ヒドラジド化合物としては、例えば、カルボヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ピメリン酸ジヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカンジオヒドラジド、へキサデカンジオヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ヒドラジド−5−スルホン酸ナトリウム、2,6−ナフトエ酸ジヒドラジド、4,4’−ビスベンゼンジヒドラジド、1,4−シクロへキサンジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラジド、イミノジ酢酸ジヒドラジド、N,N−へキサメチレンビスセミカルバジド、イタコン酸ジヒドラジド、エチレンジアミン四酢酸テトラヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド、ブタントリカルボヒドラジド、1,2,3−ベンゼントリヒドラジド、1,2,4−ベンゼントリヒドラジド、1,4,5,8−ナフトエ酸テトラヒドラジド、ニトリロ酢酸トリヒドラジド、シクロへキサントリカルボン酸トリヒドラジド、1,2,4−ピロメリット酸トリヒドラジド、ピロメリット酸テトラヒドラジド、N−アミノポリアクリルアミド等が挙げられ、これらの一種あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。
【0011】
本発明の組成物において、前記多官能ヒドラジド化合物の含有割合は、組成物全量に対して、0.01〜5質量%である。0.01質量%未満では充分な強度を有するゲルを得ることができない恐れがあり、5質量%を超えると得られるゲル状芳香剤が揮散した後の残渣が多くなる恐れがある。
【0012】
本発明に用いる水は、香料のキャリアー及び前記多官能ヒドラジド化合物の溶剤として配合することができる。
また、水としては、前記重合体(A)中のジアセトンアクリルアミドと前記多官能ヒドラジド化合物との架橋反応が、水に含まれる金属イオンや、その際のpHによって該反応速度に影響することが考えられるため、イオン交換樹脂によって処理したイオン交換水等が好ましく使用できる。
本発明の組成物において、前記水の含有割合は、組成物全量に対して、0.1〜60質量%である。0.1質量%未満では、前記多官能ヒドラジド化合物を溶解させることができず、60質量%を超えると界面活性剤を実質的に使用せずに香料を配合することができない恐れがある。
【0013】
本発明に用いることができる水溶性溶剤は、香料のキャリアーとして、また香料と水とを相溶化させるために配合することができる。また、香料と水とを相溶化させるためには、前記水溶性溶剤の水に対する溶解度が1.0質量%以上のものが好ましい。
このような水溶性溶剤としては、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、第二アミルアルコール、第三アミルアルコール等の一価アルコール系溶剤;エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール等の多価アルコールとその誘導体;ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等が挙げられ、これらの一種あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。
【0014】
本発明の組成物に用いる香料は、アルデヒド類以外のものに限られる。香料中にアルデヒド類を配合した場合、前記多官能ヒドラジド化合物と反応し、香りの変化を起こすだけでなくゲル化を阻害してしまう。
前記香料の組成物中の含有割合は、0.1〜93質量%である。
【0015】
本発明の組成物には、上記必須成分以外に本発明の所望の目的を損なわない範囲で、若しくは本発明の所望の効果や他の効果を得るためにその他の成分を含有させることもできる。
その他の成分としては、前記共重合体(A)及び/又はその変性物以外の高分子化合物、増粘剤、界面活性剤、消臭剤、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。
高分子化合物や増粘剤としては、酢酸ビニルコポリマー、ポリノルボルネン、ポリエチレン、ポリビニルエーテル、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。消臭剤としては、例えば、両性界面活性剤型消臭剤、植物抽出液、ピルビン酸エステル類、脂肪酸亜鉛塩類等が好ましく挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、BHT等が挙げられる。色素としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、その他の着色顔料、染料等が挙げられる。
これらその他の成分を含有させる場合の含有割合は、その目的に応じて適宜決定することができる。
【0016】
本発明の透明ゲル状芳香剤を調製するには、上述の本発明の組成物における、例えば、重合体(A)を、水溶性溶剤及び/又は香料に溶解させ、水、香料、多官能ヒドラジド化合物、また必要に応じて、その他の成分を加え撹拌し完全に溶解させた後に容器に充填し放置する方法等により得ることができる。
【0017】
本発明の組成物を用いた芳香剤は、例えば、室内、トイレ内、下駄箱内、台所周り、浴室等の芳香消臭に使用できるが、これらに限定されない。
【0018】
【発明の効果】
本発明の透明ゲル状芳香剤は、特定組成の本発明の樹脂組成物を用いるので、従来の水性ゲル状芳香剤よりも多量に香料を配合することができ、更に、水を配合しながらも界面活性剤を使用しない場合でも透明ゲル状芳香剤を得ることができる。また、従来の油性ゲル状芳香剤よりも多量に水又はアルコールを配合できるため匂い立ちが良く揮散の速い透明ゲル状芳香剤を得ることができる。
従って、室内、自動車内、トイレ内、下駄箱内、台所周り、浴室等の芳香消臭剤に有用である。また、本発明の樹脂組成物は、上記芳香剤原料として特に優れている。
【0019】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
合成例 1
撹拌機、温度計、滴下ロート及び還流冷却器を取り付けたフラスコ中に、酢酸ビニル672質量部、ジアセトンアクリルアミド10質量部及びメタノール178質量部を仕込み、系内の窒素置換を行った後、内温を60℃まで昇温した。この系に、2,2’−アゾビスイソブチリロニトリル1質量部をメタノール50質量部に溶解した溶液を添加し、重合を開始した。重合開始後、5時間かけて、ジアセトンアクリルアミド55質量部及びメタノール35質量部溶解した溶液を一定速度で滴下し、6時間後に冷却し、重合を停止した。重合収率は78%であった。
得られた反応混合物にメタノール蒸気を加えながら残存する酢酸ビニルを留出し、ジアセトンアクリルアミド共重合成分を含有する酢酸ビニル系重合体の50質量%メタノール溶液を得た。該メタノール溶液を真空乾燥し、得られた固体を粉砕して、ジアセトンアクリルアミド−酢酸ビニル共重合体(以下、共重合体(A−1)という)を得た。元素分析測定より、この共重合体(A−1)中のジアセトンアクリルアミド単位の含有率は5.0モル%であることが判明した。また、この共重合体(A−1)の数平均重合度は1750であった。
【0020】
合成例 2
合成例1と同様の方法により得られた、ジアセトンアクリルアミド−酢酸ビニル共重合体の50質量%メタノール溶液500質量部にメタノール50質量部と水酸化ナトリウムの4%メタノール溶液4質量部とを加えて良く混合し、鹸化反応を行った。更に、この混合物を真空乾燥し、得られた固体を粉砕して、ジアセトンアクリルアミド−酢酸ビニル共重合体の部分鹸化物(以下、共重合体(A−2)という)を得た。共重合体(A−2)の鹸化度は10.0モル%であった。
【0021】
実施例1
合成例2で調製した共重合体(A−2)4.0gを、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール55.7gに分散させ90℃に加熱し完全に溶解させた。次いで、得られた溶液を室温に冷却した後、イオン交換水35.0g、アジピン酸ジヒドラジド0.2g、BHT0.1g及びアルデヒド類を使用せずに調合した香料5.0gを混合し、透明ゲル状芳香剤用組成物を調製した。続いて、得られた組成物を室温で1日間放置してゲル化反応させることによってゲル状芳香剤が得られた。
得られたゲル状芳香剤は、透明で美しいものであった。またこのゲル状芳香剤を使用し揮散させたところ、水を多量に配合しているため、従来の油性ゲル状芳香剤と比較して匂い立ちが良く、使用後の残渣も透明であり、最後まで美しさを維持することができた。
【0022】
実施例 2
合成例1で調製した共重合体(A−1)4.0gを、アルデヒド類を使用せずに調合した香料70.0gに分散させ60℃に加熱し1時間撹拌を続け完全に溶解させた。次いで、得られた溶液を室温に冷却した後、ジエチレングリコールモノエチルエーテル19.9g、イオン交換水5.8g、アジピン酸ジヒドラジド0.2g及びBHT0.1gを混合し、透明ゲル状芳香剤用組成物を調製した。続いて、得られた組成物を室温で1日間放置してゲル化反応させることによってゲル状芳香剤が得られた。
得られたゲル状芳香剤は、透明で美しいものであった。またこのゲル状芳香剤を使用し揮散させたところ、水を多量に配合しているため、従来の油性ゲル状芳香剤や水性ゲル状芳香剤と比較して匂い立ちが良く、使用後の残渣も透明であり、最後まで美しさを維持することができた。
【0023】
実施例 3
合成例1で調製した共重合体(A−1)4.0gを、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール59.9gに分散させ90℃に加熱し完全に溶解させた。次いで、得られた溶液を室温に冷却した後、アルデヒド類を使用せずに調合した香料20.0g、イオン交換水15.8g、アジピン酸ジヒドラジド0.2g及びBHT0.1gを混合し、透明ゲル状芳香剤用組成物を調製した。続いて、得られた組成物を室温で1日間放置してゲル化反応させることによってゲル状芳香剤が得られた。
得られたゲル状芳香剤は、透明で美しいものであった。またこのゲル状芳香剤を使用し揮散させたところ、水を多量に配合しているため、従来の油性ゲル状芳香剤や水性ゲル状芳香剤と比較して匂い立ちが良く、使用後の残渣も透明であり、最後まで美しさを維持することができた。
【0024】
比較例 1
合成例1で調製した共重合体(A−1)4.0gを、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール75.7gに分散させ90℃に加熱し完全に溶解させた。次いで、得られた溶液を室温に冷却した後、アルデヒド類を使用せずに調合した香料20.0g、アジピン酸ジヒドラジド0.2g及びBHT0.1gを混合し芳香剤用組成物を調製した。続いて、得られた組成物を室温で1日間放置したところ、アジピン酸ジヒドラジドが沈澱しゲル状芳香剤を得ることができなかった。
【0025】
比較例 2
硬化ヒマシ油12.0g、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール51.9g、イオン交換水16.0g、BHT0.1g及び香料20.0gを混合し90℃に加熱し硬化ヒマシ油を溶解させた後、室温に冷却したところ、硬化ヒマシ油と3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール及びイオン交換水が分離し、ゲル状芳香剤を得ることができなかった。
Claims (3)
- ジアセトンアクリルアミド単位を含有するビニル系重合体2〜30質量%と、多官能ヒドラジド化合物0.01〜5質量%と、水0.1〜60質量%と、水溶性溶剤5〜95質量%と、アルデヒド類を除く香料0.1〜93質量%とを含むことを特徴とする樹脂組成物。
- 前記ビニル系重合体が、ジアセトンアクリルアミド−酢酸ビニル共重合体である請求項1記載の組成物。
- 請求項1又は2記載の組成物を主成分とした透明ゲル状芳香剤。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002217924A JP4181351B2 (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 |
AU2003235843A AU2003235843A1 (en) | 2002-07-26 | 2003-05-06 | Resin compositions and transparent gel fragrances |
PCT/JP2003/005655 WO2004011549A1 (ja) | 2002-07-26 | 2003-05-06 | 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 |
TW92114304A TW200401654A (en) | 2002-07-26 | 2003-05-27 | Resin compositions and transparent gel fragrances |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002217924A JP4181351B2 (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004059671A true JP2004059671A (ja) | 2004-02-26 |
JP4181351B2 JP4181351B2 (ja) | 2008-11-12 |
Family
ID=31184661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002217924A Expired - Fee Related JP4181351B2 (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4181351B2 (ja) |
AU (1) | AU2003235843A1 (ja) |
TW (1) | TW200401654A (ja) |
WO (1) | WO2004011549A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007119510A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 吸水性樹脂およびその製造方法 |
JP2010285488A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Japan Vam & Poval Co Ltd | 水性ゲル組成物 |
JP2011194012A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Nippon Menaade Keshohin Kk | 芳香剤組成物 |
JP2011200353A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Toyobo Co Ltd | 消臭剤 |
JP5238502B2 (ja) * | 2006-07-24 | 2013-07-17 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂の製造方法 |
CN105636996A (zh) * | 2013-10-18 | 2016-06-01 | 日本瓦姆&珀巴尔株式会社 | 聚乙烯醇系树脂的制造方法及由此得到的聚乙烯醇系树脂 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6211456A (ja) * | 1985-07-06 | 1987-01-20 | ヘキスト合成株式会社 | 水性ゲル芳香剤組成物 |
JPH0280485A (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-20 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 含水ゲル |
JP2003003029A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Unitika Ltd | 水性ゲル状芳香剤用組成物及び水性ゲル状芳香剤 |
-
2002
- 2002-07-26 JP JP2002217924A patent/JP4181351B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-05-06 WO PCT/JP2003/005655 patent/WO2004011549A1/ja active Application Filing
- 2003-05-06 AU AU2003235843A patent/AU2003235843A1/en not_active Abandoned
- 2003-05-27 TW TW92114304A patent/TW200401654A/zh unknown
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007119510A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 吸水性樹脂およびその製造方法 |
JP5238502B2 (ja) * | 2006-07-24 | 2013-07-17 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂の製造方法 |
JP2010285488A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Japan Vam & Poval Co Ltd | 水性ゲル組成物 |
JP2011194012A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Nippon Menaade Keshohin Kk | 芳香剤組成物 |
JP2011200353A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Toyobo Co Ltd | 消臭剤 |
CN105636996A (zh) * | 2013-10-18 | 2016-06-01 | 日本瓦姆&珀巴尔株式会社 | 聚乙烯醇系树脂的制造方法及由此得到的聚乙烯醇系树脂 |
EP3059266A4 (en) * | 2013-10-18 | 2017-04-26 | Japan Vam & Poval Co., Ltd. | Method of producing polyvinyl alcohol resin, and polyvinyl alcohol resin obtained thereby |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2003235843A8 (en) | 2004-02-16 |
TW200401654A (en) | 2004-02-01 |
AU2003235843A1 (en) | 2004-02-16 |
WO2004011549A1 (ja) | 2004-02-05 |
JP4181351B2 (ja) | 2008-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2767253B2 (ja) | アルカリ不溶性コア/アルカリ可溶性シエルからなるポリマー及びその組成物 | |
US5556835A (en) | Gel-like fragrance composition | |
US5032391A (en) | Hair styling gel composition | |
CN102906131B (zh) | 增稠聚合物 | |
CN102115513B (zh) | 低气味苯乙烯系聚合物分散体系 | |
JP2004059671A (ja) | 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤 | |
EP1485136B1 (en) | Process for the preparation of gel compositions for diffusion devices | |
JP2003003029A (ja) | 水性ゲル状芳香剤用組成物及び水性ゲル状芳香剤 | |
JPH0332673A (ja) | ゲル状芳香剤組成物 | |
JPS60215026A (ja) | 水性ケトン樹脂又はケトン/アルデヒド樹脂分散液の製法 | |
PL203960B1 (pl) | Sposób wytwarzania elementu żelowego | |
JP4224175B2 (ja) | 透明ゲル状芳香・消臭剤組成物 | |
KR101062142B1 (ko) | 향상된 입자 분산성 및 점도 안정성을 가지는 알칼리 팽윤성 에멀젼 조성물 | |
JP4717241B2 (ja) | 水性ゲル組成物 | |
JP3961326B2 (ja) | ゲル状芳香・消臭剤組成物 | |
JPS5925754A (ja) | ゲル状芳香剤 | |
JP4712949B2 (ja) | 透明ゲル状芳香剤組成物 | |
JP4605765B2 (ja) | 透明ゲル状芳香剤 | |
JPH03272766A (ja) | ゲル状芳香剤組成物 | |
WO2012041411A1 (en) | Air freshener gel with improved longevity | |
JPS6211456A (ja) | 水性ゲル芳香剤組成物 | |
KR101946158B1 (ko) | 주름이 방지되는 투명 고형풀 제조방법 | |
JPS62129360A (ja) | 無溶剤型水性バインダ−の製造方法 | |
JP2002265780A (ja) | ゲル状芳香剤組成物 | |
US2251225A (en) | Synthetic wax composition and process of preparing the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080408 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080812 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |