JP2004059076A - パレット及びその脚 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平板状のパレット本体1と、脚2とからなり、この脚2が合成樹脂材によって成形され、上部が開放3され、側壁4と底板5を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部6を設けてあり、該脚2を上記パレット本体1に固定してある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷役用のパレット及びこのパレットに装着する脚に関する。
【0002】
【従来の技術】
平板状のパレット本体と、フォークリフトの爪が差込まれる間隙を確保するためにパレット本体の裏面に固着する脚部とからなる荷役用のパレットはよく知られている。
従来公知のパレットは、木材を使用しているものが旧来から一般的であるが、この木材を使用したものは、使用時に木屑が発生してこの木屑がパレット上に載置され運搬される商品に付着して商品価値を低下させていた。この点からパレットの材質をアルミ等の軽金属材で縁を構成し、他は紙材を合成樹脂溶液中に含浸処理して耐水、防水、強化、剛性等の機能を付与した材質のもの等により構成したものが出現し、脚も種々の材質の棒状のもの、あるいは、パレット本体に格子点状に交互に配置されたものでは、緩衝特性のある板材を複数積層して構成したものも、例えば特開平6−298249号、特開平11−189242号、特開2000−326976号等で提案されている。
さらに、脚も含めて合成樹脂材を使用して一体成型したパレットも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知のパレットでは、構造が複雑になりコスト高となる課題があり、合成樹脂材を使用して一体成型するものにあっても、インジェクション加工のため、型代が高くコスト高になるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、パレット本体と脚とを別体に構成し、パレット本体は平板状のものであれば、その材質を問わず、脚を合成樹脂で簡単な構造のものとし、安価に提供できる新規なパレット及びその脚を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明パレットは、平板状のパレット本体と、脚とからなり、この脚が合成樹脂材によって成形され、上部が開放され、側壁と底板を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部を設けてあり、該脚を上記パレット本体に固定してある。即ち、パレットと脚とを別体に構成し、パレット本体は平板状であればその材質を問わず、脚を合成樹脂で簡単な構造のものとしたから、安価なパレットを提供できる。
【0005】
また、上記脚が平面四角形状であり、上記脚がパレット本体の四隅位置と、パレット本体の縁の中間位置と、パレット本体の中心位置に固定されている。即ち、この構造によりフォークリフトの爪をパレットの正面と側面の何れの方向からも差込むことができる。
【0006】
さらに、上記パレット本体の四隅位置に固定された脚は、その隣れる縁のフランジ部外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁を設けてあり、上記パレット本体の縁の中間位置に固定された脚は、その一辺のフランジ部外縁上に位置決め垂直壁を設けてある。即ち、この構造により、パレットの脚をパレット本体に固定する際、その固定位置を容易に位置決めできる。
また、上記脚の位置決め垂直壁の上部をパレット本体の上面より上向きに突出させてある。即ち、この構成により、位置決め垂直壁が位置決めだけでなく、パレットの横滑り止めの作用もなすものである。
さらに、上記脚のフランジ部にネジ挿通孔を設けてあり、上記脚の位置決め垂直壁にネジ挿通孔を設けてある。即ち、この構造により脚をパレット本体に固定する際、ネジ止めが容易である。
【0007】
次に、本発明パレット用脚は、合成樹脂材によって成形され、上部が開放され、側壁と底板を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部を設けてある。即ちこの構成により、パレットの脚を安価に提供できる。
【0008】
さらに、脚が平面四角形状であり、角用の脚は隣れる縁のフランジ部外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁を設けてあり、中間位置用の脚は、一辺のフランジ部外縁上に位置決め垂直壁を設けてある。即ち、この構成により、脚をパレット本体に固定する際の位置決めを容易にできる。
【0009】
また、上記フランジ部にネジ挿通孔を設けてあり、上記位置決め垂直壁にネジ挿通孔を設けてある。即ち、この構成により脚をパレットにネジ止め固定を容易にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面に示した実施例により本発明の詳細を説明する。図中1が平板状のパレット本体で、これは木材であっても、軽金属と他の材質の組合せであっても、また合成樹脂材製であってもよい。即ち、その材質を問わないが、木材、合成樹脂板であると、使用者固有の寸法にも合致させることができる。即ち、使用者は、その固有の寸法のものを使用しており、例えば1cmとか5mmとかのごく僅かな寸法差を加えたり引いたりするが、木材板、合成樹脂板であると、その寸法差の板を貼って寸法を大きくしたり、又は所望の寸法を削り取って小さくしたりできる。さらに、図中2が脚であり、この脚は合成樹脂材望ましくはポリオレフィン系樹脂によって型形成されている。この脚2は上部が開放3され、側壁4と底板5を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部6を設けてある。そしてこのフランジ部6にネジ挿通孔7を設けてある。
【0011】
図示した実施例は、この脚2を平面四角形状のものを示したが、平面円形状あるいは四角形状以外の多角形状であってもよい。図5に示した脚2はパレット本体1の中心位置に固定するもので、その上縁にはフランジ部6を設けただけである。図6に示した脚2は、一辺のフランジ部6の外縁上に位置決め垂直壁8を起立して設けてあり、この脚はパレット本体1の縁の中間位置に固定され、該垂直壁8をパレット本体1の側面に密接させ、脚2の位置決めを容易とする。さらに図7に示した脚2はその隣れる縁のフランジ部6外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁8を起立して設けてあり、この脚はパレット本体1の角部に固定され、垂直壁8をパレット本体1の角部の側面に密接させ、角用脚2の位置決めを容易とする。これら垂直壁8にもネジ挿通孔7を設けてあり、またこの脚2の底板5には水抜き穴を設けてある。
そして本発明では、この垂直壁8の上部をパレット本体1の上面より上向きに突出させてあり、この突出した部分によって位置決め作用だけでなく、重ねたパレットの横滑り防止の作用もする。
【0012】
図1乃至図4に脚2をパレット本体1に固定した本発明パレットを示してある。即ち図5に示した脚2をパレット本体1の中心位置にネジ止め固定してあり、図6に示した脚2をパレット本体1の縁の中間位置に上記したように位置決めしてネジ止め固定してあり、さらに図7に示した脚2をパレット本体1の角位置に上記したように位置決めしてネジ止め固定してある。
【0013】
【発明の効果】
本発明パレットは、平板状のパレット本体と、脚とからなり、この脚が合成樹脂材によって成形され、上部が開放され、側壁と底板を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部を設けてあり、該脚を上記パレット本体に固定してあるからパレットと脚とを別体に構成し、パレット本体は平板状であればその材質を問わず、脚を合成樹脂で簡単な構造のものとしたから、安価なパレットを提供できる効果がある。
【0014】
また、上記脚が平面四角形状であり、上記脚がパレット本体の四隅位置と、パレット本体の縁の中間位置と、パレット本体の中心位置に固定されているから、フォークリフトの爪をパレットの正面と側面の何れの方向からも差込むことができる。
【0015】
さらに、上記パレット本体の四隅位置に固定された脚は、その隣れる縁のフランジ部外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁を設けてあり、上記パレット本体の縁の中間位置に固定された脚は、その一辺のフランジ部外縁上に位置決め垂直壁を設けてあるから、パレットの脚をパレット本体に固定する際、その固定位置を容易に位置決めできる効果がある。
また、上記脚の位置決め垂直壁の上部をパレット本体の上面より上向きに突出させてあるから、位置決め垂直壁が位置決めだけでなく、パレットを重ねた際の横滑りを防止する効果がある。
さらに、上記脚のフランジ部にネジ挿通孔を設けてあり、上記脚の位置決め垂直壁にネジ挿通孔を設けてあるから、脚をパレット本体に固定する際、ネジ止めが容易である。
【0016】
次に、本発明パレット用脚は、合成樹脂材によって成形され、上部が開放され、側壁と底板を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部を設けてあるから、パレットの脚を安価に提供できる効果がある。
【0017】
さらに、脚が平面四角形状であり、角用の脚は隣れる縁のフランジ部外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁を設けてあり、中間位置用の脚は、一辺のフランジ部外縁上に位置決め垂直壁を設けてあるから、脚をパレット本体に固定する際の位置決めを容易にできる効果がある。
【0018】
また、上記フランジ部にネジ挿通孔を設けてあり、上記位置決め垂直壁にネジ挿通孔を設けてあるから、脚をパレットに容易にネジ止めし固定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明パレットを示す底面図である。
【図2】図1上A−A線に沿う断面図である。
【図3】図1上B−B線に沿う断面図である。
【図4】図1上C−C線に沿う断面図である。
【図5】本発明パレットの脚の一実施例の斜面図である。
【図6】同じく本発明パレットの脚の別の実施例の斜面図である。
【図7】同じく本発明パレットの脚のさらに別の実施例の斜面図である。
【符号の説明】
1 パレット本体
2 脚
3 開放
4 側壁
5 底板
6 フランジ部
7 ネジ挿通孔
8 位置決め垂直壁
Claims (14)
- 平板状のパレット本体と、脚とからなり、この脚が合成樹脂材によって成形され、上部が開放され、側壁と底板を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部を設けてあり、該脚を上記パレット本体に固定してあるパレット。
- 上記脚が平面四角形状である上記請求項1に記載のパレット。
- 上記脚がパレット本体の四隅位置と、パレット本体の縁の中間位置と、パレット本体の中心位置に固定されている上記請求項1又は2に記載のパレット。
- 上記パレット本体の四隅位置に固定された脚は、その隣れる縁のフランジ部外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁を設けてある上記請求項3に記載のパレット。
- 上記パレット本体の縁の中間位置に固定された脚は、その一辺のフランジ部外縁上に位置決め垂直壁を設けてある上記請求項3に記載のパレット。
- 上記脚の位置決め垂直壁の上部をパレット本体の上面より上向きに突出させてある上記請求項4又は5に記載のパレット。
- 上記脚のフランジ部にネジ挿通孔を設けてある上記請求項1〜6の何れかに記載のパレット。
- 上記脚の位置決め垂直壁にネジ挿通孔を設けてある上記請求項4〜7の何れかに記載のパレット。
- 合成樹脂材によって成形され、上部が開放され、側壁と底板を有し、上部の縁に水平方向外側に突出するフランジ部を設けてあるパレット用の脚。
- 平面四角形状である上記請求項9に記載のパレット用の脚。
- 隣れる縁のフランジ部外縁上に直角に接続する角用位置決め垂直壁を設けてある上記請求項10に記載のパレット用の脚。
- 一辺のフランジ部外縁上に位置決め垂直壁を設けてある上記請求項10に記載のパレット用の脚。
- 上記フランジ部にネジ挿通孔を設けてある上記請求項9〜12の何れかに記載のパレット用脚。
- 上記位置決め垂直壁にネジ挿通孔を設けてある上記請求項11〜13の何れかに記載のパレット用の脚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002220533A JP2004059076A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | パレット及びその脚 |
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Family
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JP2002220533A Pending JP2004059076A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | パレット及びその脚 |
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2002
- 2002-07-30 JP JP2002220533A patent/JP2004059076A/ja active Pending
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