JP2004058825A - 変速機操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レバー操作力に対する剛性を増加させることによって、ギヤシフトレバーの捻りを抑制し、シフトフィーリングの向上を図るとともに、エンジン、手動変速機からギヤシフトレバーへ伝達される振動をより低減化することのできる変速機操作装置を提供する。
【解決手段】手動変速機の変速ギヤを切換えるシフタアームに第1のジョイントを介して摺動可能に結合され、シフタアームにギヤシフトレバーのレバー動作を伝達するギヤシフトロッドと、ギヤシフトレバーの下端部を揺動可能に支承するギヤシフトステーと、によってリンクが形成される変速機操作装置において、ギヤシフトステーは、手動変速機に向かって二股に分岐形成されており、それぞれの前端部が、第2のジョイントを介して手動変速機に結合固定されるとともに、この第2のジョイントには、弾性部材からなるブッシュが内挿されている。さらに、第1のジョイントの摺動中心とギヤシフトレバーの揺動中心とが、シフタアームの軸心上に配置されるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】手動変速機の変速ギヤを切換えるシフタアームに第1のジョイントを介して摺動可能に結合され、シフタアームにギヤシフトレバーのレバー動作を伝達するギヤシフトロッドと、ギヤシフトレバーの下端部を揺動可能に支承するギヤシフトステーと、によってリンクが形成される変速機操作装置において、ギヤシフトステーは、手動変速機に向かって二股に分岐形成されており、それぞれの前端部が、第2のジョイントを介して手動変速機に結合固定されるとともに、この第2のジョイントには、弾性部材からなるブッシュが内挿されている。さらに、第1のジョイントの摺動中心とギヤシフトレバーの揺動中心とが、シフタアームの軸心上に配置されるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、変速機操作装置に関し、さらに詳しくは、平行リンク方式の変速機操作装置に好適に利用できるものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示されるように、従来、平行リンク方式の変速機操作装置1は、ギヤシフトレバー2の動きを手動変速機3側に伝達するギヤシフトロッド4の下方側に、ギヤシフトレバー2の下端部を揺動可能に支承するギヤシフトステー5が配設されていて、ギヤシフトレバー2の上下動を極力抑えながらも、ギヤシフトレバー2の動きを手動変速機3側に伝達させるようになっている。このギヤシフトステー5の前端部は、ジョイント6を介して手動変速機3の後端部に結合固定され、また、後端部は、クッションラバーブラケット7を介して図示しない車体ボディに結合固定されている。
しかしながら、この従来の変速機操作装置1にあっては、手動変速機3に結合固定されているギヤシフトステー5の前端部が、ジョイント8を介して手動変速機3の変速ギヤを切換えるシフタアーム9に結合されているギヤシフトロッド4の前端部よりも下方位置にあるうえに、車体幅方向(図中にあっては左方向)にオフセット配置されているため、シフト操作時にジョイント8に拗れが発生しやすいという虞があった。
そして、シフト操作時にジョイント8に拗れが発生してしまうと、シフト操作力に対する剛性が不足ぎみとなり、そのため、ギヤシフトレバー2が捻れてしまい、滑らかな操作感が阻害されてしまうばかりか、剛性を伴った節度感が失われてしまうという問題が発生してしまう。
【0003】
そこで、この発明は、上述したような従来の変速機操作装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、レバー操作力に対する剛性を増加させることによって、ギヤシフトレバーの捻りを抑制し、シフトフィーリングの向上を図るとともに、エンジン、手動変速機からギヤシフトレバーへ伝達される振動をより低減化することのできる変速機操作装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にあっては、手動変速機の変速ギヤを切換えるシフタアームに第1のジョイントを介して摺動可能に結合され、前記シフタアームにギヤシフトレバーのレバー動作を伝達するギヤシフトロッドと、前記ギヤシフトレバーを揺動可能に支承するギヤシフトステーと、によってリンクが形成される変速機操作装置において、
前記ギヤシフトステーは、前記手動変速機に向かって二股に分岐形成されており、それぞれの前端部が、第2のジョイントを介して前記手動変速機に結合固定されていることを特徴としている。
【0005】
請求項2にあっては、請求項1に記載の前記第2のジョイントには、弾性部材からなるブッシュが内挿されていることを特徴としている。
【0006】
請求項3にあっては、請求項1または2に記載の前記第1のジョイントの摺動中心と前記ギヤシフトレバーの揺動中心とは、前記シフタアームの軸心上に配置されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図1,2を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の変速機操作装置を説明するための平面図、図2は、同例における側面図である。
【0008】
変速機操作装置10は、図1,2に示されるように、手動変速機11の車体後方側に配置され、平行リンク部材としてのギヤシフトロッド(以下ロッドという)12と、ギヤシフトステー(以下ステーという)13とによってギヤシフトレバー(以下レバーという)14をレバー操作可能に支承しているものである。
【0009】
ロッド12は、車体前後方向に向かって配置されるパイプ部材であり、その前端部は、ジョイント15を介してシフタアーム16の後端部に摺動可能に連結され、ロッド12の後端部は、斜め上向きとなるように折曲加工が施されているとともに、ジョイント17を介してレバー14の下端部側に摺動可能に連結されている。
【0010】
ここで、ジョイント15,17について図3を用いて説明する。図3は、ロッド12の前後端部に形成されるジョイント15,17の構成を示した断面図である。
【0011】
ロッド12の前端部には、横向きの円筒形状のボス部18が一体的に形成され、その内部に樹脂製のブッシュ19が挿入されている。そして、このロッド12の前端部は、手動変速機11の後端部から車体後方に向かって適宜突出されたシフタアーム16の後端部に結合固定された平面視コ字形状のヨーク部20内に挿入された状態で、ブッシュ19およびヨーク部20を貫通しナット21に螺合されるボルト22によってヨーク部20に固定される。そのことによって、ロッド12の前端部とシフタアーム16との間には、ロッド12をボルト22の軸廻りに摺動可能としたジョイント15が形成される。
【0012】
ロッド12の後端部には、平面視コ字形状のヨーク部23が一体的に結合固定されている。このヨーク部23内には、レバー14の下端部側に結合された円筒形状のボス部24が横向きに配置されているとともに、ボス部24内には、図3に示されたのと同様に、樹脂製のブッシュ25が挿入されている。そして、ヨーク部23には、ヨーク部23およびブッシュ25を貫通し、ナット26に螺合されるボルト27によってボス部24が固定される。そのことによって、ロッド12の後端部とレバー14との間には、ロッド12をボルト27の軸廻りに摺動可能としたジョイント17が形成されるとともに、このジョイント17の摺動中心は、ジョイント15の摺動中心よりも上方とされる位置にある。
以上、ジョイント15,17について説明した。
【0013】
レバー14は、車室内より手動変速機11の変速操作を行うために、車体上下方向に向かって配置されるものであり、その上端部には、たとえば、シフトパターンが示されたノブ28が装着されている。そして、このノブ28より下方側であり、車室内に突出しているレバー14廻りには、防塵用のブーツ29(図2中、二点鎖線で示す)が配設されている。さらに、このレバー14の下端部側には、前方に向けて折り曲げられた屈曲部30が形成されていて、この屈曲部30にジョイント17のボス部24が結合固定されている。そして、この屈曲部30より下方側のレバー14は、下方に向かってほぼ垂直状態に形成されており、その下端部には、球面ブッシュ31が抜け止めされた状態で取り付けられている。
この球面ブッシュ31は、図示しないブッシュおよびブーツに内挿された状態で、ステー13に形成された球面ブッシュ受け部32に揺動可能に取り付けられるようになっている。
【0014】
ステー13は、前方に向かって、二股に分岐されるとともに斜め下方に向かう平面視Y字形状の二股部材であって、アルミ鋳造等により一体的に成形されており、軽量化、コンパクト化が図られている。このステー13の左右前端部は、ジョイント33,33’を介して手動変速機11の後端部に摺動可能に連結され、また、ステー13の後端部は、クッションラバーブラケット34(図1,2中、一点鎖線で示す)を介して車体ボディに結合固定されている。このとき、ステー13の二股間には、ロッド12が挟み込まれるように配置されている。
【0015】
ここで、ステー13は、変速機操作装置10に組み付けられた状態では、好ましくは、ほぼ左右対称となるように形成されており、ステー13の左前端部に形成されるジョイント33と、ステー13の右前端部に形成されるジョイント33’とは対称構造であるので、以下では、ジョイント33について図4を用いて説明する。図4は、ステー13の左前端部に形成されるジョイント33の構成を示した断面図である。
【0016】
ステー13の左前端部に形成された横向きの円筒形状のボス部35内には、ゴムブッシュ36が挿入されている。そして、このステー13の左前端部が、シフタアーム16よりも下方の手動変速機11の後端部に結合固定された平面視コ字形状のヨーク部37内に挿入された状態で、ブッシュ36およびヨーク部37を貫通し、ナット38に螺合されるボルト39によってヨーク部37に固定される。そのことによって、ステー13の左前端部と手動変速機11との間には、ステー13をボルト39の軸廻りに摺動可能としたジョイント33が形成される。
【0017】
そして、このジョイント33と同様の態様により、ステー13の右前端部と手動変速機11との間には、ジョイント33’が形成される。これらのジョイント33,33’は、手動変速機11の後端部において、ジョイント15およびシフタアーム16と干渉することなく最大限の拡大化が図られている。
【0018】
ステー13の中間部には、上向きに開口された筒体形状の球面ブッシュ受け部32が形成されていて、この球面ブッシュ受け部32にレバー14下端の球面ブッシュ31が内挿されたのち、図示しないスナップリングによって抜け止めされた状態で、レバー14が揺動可能に支承されている。このとき、ステー13によって支承された球面ブッシュ31の揺動中心とロッド12の前側のジョイント15の摺動中心とは、車体前後方向に向かうシフタアーム16の回動中心軸上に位置されるようになっている。
【0019】
以上説明したように、この変速機操作装置10によれば、レバー14を下方側から揺動可能に支承するステー13の前端部は、二股形状に形成され、それら左右前端部がジョイント33,33’を介して手動変速機11の後端部に結合固定されることにより、ステー13の取付剛性が大幅に増加されるとともに、シフト操作時における捻り剛性も大幅に増加される。しかも、これらのジョイント33,33’は、シフタアーム16と干渉しない範囲内で最大限の拡大化が図られているため、ヨーク部37内に挿入されるゴムブッシュ36が大型化されてゴム容量を大きく確保することができ、振動騒音の低減と剛性の確保とが両立され、手動変速機11の高周波振動がレバー14に伝達されるのを低減する。
【0020】
さらに、ロッド12は、その後端部側が斜め上向きに向かって形成されており、ロッド12とシフタアーム16とを連結するジョイント15よりも、ロッド12とレバー14とを連結するジョイント17が上方に配置されるとともに、ステー13は、その左右前端部側が斜め下向きに向かって形成されていて、手動変速機11とステー13とを連結するジョイント33,33’よりも、レバー14の球面ブッシュ31を受容する球面ブッシュ受け部32が上方に配置された平行リンクが形成される。そして、変速機操作装置10は、ロッド12の前側のジョイント15の摺動中心とレバー14の球面ブッシュ31の揺動中心とが、車体前後方向に向かうシフタアーム16の回動中心軸上に配置された状態で、手動変速機11の車体後方側に取り付けられるようになっている。そのことによって、シフト操作時にジョイント15,17に拗れの発生が低減され、シフト操作力に対する剛性が確保されてレバー14の捻れを抑制するとともに、滑らかな操作感および剛性を伴った節度感を得ることができる。
【0021】
なお、変速機操作装置10、すなわちロッド12、ステー13、レバー14およびジョイント15,17,33は、上述した形状、形態に限られたものではなく、手動変速機11や車体ボディの形状に適応させたり、増強を施す等の目的で細部に変更を加えてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の変速機操作装置によれば、レバー操作力に対する剛性を増加させることによって、ギヤシフトレバーの捻りを抑制し、シフトフィーリングの向上を図るとともに、エンジン、手動変速機からギヤシフトレバーへ伝達される振動をより低減化することのできる変速機操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速機操作装置を説明するための平面図である。
【図2】同例における側面図である。
【図3】ギヤシフトロッドの前後端部に形成されるジョイントの構成を示した断面図である。
【図4】ギヤシフトステーの左前端部に形成されるジョイントの構成を示した断面図である。
【図5】従来の変速機操作装置を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
10 変速機操作装置
11 手動変速機
12 ギヤシフトロッド
13 ギヤシフトステー
14 ギヤシフトレバー
15 ジョイント
16 シフタアーム
17 ジョイント
31 球面ブッシュ
33 ジョイント
【発明の属する技術分野】
この発明は、変速機操作装置に関し、さらに詳しくは、平行リンク方式の変速機操作装置に好適に利用できるものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示されるように、従来、平行リンク方式の変速機操作装置1は、ギヤシフトレバー2の動きを手動変速機3側に伝達するギヤシフトロッド4の下方側に、ギヤシフトレバー2の下端部を揺動可能に支承するギヤシフトステー5が配設されていて、ギヤシフトレバー2の上下動を極力抑えながらも、ギヤシフトレバー2の動きを手動変速機3側に伝達させるようになっている。このギヤシフトステー5の前端部は、ジョイント6を介して手動変速機3の後端部に結合固定され、また、後端部は、クッションラバーブラケット7を介して図示しない車体ボディに結合固定されている。
しかしながら、この従来の変速機操作装置1にあっては、手動変速機3に結合固定されているギヤシフトステー5の前端部が、ジョイント8を介して手動変速機3の変速ギヤを切換えるシフタアーム9に結合されているギヤシフトロッド4の前端部よりも下方位置にあるうえに、車体幅方向(図中にあっては左方向)にオフセット配置されているため、シフト操作時にジョイント8に拗れが発生しやすいという虞があった。
そして、シフト操作時にジョイント8に拗れが発生してしまうと、シフト操作力に対する剛性が不足ぎみとなり、そのため、ギヤシフトレバー2が捻れてしまい、滑らかな操作感が阻害されてしまうばかりか、剛性を伴った節度感が失われてしまうという問題が発生してしまう。
【0003】
そこで、この発明は、上述したような従来の変速機操作装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、レバー操作力に対する剛性を増加させることによって、ギヤシフトレバーの捻りを抑制し、シフトフィーリングの向上を図るとともに、エンジン、手動変速機からギヤシフトレバーへ伝達される振動をより低減化することのできる変速機操作装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にあっては、手動変速機の変速ギヤを切換えるシフタアームに第1のジョイントを介して摺動可能に結合され、前記シフタアームにギヤシフトレバーのレバー動作を伝達するギヤシフトロッドと、前記ギヤシフトレバーを揺動可能に支承するギヤシフトステーと、によってリンクが形成される変速機操作装置において、
前記ギヤシフトステーは、前記手動変速機に向かって二股に分岐形成されており、それぞれの前端部が、第2のジョイントを介して前記手動変速機に結合固定されていることを特徴としている。
【0005】
請求項2にあっては、請求項1に記載の前記第2のジョイントには、弾性部材からなるブッシュが内挿されていることを特徴としている。
【0006】
請求項3にあっては、請求項1または2に記載の前記第1のジョイントの摺動中心と前記ギヤシフトレバーの揺動中心とは、前記シフタアームの軸心上に配置されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図1,2を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の変速機操作装置を説明するための平面図、図2は、同例における側面図である。
【0008】
変速機操作装置10は、図1,2に示されるように、手動変速機11の車体後方側に配置され、平行リンク部材としてのギヤシフトロッド(以下ロッドという)12と、ギヤシフトステー(以下ステーという)13とによってギヤシフトレバー(以下レバーという)14をレバー操作可能に支承しているものである。
【0009】
ロッド12は、車体前後方向に向かって配置されるパイプ部材であり、その前端部は、ジョイント15を介してシフタアーム16の後端部に摺動可能に連結され、ロッド12の後端部は、斜め上向きとなるように折曲加工が施されているとともに、ジョイント17を介してレバー14の下端部側に摺動可能に連結されている。
【0010】
ここで、ジョイント15,17について図3を用いて説明する。図3は、ロッド12の前後端部に形成されるジョイント15,17の構成を示した断面図である。
【0011】
ロッド12の前端部には、横向きの円筒形状のボス部18が一体的に形成され、その内部に樹脂製のブッシュ19が挿入されている。そして、このロッド12の前端部は、手動変速機11の後端部から車体後方に向かって適宜突出されたシフタアーム16の後端部に結合固定された平面視コ字形状のヨーク部20内に挿入された状態で、ブッシュ19およびヨーク部20を貫通しナット21に螺合されるボルト22によってヨーク部20に固定される。そのことによって、ロッド12の前端部とシフタアーム16との間には、ロッド12をボルト22の軸廻りに摺動可能としたジョイント15が形成される。
【0012】
ロッド12の後端部には、平面視コ字形状のヨーク部23が一体的に結合固定されている。このヨーク部23内には、レバー14の下端部側に結合された円筒形状のボス部24が横向きに配置されているとともに、ボス部24内には、図3に示されたのと同様に、樹脂製のブッシュ25が挿入されている。そして、ヨーク部23には、ヨーク部23およびブッシュ25を貫通し、ナット26に螺合されるボルト27によってボス部24が固定される。そのことによって、ロッド12の後端部とレバー14との間には、ロッド12をボルト27の軸廻りに摺動可能としたジョイント17が形成されるとともに、このジョイント17の摺動中心は、ジョイント15の摺動中心よりも上方とされる位置にある。
以上、ジョイント15,17について説明した。
【0013】
レバー14は、車室内より手動変速機11の変速操作を行うために、車体上下方向に向かって配置されるものであり、その上端部には、たとえば、シフトパターンが示されたノブ28が装着されている。そして、このノブ28より下方側であり、車室内に突出しているレバー14廻りには、防塵用のブーツ29(図2中、二点鎖線で示す)が配設されている。さらに、このレバー14の下端部側には、前方に向けて折り曲げられた屈曲部30が形成されていて、この屈曲部30にジョイント17のボス部24が結合固定されている。そして、この屈曲部30より下方側のレバー14は、下方に向かってほぼ垂直状態に形成されており、その下端部には、球面ブッシュ31が抜け止めされた状態で取り付けられている。
この球面ブッシュ31は、図示しないブッシュおよびブーツに内挿された状態で、ステー13に形成された球面ブッシュ受け部32に揺動可能に取り付けられるようになっている。
【0014】
ステー13は、前方に向かって、二股に分岐されるとともに斜め下方に向かう平面視Y字形状の二股部材であって、アルミ鋳造等により一体的に成形されており、軽量化、コンパクト化が図られている。このステー13の左右前端部は、ジョイント33,33’を介して手動変速機11の後端部に摺動可能に連結され、また、ステー13の後端部は、クッションラバーブラケット34(図1,2中、一点鎖線で示す)を介して車体ボディに結合固定されている。このとき、ステー13の二股間には、ロッド12が挟み込まれるように配置されている。
【0015】
ここで、ステー13は、変速機操作装置10に組み付けられた状態では、好ましくは、ほぼ左右対称となるように形成されており、ステー13の左前端部に形成されるジョイント33と、ステー13の右前端部に形成されるジョイント33’とは対称構造であるので、以下では、ジョイント33について図4を用いて説明する。図4は、ステー13の左前端部に形成されるジョイント33の構成を示した断面図である。
【0016】
ステー13の左前端部に形成された横向きの円筒形状のボス部35内には、ゴムブッシュ36が挿入されている。そして、このステー13の左前端部が、シフタアーム16よりも下方の手動変速機11の後端部に結合固定された平面視コ字形状のヨーク部37内に挿入された状態で、ブッシュ36およびヨーク部37を貫通し、ナット38に螺合されるボルト39によってヨーク部37に固定される。そのことによって、ステー13の左前端部と手動変速機11との間には、ステー13をボルト39の軸廻りに摺動可能としたジョイント33が形成される。
【0017】
そして、このジョイント33と同様の態様により、ステー13の右前端部と手動変速機11との間には、ジョイント33’が形成される。これらのジョイント33,33’は、手動変速機11の後端部において、ジョイント15およびシフタアーム16と干渉することなく最大限の拡大化が図られている。
【0018】
ステー13の中間部には、上向きに開口された筒体形状の球面ブッシュ受け部32が形成されていて、この球面ブッシュ受け部32にレバー14下端の球面ブッシュ31が内挿されたのち、図示しないスナップリングによって抜け止めされた状態で、レバー14が揺動可能に支承されている。このとき、ステー13によって支承された球面ブッシュ31の揺動中心とロッド12の前側のジョイント15の摺動中心とは、車体前後方向に向かうシフタアーム16の回動中心軸上に位置されるようになっている。
【0019】
以上説明したように、この変速機操作装置10によれば、レバー14を下方側から揺動可能に支承するステー13の前端部は、二股形状に形成され、それら左右前端部がジョイント33,33’を介して手動変速機11の後端部に結合固定されることにより、ステー13の取付剛性が大幅に増加されるとともに、シフト操作時における捻り剛性も大幅に増加される。しかも、これらのジョイント33,33’は、シフタアーム16と干渉しない範囲内で最大限の拡大化が図られているため、ヨーク部37内に挿入されるゴムブッシュ36が大型化されてゴム容量を大きく確保することができ、振動騒音の低減と剛性の確保とが両立され、手動変速機11の高周波振動がレバー14に伝達されるのを低減する。
【0020】
さらに、ロッド12は、その後端部側が斜め上向きに向かって形成されており、ロッド12とシフタアーム16とを連結するジョイント15よりも、ロッド12とレバー14とを連結するジョイント17が上方に配置されるとともに、ステー13は、その左右前端部側が斜め下向きに向かって形成されていて、手動変速機11とステー13とを連結するジョイント33,33’よりも、レバー14の球面ブッシュ31を受容する球面ブッシュ受け部32が上方に配置された平行リンクが形成される。そして、変速機操作装置10は、ロッド12の前側のジョイント15の摺動中心とレバー14の球面ブッシュ31の揺動中心とが、車体前後方向に向かうシフタアーム16の回動中心軸上に配置された状態で、手動変速機11の車体後方側に取り付けられるようになっている。そのことによって、シフト操作時にジョイント15,17に拗れの発生が低減され、シフト操作力に対する剛性が確保されてレバー14の捻れを抑制するとともに、滑らかな操作感および剛性を伴った節度感を得ることができる。
【0021】
なお、変速機操作装置10、すなわちロッド12、ステー13、レバー14およびジョイント15,17,33は、上述した形状、形態に限られたものではなく、手動変速機11や車体ボディの形状に適応させたり、増強を施す等の目的で細部に変更を加えてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の変速機操作装置によれば、レバー操作力に対する剛性を増加させることによって、ギヤシフトレバーの捻りを抑制し、シフトフィーリングの向上を図るとともに、エンジン、手動変速機からギヤシフトレバーへ伝達される振動をより低減化することのできる変速機操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速機操作装置を説明するための平面図である。
【図2】同例における側面図である。
【図3】ギヤシフトロッドの前後端部に形成されるジョイントの構成を示した断面図である。
【図4】ギヤシフトステーの左前端部に形成されるジョイントの構成を示した断面図である。
【図5】従来の変速機操作装置を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
10 変速機操作装置
11 手動変速機
12 ギヤシフトロッド
13 ギヤシフトステー
14 ギヤシフトレバー
15 ジョイント
16 シフタアーム
17 ジョイント
31 球面ブッシュ
33 ジョイント
Claims (3)
- 手動変速機の変速ギヤを切換えるシフタアームに第1のジョイントを介して摺動可能に結合され、前記シフタアームにギヤシフトレバーのレバー動作を伝達するギヤシフトロッドと、前記ギヤシフトレバーを揺動可能に支承するギヤシフトステーと、によってリンクが形成される変速機操作装置において、
前記ギヤシフトステーは、前記手動変速機に向かって二股に分岐形成されており、それぞれの前端部が、第2のジョイントを介して前記手動変速機に結合固定されていることを特徴とする変速機操作装置。 - 前記第2のジョイントには、弾性部材からなるブッシュが内挿されていることを特徴とする請求項1に記載の変速機操作装置。
- 前記第1のジョイントの摺動中心と前記ギヤシフトレバーの揺動中心とは、前記シフタアームの軸心上に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の変速機操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002219841A JP2004058825A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 変速機操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002219841A JP2004058825A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 変速機操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004058825A true JP2004058825A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31940644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002219841A Pending JP2004058825A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 変速機操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004058825A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007253758A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Aisin Ai Co Ltd | マニュアルトランスミッションのブッシュ及びシフト機構装置 |
DE102011084025A1 (de) * | 2011-10-05 | 2013-04-11 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Schaltanordnung für ein Handschaltgetriebe eines Kraftfahrzeugs |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002219841A patent/JP2004058825A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007253758A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Aisin Ai Co Ltd | マニュアルトランスミッションのブッシュ及びシフト機構装置 |
DE102011084025A1 (de) * | 2011-10-05 | 2013-04-11 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Schaltanordnung für ein Handschaltgetriebe eines Kraftfahrzeugs |
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