JP2004057947A - 排ガス浄化触媒 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関から排出される排ガス中に含まれる窒素酸化物、特にNOを直接分解することができ、さらに分解によって発生するO2による触媒活性の低下が極めて少ない排ガス浄化触媒を提供する。
【解決手段】Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物の表面に、貴金属を担持して排ガス浄化触媒を構成する。
【選択図】 なし
【解決手段】Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物の表面に、貴金属を担持して排ガス浄化触媒を構成する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関から排出される排ガスを浄化するための浄化触媒、特に排ガス中の窒素酸化物の分解触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジン等の内燃機関は、燃費向上のために理論空燃比(ストイキ)より酸素過剰な、いわゆるリーン条件下で運転されることが多い。リーン条件下では、内燃機関の燃焼室内で、窒素酸化物(NOx)、中でも一酸化窒素(NO)が発生するため、排ガス中に含まれるNOを除去することが必要である。NOを除去するための従来技術としては、アンモニア等の還元剤を用いるNO除去方法、及び貴金属等を用いてNOを直接、窒素(N2)と酸素(O2)に分解する触媒を用いる方法などが知られている。特に、自動車用エンジンから排出される排ガス中のNOの分解には、装置の簡便さ等の観点から、触媒を用いた直接分解法が好ましい。
【0003】
しかし、上記のNOの直接分解法は、分解によって発生するO2が貴金属を被毒したり、担体に吸蔵されてしまうことによって、担体自身が被毒され、触媒活性が低下してしまう欠点を有することが知られている。この欠点を解消すべく、特開2001−58130号公報には、いわゆる混合導電性を有するCe系固体電解質から選ばれた担体上にPt、Pd、Rh等の貴金属を担持し、特に、これらの貴金属及び酸素脱離作用を有する金(Au)、銀(Ag)を組み合わせて担持した触媒が開示されており、この触媒は、NOの分解活性が高く、かつO2被毒による活性の低下が少ないことが報告されている。これは、触媒の貴金属によって分解されて発生した酸素が、酸素イオンとして担体である固体電解質中を移動し、酸素脱離作用を有するAu及び/又はAgからO2として放出されるためであると説明されている。
【0004】
しかしながら、この触媒においても、NOの分解によるO2の発生に伴う触媒活性の低下を解消できるまでには至っていない。これは、NOxの分解によって生成した酸素イオンは、速やかにCe系固体電解質担体内部に吸収され、担体表面に担持されたAgは、酸素脱離サイトとして充分に機能できないため、酸素脱離速度が遅いからであると考えられる。
【0005】
すなわち、窒素酸化物を直接分解でき、かつ分解によって発生するO2を速やかに放出でき、O2被毒による窒素酸化物分解活性の低下がない触媒が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、内燃機関からの排ガス中に含まれる窒素酸化物、特にNOを直接分解することができ、さらに分解によって発生するO2による触媒活性の低下が極めて少ない排ガス浄化触媒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の排ガス浄化触媒は、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物の表面に、貴金属が担持されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本明細書中、「混合導電性酸化物」は、酸素イオン伝導性、及び電子の移動による導電性の両性質を合わせもつ物質をいい、このような性質を有する物質は公知であり、例えば特開2001−58130号公報に記載されている。
【0009】
本発明の排ガス浄化触媒は、酸素脱離能を有する金属を固溶させた混合導電性酸化物に材料の表面に、貴金属を担持して得られた触媒が、窒素酸化物を分解する高い活性を有し、かつ窒素酸化物の分解によって発生するO2で被毒されることによる触媒活性の低下が極めて少ないことを見出し完成したものである。
【0010】
上記酸素脱離能を有する金属とは、具体的にはAg及びAuであり、すなわち、本発明で用いる、酸素脱離能を有する金属を固溶させた混合導電性酸化物とは、具体的には、Ag及び/又はAuを固溶させた混合導電性酸化物である。Ag及びAuは、酸素を速やかに脱離させる能力を有することが知られている。本発明で用いる、Ag及び/又はAuを固溶させた混合導電性酸化物は、上述の通り、酸素イオン伝導性及び電子導電性を合わせもつ材料である。具体的には、混合導電性酸化物として知られる材料、例えば、CeO2−Y2O3、ZrO2−Y2O3、Bi2O3−Y2O3、La2O3−SrO−Ga2O3−MgO−CoO、La2O3−SrO−Ga2O3−MgO、BaO−In2O3、CeO2−ZrO2、及びLa2O3−CoO等から選ばれる材料に公知の任意の方法でAg及び/又はAuを固溶した材料の1種以上を用いることが好ましく、特に、合成の簡便さの点から、CeO2−ZrO2にAgを固溶した混合導電性酸化物を用いることが好ましい。
【0011】
Ag及び/又はAuを混合導電性酸化物に固溶する方法としては、例えば、この混合導電性酸化物の組成に対応する金属組成を有する金属塩及び/又は金属アルコキシドの混合物を加水分解・縮合・焼成等することによる混合導電性酸化物の合成反応において、上記金属塩及び/又は金属アルコキシドの混合物中に、Ag及び/又はAuの塩を共存させておく方法が例示できる。上記の金属塩及び/又は金属アルコキシドの混合物から混合導電性酸化物を合成する方法は、いわゆる水熱合成やゾルゲル法や蒸発乾固法として当業者には公知の方法である。
【0012】
混合導電性酸化物に対して固溶するAg及び/又はAuの量は、混合導電性酸化物の質量に対して、0.5〜20%とすることが好ましく、構造安定性の理由から、4〜10%とすることが特に好ましい。
【0013】
本発明の排ガス浄化触媒は、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物を担体とし、その表面に貴金属を担持して得られる。貴金属としては、Pt、Pd、Rh、Irから選ばれる1種以上の金属を、上記混合導電性酸化物担体表面に担持することが好ましく、窒素酸化物を分解する活性が高いことから、Pt、Pd、Rhから選ばれる1種以上の金属を担持することが特に好ましい。上記担体に貴金属を担持する方法は、金属酸化物担体に貴金属を担持するための公知の方法を使用することができるが、例えば、貴金属塩の水溶液を上記担体に吸水担持し、乾燥、焼成する方法が例示できる。担体上への貴金属の担持量は、触媒の効果及びコストのバランスで任意の量を選択することができるが、一般的には、上記混合導電性酸化物担体に対して、0.1〜5質量%であることが好ましい。
【0014】
本発明の排ガス浄化触媒は、粉体、顆粒等の形状で使用することもできるし、公知の構造体、例えば、セラミックス製ハニカム等の触媒基材にコートして用いることもできる。排ガス浄化触媒を触媒基材にコートする場合は、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物担体に貴金属を担持してから触媒基材にコートしても、また、先に触媒基材にこの混合導電性酸化物担体をコートした後、この担体に貴金属を担持してもよい。さらに、この混合導電性酸化物担体を適当な形状に焼結、又は圧縮成形等してから貴金属を担持してもよく、また、貴金属を担持した後に適当な形状に成形して用いることもできる。
【0015】
本発明の排ガス浄化触媒の予想される作用機構を図1に概念的に示した。図1は、Agが固溶された混合導電性酸化物の場合を示している。
【0016】
図1において、10は混合導電性酸化物担体であり、20は混合導電性酸化物担体に固溶しているAgを表し、30は混合導電性酸化物担体表面に担持された貴金属を表す。
【0017】
一酸化窒素(NO)は、貴金属30によって分解され、窒素(N2)及び酸素(O)になる。酸素は、担体を構成する金属Mn+によって還元されて酸素イオン(O2−)になり、金属Mn+自身は例えばM(n+1)+に酸化される。この酸化数は金属の種類によって異なる場合がある。酸素イオンは、混合導電性酸化物中を速やかに移動し、担体中に固溶しているAg20によって酸素として放出されるが、このとき、酸素イオンが酸化されると同時に、金属M(n+1)+は、Mn+に還元される。酸素イオンが混合導電性酸化物担体中を移動する場合に、それにあわせて混合導電性酸化物担体中を電子が移動できることにより、担体内部に酸素イオンの移動による起電力が生じることなく、酸素イオンがスムーズに移動することができる。
【0018】
ここで、例えば、混合導電性酸化物にAgを固溶するのに代えて、酸素脱離能力を有するAgをこの混合導電性酸化物10の表面に担持した場合は、酸素イオンが混合導電性酸化物内部からその表面のAgに移動しなければならず、一旦、触媒担体の固体電解質内部に取り込まれた酸素イオン(O2−)が、担体表面に担持されたAgへ移動することは容易ではないと考えられる。これに対して、Ag及び/又はAuをこの混合導電性酸化物に固溶した場合は、混合導電性酸化物の内部に吸収された酸素イオンであっても、混合導電性酸化物内部に固溶されて存在するAg及び/又はAuと容易に接触することができ、特に混合伝導性酸化物の表面近傍に存在するAg及び/又はAuから効率良く酸素を放出することができると考えられる。これにより、混合導電性酸化物の表面にAg等の酸素脱離能を有する金属及び貴金属を担持した排ガス浄化触媒よりも、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物に、さらに貴金属を担持した本発明の排ガス浄化触媒のほうが、窒素酸化物の分解触媒として、活性の低下が少ない優れた触媒になると考えられる。
【0019】
以下、本発明を実施例に基づいて、さらに説明する。
【0020】
【実施例】
[実施例1]
[排ガス浄化触媒(A)−Ptが2質量%担持された(Ce0.5Zr0.5)0.9Ag0.1O2−xの調製]
【0021】
硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01g、及び硝酸銀4.66gをそれぞれ秤量し、イオン交換水150mlに添加し、室温で1時間撹拌して溶解した。次に、得られた溶液を120℃に加熱及び撹拌し、溶液に粘性が出てきたところでアルミナ製ルツボに溶液を移し、120℃で2時間加熱、脱水した。さらに、この溶液の入ったルツボを加熱炉に移し、250℃で5時間予備焼成し、続いて900℃で6時間焼成した。冷却後、得られた金属酸化物粉末(組成:(Ce0.5Zr0.5)0.9Ag0.1O2−x)を乳鉢・乳棒を使用して粉砕した。粉砕して得られた粉末30g、及びジニトロジアンミンPt硝酸水溶液(キャタラー工業社製、Pt4.4質量%含有)7.5gをイオン交換水に添加し、得られた懸濁液を室温で1時間撹拌した。続いて120℃に加熱して1時間脱水した後、500℃で1時間焼成した。得られた焼成体を乳鉢・乳棒を使用して粉砕した。粉砕して得られた粉末に1tonの静水圧を加えて固め、得られた固体を粉砕し、ふるいで分級して直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(A)を得た。排ガス浄化触媒(A)は、(A)を製造するために用いた原料の質量比から計算して、Ptが上記金属酸化物粉末に対して2質量%担持されている。
【0022】
[実施例2]
[排ガス浄化触媒(B)−Ptが2質量%担持された(LaCo)0.9Ag0.1O3−xの調製]
【0023】
実施例1の方法に準拠して、Ptが2質量%担持された(LaCo)0.9Ag0.1O3−xの組成を有し、直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(B)を調製した。ただし、実施例1で用いた硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01gを用いる代わりに、硝酸ランタン118.78g、硝酸コバルト71.85gを用い、金属酸化物の合成を行った。
【0024】
[比較例1]
[排ガス浄化触媒(C)−Ptが2質量%担持されたCe0.5Zr0.5O2−xの調製]
【0025】
実施例1の方法に準拠して、Ptが2質量%担持されたCe0.5Zr0.5O2−xの組成を有し、直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(C)を調製した。ただし、実施例1で用いた、硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01g、及び硝酸銀4.66gを用いる代わりに、硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01gを用い、硝酸銀を添加せずに金属酸化物の合成を行った。
【0026】
この排ガス浄化触媒(C)は、Agを固溶していないことを除き、排ガス浄化触媒(A)の組成と同じである。
【0027】
[比較例2]
[排ガス浄化触媒(D)−Ptが2質量%担持されたLaCoO3−xの調製]
【0028】
実施例1の方法に準拠して、Ptが2質量%担持されたLaCoO3−xの組成を有し、直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(D)を調製した。ただし、実施例1で用いた硝酸2アンモニウムセリウム、オキシ硝酸ジルコニウム、及び硝酸銀を用いる代わりに、硝酸ランタン118.78g、硝酸コバルト71.85gを用い、硝酸銀を添加せずに、金属酸化物の合成を行った。
【0029】
この排ガス浄化触媒(D)は、Agを固溶していないことを除き、排ガス浄化触媒(B)の組成と同じである。
【0030】
[比較例3]
[排ガス浄化触媒(E)−上記排ガス浄化触媒(C)にさらにAgを担持した触媒]
【0031】
比較例1の方法に従い、Pt及びAgが担持された排ガス浄化触媒(E)を調製した。ただし、比較例1において合成した金属酸化物にPtを担持して粉砕して得られた粉末に、さらに硝酸銀4.66gをイオン交換水150mlに溶かした溶液を吸水担持させ、120℃に加熱して1時間脱水後、さらに500℃で1時間焼成した。得られた生成物を粉砕して得られた粉末を、1tonの静水圧を加えて固め、得られた固体を粉砕し、ふるいで分級して直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(E)を得た。
【0032】
[比較例4]
[排ガス浄化触媒(F)−上記排ガス浄化触媒(D)にさらにAgを担持した触媒]
【0033】
比較例2の方法に従い、Pt及びAgが担持された排ガス浄化触媒(F)を調製した。ただし、比較例2において合成した金属酸化物にPtを担持して粉砕して得られた粉末に、さらに硝酸銀4.66gをイオン交換水150mlに溶かした溶液を吸水担持させ、120℃に加熱して1時間脱水後、さらに500℃で1時間焼成した。得られた生成物を粉砕して得られた粉末を、1tonの静水圧を加えて固め、得られた固体を粉砕し、ふるいで分級して直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(F)を得た。
【0034】
[排ガス浄化触媒によるNOx浄化性能評価]
上記の各実施例及び各比較例で調製したペレット状排ガス浄化触媒2gを、固定床流通式反応器に充填した。触媒温度600℃で、この反応器へのガス流入量を1L/minにして試験を行った。試験は、上記反応器にH2(1%)/N2(残り)混合気体を10分間流通させる前処理を行い、次に、NO(一酸化窒素:1000ppm)/O2(5%)/N2(残り)混合気体(以下、「入りガス」という。)を60分間、上記反応器に流通させて行った。そのとき、試験開始後1分、5分、10分、30分、60分経過時に、反応器から出てくるガス中(以下、「出ガス」という。)のNO濃度(ppm)をNOx分析計によって測定し、下記式によって、NO浄化率を求めた。
【0035】
NO浄化率(%)=(入りガス中のNO濃度(1000ppm)−出ガス中のNO濃度(ppm))÷入りガス中のNO濃度(1000ppm)×100
【0036】
試験は、上記実施例及び比較例で得られた各ペレット状排ガス浄化触媒について行った。得られた結果を図2に示す。
【0037】
図2のグラフより、本発明のAgを固溶した混合導電性酸化物を用いた排ガス浄化触媒(A)及び(B)は、NO浄化活性を長時間維持できることがわかる。すなわち、排ガス浄化触媒によるNO浄化を1時間継続して行った後、本発明の排ガス浄化触媒が示すNO分解活性の低下量は、Agを混合導電性酸化物に担持した排ガス浄化触媒(E)及び(F)が示すNO分解活性の低下量と比較して、極めて少ないものである。
【0038】
【発明の効果】
Ag及び/又はAuを固溶した混合伝導性酸化物基材の表面に、貴金属を担持して得られる排ガス浄化触媒は、NOx浄化性能に優れ、かつNOx浄化性能を長時間維持することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の排ガス浄化触媒の予想される作用機構を概念的に示した図である。
【図2】
実施例及び比較例で調製した各排ガス浄化触媒のNO浄化率の時間変化を示したグラフである。
【符号の説明】
10…混合導電性酸化物担体
20…混合導電性酸化物に固溶されているAg
30…混合導電性酸化物表面に担持された貴金属
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関から排出される排ガスを浄化するための浄化触媒、特に排ガス中の窒素酸化物の分解触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジン等の内燃機関は、燃費向上のために理論空燃比(ストイキ)より酸素過剰な、いわゆるリーン条件下で運転されることが多い。リーン条件下では、内燃機関の燃焼室内で、窒素酸化物(NOx)、中でも一酸化窒素(NO)が発生するため、排ガス中に含まれるNOを除去することが必要である。NOを除去するための従来技術としては、アンモニア等の還元剤を用いるNO除去方法、及び貴金属等を用いてNOを直接、窒素(N2)と酸素(O2)に分解する触媒を用いる方法などが知られている。特に、自動車用エンジンから排出される排ガス中のNOの分解には、装置の簡便さ等の観点から、触媒を用いた直接分解法が好ましい。
【0003】
しかし、上記のNOの直接分解法は、分解によって発生するO2が貴金属を被毒したり、担体に吸蔵されてしまうことによって、担体自身が被毒され、触媒活性が低下してしまう欠点を有することが知られている。この欠点を解消すべく、特開2001−58130号公報には、いわゆる混合導電性を有するCe系固体電解質から選ばれた担体上にPt、Pd、Rh等の貴金属を担持し、特に、これらの貴金属及び酸素脱離作用を有する金(Au)、銀(Ag)を組み合わせて担持した触媒が開示されており、この触媒は、NOの分解活性が高く、かつO2被毒による活性の低下が少ないことが報告されている。これは、触媒の貴金属によって分解されて発生した酸素が、酸素イオンとして担体である固体電解質中を移動し、酸素脱離作用を有するAu及び/又はAgからO2として放出されるためであると説明されている。
【0004】
しかしながら、この触媒においても、NOの分解によるO2の発生に伴う触媒活性の低下を解消できるまでには至っていない。これは、NOxの分解によって生成した酸素イオンは、速やかにCe系固体電解質担体内部に吸収され、担体表面に担持されたAgは、酸素脱離サイトとして充分に機能できないため、酸素脱離速度が遅いからであると考えられる。
【0005】
すなわち、窒素酸化物を直接分解でき、かつ分解によって発生するO2を速やかに放出でき、O2被毒による窒素酸化物分解活性の低下がない触媒が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、内燃機関からの排ガス中に含まれる窒素酸化物、特にNOを直接分解することができ、さらに分解によって発生するO2による触媒活性の低下が極めて少ない排ガス浄化触媒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の排ガス浄化触媒は、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物の表面に、貴金属が担持されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本明細書中、「混合導電性酸化物」は、酸素イオン伝導性、及び電子の移動による導電性の両性質を合わせもつ物質をいい、このような性質を有する物質は公知であり、例えば特開2001−58130号公報に記載されている。
【0009】
本発明の排ガス浄化触媒は、酸素脱離能を有する金属を固溶させた混合導電性酸化物に材料の表面に、貴金属を担持して得られた触媒が、窒素酸化物を分解する高い活性を有し、かつ窒素酸化物の分解によって発生するO2で被毒されることによる触媒活性の低下が極めて少ないことを見出し完成したものである。
【0010】
上記酸素脱離能を有する金属とは、具体的にはAg及びAuであり、すなわち、本発明で用いる、酸素脱離能を有する金属を固溶させた混合導電性酸化物とは、具体的には、Ag及び/又はAuを固溶させた混合導電性酸化物である。Ag及びAuは、酸素を速やかに脱離させる能力を有することが知られている。本発明で用いる、Ag及び/又はAuを固溶させた混合導電性酸化物は、上述の通り、酸素イオン伝導性及び電子導電性を合わせもつ材料である。具体的には、混合導電性酸化物として知られる材料、例えば、CeO2−Y2O3、ZrO2−Y2O3、Bi2O3−Y2O3、La2O3−SrO−Ga2O3−MgO−CoO、La2O3−SrO−Ga2O3−MgO、BaO−In2O3、CeO2−ZrO2、及びLa2O3−CoO等から選ばれる材料に公知の任意の方法でAg及び/又はAuを固溶した材料の1種以上を用いることが好ましく、特に、合成の簡便さの点から、CeO2−ZrO2にAgを固溶した混合導電性酸化物を用いることが好ましい。
【0011】
Ag及び/又はAuを混合導電性酸化物に固溶する方法としては、例えば、この混合導電性酸化物の組成に対応する金属組成を有する金属塩及び/又は金属アルコキシドの混合物を加水分解・縮合・焼成等することによる混合導電性酸化物の合成反応において、上記金属塩及び/又は金属アルコキシドの混合物中に、Ag及び/又はAuの塩を共存させておく方法が例示できる。上記の金属塩及び/又は金属アルコキシドの混合物から混合導電性酸化物を合成する方法は、いわゆる水熱合成やゾルゲル法や蒸発乾固法として当業者には公知の方法である。
【0012】
混合導電性酸化物に対して固溶するAg及び/又はAuの量は、混合導電性酸化物の質量に対して、0.5〜20%とすることが好ましく、構造安定性の理由から、4〜10%とすることが特に好ましい。
【0013】
本発明の排ガス浄化触媒は、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物を担体とし、その表面に貴金属を担持して得られる。貴金属としては、Pt、Pd、Rh、Irから選ばれる1種以上の金属を、上記混合導電性酸化物担体表面に担持することが好ましく、窒素酸化物を分解する活性が高いことから、Pt、Pd、Rhから選ばれる1種以上の金属を担持することが特に好ましい。上記担体に貴金属を担持する方法は、金属酸化物担体に貴金属を担持するための公知の方法を使用することができるが、例えば、貴金属塩の水溶液を上記担体に吸水担持し、乾燥、焼成する方法が例示できる。担体上への貴金属の担持量は、触媒の効果及びコストのバランスで任意の量を選択することができるが、一般的には、上記混合導電性酸化物担体に対して、0.1〜5質量%であることが好ましい。
【0014】
本発明の排ガス浄化触媒は、粉体、顆粒等の形状で使用することもできるし、公知の構造体、例えば、セラミックス製ハニカム等の触媒基材にコートして用いることもできる。排ガス浄化触媒を触媒基材にコートする場合は、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物担体に貴金属を担持してから触媒基材にコートしても、また、先に触媒基材にこの混合導電性酸化物担体をコートした後、この担体に貴金属を担持してもよい。さらに、この混合導電性酸化物担体を適当な形状に焼結、又は圧縮成形等してから貴金属を担持してもよく、また、貴金属を担持した後に適当な形状に成形して用いることもできる。
【0015】
本発明の排ガス浄化触媒の予想される作用機構を図1に概念的に示した。図1は、Agが固溶された混合導電性酸化物の場合を示している。
【0016】
図1において、10は混合導電性酸化物担体であり、20は混合導電性酸化物担体に固溶しているAgを表し、30は混合導電性酸化物担体表面に担持された貴金属を表す。
【0017】
一酸化窒素(NO)は、貴金属30によって分解され、窒素(N2)及び酸素(O)になる。酸素は、担体を構成する金属Mn+によって還元されて酸素イオン(O2−)になり、金属Mn+自身は例えばM(n+1)+に酸化される。この酸化数は金属の種類によって異なる場合がある。酸素イオンは、混合導電性酸化物中を速やかに移動し、担体中に固溶しているAg20によって酸素として放出されるが、このとき、酸素イオンが酸化されると同時に、金属M(n+1)+は、Mn+に還元される。酸素イオンが混合導電性酸化物担体中を移動する場合に、それにあわせて混合導電性酸化物担体中を電子が移動できることにより、担体内部に酸素イオンの移動による起電力が生じることなく、酸素イオンがスムーズに移動することができる。
【0018】
ここで、例えば、混合導電性酸化物にAgを固溶するのに代えて、酸素脱離能力を有するAgをこの混合導電性酸化物10の表面に担持した場合は、酸素イオンが混合導電性酸化物内部からその表面のAgに移動しなければならず、一旦、触媒担体の固体電解質内部に取り込まれた酸素イオン(O2−)が、担体表面に担持されたAgへ移動することは容易ではないと考えられる。これに対して、Ag及び/又はAuをこの混合導電性酸化物に固溶した場合は、混合導電性酸化物の内部に吸収された酸素イオンであっても、混合導電性酸化物内部に固溶されて存在するAg及び/又はAuと容易に接触することができ、特に混合伝導性酸化物の表面近傍に存在するAg及び/又はAuから効率良く酸素を放出することができると考えられる。これにより、混合導電性酸化物の表面にAg等の酸素脱離能を有する金属及び貴金属を担持した排ガス浄化触媒よりも、Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物に、さらに貴金属を担持した本発明の排ガス浄化触媒のほうが、窒素酸化物の分解触媒として、活性の低下が少ない優れた触媒になると考えられる。
【0019】
以下、本発明を実施例に基づいて、さらに説明する。
【0020】
【実施例】
[実施例1]
[排ガス浄化触媒(A)−Ptが2質量%担持された(Ce0.5Zr0.5)0.9Ag0.1O2−xの調製]
【0021】
硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01g、及び硝酸銀4.66gをそれぞれ秤量し、イオン交換水150mlに添加し、室温で1時間撹拌して溶解した。次に、得られた溶液を120℃に加熱及び撹拌し、溶液に粘性が出てきたところでアルミナ製ルツボに溶液を移し、120℃で2時間加熱、脱水した。さらに、この溶液の入ったルツボを加熱炉に移し、250℃で5時間予備焼成し、続いて900℃で6時間焼成した。冷却後、得られた金属酸化物粉末(組成:(Ce0.5Zr0.5)0.9Ag0.1O2−x)を乳鉢・乳棒を使用して粉砕した。粉砕して得られた粉末30g、及びジニトロジアンミンPt硝酸水溶液(キャタラー工業社製、Pt4.4質量%含有)7.5gをイオン交換水に添加し、得られた懸濁液を室温で1時間撹拌した。続いて120℃に加熱して1時間脱水した後、500℃で1時間焼成した。得られた焼成体を乳鉢・乳棒を使用して粉砕した。粉砕して得られた粉末に1tonの静水圧を加えて固め、得られた固体を粉砕し、ふるいで分級して直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(A)を得た。排ガス浄化触媒(A)は、(A)を製造するために用いた原料の質量比から計算して、Ptが上記金属酸化物粉末に対して2質量%担持されている。
【0022】
[実施例2]
[排ガス浄化触媒(B)−Ptが2質量%担持された(LaCo)0.9Ag0.1O3−xの調製]
【0023】
実施例1の方法に準拠して、Ptが2質量%担持された(LaCo)0.9Ag0.1O3−xの組成を有し、直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(B)を調製した。ただし、実施例1で用いた硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01gを用いる代わりに、硝酸ランタン118.78g、硝酸コバルト71.85gを用い、金属酸化物の合成を行った。
【0024】
[比較例1]
[排ガス浄化触媒(C)−Ptが2質量%担持されたCe0.5Zr0.5O2−xの調製]
【0025】
実施例1の方法に準拠して、Ptが2質量%担持されたCe0.5Zr0.5O2−xの組成を有し、直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(C)を調製した。ただし、実施例1で用いた、硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01g、及び硝酸銀4.66gを用いる代わりに、硝酸2アンモニウムセリウム67.72g、オキシ硝酸ジルコニウム33.01gを用い、硝酸銀を添加せずに金属酸化物の合成を行った。
【0026】
この排ガス浄化触媒(C)は、Agを固溶していないことを除き、排ガス浄化触媒(A)の組成と同じである。
【0027】
[比較例2]
[排ガス浄化触媒(D)−Ptが2質量%担持されたLaCoO3−xの調製]
【0028】
実施例1の方法に準拠して、Ptが2質量%担持されたLaCoO3−xの組成を有し、直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(D)を調製した。ただし、実施例1で用いた硝酸2アンモニウムセリウム、オキシ硝酸ジルコニウム、及び硝酸銀を用いる代わりに、硝酸ランタン118.78g、硝酸コバルト71.85gを用い、硝酸銀を添加せずに、金属酸化物の合成を行った。
【0029】
この排ガス浄化触媒(D)は、Agを固溶していないことを除き、排ガス浄化触媒(B)の組成と同じである。
【0030】
[比較例3]
[排ガス浄化触媒(E)−上記排ガス浄化触媒(C)にさらにAgを担持した触媒]
【0031】
比較例1の方法に従い、Pt及びAgが担持された排ガス浄化触媒(E)を調製した。ただし、比較例1において合成した金属酸化物にPtを担持して粉砕して得られた粉末に、さらに硝酸銀4.66gをイオン交換水150mlに溶かした溶液を吸水担持させ、120℃に加熱して1時間脱水後、さらに500℃で1時間焼成した。得られた生成物を粉砕して得られた粉末を、1tonの静水圧を加えて固め、得られた固体を粉砕し、ふるいで分級して直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(E)を得た。
【0032】
[比較例4]
[排ガス浄化触媒(F)−上記排ガス浄化触媒(D)にさらにAgを担持した触媒]
【0033】
比較例2の方法に従い、Pt及びAgが担持された排ガス浄化触媒(F)を調製した。ただし、比較例2において合成した金属酸化物にPtを担持して粉砕して得られた粉末に、さらに硝酸銀4.66gをイオン交換水150mlに溶かした溶液を吸水担持させ、120℃に加熱して1時間脱水後、さらに500℃で1時間焼成した。得られた生成物を粉砕して得られた粉末を、1tonの静水圧を加えて固め、得られた固体を粉砕し、ふるいで分級して直径0.5〜1mmの大きさのペレット状排ガス浄化触媒(F)を得た。
【0034】
[排ガス浄化触媒によるNOx浄化性能評価]
上記の各実施例及び各比較例で調製したペレット状排ガス浄化触媒2gを、固定床流通式反応器に充填した。触媒温度600℃で、この反応器へのガス流入量を1L/minにして試験を行った。試験は、上記反応器にH2(1%)/N2(残り)混合気体を10分間流通させる前処理を行い、次に、NO(一酸化窒素:1000ppm)/O2(5%)/N2(残り)混合気体(以下、「入りガス」という。)を60分間、上記反応器に流通させて行った。そのとき、試験開始後1分、5分、10分、30分、60分経過時に、反応器から出てくるガス中(以下、「出ガス」という。)のNO濃度(ppm)をNOx分析計によって測定し、下記式によって、NO浄化率を求めた。
【0035】
NO浄化率(%)=(入りガス中のNO濃度(1000ppm)−出ガス中のNO濃度(ppm))÷入りガス中のNO濃度(1000ppm)×100
【0036】
試験は、上記実施例及び比較例で得られた各ペレット状排ガス浄化触媒について行った。得られた結果を図2に示す。
【0037】
図2のグラフより、本発明のAgを固溶した混合導電性酸化物を用いた排ガス浄化触媒(A)及び(B)は、NO浄化活性を長時間維持できることがわかる。すなわち、排ガス浄化触媒によるNO浄化を1時間継続して行った後、本発明の排ガス浄化触媒が示すNO分解活性の低下量は、Agを混合導電性酸化物に担持した排ガス浄化触媒(E)及び(F)が示すNO分解活性の低下量と比較して、極めて少ないものである。
【0038】
【発明の効果】
Ag及び/又はAuを固溶した混合伝導性酸化物基材の表面に、貴金属を担持して得られる排ガス浄化触媒は、NOx浄化性能に優れ、かつNOx浄化性能を長時間維持することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の排ガス浄化触媒の予想される作用機構を概念的に示した図である。
【図2】
実施例及び比較例で調製した各排ガス浄化触媒のNO浄化率の時間変化を示したグラフである。
【符号の説明】
10…混合導電性酸化物担体
20…混合導電性酸化物に固溶されているAg
30…混合導電性酸化物表面に担持された貴金属
Claims (1)
- Ag及び/又はAuを固溶した混合導電性酸化物の表面に、貴金属が担持されていることを特徴とする、排ガス浄化触媒。
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JP2002220297A JP2004057947A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 排ガス浄化触媒 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005254217A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 窒素酸化物除去触媒 |
JP2008280872A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
CN117839692A (zh) * | 2024-01-05 | 2024-04-09 | 江西师范大学 | Au和Ag共沉积In2O3光催化剂及其制备方法和应用 |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002220297A patent/JP2004057947A/ja active Pending
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