JP2004057925A - 水熱反応器及び水熱反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無機塩が生成し易い被処理液、或いは固形物状の被処理物を処理する際に、閉塞の恐れが少なく、かつ処理流体中の無機塩濃度を低くできる水熱反応器を提供する。
【解決手段】本水熱反応器10は、被処理液を水熱反応処理する水熱反応器であって、反応カートリッジとして設けられた密閉型内筒14と、内筒を収容する上部開放の有底反応器本体16と、反応器本体の上部開口を閉止する反応器蓋体18とを備え、二重筒型の圧力バランス型反応器として構成されている。本水熱反応器10では、主として内筒の下部が水熱反応域として機能する。内筒の上部の処理流体導出管36の流入口36aと水熱反応域との間には、水熱反応域で生成する塩類及び被処理液に元来含まれていた微粒子を付着させる付着機構42が設けてある。内筒を横断し、着脱自在にに設けられた複数段のメッシュ板(金網)44が、付着機構42として設けている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水熱反応器、及び水熱反応装置に関し、更に詳細には、水熱反応器から流出する処理流体中の塩類及び微粒子濃度を低くする水熱反応器、及びそのような水熱反応器を備えた水熱反応装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、有機物の酸化、分解能力の高い超臨界水反応を利用して、環境汚染物質を分解、無害化する試みが注目されている。すなわち、超臨界水の高い反応性を利用した超臨界水反応により、従来技術では分解することが難しかった有害な難分解性の有機物、例えば、PCB(ポリ塩素化ビフェニル)、ダイオキシン、有機塩素系溶剤等を分解して、二酸化炭素、窒素、水、無機塩などの無害な生成物に転化する試みである。
その試みの一つとして、最近では、このような有害な有機化合物を含む、様々な下水汚泥、都市ゴミ、産業排水等の液状及び固体状の広義の廃棄物の処理にも、超臨界水反応の利用が試みられている。
【0003】
ところで、汚染固形物を連続式の超臨界水反応装置で処理する場合には、固形物を粉砕してスラリー化することが必要であるものの、固形物によっては粉砕することが技術的に難しいものもある。また、仮に固形物を粉砕してスラリー化できたとしても、沈殿等のスラリー固有の種々の問題がある。
そこで、被処理固形物をスラリー化することなく、そのままの形態で反応器に投入し、バッチ式で超臨界水処理することが必要になっている。
また、バッチ式反応器は、超臨界水反応に伴う反応器の腐食を抑制することが容易であり、またバッチ毎に反応容器を開放するので、中和に伴い析出した無機塩の排出が容易であるという優れた利点も有する。
【0004】
ここで、図7を参照して、従来のバッチ式超臨界水反応装置の構成を説明する。図7は従来のバッチ式超臨界水反応装置の構成を示すフローシートである。
従来のバッチ式超臨界水反応装置80は、被処理対象である有機性固形物をバッチ式で超臨界水反応により処理する装置であって、図7に示すように、バッチ式反応器81と、反応器81に超臨界水を送入する送水手段82と、反応器81に酸化剤として空気を送入する空気圧縮機83とを備えている。
【0005】
反応器81は、蓋体81aと反応器本体81bとから構成され、処理対象固形物を内部に収容して超臨界水処理を施す、開閉自在なオートクレーブ式の反応器であって、容器内部に処理対象固形物を支持し、生成反応物及び超臨界水を通過させる目板状の支持板84を有する。
蓋81aは、蓋体81a及び反応器本体81bのフランジ同士のボルト締結により反応器本体81bに連結されている。
【0006】
送水手段82は、水を収容した水タンク85と、水タンク85に収容された水を送水する送水ポンプ86と、送水ポンプ86によって送水された水及び後述するブースタ・ポンプ94によって送水された循環水の合流水を反応器81から流出した処理流体と熱交換させて合流水を昇温すると共に流体を冷却する熱交換器87と、超臨界水反応に必要な所定の温度、つまり超臨界水温度に合流水を昇温する加熱炉88とを備え、送水管89を介して超臨界水を反応器81に送水する。また、送水管89には、水熱反応により生じる酸を中和するために、アルカリ水溶液が送入される。
空気圧縮機83は、圧力調節、流量調節を行うことにより吐出流量を変えることができる流量可変式の圧縮器であって、空気供給管90及び送水管89を介して反応器81に酸化剤として空気を送入する。
【0007】
反応生成物流出系は、反応器81から処理流体を流出させる流出管91と、熱交換器87の下流に設けられた気液分離器92と、気液分離器92の圧力、従って間接的に反応器81の圧力を制御する圧力制御装置93と、気液分離して得た水成分を循環するブースタ・ポンプ94とを備えている。
【0008】
気液分離器92は、処理流体を気液分離してガス成分と水成分とに分離する。ガス成分は、気液分離器92の頂部に接続されたガス放出管95を経て大気に放出されるか、又は次の処理工程、例えばCOガスが許容量以上の濃度でガス中にに含まれている場合には、COコンバータに送られる。
気液分離器92の圧力を制御する圧力制御装置93は、ガス放出管95に設けられた圧力計96の圧力測定値に基づいて、圧力調節弁97の弁開度を調節して気液分離器92の圧力、従って反応器81内の圧力が所定圧力になるように制御する。また、ガス成分中のCO、CO、O2 等のガス濃度を測定するために、ガス放出管95にはガス濃度計98が設けてある。
気液分離器92内の水成分は、ブースタ・ポンプ94によって昇圧され、循環水として送水管99を経由して送水管89に送水される。
【0009】
バッチ式超臨界水反応装置80を運転する際には、先ず、反応器81を開放して、バッチ運転1回分の処理対象固形物を支持板84上に載せ、反応器81を閉止する。
次いで、送水ポンプ86を起動して水タンク85から水を送水管89により熱交換器87を経由して加熱炉88に送り、加熱して反応器81に供給する。
反応器81から流出する処理流体(運転開始当初は水である)は、熱交換器87を通って気液分離器92に入り、ブースタ・ポンプ94により昇圧されて送水管99を経由、送水管89に入り、送水ポンプ86からの水と合流して熱交換器87及び加熱炉88で加熱され、次いで反応器81に入り、徐々に循環が開始される。
ブースタ・ポンプ94による循環水量が増加するにつれて、送水ポンプ86による送水量を減少させる。最終的には、ガス放出管95からガスに同伴して系外に放散する水の量だけ、送水ポンプ86により補充することになる。
【0010】
流出管91に設けた温度計100で測定した温度が370℃程度に到達した時点で、空気圧縮機83を起動して、空気供給管90及び送水管89を経由して水と共に空気を反応器81に送入する。空気圧縮機83からの空気供給量は、温度計100の温度を見ながら温度上昇が速ければ低減し、温度上昇が遅ければ増量する。必要に応じて、アルカリ水溶液を送水管89に注入する。
反応器81内の条件が超臨界水反応の所定条件に到達すると、超臨界水反応が開始され、徐々に進行する。超臨界水反応の進行と共に流出管91から流出する処理流体は、ガス成分、例えばCO2 ガス、COガスを同伴するようになり、気液分離器92で分離され、ガス放出管95を介して放出される。同時に圧力制御装置93を動作させて、気液分離器92内の圧力、従って反応器81内の圧力を所定圧力に制御する。
【0011】
ガス濃度計98で計測したCO及びCO2 のガス濃度がゼロとなり、酸素濃度が大気中の値と変わらない値になると、反応器81内の超臨界水反応が終点に達したと判定できる。
超臨界水反応が終点に達した時点で、バッチ式超臨界水反応装置80全体の圧力を降圧し、次いで反応器81を開放する。
なお、必要に応じて、反応器81の下流で熱交換器87の上流に反応器81の排出流体を分解することを目的とした第2反応器(図示せず)を組み込むことも可能である。この場合、第2反応器にも、別途、超臨界水、酸化剤、アルカリ水溶液を供給できる手段を設けることもできる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、水熱反応では、被処理物に有機塩素化合物等が含まれているときには、水熱反応により塩酸が生じ、高温の水熱反応雰囲気により塩酸による反応器10の腐食が進行し易い。そこで、一般には、アルカリ水溶液で酸を中和し、塩類を生成させ、酸による反応器10の腐食を抑制することが行われている。
しかし、超臨界水反応場の塩類の溶解度は、常温での塩類の溶解度に比べて著しく低いので、中和により生じた塩類が析出し、処理流体と共に反応器81から流出する。処理流体中の塩類は、反応器81の下流の流出管91や熱交換器87に付着し、閉塞させるという問題があった。
【0013】
従来、超臨界水反応場で塩類濃度が高くなる場合、塩類を亜臨界水に溶解させて排出するために、いわゆる2ゾーン型反応器を使うことが多い。2ゾーン型反応器は、超臨界水酸化反応を行う超臨界水領域を反応器上部に構成し、超臨界水領域で析出した塩類を再溶解させる亜臨界水領域を反応器下部に構成し、超臨界水領域から亜臨界水領域に沈降した塩類を亜臨界水に溶解させて排出するようになっている。
しかし、2ゾーン型反応器を固形物状の被処理物の水熱反応処理の反応器として使用するのは、技術的に難しい。
【0014】
以上の説明では、バッチ式の容器型反応器で固形物状の被処理物を超臨界水反応処理する場合の塩類析出の問題を説明したが、塩類析出の問題は、バッチ式の容器型反応器に限る問題ではなく、連続式の容器型反応器でも、塩類析出の問題は同じである。
【0015】
更には、チューブ型反応器にも塩類析出による閉塞の問題がある。例えば下水汚泥のようにスラリー状の被処理物を処理する場合、或いは固形物状の被処理物をスラリー化して処理する場合には、チューブ型反応器を採用することが多い。しかし、塩類や微粒子がチューブ型反応器内で析出し、閉塞を起こすおそれが高い。
そこで、チューブ型反応器内の流速を大きくして、塩類や微粒子を付着させないように排出させることが試みられているものの、流速を大きくすると、反応温度域に滞留する時間が短くなり、十分に超臨界水反応を進行させることが難しくなる。十分な反応時間を確保するためにはチューブ型反応器の長さを長くすると、却って塩類や固形物の付着、堆積が生じる上に、チューブ型反応器の製作コストが嵩む。
【0016】
そこで、塩類の析出し易い被処理液、或いは固形物状の被処理物を超臨界水酸化するのに適した反応器の開発が求められている。
以上の説明では、超臨界水反応装置に用いる反応器を例に上げて説明したが、これには超臨界水反応装置に用いる反応器に限る問題ではなく、例えば水熱反応のための反応器全般に該当する問題である。
ここで、水熱反応とは、高温高圧水、例えば温度180℃以上、圧力1MPa以上の熱水を用いる反応を言う。
【0017】
以上の問題に照らして、本発明の目的は、無機塩が生成し易い被処理液、或いは固形物状の被処理物を処理する際に、閉塞の恐れが少なく、しかも処理流体中の無機塩濃度を低くできる水熱反応器、及びそのような水熱反応器を備えた水熱反応装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る水熱反応器(以下、第1の発明と言う)は、水熱反応により被処理物を処理する水熱反応器であって、
内部を水熱反応域とする反応器本体と、
反応器本体の下部に、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤を供給する供給管と、
反応器本体の上部に管入口を有し、処理流体を管入口から流入させ、導出させる処理流体導出管と、
処理流体導出管の管入口の下方の反応器本体内に設けられ、塩類及び微粒子を付着させる付着手段と
を備えていることを特徴としている。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明に係る別の水熱反応器(以下、第2の発明と言う)は、水熱反応の圧力を保持する圧力容器として形成された筒状の反応器本体と、反応器本体内に設けられ、内部を水熱反応域とする筒状の反応カートリッジとを備え、反応器本体と反応カートリッジとの間に圧力バランス用流体を送入して、反応器本体内の圧力と反応カートリッジ内の圧力とを所定圧力差に維持する二重筒型反応器として構成され、反応カートリッジ内で水熱反応により被処理物を処理する水熱反応器であって、
反応カートリッジの下部に、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤を供給する供給管と、
反応カートリッジの上部に管入口を有し、処理流体を管入口から流入させ、導出させる処理流体導出管と、
処理流体導出管の管入口の下方の反応カートリッジ内に設けられ、塩類及び微粒子を付着させる付着手段と
を備えていることを特徴としている。
【0020】
第1の発明に係る水熱反応器は最も一般的な圧力容器型反応器であり、第2の発明に係る水熱反応器はいわゆる二重筒型の圧力バランス式反応器である。
第1及び第2の発明では、水熱反応で生じた酸を中和することにより生じた塩類、又は被処理物内に元来含まれている微粒子を付着手段に付着させることにより、処理流体中の塩類又は微粒子の濃度を低下させることができる。
付着手段に付着させた塩類、又は微粒子は、熱水、酸もしくはアルカリ水溶液で洗浄して溶解させたり、又は塩類、又は微粒子を付着した付着手段を反応器本体から取り出し、付着手段から塩類、又は微粒子を脱離させることにより、除去することができる。
【0021】
付着手段は、塩類、又は微粒子を付着させることができる限り制約はなく、例えば気液分離器でミストを分離するミストセパレタとして使用されるワイヤメッシュ等も使用できるが、好適には、付着手段が反応器本体又は反応カートリッジを横断する着脱自在な透液性板状部材であって、透液性板状部材がメッシュ状金網板、目板、板状のフィルタ材、多孔板、及び板状の多孔質部材のいずれか一つ、又はいずれか二つ以上の組合せで構成されている。
また、複数段の着脱自在な透液性板状部材が、付着手段として反応器本体又は反応カートリッジを横断して設けられている。
更には、透液性板状部材の一部に開口部が設けてある。開口部を設けることにより、透液性板状部材が付着した塩類、又は微粒子により目詰まりしていても、反応器本体又は反応カートリッジ内の流体の流れに支障が生じない。
【0022】
第1及び第2の発明に係る水熱反応器は、液体状の被処理物を連続して水熱反応処理する連続式水熱反応器としても、また固体状の被処理物を水熱反応器に収容し、バッチ式で水熱反応処理するバッチ式水熱反応器としても使用できる。
被処理物が液状物のときには、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤と共に被処理物を供給管により供給する。
また、固形物状の被処理物をバッチ式で水熱反応処理する際には、通液性が高く、フィルタ機能を有する出し入れ自在の固形物保持カートリッジを備え、有機性有害物を含む固形物を固形物保持カートリッジに収容して付着手段より下方の水熱反応域に保持する。これにより、固形物状の被処理物の収容、被処理物の残渣の取り出しが容易になる。
【0023】
第1及び第2の発明では、水熱反応域は主として付着手段の下方の領域であって、被処理液は水熱反応域に導入されて水熱反応に与かり、また固形物状の被処理物は水熱反応域に保持されて水熱反応に与かる。
処理流体は、水熱反応、それに続く中和反応により生じた塩類、及び被処理液又は被処理物中に元来存在する微粒子を同伴し、塩類及び微粒子を付着手段に付着させつつ反応器本体内又は反応カートリッジ内を上昇し、管入口から処理流体導出管に入り、処理流体導出管内を流れて外部に流出する。
メッシュ板等の付着手段を多段にかつ隙間を比較的狭く設置することにより、付着効率の高い処理流体流路を確立することができる。
【0024】
上記目的を達成するために、本発明に係る別の水熱反応器(以下、第3の発明と言う)は、水熱反応により被処理物を処理する水熱反応器であって、
内部を水熱反応域とする反応器本体と、
反応器本体の下部に、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤を供給する供給管と、
反応器本体の上部に管入口を有し、処理流体を管入口から流入させ、導出させる処理流体導出管と、
反応器本体の側部に設けられ、超臨界水、亜臨界水、及び酸化剤の少なくともいずれかを反応器本体の反応器壁の接線方向に注入して、旋回流を生じさせる旋回流生成手段と
を備えていることを特徴としている。
【0025】
第3の発明に係る水熱反応器は、塩類又は微粒子を旋回流生成手段により生成させた超臨界水等の旋回流により反応器本体の反応壁の壁面に付着させることができる。例えば、水熱反応処理の最終段階で反応器本体を冷却して塩類及び微粒子の脱離処理を施して水熱反応器内を清浄化するともに脱離した塩類又は微粒子を水熱反応器から外部に排出することができる。
【0026】
第1及び第2の発明に係る水熱反応器を反応器として設けることにより、塩類及び微粒子により配管や機器が閉塞することがないような水熱反応装置を実現することができ、また、第3の発明に係る水熱反応器を反応器として設けることにより、水熱反応器の反応器壁に付着した塩類及び微粒子の除去が容易な水熱反応装置を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
水熱反応器の実施形態例1
本実施形態例は反応カートリッジを有する第2の発明に係る水熱反応器の実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の水熱反応器の構成を示す断面図、及び図2はメッシュ板の平面図である。
本実施形態例の水熱反応器10は、液状の被処理物、つまり被処理液を水熱反応処理する水熱反応器であって、図1に示すように、反応カートリッジとして設けられた密閉型内筒14と、内筒14を収容する上部開放の有底反応器本体16と、反応器本体16の上部開口を閉止する反応器蓋体18とを備え、二重筒型の圧力バランス型反応器として構成されている。
【0028】
内筒14は、内部が水熱反応の反応域となる密閉式容器であって、図1に示すように、上部開放で有底の筒体20と、筒体20の上部開口を密閉する筒蓋22とから構成され、筒体20と筒蓋22とは、パッキン24を介するフランジ結合又はクランプ結合により開閉自在に密閉して連結される。
筒体20は、下部に設けられた複数本の脚部26を介して反応器本体16の底板16aに支持されていて、筒体20の底板20aと反応器本体16の底板16aとの間は、流体が自在に流れることができるようになっている。
【0029】
反応器10、つまり反応器10を構成する反応器本体16及び蓋体18は、水熱反応を行う内筒14と空気断熱されているため、水熱反応よりも低温の設計で済み、空気圧力に耐えることができる圧力容器として形成されている。
本実施形態例では、内筒14内の圧力を反応器本体16内の圧力Pより僅かに低い圧力P′に維持することにより、内筒14の設計圧力をP−P′の低い圧力、例えば0.1〜0.3MPaに設定することができる。これにより、高価な耐腐食性金属からなる内筒14の肉厚を薄くして、内筒14のコストを低減することができる。
【0030】
反応器10を介して外部から反応流体を内筒14に導入するために、内部導入管28が、反応器本体16の底板16aの貫通孔30の内側出口から反応器本体16内を経て内筒14の筒体20の底板20aを貫通して、上方に突出している。本実施形態例では、内部導入管28は、被処理液、超臨界水又は亜臨界水、酸化剤、例えば空気、及び被処理液の水熱反応によって生じる酸を中和するアルカリ水溶液の混合流体を導入する
内部導入管28の開口端には、分散板32、例えば衝突板が設けられ、内部導入管28から導入された混合流体を分散板32に衝突させて底板20aに沿う流れに向きを変えて均一な分散で内筒14内に導入するようになっている。これにより、従来の二重筒型反応器の反応カートリッジの底部で生じていたような死水域の発生を防止することができる。
【0031】
また、処理流体を内筒14から流出させるために、内筒14の上部に流入口36aを有し、内筒14の底板20aを貫通して、反応器本体16の底板16aの貫通孔34に到る処理流体導出管36が設けられている。
【0032】
本実施形態例では、反応器本体16内の圧力Pを内筒14内の圧力P′より僅かに高い圧力に維持するために、反応器本体16内に圧力バランス用の空気を流入させ、流出させている。
圧力バランス用空気の流入口として貫通孔38が反応器本体16の底板16aに、また圧力バランス用空気の流出口として貫通孔40が内筒14の底板20a下方の反応器本体16の底板16aに設けられている。
圧力バランス用空気は、貫通孔38から流入し、内筒14の脚部26を経て反応器本体16の底板16aと内筒14の底板20aとの間の空間に到り、続いて貫通孔40から外部に流出する。
【0033】
圧力バランス用空気は、反応器本体16内の圧力と内筒14内の圧力を所定圧力差に維持すると共に、反応器本体16と内筒14との間に空気断熱層を形成することにより、反応器本体16の温度が上昇し過ぎないように反応器本体16を断熱する。
また、経路を流れる間に圧力バランス用空気が加熱され、加熱された圧力バランス用空気が内筒14の周囲に流入することにより、内筒14を保温する効果を奏する。
【0034】
以上の構成により、本実施形態例の内筒14では、主として内筒14の下部が水熱反応域として機能する。
内筒14の上部の処理流体導出管36の流入口36aと水熱反応域との間には、水熱反応域で生成する塩類及び被処理液に元来含まれていた微粒子を付着させる付着手段42が設けてある。
付着手段42は、内筒14を横断し、着脱自在にに設けられた複数段のメッシュ板(金網板)44が設けている。図2に示すように、メッシュ板44の一部には、メッシュ板44が付着した塩類、又は微粒子により目詰まりしても、内筒14内の流体の流れに支障が生じないように、開口部46が設けられている。開口部46は、図1に示すように、内筒14内で左右交互に配置されている。
【0035】
以上の構成により、本実施形態例では、被処理液は、超臨界水又は亜臨界水、空気、及びアルカリ水溶液と共に混合流体として内部導入管28により内筒14の下部に流入し、水熱反応に与かって塩類を生成させつつ上昇し、複数段のメッシュ板44からなる付着手段42を通過する間に生成した塩類及び被処理液に元来含まれている微粒子を付着手段42に付着させる。
塩類及び微粒子濃度が低下した処理流体は、流入口36aから処理流体導出管36に入り処理流体導出管36内を流れて貫通孔34から外部に流出する。
これにより、本実施形態例では、従来の水熱反応器に比べて、塩類及び微粒子濃度の低い処理流体を流出させることができる。
【0036】
水熱反応処理が終了した後、蓋体18を取り外して反応器本体16を開放し、内筒14を反応器本体16から取り出し、筒蓋22を取り外す。
次いで、着脱自在なメッシュ板44を筒体20から取り外して、熱水、酸もしくはアルカリ水溶液等で洗浄し、付着した塩類及び微粒子を除去する。続いて、洗浄したメッシュ板44を筒体20に装着する。
以上のようにして、メッシュ板44を繰り返して付着手段42として使用することができる。
【0037】
水熱反応器の実施形態例2
本実施形態例は反応カートリッジを有する第2の発明に係る水熱反応器の実施形態の別の例であって、図3は本実施形態例の水熱反応器の構成を示す断面図である。
本実施形態例の水熱反応器50は、固形物状の被処理物を水熱反応処理する水熱反応器であって、図3に示すように、内筒14内に被処理物Wを収容した固形物保持カートリッジ52を備えていること、及び内部導入管28から内筒14に導入する混合流体には、被処理液は含まれていないことを除いて、実施形態例1の水熱反応器10と同じ構成を備えている。
【0038】
本実施形態例では、被処理物である固形物Wを収容するために、内筒14内に出し入れ自在の固形物保持カートリッジ52が、内筒14の水熱反応域、つまり付着手段42の下方に設けられている。
固形物保持カートリッジ52は、図3に示すように、円筒形のカートリッジ本体54と、カートリッジ本体54の直径より僅かに大きな直径を有し、上方からカートリッジ本体54を蓋する蓋部56とから構成されていて、処理される固形物Wは、カートリッジ本体54の底壁に支持されて内部に収容される。
また、通水性を確保し、かつ固形物から生じる微細物を流出させないために、カートリッジ本体54の筒壁及び底壁、並びに蓋部56は、フィルタ機能を有する多孔性板、例えばステンレス鋼を原料とする焼結金属板で形成されている。
筒体20は、底板20aから離隔して円環状に設けられた支持部58を備え、固形物保持カートリッジ52のカートリッジ本体54の底部周辺部を支持部58で支持する。
【0039】
以上の構成により、本実施形態例では、超臨界水又は亜臨界水、空気、及びアルカリ水溶液は、混合流体として内部導入管28により内筒14を経て固形物保持カートリッジ52に流入し、被処理物Wとの水熱反応に与かって塩類を生成する。
次いで、混合流体は、固形物保持カートリッジ52から上昇し、複数段のメッシュ板44からなる付着手段42を通過する間に生成した塩類及び被処理物Wに元来含まれ、混合流体に同伴した微粒子を付着手段42に付着させる。
塩類及び微粒子濃度が低下した処理流体は、流入口36aから処理流体導出管36に入り処理流体導出管36内を流れて貫通孔34から外部に流出する。
これにより、本実施形態例では、従来の水熱反応器に比べて、塩類及び微粒子濃度の低い処理流体を流出させることができる。
【0040】
実施形態例1及び2の水熱反応器10、50は、密閉型内筒14を設けた圧力バランス型水熱反応として構成されているが、密閉型内筒である必要はなく、例えば反応カートリッジの頂部に開口を設け、かつ開口に接続した下方に垂下する導入管を設け、貫通孔38から流入した圧力バランス用空気を内筒頂部の開口から導入管に流入させて反応カートリッジの下部で流出させ、酸化剤の一部として使用されるようにしても良い。この場合には、貫通孔40は不要である。
【0041】
また、実施形態例1及び2の水熱反応器10、50は、反応カートリッジを有する第2の発明の実施形態例であって、第1の発明は、圧力バランス手段を有しない、つまり内筒14とか固形物保持カートリッジ52を有しない反応器本体16と蓋体18からなる反応器を対象にしている。
第1の発明の実施形態例では、直接付着手段42として反応器本体16の上部に反応器本体16を横断する複数枚のメッシュ板44を設ける。また、貫通孔38、40等の圧力バランスに必要な部品、部位は不要であり、内部導入管28を省いて貫通孔30の出口に分散板32を直接設ける。
【0042】
水熱反応器の実施形態例3
本実施形態例は第3の発明に係る水熱反応器の実施形態の一例であって、図4は本実施形態例の水熱反応器の構成を示す断面図、及び図5は本実施形態例の水熱反応器の構成を示す横断面図である。
本実施形態例の水熱反応器60は、液状の被処理物、つまり被処理液を水熱反応処理する水熱反応器であって、図4に示すように、付着手段42に代えて、内筒14内に旋回流を生成させる旋回流生成手段を備えていることを除いて、実施形態例1の水熱反応器10と同じ構成を備えている。
【0043】
旋回流生成手段は、図4及び図5に示すように、超臨界水又は亜臨界水、更には酸化剤、例えば空気の混合流体を内筒14の筒体20の接線方向に導入する1本ないし複数本(本実施形態例では2本)の導入管62を備えている。導入管62は、図5に示すように、導入管62の管軸が筒体20の筒壁の接線方向になるように、筒体20に取り付けられている。
導入管62から導入された混合流体は、筒体20の筒壁に沿って旋回する旋回流を形成しつつ筒壁に塩類及び微粒子を付着させることができる。処理完了後、水熱反応器60を冷却して塩類及び微粒子を熱水、酸もしくはアルカリ水溶液で洗浄し、付着した塩類及び微粒子を除去する。
【0044】
以上の構成により、被処理液の水熱反応処理の終了後、水熱反応器60が水熱反応状態のときに、上述の混合流体を導入管62から導入することにより、旋回流を生じさせ、筒壁に作用する旋回流の大きな力により、筒壁に塩酸及び微粒子を付着させることにより、処理流体導出管36が塩酸及び微粒子によって閉塞することがない。
除去された塩類のうち筒体20の底板20aに堆積した塩類は、水熱反応器60の降温時に水熱反応器60に亜臨界水を循環させることにより、亜臨界水に溶解して流出することもできる。                      尚、実施形態例3で、内筒14の周りにリング状の内部加熱器を設けて、内筒14の壁面温度を高くすることも効果的である。それは、壁面温度が高くなると、無機塩の溶解度が低下するするので、付着し易くなる効果が生じ、処理流体の塩類及び微粒子濃度が低下するからである。
【0045】
水熱反応装置の実施形態例
本実施形態例の水熱反応装置70は、上述の実施形態例2の水熱反応器50を使用し、固形物状の被処理物を水熱反応処理する装置であって、図6に示すように、従来のバッチ式超臨界水反応装置80の送水管89と空気供給管90の合流管を水熱反応器50の貫通孔30に、流出管91を水熱反応器50の貫通孔34にそれぞれ接続し、圧力バランス用空気を水熱反応器50の貫通孔38に供給し、貫通孔40から排出することを除いて、基本的には図7に示す従来のバッチ式超臨界水反応装置80の構成と同じである。
また、圧力バランス用空気を反応器50に供給する際には、反応器50を二重筒型反応器として機能させるために、圧力バランス用空気の供給圧を反応器本体16内の圧力より0.1〜0.3MPaだけ高く維持する。尚、内筒14を加熱する内部加熱器(図示せず)を反応器50内に設けることにより、加熱炉88を省くこともできる。
本実施形態例の水熱反応装置70は、水熱反応器50を反応器として用いることにより、塩類及び微粒子濃度の低い処理流体を流出させることができる。
また、反応器50と熱交換器87の間に、反応器50の排出流体を分解することを目的とした第2反応器(図示せず)を組み込むことも可能である。この場合、第2反応器にも、別途、超臨界水、酸化剤,アルカリを供給できる手段を設けることもできる。
【0046】
【発明の効果】
第1及び第2の発明によれば、塩類及び微粒子を付着させる付着手段を反応器本体又は反応カートリッジ内の水熱反応域の上方に設けることにより、塩類及び微粒子の濃度が低下した処理流体を水熱反応器から流出させることができる。
第3の発明によれば、内筒の筒壁に沿って旋回する旋回流を生じさせる旋回流生成手段を反応器本体に設けることにより、反応器本体の壁面、塩類及び微粒子を付着させ、塩酸及び微粒子の分離を容易にすることができる。
第1及び第2の発明に係る水熱反応器を反応器として設けることにより、塩類及び微粒子の濃度が低下した処理流体を水熱反応器から流出させることができる水熱反応装置を実現し、第3の発明に係る水熱反応器を反応器として設けることにより、水熱反応器の反応器壁に付着した塩類及び微粒子の除去が容易な水熱反応装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の水熱反応器の構成を示す断面図である。
【図2】メッシュ板の平面図である。
【図3】実施形態例2の水熱反応器の構成を示す断面図である。
【図4】実施形態例3の水熱反応器の構成を示す断面図である。
【図5】実施形態例3の水熱反応器の構成を示す横断面図である。
【図6】実施形態例の水熱反応装置の構成を示すフローシートである。
【図7】従来のバッチ式超臨界水反応装置の構成を示すフローシートである。
【符号の説明】
10 実施形態例のバッチ式水熱反応器
14 密閉型内筒
16 反応器本体
18 蓋体
20 筒体
22 筒蓋
24 パッキン
26 脚部
38 内部導入管
30 貫通孔
32 分散板
34 貫通孔
36 処理流体導出管
38 貫通孔
40 貫通孔
42 付着手段
44 メッシュ板
46 開口部
50 実施形態例2の水熱反応器
52 固形物保持カートリッジ
54 カートリッジ本体
56 蓋部
58 支持部
60 実施形態例3の水熱反応器
62 導入管
70 実施形態例の水熱反応装置
80 従来のバッチ式超臨界水反応装置
81 バッチ式反応器
82 送水手段
83 空気圧縮機
84 目板状の支持板
85 水タンク
86 送水ポンプ
87 熱交換器
88 加熱炉
89 送水管
90 空気供給管
91 流出管
92 気液分離器
93 圧力制御装置
94 ブースタ・ポンプ
95 ガス放出管
96 圧力計
97 圧力調節弁
98 ガス濃度計
99 送水管
100 温度計

Claims (11)

  1. 水熱反応により被処理物を処理する水熱反応器であって、
    内部を水熱反応域とする反応器本体と、
    反応器本体の下部に、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤を供給する供給管と、
    反応器本体の上部に管入口を有し、処理流体を管入口から流入させ、導出させる処理流体導出管と、
    処理流体導出管の管入口の下方の反応器本体内に設けられ、塩類及び微粒子を付着させる付着手段と
    を備えていることを特徴とする水熱反応器。
  2. 付着手段が反応器本体を横断する着脱自在な透液性板状部材であって、透液性板状部材がメッシュ状金網板、目板、板状のフィルタ材、多孔板、及び板状の多孔質部材のいずれか一つ、又はいずれか二つ以上の組合せで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水熱反応器。
  3. 複数段の着脱自在な透液性板状部材が、付着手段として反応器本体を横断して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の水熱反応器。
  4. 水熱反応の圧力を保持する圧力容器として形成された筒状の反応器本体と、反応器本体内に設けられ、内部を水熱反応域とする筒状の反応カートリッジとを備え、反応器本体と反応カートリッジとの間に圧力バランス用流体を送入して、反応器本体内の圧力と反応カートリッジ内の圧力とを所定圧力差に維持する二重筒型反応器として構成され、反応カートリッジ内で水熱反応により被処理物を処理する水熱反応器であって、
    反応カートリッジの下部に、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤を供給する供給管と、
    反応カートリッジの上部に管入口を有し、処理流体を管入口から流入させ、導出させる処理流体導出管と、
    処理流体導出管の管入口の下方の反応カートリッジ内に設けられ、塩類及び微粒子を付着させる付着手段と
    を備えていることを特徴とする水熱反応器。
  5. 付着手段が反応カートリッジを横断する着脱自在な透液性板状部材であって、透液性板状部材がメッシュ状金網板、目板、板状のフィルタ材、多孔板、及び板状の多孔質部材のいずれか一つ、又はいずれか二つ以上の組合せで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の水熱反応器。
  6. 複数段の着脱自在な透液性板状部材が、付着手段として反応カートリッジを横断して設けられていることを特徴とする請求項5に記載の水熱反応器。
  7. 透液性板状部材の一部に開口部が設けてあることを特徴とする請求項2、3、5、及び6のいずれか1項に記載の水熱反応器。
  8. 被処理物が液状物のときには、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤と共に被処理物を供給管により供給することを特徴とする請求項1から7に記載の水熱反応器。
  9. 被処理物が固形物のときには、通液性が高く、フィルタ機能を有する出し入れ自在の固形物保持カートリッジを備え、被処理物を固形物保持カートリッジに収容して付着手段より下方の水熱反応域に保持することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の水熱反応器。
  10. 水熱反応により被処理物を処理する水熱反応器であって、
    内部を水熱反応域とする反応器本体と、
    反応器本体の下部に、超臨界水又は亜臨界水、及び必要に応じて酸化剤を供給する供給管と、
    反応器本体の上部に管入口を有し、処理流体を管入口から流入させ、導出させる処理流体導出管と、
    反応器本体の側部に設けられ、超臨界水、亜臨界水、及び酸化剤の少なくともいずれかを反応器本体の反応器壁の接線方向に注入して、旋回流を生じさせる旋回流生成手段と
    を備えていることを特徴とする水熱反応器。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の水熱反応器を備えていることを特徴とする水熱反応装置。
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