JP2004057885A - 流動層発生方法及び流動層発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、不揃いの粒体で形成された粒体層に対してでも比較的容易に流動層を発生させ且つ、粒体の塔内滞留時間をコントロールすることが出来るようにすることである。
【解決手段】粒体供給部(22)を上部に、粒体排出部(24)を下部にそれぞれ備えた筒状塔体(20)を用い、当該筒状塔体(20)内に形成された粒体層内に気体を供給して粒体を流動化させて流動層を発生させる流動層発生方法において、上記粒体供給部(22)から上記粒体排出部(24)に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板(28a〜28f)を更に備えた筒状塔体を用い、粒体を供給して該粒体供給部(22)から上記粒体排出部(24)に至る空間に上記仕切り板(28a〜28f)にて曲げられた粒体層を形成し、上記仕切り板(28a〜28f)より下方から上記粒体層に気体を供給し、仕切り板(28a〜28f)上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるように構成した。
【選択図】 図5
【解決手段】粒体供給部(22)を上部に、粒体排出部(24)を下部にそれぞれ備えた筒状塔体(20)を用い、当該筒状塔体(20)内に形成された粒体層内に気体を供給して粒体を流動化させて流動層を発生させる流動層発生方法において、上記粒体供給部(22)から上記粒体排出部(24)に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板(28a〜28f)を更に備えた筒状塔体を用い、粒体を供給して該粒体供給部(22)から上記粒体排出部(24)に至る空間に上記仕切り板(28a〜28f)にて曲げられた粒体層を形成し、上記仕切り板(28a〜28f)より下方から上記粒体層に気体を供給し、仕切り板(28a〜28f)上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるように構成した。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層に気体を供給すると共に当該筒状塔体から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした流動層発生方法及び流動層発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粒体層に気体を供給して粒体を流動化させることにより発生する流動層は、熱交換、焙焼、化学反応促進、ごみ焼却などの化学操作や物理操作に利用される。このような流動層を発生させる従来の流動層発生装置は、適用されるプラントの種類によって多少の違いはあるが、基本的に図7に示すように構成される。
【0003】
図7において、筒状の塔体10の内部空間は、分散器14により、上側に位置する流動層発生空間101と下側に位置するウィンドボックス102とに分割されている。塔体10の比較的上部には、流動層発生空間101に粒体Sを供給するための粒体供給管11が備えられると共に、その最上部に排気口13が形成されている。粒体供給管11から流動層発生空間101内に供給された粒体Sにより分散器14上に粒体層が形成される。
【0004】
また、塔体10の下部には給気口12が形成され、この給気口12から高圧の気体A(例えば、空気)が塔体10のウィンドボックス102内に導入されるようになっている。更に、塔体10の流動層発生空間101から分散器14及びウィンドボックス102を通過して当該塔体10の外部にまで延びる粒体排出管17が設けられ、この粒体排出管17を通して流動層発生空間101内の粒体Sを塔体10の外部に排出できるようにしている。
【0005】
上記分散器14には、流動層発生空間101とウィンドボックス102とを結ぶ複数の穴15が形成されている。流動層発生空間101側では、分散器14の各穴15の上に複数のノズル16aが形成されたノズルキャップ16が設置されている。そして、上記給気口12からウィンドボックス102に導入された高圧の気体Aが分散器14の各穴15によって分散された状態で流動層発生空間101側に流入し、更に、各ノズルキャップ16のノズル16aから高速に噴出するようになっている。
【0006】
このような流動層発生装置では、給気口12から高圧の気体Aをウィンドボックス102に導入すると、流動層発生空間101内の分散器14上に形成された粒体層内に高速の気体Aが分散された状態で噴出される。その高速の気体Aにより粒体層内の粒体Sが流動化され、その結果、流動層が形成される。このように流動層の形成に供された気体Aは排気口13から塔体10の外部に排出される。
【0007】
上記のような流動層発生装置を熱交換装置として使用する場合、例えば、溶鉱炉等から排出される溶融スラグを風砕することにより得られたスラグ粒Sが粒体供給管11から流動層発生空間101に供給され、分散器14上に高温(例えば、約1000℃)のスラグ粒層が形成される。この状態で、給気口12から高圧の空気Aがウィンドボックス102内に導入されると、上述したメカニズムに従ってスラグ粒層のスラグ粒Sが流動化されて流動層が発生する。この流動層内では、流動化したスラグ粒Sとその周りの空気Aとの間で熱交換が行われ、高温(例えば、500℃〜600℃程度)となった空気Aが排気口13から塔体10の外部に排出される。そして、その高温の空気Aが他のプラントに導かれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来の流動層発生装置にあっては、粒体Sに作用する重力に逆らって粒体Sを垂直方向に吹き上げて粒体Sを流動化させている。このため、比較的大きな圧力にて気体を粒体層に供給しなければならず、粒体層を構成する粒体Sの粒度をある一定の範囲内にしておかないと、良好な流動層を発生させることが難しく、粒体の塔内における滞留時間のバラツキが大きいという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、不揃いの粒体で形成された粒体層に対してでも比較的容易に流動層を発生させ、粒体の塔内滞留時間のコントロールが出来るような流動層発生方法及び流動層発生装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するための本発明の技術的手段は、粒体供給部を上部に、粒体排出部を下部にそれぞれ備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から当該筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層内に気体を供給すると共に当該筒状塔体から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させる流動層発生方法において、上記粒体供給部から上記粒体排出部に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板を更に備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から粒体を供給して該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記仕切り板にて曲げられた粒体層を形成し、上記仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるように構成される。ここで、粒体とは、粉体及び焼却炉で焼却される都市ゴミのようなものを含む概念である。
【0011】
このような流動層発生方法では、粒体供給部から筒状塔体内に供給される粒体により形成される粒体層は、下方に傾斜した仕切り板上に位置すると共にその仕切り板により曲げられて粒体排出部の方向に延びる。その結果、仕切り板上の粒体層部分は、筒状塔体内において仕切り板と同様に傾斜したものとなる。
【0012】
この状態で、仕切り板の下方より気体を粒体層に供給すると、仕切り板より下方に位置する粒体層部分に進入した気体は仕切り板にて曲げられた粒体層内を伝播して仕切り板上の粒体層部分に到達する。この仕切り板上の粒体層部分では、気体によってその傾斜した表面部分から粒体が吹き上げられ、その粒体が流動化されて流動層が発生する。
【0013】
このように傾斜した粒体層部分では、傾斜の分、気体が粒体を吹き上げる方向は、粒体に作用する重力の方向とずれることになる。従って、比較的小さい圧力の気体にて粒体を流動化させることが可能となる。
【0014】
また、必要に応じ、本発明は、上記粒体供給部から粒体を順次供給すると共に上記粒体排出部から粒体を順次排出させて上記粒体層を上記粒体供給部から上記粒体排出部に向けて移動させつつ上記流動層を発生させるようにすることができる。
【0015】
このような方法によれば、仕切り板上の粒体層部分を構成する粒体が連続的に変化する。その結果、流動層に供されるべき粒体を連続的に変えることができるようになる。
【0016】
更に、必要に応じ、本発明は、対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切る下方に傾斜した複数の仕切り板を備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から粒体を供給して当該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記複数の仕切り板にて蛇行させられた粒体層を形成し、最下部の仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、各仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるようにすることができる。
【0017】
このような方法によれば、筒状塔体内の空間に形成される粒体層は、複数の仕切り板により複数曲げられて蛇行した形状となる。その結果、仕切り板の数に対応した複数の粒体層部分において粒体の流動化を同時に図ることができる。そして、前述したように粒体層を移動させるようにすれば、粒体供給部から供給される粒体は、粒体排出部に向かって移動する間、複数回流動化に供されることになる。このことは、この方法を熱交換装置に適用した場合、流動層内で流動化された粒子と気体との接触時間が長くなることを意味しており、熱交換効率を向上させることが可能となる。
【0018】
また、上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、粒体供給部を上部に、粒体排出部を下部にそれぞれ備えた筒状塔体を有し、上記粒体供給部から当該筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層内に気体を供給すると共に当該筒状塔から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした流動層発生装置において、上記筒状塔体は、上記粒体供給部から上記粒体排出部に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板を備え、上記粒体供給部から粒体を供給して該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に形成されるべき上記仕切り板にて曲げられた粒体層に対して上記仕切り板より下方から上記気体を供給する気体供給ユニットを有するように構成される。
【0019】
このような流動層発生装置では、粒体供給部から粒体を供給することにより、当該粒体供給部から粒体排出部に至る空間に、下方に傾斜した仕切り板上に位置すると共にその仕切り板により曲げられて粒体排出部の方向に延びる粒体層が形成される。この状態で、気体供給ユニットから当該粒体層に気体を供給することにより、上記仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させることができる。
【0020】
また、必要に応じ、上記筒状塔体は、複数の仕切り板を備えるように構成することができる。
【0021】
このような構成によれば、複数の仕切り板上の粒体層それぞれの粒体を同時に流動化して複数の流動層を同時に発生させることができるようになる。
【0022】
更に、必要に応じ、上記複数の仕切り板は、上記筒状塔体の対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切るように構成することができる。
このような構成により、複数の仕切り板のそれぞれで曲げられた粒体層を蛇行した形状に形成することができる。その結果、気体供給ユニットから粒体層に供給される気体が比較的効率よく当該粒体層内を伝播していくことができるようになる。
【0023】
また、必要に応じ、上記仕切り板に相対し仕切り板上の粒体層の厚さを規制する調整板を備えた構成とすることができる。
このような構成によれば、粒体層の厚さを調整できるので、流動層の流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
【0024】
更にまた、必要に応じ、上記気体供給ユニットは、筒状塔体から供給される粒体にて形成されるべき粒体層に接触することのない位置に設けられ、所定圧力の気体を噴射するノズルを有するように構成することができる。
【0025】
このような構成によれば、気体を噴出するノズルは、粒体層に接することがないので、粒体による損傷を受けることがなく、当該流動層発生装置の維持コストを低減させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る流動層発生方法及び流動層発生装置を説明する。流動層発生方法は、流動層発生装置によって実現されるので、本装置の作用において説明する。
【0027】
本発明の実施の一形態に係る流動層発生装置は、図1に示すように構成される。
図1において、筒状の塔体20の上部にその外部から内部に延びる粒体供給管22が設けられている。この粒体供給管22は粒体供給弁23を介して粒体貯蔵ホッパー21に接続されている。塔体20の下部には粒体排出弁25が設けられ、この粒体排出弁25は粒体排出管24に接続されている。また、塔体20の上部の上記粒体供給管22の反対側には排気口26が形成されている。
【0028】
塔体20の内部には、対向する壁面20a、20bから下方に傾斜した仕切り板28a、28b、28c、28d、28e、28fが突出している。壁面20aから突出している仕切り板28a、28c、28eは、塔体20内の空間部分SP1を仕切っており、また、壁面20bから突出している仕切り板28b、28d、28fは塔体20内の空間部分SP2を仕切っている。これら空間部分SP1と空間部分SP2はその端部が重なっている。即ち、図1におけるI−I方向から見ると、塔体20が角筒の場合、図2に示すように、壁面20aから突出した仕切り板28cの先端部分と壁面20bから突出した仕切り板28dの先端部分が重なっている。また、塔体20が円筒の場合も、図3に示すように、図1におけるI−I方向から見ると、壁面部分20aから突出した仕切り板28cの先端部分と上記壁面部分20aに対向した壁面部分20bから突出した仕切り板28dの先端部分とが重なっている。
【0029】
上記各仕切り板28a〜28fの傾斜角度は、塔体20に供給されるべき粒体Sの安息角により適度な角度に設定される。これにより、粒体Sが各仕切り板28a〜28f上を比較的低速にて下方に移動するようになる。
【0030】
また、塔体20の上部には、当該塔体20の内壁から突出し最上位の仕切り板28aに相対し仕切り板28a上の粒体層の厚さを規制する調整板27aが設けられている。この調整板27aは、粒体排出管22に並んで配置されると共に、その先端と最上位の仕切り板28aとの間の距離が所定値となるようにその長さが設定されている。これにより、粒体排出管22から排出された粒体Sにて形成される仕切り板28a上の粒体層の厚さが上記調整板27aにて調整される。
【0031】
気体供給ユニット30は、ブロア31、給気弁32及びノズル33を有する。ブロア31とノズル33とはパイプにより接続され、そのパイプの途中に給気弁32が設けられている。ノズル33は、塔体20の下部においてその内部に延びており、その先端部が最下位の仕切り板28fの下方所定位置に位置する。そして、ブロア31にて生成される高圧の気体がノズル33の先端から高速に吐出される。
【0032】
上述したような構造の流動層発生装置では、次のようにして流動層が発生させられる。
【0033】
粒体排出弁25が閉じている状態で、粒体供給弁23が開かれると、粒体貯蔵ホッパー21に貯蔵された粒体Sが粒体供給弁23及び粒体供給管22を通って最上位の仕切り板28a上に順次供給される。下方に傾斜された仕切り板28a上に供給された粒体Sは、その仕切り板28a上を移動して、次の仕切り板28b上に移り、更に、下方に移動する。粒体貯蔵ホッパー21から粒体供給管22を通して塔体20に供給される粒体Sが同様に下方に移動し、粒体排出弁25から順次積み上げられる粒体Sが粒体供給管22まで達すると、その供給が停止される。その結果、最終的に、図4に示すように、粒体供給管22から粒体排出弁25に延びる粒体層が形成される。
【0034】
この粒体層は、複数の仕切り板28a〜28fにより蛇行させられた状態となる。また、この粒体層は、その表面が当該粒体Sで決まる安息角の傾きをもち、上記調整板27aにて調整された厚さを有する。これにより、仕切り板28aにおいて、粒体層の厚さを調整でき、後流の流動層の厚さは各仕切り板で調整できるので、流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
そして、塔体20の内部空間には、調整板27a、仕切り板28b、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E0、仕切り板28a、28c、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E1、仕切り板28b、28d、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E2、仕切り板28c、28e、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E3、仕切り板28d、28f、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E4、及び仕切り板28e、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E5が形成される。
【0035】
なお、上記気体供給ユニット30のノズル33は、最下位の仕切り板28fの下方に形成された空間部分に位置するようになる。これにより、気体を吐出するノズル33は、粒体層に接触することはない。
【0036】
上記のようにして複数の仕切り板28a〜28fにより蛇行させられた粒体層が形成された状態で、給気弁32を開いてノズル33から高速の気体が吐出されると、最下位の仕切り板28fの下側に形成される空間部分に面する粒体層部分の粒体Sがノズル33から吐出する気体により舞い上げられ、当該粒体層部分より上部に位置する粒体層部分がごくわずかだけ下降するが、粒体供給管22から引き続き粒体が供給されるので、その粒体層の動きは直ぐに止まる。
【0037】
この状態で、ノズル33から吐出された気体は蛇行する粒体層内を順次伝播していく。その過程で、E5、E4、E3、E2、E1、E0へ粒体Sが吹き上げられ、図5に示すように、各空間部分E0〜E5において、吹き上げられた粒体Sが流動化され流動層が発生する。この粒体Sの流動化に使用された気体は、最上位の空間部分E0に達すると、排気口26から塔体20の外部に排出される。
【0038】
上記のように各仕切り板28a〜28f上の粒体層部分の粒体Sが流動化されて流動層が形成される過程で、粒体層内を伝播する気体は、傾斜される粒体層部分からその粒体層部分が面する空間部分に噴出する。この噴出方向は、粒体Sに作用する重力の方向と異なった方向となるため、比較的小さい圧力の気体であっても粒体Sを流動化することができる。また、所定の圧力を保った気体を供給するようにすれば、粒体層部分の粒体Sの粒径が不揃いであっても、良好な流動層を発生させることができるようになる。
【0039】
上記のように各仕切り板28a〜28f上の粒体層部分から流動層が発生させられた状態において、粒体排出弁25を開くと共に粒体供給弁23を開くと、塔体20の下部に溜まった粒体Sが粒体排出管24から順次排出されると共に、粒体貯蔵ホッパー21の粒体Sが粒体供給管22から順次塔体20内に供給される。その結果、蛇行した形状の粒体層はほぼその形状を保持しつつ下方に移動する。その過程で、粒体Sは、各仕切り板28a〜28f上に達する毎に流動化され、流動層の発生に供される。従って、粒体Sは粒体供給管22から塔体20内に供給されてから十分気体と接触した後に粒体排出管24から排出される。
【0040】
更に、上記のような構造の流動層発生装置は焙焼、化学反応、ゴミ焼却、熱交換装置等に利用できるが、これを熱交換装置として用いた場合について説明する。
【0041】
この場合、溶鉱炉等から排出される溶融スラグを風砕することにより得られた高温のスラグ粒Sが粒体貯蔵ホッパー21に貯蔵され、そのスラグ粒Sが粒体供給管22から塔体20に供給される。そして、粒体排出弁25を閉じることにより、図4に示すように蛇行されたスラグ粒層が形成される。この状態で、気体供給ユニット20のノズル33から比較的低温の空気を吐出させると、上述したプロセスに従って図5に示すように各仕切り板28a〜28f上のスラグ粒層から対応する空間部分E0〜E5に吹き上げられたスラグ粒Sが流動化され、各空間部分E0〜E5において流動層が発生する。
【0042】
ノズル33から吐出されてスラグ粒層に供給された空気は、各空間部分E5〜E0で発生する流動層において流動化されたスラグ粒Sから熱を吸収(熱交換)しながら順次スラグ粒層内を上方に伝播していく。このように複数の箇所でスラグ粒Sから熱を吸収して最上位の空間部分E0に達した空気は、十分高温となって排出口26から塔体20の外部に排出される。
【0043】
また、粒体供給弁23を開放した状態で粒体排出弁25を開放状態にすると、前述したように、スラグ粒層はほぼその形状を保持しつつ下方に移動する。その過程でも、各仕切り板28a〜28f上ではスラグ粒Sの流動化がなされ流動層が発生する。この場合、スラグ粒Sは、仕切り板28a〜28fに達する毎に空気との熱交換を行うことになり、十分空気に熱を奪われた状態で粒体排出管24から塔体20の外部に排出される。従って、空気は更に高温となって排気口26から塔体20の外部に排出される。
【0044】
上記のような熱交換装置によれば、仕切り板の形状を変えたり数を増減することで、流動層を発生させる空間部分の数や容積を増減させることができる。即ち、スラグ粒S(粒体)と空気の接触時間のコントロールが可能であり、排出口26から排出される空気の温度及び粒体排出管24から排出されるスラグ粒S(粒体)の温度をコントロールすることが可能となる。また、複数の空間部分全てにおいてスラグ粒S(粒体)は空気と効率よく接触してから排出されるので、排出されるスラグ粒S(粒体)の温度のバラツキも小さくなる。
また、上記のような流動層発生装置では、ノズル33は塔体20内に形成される粒体層に接することのない位置に設けられるので、粒体の衝突などによるノズル33の損傷(溶損)、酸化を防止することができる。
【0045】
図6には、本発明の実施の形態に係る流動層発生装置の別の例を示す。これは、上記と略同様に構成されるが、上記と異なって、調整板を複数設けている。即ち、最上位の仕切り板28aに相対し仕切り板28a上の粒体層の厚さを規制する調整板27aを設けるとともに、その他の仕切り板28b〜28fそれぞれに対しても仕切り板28b〜28fに相対し仕切り板28b〜28f上の粒体層の厚さを規制する調整板27bを設けている。調整板27bは、その先端と仕切り板28b〜28fとの間の距離が所定値となるようにその長さが設定されて塔体20の内壁に設けられている。また、最下位の仕切り板28fの後流側にも粒体層の厚さを規制する調整板27cを設けている。これにより、各仕切り板28a〜28fにおいて、粒体層の厚さを調整できるので、流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
【0046】
なお、上記例では、気体供給ユニット30のノズル33は塔体20の内部空間に形成される粒体層に接触することのない位置に設けられたが、これに限定されず、粒体層に気体を供給する部材は粒体層内に位置するよう配置することもできる。例えば、図4に示すような塔体20の下部傾斜壁から気体供給部材を粒体層内に突出させるように構成することができる。
【0047】
また、上記例では、複数の仕切り板28a〜28fを塔体20内に設けるようにしたが、単一の仕切り板を塔体20内に設けるようにしてもよい。この場合、仕切り板上に位置する粒体層から粒体をその重力にまったく逆らって噴出する必要がないので、粒度が不揃いの粒体でも比較的容易に噴出させることができ、その結果、容易にその粒体を流動化させることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る流動層発生方法及び流動層発生装置によれば、傾斜した仕切り板とともに傾斜した粒体層部分では、その傾斜の分、気体が粒体を吹き上げる方向は、粒体に作用する重力の方向とずれることになる。このため、比較的小さい圧力の気体にて粒体を流動化させることが可能となり、不揃いの粒体で形成された粒体層に対してでも比較的容易に流動層を発生させることができ、且つ、粒体の塔内滞留時間をコントロール出来るようになる。
【0049】
また、その方法において、粒体供給部から粒体を順次供給すると共に粒体排出部から粒体を順次排出させて上記粒体層を上記粒体供給部から上記粒体排出部に向けて移動させつつ上記流動層を発生させるようにした場合、仕切り板上の粒体層部分を構成する粒体が連続的に変化するため、流動層にて気体と接触する粒体の数を多くすることができる。
【0050】
更に、その方法において、対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切る下方に傾斜した複数の仕切り板を備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から粒体を供給して当該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記複数の仕切り板にて蛇行させられた粒体層を形成し、最下部の仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、各仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした場合、筒状塔体内の空間に形成される粒体層は、複数の仕切り板により複数曲げられて蛇行した形状となり、仕切り板の数に対応した複数の粒体層部分において粒体の流動化を同時に図ることができる。
【0051】
また、その装置において、上記筒状塔体を、複数の仕切り板を備えるように構成した場合、複数の仕切り板上の粒体層それぞれの粒体を同時に流動化して複数の流動層を同時に発生させることができるようになる。
【0052】
更に、その装置において、上記複数の仕切り板を、上記筒状塔体の対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切るように構成した場合、複数の仕切り板のそれぞれで曲げられた粒体層を蛇行した形状に形成することができ、気体供給ユニットから粒体層に供給される気体が比較的効率よく当該粒体層内を伝播していくようになる。
【0053】
また、仕切り板に相対し仕切り板上の粒体層の厚さを規制する調整板を備えた場合には、粒体層の厚さを調整できるので、流動層の流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
更にまた、上記気体供給ユニットを、筒状塔体から供給される粒体にて形成されるべき粒体層に接触することのない位置に設けられ、所定圧力の気体を噴射するノズルを有するように構成した場合、気体を噴出するノズルは、粒体層に接することがないので、粒体による損傷を受けることがなく、当該流動層発生装置の維持コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る流動層発生装置の構造を示す図である。
【図2】角筒形状となる塔体の図1に示すI−I方向から見た構造を示す図である。
【図3】円筒形状となる塔体の図1に示すI−I方向から見た構造を示す図である。
【図4】粒体層が形成された塔体内部の状態を示す図である。
【図5】流動層が形成された塔体内部の状態を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る流動層発生装置の別の構造を示す図である。
【図7】従来の流動層発生装置の構造例を示す図である。
【符号の説明】
20 塔体
21 粒体貯蔵ホッパー
22 粒体供給管
23 粒体供給弁
24 粒体排出管
25 粒体排出弁
26 排気口
27a,27b,27c 調整板
28a〜28f 仕切り板
30 気体供給ユニット
31 ブロア
32 給気弁
33 ノズル
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層に気体を供給すると共に当該筒状塔体から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした流動層発生方法及び流動層発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粒体層に気体を供給して粒体を流動化させることにより発生する流動層は、熱交換、焙焼、化学反応促進、ごみ焼却などの化学操作や物理操作に利用される。このような流動層を発生させる従来の流動層発生装置は、適用されるプラントの種類によって多少の違いはあるが、基本的に図7に示すように構成される。
【0003】
図7において、筒状の塔体10の内部空間は、分散器14により、上側に位置する流動層発生空間101と下側に位置するウィンドボックス102とに分割されている。塔体10の比較的上部には、流動層発生空間101に粒体Sを供給するための粒体供給管11が備えられると共に、その最上部に排気口13が形成されている。粒体供給管11から流動層発生空間101内に供給された粒体Sにより分散器14上に粒体層が形成される。
【0004】
また、塔体10の下部には給気口12が形成され、この給気口12から高圧の気体A(例えば、空気)が塔体10のウィンドボックス102内に導入されるようになっている。更に、塔体10の流動層発生空間101から分散器14及びウィンドボックス102を通過して当該塔体10の外部にまで延びる粒体排出管17が設けられ、この粒体排出管17を通して流動層発生空間101内の粒体Sを塔体10の外部に排出できるようにしている。
【0005】
上記分散器14には、流動層発生空間101とウィンドボックス102とを結ぶ複数の穴15が形成されている。流動層発生空間101側では、分散器14の各穴15の上に複数のノズル16aが形成されたノズルキャップ16が設置されている。そして、上記給気口12からウィンドボックス102に導入された高圧の気体Aが分散器14の各穴15によって分散された状態で流動層発生空間101側に流入し、更に、各ノズルキャップ16のノズル16aから高速に噴出するようになっている。
【0006】
このような流動層発生装置では、給気口12から高圧の気体Aをウィンドボックス102に導入すると、流動層発生空間101内の分散器14上に形成された粒体層内に高速の気体Aが分散された状態で噴出される。その高速の気体Aにより粒体層内の粒体Sが流動化され、その結果、流動層が形成される。このように流動層の形成に供された気体Aは排気口13から塔体10の外部に排出される。
【0007】
上記のような流動層発生装置を熱交換装置として使用する場合、例えば、溶鉱炉等から排出される溶融スラグを風砕することにより得られたスラグ粒Sが粒体供給管11から流動層発生空間101に供給され、分散器14上に高温(例えば、約1000℃)のスラグ粒層が形成される。この状態で、給気口12から高圧の空気Aがウィンドボックス102内に導入されると、上述したメカニズムに従ってスラグ粒層のスラグ粒Sが流動化されて流動層が発生する。この流動層内では、流動化したスラグ粒Sとその周りの空気Aとの間で熱交換が行われ、高温(例えば、500℃〜600℃程度)となった空気Aが排気口13から塔体10の外部に排出される。そして、その高温の空気Aが他のプラントに導かれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来の流動層発生装置にあっては、粒体Sに作用する重力に逆らって粒体Sを垂直方向に吹き上げて粒体Sを流動化させている。このため、比較的大きな圧力にて気体を粒体層に供給しなければならず、粒体層を構成する粒体Sの粒度をある一定の範囲内にしておかないと、良好な流動層を発生させることが難しく、粒体の塔内における滞留時間のバラツキが大きいという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、不揃いの粒体で形成された粒体層に対してでも比較的容易に流動層を発生させ、粒体の塔内滞留時間のコントロールが出来るような流動層発生方法及び流動層発生装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するための本発明の技術的手段は、粒体供給部を上部に、粒体排出部を下部にそれぞれ備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から当該筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層内に気体を供給すると共に当該筒状塔体から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させる流動層発生方法において、上記粒体供給部から上記粒体排出部に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板を更に備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から粒体を供給して該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記仕切り板にて曲げられた粒体層を形成し、上記仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるように構成される。ここで、粒体とは、粉体及び焼却炉で焼却される都市ゴミのようなものを含む概念である。
【0011】
このような流動層発生方法では、粒体供給部から筒状塔体内に供給される粒体により形成される粒体層は、下方に傾斜した仕切り板上に位置すると共にその仕切り板により曲げられて粒体排出部の方向に延びる。その結果、仕切り板上の粒体層部分は、筒状塔体内において仕切り板と同様に傾斜したものとなる。
【0012】
この状態で、仕切り板の下方より気体を粒体層に供給すると、仕切り板より下方に位置する粒体層部分に進入した気体は仕切り板にて曲げられた粒体層内を伝播して仕切り板上の粒体層部分に到達する。この仕切り板上の粒体層部分では、気体によってその傾斜した表面部分から粒体が吹き上げられ、その粒体が流動化されて流動層が発生する。
【0013】
このように傾斜した粒体層部分では、傾斜の分、気体が粒体を吹き上げる方向は、粒体に作用する重力の方向とずれることになる。従って、比較的小さい圧力の気体にて粒体を流動化させることが可能となる。
【0014】
また、必要に応じ、本発明は、上記粒体供給部から粒体を順次供給すると共に上記粒体排出部から粒体を順次排出させて上記粒体層を上記粒体供給部から上記粒体排出部に向けて移動させつつ上記流動層を発生させるようにすることができる。
【0015】
このような方法によれば、仕切り板上の粒体層部分を構成する粒体が連続的に変化する。その結果、流動層に供されるべき粒体を連続的に変えることができるようになる。
【0016】
更に、必要に応じ、本発明は、対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切る下方に傾斜した複数の仕切り板を備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から粒体を供給して当該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記複数の仕切り板にて蛇行させられた粒体層を形成し、最下部の仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、各仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるようにすることができる。
【0017】
このような方法によれば、筒状塔体内の空間に形成される粒体層は、複数の仕切り板により複数曲げられて蛇行した形状となる。その結果、仕切り板の数に対応した複数の粒体層部分において粒体の流動化を同時に図ることができる。そして、前述したように粒体層を移動させるようにすれば、粒体供給部から供給される粒体は、粒体排出部に向かって移動する間、複数回流動化に供されることになる。このことは、この方法を熱交換装置に適用した場合、流動層内で流動化された粒子と気体との接触時間が長くなることを意味しており、熱交換効率を向上させることが可能となる。
【0018】
また、上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、粒体供給部を上部に、粒体排出部を下部にそれぞれ備えた筒状塔体を有し、上記粒体供給部から当該筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層内に気体を供給すると共に当該筒状塔から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした流動層発生装置において、上記筒状塔体は、上記粒体供給部から上記粒体排出部に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板を備え、上記粒体供給部から粒体を供給して該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に形成されるべき上記仕切り板にて曲げられた粒体層に対して上記仕切り板より下方から上記気体を供給する気体供給ユニットを有するように構成される。
【0019】
このような流動層発生装置では、粒体供給部から粒体を供給することにより、当該粒体供給部から粒体排出部に至る空間に、下方に傾斜した仕切り板上に位置すると共にその仕切り板により曲げられて粒体排出部の方向に延びる粒体層が形成される。この状態で、気体供給ユニットから当該粒体層に気体を供給することにより、上記仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させることができる。
【0020】
また、必要に応じ、上記筒状塔体は、複数の仕切り板を備えるように構成することができる。
【0021】
このような構成によれば、複数の仕切り板上の粒体層それぞれの粒体を同時に流動化して複数の流動層を同時に発生させることができるようになる。
【0022】
更に、必要に応じ、上記複数の仕切り板は、上記筒状塔体の対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切るように構成することができる。
このような構成により、複数の仕切り板のそれぞれで曲げられた粒体層を蛇行した形状に形成することができる。その結果、気体供給ユニットから粒体層に供給される気体が比較的効率よく当該粒体層内を伝播していくことができるようになる。
【0023】
また、必要に応じ、上記仕切り板に相対し仕切り板上の粒体層の厚さを規制する調整板を備えた構成とすることができる。
このような構成によれば、粒体層の厚さを調整できるので、流動層の流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
【0024】
更にまた、必要に応じ、上記気体供給ユニットは、筒状塔体から供給される粒体にて形成されるべき粒体層に接触することのない位置に設けられ、所定圧力の気体を噴射するノズルを有するように構成することができる。
【0025】
このような構成によれば、気体を噴出するノズルは、粒体層に接することがないので、粒体による損傷を受けることがなく、当該流動層発生装置の維持コストを低減させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る流動層発生方法及び流動層発生装置を説明する。流動層発生方法は、流動層発生装置によって実現されるので、本装置の作用において説明する。
【0027】
本発明の実施の一形態に係る流動層発生装置は、図1に示すように構成される。
図1において、筒状の塔体20の上部にその外部から内部に延びる粒体供給管22が設けられている。この粒体供給管22は粒体供給弁23を介して粒体貯蔵ホッパー21に接続されている。塔体20の下部には粒体排出弁25が設けられ、この粒体排出弁25は粒体排出管24に接続されている。また、塔体20の上部の上記粒体供給管22の反対側には排気口26が形成されている。
【0028】
塔体20の内部には、対向する壁面20a、20bから下方に傾斜した仕切り板28a、28b、28c、28d、28e、28fが突出している。壁面20aから突出している仕切り板28a、28c、28eは、塔体20内の空間部分SP1を仕切っており、また、壁面20bから突出している仕切り板28b、28d、28fは塔体20内の空間部分SP2を仕切っている。これら空間部分SP1と空間部分SP2はその端部が重なっている。即ち、図1におけるI−I方向から見ると、塔体20が角筒の場合、図2に示すように、壁面20aから突出した仕切り板28cの先端部分と壁面20bから突出した仕切り板28dの先端部分が重なっている。また、塔体20が円筒の場合も、図3に示すように、図1におけるI−I方向から見ると、壁面部分20aから突出した仕切り板28cの先端部分と上記壁面部分20aに対向した壁面部分20bから突出した仕切り板28dの先端部分とが重なっている。
【0029】
上記各仕切り板28a〜28fの傾斜角度は、塔体20に供給されるべき粒体Sの安息角により適度な角度に設定される。これにより、粒体Sが各仕切り板28a〜28f上を比較的低速にて下方に移動するようになる。
【0030】
また、塔体20の上部には、当該塔体20の内壁から突出し最上位の仕切り板28aに相対し仕切り板28a上の粒体層の厚さを規制する調整板27aが設けられている。この調整板27aは、粒体排出管22に並んで配置されると共に、その先端と最上位の仕切り板28aとの間の距離が所定値となるようにその長さが設定されている。これにより、粒体排出管22から排出された粒体Sにて形成される仕切り板28a上の粒体層の厚さが上記調整板27aにて調整される。
【0031】
気体供給ユニット30は、ブロア31、給気弁32及びノズル33を有する。ブロア31とノズル33とはパイプにより接続され、そのパイプの途中に給気弁32が設けられている。ノズル33は、塔体20の下部においてその内部に延びており、その先端部が最下位の仕切り板28fの下方所定位置に位置する。そして、ブロア31にて生成される高圧の気体がノズル33の先端から高速に吐出される。
【0032】
上述したような構造の流動層発生装置では、次のようにして流動層が発生させられる。
【0033】
粒体排出弁25が閉じている状態で、粒体供給弁23が開かれると、粒体貯蔵ホッパー21に貯蔵された粒体Sが粒体供給弁23及び粒体供給管22を通って最上位の仕切り板28a上に順次供給される。下方に傾斜された仕切り板28a上に供給された粒体Sは、その仕切り板28a上を移動して、次の仕切り板28b上に移り、更に、下方に移動する。粒体貯蔵ホッパー21から粒体供給管22を通して塔体20に供給される粒体Sが同様に下方に移動し、粒体排出弁25から順次積み上げられる粒体Sが粒体供給管22まで達すると、その供給が停止される。その結果、最終的に、図4に示すように、粒体供給管22から粒体排出弁25に延びる粒体層が形成される。
【0034】
この粒体層は、複数の仕切り板28a〜28fにより蛇行させられた状態となる。また、この粒体層は、その表面が当該粒体Sで決まる安息角の傾きをもち、上記調整板27aにて調整された厚さを有する。これにより、仕切り板28aにおいて、粒体層の厚さを調整でき、後流の流動層の厚さは各仕切り板で調整できるので、流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
そして、塔体20の内部空間には、調整板27a、仕切り板28b、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E0、仕切り板28a、28c、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E1、仕切り板28b、28d、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E2、仕切り板28c、28e、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E3、仕切り板28d、28f、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E4、及び仕切り板28e、内壁及び粒体層で囲まれた空間部分E5が形成される。
【0035】
なお、上記気体供給ユニット30のノズル33は、最下位の仕切り板28fの下方に形成された空間部分に位置するようになる。これにより、気体を吐出するノズル33は、粒体層に接触することはない。
【0036】
上記のようにして複数の仕切り板28a〜28fにより蛇行させられた粒体層が形成された状態で、給気弁32を開いてノズル33から高速の気体が吐出されると、最下位の仕切り板28fの下側に形成される空間部分に面する粒体層部分の粒体Sがノズル33から吐出する気体により舞い上げられ、当該粒体層部分より上部に位置する粒体層部分がごくわずかだけ下降するが、粒体供給管22から引き続き粒体が供給されるので、その粒体層の動きは直ぐに止まる。
【0037】
この状態で、ノズル33から吐出された気体は蛇行する粒体層内を順次伝播していく。その過程で、E5、E4、E3、E2、E1、E0へ粒体Sが吹き上げられ、図5に示すように、各空間部分E0〜E5において、吹き上げられた粒体Sが流動化され流動層が発生する。この粒体Sの流動化に使用された気体は、最上位の空間部分E0に達すると、排気口26から塔体20の外部に排出される。
【0038】
上記のように各仕切り板28a〜28f上の粒体層部分の粒体Sが流動化されて流動層が形成される過程で、粒体層内を伝播する気体は、傾斜される粒体層部分からその粒体層部分が面する空間部分に噴出する。この噴出方向は、粒体Sに作用する重力の方向と異なった方向となるため、比較的小さい圧力の気体であっても粒体Sを流動化することができる。また、所定の圧力を保った気体を供給するようにすれば、粒体層部分の粒体Sの粒径が不揃いであっても、良好な流動層を発生させることができるようになる。
【0039】
上記のように各仕切り板28a〜28f上の粒体層部分から流動層が発生させられた状態において、粒体排出弁25を開くと共に粒体供給弁23を開くと、塔体20の下部に溜まった粒体Sが粒体排出管24から順次排出されると共に、粒体貯蔵ホッパー21の粒体Sが粒体供給管22から順次塔体20内に供給される。その結果、蛇行した形状の粒体層はほぼその形状を保持しつつ下方に移動する。その過程で、粒体Sは、各仕切り板28a〜28f上に達する毎に流動化され、流動層の発生に供される。従って、粒体Sは粒体供給管22から塔体20内に供給されてから十分気体と接触した後に粒体排出管24から排出される。
【0040】
更に、上記のような構造の流動層発生装置は焙焼、化学反応、ゴミ焼却、熱交換装置等に利用できるが、これを熱交換装置として用いた場合について説明する。
【0041】
この場合、溶鉱炉等から排出される溶融スラグを風砕することにより得られた高温のスラグ粒Sが粒体貯蔵ホッパー21に貯蔵され、そのスラグ粒Sが粒体供給管22から塔体20に供給される。そして、粒体排出弁25を閉じることにより、図4に示すように蛇行されたスラグ粒層が形成される。この状態で、気体供給ユニット20のノズル33から比較的低温の空気を吐出させると、上述したプロセスに従って図5に示すように各仕切り板28a〜28f上のスラグ粒層から対応する空間部分E0〜E5に吹き上げられたスラグ粒Sが流動化され、各空間部分E0〜E5において流動層が発生する。
【0042】
ノズル33から吐出されてスラグ粒層に供給された空気は、各空間部分E5〜E0で発生する流動層において流動化されたスラグ粒Sから熱を吸収(熱交換)しながら順次スラグ粒層内を上方に伝播していく。このように複数の箇所でスラグ粒Sから熱を吸収して最上位の空間部分E0に達した空気は、十分高温となって排出口26から塔体20の外部に排出される。
【0043】
また、粒体供給弁23を開放した状態で粒体排出弁25を開放状態にすると、前述したように、スラグ粒層はほぼその形状を保持しつつ下方に移動する。その過程でも、各仕切り板28a〜28f上ではスラグ粒Sの流動化がなされ流動層が発生する。この場合、スラグ粒Sは、仕切り板28a〜28fに達する毎に空気との熱交換を行うことになり、十分空気に熱を奪われた状態で粒体排出管24から塔体20の外部に排出される。従って、空気は更に高温となって排気口26から塔体20の外部に排出される。
【0044】
上記のような熱交換装置によれば、仕切り板の形状を変えたり数を増減することで、流動層を発生させる空間部分の数や容積を増減させることができる。即ち、スラグ粒S(粒体)と空気の接触時間のコントロールが可能であり、排出口26から排出される空気の温度及び粒体排出管24から排出されるスラグ粒S(粒体)の温度をコントロールすることが可能となる。また、複数の空間部分全てにおいてスラグ粒S(粒体)は空気と効率よく接触してから排出されるので、排出されるスラグ粒S(粒体)の温度のバラツキも小さくなる。
また、上記のような流動層発生装置では、ノズル33は塔体20内に形成される粒体層に接することのない位置に設けられるので、粒体の衝突などによるノズル33の損傷(溶損)、酸化を防止することができる。
【0045】
図6には、本発明の実施の形態に係る流動層発生装置の別の例を示す。これは、上記と略同様に構成されるが、上記と異なって、調整板を複数設けている。即ち、最上位の仕切り板28aに相対し仕切り板28a上の粒体層の厚さを規制する調整板27aを設けるとともに、その他の仕切り板28b〜28fそれぞれに対しても仕切り板28b〜28fに相対し仕切り板28b〜28f上の粒体層の厚さを規制する調整板27bを設けている。調整板27bは、その先端と仕切り板28b〜28fとの間の距離が所定値となるようにその長さが設定されて塔体20の内壁に設けられている。また、最下位の仕切り板28fの後流側にも粒体層の厚さを規制する調整板27cを設けている。これにより、各仕切り板28a〜28fにおいて、粒体層の厚さを調整できるので、流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
【0046】
なお、上記例では、気体供給ユニット30のノズル33は塔体20の内部空間に形成される粒体層に接触することのない位置に設けられたが、これに限定されず、粒体層に気体を供給する部材は粒体層内に位置するよう配置することもできる。例えば、図4に示すような塔体20の下部傾斜壁から気体供給部材を粒体層内に突出させるように構成することができる。
【0047】
また、上記例では、複数の仕切り板28a〜28fを塔体20内に設けるようにしたが、単一の仕切り板を塔体20内に設けるようにしてもよい。この場合、仕切り板上に位置する粒体層から粒体をその重力にまったく逆らって噴出する必要がないので、粒度が不揃いの粒体でも比較的容易に噴出させることができ、その結果、容易にその粒体を流動化させることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る流動層発生方法及び流動層発生装置によれば、傾斜した仕切り板とともに傾斜した粒体層部分では、その傾斜の分、気体が粒体を吹き上げる方向は、粒体に作用する重力の方向とずれることになる。このため、比較的小さい圧力の気体にて粒体を流動化させることが可能となり、不揃いの粒体で形成された粒体層に対してでも比較的容易に流動層を発生させることができ、且つ、粒体の塔内滞留時間をコントロール出来るようになる。
【0049】
また、その方法において、粒体供給部から粒体を順次供給すると共に粒体排出部から粒体を順次排出させて上記粒体層を上記粒体供給部から上記粒体排出部に向けて移動させつつ上記流動層を発生させるようにした場合、仕切り板上の粒体層部分を構成する粒体が連続的に変化するため、流動層にて気体と接触する粒体の数を多くすることができる。
【0050】
更に、その方法において、対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切る下方に傾斜した複数の仕切り板を備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から粒体を供給して当該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記複数の仕切り板にて蛇行させられた粒体層を形成し、最下部の仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、各仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした場合、筒状塔体内の空間に形成される粒体層は、複数の仕切り板により複数曲げられて蛇行した形状となり、仕切り板の数に対応した複数の粒体層部分において粒体の流動化を同時に図ることができる。
【0051】
また、その装置において、上記筒状塔体を、複数の仕切り板を備えるように構成した場合、複数の仕切り板上の粒体層それぞれの粒体を同時に流動化して複数の流動層を同時に発生させることができるようになる。
【0052】
更に、その装置において、上記複数の仕切り板を、上記筒状塔体の対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切るように構成した場合、複数の仕切り板のそれぞれで曲げられた粒体層を蛇行した形状に形成することができ、気体供給ユニットから粒体層に供給される気体が比較的効率よく当該粒体層内を伝播していくようになる。
【0053】
また、仕切り板に相対し仕切り板上の粒体層の厚さを規制する調整板を備えた場合には、粒体層の厚さを調整できるので、流動層の流動状態を安定化させ、流動層の気体に対する粒体の割合も調整できるようになる。
更にまた、上記気体供給ユニットを、筒状塔体から供給される粒体にて形成されるべき粒体層に接触することのない位置に設けられ、所定圧力の気体を噴射するノズルを有するように構成した場合、気体を噴出するノズルは、粒体層に接することがないので、粒体による損傷を受けることがなく、当該流動層発生装置の維持コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る流動層発生装置の構造を示す図である。
【図2】角筒形状となる塔体の図1に示すI−I方向から見た構造を示す図である。
【図3】円筒形状となる塔体の図1に示すI−I方向から見た構造を示す図である。
【図4】粒体層が形成された塔体内部の状態を示す図である。
【図5】流動層が形成された塔体内部の状態を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る流動層発生装置の別の構造を示す図である。
【図7】従来の流動層発生装置の構造例を示す図である。
【符号の説明】
20 塔体
21 粒体貯蔵ホッパー
22 粒体供給管
23 粒体供給弁
24 粒体排出管
25 粒体排出弁
26 排気口
27a,27b,27c 調整板
28a〜28f 仕切り板
30 気体供給ユニット
31 ブロア
32 給気弁
33 ノズル
Claims (8)
- 粒体供給部を上部に、粒体排出部を下部にそれぞれ備えた筒状塔体を用い、上記粒体供給部から当該筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層内に気体を供給すると共に当該筒状塔体から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させる流動層発生方法において、
上記粒体供給部から上記粒体排出部に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板を更に備えた筒状塔体を用い、
上記粒体供給部から粒体を供給して該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記仕切り板にて曲げられた粒体層を形成し、
上記仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるようにしたことを特徴とする流動層発生方法。 - 上記粒体供給部から粒体を順次供給すると共に上記粒体排出部から粒体を順次排出させて上記粒体層を上記粒体供給部から上記粒体排出部に向けて移動させつつ上記流動層を発生させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の流動層発生方法。
- 対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切る下方に傾斜した複数の仕切り板を備えた筒状塔体を用い、
上記粒体供給部から粒体を供給して当該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に上記複数の仕切り板にて蛇行させられた粒体層を形成し、
最下部の仕切り板より下方から上記粒体層に気体を供給し、各仕切り板上の粒体層部分の粒体を流動化させて流動層を発生させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の流動層発生方法。 - 粒体供給部を上部に、粒体排出部を下部にそれぞれ備えた筒状塔体を有し、上記粒体供給部から当該筒状塔体内に供給される粒体にて形成された粒体層内に気体を供給すると共に当該筒状塔体から排気することにより粒体を流動化させて流動層を発生させるようにした流動層発生装置において、
上記筒状塔体は、上記粒体供給部から上記粒体排出部に至る内部空間を部分的に仕切る下方に傾斜した仕切り板を備え、
上記粒体供給部から粒体を供給して該粒体供給部から上記粒体排出部に至る空間に形成されるべき上記仕切り板にて曲げられた粒体層に対して上記仕切り板より下方から上記気体を供給する気体供給ユニットを有することを特徴とする流動層発生装置。 - 上記筒状塔体は、複数の仕切り板を備えたことを特徴とする請求項4記載の流動層発生装置。
- 上記複数の仕切り板は、上記筒状塔体の対向する壁面から交互に突出し、端部が重なる一方の壁面側の空間部分と他方の壁面側の空間部分をそれぞれ仕切るようにしたことを特徴とする請求項5記載の流動層発生装置。
- 上記仕切り板に相対し仕切り板上の粒体層の厚さを規制する調整板を備えたことを特徴とする請求項6記載の流動層発生装置。
- 上記気体供給ユニットは、筒状塔体から供給される粒体にて形成されるべき粒体層に接触することのない位置に設けられ、所定圧力の気体を噴射するノズルを有する請求項4乃至7いずれか記載の流動層発生装置。
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