JP4558838B1 - 熱交換装置 - Google Patents

熱交換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4558838B1
JP4558838B1 JP2009296470A JP2009296470A JP4558838B1 JP 4558838 B1 JP4558838 B1 JP 4558838B1 JP 2009296470 A JP2009296470 A JP 2009296470A JP 2009296470 A JP2009296470 A JP 2009296470A JP 4558838 B1 JP4558838 B1 JP 4558838B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
air
wall
slide wall
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009296470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011137570A (ja
Inventor
隆 小野寺
勝行 田中
康行 船木
徹 福島
安夫 中田
Original Assignee
開発電業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 開発電業株式会社 filed Critical 開発電業株式会社
Priority to JP2009296470A priority Critical patent/JP4558838B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558838B1 publication Critical patent/JP4558838B1/ja
Publication of JP2011137570A publication Critical patent/JP2011137570A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28CHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA COME INTO DIRECT CONTACT WITHOUT CHEMICAL INTERACTION
    • F28C3/00Other direct-contact heat-exchange apparatus
    • F28C3/10Other direct-contact heat-exchange apparatus one heat-exchange medium at least being a fluent solid, e.g. a particulate material
    • F28C3/12Other direct-contact heat-exchange apparatus one heat-exchange medium at least being a fluent solid, e.g. a particulate material the heat-exchange medium being a particulate material and a gas, vapour, or liquid
    • F28C3/14Other direct-contact heat-exchange apparatus one heat-exchange medium at least being a fluent solid, e.g. a particulate material the heat-exchange medium being a particulate material and a gas, vapour, or liquid the particulate material moving by gravity, e.g. down a tube

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】 粒体がスライド壁の先端縁を含む下面に干渉しないように空気を吹き込むことができるようにしスライド壁をはじめ装置内壁の摩耗を抑制して装置の摩耗耐久性を向上させるとともに空気を粒体に均一に吹き込んで粒体と空気との熱交換効率の向上を図る。
【解決手段】 上側の供給口14aから加熱された粒体を供給して下側の排出口14bに向けて流下させ下側の給気口24aから給気された空気を粒体に吹き込んで粒体と空気との熱交換を行ない空気を上側の排気口17aから排気する熱交換部1を備え、熱交換部1を先端縁15aが熱交換室10の中間に位置する上側スライド壁15及び上側スライド壁15の下方に設けられる下側スライド壁16を有し粒体をスライド流下させる傾斜した底壁12を備えた熱交換室10を複数連設して構成し、空気を上側スライド壁15の下面15dに沿って先端縁15aに向けて噴射させ先端縁15aから上側に向けて噴出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、スラグ粒等の加熱された粒体と空気との熱交換を行なう熱交換装置に係り、特に、上側の供給口から供給された粒体を下側の排出口に向けて流下させるとともに流下する粒体に下から空気を吹き込んで粒体と空気との熱交換を行なう熱交換装置に関する。
従来、この種の熱交換装置としては、例えば、本願出願人が先に提案したものが知られている(特開2004−57885号公報に掲載)。図10に示すように、この熱交換装置Saは、上側の供給口101から供給された加熱された粒体Raを下側の排出口102に向けて流下させるとともにブロア103から供給されて下側の給気口104から給気された空気を流下する粒体Raに吹き込んで粒体Raと空気との熱交換を行ない空気を上側の排気口105から排気する筒状で塔状の熱交換部100と、熱交換部100の上部に設けられ供給口101から熱交換部100内に加熱された粒体Raを供給する粒体供給部110と、熱交換部100の下部に設けられ排出口102から熱交換後の粒体Raを排出する粒体排出部120とを備えて構成されている。
熱交換部100は、内部空間を部分的に仕切るとともに上面106bで粒体Raをスライドさせて流下させる傾斜したスライド壁106を複数備えて構成されている。このスライド壁106は、筒状の熱交換部100の対向する内壁面108から交互に突出し、重なる先端縁106a間に形成される開口を粒体Raが通過する通過口107として構成するとともに、先端縁106aが重なる一方の内壁面108側の空間部分と他方の内壁面108側の空間部分とを夫々仕切るように形成されている。
この熱交換装置Saを用いて加熱された粒体Raと空気との熱交換を行なうときは、加熱された粒体Raを粒体供給部110から供給口101を通して熱交換部100内に供給する。この供給された粒体Raは、供給口101から下側に向かって流下し、最上位のスライド壁106の上面106bで受けられてスライドして先端縁106aから流下し、下位のスライド壁106の上面106bで受けられてスライドし通過口107を通過して先端縁106aから流下していき、同様に下位のスライド壁106に順次流下して最下位のスライド壁106から粒体排出部120に至る。これにより、複数のスライド壁106の上面106bには、スライド壁106の先端縁106aを転換点とした蛇行した粒体層が形成されるようになる。この状態で、ブロア103から空気を供給して給気口104から熱交換部100内に空気を供給する。空気が供給されると、最下位のスライド壁106の下方に形成された粒体層に空気が吹き込まれ、この空気により粒体Raが吹き上げられるようになる。この吹き上げにより、粒体Raと空気とが熱交換し、粒体Raが冷却されるとともに空気が加熱される。このとき、粒体Raの吹き上げにより、吹き上げられた粒体層部分よりも上部に位置する粒体層が僅かに下降する。そして、最下位のスライド壁106の下方に形成された粒体層を通過した空気は、粒体層を通って上昇して通過口107を通過し、通過口107から上位の空間に形成された粒体層に吹き込まれて粒体Raを吹き上げ、同様に上位の空間に順次吹き込まれて、最上位のスライド壁106の上方に形成された粒体層を通過して高温の空気となって排気口105から排気される。これにより、各空間で粒体Raが吹き上げられて粒体Raが流動化されて流動層が発生し、粒体Raが徐々に下降して粒体排出部120に向かっていく。即ち、複数のスライド壁106で仕切られた各空間で粒体Raと空気との熱交換を行なうので、粒体排出部120から排出される粒体Raを極めて低温にすることができるとともに、排気口105から排気される空気を極めて高温にすることができる。
特開2004−57885号公報
しかしながら、この従来の熱交換装置Saにおいては、流動層はスライド壁106の先端縁106aを転換点として蛇行して形成されるようになり、空気が、この蛇行した粒体層に沿って通過し、この粒体層の粒体Raを吹き上げながら通過口107を通って各空間を移動するので、装置内壁に粒体Raが激しく衝突し、特に、先端縁106aを含むスライド壁106の下面に粒体Raが激しく衝突し、そのため、スライド壁106をはじめ装置内壁が短時間で摩耗しやすく、特に、粒体Raの温度が800℃以上にも及ぶとその摩耗も益々顕著になり、それだけ、装置Saの摩耗耐久性が低いという問題があった。このため、スライド壁106をはじめ装置内壁の寿命が短くなることから、交換頻度が増し、管理が煩雑になっているという問題があった。
また、空気が蛇行した粒体層に沿って通過するので、粒体Raの抵抗が大きくなって空気流が不安定になり、そのため、空気が滞留して粒体層内に均一に吹き込まれないことがあり、装置全体の圧力損失が大きくなり、粒体Raの排出調整、空気吹き込み量の調整といった運転管理が難しく、それだけ、粒体Raと空気との熱交換効率が悪いという問題もあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、粒体がスライド壁の先端縁を含む下面に干渉しないように空気を吹き込むことができるようにし、スライド壁をはじめ装置内壁の摩耗を抑制して装置の摩耗耐久性を向上させるとともに、安定した粒体層形態が出来るように空気を粒体に均一に吹き込んで粒体と空気との熱交換効率の向上を図った熱交換装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の熱交換装置は、上側の供給口から供給された加熱された粒体を下側の排出口に向けて流下させるとともにブロアから供給されて下側の給気口から給気された空気を上記流下する粒体に吹き込んで該粒体と空気との熱交換を行ない該空気を上側の排気口から排気する熱交換部を備えた熱交換装置において、上記熱交換部を、上壁と、上面で上記粒体をスライドさせて流下させる傾斜した底壁と、該底壁の上面が臨み上記粒体が通過する通過口を該粒体の流下方向上流側及び下流側に夫々有した側壁とで囲繞された熱交換室を、上記粒体の流下方向に沿って複数連設して構成し、上記各熱交換室の底壁を、先端縁が上記熱交換室の中間に位置する上側スライド壁と、該上側スライド壁の下方に設けられ下端縁が隣接する下位の熱交換室の上側スライド壁の上端縁に面一に連続する下側スライド壁とで構成し、上記各熱交換室の上側スライド壁の下面側に、空気を上記上側スライド壁の下面に沿わせて該上側スライド壁の先端縁に向けて噴射する噴射口を有し、該噴射口から噴射した空気を該上側スライド壁の先端縁から当該上側スライド壁のある熱交換室の上側に向けて噴出させる空気室を設け、該空気室に空気が流入する流入口を設け、上記各熱交換室の上壁側に、上記噴射口から噴射された空気が流出する流出口を設け、上記下位の熱交換室の流出口と隣接する上位の熱交換室の流入口とを接続し該流出口から流出した空気を該流入口に送給する空気送給管を設け、上記最下位の熱交換室の流入口を上記給気口として構成し、上記最上位の熱交換室の流出口を上記排気口として構成し、上記最上位の熱交換室の上流側通過口を上記供給口として構成し、上記最下位の熱交換室の下流側通過口を上記排出口として構成している。
これにより、加熱された粒体と空気との熱交換を行なうときは、加熱された粒体を供給口から熱交換部内に供給する。この供給された粒体は、最上位の熱交換室において、上側スライド壁の上面をスライドして上側スライド壁の先端縁から流下し、下側スライド壁の上面で受けられて下側スライド壁の上面をスライドして流下していく。この粒体は、通過口から下位の熱交換室に至り、同様に流下して最下位の熱交換室の排出口に至る。これによって、各熱交換室の上側スライド壁の上面及び下側スライド壁の上面に粒体層が形成されるようになる。
この状態で、ブロアから空気を供給して給気口から空気室内に空気を給気する。この給気された空気は、最下位の空気室の噴射口から上側スライド壁の下面に沿って上側スライド壁の先端縁に向けて噴射される。この噴射された空気は、上側スライド壁の先端縁から当該上側スライド壁のある熱交換室の上側に向けて噴出され、この噴出によって粒体を吹き上げる。この吹き上げにより粒体と空気とが熱交換し、粒体が冷却されるとともに空気が加熱される。このとき、粒体の吹き上げにより、吹き上げられた粒体層部分よりも上部に位置する粒体層の粒体が流動して僅かに下降する。そして、最下位の熱交換室内の粒体を吹き上げて通過した空気は、最下位の熱交換室内の上壁側に至り流出口から流出して空気送給管を通って隣接する上位の熱交換室の流入口から上位の熱交換室の空気室内に流入し、同様に熱交換室を通過して順次上位の熱交換室に吹き込まれ、高温の空気となって最上位の熱交換室の排気口から排気される。これによって、各熱交換室で粒体が吹き上げられて粒体が流動化されて流動層が発生し、粒体が徐々に下降して排出口に向かっていく。
この場合、空気室は上側スライド壁の下面側に設けられ、空気は上側スライド壁の下面に沿って噴射されて上側スライド壁の先端縁から熱交換室内の上側に向けて噴出されるので、従来のように空気が粒体層に沿って吹き上がるのではなく、空気が上側スライド壁の先端縁を含む下面を覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、粒体が上側スライド壁の先端縁を含む下面に衝突することがなく、そのため、上側スライド壁の摩耗を抑制することができ、装置の摩耗耐久性を向上させることができる。
特に、上側スライド壁の先端縁には空気の気流の層が生じ、この空気層により粒体が上側スライド壁の先端縁に接触しなくなるので、この先端縁が確実に保護されて摩耗が防止される。
その結果、上側スライド壁の寿命が長くなることから、交換時期が長くなり、それだけ、装置の管理が容易になる。また、空気が上側スライド壁の先端縁から熱交換室の上側に向けて噴出されるので、側壁への粒体の衝突も極めて少なくなり、そのため、側壁の寿命も長くなることから、この点でも、装置の摩耗耐久性を向上させることができる。
また、従来のように空気が粒体層に沿って吹き上がって粒体の抵抗により空気流が不安定になるのと比較して、空気が上側スライド壁の先端縁を含む下面を覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、空気流が安定し、そのため、安定した粒体層形態が出来るように空気を粒体に均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体と空気との熱交換効率を向上させることができる。即ち、装置全体の圧力損失が小さくなるので、粒体の排出調整、空気吹き込み量の調整といった運転管理が極めて容易になる。
そして、必要に応じ、上記空気室の噴射口を、上記上側スライド壁の幅方向に沿い該上側スライド壁の下面と上記下側スライド壁の上面との間隔よりも狭い間隔の偏平状に形成した構成としている。ここで、上側スライド壁の幅方向とは、粒体の流下方向に直交する左右方向のことをいう。
これにより、噴射口が偏平状に形成されているので、流入口から流入した空気は、その流速が増して噴射口から噴射されるとともに、噴射口の幅方向に沿って均一に噴射されるようになる。そのため、より一層空気流が安定し、空気を粒体により一層均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体と空気との熱交換効率をより一層向上させることができる。
また、必要に応じ、上記噴射口を、幅方向に列設される複数のノズルの集合で構成している。
これにより、流入口から流入した空気は、複数のノズルごとに噴射されるので、噴射口の幅方向に沿ってより一層均一に噴射されるようになる。そのため、より一層空気流が安定し、空気を粒体により一層均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体と空気との熱交換効率をより一層向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記上側スライド壁に相対して設けられ、上記上位の熱交換室から上記通過口を通過してきた粒体を堰き止めるとともに、上記上側スライド壁上を流下する粒体の厚さを規制する堰板を備えた構成としている。
これにより、上位の熱交換室から通過口を通過して流下してきた粒体は、堰板により堰き止められ、粒体は堰板の下端と上側スライド壁の上面との間で形成される開口から上側スライド壁の先端縁側に向けて流下するようになる。そのため、粒体が堰板よりも上側スライド壁の先端縁側に大量に流下して堆積しにくくなり粒体が詰まる事態を防止でき、それだけ、粒体の流動状態を安定させることができるとともに、噴出した空気の圧力損失を低減させて確実に粒体を吹き上げることができる。また、粒体の厚さを一定に保持することができるので、空気を粒体により一層確実に均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体と空気との熱交換効率をより一層向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記堰板の上端を、上記通過口を構成する側壁の下端部と略同位に位置させた構成としている。
これにより、上位の熱交換室から通過口を通過して流下してきた粒体が堰板で堰き止められても、通過口を構成する側壁の下端部よりも上に堆積することがなくなり、堰板の下端と上側スライド壁の上面との間で形成される開口からの粒体の流下を円滑に行なわせることができる。また、粒体を吹き上げた空気は、粒体の壁により熱交換室の内部側に向けて吹き上がるので、吹き上げられた粒体は、落下して再び上側スライド壁及び下側スライド壁に至って流下していくようになるが、一部の粒体は、堰板を飛び越えて再び上側スライド壁に至り繰り返し空気に吹き上げられて空気と熱交換され、そのため、熱交換効率が向上させられる。
そして、また、必要に応じ、上記通過口を構成する側壁の下端部を、上記上側スライド壁の先端縁よりも下位に位置させた構成としている。
これにより、噴射口から噴射された空気により、粒体は通過口を構成する側壁の下端部に受け止められて粒体の壁を形成することができ、そのため、この粒体の壁により空気流は上向きになるので、確実に上側スライド壁の先端縁から当該上側スライド壁のある熱交換室内の上側に向けて粒体を吹き上げることができるとともに、粒体が側壁に衝突する事態が防止され、それだけ、側壁が摩耗しにくくなり、装置の摩耗耐久性を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記上側スライド壁の先端縁の少なくとも下側を断面弧状に形成した構成としている。
これにより、噴射口からの空気が弧状面に沿って噴出するので、それだけ抵抗が小さくなり、空気を熱交換室の上側に向けて確実に噴出させることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の熱交換装置に係る熱交換方法は、傾斜したスライド壁の上面に加熱された粒体をスライドさせて該スライド壁の先端縁から流下させ、該流下する粒体に下から空気を吹き込んで該粒体と空気との熱交換を行なう熱交換方法において、上記空気を上記スライド壁の下面に沿わせて上記スライド壁の先端縁に流入させ、該空気を上記先端縁から上側に向けて噴出する構成としている。
これにより、空気はスライド壁の下面に沿ってスライド壁の先端縁に流入し、この流入した空気が先端縁から上側に向けて噴出するので、従来のように空気が粒体層に沿って吹き上がるのではなく、空気がスライド壁の先端縁を含む下面を覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、粒体がスライド壁の先端縁を含む下面に衝突することがなく、そのため、スライド壁の摩耗を抑制することができ、装置の摩耗耐久性を向上させることができる。特に、スライド壁の先端縁には空気の気流の層が生じ、この空気層により粒体がスライド壁の先端縁に接触しなくなるので、この先端縁が確実に保護されて摩耗が防止される。その結果、スライド壁の寿命が長くなることから、交換時期が長くなり、それだけ、装置の管理が容易になる。
本発明の熱交換装置によれば、加熱された粒体を供給口から供給して複数の熱交換室の上側スライド壁及び下側スライド壁上を排出口に至るまで流下させて粒体層を形成した後、空気を上側スライド壁の下面に沿わせてスライド壁の先端縁に向けて噴射させ、この空気をスライド壁の先端縁から熱交換室の上側に向けて噴出させて流下する粒体に下から空気を吹き込んで粒体を吹き上げることにより粒体と空気とを熱交換させ、熱交換後の空気を流出口から流出させて空気送給管を通って隣接する上位の熱交換室の流入口から流入させて同様に熱交換室を通過させ、高温になった空気を排気口から排気させる。この場合、空気室は上側スライド壁の下面側に設けられ、空気は上側スライド壁の下面に沿って噴射されて上側スライド壁の先端縁から熱交換室内の上側に向けて噴出されるので、従来のように空気が粒体層に沿って吹き上がるのではなく、空気が上側スライド壁の先端縁を含む下面を覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、粒体が上側スライド壁の先端縁を含む下面に衝突することがなく、そのため、上側スライド壁の摩耗を抑制することができ、装置の摩耗耐久性を向上させることができる。特に、上側スライド壁の先端縁には空気の気流の層が生じ、この空気層により粒体が上側スライド壁の先端縁に接触しなくなるので、この先端縁を確実に保護して摩耗を防止することができる。その結果、上側スライド壁の寿命が長くなることから、交換時期が長くなり、それだけ、装置の管理を容易にすることができる。また、空気が上側スライド壁の先端縁から熱交換室の上側に向けて噴出されるので、側壁への粒体の衝突も極めて少なくなり、そのため、側壁の寿命も長くなることから、この点でも、装置の摩耗耐久性を向上させることができる。更に、従来のように空気が粒体層に沿って吹き上がって粒体の抵抗により空気流が不安定になるのと比較して、空気が上側スライド壁の先端縁を含む下面を覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、空気流が安定し、そのため、空気を粒体に均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体と空気との熱交換効率を向上させることができる。即ち、装置全体の圧力損失が小さくなるので、粒体の排出調整、空気吹き込み量の調整といった運転管理が極めて容易になる。その結果、排出口の排出量に準じて熱交換室内の粒体移動及び滞留時間をスライドさせやすくなり、そのため、熱交換時間や温度管理も容易にコントロールすることができる。
本発明の実施の形態に係る熱交換装置を空気の流路とともに示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換装置を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換室を粒体の移動経路とともに示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る上側スライド壁の先端縁を示し、(A)は上側及び下側を弧状に形成した図、(B)は下側のみを弧状に形成した図、(C)は参考図である。 本発明の実施の形態に係る噴射口を示し、(A)は矩形状に形成した図、(B)は三角形状に形成した図、(C)は円形状に形成した図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換装置を、粒体を供給した状態で示す図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換室を、空気を粒体に吹き込んだ状態で示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る熱交換装置を示し、(A)は平面図、(B)は右側面図である。 従来の熱交換装置の一例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る熱交換装置について詳細に説明する。
図1乃至図8には、本発明の実施の形態に係る熱交換装置Sを示している。この熱交換装置Sは、上側の供給口14aから供給された加熱された粒体Rを下側の排出口14bに向けて流下させるとともにブロア2から供給されて下側の給気口24aから給気された空気Kを流下する粒体Rに吹き込んで粒体Rと空気Kとの熱交換を行ない空気Kを上側の排気口17aから排気する熱交換部1と、熱交換部1の上部に設けられ供給口14aから熱交換部1内に加熱された粒体Rを供給する粒体供給部30と、熱交換部1の下部に設けられ排出口14bから熱交換後の粒体Rを排出する粒体排出部40とを備えて構成されている。本実施の形態では、加熱された粒体Rとして800℃〜1000℃の高温に加熱されたスラグ粒を用いている。
熱交換部1は、矩形状の上壁11と、上面12aで粒体Rをスライドさせて流下させる傾斜した底壁12と、底壁12の上面12aが臨み粒体Rが通過する通過口14を粒体Rの流下方向Fの上流側及び下流側に夫々有した側壁13とで囲繞された熱交換室10を、粒体Rの流下方向Fに沿って複数連設して構成されている。実施の形態では、熱交換部1を、熱交換室10を5つ連設して構成している。この複数連設された熱交換室10の通過口14のうち、最上位の熱交換室10の上流側通過口14が供給口14aとして構成され、最下位の熱交換室10の下流側通過口14が排出口14bとして構成されている。
この各熱交換室10の上壁11には、上壁11を貫通し後述する噴射口21から噴射された空気Kが流出する円形状の流出口17が設けられている。この各熱交換室10に設けられた流出口17のうち、最上位の熱交換室10の流出口17が排気口17aとして構成されている。この排気口17aには、排気口17aからの空気Kを熱交換部1外に排気する筒状の排気筒18が設けられている。
また、各熱交換室10の底壁12は、先端縁15aが熱交換室10の中間に位置する上側スライド壁15と、上側スライド壁15の下方に設けられ下端縁16aが隣接する下位の熱交換室10の上側スライド壁15の上端縁15bに面一に連続する下側スライド壁16とで構成されている。実施の形態では、上側スライド壁15及び下側スライド壁16は、その傾斜角度が粒体Rの安息角により適度な角度に設定されて平行に設けられている。
この上側スライド壁15の先端縁15aは、その少なくとも下側が断面弧状に形成されている。その形状としては、例えば、図5(A)に示すように、上側スライド壁15の先端縁15aの上側及び下側が円弧状に形成されたもの、図5(B)に示すように、上側スライド壁15の先端縁15aの下側のみが円弧状に形成され、上側が直線状に形成されたものが挙げられる。
尚、図5(C)は、参考程度に挙げたものであるが、このように、上側スライド壁15の先端縁15aが断面弧状に形成されていなくても、上側スライド壁15の先端縁15aが当該上側スライド壁15のある熱交換室10の上側に向けて形成される壁面を有していれば良く、適宜変更して差し支えない。
更に、各熱交換室10の通過口14を構成する側壁13の下端部13aは、上側スライド壁15の先端縁15aよりも下位に位置されている。
更に、各熱交換室10内には、下端19bが上側スライド壁15の上面15cに所定距離離間して相対して設けられ、上位の熱交換室10から通過口14を通過してきた粒体Rを堰き止めるとともに、上側スライド壁15上を流下する粒体Rの厚さを規制する堰板19が設けられている。この堰板19は、通過口14が形成されていない一対の側壁13に支持されて、通過口14が形成された側壁13と平行に設けられており、その上端19aが通過口14を構成する側壁13の下端部13aと略同位に位置されている。また、この堰板19は、その下端19bと上側スライド壁15の上面15cとの間で形成される開口19cの高さHsと、通過口14の高さHtとが同じ若しくはそれ以下(Hs≦Ht)になるように位置されている。
また、各熱交換室10には、上側スライド壁15の下面15d側に、空気Kを上側スライド壁15の下面15dに沿わせて上側スライド壁15の先端縁15aに向けて噴射する噴射口21を有し、噴射口21から噴射した空気Kを上側スライド壁15の先端縁15aから当該上側スライド壁15のある熱交換室10の上側に向けて噴出させる空気室20が設けられている。この空気室20は、上側スライド壁15と、下側スライド壁16と、下側スライド壁16の上端縁16cに上側スライド壁15及び下側スライド壁16間に垂設される後側壁22と、後側壁22から噴射口21側に向けて延びて上側スライド壁15及び下側スライド壁16間に垂設される一対の側部壁23と、噴射口21とで囲繞されて構成されており、後側壁22には、後側壁22を貫通し空気室20に空気Kが流入する円形状の流入口24が設けられている。この各熱交換室10に設けられた流入口24のうち、最下位の熱交換室10の流入口24が給気口24aとして構成されている。この給気口24aにブロア2が接続されている。このブロア2には、開時にブロア2から給気口24aへの空気Kの供給を許容し閉時にブロア2から給気口24aへの空気Kの供給を不能にする空気供給弁3が設けられている。
また、この空気室20の噴射口21は、上側スライド壁15の幅方向に沿い上側スライド壁15の下面15dと下側スライド壁16の上面16bとの間隔よりも狭い間隔の偏平状に形成されており、この噴射口21は、幅方向に列設される複数のノズル25の集合で構成されている。
このノズル25は、その形状が、例えば、図6(A)に示すように矩形状に形成されたもの、図6(B)に示すように三角形状に形成されたもの、図6(C)に示すように円形状に形成されたものが挙げられる。
また、この熱交換部1には、下位の熱交換室10の流出口17と隣接する上位の熱交換室10の流入口24とを接続し流出口17から流出した空気Kを流入口24に送給する空気送給管4が設けられている。この空気送給管4は、熱交換部1の外部にバイパス状に設けられている。
粒体供給部30は、加熱された粒体Rが貯留される粒体供給ホッパ31と、粒体供給ホッパ31と最上位の熱交換室10との間に設けられ粒体供給ホッパ31からの粒体Rを受けて供給口14aから最上位の熱交換室10内に粒体Rを供給する粒体供給室32と、開時に粒体供給ホッパ31から粒体供給室32への粒体Rの供給を許容し閉時に粒体供給ホッパ31から粒体供給室32への粒体Rの供給を不能にする粒体供給弁33とを備えて構成されている。
粒体排出部40は、最下位の熱交換室10に隣接して設けられ排出口14bから排出された熱交換後の冷却された粒体Rを受けて貯留する粒体排出ホッパ41と、開時に粒体排出ホッパ41からの粒体Rの排出を許容し閉時に粒体排出ホッパ41からの粒体Rの排出を不能にする粒体排出弁42とを備えて構成されている。
従って、この実施の形態に係る熱交換装置Sを用いて、加熱された粒体Rと空気Kとの熱交換を行なうときは、以下のようにする。
粒体供給弁33及び粒体排出弁42を閉にした状態で、800℃〜1000℃の高温に加熱した粒体Rとしてのスラグ粒を、粒体供給ホッパ31に貯留する。この状態で、粒体供給弁33を開にすると、粒体供給ホッパ31に貯留された粒体Rが、粒体供給ホッパ31から粒体供給室32に供給され、この粒体Rが粒体供給室32から供給口14aを通過して熱交換部1の最上位の熱交換室10に供給されるようになる。
この供給された粒体Rは、図7に示すように、最上位の熱交換室10において、上側スライド壁15の上面15cをスライドして堰板19の下端19bと上側スライド壁15の上面15cとの間で形成される開口19cを通過し、上側スライド壁15の先端縁15aから流下して下側スライド壁16の上面16bで受けられて下側スライド壁16の上面16bをスライドして流下していく。この粒体Rは、通過口14から下位の熱交換室10に至り、同様に流下して最下位の熱交換室10の排出口14bに至る。排出口14bに至った粒体Rは、排出口14bから排出されて粒体排出ホッパ41に貯留される。
このとき、供給口14aから供給された粒体Rは、上側スライド壁15及び下側スライド壁16により安息角で自然に流下していき、堰板19によって所定の厚さに規制される。詳しくは、上位の熱交換室10から通過口14を通過して流下してきた粒体Rは、堰板19により堰き止められ、粒体Rは堰板19の下端19bと上側スライド壁15の上面15cとの間で形成される開口19cから上側スライド壁15の先端縁15a側に向けて流下するようになる。
これによって、各熱交換室10の上側スライド壁15の上面15c及び下側スライド壁16の上面16bに粒体層が形成されるようになる。
この状態で、空気供給弁3を開にして、ブロア2から空気Kを供給して給気口24aから空気室20内に空気Kを給気する。この給気された空気Kは、最下位の空気室20に入り込んで噴射口21に向かい、噴射口21から上側スライド壁15の下面15dに沿って上側スライド壁15の先端縁15aに向けて噴射される。このとき、噴射口21が偏平状に形成されているので、流入口24から流入した空気Kは、その流速が増して噴射口21から噴射されるとともに、噴射口21の幅方向に沿って均一に噴射されるようになる。また、噴射口21を複数のノズル25を集合させて構成しているので、流入口24から流入した空気Kは、複数のノズル25ごとに噴射されるので、噴射口21の幅方向に沿ってより一層均一に噴射されるようになる。
この噴射された空気Kは、図8に示すように、上側スライド壁15の先端縁15aから当該上側スライド壁15のある熱交換室10の上側に向けて噴出される。この場合、噴射口21から噴射された空気Kにより、粒体Rは通過口14を構成する側壁13の下端部13aに受け止められて粒体Rの壁を形成することができ、そのため、この粒体Rの壁により空気流は上向きになるので、確実に上側スライド壁15の先端縁15aから当該上側スライド壁15のある熱交換室10内の上側に向けて噴出させることができる。また、上側スライド壁15の先端縁15aの少なくとも下側を断面弧状に形成したので、噴射口21からの空気Kが弧状面に沿って噴出するようになり、そのため、抵抗が小さくなって空気Kを熱交換室10の上側に向けて確実に噴出させることができる。
この噴出された空気Kは、図8に示すように、粒体Rに吹き込まれて粒体Rを吹き上げ、この吹き上げにより、粒体Rと空気Kとが熱交換し、粒体Rが冷却されるとともに空気Kが加熱される。このとき、粒体Rの吹き上げにより、吹き上げられた粒体R部分よりも上部に位置する粒体Rが流動して僅かに下降する。この場合、粒体Rを吹き上げた空気Kは、粒体Rの壁により熱交換室10の内部側に向けて吹き上がるので、吹き上げられた粒体Rは、落下して再び上側スライド壁15及び下側スライド壁16に至って流下していくようになるが、一部の粒体Rは、堰板19を飛び越えて再び上側スライド壁15に至り繰り返し空気Kに吹き上げられて空気Kと熱交換され、そのため、熱交換効率が向上させられる。また、通過口14を構成する側壁13の下端部13aを上側スライド壁15の先端縁15aよりも下位に位置させたので、噴射口21から噴射された空気Kにより、粒体Rは通過口14を構成する側壁13の下端部13aに受け止められて粒体Rの壁を形成することができ、そのため、この粒体Rの壁により空気流は上向きになるので、確実に上側スライド壁15の先端縁15aから当該上側スライド壁15のある熱交換室10内の上側に向けて粒体Rを吹き上げることができるとともに、粒体Rが側壁13に衝突する事態が防止され、それだけ、側壁13が摩耗しにくくなり、装置Sの摩耗耐久性を向上させることができる。
そして、最下位の熱交換室10内の粒体Rを吹き上げて通過した空気Kは、最下位の熱交換室10内の上壁11側に至り、流出口17から流出して空気送給管4を通って隣接する上位の熱交換室10の流入口24から上位の熱交換室10の空気室20内に流入する。この熱交換室10においても、最下位の熱交換室10と同様に、空気Kが噴射口21から噴射して粒体Rに吹き込まれて熱交換室10を通過し、順次上位の熱交換室10に吹き込まれていき、最上位の熱交換室10に至る。
最上位の熱交換室10で粒体Rを吹き上げて通過した空気Kは、最上位の熱交換室10内の上壁11側に至り、高温の空気Kとなって排気口17aから排気筒18を通って排気される。これによって、各熱交換室10で粒体Rが吹き上げられて粒体Rが流動化されて流動層が発生し、粒体Rが徐々に下降して排出口14bに向かっていく。
このとき、粒体排出弁42を適時に開閉し、粒体排出ホッパ41から空気Kと熱交換して冷却された粒体Rを適時に排出して取り出す。粒体排出ホッパ41から粒体Rが排出されると、粒体供給ホッパ31から適宜の量の加熱された粒体Rが粒体供給室32に供給されて熱交換部1に供給されるようになる。
この場合、空気室20は上側スライド壁15の下面15d側に設けられ、空気Kは上側スライド壁15の下面15dに沿って噴射されて上側スライド壁15の先端縁15aから熱交換室10の上側に向けて噴射されるので、従来のように空気Kが粒体層に沿って吹き上がるのではなく、空気Kが上側スライド壁15の先端縁15aを含む下面15dを覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、粒体Rが上側スライド壁15の先端縁15aを含む下面15dに衝突することがなく、そのため、上側スライド壁15の摩耗を抑制することができ、装置Sの摩耗耐久性を向上させることができる。
特に、上側スライド壁15の先端縁15aには空気Kの気流の層が生じ、この空気層により粒体Rが上側スライド壁15の先端縁15aに接触しなくなるので、この先端縁15aが確実に保護されて摩耗が防止される。その結果、上側スライド壁15の寿命が長くなることから、交換時期が長くなり、それだけ、装置Sの管理が容易になる。また、空気Kが上側スライド壁15の先端縁15aから熱交換室10の上側に向けて噴出されるので、側壁13への粒体Rの衝突も極めて少なくなり、そのため、側壁13の寿命も長くなることから、この点でも、装置Sの摩耗耐久性を向上させることができる。
また、従来のように空気Kが粒体層に沿って吹き上がって粒体Rの抵抗により空気流が不安定になるのと比較して、空気Kが上側スライド壁15の先端縁15aを含む下面15dを覆いながら粒体層を横切って吹き上がるので、空気流が安定し、そのため、安定した粒体層形態が出来るように空気Kを粒体Rに均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体Rと空気Kとの熱交換効率を向上させることができる。即ち、装置全体の圧力損失が小さくなるので、粒体Rの排出調整、空気Kの吹き込み量の調整といった運転管理が極めて容易になる。
更に、噴射口21を偏平状に形成して複数のノズル25を集合させて構成したので、より一層空気流が安定し、空気Kを粒体Rにより一層均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体Rと空気Kとの熱交換効率をより一層向上させることができる。また、ノズル25の形状を変えることで、空気Kの噴射範囲を可変させることができる。
更にまた、各熱交換室10内に堰板19を設けたことにより、粒体Rが堰板19よりも上側スライド壁15の先端縁15a側に大量に流下して堆積しにくくなり粒体Rが詰まる事態を防止でき、そのため、粒体Rの流動状態を安定させることができるとともに、噴出した空気Kの圧力損失を低減させて確実に粒体Rを吹き上げることができる。また、粒体Rの厚さを一定に保持することができるので、空気Kを粒体Rにより一層確実に均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体Rと空気Kとの熱交換効率をより一層向上させることができる。また、堰板19の上端19aを、通過口14を構成する側壁13の下端部13aと略同位に位置させたので、上位の熱交換室10から通過口14を通過して流下してきた粒体Rが堰板19で堰き止められても、通過口14を構成する側壁13の下端部13aよりも上に堆積することがなくなり、堰板19の下端19bと上側スライド壁15の上面15cとの間で形成される開口19cからの粒体Rの流下を円滑に行なわせることができる。
図9には、本発明の別の実施の形態に係る熱交換装置Sを示している。この熱交換装置Sは、空気送給管4で接続される流入口24及び流出口17の組が粒体Rの流下方向F両側に夫々設けられて構成されており(実施の形態では2組)、この組に対応して空気送給管4が設けられている(実施の形態では4本)。
この熱交換装置Sにおいては、空気送給管4で接続される流入口24及び流出口17の組を粒体Rの流下方向F両側に夫々設けているので、各熱交換室10の上壁11側に至った空気Kを滞留させることなく流出口17から流出させることができ、そのため、空気Kを空気送給管4に勢い良く流入させることができるので、空気室20の噴射口21から空気Kを勢い良く噴射させることができ、上側スライド壁15の先端縁15aにより一層確実に空気層を生じさせ、そのため、上側スライド壁15の摩耗をより一層抑制することができ、装置Sの摩耗耐久性をより一層向上させることができる。また、各熱交換室10の上壁11側に至った空気Kが滞留しないことから、より一層空気流が安定し、そのため、安定した粒体層形態が出来るように空気Kを粒体Rにより一層確実に均一に吹き込むことができ、それだけ、粒体Rと空気Kとの熱交換効率をより一層向上させることができる。
尚、上記実施の形態において、熱交換部1を、熱交換室10を5つ連設して構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、熱交換室10を幾つ連設しても良く、適宜変更して差支えない。例えば、使用する粒体Rの性質や供給時の粒体Rの温度によって、熱交換室10の数を増減させて良く、この場合、粒体Rと空気Kとの熱交換時間をコントロールすることができるので、排出口14bから排出される粒体Rの温度や排気口17aから排気される空気Kの温度をコントロールすることができる。
尚また、上記実施の形態において、粒体Rを上側スライド壁15の上面15c及び下側スライド壁16の上面16bを流下させたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、上側スライド壁15の上面15c及び下側スライド壁16の上面16bに、例えば、レンガ等の耐熱材を載置して上側スライド壁15及び下側スライド壁16を被覆し、粒体Rを耐熱材の上面を流下させるようにしても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、粒体Rをスラグ粒で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではないことは勿論である。
S 熱交換装置
R 粒体
K 空気
F 流下方向
1 熱交換部
2 ブロア
3 空気供給弁
4 空気送給管
10 熱交換室
11 上壁
12 底壁
13 側壁
14 通過口
14a 供給口
14b 排出口
15 上側スライド壁
15a 先端縁
16 下側スライド壁
17 流入口
17a 排気口
18 排気筒
19 堰板
20 空気室
21 噴射口
22 後側壁
23 側部壁
24 流入口
24a 給気口
25 ノズル
30 粒体供給部
31 粒体供給ホッパ
32 粒体供給室
33 粒体供給弁
40 粒体排出部
41 粒体排出ホッパ
42 粒体排出弁

Claims (7)

  1. 上側の供給口から供給された加熱された粒体を下側の排出口に向けて流下させるとともにブロアから供給されて下側の給気口から給気された空気を上記流下する粒体に吹き込んで該粒体と空気との熱交換を行ない該空気を上側の排気口から排気する熱交換部を備えた熱交換装置において、
    上記熱交換部を、上壁と、上面で上記粒体をスライドさせて流下させる傾斜した底壁と、該底壁の上面が臨み上記粒体が通過する通過口を該粒体の流下方向上流側及び下流側に夫々有した側壁とで囲繞された熱交換室を、上記粒体の流下方向に沿って複数連設して構成し、
    上記各熱交換室の底壁を、先端縁が上記熱交換室の中間に位置する上側スライド壁と、該上側スライド壁の下方に設けられ下端縁が隣接する下位の熱交換室の上側スライド壁の上端縁に面一に連続する下側スライド壁とで構成し、
    上記各熱交換室の上側スライド壁の下面側に、空気を上記上側スライド壁の下面に沿わせて該上側スライド壁の先端縁に向けて噴射する噴射口を有し、該噴射口から噴射した空気を該上側スライド壁の先端縁から当該上側スライド壁のある熱交換室の上側に向けて噴出させる空気室を設け、
    該空気室に空気が流入する流入口を設け、上記各熱交換室の上壁側に、上記噴射口から噴射された空気が流出する流出口を設け、上記下位の熱交換室の流出口と隣接する上位の熱交換室の流入口とを接続し該流出口から流出した空気を該流入口に送給する空気送給管を設け、
    上記最下位の熱交換室の流入口を上記給気口として構成し、上記最上位の熱交換室の流出口を上記排気口として構成し、
    上記最上位の熱交換室の上流側通過口を上記供給口として構成し、上記最下位の熱交換室の下流側通過口を上記排出口として構成したことを特徴とする熱交換装置。
  2. 上記空気室の噴射口を、上記上側スライド壁の幅方向に沿い該上側スライド壁の下面と上記下側スライド壁の上面との間隔よりも狭い間隔の偏平状に形成したことを特徴とする請求項1記載の熱交換装置。
  3. 上記噴射口を、幅方向に列設される複数のノズルの集合で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の熱交換装置。
  4. 上記上側スライド壁に相対して設けられ、上記上位の熱交換室から上記通過口を通過してきた粒体を堰き止めるとともに、上記上側スライド壁上を流下する粒体の厚さを規制する堰板を備えたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の熱交換装置。
  5. 上記堰板の上端を、上記通過口を構成する側壁の下端部と略同位に位置させたことを特徴とする請求項4記載の熱交換装置。
  6. 上記通過口を構成する側壁の下端部を、上記上側スライド壁の先端縁よりも下位に位置させたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の熱交換装置。
  7. 上記上側スライド壁の先端縁の少なくとも下側を断面弧状に形成したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の熱交換装置。
JP2009296470A 2009-12-26 2009-12-26 熱交換装置 Active JP4558838B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009296470A JP4558838B1 (ja) 2009-12-26 2009-12-26 熱交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009296470A JP4558838B1 (ja) 2009-12-26 2009-12-26 熱交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4558838B1 true JP4558838B1 (ja) 2010-10-06
JP2011137570A JP2011137570A (ja) 2011-07-14

Family

ID=43048753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009296470A Active JP4558838B1 (ja) 2009-12-26 2009-12-26 熱交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4558838B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150745A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 開発電業株式会社 熱交換装置及び発電システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017090027A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 建十 鳥居 流動床式ストーカ炉

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057885A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Kaihatsu Dengyo Kk 流動層発生方法及び流動層発生装置
JP2004337809A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Kaihatsu Dengyo Kk 洗浄集塵装置
JP2006112687A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Takada Engineering:Kk 籾がらの多段流動層燃焼法
JP2009090193A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Masayuki Kosaka 傾斜棚式流動層装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54126179U (ja) * 1978-02-21 1979-09-03
JPS6219224A (ja) * 1985-07-19 1987-01-28 Matsushita Electric Works Ltd 空気清浄機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057885A (ja) * 2002-07-26 2004-02-26 Kaihatsu Dengyo Kk 流動層発生方法及び流動層発生装置
JP2004337809A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Kaihatsu Dengyo Kk 洗浄集塵装置
JP2006112687A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Takada Engineering:Kk 籾がらの多段流動層燃焼法
JP2009090193A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Masayuki Kosaka 傾斜棚式流動層装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150745A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 開発電業株式会社 熱交換装置及び発電システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011137570A (ja) 2011-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102099130B (zh) 热钢板的冷却设备以及冷却方法
CN102215949B (zh) 循环流化床锅炉
FI104215B (fi) Menetelmä ja laite lämmön talteenottamiseksi leijukerrosreaktorissa
JP4558838B1 (ja) 熱交換装置
CN102448630A (zh) 钢板的冷却装置、热轧钢板的制造装置和制造方法
US8276528B1 (en) Pneumatic fuel distributor for solid fuel boilers
BG110761A (bg) Циркулиращ втечнен слой към дюзи за вторичен въздух в пещ
KR101792124B1 (ko) 용해로
CN111492176B (zh) 具有返料热交换器的循环流化床锅炉
KR101778655B1 (ko) 용해로용 연소 장치 및 용해로
PL200315B1 (pl) Komora spalania kotła odzysknicowego z układem doprowadzania powietrza wtórnego
JP5666261B2 (ja) 気体噴出処理装置
JP2003232513A (ja) 摺動火格子燃焼装置用火格子棒
JP2004057885A (ja) 流動層発生方法及び流動層発生装置
CN208995548U (zh) 连续式加热炉
EP3222911B1 (en) A fluidized bed heat exchanger and a corresponding incineration apparatus
EP3922938B1 (en) Vaporization device
FI119974B (fi) Leijukerrosreaktorijärjestelmä ja menetelmä sen valmistamiseksi
JP5812618B2 (ja) 溶解炉用の燃焼装置および溶解炉
JP4226524B2 (ja) ウエハシート変形防止構造
JP2017150745A (ja) 熱交換装置及び発電システム
EP3922937B1 (en) Vaporization device
JP7158560B2 (ja) 固体粒子の流れを制御する装置及び方法並びに流動床反応器
JP6642802B2 (ja) ガラス溶解炉
JPS61501509A (ja) 前処理した石炭をベ−スに粒状体として成形活性炭を製造する方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4558838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250