JP2004056995A - ハイブリッド電源システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対のキャパシタ端子(11及び12)を有する電気二重層キャパシタ(10)と、エネルギ貯蔵装置(70a)と、第1及び第2の双方向DC/DCコンバータ(30a及び30b)とを有するハイブリッド電源システムにおいて、前記電気二重層キャパシタの一対のキャパシタ端子は、前記第1の双方向DC/DCコンバータを介して負荷(60a)と接続されており、また、前記電気二重層キャパシタの一対のキャパシタ端子は、前記第2の双方向DC/DCコンバータを介して前記エネルギ貯蔵装置と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷(これは、発電機としても作用する)、エネルギ貯蔵装置、双方向DC/DC(Direct Current/Direct Current)コンバータ、ならびに電気二重層キャパシタとを備えることを特徴としたハイブリッド電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、安定した出力が出せる二次電池と大電流の充放電特性に優れた電気二重層キャパシタを組み合わせて急激な負荷の変動に対応できて、かつエネルギ回生もできるハイブリッド電源として使おうとする試みが盛んに行われている。しかし、電気二重層キャパシタと二次電池をただ単に接続しただけでは、電気二重層キャパシタに蓄えられたエネルギを取り出すことはできず、そのエネルギを取り出すためには別途に回路を設置する必要がある。
【0003】
図11は、従来のエネルギ回生機能を有する電源システムのブロック図である。図12は、図11の電源システムの回路図である。図11及び図12は、特許文献1に電気自動車用エネルギ回生装置として開示されている。
【0004】
図11及び図12において、本電源システムは、エネルギ貯蔵装置である二次電池80と電気二重層キャパシタ10の間にDC/DCコンバータ112を挿入し、通常走行時は二次電池80でモータ/インバータ90(これは、負荷として作用する)を駆動し、制動時にモータ/インバータ90(この際、これは、発電機として作用する)で生じたエネルギを電気二重層キャパシタ10にエネルギを蓄え、そのエネルギをDC/DCコンバータ112及び整流素子(ダイオード)111を介して二次電池80に充電する。このシステムにより、制動時におけるエネルギ回収効率は向上する。
【0005】
しかし、回収されたエネルギは、二次電池に戻されてから利用されるため、そのエネルギを利用する場面、例えば加速時においては、二次電池は大電流の放電を行うことで劣化を早め、また内部抵抗による損失をも生み出す。
【0006】
特許文献2には、電気二重層キャパシタの電圧をそろえる電圧平準化装置の一例が開示されている。
【0007】
特許文献3には、双方向DC−DCコンバータが開示され、特許文献4にも、同様の双方向DC−DCコンバータが双方向型昇降圧チョッパ回路として開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−253503号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2001−136660号公報
【0010】
【特許文献3】
特開2000−333445号公報
【0011】
【特許文献4】
特開2001−268900号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図11及び図12に図示された、二次電池と、電気二重層キャパシタと、発電装置としてのモータとを有する電源システムにおいて、二次電池と電気二重層キャパシタの特性を十分発揮するには、安定した電力が必要な時には二次電池から負荷に電力を供給し、大きな電力を必要とする時には電気二重層キャパシタから電力を供給するのが最も望ましい方法であり、このような高効率のエネルギマネジメントを実現するシステム構築が大きな課題になっている。
【0013】
上記内容は二次電池以外のエネルギ貯蔵装置を用いた電源システムにおいても同様で、負荷の急激な変動に対応できて、かつ安定した出力が得られる電源システムを構築する上で、エネルギ貯蔵装置と電気二重層キャパシタとのハイブリッド化は重要な課題である。
【0014】
本発明の目的は、高効率のエネルギマネジメントを実現するハイブリッド電源システムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によるハイブリッド電源システムは、以下のとおりである。
【0016】
1) 一対のキャパシタ端子(11及び12)を有する電気二重層キャパシタ(10)と、エネルギ貯蔵装置(70a)と、第1及び第2の双方向DC/DCコンバータ(30a及び30b)とを有するハイブリッド電源システムにおいて、前記電気二重層キャパシタの一対のキャパシタ端子は、前記第1の双方向DC/DCコンバータを介して負荷(60a)と接続されており、また、前記電気二重層キャパシタの一対のキャパシタ端子は、前記第2の双方向DC/DCコンバータを介して前記エネルギ貯蔵装置と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0017】
2) 上述の1)項に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記第1及び前記第2の双方向DC/DCコンバータの少なくとも一方は対称形DC/DCコンバータであり、この対称形DC/DCコンバータは、一対のインダクタ端子を有する1個のインダクタ(31)と、前記一対のインダクタ端子に、前記インダクタに対して互いに対称形となるように接続された一対のスイッチ部分(32及び33)とを有し、前記対称形DC/DCコンバータは、前記一対のスイッチ部分の一方を入力スイッチ、他方を出力スイッチとしたとき、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作し、逆に、前記一対のスイッチ部分の前記一方を出力スイッチ、前記他方を入力スイッチとしたときも、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作するものであることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0018】
3) 上述の1)項に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記負荷は発電機(90)を含んでいることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0019】
4) 上述の1)項に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記エネルギ貯蔵装置は二次電池を含んでいることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0020】
5) 上述の1)項に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記電気二重層キャパシタは、直列接続された複数個の電気二重層キャパシタ(10’)を含んでおり、前記ハイブリッド電源システムは、更に、前記複数個の電気二重層キャパシタの個々の電圧をそろえる電圧平準化装置(20)を有することを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0021】
6) 上述の1)項に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記ハイブリッド電源システムは、別のエネルギ貯蔵装置(70b)と別の双方向DC/DCコンバータ(30b’)とを更に有し、前記電気二重層キャパシタの前記一対のキャパシタ端子は、また、前記別の双方向DC/DCコンバータを介して前記別のエネルギ貯蔵装置と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0022】
7) 上述の1)項に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記ハイブリッド電源システムは、別の双方向DC/DCコンバータ(30a’)を更に有し、前記電気二重層キャパシタの前記一対のキャパシタ端子は、また、前記別の双方向DC/DCコンバータを介して別の負荷と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に述べられるように本発明のハイブリッド電源システムでは、2台の双方向DC/DCコンバータを負荷と電気二重層キャパシタ、ならびにエネルギ貯蔵装置を用いて、第1の双方向DC/DCコンバータで負荷と電気二重層キャパシタを接続し、また第2の双方向DC/DCコンバータでエネルギ貯蔵装置と該電気二重層キャパシタを接続して、負荷の変動等により大きな電流が必要になったときは電気二重層キャパシタから第1の双方向DC/DCコンバータを介して負荷にエネルギを供給してエネルギ貯蔵装置を補助し、その一方で、通常時は電気二重層キャパシタに蓄えられたエネルギを第2の双方向DC/DCコンバータを介してエネルギ貯蔵装置にエネルギを蓄えることで、エネルギの利用効率に優れたハイブリッド電源システムを提供する。
【0024】
また、本発明では、第1、第2の双方向DC/DCコンバータの少なくとも一方は対称形DC/DCコンバータであり、この対称形DC/DCコンバータは、一対のインダクタ端子を有する1個のインダクタと、前記一対のインダクタ端子に、前記インダクタに対して互いに対称形となるように接続された一対のスイッチ部分とを有し、前記対称形DC/DCコンバータは、前記一対のスイッチ部分の一方を入力スイッチ、他方を出力スイッチとしたとき、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作し、逆に、前記一対のスイッチ部分の前記一方を出力スイッチ、前記他方を入力スイッチとしたときも、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作するものである。この構成により、設計の自由度を向上させた汎用性の高いハイブリッド電源システムが得られる。
【0025】
また、本発明は、負荷を発電装置としてエネルギ回生を行う場合も、負荷から生じた電気エネルギを第1の双方向DC/DCコンバータを介して電気二重層キャパシタに回生することで、エネルギの回生率を改善し、エネルギの利用効率を向上させたハイブリッド電源システムを提供する。
【0026】
また、本発明は、さらに、エネルギ貯蔵装置として二次電池を備えることで電気二重層キャパシタに蓄えられた回生エネルギを第2の双方向DC/DCコンバータを介して二次電池に効率よく蓄えられる汎用性の高いハイブリッド電源システムを提供する。
【0027】
また、本発明は、電気二重層キャパシタを直並列に接続して使用する場合にも、低損失の電圧平準化装置を用いて電気二重層キャパシタの個々の電圧をそろえることにより電気二重層キャパシタの性能を最大限に利用できるハイブリッド電源システムを提供する。
【0028】
また、本発明は、複数個のエネルギ貯蔵装置をそれぞれ異なる双方向DC/DCコンバータを介して電気二重層キャパシタに接続することで、エネルギ貯蔵装置で蓄えようとするエネルギ量を自由に分担できるハイブリッド電源システムを提供し、複数個の負荷をそれぞれ異なる双方向DC/DCコンバータを介して電気二重層キャパシタと接続することで、利用するエネルギを自由に分配できるハイブリッド電源システムを提供する。
【0029】
以下、本発明の実施例によるハイブリッド電源システムについて、図面を参照して説明する。
【0030】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。図2は、図1に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。図1及び図2は、本発明を電気自動車のエネルギ回生システムに適用した場合を示している。
【0031】
図1及び図2において、このハイブリッド電源システムは、一対のキャパシタ端子11及び12を有する電気二重層キャパシタ10と、第1及び第2の双方向DC/DCコンバータ30a及び30bと、エネルギ貯蔵装置としての二次電池80と、負荷としてのモータ/インバータ(モータ及びインバータ)90とを有する。詳細には、電気二重層キャパシタ10の一対のキャパシタ端子11及び12は、第1の双方向DC/DCコンバータ30aを介してモータ/インバータ(負荷)90と接続されており、また、電気二重層キャパシタ10の一対のキャパシタ端子11及び12は、第2の双方向DC/DCコンバータ30bを介して二次電池(エネルギ貯蔵装置)80と接続されている。
【0032】
ここで、第1の双方向DC/DCコンバータ30aが、モータ/インバータ90の制御を行う。大電流が必要な発進時ならびに加速時には、第2の双方向DC/DCコンバータ30bが電気二重層キャパシタ10の出力電力を制御しながら、電気二重層キャパシタ10と二次電池80の両方からモータ/インバータ90に電力を供給する。
【0033】
ここで、以後、第1の双方向DC/DCコンバータ30aは、駆動用と回生用とに使用される双方向DC/DCコンバータと定義し、また、第2の双方向DC/DCコンバータ30bは、充電用と放電用に使用される双方向DC/DCコンバータと定義して説明する。
【0034】
減速時はモータ/インバータ90を発電機として使い、生じた電気エネルギは、第1の双方向DC/DCコンバータ30aで電気二重層キャパシタ10の仕様に見合った電圧にして電気二重層キャパシタ10に充電する。また、通常、走行時は、二次電池80からモータ/インバータ90にエネルギが供給される。二次電池80のエネルギが、ある程度減少した場合は、電気二重層キャパシタ10から第2の双方向DC/DCコンバータ30bを介して二次電池80に充電する。また、電気二重層キャパシタ10のエネルギが減少しているならば、二次電池80から第2の双方向DC/DCコンバータ30bを介して電気二重層キャパシタ10に足りないエネルギを供給することもできる。
【0035】
この構成によって、二次電池、キャパシタ、モータのそれぞれの電圧がどのようになっていても、任意の装置から別の任意の装置へ任意のエネルギー量を自由に移送することが可能となる。
【0036】
(実施例2)
図3を参照すると、本発明の第2の実施例によるハイブリッド電源システムは、エネルギ貯蔵装置70aと負荷60aとを含む。本ハイブリッド電源システムは、更に、電圧平準化装置20を含む。図4は、図3に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。図5は、図3及び図4に図示されたハイブリッド電源システムにおいて使用される電気二重層キャパシタ10及び電圧平準化装置20が示されている。
【0037】
図3、図4、及び図5において、電気二重層キャパシタ10は、直列及び並列接続された複数個の電気二重層キャパシタ10’を含む。電圧平準化装置20は、複数個の電気二重層キャパシタ10’の個々の電圧をそろえるためのものである。
【0038】
電気二重層キャパシタ10’を図5のように直列接続して使用する場合、各々の電気二重層キャパシタ10’は自己放電特性が異なるために充放電を繰り返すうちに徐々に電圧がばらついてきて、エネルギ密度が低くなる。従って、電気二重層キャパシタ10のエネルギ密度を維持するためには、適当な時期に電圧平準化装置20を用いて電気二重層キャパシタ10’の電圧をそろえることが必要になる。電圧平準化の方法としては、ツェナーダイオード等の定電圧素子を用いる方法や、直並列を切り替える方法、電気二重層キャパシタ間でエネルギを移送する方法(特許文献2参照)など、どのような方法を用いてもかまわない。
【0039】
(実施例3)
図6は、本発明の第3の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。このハイブリッド電源システムでは、エネルギ貯蔵装置70a及び70bは、それぞれ別々の第2の双方向DC/DCコンバータ30b及び30b’を介して電気二重層キャパシタ10に接続される。図7は、図6に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。図6及び図7において、電気二重層キャパシタ10に接続されるエネルギ貯蔵装置70a及び70bは、同一種類でもよいし、また互いに異なっていてもかまわない。エネルギ貯蔵装置の個数はいくつでもかまわない。
【0040】
(実施例4)
図8は、本発明の第4の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。このハイブリッド電源システムでは、複数の負荷60a及び60bは、それぞれ別の第1の双方向DC/DCコンバータ30a及び30a’を介して電気二重層キャパシタ10に接続される。図9は、図8に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。図8及び図9において、接続される負荷60a、60bは、同一種類でもよいし、また互いに異なっていてもかまわない。負荷の個数はいくつでもかまわない。一般に、エネルギ貯蔵装置は、二次電池に限らず、フライホイールなどの充放電ができるものならどのようなものでもかまわない。負荷も同様に、モータに限らず、どのようなものでもかまわない。
【0041】
また、図1、図2、図3、図4、図6、図7、図8、及び図9に図示されたハイブリッド電源システムにおいて双方向DC/DCコンバータの各々として、昇降圧動作を自由に制御できる双方向DC/DCコンバータである、図10に示された、対称形DC/DCコンバータを用いることができる。この対称形DC/DCコンバータは、特願2001−369532に記載されている。
【0042】
図10において、この対称形DC/DCコンバータは、一対のインダクタ端子を有する1個のインダクタ31と、一対のインダクタ端子に、インダクタ31に対して互いに対称形となるように接続された一対のスイッチ部分32及び33とを有する。この対称形DC/DCコンバータは、一対のスイッチ部分32及び33の一方を入力スイッチ、他方を出力スイッチとしたとき、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作し、逆に、一対のスイッチ部分32及び33の前記一方を出力スイッチ、前記他方を入力スイッチとしたときも、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作するものである。
【0043】
詳細には、この対称形DC/DCコンバータは、インダクタ31と、インダクタ31の一端に接続された一端を有する第1及び第2のスイッチ部35及び36と、インダクタ31の他端に接続された一端を有する第3及び第4のスイッチ部37及び38と、第1乃至第4のスイッチ部35、46、37、及び38の他端にそれぞれ接続された第1乃至第4の端子T1、T2、T3、及びT4と、第1及び第2の端子T1及びT2間及び第3及び第4の端子T3及びT4間の接続された一対のキャパシタ34とを有する。第2及び第4の端子T2及びT4は互いに接続されている。
【0044】
また、下記表1は、第1及び第2の端子T1及びT2を入力端子、第3及び第4の端子T3及びT4を出力端子にした第1の場合と、第1及び第2の端子T1及びT2を出力端子、第3及び第4の端子T3及びT4を入力端子にした第2の場合とに分けて、第1乃至第4のスイッチ部35、36、37、及び38の状態が示されている。前記第1の場合及び前記第2の場合の各々に対して、昇圧動作及び降圧動作を行わせるための第1乃至第4のスイッチ部35、36、37、及び38の状態が示されている。
【0045】
【表1】
【0046】
上記表1中で「ON」は短絡状態、「OFF」は開放状態、「SW」は、例えばPWM制御などで適当な昇圧比もしくは降圧比になるようにON−OFFを断続的に行い制御する状態、「D]は整流動作を示している。
【0047】
このように、この対称形DC/DCコンバータは、一対のスイッチ部分32及び33の一方を入力スイッチ、他方を出力スイッチとしたとき、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作し、逆に、一対のスイッチ部分32及び33の前記一方を出力スイッチ、前記他方を入力スイッチとしたときも、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作するものである。
【0048】
このような昇降圧動作を自由に制御できる双方向DC/DCコンバータであり図10に示した対称形DC/DCコンバータを用いることで、さらに効率よくエネルギを電気二重層キャパシタ10に吸収できるようになり、かつ放電時には任意の電圧でエネルギが取り出せるようになるなど、ハイブリッド電源システムの設計の自由度が向上し、汎用性も向上する。
【0049】
本発明の製品応用例として、ハイブリッド車に本発明によるハイブリッド電源システムを適用する場合を考えると、これまでモータの最大出力によって二次電池の大きさが決まってしまっていたところをモータの最大出力に必要な分を電気二重層キャパシタに負担させることができる。その結果、二次電池に要求されるエネルギは、電装品用と通常走行用のエネルギで十分なので、現行以上の性能でかつ小型化が可能になり、エネルギの利用効率だけでなく輸送効率も向上する。また、大電流の充放電は、電気二重層キャパシタが受け持つので、エネルギ貯蔵装置である二次電池の寿命が大幅に延びる。
【0050】
【発明の効果】
本発明により、従来の電源システムとほぼ同様の性能で小型、軽量、長寿命、エネルギ利用効率が高いハイブリッド電源システムを構築できる。電気自動車等の輸送機器においては、本発明によるハイブリッド電源システムを適用することで輸送効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。
【図2】図1に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。
【図4】図3に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。
【図5】図3に図示されたハイブリッド電源システムにおいて使用される電気二重層キャパシタ及び電圧平準化装置のブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。
【図7】図6に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。
【図8】本発明の第4の実施例によるハイブリッド電源システムのブロック図である。
【図9】図8に図示されたハイブリッド電源システムの回路図である。
【図10】図1、図2、図3、図4、図6、図7、図8、及び図9に図示されたハイブリッド電源システムにおいて双方向DC/DCコンバータの各々として使用され得る対称形DC/DCコンバータのブロック図である。
【図11】従来のエネルギ回生機能を有する電源システムのブロック図である。
【図12】図11に図示された電源システムの回路図である。
【符号の説明】
10 電気二重層キャパシタ
11及び12 一対のキャパシタ端子
20 電圧平準化装置
30a 第1の双方向DC/DCコンバータ
30b 第2の双方向DC/DCコンバータ
60a 負荷
70a エネルギ貯蔵装置
80 二次電池
90 モータ/インバータ
Claims (7)
- 一対のキャパシタ端子(11及び12)を有する電気二重層キャパシタ(10)と、エネルギ貯蔵装置(70a)と、第1及び第2の双方向DC/DCコンバータ(30a及び30b)とを有するハイブリッド電源システムにおいて、前記電気二重層キャパシタの一対のキャパシタ端子は、前記第1の双方向DC/DCコンバータを介して負荷(60a)と接続されており、また、前記電気二重層キャパシタの一対のキャパシタ端子は、前記第2の双方向DC/DCコンバータを介して前記エネルギ貯蔵装置と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
- 請求項1に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記第1及び前記第2の双方向DC/DCコンバータの少なくとも一方は対称形DC/DCコンバータであり、この対称形DC/DCコンバータは、一対のインダクタ端子を有する1個のインダクタ(31)と、前記一対のインダクタ端子に、前記インダクタに対して互いに対称形となるように接続された一対のスイッチ部分(32及び33)とを有し、前記対称形DC/DCコンバータは、前記一対のスイッチ部分の一方を入力スイッチ、他方を出力スイッチとしたとき、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作し、逆に、前記一対のスイッチ部分の前記一方を出力スイッチ、前記他方を入力スイッチとしたときも、昇圧コンバータおよび降圧コンバータのいずれとしても動作するものであることを特徴とするハイブリッド電源システム。
- 請求項1に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記負荷は発電機(90)を含んでいることを特徴とするハイブリッド電源システム。
- 請求項1に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記エネルギ貯蔵装置は二次電池を含んでいることを特徴とするハイブリッド電源システム。
- 請求項1に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記電気二重層キャパシタは、直列接続された複数個の電気二重層キャパシタ(10’)を含んでおり、前記ハイブリッド電源システムは、更に、前記複数個の電気二重層キャパシタの個々の電圧をそろえる電圧平準化装置(20)を有することを特徴とするハイブリッド電源システム。
- 請求項1に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記ハイブリッド電源システムは、別のエネルギ貯蔵装置(70b)と別の双方向DC/DCコンバータ(30b’)とを更に有し、前記電気二重層キャパシタの前記一対のキャパシタ端子は、また、前記別の双方向DC/DCコンバータを介して前記別のエネルギ貯蔵装置と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
- 請求項1に記載のハイブリッド電源システムにおいて、前記ハイブリッド電源システムは、別の双方向DC/DCコンバータ(30a’)を更に有し、前記電気二重層キャパシタの前記一対のキャパシタ端子は、また、前記別の双方向DC/DCコンバータを介して別の負荷と接続されていることを特徴とするハイブリッド電源システム。
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