JP2004056554A - カメラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラ本体に対して現在時刻の設定を簡単な作業で、しかも精度良く行う。
【解決手段】ユーザがリモコンユニット70における蓋部78を閉鎖位置から開放位置へ移動させ、レリーズボタン72を押下すると、リモコンユニット70は電波時計回路により計時されている現在時刻を読み取り、この現在時刻に対応する赤外線信号を赤外線出力部74から出射する。デジタルカメラ10は、リモコン受光部18に現在時刻に対応する赤外線信号が入射すると、この赤外線信号を電気的なデジタル信号に変調し、これを時刻設定信号として内部クロックへ出力する。この時刻設定信号を受けた内部クロックは、計時中の現在時刻をリセットすると共に、時刻設定信号により得られた時刻を新たな現在時刻として設定し計時を再開する。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザがリモコンユニット70における蓋部78を閉鎖位置から開放位置へ移動させ、レリーズボタン72を押下すると、リモコンユニット70は電波時計回路により計時されている現在時刻を読み取り、この現在時刻に対応する赤外線信号を赤外線出力部74から出射する。デジタルカメラ10は、リモコン受光部18に現在時刻に対応する赤外線信号が入射すると、この赤外線信号を電気的なデジタル信号に変調し、これを時刻設定信号として内部クロックへ出力する。この時刻設定信号を受けた内部クロックは、計時中の現在時刻をリセットすると共に、時刻設定信号により得られた時刻を新たな現在時刻として設定し計時を再開する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ本体を遠隔操作するための遠隔操作ユニットを有すると共に、現在時刻を計時する内部クロックを内臓したカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯型のデジタルスチルカメラ(以下、単に「デジタルカメラ」という)が普及してきている。このようなデジタルカメラには、内部クロックが設けられ、この内部クロックにより計時されている時刻情報(現在時刻)を画像データに関連付けることで、撮影画像に撮影日付または時刻を記録することができるものがある。しかし、電池交換などによって内部クロックの日付または時刻情報がリセットされた際には、現在時刻、日付等を毎回、再設定し直す必要がある。また海外旅行へカメラ装置を携帯する場合にも、カメラ装置に現地時刻を設定し直す必要がある。このような時刻設定作業は、デジタルカメラに限らず、撮影画像に日付、時刻等を記録可能なAPSカメラ等の銀塩フィルムカメラでも、電池交換等により内部クロックの日付情報がリセットされた際には行う必要がある。以下、デジタルカメラ、銀塩フィルムカメラ等を被写体の画像を記録する各種の撮像装置を総称して「カメラ装置」ということにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなカメラ装置に対して時刻設定を繰返し行うことは煩瑣である。またカメラ装置の取り扱いが不慣れなユーザにとって、時刻設定作業の手順は非常に解りづらいものであり、この時刻設定作業の手順を一旦は覚えても、長期に亘りカメラ装置に対して時刻設定を行わない場合には、時刻設定作業の手順を忘却してしまうことも多い。そこで、カメラにユーザの持つ腕時計から現在時刻を含む各種情報を赤外線等により送信するカメラシステムが提案されている(特開2000−13574号公報)。しかし、このカメラシステムではユーザがカメラと共に専用の腕時計を常に携帯する必要がある。またカメラと比較して大型のVCR(ビデオカセットレコーダ)等の電波受信機器には、受信された放送信号に含まれる時刻情報を抽出し、この時刻設定手段が前記時刻情報に従って内部時計の時刻を設定するものがある(特開平7−66785号公報)。しかし、このような大型の放送受信機器に適用される時刻設定手段をそのまま小型のカメラへ適用することは困難である。
【0004】
本発明の目的は、上記事実を考慮して、カメラ本体に対して現在時刻の設定を簡単な作業で、しかも精度良く行えるカメラ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るカメラ装置は、シャッターを作動させるためのレリーズ信号を操作信号として送信する遠隔操作ユニットと、前記遠隔操作ユニットから送信された操作信号を信号受信部により非接触で受信し、該信号受信部により受信した操作信号に従って撮像動作が制御可能とされるカメラ本体と、を有するカメラ装置であって、前記遠隔操作ユニットに、現在時刻を計時する計時手段と、外部からの時刻送信操作に応じて前記計時手段により計時された現在時刻を時刻データに変換して前記信号受信部へ送信する時刻送信手段と、を設けると共に、前記カメラ本体に、現在時刻を計時する内部クロックと、前記信号受信部により受信された前記時刻データを現在時刻に変調する復調手段と、前記復調手段により得られた現在時刻を前記内部クロックに設定する時刻修正手段と、を設けたことを特徴とする。
【0006】
上記本発明の係るカメラ装置によれば、遠隔操作ユニットに、現在時刻を計時する計時手段と、外部からの時刻送信操作に応じて計時手段により計時された現在時刻を時刻データに変換して信号受信部へ送信する時刻送信手段とを設けると共に、カメラ本体に、現在時刻を計時する内部クロックと、信号受信部により受信された時刻データを現在時刻に変調する復調手段と、復調手段により得られた現在時刻を内部クロックに設定する時刻修正手段と、を設けたことにより、ユーザ等が遠隔操作ユニットに対して所定の時刻送信操作を行えば、遠隔操作ユニットにおける計時手段により計時された現在時刻を信号受信部により受信可能な時刻データに変換し、この時刻データをカメラ本体における信号受信部に非接触で送信し、内部クロックに現在時刻を設定できるので、カメラ本体における内部クロックに対して現在時刻を簡単に設定できる。
【0007】
このとき、遠隔操作ユニットの時刻送信手段から送信される時刻データが、カメラ本体における操作信号を受信するための信号受信部により受信できるので、カメラ本体に時刻データを受信するためだけの専用の信号受信部を設ける必要がないので、カメラ装置のコスト上昇も抑制できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて詳細に説明する。
【0009】
(実施形態の構成)
図1には本発明の実施形態に係るデジタルカメラが示されている。このデジタルカメラ10は撮像動作等をユーザが遠隔操作するためのリモコンユニット70を備えている。図1(A)に示されるように、デジタルカメラ10は外郭部としてケーシング11を備えており、このケーシング11の前面側には、シャッタボタン12、レンズ14、ストロボ16、リモコンユニット70からの操作信号としての赤外線信号を受光するためのリモコン受光部18、オートフォーカス用のAF受光部20及び絞り自動制御用のAE受光部22がそれぞれ設けられている。
【0010】
一方、図1(B)に示されるように、リモコンユニット70は、遠隔操作によりデジタルカメラ10を撮像可能な状態とし、シャッタを作動させて撮像を行わせるためのレリーズボタン72及び、LED等を光源として赤外線信号を出射するための赤外線出力部74を備えている。
【0011】
図2に示されるように、リモコンユニット70は全体として肉厚プレート状に形成されており、その厚さ方向に沿って下部側にベース部76が設けられると共に、上部側に蓋部78が設けられている。蓋部78はベース部76の一端部にヒンジ80を介して連結されている。これにより、蓋部78は、図2(A)に示される閉鎖位置と図2(B)に示される開放位置との間でヒンジ80を中心として揺動可能とされている。
【0012】
ベース部76には、閉鎖位置にある蓋部78と密接する上面部に操作パネル82が設けられており、この操作パネル82には、スイッチ基板114(図4参照)及びこのスイッチ基板114に実装されたレリーズボタン72、+シフトキー86、−シフトキー88、標準時刻設定ボタン90、3個の手動時刻合わせボタン92A,92B,92C等が配置されている。またスイッチ基板114には、リモコンユニット70における蓋部78が閉鎖位置及び開放位置の何れにあるかを検出するための開閉検出スイッチ94が実装されている。
【0013】
リモコンユニット70には、図2(B)に示されるように、ヒンジ80の支軸外周側に標準電波受信用のアンテナ96が設置されている。このアンテナ96は、パイプ状のコアの外周面に導線が巻き付けられて構成されている。蓋部78には、レリーズボタン72と対向部分に円形の開口部98が穿設されており、蓋部78が閉鎖位置にあるときには、操作パネル82に配置されたレリーズボタン72は開口部98を通して先端部を蓋部78の上面部へ露出させる。
【0014】
蓋部78には、図3に示されるように、閉鎖位置にあるときに操作パネル82に密接する下面部にワールドタイム表示画面100が設けられると共に、ワールドタイム表示画面100のヒンジ80側に及び現在の年月日及び時刻を表示する時刻表示部102が設けられている。ワールドタイム表示画面100は、時刻表示部102により表示されている年月日及び時刻が世界のどの地域のものであるかを、色の異なる経度線等により表している。また操作パネル82の+シフトキー86及び−シフトキー88の何れかを押下することで、時刻表示部102により表示されている年月日及び時刻を世界における任意の地域の標準時刻に変更可能とされている。
【0015】
図4にはデジタルカメラ10の構成がブロック図により示されている。デジタルカメラ10には制御部24が設けられており、この制御部24には、駆動回路26が接続されている。駆動回路26には、レンズ14、ストロボ16、シャッタ32、絞り34、及び撮像デバイス36が接続されている。撮像デバイス36は、例えば、CCD等の撮像素子を含んで構成される。
【0016】
制御部24では、AF受光回路28により測定された被写体との距離に基づいてオートフォーカス(AF)制御値を定めて駆動回路26へ出力する。駆動回路26では、AF制御値に基づいてレンズ14を駆動させ、自動的に焦点調整を行う。ここで、AF受光回路28には、LED光源30及びAF受光部20が接続されとりり、LED光源30により赤外線を被写体へ向かって出射すると共に、被写体により反射された赤外線をAF受光部20により検出することで被写体までの距離を測定する。
【0017】
制御部24では、測光回路32により測定された測光値に基づいて露光制御値、例えば絞り値(絞りの開口量)やシャッタスピード、ストロボ16により発光させるか否か等を定めて駆動回路26へ出力する。そして、シャッタボタン12が押下されると、駆動回路26では、露光制御値に基づいてシャッタ32や絞り34、ストロボ16、撮像デバイス36を駆動させ、レンズ14を透過した被写体像を撮影する。測光回路32にはAE受光部22が接続されており、このAE受光部22に入射した光の強度を検出することで測光値を測定する。また撮像デバイス36のCCDには、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷が蓄積される。蓄積された電荷、すなわち画像信号は、アナログ信号処理部46へ出力される。
【0018】
アナログ信号処理部46では、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部48へ出力する。A/D変換部48では、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部50へ出力する。デジタル信号処理部50では、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理)を施し、画像データとしてメモリ54へ出力する。また、メモリ54に出力された画像データの画像はディスプレイ58により表示される。またデジタルカメラ10は、現在の年月日及び時刻(以下、これらを総称して「現在時刻」という。)を計時するための内部クロック60を内蔵しており、制御部24は、画像データのメモリ54への格納時に、この画像データに関連付けて現在時刻に対応する時刻データをメモリ54に格納する。これにより、ユーザの設定等に応じ画像データに基いて出力される写真画像へ時刻を記録することが可能になる。
【0019】
デジタルカメラ10では所定の操作を行うことにより撮影した画像をメモリカード等のカード型記憶媒体へ記憶させることができる。この場合、メモリ54に記憶された画像データは圧縮伸張部56へ出力され、該圧縮伸張部56において所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われる。圧縮された画像データはメモリカードドライブ20に出力され、カード型記録媒体に書き込まれる。なお、デジタルカメラ10では、カード型記録媒体に記憶された圧縮画像データを読み出すこともできる。この場合、カード型記録媒体から読み出された圧縮画像データは圧縮伸張部56へ出力され、該圧縮伸張部56において伸張処理が施される。これにより、圧縮画像から元の画像に戻される。伸張処理された画像は、ディスプレイ58に表示される。
【0020】
図4に示されるように、デジタルカメラ10にはリモコン受光回路62が設けられており、このリモコン受光回路62にはリモコン受光部18が接続されている。リモコン受光回路62は、リモコン受光部18に入射した赤外線信号を電気的なデジタル信号に変調して制御部24へ出力する。制御部24では、リモコン受光回路62から入力したデジタル信号に応じてデジタルカメラ10による撮像動動作等を制御する。
【0021】
図5にはリモコンユニット70の構成がブロック図により示されている。リモコンユニット70は、CPU、内部メモリ等からなる制御部104を備えており、この制御部104には、発光回路106、標準電波受信回路108、電波時計回路110及び操作回路112がそれぞれ接続されている。ここで、発光回路106には赤外線出力部74が接続され、標準電波受信回路108にはアンテナ96が接続され、電波時計回路110にはワールドタイム表示画面100及び時刻表示部102が接続され、操作回路112には操作パネル82におけるスイッチ基板114が接続されている。
【0022】
なお、デジタルカメラ10の各部は、電源回路64(図4)から電源が供給されて動作するが、この電源回路64は、デジタルカメラ10のメイン電源のオフ時には、サブ電源(例えば、リチウム電池)により電源が供給され、リモコンユニット70から送信される電波信号の監視のみを行う。これにより、メイン電源の消費電力を抑えることができる。
【0023】
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係るデジタルカメラの作用について説明する。
【0024】
リモコンユニット70における蓋部78が閉鎖位置にある状態で、ユーザがレリーズボタン72を押下すると、リモコンユニット70の制御部104は、操作信号として撮像信号を発光回路106へ出力する。発光回路106は操作信号をシリアル形式のパルス信号(例えば、Ir−DA形式)に変調し、このパルス信号を赤外線出力部74へ出力する。これにより、赤外線出力部74は、撮像信号に対応する赤外線信号をデジタルカメラ10のリモコン受光部18に対して出射する。
【0025】
一方、デジタルカメラ10は、リモコン受光部18にレリーズ信号に対応する赤外線信号が入射すると、この赤外線信号をリモコン受光回路62が電気的なデジタル信号に変調し、これを撮像信号として制御部24へ出力する。この撮像信号を受けた制御部24は、レリーズタイマ(図示省略)により所定のレリーズ時間(例えば、10秒)をカウント開始するとと共に、AF制御、AE制御等の撮像開始のために必要な制御を行う。この後、レリーズタイマがレリーズ時間をカウントアップすると、制御部24は、駆動回路26を介してシャッタ32を作動させて撮像を開始する。
【0026】
そして、撮像デバイス36のCCDに蓄積された電荷、すなわち画像信号がアナログ信号処理部46へ出力される。出力された画像信号は、アナログ信号処理部46で所定のアナログ信号処理施され、A/D変換部48でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、デジタル信号処理部50で所定のデジタル信号処理が施され、画像データとしてメモリ54へ出力され、その画像はディスプレイ58に表示される。
【0027】
また、ユーザがリモコンユニット70における蓋部78を閉鎖位置から開放位置へ移動させると、開閉検出スイッチ94により蓋部78が開放位置へ移動したことが検出され、開放検出信号が制御部104へ出力される。この開放検出信号を受けた制御部104は、レリーズボタン72を時刻合せのための操作ボタンに機能変更する。次いで、ユーザがレリーズボタン72を押下すると、制御部104は電波時計回路110により計時されている現在時刻を読み取り、この現在時刻を発光回路106へ出力する。発光回路106は、制御部104から入力した現在時刻をシリアル形式のパルス信号(例えば、Ir−DA形式)に変調し、このパルス信号を赤外線出力部74へ出力する。これにより、赤外線出力部74は、現在時刻に対応する赤外線信号をデジタルカメラ10のリモコン受光部18に対して出射する。
【0028】
一方、デジタルカメラ10は、リモコン受光部18に現在時刻に対応する赤外線信号が入射すると、この赤外線信号をリモコン受光回路62が電気的なデジタル信号に変調し、これを時刻設定信号として内部クロック60へ出力する。この時刻設定信号を受けた内部クロック60は、計時中の現在時刻をリセットすると共に、時刻設定信号により得られた時刻を新たな現在時刻として設定し計時を再開する。
【0029】
またリモコンユニット70の制御部104は、開閉検出スイッチ94から開放検出信号が入力すると標準電波受信回路108を作動させる。これにより、標準電波受信回路108はアンテナ96により標準時刻電波を受信し、この標準時刻電波にのせられている現在時刻(標準時刻)をデジタル信号に変調して電波時計回路110へ出力する。このデジタル信号を受けた電波時計回路110は、計時中の現在時刻をリセットした後、標準時刻を新たな現在時刻として設定し計時を再開する。なお、この電波時計回路110に対する現在時刻の再設定は、発光回路106により現在時刻に対応する赤外線信号を出力する前に行われる。
【0030】
またユーザがリモコンユニット70における標準時刻設定ボタン90を押下することによっても、制御部104は、電波時計回路110に対する現在時刻の再設定が行われるように標準電波受信回路108及び電波時計回路110を制御する。また標準電波受信回路108がアンテナ96を介して標準時刻電波を受信できない場合には、制御部104は時刻表示部102に標準時刻電波を受信できない旨を表示する。このような場合にも、ユーザは、時刻表示部102により表示されている現在時刻に狂いがあるときには、手動時刻合せボタン92A,92B,92Cに対して所定の操作を行うことにより現在時刻を何時でも修正できる。
【0031】
なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、リモコンユニット70の蓋部78が開放位置にある状態で、レリーズボタン72が押下された場合にのみ、デジタルカメラ10における内部クロック60に電波時計回路110により計時されている現在時刻(標準時刻)を設定するものとして説明したが、蓋部78を開放位置へ移動させなくても、リモコンユニット70のレリーズボタン72が押下されるつど、常に内部クロック60に電波時計回路110により標準時刻を設定するようにも良い。この場合には、レリーズボタン72が押下された後、レリーズ時間がタイムアップするまでの時間内に、発光回路106から現在時刻に対応する赤外線信号をデジタルカメラ10のリモコン受光部18に対して出射する。これにより、撮像時には内部クロック60により計時中の現在時刻を常に狂いのない標準時刻にすることできる。
【0032】
また本実施形態に係るデジタルカメラ10では、リモコンユニット70からのレリーズ信号及び時刻データを赤外線によりデジタルカメラ10におけるリモコン受光部18に送るようにしたが、これらのレリーズ信号及び時刻データを電波によりデジタルカメラ10の信号受信部へ送るように良い。また時刻データに対応する赤外線信号については、デジタルカメラ10におけるAF受光部20又はAE受光部22へ送信し、これらの受光部から制御部24に時刻データを取り込むようにしても良い。
【0033】
以上説明した本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、ユーザがリモコンユニット70における蓋部78を開放した後、レリーズボタン72を押下すれば、リモコンユニット70における電波時計回路110により計時されている現在時刻に対応する時刻データを赤外線信号に変換し、この赤外線信号をデジタルカメラ10におけるリモコン受光部18に非接触で送信し、内部クロック60に現在時刻(標準時刻)を設定できるので、デジタルカメラ10における内部クロック60に対して狂いのない標準時刻を簡単に設定できる。
【0034】
このとき、リモコンユニット70から出射される時刻データに対応する赤外線信号は、デジタルカメラ10に既に設置されているリモコン受光部18により受光できるので、デジタルカメラ10に時刻データに対応する赤外線信号を受光するためだけの専用の信号受信部を設ける必要がないので、デジタルカメラ10のコスト上昇も抑制できる。
【0035】
なお、本発明に係る構成は、デジタルカメラ10以外にもAPS、35mm等の銀塩カメラや、動画撮影が可能なデジタルビデオカメラ等にも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、発明に係るカメラ装置によれば、カメラ本体に対して現在時刻の設定を簡単な作業で、しかも精度良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラ及びリモコンユニットの構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示されるリモコンユニットの斜視図であり、(A)はリモコンユニットにおける蓋部が閉鎖位置にある状態を示し、(B)はリモコンユニットにおける蓋部が開放位置にある状態を示している。
【図3】図1に示されるリモコンユニットにおけるワールドタイム表示画面及び時刻表示部を示す正面図である。
【図4】図1に示されるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示されるリモコンユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(カメラ本体)
18 リモコン受光部(信号受信部)
60 内部クロック
70 リモコンユニット(遠隔操作ユニット)
72 レリーズボタン(兼用操作部、レリーズ操作部)
74 赤外線出力部(時刻送信手段)
76 ベース部
78 蓋部
96 アンテナ(電波時計部)
106 発光回路(時刻送信手段)
108 標準電波受信回路(電波時計部)
110 電波時計回路(電波時計部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ本体を遠隔操作するための遠隔操作ユニットを有すると共に、現在時刻を計時する内部クロックを内臓したカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯型のデジタルスチルカメラ(以下、単に「デジタルカメラ」という)が普及してきている。このようなデジタルカメラには、内部クロックが設けられ、この内部クロックにより計時されている時刻情報(現在時刻)を画像データに関連付けることで、撮影画像に撮影日付または時刻を記録することができるものがある。しかし、電池交換などによって内部クロックの日付または時刻情報がリセットされた際には、現在時刻、日付等を毎回、再設定し直す必要がある。また海外旅行へカメラ装置を携帯する場合にも、カメラ装置に現地時刻を設定し直す必要がある。このような時刻設定作業は、デジタルカメラに限らず、撮影画像に日付、時刻等を記録可能なAPSカメラ等の銀塩フィルムカメラでも、電池交換等により内部クロックの日付情報がリセットされた際には行う必要がある。以下、デジタルカメラ、銀塩フィルムカメラ等を被写体の画像を記録する各種の撮像装置を総称して「カメラ装置」ということにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなカメラ装置に対して時刻設定を繰返し行うことは煩瑣である。またカメラ装置の取り扱いが不慣れなユーザにとって、時刻設定作業の手順は非常に解りづらいものであり、この時刻設定作業の手順を一旦は覚えても、長期に亘りカメラ装置に対して時刻設定を行わない場合には、時刻設定作業の手順を忘却してしまうことも多い。そこで、カメラにユーザの持つ腕時計から現在時刻を含む各種情報を赤外線等により送信するカメラシステムが提案されている(特開2000−13574号公報)。しかし、このカメラシステムではユーザがカメラと共に専用の腕時計を常に携帯する必要がある。またカメラと比較して大型のVCR(ビデオカセットレコーダ)等の電波受信機器には、受信された放送信号に含まれる時刻情報を抽出し、この時刻設定手段が前記時刻情報に従って内部時計の時刻を設定するものがある(特開平7−66785号公報)。しかし、このような大型の放送受信機器に適用される時刻設定手段をそのまま小型のカメラへ適用することは困難である。
【0004】
本発明の目的は、上記事実を考慮して、カメラ本体に対して現在時刻の設定を簡単な作業で、しかも精度良く行えるカメラ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るカメラ装置は、シャッターを作動させるためのレリーズ信号を操作信号として送信する遠隔操作ユニットと、前記遠隔操作ユニットから送信された操作信号を信号受信部により非接触で受信し、該信号受信部により受信した操作信号に従って撮像動作が制御可能とされるカメラ本体と、を有するカメラ装置であって、前記遠隔操作ユニットに、現在時刻を計時する計時手段と、外部からの時刻送信操作に応じて前記計時手段により計時された現在時刻を時刻データに変換して前記信号受信部へ送信する時刻送信手段と、を設けると共に、前記カメラ本体に、現在時刻を計時する内部クロックと、前記信号受信部により受信された前記時刻データを現在時刻に変調する復調手段と、前記復調手段により得られた現在時刻を前記内部クロックに設定する時刻修正手段と、を設けたことを特徴とする。
【0006】
上記本発明の係るカメラ装置によれば、遠隔操作ユニットに、現在時刻を計時する計時手段と、外部からの時刻送信操作に応じて計時手段により計時された現在時刻を時刻データに変換して信号受信部へ送信する時刻送信手段とを設けると共に、カメラ本体に、現在時刻を計時する内部クロックと、信号受信部により受信された時刻データを現在時刻に変調する復調手段と、復調手段により得られた現在時刻を内部クロックに設定する時刻修正手段と、を設けたことにより、ユーザ等が遠隔操作ユニットに対して所定の時刻送信操作を行えば、遠隔操作ユニットにおける計時手段により計時された現在時刻を信号受信部により受信可能な時刻データに変換し、この時刻データをカメラ本体における信号受信部に非接触で送信し、内部クロックに現在時刻を設定できるので、カメラ本体における内部クロックに対して現在時刻を簡単に設定できる。
【0007】
このとき、遠隔操作ユニットの時刻送信手段から送信される時刻データが、カメラ本体における操作信号を受信するための信号受信部により受信できるので、カメラ本体に時刻データを受信するためだけの専用の信号受信部を設ける必要がないので、カメラ装置のコスト上昇も抑制できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて詳細に説明する。
【0009】
(実施形態の構成)
図1には本発明の実施形態に係るデジタルカメラが示されている。このデジタルカメラ10は撮像動作等をユーザが遠隔操作するためのリモコンユニット70を備えている。図1(A)に示されるように、デジタルカメラ10は外郭部としてケーシング11を備えており、このケーシング11の前面側には、シャッタボタン12、レンズ14、ストロボ16、リモコンユニット70からの操作信号としての赤外線信号を受光するためのリモコン受光部18、オートフォーカス用のAF受光部20及び絞り自動制御用のAE受光部22がそれぞれ設けられている。
【0010】
一方、図1(B)に示されるように、リモコンユニット70は、遠隔操作によりデジタルカメラ10を撮像可能な状態とし、シャッタを作動させて撮像を行わせるためのレリーズボタン72及び、LED等を光源として赤外線信号を出射するための赤外線出力部74を備えている。
【0011】
図2に示されるように、リモコンユニット70は全体として肉厚プレート状に形成されており、その厚さ方向に沿って下部側にベース部76が設けられると共に、上部側に蓋部78が設けられている。蓋部78はベース部76の一端部にヒンジ80を介して連結されている。これにより、蓋部78は、図2(A)に示される閉鎖位置と図2(B)に示される開放位置との間でヒンジ80を中心として揺動可能とされている。
【0012】
ベース部76には、閉鎖位置にある蓋部78と密接する上面部に操作パネル82が設けられており、この操作パネル82には、スイッチ基板114(図4参照)及びこのスイッチ基板114に実装されたレリーズボタン72、+シフトキー86、−シフトキー88、標準時刻設定ボタン90、3個の手動時刻合わせボタン92A,92B,92C等が配置されている。またスイッチ基板114には、リモコンユニット70における蓋部78が閉鎖位置及び開放位置の何れにあるかを検出するための開閉検出スイッチ94が実装されている。
【0013】
リモコンユニット70には、図2(B)に示されるように、ヒンジ80の支軸外周側に標準電波受信用のアンテナ96が設置されている。このアンテナ96は、パイプ状のコアの外周面に導線が巻き付けられて構成されている。蓋部78には、レリーズボタン72と対向部分に円形の開口部98が穿設されており、蓋部78が閉鎖位置にあるときには、操作パネル82に配置されたレリーズボタン72は開口部98を通して先端部を蓋部78の上面部へ露出させる。
【0014】
蓋部78には、図3に示されるように、閉鎖位置にあるときに操作パネル82に密接する下面部にワールドタイム表示画面100が設けられると共に、ワールドタイム表示画面100のヒンジ80側に及び現在の年月日及び時刻を表示する時刻表示部102が設けられている。ワールドタイム表示画面100は、時刻表示部102により表示されている年月日及び時刻が世界のどの地域のものであるかを、色の異なる経度線等により表している。また操作パネル82の+シフトキー86及び−シフトキー88の何れかを押下することで、時刻表示部102により表示されている年月日及び時刻を世界における任意の地域の標準時刻に変更可能とされている。
【0015】
図4にはデジタルカメラ10の構成がブロック図により示されている。デジタルカメラ10には制御部24が設けられており、この制御部24には、駆動回路26が接続されている。駆動回路26には、レンズ14、ストロボ16、シャッタ32、絞り34、及び撮像デバイス36が接続されている。撮像デバイス36は、例えば、CCD等の撮像素子を含んで構成される。
【0016】
制御部24では、AF受光回路28により測定された被写体との距離に基づいてオートフォーカス(AF)制御値を定めて駆動回路26へ出力する。駆動回路26では、AF制御値に基づいてレンズ14を駆動させ、自動的に焦点調整を行う。ここで、AF受光回路28には、LED光源30及びAF受光部20が接続されとりり、LED光源30により赤外線を被写体へ向かって出射すると共に、被写体により反射された赤外線をAF受光部20により検出することで被写体までの距離を測定する。
【0017】
制御部24では、測光回路32により測定された測光値に基づいて露光制御値、例えば絞り値(絞りの開口量)やシャッタスピード、ストロボ16により発光させるか否か等を定めて駆動回路26へ出力する。そして、シャッタボタン12が押下されると、駆動回路26では、露光制御値に基づいてシャッタ32や絞り34、ストロボ16、撮像デバイス36を駆動させ、レンズ14を透過した被写体像を撮影する。測光回路32にはAE受光部22が接続されており、このAE受光部22に入射した光の強度を検出することで測光値を測定する。また撮像デバイス36のCCDには、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷が蓄積される。蓄積された電荷、すなわち画像信号は、アナログ信号処理部46へ出力される。
【0018】
アナログ信号処理部46では、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部48へ出力する。A/D変換部48では、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部50へ出力する。デジタル信号処理部50では、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理)を施し、画像データとしてメモリ54へ出力する。また、メモリ54に出力された画像データの画像はディスプレイ58により表示される。またデジタルカメラ10は、現在の年月日及び時刻(以下、これらを総称して「現在時刻」という。)を計時するための内部クロック60を内蔵しており、制御部24は、画像データのメモリ54への格納時に、この画像データに関連付けて現在時刻に対応する時刻データをメモリ54に格納する。これにより、ユーザの設定等に応じ画像データに基いて出力される写真画像へ時刻を記録することが可能になる。
【0019】
デジタルカメラ10では所定の操作を行うことにより撮影した画像をメモリカード等のカード型記憶媒体へ記憶させることができる。この場合、メモリ54に記憶された画像データは圧縮伸張部56へ出力され、該圧縮伸張部56において所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われる。圧縮された画像データはメモリカードドライブ20に出力され、カード型記録媒体に書き込まれる。なお、デジタルカメラ10では、カード型記録媒体に記憶された圧縮画像データを読み出すこともできる。この場合、カード型記録媒体から読み出された圧縮画像データは圧縮伸張部56へ出力され、該圧縮伸張部56において伸張処理が施される。これにより、圧縮画像から元の画像に戻される。伸張処理された画像は、ディスプレイ58に表示される。
【0020】
図4に示されるように、デジタルカメラ10にはリモコン受光回路62が設けられており、このリモコン受光回路62にはリモコン受光部18が接続されている。リモコン受光回路62は、リモコン受光部18に入射した赤外線信号を電気的なデジタル信号に変調して制御部24へ出力する。制御部24では、リモコン受光回路62から入力したデジタル信号に応じてデジタルカメラ10による撮像動動作等を制御する。
【0021】
図5にはリモコンユニット70の構成がブロック図により示されている。リモコンユニット70は、CPU、内部メモリ等からなる制御部104を備えており、この制御部104には、発光回路106、標準電波受信回路108、電波時計回路110及び操作回路112がそれぞれ接続されている。ここで、発光回路106には赤外線出力部74が接続され、標準電波受信回路108にはアンテナ96が接続され、電波時計回路110にはワールドタイム表示画面100及び時刻表示部102が接続され、操作回路112には操作パネル82におけるスイッチ基板114が接続されている。
【0022】
なお、デジタルカメラ10の各部は、電源回路64(図4)から電源が供給されて動作するが、この電源回路64は、デジタルカメラ10のメイン電源のオフ時には、サブ電源(例えば、リチウム電池)により電源が供給され、リモコンユニット70から送信される電波信号の監視のみを行う。これにより、メイン電源の消費電力を抑えることができる。
【0023】
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係るデジタルカメラの作用について説明する。
【0024】
リモコンユニット70における蓋部78が閉鎖位置にある状態で、ユーザがレリーズボタン72を押下すると、リモコンユニット70の制御部104は、操作信号として撮像信号を発光回路106へ出力する。発光回路106は操作信号をシリアル形式のパルス信号(例えば、Ir−DA形式)に変調し、このパルス信号を赤外線出力部74へ出力する。これにより、赤外線出力部74は、撮像信号に対応する赤外線信号をデジタルカメラ10のリモコン受光部18に対して出射する。
【0025】
一方、デジタルカメラ10は、リモコン受光部18にレリーズ信号に対応する赤外線信号が入射すると、この赤外線信号をリモコン受光回路62が電気的なデジタル信号に変調し、これを撮像信号として制御部24へ出力する。この撮像信号を受けた制御部24は、レリーズタイマ(図示省略)により所定のレリーズ時間(例えば、10秒)をカウント開始するとと共に、AF制御、AE制御等の撮像開始のために必要な制御を行う。この後、レリーズタイマがレリーズ時間をカウントアップすると、制御部24は、駆動回路26を介してシャッタ32を作動させて撮像を開始する。
【0026】
そして、撮像デバイス36のCCDに蓄積された電荷、すなわち画像信号がアナログ信号処理部46へ出力される。出力された画像信号は、アナログ信号処理部46で所定のアナログ信号処理施され、A/D変換部48でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、デジタル信号処理部50で所定のデジタル信号処理が施され、画像データとしてメモリ54へ出力され、その画像はディスプレイ58に表示される。
【0027】
また、ユーザがリモコンユニット70における蓋部78を閉鎖位置から開放位置へ移動させると、開閉検出スイッチ94により蓋部78が開放位置へ移動したことが検出され、開放検出信号が制御部104へ出力される。この開放検出信号を受けた制御部104は、レリーズボタン72を時刻合せのための操作ボタンに機能変更する。次いで、ユーザがレリーズボタン72を押下すると、制御部104は電波時計回路110により計時されている現在時刻を読み取り、この現在時刻を発光回路106へ出力する。発光回路106は、制御部104から入力した現在時刻をシリアル形式のパルス信号(例えば、Ir−DA形式)に変調し、このパルス信号を赤外線出力部74へ出力する。これにより、赤外線出力部74は、現在時刻に対応する赤外線信号をデジタルカメラ10のリモコン受光部18に対して出射する。
【0028】
一方、デジタルカメラ10は、リモコン受光部18に現在時刻に対応する赤外線信号が入射すると、この赤外線信号をリモコン受光回路62が電気的なデジタル信号に変調し、これを時刻設定信号として内部クロック60へ出力する。この時刻設定信号を受けた内部クロック60は、計時中の現在時刻をリセットすると共に、時刻設定信号により得られた時刻を新たな現在時刻として設定し計時を再開する。
【0029】
またリモコンユニット70の制御部104は、開閉検出スイッチ94から開放検出信号が入力すると標準電波受信回路108を作動させる。これにより、標準電波受信回路108はアンテナ96により標準時刻電波を受信し、この標準時刻電波にのせられている現在時刻(標準時刻)をデジタル信号に変調して電波時計回路110へ出力する。このデジタル信号を受けた電波時計回路110は、計時中の現在時刻をリセットした後、標準時刻を新たな現在時刻として設定し計時を再開する。なお、この電波時計回路110に対する現在時刻の再設定は、発光回路106により現在時刻に対応する赤外線信号を出力する前に行われる。
【0030】
またユーザがリモコンユニット70における標準時刻設定ボタン90を押下することによっても、制御部104は、電波時計回路110に対する現在時刻の再設定が行われるように標準電波受信回路108及び電波時計回路110を制御する。また標準電波受信回路108がアンテナ96を介して標準時刻電波を受信できない場合には、制御部104は時刻表示部102に標準時刻電波を受信できない旨を表示する。このような場合にも、ユーザは、時刻表示部102により表示されている現在時刻に狂いがあるときには、手動時刻合せボタン92A,92B,92Cに対して所定の操作を行うことにより現在時刻を何時でも修正できる。
【0031】
なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、リモコンユニット70の蓋部78が開放位置にある状態で、レリーズボタン72が押下された場合にのみ、デジタルカメラ10における内部クロック60に電波時計回路110により計時されている現在時刻(標準時刻)を設定するものとして説明したが、蓋部78を開放位置へ移動させなくても、リモコンユニット70のレリーズボタン72が押下されるつど、常に内部クロック60に電波時計回路110により標準時刻を設定するようにも良い。この場合には、レリーズボタン72が押下された後、レリーズ時間がタイムアップするまでの時間内に、発光回路106から現在時刻に対応する赤外線信号をデジタルカメラ10のリモコン受光部18に対して出射する。これにより、撮像時には内部クロック60により計時中の現在時刻を常に狂いのない標準時刻にすることできる。
【0032】
また本実施形態に係るデジタルカメラ10では、リモコンユニット70からのレリーズ信号及び時刻データを赤外線によりデジタルカメラ10におけるリモコン受光部18に送るようにしたが、これらのレリーズ信号及び時刻データを電波によりデジタルカメラ10の信号受信部へ送るように良い。また時刻データに対応する赤外線信号については、デジタルカメラ10におけるAF受光部20又はAE受光部22へ送信し、これらの受光部から制御部24に時刻データを取り込むようにしても良い。
【0033】
以上説明した本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、ユーザがリモコンユニット70における蓋部78を開放した後、レリーズボタン72を押下すれば、リモコンユニット70における電波時計回路110により計時されている現在時刻に対応する時刻データを赤外線信号に変換し、この赤外線信号をデジタルカメラ10におけるリモコン受光部18に非接触で送信し、内部クロック60に現在時刻(標準時刻)を設定できるので、デジタルカメラ10における内部クロック60に対して狂いのない標準時刻を簡単に設定できる。
【0034】
このとき、リモコンユニット70から出射される時刻データに対応する赤外線信号は、デジタルカメラ10に既に設置されているリモコン受光部18により受光できるので、デジタルカメラ10に時刻データに対応する赤外線信号を受光するためだけの専用の信号受信部を設ける必要がないので、デジタルカメラ10のコスト上昇も抑制できる。
【0035】
なお、本発明に係る構成は、デジタルカメラ10以外にもAPS、35mm等の銀塩カメラや、動画撮影が可能なデジタルビデオカメラ等にも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、発明に係るカメラ装置によれば、カメラ本体に対して現在時刻の設定を簡単な作業で、しかも精度良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラ及びリモコンユニットの構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示されるリモコンユニットの斜視図であり、(A)はリモコンユニットにおける蓋部が閉鎖位置にある状態を示し、(B)はリモコンユニットにおける蓋部が開放位置にある状態を示している。
【図3】図1に示されるリモコンユニットにおけるワールドタイム表示画面及び時刻表示部を示す正面図である。
【図4】図1に示されるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示されるリモコンユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(カメラ本体)
18 リモコン受光部(信号受信部)
60 内部クロック
70 リモコンユニット(遠隔操作ユニット)
72 レリーズボタン(兼用操作部、レリーズ操作部)
74 赤外線出力部(時刻送信手段)
76 ベース部
78 蓋部
96 アンテナ(電波時計部)
106 発光回路(時刻送信手段)
108 標準電波受信回路(電波時計部)
110 電波時計回路(電波時計部)
Claims (4)
- シャッターを作動させるためのレリーズ信号を操作信号として送信する遠隔操作ユニットと、前記遠隔操作ユニットから送信された操作信号を信号受信部により非接触で受信し、該信号受信部により受信した操作信号に従って撮像動作が制御可能とされるカメラ本体と、を有するカメラ装置であって、
前記遠隔操作ユニットに、現在時刻を計時する計時手段と、外部からの時刻送信操作に応じて前記計時手段により計時された現在時刻を時刻データに変換して前記信号受信部へ送信する時刻送信手段と、を設けると共に、
前記カメラ本体に、現在時刻を計時する内部クロックと、前記信号受信部により受信された前記時刻データを現在時刻に変調する復調手段と、前記復調手段により得られた現在時刻を前記内部クロックに設定する時刻修正手段と、を設けたことを特徴とするカメラ装置。 - 前記遠隔操作ユニットは、開閉可能な蓋部と、前記蓋部が開放されると外部へ露出して時刻を表示する時刻表示部と、前記蓋部が閉鎖された状態では、前記信号受信部へレリーズ信号を送信させるための操作が可能となり、前記蓋部が開放された状態では、前記時刻データを前記信号受信部へ送信するための時刻送信操作が可能となる兼用操作部と、を有することを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
- 前記遠隔操作ユニットは、前記信号受信部へレリーズ信号を送信させるためのレリーズ操作部を有し、該レリーズ操作部に対する作動操作に連動して前記レリーズ信号及び前記時刻データを前記信号受信部へ送信することを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
- 前記計時手段は、標準時刻電波を受信して該標準時刻電波から得られた標準時刻により計時中の現在時刻を補正する電波時計部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ装置。
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2002
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