JP2004056152A - 薄膜の形成方法および半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

薄膜の形成方法および半導体デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 減圧プラズマCVD法で用いる気圧よりも大幅に高い気圧下でプラズマCVD装置を用いて、減圧プラズマCVD法により形成される薄膜のような良質な薄膜を形成する薄膜形成方法を提供する。
【解決手段】 SiH、NH、Hおよび希ガスの混合ガスが供給された反応容器内の圧力をほぼ大気圧に調整し、混合ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH比)を2以上20以下、かつ、混合ガス中のHの割合を5%以上(好ましくは10%以上)にした原料ガスを用いたプラズマCVD法によりSiNxの薄膜を形成する。
【選択図】 図5

Description

 本発明は、例えばa−Si形TFT液晶パネルや、DRAMおよび不揮発性メモリなどに使用される半導体素子などに用いられ、プラズマCVD法により基板表面にSiNxの薄膜を形成する薄膜形成方法および、この薄膜形成方法を含む半導体デバイスの製造方法に関する。
 半導体デバイスおよびその製造工程おいて各半導体素子に使用される半導体薄膜として、SiNX(窒化シリコン)膜がある。SiNxの薄膜は、非晶質でありながら、高い比誘電率、高い密度およびフッ酸エッチングに対する高い耐性を有している。このため、SiNxの薄膜の用途は幅広く、その薄膜は半導体デバイスおよびその製造過程において重要な働きを果たしている。SiNxの薄膜は、例えばa−Si形TFT液晶パネルのゲート絶縁膜、層間絶縁膜およびパッシベーション膜を始め、DRAMや不揮発性メモリのキャパシタ容量膜、LOCOS酸化膜の形成における酸化マスク材、パッシベーション膜およびフッ酸エッチングのマスク材など多岐にわたって用いられている。
 SiNxの薄膜を形成する方法の一つとして、減圧プラズマCVD法が挙げられる。減圧プラズマCVD法で用いられるプラズマCVD装置は、薄膜形成の反応場となる内部空間が設けられた反応容器を有する。この反応容器内には、例えば、一対の平行平板型電極が相互に平行な状態で対向するように設けられている。一方の平行平板型電極は、反応容器の外部に設けられた高周波電源に接続されており、他方の平行平板型電極は、接地されている。接地されている平行平板型電極は、薄膜を形成する基板を載置する載置板として用いられ、また、載置された基板を加熱するために加熱ヒータが設けられる場合もある。
 このようなプラズマCVD装置を用いて各種薄膜を形成する場合、薄膜の原料である原料ガスをプラズマCVD装置の反応容器に所定の量だけ注入するとともに、高周波電源により高周波電圧を平行平板型電極に印加して平行平板型電極の間に電場を形成し、形成した電場内に原料ガスを供給する。電場内に供給された原料ガスは、分解および励起が促進されてプラズマ状態となり、このプラズマが引き起こす化学反応により平行平板型電極上に載置された基板上に所望の薄膜が形成される。
 このようなプラズマCVD装置を用いた薄膜形成方法は、薄膜をより均質なものとするために減圧雰囲気下で行われている。減圧雰囲気下では、大気圧雰囲気と比較すると、ガス分子の平均自由行程がより大きくなるので、より広い空間にわたって材料ガスを均一に効率よく供給することができるとともに、プラズマCVD装置の反応容器内に設けられている電極間の距離をより大きくとることができ、より大きなプラズマ面積を有するプラズマを形成することができる。また、ガス分子の衝突回数が減ることにより薄膜形成に不要な化学反応およびガス分子の凝集を抑えることができる。しかし、ガス分子の衝突回数が低下すると、同時に薄膜形成に必要な化学反応が減って成膜速度が遅くなり、結果としてプラズマCVD装置のスループットが向上しないという問題がある。また、減圧雰囲気下でプラズマCVD装置を用いるために、減圧雰囲気下で使用可能な強度を有する反応容器および強力な排気システムが必要となり、装置コストが高くなるという問題がある。
 SiNxの薄膜を形成する方法としては、他にも熱CVD法およびRFスパッタリング法が挙げられる。しかし、熱CVD法では、基板を高温に加熱する必要があり、適用できる基板材質が限定され、RFスパッタリング法では、上述の減圧プラズマCVD法と同様、減圧雰囲気下で薄膜形成が行われるので、減圧プラズマCVD法と同様の問題を抱えている。
特開平2−115370号公報 特開平9−104985号公報
 このような状況において、最近、大気圧プラズマCVD法の実用化に向けた研究がさかんに行われている。大気圧雰囲気下でプラズマCVD法により薄膜を形成できるようになると、ガス分子の濃度が高く、ガス分子の衝突回数が高くなるために化学反応が増加して成膜速度が上昇し、その結果としてプラズマCVD装置のスループットの向上が期待される。また、減圧雰囲気下で必要とされるような強度を有する反応容器および強力な排気システムなどが必要でなくなり、装置コストが下がるので、最終商品のコストダウンも期待される。
 しかし、ガス分子の平均自由工程が小さい場合、プラズマ面積が大きいプラズマの生成が困難になるとともに、安定なグロー放電を維持するために電極間の距離を小さくする必要があり、ガスを均一的に供給することが困難になる。また、この場合、ガス分子の衝突回数が増加するために、成膜速度は向上するが、不必要な化学反応およびガス分子の凝集等の反応速度も上がるために、薄膜形成に不必要な反応副生成物の発生量が増加する等の問題が生じる。したがって、減圧プラズマCVD法で得られた先験情報である成膜条件(ガス種およびガス混合比等)を大気圧プラズマCVD法に適用しても、減圧プラズマCVD法により形成される薄膜のような良質な薄膜を形成することは容易ではない。
 一般に減圧プラズマCVD法によりSiNxの薄膜を形成する場合、原料ガスとしては、SiH、NHに加えて、N、HおよびAr等の希ガスを添加することにより良質な薄膜が形成されている。
 特開平2−115370号公報(特許文献1)には、原料ガスの希釈率(SiH/SiH+H)が0.2〜0.7である場合の減圧プラズマCVD法によってSiNxの薄膜形成方法について開示しており、Hを原料ガスに添加することによって膜中のダングリングボンドを終端し、膜中欠陥を低減させるようになっている。
 また、特開平9−104985号公報(特許文献2)には、大気圧下で、円筒型回転電極を有するプラズマCVD装置を用いた薄膜形成方法について開示しており、原料ガスに1%のHを添加することによって不要な反応副生成物の発生を抑制するようになっている。しかしながら、減圧プラズマCVD法によって形成される薄膜のような良質の薄膜を形成できるものではない。
 本発明は、このような問題を解決するものであり、減圧プラズマCVD法で用いる気圧よりも大幅に高い気圧下でプラズマCVD装置を用いて、減圧プラズマCVD法により形成されるSiNXの薄膜のような良質の薄膜を形成することができる薄膜形成方法および、この薄膜形成方法を含む半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
 本発明は、反応容器内の基板ステージ上に載置された基板上にSiNxの薄膜を形成する薄膜形成方法であって、上記反応容器内に原料ガスを供給する工程と、上記反応容器内に供給した上記原料ガスの全ガス圧が10Torr〜5気圧(ほぼ大気圧を含む)になるように調節する工程と、上記基板ステージの上方に設けられた上記電極に外部電源から電力を印加して、上記電極と上記基板ステージとの間に電場を発生させ、上記電極と上記基板ステージに載置された基板との間の原料ガスをプラズマ状態にする工程と、を包含し、上記原料ガスがSiH、NH3、H、希ガスを含み、NHのSiHに対する割合(NH/SiH比)が2以上20以下であることを特徴とする。
 本発明は、反応容器内の基板ステージ上に載置された基板上にSiNxの薄膜を形成する薄膜形成方法であって、上記反応容器内に原料ガスを供給する工程と、上記反応容器内に供給した上記原料ガスの全ガス圧が10Torr〜5気圧(ほぼ大気圧を含む)になるように調節する工程と、上記基板ステージの上方に設けられた上記電極に外部電源から電力を印加して、上記電極と上記基板ステージとの間に電場を発生させ、上記電極と上記基板ステージに載置された基板との間の原料ガスをプラズマ状態にする工程と、を包含し、上記原料ガスがSiH、NH、H、希ガスを含み、上記原料ガス中のHの割合が5%以上30%以下であることを特徴とする。また、好ましくは、上記原料ガス中のHの割合が10%以上25%以下である。
 原料ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH比)が2以上20以下としてSiNXの薄膜を形成してもよい。
 原料ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH)が4以上10以下としてSiNXの薄膜を形成してもよい。
 ほぼ大気圧を含む10Torr〜5気圧は、好ましくは、100Torr〜2気圧である。
 これにより、本発明の薄膜形成方法は、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下のプラズマCVD法を用いて、減圧プラズマCVD法により形成される薄膜のような良質なSiNxの薄膜を形成することができる。
 上記電極が、上記基板ステージに回転軸が平行になるように、上記基板ステージ上方に設けられた円筒型回転電極である。
 これにより、円筒型回転電極を有するプラズマCVD装置では、原料ガスが、円筒型回転電極の表面と原料ガスとの間の粘性により、高速回転する円筒型回転電極2の表面とともに移動して、プラズマ空間に均一に供給され得る。
 上記基板ステージが反応容器の底面に対して平行にスライド可能である。
 これにより、基板が載置された基板ステージを所定のスライド方向に所定の速度にてスライドさせることにより、基板上の所望の部分をプラズマ空間に近接させ、基板上の所望の部分にSiNxの薄膜を形成し得る。
 本発明の半導体デバイスの製造方法は、上記本発明の薄膜形成方法を製造工程の一部に用いており、そのことにより上記目的が達成される。
 このように、SiH、NH、Hおよび希ガスの混合ガスを用いた雰囲気において、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下のプラズマCVD法により形成されたSiNxの薄膜は、混合ガス中のNH3のSiHに対する割合(NH/SiH比)を2以上、または、2以上20以下にし、かつ、混合ガス中のHの割合を5%以上(好ましくは10%以上)にすることにより、Si−N結合密度や組成比、屈折率、BHFエッチングレートが減圧プラズマCVD法により形成されたSiNxの薄膜にほぼ匹敵するような膜質を有し得る。
 したがって、本発明は、ほぼ大気圧下でプラズマCVD装置を用いて、減圧プラズマCVD法により形成される薄膜のような良質な薄膜を形成する薄膜形成方法を提供することができる。このように、より良質な薄膜が製造されるので、半導体デバイスの性能も向上する。
 以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
 図1は、本発明の薄膜形成方法において使用される円筒型回転電極を有するプラズマCVD装置を示す。図1(a)は、この円筒型回転電極を用いたプラズマCVD装置の要部を説明する斜視図、図1(b)は、円筒形回転電極を用いたプラズマCVD装置の全体の構成を示す概略構成図である。
 このプラズマCVD装置は、図1(b)に示すように、薄膜形成の反応場となる内部空間が設けられた反応容器1を有しており、この反応容器1は、その内部に、反応容器1の底面に対して水平に設けられた基板ステージ4と、この基板ステージ4の上方に、回転軸3が基板ステージ4に対して平行になるように設けられた円筒型回転電極2とを有している。
 円筒型回転電極2の回転軸3には、反応容器1の外部に設けられた高周波電源7が、回転軸3の回転を阻害することなく、接続されている。基板ステージ4は、反応容器1の外部において接地されており、その内部には、基板ステージ4上に載置される基板6を加熱するための加熱ヒーター5が設けられている。
 基板ステージ4は、図1(b)に矢印Aで示すように水平方向にスライド可能に構成されているとともに、上下方向にも移動可能に構成されており、上下方向に移動することにより、上方の円筒型回転電極2との距離を適宜変更できるようになっている。また、基板ステージ4には、基板ステージ4上に載置される基板6を吸着固定するための真空チャック(図示せず)が設けられている。この真空チャック(図示せず)により、薄膜形成処理中の基板6が、基板ステージ4の移動によって載置位置からずれないように固定されている。
 反応容器1の一方の側部には、薄膜形成の原料となる原料ガスを導入するためのガス導入ライン8が設けられており、このガス導入ライン8は、原料ガスボンベ等(図示せず)に接続されている。反応容器1の他方の側部には、反応容器1内のガスを排出するためのガス排気ライン9と、薄膜形成中に反応容器1内に発生する粉体を除去するための循環ライン10とが設けられている。ガス排気ライン9は、反応器1内のガス(図示せず)を吸引するためのポンプ(図示せず)に接続されている。循環ライン10は、ガス排気ライン9の途中から分岐して、反応容器1内と連通しており、循環ライン10には、粉体除去フィルタ11および循環ポンプ12が、ガス排気ライン9側からこの順に設けられている。
 この循環ライン10では、循環ポンプ12を駆動させて、反応容器1内の反応ガスを吸引して、薄膜形成中に発生する粉体を反応ガスとともに循環させて、粉体除去フィルタ11にて捕獲するようになっており、これにより、基板6上に形成される薄膜中に粉体が取り込まれることを防止している。
  このような構成の円筒型回転電極を用いたプラズマCVD装置によって基板6上に薄膜を形成する場合、まず、ガス排気ライン9によって反応容器1内を十分に排気した後、ガス導入ライン8から原料ガスを反応容器1内に導入し、全ガス圧を所望の圧力に設定する。この場合のガス圧は、ほぼ大気圧100Torr〜2気圧が好適な範囲である。原料ガスを反応容器1内に導入した後、循環ライン10に設けられた循環ポンプ12を始動させる。その後、所定の成膜条件(円筒型回転電極2の回転速度、円筒型回転電極2と基板ステージ4上に載置された基板6との間隔、基板ステージ4のスライド速度の水平方向成分およびスライド方向、基板ステージ4内に設けられた加熱ヒーター5の設定温度等)を設定した後、反応容器1の外部に設けられた高周波電源7から高周波電力を回転軸3を介して円筒型回転電極2に印加する。この高周波電力が円筒型回転電極2に印加されると、円筒型回転電極2と基板ステージ4との間に電場が生じる。円筒型回転電極2が所定の回転速度で回転すると、円筒型回転電極2の表面上の原料ガスが、円筒型回転電極2の表面と原料ガスとの間の粘性により、円筒型回転電極2と基板6との間に均一的に供給される。円筒型回転電極2と基板ステージ4との間に形成された電場は、円筒型回転電極2と基板6との間に供給された原料ガスを分解および励起させることによってプラズマ状態にして、円筒型回転電極2と基板6との間にプラズマ空間13が形成され、これにより基板6のプラズマ空間13に近接する部分の表面上に薄膜が形成される。さらに、基板6が載置された基板ステージ4を所定のスライド方向に所定の速度にてスライドさせることにより、基板6上の所望の部分をプラズマ空間13に近接させ、基板6上に均質な薄膜を形成する。
 円筒型回転電極2を有するプラズマCVD装置では、原料ガスが、円筒型回転電極2の表面と原料ガスとの間の粘性により、高速回転する円筒型回転電極2の表面とともに移動して、プラズマ空間13に均一に供給される。その結果、大気圧下で薄膜形成を行う場合であっても、薄膜形成を高速化できるとともに、形成される薄膜の品質を向上させることができる。また、円筒型回転電極2を有するプラズマCVD装置では、円筒型回転電極2と基板ステージ4上の基板6との間隔を小さくできるため、原料ガスの利用効率を高めることができる。また、円筒型回転電極2を有するプラズマCVD装置では、円筒型回転電極2の高速回転に基づく自己冷却作用により、円筒型回転電極2の表面を十分に冷却することができるために、円筒型回転電極2に大きな電力を与えることができ、原料ガスの化学反応をより促進して、薄膜の成膜速度および薄膜の均質性を大幅に向上させることができる。
 以下、図1に示された円筒型回転電極を有するプラズマCVD装置により、SiH、NH、H、希ガスの混合ガスを用いた大気圧雰囲気においてSiNxの薄膜を形成する場合に、良質なSiNxの薄膜を形成することができる最適な成膜条件を決定するための実験結果を説明する。SiNxの薄膜の膜質評価の指標としては、Si−N結合密度を採用する。
 Si−N結合密度は、SiNxの薄膜の膜質評価の重要な指標である。SiNxの薄膜は、Si−N結合密度が低くなると、比誘電率およびBHFによるエッチング耐性が低くなり、絶縁膜または保護膜としては不適切になる。したがって、SiNxの薄膜を形成する場合、Si−N結合密度が大きいSiNxの薄膜が得られるような成膜条件を設定する必要がある。
 また、Si−H結合密度およびN−H結合密度が高くなると、比誘電率およびBHFによるエッチング耐性が低くなり、絶縁膜または保護膜としては不適切になる。したがって、Si−H結合密度およびN−H結合密度の和である膜中水素量が小さいSiNxの薄膜が得られるような成膜条件を設定する必要がある。
 以下に、Si−N結合の平均結合密度および膜中水素量の算出方法を説明する。
 図2は、図1の円筒型回転電極を有するプラズマCVD装置を用いて、静止状態である基板6上に形成されたSiNxの薄膜の断面図である。このSiNxの薄膜の断面形状15は、円筒型回転電極2の回転方向14と逆方向側に膜厚ピークを有する横方向に非対称な形状である。Si−N結合の平均結合密度は、このようなSiNxの薄膜の複数箇所の赤外線吸収係数を計測し、その赤外線吸収係数からSi−N結合密度Niを導き、次式に示されるようにSi−N結合の平均結合密度を算出する。
Si−N結合の平均結合密度=Σ(Ni・ti)/Σti
Ni:計測位置iにおけるSi−N結合の結合密度
ti:計測位置iにおける膜厚
さらに、膜中水素量は、Si−N結合の平均結合密度と同様の方法でSi−H結合の平均結合密度およびN−H結合の平均結合密度を算出し、両者を加算することにより求められる。
 図3(a)および図3(b)は、SiNxの薄膜を形成するNH/SiH比の最適範囲を決定するための実験結果を示す図である。図3(a)では、縦軸がSi−N結合の平均結合密度を示し、横軸がNH/SiH比を示し、図3(b)では、縦軸が膜中水素量を示し、横軸がNH3/SiH比を示す。
 図3(a)および図3(b)に示されたSiNxの薄膜は、表1に示す成膜条件1下で形成された。
 (成膜条件1)
Figure 2004056152
 Si−N結合の平均結合密度は、図3(a)に示されるように、NH/SiH比の範囲が2〜20の間で大きい。また、膜中水素量は、図3(b)に示されるように、NH/SiH比が20以上になると増加する。したがって、SiNxの薄膜を形成するNH/SiH比の最適範囲は、2〜20の範囲とみなすことができる。さらに好適には、NH/SiH比の最適範囲は、図3(a)のグラフにおけるSi−N結合密度の極大点近傍、かつ、図3(b)のグラフにおける膜中水素量の極小点近傍である4〜10の範囲に決定される。
 図4(a)および図4(b)は、SiNxの薄膜を形成するH濃度の最適範囲を決定するための実験結果を示す図である。図4(a)では、縦軸がSi−N結合の平均結合密度を示し、横軸がH濃度を示し、図4(b)では、縦軸が膜中水素量を示し、横軸がH濃度を示す。
 図4(a)および図4(b)に示されたSiNxの薄膜は、表2に示す成膜条件2下で形成された。
 (成膜条件2)
Figure 2004056152
 Si−N結合の平均結合密度は、図4(a)に示されるように、H濃度の範囲が10%以上で増加する。また、膜中水素量は、図4(b)に示されるように、H濃度が10%以上になると減少する。したがって、SiNxの薄膜を形成するH濃度は10%以上30%以下(好ましくは25%)であることが望まれる。
 ただし、H濃度を大きくするとプラズマの生成および安定維持のため、大きな投入電力を必要とし、これは消費電力の増大を意味する。エネルギーの効率的利用と形成される膜の品質とのバランスを考慮する場合、H濃度を5%程度まで引き下げても、H濃度10%以上における膜質と比較すればやや劣るものの、十分にその効果を発揮しうるので、H濃度範囲として5%以上であることが望ましい。
 このように、原料ガス全体におけるH濃度の割合が大きくなり、活性なH原子がプラズマ中に大量に存在する場合、雰囲気においてはSiHやNHの分解を促進し、膜表面においてはSi−H結合やN−H結合のH結合を分断して、SiとNとの結合に寄与していると考えられ、さらには、SiH4同士が結びつき、凝集することを抑制する効果もある。
 図5(a)〜図5(c)は、ほぼ大気圧の雰囲気下のプラズマCVD法により形成されたSiNxの薄膜の膜質評価図である。図5(a)では、縦軸がN/Si比を示し、横軸がSi−N結合の平均結合密度を示し、図5(b)では、縦軸が屈折率を示し、横軸がSi−N結合の平均結合密度を示し、図5(c)では、縦軸がBHFエッチングレートを示し、横軸がSi−N結合の平均結合密度を示す。
 図5(a)〜図5(c)に示されたA、BおよびCは、表3に示す成膜条件3下で形成されたSiNxの薄膜であるサンプルA、サンプルBおよびサンプルCをそれぞれ示しており、図5中のRefは、減圧プラズマCVD法により形成したSiNxの薄膜を示している。
 (成膜条件3)
Figure 2004056152
 表3に示されるように、サンプルAの成膜条件を基準とすると、サンプルBのNH3/SiH比は、サンプルAのNH/SiH比の1/2倍である10であり、サンプルCのH濃度は、サンプルAのH濃度の20倍である20%である。なお、サンプルCの投入電力密度は、サンプルAの投入電力密度100W/cmと比較すると、250W/cmと大きいが、これは、H濃度の増分に応じて投入電力密度を最適化したためである。
 NH/SiH比を1/2倍したサンプルBは、サンプルAと比較すると、Si−N結合密度が増加し、組成比(N/Si)、屈折率およびBHFエッチングレートのいずれも減圧プラズマCVD法で形成した膜に近い膜質を有する。したがって、実験1により決定されたようにNH3/SiH比を最適化することにより、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下のプラズマCVD法により形成された膜の膜質を減圧プラズマCVD法により形成した膜の膜質に均質にまで向上させることが可能になる。
 H濃度を20倍にしたサンプルCは、サンプルAと比較すると、Si−N結合密度が増加し、組成比(N/Si)、屈折率およびBHFエッチングレートのいずれも減圧プラズマCVD法で形成した膜にきわめて近い膜質を有する。また、サンプルCは、サンプルBと比較すると、減圧プラズマCVD法により形成した膜にほぼ等しい数値を有し、H濃度の最適化が、膜形成についてNH/SiH比の最適化よりも効果的であることがわかる。したがって、実験2により決定されたようにH濃度を最適化することにより、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下のプラズマCVD法により形成された膜の膜質を減圧プラズマCVD法により形成したSiNxの薄膜とほぼ同等にすることができる。
 したがって、本発明の薄膜形成方法を用いて得られたSiNxの薄膜は、a−Si形TFT液晶パネルのゲート絶縁膜、層間絶縁膜およびパッシベーション膜を始め、DRAMや不揮発性メモリのキャパシタ容量膜、LOCOS酸化膜の形成における酸化マスク材、パッシベーション膜およびフッ酸エッチングのマスク材など多岐にわたって用いることができる。
 また、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下のプラズマCVD法により形成されたサンプルAおよびサンプルBの成膜速度は、約80nm/sであり、サンプルCの成膜速度は、約160nm/sであり、H濃度の増加により成膜速度が上昇され得ることが示された。また、成膜速度が3nm/sである減圧プラズマCVD法と比較すると、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下のプラズマCVD法は高速処理が可能であることが示された。
 したがって、本発明の薄膜形成方法は、Hを含む原料ガスを用いることによって、ほぼ大気圧の圧力雰囲気下でのプラズマCVD法の成膜速度をより上昇させ得る。
 また、本発明の薄膜形成方法における希ガスとして、He、Ne、Ar、Kr、Xeの中の1種、あるいは複数種を用いることができる。
 次に、上記本実施形態の薄膜形成方法を製造工程の一部に用いたTFT(薄膜トランジスタ)の製造方法について説明する。
 図6は、本発明の半導体ディバイスの製造方法により製造された半導体ディバイスとしてのTFTの断面図である。
 図6において、TFT20は、基板上のゲート電極21上にゲート絶縁膜としてSiNxの薄膜22を形成する。この薄膜22を上記本実施形態の薄膜形成方法により形成する。その上に、アモルファスシリコン膜23、アモルファスシリコン(n+)膜24を形成し、更にその上にドレイン電極25およびソース電極26を形成する。これにより、逆スタガー構造のTFTが製造される。以上のようにして、より良質な薄膜が製造されるので、半導体デバイスの性能も向上する。
 以上により、本実施形態によれば、SiH、NH、Hおよび希ガスの混合ガスが供給された反応容器内の圧力を、減圧プラズマCVD法で用いる気圧よりも大幅に高い気圧(10Torr〜5気圧、好ましくは100Torr〜2気圧)下に調整し、混合ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH比)を2以上20以下、かつ、混合ガス中のHの割合を5%以上(好ましくは10%以上)30%以下(好ましくは25%以下)にした原料ガスを用いたプラズマCVD法によりSiNxの薄膜を形成する。このようにして、減圧プラズマCVD法で用いる気圧よりも大幅に高い気圧下でプラズマCVD装置を用いて、減圧プラズマCVD法により形成される薄膜のような良質な薄膜を形成することができる。
 なお、本発明の薄膜形成方法は、特に大気圧雰囲気において最もその効果を発揮するものであるが、100Torr〜2気圧を好適な圧力範囲とし、適用可能な圧力範囲は明瞭に規定できるものではないが、例えば10Torr〜5気圧とする。減圧プラズマCVD法では内部気圧0.1〜数Torr程度である。これに比べて10Torrであっても、減圧プラズマCVD法で用いる気圧よりも大幅に高い気圧である。
 例えばa−Si形TFT液晶パネルや、DRAMおよび不揮発性メモリなどに使用される半導体素子などに用いられ、プラズマCVD法により基板表面にSiNxの薄膜を形成する薄膜形成方法および、この薄膜形成方法を含む半導体デバイスの製造方法の分野において、減圧プラズマCVD法で用いる気圧よりも大幅に高い気圧下でプラズマCVD装置を用いて、減圧プラズマCVD法により形成される薄膜のような良質な薄膜を形成することができる。
(a)は、円筒型回転電極を用いたプラズマCVD装置の概略構成の要部を説明する斜視図、(b)は、円筒型回転電極を用いたプラズマCVD装置の概略構成の全体の構成を示す概略図である。 図2は、円筒型回転電極を用いたプラズマCVD装置を用いて、基板を静止状態にして得られた膜の断面形状を示し、各計測位置における結合密度と膜厚から平均結合密度を算出する方法を説明する図である。 (a)および(b)は、成膜条件1下で行われた実験結果を示し、(a)は、Si−N結合の平均結合密度とNH/SiH比との関係を表す図であり、(b)膜中水素量(Si−H結合密度とN−H結合密度の和)とNH/SiH比との関係を表す図である。 (a)および(b)は、成膜条件2下で行われた実験結果を示し、(a)は、Si−N結合の平均結合密度とH濃度との関係を表す図であり、(b)は、膜中水素量(Si−H結合密度とN−H結合密度の和)とH濃度との関係を表す図である。 (a)、(b)および(c)は、本発明の実施形態により形成された薄膜の特性を示しており、(a)は、Si−N結合密度と組成比(N/Si)との関係を表す図であり、(b)は、Si−N結合密度と屈折率との関係を表す図であり、(c)は、Si−N結合密度とBHFエッチングレートとの関係を表す図である。 本発明の半導体ディバイスの製造方法により製造された半導体ディバイスとしてのTFTの断面図である。
符号の説明
 2 円筒型回転電極
 4 基板ステージ
 6 基板
 13 プラズマ空間
 20 TFT(半導体デバイス)
 21 ゲート電極
 22 SiNxの薄膜(ゲート絶縁膜)
 23 アモルファスシリコン膜
 24 アモルファスシリコン(n+)膜
 25 ドレイン電極
 26 ソース電極

Claims (10)

  1.  反応容器内の基板ステージ上に載置された基板上にSiNxの薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
     該反応容器内に原料ガスを供給する工程と、
     該反応容器内に供給した該原料ガスの全ガス圧が10Torr〜5気圧になるように調節する工程と、
     該基板ステージの上方に設けられた電極に電力を印加して、該電極と該基板ステージとの間に電場を発生させ、該電極と該基板ステージに載置された基板との間の原料ガスをプラズマ状態にする工程と、
    を包含し、
     該原料ガスがSiH、NH、H、希ガスを含み、NHのSiHに対する割合(NH/SiH比)が2以上20以下であることを特徴とする、薄膜形成方法。
  2.  前記原料ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH比)が4以上10以下である、請求項1に記載の薄膜形成方法。
  3.  反応容器内の基板ステージ上に載置された基板上にSiNxの薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
     該反応容器内に原料ガスを供給する工程と、
     該反応容器内に供給した該原料ガスの全ガス圧が10Torr〜5気圧になるように調節する工程と、
     該基板ステージの上方に設けられた電極に電力を印加して、該電極と該基板ステージとの間に電場を発生させ、該電極と該基板ステージに載置された基板との間の原料ガスをプラズマ状態にする工程と、
    を包含し、
    該原料ガスがSiH、NH、H、希ガスを含み、該原料ガス中のHの割合が5%以上30%以下であることを特徴とする、薄膜形成方法。
  4.  前記原料ガス中のHの割合は10%以上25%以下である、請求項3に記載の薄膜の形成方法。
  5.  前記原料ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH比)が2以上20以下である、請求項3に記載の薄膜の形成方法。
  6.  前記原料ガス中のNHのSiHに対する割合(NH/SiH比)が4以上10以下である、請求項3に記載の薄膜形成方法。
  7.  前記電極が、前記基板ステージに回転軸が平行になるように、該基板ステージ上方に設けられた円筒型回転電極である、請求項1または3に記載の薄膜形成方法。
  8.  前記基板ステージが反応容器の底面に対して平行にスライド可能である、請求項1または3に記載の薄膜形成方法。
  9.  前記10Torr〜5気圧は100Torr〜2気圧である、請求項1または3に記載の薄膜形成方法。
  10.  請求項1〜9の何れかに記載の薄膜形成方法を製造工程の一部に用いた半導体デバイスの製造方法。
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