JP2004055995A - Cmp装置、cmp研磨方法、半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

Cmp装置、cmp研磨方法、半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー窓の透明膜の透明度が低下しても研磨終点を正確に検出できるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】CMP研磨方法であって、発光素子32によって発せられたレーザー光34を、レーザー窓30の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓30の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子32から発するレーザー光34の強度を高く設定し、その設定において発光素子32によってレーザー光34を発することにより、被研磨基板14の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板14の研磨を終了させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法関する。特には、レーザー窓の透明膜の透明度が低下しても研磨終点を正確に検出できるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3(a)は、従来の研磨終点検出装置を備えたCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置の概略を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す3b−3b線に沿った断面図である。
【0003】
CMP装置は円盤形状のターンテーブル111を有しており、このターンテーブル111の下面には回転軸(図示せず)を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。ターンテーブル111の上面上には研磨クロス113が載置されている。ターンテーブル111の下方には発光素子123及び受光素子(図示せず)が配置されている。ターンテーブル111及び研磨クロス113にはレーザー窓(穴)120が設けられており、このレーザー窓120には樹脂製の透明膜(図示せず)が設置されている。
【0004】
ターンテーブル111が矢印のように回転して発光素子123の上方にレーザー窓120が位置した時、発光素子123により発せられたレーザー光がレーザー窓120及び透明膜を通してターンテーブル111の上方に送られるようになっている。発光素子123、受光素子及びレーザー窓120等により研磨終点検出装置を構成している。
【0005】
ターンテーブル111の上方にはウエハ保持手段としてのウエハ吸着ヘッド117が配置されており、このウエハ吸着ヘッド117の上部には回転軸118を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。研磨時にはウエハ吸着ヘッド117が発光素子123の上方に位置するようになっている。また、ターンテーブル111の上方にはスラリー(図示せず)を吐出するノズル(図示せず)が配置されている。
【0006】
ターンテーブル111の上方にはコンディショナ124が設けられており、このコンディショナ124はアーム125によって支持されている。また、コンディショナ124は、複数枚のウエハを研磨した後又はウエハを研磨しながら、研磨クロス113の表面を調整するものである。
【0007】
上記CMP装置において被研磨基板としてのウエハを研磨する場合、まず、ウエハ保持手段117の下部にウエハ115の裏面を真空吸着する。そして、回転モータによってターンテーブル111を図3(a)に示す矢印の方向に回転させ、ノズルからスラリーを吐出し、そのスラリーを研磨クロス113の中央付近に滴下する。次に、回転モータによってウエハ保持手段117を矢印の方向に回転させ、ウエハ115の表面(研磨面)を研磨クロス113に押圧する。このようにしてウエハ115を研磨しながら発光素子123によって発せられたレーザー光を、レーザー窓120を通してウエハ115の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓120を通して受光素子により受光する。この受光した光の反射率(反射光の強弱)を検知し、ウエハ115の研磨終点を検出する。この研磨終点時にウエハの研磨を終了させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のCMP装置では、研磨終点を検出する際にレーザー光がレーザー窓120を通るため、そのレーザー窓に設置された樹脂製の透明膜の状態(即ち透明膜の透明度)によって反射光の強弱が影響を受けてウエハ表面の反射率がばらついてしまう。つまり、透明膜の透明度が低下すると、レーザー窓120を通してウエハ115の研磨面に照射する光の強度と、その研磨面で反射した光を、レーザー窓120を通して受光素子により受光する光の強度が低い透明度の透明膜によって弱められるので、この受光した光の反射率を正確に検知することができなくなる。それにより、ウエハ115の研磨終点を正確に検出することができないことがある。
【0009】
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、レーザー窓の透明膜の透明度が低下しても研磨終点を正確に検出できるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るCMP装置は、被研磨基板の研磨終点を検出する研磨終点検出機構を備えたCMP装置であって、
研磨クロスを載置するターンテーブルと、
このターンテーブルの上方に配置され、被研磨基板を保持する基板保持手段と、
ターンテーブル及び研磨クロスに設けられたレーザー窓と、
このレーザー窓に配置された透明膜と、
レーザー窓の下方に配置され、被研磨基板の研磨面に終点検出用のレーザー光を照射する発光素子と、
上記レーザー窓の下方に配置され、上記発光素子により上記研磨面に照射された光の反射光を受光する受光素子と、
ターンテーブルの上方に研磨クロスと非接触で配置され、レーザー光の反射率の基準となる基準器と、
を具備し、
上記発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定することを特徴とする。
【0011】
上記CMP装置によれば、複数枚の被研磨基板を研磨していくにつれてレーザー窓の透明膜の透明度が低下しても、その透明度の低下を補正することができる。つまり、基準器の表面で反射した光が透明膜を通って受光素子により受光した光の強度を測定し、その光の強度とあらかじめ測定しておいた初期強度とを比較し、初期強度より低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定する。これにより、透明膜の透明度の低下を補正することができる。従って、レーザー窓に設置された透明膜の状態(即ち透明膜の透明度)が変化しても正確に研磨終点を検出することが可能となる。
【0012】
また、本発明に係るCMP装置においては、上記発光素子及び受光素子を基準器及び基板保持手段それぞれの下方に移動させる駆動機構をさらに含むことも可能である。
【0013】
本発明に係る半導体装置は、請求項1又は2に記載のCMP装置を用いて研磨する工程を経て製造されたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項1又は2に記載のCMP装置を用いて研磨する工程を経て半導体装置を製造することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るCMP研磨方法は、被研磨基板の研磨終点を検出する研磨終点検出機構を備えたCMP装置を用いて研磨するCMP研磨方法であって、
発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、
その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定し、
その設定において発光素子によってレーザー光を発し、その発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して被研磨基板の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光を検知して被研磨基板の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板の研磨を終了させることを特徴とする。
【0016】
本発明に係るCMP研磨方法は、請求項1に記載のCMP装置を用いて研磨するCMP研磨方法であって、
基板保持手段によって被研磨基板を保持し、
ターンテーブルを回転させ、
スラリーを研磨クロスの中央付近に滴下させ、
基板保持手段で保持された被研磨基板を研磨クロスに押圧して研磨を開始し、発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、
その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定し、
その設定において発光素子によってレーザー光を発し、その発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して被研磨基板の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光を検知して被研磨基板の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板の研磨を終了させることを特徴とする。
【0017】
本発明に係るCMP研磨方法は、請求項2に記載のCMP装置を用いて研磨するCMP研磨方法であって、
基板保持手段によって被研磨基板を保持し、
ターンテーブルを回転させ、
スラリーを研磨クロスの中央付近に滴下させ、
基板保持手段で保持された被研磨基板を研磨クロスに押圧して研磨を開始し、
発光素子及び受光素子を駆動機構により基準器の下方に移動させ、
発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、
その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定し、
発光素子及び受光素子を駆動機構により被研磨基板の下方に移動させ、
上記設定において発光素子によってレーザー光を発し、その発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して被研磨基板の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光を検知して被研磨基板の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板の研磨を終了させることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る半導体装置は、請求項5〜7のうちいずれか1項記載のCMP研磨方法により研磨する工程を経て製造されたことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項5〜7のうちいずれか1項記載のCMP研磨方法により研磨する工程を経て半導体装置を製造することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるCMP装置の一部の構成を示す断面図である。図2は、図1に示すCMP装置の概略構成を示す平面図である。
【0021】
図1に示すように、CMP装置10は円盤形状のターンテーブル11を有しており、このターンテーブル11の下面にはターンテーブル中心軸24に沿って回転軸(図示せず)が設けられており、この回転軸を介して回転モータ(図示せず)が配置されている。ターンテーブル11の上面上には研磨クロス13が載置されている。この研磨クロス13は、裏張り層20と、その上に形成されたカバー層22と、から構成されている。
【0022】
ターンテーブル11の上方にはウエハ保持手段としてのウエハ吸着ヘッド17が配置されている。このウエハ吸着ヘッド17の上部には吸着ヘッド中心軸26に沿った回転軸18が配置されており、この回転軸18には回転モータ(図示せず)が配置されている。ウエハ吸着ヘッド17は、平行移動アーム28を備えた移動手段により矢印の方向に移動可能に構成されている。また、ターンテーブル11の上方にはスラリー(図示せず)を吐出するノズル(図示せず)が配置されている。
【0023】
ターンテーブル11及び研磨クロス18にはレーザー窓(穴)30が設けられており、このレーザー窓30には樹脂製の透明膜(図示せず)が設置されている。レーザー窓30は、ウエハ吸着ヘッド17の平行移動的な動きに関係なく、ターンテーブル11が回転している時間の一部の間、ウエハ吸着ヘッド17によって保持されるウエハ14から見えるように位置している。
【0024】
ターンテーブル11の下方には発光素子32及び受光素子(図示せず)が配置されている。ターンテーブル11が矢印のように回転して発光素子32の上方にレーザー窓30が位置した時、発光素子32により発せられたレーザー光がレーザー窓30及び透明膜を通してターンテーブル11の上方に送られるようになっている。発光素子32、受光素子及びレーザー窓30等により研磨終点検出装置を構成している。
【0025】
発光素子32としては、種々のものを用いることが可能であり、受光素子としては、ウエハ研磨面から反射した光を受け、その光の波長、強度などを観測できるものであれば種々のものを用いることが可能である。例えば、発光素子32及び受光素子としては、光学式膜厚検出アレイを用いることが好ましいが、それ以外の素子を用いても良く、ダイオードを複数並べたような光学式検出器を用いることも可能である。
【0026】
光学式膜厚検出アレイの具体的な構造は、ウエハの直径方向へ並べた白色光源(単波長でも可)と、おなじように並べたCCDアレイを有し、光源からウエハ表面へ光を照射し、そこから反射した光をCCDアレイで検出する構成になっている。また、ダイオードからなる光学式検出器の具体的な構成は、ウエハの直径方向へ並べた発光ダイオードと、おなじように並べた反射光を検知するフォトトランジスタを有し、光源からウエハ表面へ光を照射し、そこから反射した光をCCDアレイで検出する構成からなる。
【0027】
研磨クロス13の上方には基準器41が設置されている。この基準器41はウエハ吸着ヘッド17と逆側に配置されており、図2に示すように、基準器41とウエハ吸着ヘッド17は研磨クロス13の中心に対して互いに対象の位置に配置されている。また、基準器41とは、反射率の基準とするものである。基準器41は研磨クロスとは非接触の状態で設置されており、基準器41の表面は研磨されないため、基準器の表面の反射率は変化しないようになっている。
【0028】
前記発光素子32及び受光素子は、図1に示すようにターンテーブル11の下方を図示せぬ駆動手段によって矢印のように移動可能に構成されている。それにより、発光素子32及び受光素子は基準器41の下方に移動することができる。また、レーザー窓30は基準器41の下方を通るようになっている。従って、発光素子32を基準器41の下方に位置させ、ターンテーブル11が矢印のように回転して発光素子32の上方に基準器41が位置した時、発光素子32により発せられたレーザー光がレーザー窓30及び透明膜を通してターンテーブル11の上方に送られ、そのレーザー光が基準器41に照射されるようになっている。そして、基準器41によってレーザー光が反射され、その反射光がレーザー窓30を通って受光素子で受光され、基準器の表面の反射率を基準とするようになっている。
【0029】
CMP装置10には制御部(図示せず)が設けられており、この制御部によってウエハ吸着ヘッド17、発光素子32、受光素子及びターンテーブル11の回転速度などの後述するような動きを制御するようになっている。
【0030】
上記CMP装置において被研磨基板としてのウエハ14を研磨する場合、まず、ウエハ吸着ヘッド17の下部にウエハ14の裏面を真空吸着する。そして、回転モータによってターンテーブル11を図1に示す矢印の方向に回転させ、ノズルからスラリーを吐出し、そのスラリーを研磨クロス13の中央付近に滴下する。次に、回転モータによってウエハ吸着ヘッド17を矢印の方向に回転させ、ウエハ14の表面(研磨面)を研磨クロス13に押圧し、さらにウエハ吸着ヘッド17によってウエハ14の裏面からエアーにて所定荷重(例えば2.0〜5.0PSI)をかけて押圧する。このようにしてウエハ14の研磨を開始する。
【0031】
次いで、発光素子32及び受光素子を基準器41の下方に移動させ、発光素子32によって発せられたレーザー光を、レーザー窓30を通して基準器41の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓30を通して受光素子により受光する。この受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器41の反射光の強度(初期強度)とを比較する。
【0032】
次いで、その初期強度に対して受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子32から発するレーザー光の強度を高く設定する。そして、発光素子32及び受光素子をウエハ14の下方に移動させ、発光素子32によって発せられたレーザー光34を、レーザー窓30を通してウエハ14の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓30を通して受光素子により受光する。この受光した光の反射率を検知してウエハ14の研磨終点を検出する。この研磨終点時にウエハの研磨を終了させる。
【0033】
上記実施の形態によれば、複数枚のウエハを研磨していくにつれてレーザー窓30の透明膜の透明度が低下しても、その透明度の低下を補正することができる。つまり、基準器41の表面で反射した光が透明膜を通って受光素子により受光した光の強度を測定し、その光の強度とあらかじめ測定しておいた初期強度とを比較し、初期強度より低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定する。これにより、透明膜の透明度の低下を補正することができる。従って、レーザー窓に設置された樹脂製の透明膜の状態(即ち透明膜の透明度)が変化しても正確に研磨終点を検出することが可能となる。
【0034】
また、本実施の形態では、透明膜の透明度が低下した場合だけではなく、発光素子32が劣化してレーザー光34の出力が低下した場合でも、その出力低下を補正することができ、結果的に、正確に研磨終点を検出することが可能となる。
【0035】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態における基準器41の材質は、特に限定されるものではなく、レーザー光の反射率の基準となるものであれば、種々の材質を用いることも可能である。
【0036】
また、上記実施の形態では、CMP装置、CMP研磨方法について説明しているが、本発明はこれらに限定されるものではなく、前記CMP研磨方法により研磨する工程を経て製造された半導体装置として実施することも可能であり、更に、前記CMP研磨方法により研磨する工程を経て半導体装置を製造する半導体装置の製造方法として実施することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、レーザー窓の透明膜の透明度が低下しても研磨終点を正確に検出できるCMP装置、CMP研磨方法、半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるCMP装置の一部の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すCMP装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】(a)は、従来の研磨終点検出装置を備えたCMP装置の概略を示す平面図であり、(b)は、(a)に示す3b−3b線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…CMP装置         11,111…ターンテーブル
13,113…研磨クロス     14,115…ウエハ
17,117…ウエハ吸着ヘッド  18,118…回転軸
20…裏張り層          22…カバー層
24…ターンテーブル中心軸    26…吸着ヘッド中心軸
28…平行移動アーム       30,120…レーザー窓
32,123…発光素子      34…レーザー光
41…基準器          124…コンディショナ
125…アーム

Claims (9)

  1. 被研磨基板の研磨終点を検出する研磨終点検出機構を備えたCMP装置であって、
    研磨クロスを載置するターンテーブルと、
    このターンテーブルの上方に配置され、被研磨基板を保持する基板保持手段と、
    ターンテーブル及び研磨クロスに設けられたレーザー窓と、
    このレーザー窓に配置された透明膜と、
    レーザー窓の下方に配置され、被研磨基板の研磨面に終点検出用のレーザー光を照射する発光素子と、
    上記レーザー窓の下方に配置され、上記発光素子により上記研磨面に照射された光の反射光を受光する受光素子と、
    ターンテーブルの上方に研磨クロスと非接触で配置され、レーザー光の反射率の基準となる基準器と、
    を具備し、
    上記発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定することを特徴とするCMP装置。
  2. 上記発光素子及び受光素子を基準器及び基板保持手段それぞれの下方に移動させる駆動機構をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のCMP装置。
  3. 請求項1又は2に記載のCMP装置を用いて研磨する工程を経て製造されたことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1又は2に記載のCMP装置を用いて研磨する工程を経て半導体装置を製造することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 被研磨基板の研磨終点を検出する研磨終点検出機構を備えたCMP装置を用いて研磨するCMP研磨方法であって、
    発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、
    その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定し、
    その設定において発光素子によってレーザー光を発し、その発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して被研磨基板の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光を検知して被研磨基板の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板の研磨を終了させることを特徴とするCMP研磨方法。
  6. 請求項1に記載のCMP装置を用いて研磨するCMP研磨方法であって、
    基板保持手段によって被研磨基板を保持し、
    ターンテーブルを回転させ、
    スラリーを研磨クロスの中央付近に滴下させ、
    基板保持手段で保持された被研磨基板を研磨クロスに押圧して研磨を開始し、発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、
    その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定し、
    その設定において発光素子によってレーザー光を発し、その発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して被研磨基板の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光を検知して被研磨基板の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板の研磨を終了させることを特徴とするCMP研磨方法。
  7. 請求項2に記載のCMP装置を用いて研磨するCMP研磨方法であって、
    基板保持手段によって被研磨基板を保持し、
    ターンテーブルを回転させ、
    スラリーを研磨クロスの中央付近に滴下させ、
    基板保持手段で保持された被研磨基板を研磨クロスに押圧して研磨を開始し、
    発光素子及び受光素子を駆動機構により基準器の下方に移動させ、
    発光素子によって発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して基準器の表面に照射し、その表面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光の強度と、あらかじめレーザー窓の透明膜の透明度が低下する前に測定しておいた基準器の反射光の初期強度とを比較し、
    その初期強度に対して前記受光した光の強度が低下している場合は、その低下した比率だけ発光素子から発するレーザー光の強度を高く設定し、
    発光素子及び受光素子を駆動機構により被研磨基板の下方に移動させ、
    上記設定において発光素子によってレーザー光を発し、その発せられたレーザー光を、レーザー窓の透明膜を通して被研磨基板の研磨面に照射し、その研磨面で反射した光を、レーザー窓の透明膜を通して受光素子により受光し、その受光した光を検知して被研磨基板の研磨終点を検出し、この研磨終点時に被研磨基板の研磨を終了させることを特徴とするCMP研磨方法。
  8. 請求項5〜7のうちいずれか1項記載のCMP研磨方法により研磨する工程を経て製造されたことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項5〜7のうちいずれか1項記載のCMP研磨方法により研磨する工程を経て半導体装置を製造することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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