JP2004055490A - 薄型電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】セルの監視又は制御用配線の簡素化を図る。
【解決手段】正極端子104と負極端子105とが電池外装の外周部の対向する端縁から導出する薄型電池10が複数並設され、これら薄型電池の正極端子又は負極端子の一方と他の薄型電池の同極端子とが一対のバスバー20,22により電気的に並列接続され、これら薄型電池及びバスバー対からなるサブアッセンブリ…が複数積層されて電気的に直列接続されるとともにこれが筐体内に収容された薄型電池モジュール1であって、バスバー対の一方極側のバスバー20の端部は、薄型電池を制御する電池制御基板が設けられる位置まで延在し、直接接続される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、薄型二次電池を複数組み合わせて構成された薄型電池モジュールに関し、特に電池モジュールを監視および制御する電池制御基板が装着可能な薄型電池モジュールに関する。
【0002】
【背景技術】
二次電池(セル)を複数組み合わせた電池モジュールには、当該各二次電池の電圧検出や温度検出あるいは制御などといった、電池モジュールを監視および制御するための電池制御基板(セルコントローラ)が設けられる。この電池制御基板は、電池モジュールを収容する筐体の上部などの位置に、別体で構成されたケースに収容された状態で取り付けられ、各二次電池と電池制御基板との間に、セル電圧検出線、電池温度検出線および制御線を配線した構成となっている(たとえば特開平10−246112号公報参照)。
【0003】
しかしながら、上述したような従来の電池モジュールでは、セル数が増加するにつれて、電池モジュール内を取り廻す配線数が多くなるため、それだけ製造作業が面倒になるといった問題があった。
【0004】
【発明の開示】
本発明は、セルの監視又は制御用配線の簡素化を図ることを目的とする。
【0005】
本発明によれば、正極端子と負極端子とが電池外装の外周部の対向する端縁から導出する薄型電池が複数並設され、これら薄型電池それぞれの正極端子又は負極端子の一方の同極端子同士が一対のバスバーにより電気的に並列接続され、これら薄型電池及びバスバー対からなるサブアッセンブリが複数積層されて電気的に直列接続されるとともにこれが筐体内に収容された薄型電池モジュールであって、前記バスバー対の一方極側のバスバーの端部には、前記薄型電池を制御する電池制御基板が接続される薄型電池モジュールが提供される。
【0006】
本発明では、薄型電池を接続してモジュール化するバスバーをセルの監視又は制御用配線に利用する。すなわち、複数の薄型電池を並列接続したバスバーの端部を延在させ、これを電池制御基板の接続部に接続することで、この部分の電圧や温度を検出したり、あるいはこの部分を制御することができる。これにより、別途設けるべき配線が不要となるので、セル数を増やしても電池モジュール内を取り廻す配線が皆無となり、製造作業性が著しく向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
まず図10を参照して本発明の実施形態に係る薄型電池について説明する。図10(A)は本発明の実施形態に係る薄型電池の全体を示す平面図、図10(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。図10は一つの薄型電池(単位電池、セルとも言う。)を示し、この薄型電池10を複数組み合わせることにより所望の電圧、容量の電池モジュール(組電池とも言う。)が構成される。
【0009】
本例の薄型電池10はリチウム系の薄型二次電池であり、2枚の正極板101と、5枚のセパレータ102と、2枚の負極板103と、正極端子104と、負極端子105と、上部電池外装106と、下部電池外装107と、特に図示しない電解質とから構成されている。このうちの正極板101,セパレータ102,負極板103および電解質を特に発電要素109と称する。
【0010】
なお、正極板101,セパレータ102,負極板103の枚数には何ら限定されず、1枚の正極板101,3枚のセパレータ102,1枚の負極板104でも発電要素109を構成することができる。必要に応じて正極板、負極板およびセパレータの枚数を選択して構成することができる。
【0011】
発電要素109を構成する正極板101は、金属酸化物などの正極活物質に、カーボンブラックなどの導電材と、ポリ四フッ化エンチレンの水性ディスパージョンなどの接着剤とを、重量比でたとえば100:3:10の割合で混合したものを、正極側集電体としてのアルミニウム箔などの金属箔の両面に塗着、乾燥させ、圧延したのち所定の大きさに切断したものである。なお、上記のポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョンの混合比率は、その固形分である。
【0012】
正極活物質としては、例えばニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、コバルト酸リチウム(LiCoO)などのリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物を挙げることができる。
【0013】
発電要素109を構成する負極板103は、例えば非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、または黒鉛などのように、正極活物質のリチウムイオンを吸蔵および放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンをたとえば固形分比100:5で混合し、乾燥させたのち粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これに、アクリル樹脂エマルジョンなどの結着剤をたとえば重量比100:5で混合し、この混合物を、負極側集電体としてのニッケル箔或いは銅箔などの金属箔の両面に塗着、乾燥させ、圧延したのち所定の大きさに切断したものである。
【0014】
特に負極活物質として非晶質炭素や難黒鉛化炭素を用いると、充放電時における電位の平坦特性に乏しく放電量にともなって出力電圧も低下するので、通信機器や事務機器の電源には不向きであるが、電気自動車等の電源として用いると急激な出力低下がないので有利である。
【0015】
また、発電要素109のセパレータ102は、上述した正極板101と負極板103との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えてもよい。セパレータ102は、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン等から構成される、厚さが25μm〜50μmの微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって膜の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
【0016】
なお、本発明に係るセパレータ102は、ポリオレフィンなどの単層膜にのみ限られず、ポリプロピレン層をポリエチレン層でサンドイッチした三層構造や、ポリオレフィン微多孔膜と有機不織布などを積層したものも用いることができる。セパレータ102を複層化することで、過電流の防止機能、電解質保持機能およびセパレータの形状維持(剛性向上)機能などの諸機能を付与することができる。また、セパレータ102の代わりにゲル電解質又は真性ポリマー電解質等を用いることもできる。
【0017】
以上の発電要素109は、上から正極板101と負極板103とが交互に、且つ当該正極板101と負極板102との間にセパレータ102が位置するような順序で積層され、さらに、その最上部及び最下部にセパレータ102が一枚ずつ積層されている。そして、2枚の正極板101のそれぞれは、正極側集電部104aを介して、金属箔製の正極端子104に接続される一方で、2枚の負極板103は、負極側集電部105aを介して、同じく金属箔製の負極端子105に接続されている。なお、正極端子104も負極端子105も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正極端子104としてはアルミニウムやアルミニウム合金などを挙げることができ、負極端子105としてはニッケル、銅またはステンレスなどを挙げることができる。また、本例の正極側集電部104aも負極側集電部105aの何れも、正極板104および負極板105の集電体を構成するアルミニウム箔やニッケル箔、銅箔を延長して構成されているが、別途の材料や部品により当該集電部104a,105aを構成することもできる。
【0018】
発電要素109は、上部電池外装106及び下部電池外装107により封止されている。これら上部電池外装106および下部電池外装107は、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂フィルムや、アルミニウムなどの金属箔の両面をポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂でラミネートした、樹脂−金属薄膜ラミネート材など、柔軟性を有する材料で形成されている。特に、電池外装106,107の内面を構成する樹脂フィルムを、電解質に対する耐薬品性に優れ、外周縁のヒートシール性にも優れた、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂等により構成するとともに、中間にたとえばアルミニウム箔やステンレス箔などの可撓性及び強度に優れた金属箔を介在させ、電池外装106,107の外面を構成する樹脂フィルムを、電気絶縁性に優れたたとえばポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等で構成することができる。
【0019】
そして、これらの上部電池外装106及び下部電池外装107によって、上述した発電要素109、正極側集電部104a、正極端子104の一部、負極側集電部105aおよび負極端子105の一部を包み込み、当該電池外装106、107により形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入したのち、上部電池外装106及び下部電池外装107の外周縁を熱融着などの方法により封止する。
【0020】
有機液体溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)などのエステル系溶媒を挙げることができるが、本発明の有機液体溶媒はこれにのみ限定されることなく、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他を混合、調合した有機液体溶媒も用いることができる。
【0021】
同図に示されるように、封止された電池外装106、107の一方の端部から、正極端子104が導出するが、正極端子104の厚さ分だけ上部電池外装106と下部電池外装107との接合部に隙間が生じるので、薄型電池10内の封止性を維持するために、当該正極端子104と電池外装106、107とが接触する部分に、ポリエチレンやポリプロピレンから構成されたシールフィルムを熱融着などの方法により介在させることもできる。
【0022】
同様に、封止された電池外装106、107の他方の端部からは、負極端子105が導出するが、ここにも正極端子104側と同様に、当該負極端子105と電池外装106、107とが接触する部分にシールフィルムを介在させることもできる。なお、正極端子104および負極端子105の何れにおいても、シールフィルムは電池外装106,107を構成する樹脂と同系統の樹脂から構成することが熱融着性の点から望ましい。
【0023】
以上の薄型電池10の外観を図2及び図3に示す。本実施形態では、この薄型電池10を図1の等価回路図に示すように接続して電池モジュール1とするが、その具体的構造を、図4乃至図8を参照しながら説明する。
【0024】
まず図4に示すように、4つの薄型電池10を並列に接続する。すなわち、4つの薄型電池10それぞれの正極端子104を一つの第1のバスバー20に接続するとともに、それぞれの負極端子105を一つの第2のバスバー22に接続する。正極端子104と第1のバスバー20との接続および負極端子105と第2のバスバー22との接続は電気的に接続されればその具体的手段は限定されないが、たとえば溶接等により行うことができる。
【0025】
ここで、第1のバスバー20及び第2のバスバー22は何れも導電性を有する銅、ニッケル、ステンレスなどの材料で構成され、4つの薄型電池10を並設したときに4つの正極端子104及び負極端子105が接続できる長さとされている。
【0026】
また、第1のバスバー20は平板状とされているのに対し、第2のバスバー22は中央部に鉛直下向きの凸状部22a(見方を変えれば凹状部)が形成されている。この第2のバスバー22の凸状部22aの鉛直下向きの距離L1は、図5に示すようにサブアッセンブリ1aに他のサブアッセンブリ1bを積層した際に、当該他のサブアッセンブリ1bの第1のバスバー20に当該サブアッセンブリ1aの第2のバスバー22に形成された凸状部22aが十分に接触できるような距離である。なお、本例では正極側のバスバー20を平板状とし、負極側のバスバー22に鉛直下向きの凸状部22aを形成したが、これを逆にして負極側のバスバー22を平板状とし、正極側のバスバー20に鉛直下向きの凸状部22aを形成しても良い。また、凸状部22aは鉛直下向きでなくとも鉛直上向きに形成してもよい。
【0027】
これに対して第1のバスバー20の一方の端部20aは、第2のバスバー22の端部よりも長く延在するように形成され、ここに第1の段部20bと第2の段部20cとが形成されている。
【0028】
第1の段部20bは、図5に示す電池モジュール1を図6に示す筐体30内に収容したときに、この筐体30の一面30aの内面に当接して、当該第1の段部30bより先端の突出長さを規定するものである。すなわち、図8は筐体30の一面30aに形成された貫通孔30bに第1のバスバー20の端部20aを挿入した状態を示すが、第1のバスバー20の端部20aを貫通孔30bに挿入して第1の段部20bを一面30aの内面に当接させる。これにより、筐体30の一面30aと第2の段部20cとの距離L2が一定となるので、後述する電池制御基板40を取り付けたときの取付誤差が小さくなる。
【0029】
第1のバスバー20の端部20aの先端には第2の段部20cが形成されている。この第2の段部20cは、図6に示すように電池モジュール1を筐体30内に収容したときに一面30aの貫通孔30bから外部へ露出し、かつ図8に示すように電池制御基板40のランド41(本発明の接続部に相当する。)の一方に当接する。なお、第2の段部20cより先端はランド41の貫通孔42に挿入され、ここでハンダ付けなどが施される。これら第1の段部20b及び第2段部20cを第1のバスバー20の端部20aに形成することで、電池制御基板40を取り付けたときの当該電池制御基板40と筐体30の一面30aとの距離が一定となり、取付誤差が抑制できるとともに、別途スペーサーなどの部品が不要となる。
【0030】
図4に戻り、4つの薄型電池10の正極端子104及び負極端子105に第1のバスバー20と第2のバスバー22とを並列接続して構成されたサブアッセンブリ1a,1b…,1kを同図に示すように積層する。このとき、サブアッセンブリ1a,1b…,1kが互いに直列接続されるように積層する。同図に示す2つのサブアッセンブリ1a,1bでいえば、上側のサブアッセンブリ1aの第2のバスバー22の凸状部22aが、下側のサブアッセンブリ1bの第1のバスバー20の上面に接するように積層する。なお、下側のサブアッセンブリ1bの第2のバスバー22の凸状部22aはさらにその下側に位置するサブアッセンブリ(不図示)の第1のバスバー20の上面に接するように積層する。
【0031】
以上のようにして12のサブアッセンブリ1a,1b…,1kを積層して直列に接続した状態を図5に示す。この電池モジュール1では、4つの薄型電池10を並列接続するのに用いる第1のバスバー20を電圧検出線に共用する。すなわち、図5に示す積層された状態の電池モジュール1を図6に示すように筐体30に収容し、第1のバスバー20の端部20aを筐体30の一面30aの貫通孔30bから外部へ露出させる。そして、図7に示すように露出した端部20aを電池制御基板40の対応するランド41の貫通孔42に挿入し、図8に示すようにハンダ付けで固定する。
【0032】
電池制御基板40は、絶縁性基板に所定のパターンが形成されたもので電池モジュール1の電圧を検出して制御を実行するためのマイクロコンピュータ43なども実装されている。本例では、絶縁性基板に12個のランド41が形成され、各ランド41のそれぞれがマイクロコンピュータ43の所定の端子に電気的に接続されるようにパターニングされている。
【0033】
ちなみに、4つの薄型電池10から構成されるサブアッセンブリ1a,1b…の各電圧を検出するためには、図1の等価回路図に示すように11個のサブアッセンブリの正極端子104からの電圧信号と、最も端に位置するサブアッセンブリの負極端子からの電圧信号が必要とされるので、図5に示す電池モジュール1の最下層のサブアッセンブリ1kにおいては、正極端子104を接続するバスバーも負極端子105を接続するバスバーの何れも第1のバスバー20により構成されている。
【0034】
また、図5に示すように積層されて構成された電池モジュール1においては、最上層のサブアッセンブリ1aの正極端子104を接続する第1のバスバー20と、最下層のサブアッセンブリ1kの負極端子105を接続する第1のバスバー20(図5では奥に位置する第1のバスバー)とが、モータや発電機などの負荷に接続されることになる。このため、電池モジュール1を図6に示す筐体30に収容する際には、これら2つの正極端子と負極端子とのそれぞれを筐体30の外部に露出する端子31に接続する。なお、同図では正極側のみを示し、負極側端子は筐体の向こう面の下方に設けられている。なお、図6において32は電池制御基板40を保護するためのカバーである。
【0035】
また、第1のバスバー20の端部20aを電池制御基板40のランド41に接続する方法は図7及び図8に示すハンダ付けにのみ限定されず種々の方法が採用可能である。その一例として図9に示すようなコネクタ44を介して接続してもよい。同図に示すコネクタ44は、絶縁性ケース441に4本のリード脚442が設けられ、各リード脚442は電池制御基板40のランド41に形成された4つの貫通孔45に挿入される。この4本のリード脚442の基部443は弾性を有する接点とされ、ここに第1のバスバー20の端部20aの先端を挿入して挟持する。この端部20aの先端とコネクタ44とランド41とをハンダ付け等によりさらに固定してもよいが、リード脚442の基部443の弾性を適当に大きくするとともに、4本のリード脚442とランド41の貫通孔45とのはめあいを適切に設定すればハンダ付け等による固定を省略又は固定箇所を間引きすることもでき、組立作業性が向上する。
【0036】
以上説明したように、本実施形態の電池モジュール1では、サブアッセンブリ1a,1b…,1kの電圧を検出するに際し、第1のバスバー20を共用し、これをダイレクトに電池制御基板40に接続するように構成しているので、従来のような信号配線が不要となり、信号配線の取り廻し作業や信号配線のレイアウトが著しく簡素化される。こうした効果は電池モジュール1を構成する電池10が増加すればするほど顕著となる。
【0037】
また、従来のような信号配線を用いると信号配線の長さの不均一やばらつき、或いは接続部分の接点損失によって、信号電圧が降下したりばらついたりして検出信号の精度に問題があったが、本実施形態の電池モジュールでは第1のバスバー20の長さが均一で、しかも接続部分も1カ所であることから、検出信号の精度が著しく向上する。
【0038】
さらに、従来のものでは、比較的高電圧の検出信号を送る電圧検出配線が、低電圧信号を送る温度検出線や制御線に磁場や電界の影響を与え、これが温度検出信号や制御信号に悪影響を与えるおそれもあったが、本実施形態の電池モジュール1では電圧検出線として第1のバスバー20そのものを共用しているので、こうした影響はなくなる。
【0039】
また、電池モジュール1を車両に搭載すると、走行時の振動などによる干渉や断線対策のために追加部品等が必要とされるが、本実施形態の電池モジュール1では電圧検出線として第1のバスバー20そのものを共用しているので、こうした対策が不要となる。
【0040】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0041】
上述した実施形態では、電圧検出に第1のバスバーを共用したが電池温度の検出や電池の制御のためにバスバーを共用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電池モジュールを示す等価回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係る薄型電池を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る薄型電池を示す側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電池モジュールのサブアッセンブリを示す斜視図である。
【図5】図4に示すサブアッセンブリを組み立てた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電池モジュールを示す一部分解斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係るバスバーの端部と電池制御基板の接続部との接続要領を説明するための斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係るバスバーの端部と電池制御基板の接続部との接続構造の一例を示す三面図である。
【図9】本発明の実施形態に係るバスバーの端部と電池制御基板の接続部との接続構造の他の例を示す三面図である。
【図10】(A)は本発明の実施形態に係る薄型電池の全体を示す平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…電池モジュール
1a,1b…,1k…サブアッセンブリ
10…薄型電池
101…正極板
102…セパレータ
103…負極板
104…正極端子
104a…正極側集電部
105…負極端子
106…上部電池外装
107…下部電池外装
109…発電要素
20…第1のバスバー
20a…端部
20b…第1の段部
20c…第2の段部
22…第2のバスバー
22a…凸状部
30…筐体
40…電池制御基板
41…ランド
42…貫通孔
43…マイクロコンピュータ

Claims (7)

  1. 正極端子と負極端子とが電池外装の外周部の対向する端縁から導出する薄型電池が複数並設され、これら薄型電池それぞれの正極端子又は負極端子の一方の同極端子同士が一対のバスバーにより電気的に並列接続され、これら薄型電池及びバスバー対からなるサブアッセンブリが複数積層されて電気的に直列接続されるとともにこれが筐体内に収容された薄型電池モジュールであって、
    前記バスバー対の一方極側のバスバーの端部には、前記薄型電池を制御する電池制御基板が接続される薄型電池モジュール。
  2. 前記一方極側のバスバーの端部は、前記電池制御基板の接続部に直接接続される請求項1記載の薄型電池モジュール。
  3. 前記電池制御基板の接続部は、当該接続部に接続されたバスバーの電位を検出する手段を構成する請求項2記載の薄型電池モジュール。
  4. 前記一方極側のバスバーの端部は、前記電池制御基板の接続部にハンダにより直接接続される請求項2又は3記載の薄型電池モジュール。
  5. 前記一方極側のバスバーの端部は、前記電池制御基板の接続部にコネクタを介して直接接続される請求項2又は3記載の薄型電池モジュール。
  6. 前記一方極側のバスバーの端部は前記筐体外に露出し、筐体の前記バスバーが露出した面に前記電池制御基板が設けられる請求項1乃至5の何れかに記載の薄型電池モジュール。
  7. 前記一方極側のバスバーの端部に、前記電池制御基板を前記筐体の面から離間させる段部が形成された請求項6記載の薄型電池モジュール。
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