JP2004055427A - 燃料電池用ガスケットのプレート一体方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出圧によるゴムバリの発生や型締めによるプレートの変形を防止することができ、接着剤塗布工程を省略することができ、しかも十分な一体化強度を確保することができる燃料電池用ガスケットのプレート一体方法を提供する。
【解決手段】燃料電池用のガスケット5をプレート1に一体化する方法であって、金属板よりなるプレート1に溝2加工を施すとともに溝2の底部に貫通穴3を設け、溝2を設けたプレート1の片面1aにディスペンサーを用いて液状ゴム4を塗布し硬化させてガスケット5となす。このガスケット5は一部のゴム7が貫通穴3を通過してプレート1の裏面1b側で硬化することにより抜け止め部8を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の構成要素をなす燃料電池用ガスケットに係り、特に燃料電池用ガスケットのプレート一体方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、燃料電池用ガスケットをセパレータ等のプレートに一体化する方法として、金属板よりなるプレートに貫通穴を設け、このプレートに射出成形にてガスケットを一体成形する方法(特開平11−179755号公報または特開平11−309747号公報参照)や、金属板よりなるプレートの表面にディスペンサーを用いてガスケットを一体化する方法(特開2001−199002号公報または特開2001−205731号公報参照)が知られている。
【0003】
しかしながら、前者の方法(射出成形)によると、射出圧によるゴムバリの発生が考えられ、後工程にてゴムバリを除去する工程が必要となり、生産性が悪化する不都合がある。また、このバリの発生を止めるために型締め力を増大させると、逆に型締めによるプレートの変形等の問題を生じる虞がある。
【0004】
また、後者の方法(ディスペンサー)によると、バリの発生はないが、プレート上にガスケットを固定するために接着剤を用いる必要があり、よって工数が必要となり、生産性が悪化する不都合がある。また、プレートをセパレータとして用いる場合、腐蝕の問題に対処すべく表面を金等でメッキしており、よって接着強度の面でも問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑みて、射出圧によるゴムバリの発生や型締めによるプレートの変形を防止することができ、接着剤塗布工程を省略することができ、しかも十分な一体化強度を確保することができる燃料電池用ガスケットのプレート一体方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による一体方法は、燃料電池用ガスケットをプレートに一体化する方法であって、金属板よりなるプレートに溝加工を施すとともに溝の底部に貫通穴を設け、前記溝を設けた前記プレートの片面にディスペンサーを用いて液状ゴムを塗布し硬化させてガスケットとなし、前記ガスケットは一部の前記ゴムが前記貫通穴を通過して前記プレートの裏面側で硬化することにより抜け止め部を形成することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の請求項2による一体方法は、上記した請求項1の燃料電池用ガスケットのプレート一体方法において、プレートの裏面側に形成した抜け止め部を位置決めに利用して、前記プレートの裏面にもディスペンサーを用いて前記抜け止め部を覆うように液状ゴムを塗布し硬化させることより両面ガスケットを形成することを特徴とするものである。
【0008】
上記構成を備えた本発明の請求項1による一体方法は、金属板よりなるプレートに溝加工を施すとともに溝の底部に貫通穴を設け、この溝を設けたプレートの片面にディスペンサーを用いて液状ゴムを塗布し硬化させてガスケットとなすものであるために、射出成形法ではなくディスペンサー法によってガスケットが成形される。したがって先ずは、上記したところの射出圧によるゴムバリの発生や型締めによるプレートの変形を防止することが可能となる。
【0009】
また、上記したように金属板よりなるプレートに溝加工を施すとともに溝の底部に貫通穴を設け、ガスケットを成形する一部のゴムが貫通穴を通過してプレートの裏面側で硬化することにより抜け止め部を形成するように構成されているために、この一部のゴムによる抜け止め構造により、接着剤を用いなくてもディスペンサーによるガスケットがプレートに対して一体化される。したがって、その製造工程から接着剤塗布工程を省略することが可能となり、しかも一部のゴムによる物理的な抜け止め構造が構成されるために、十分な一体化強度を確保することが可能となる。
【0010】
またこれに加えて、本発明の請求項2による一体方法は、上記したように両面ガスケットを成形するものであるが、裏面側ガスケットについても、射出成形法ではなくディスペンサー法によってガスケットが成形されるために、先ずは、上記したところの射出圧によるゴムバリの発生や型締めによるプレートの変形を防止することが可能となる。
【0011】
また、裏面側ガスケットを成形するに際して、先にプレートの裏面側に形成した抜け止め部を位置決めに利用しすなわちアンカーとして利用するため、接着剤を用いなくてもディスペンサーによる裏面側ガスケットがプレートに対して一体化される。したがって、その製造工程から接着剤塗布工程を省略することが可能となり、しかも一部のゴムによる物理的な抜け止め構造が構成されるために、十分な一体化強度を確保することが可能となる。
【0012】
尚、上記本願の請求項1に係る発明は、燃料電池用ガスケットとプレートとの一体品としては、金属板よりなり、溝加工を施すとともに溝の底部に貫通穴を設けたプレートと、前記溝を設けた前記プレートの片面にディスペンサーを用いて液状ゴムを塗布し硬化させることにより成形されたガスケットとを有し、前記ガスケットは一部の前記ゴムが前記貫通穴を通過して前記プレートの裏面側で硬化することにより抜け止め部を形成してなるものである。
【0013】
また、上記本願の請求項2による発明は、上記一体品において、プレートの裏面側に形成した抜け止め部を位置決めに利用して、前記プレートの裏面にもディスペンサーを用いて前記抜け止め部を覆うように液状ゴムを塗布し硬化させることにより成形された両面ガスケットを有するものである。
【0014】
また、本件出願には、以下の技術的事項が含まれる。
【0015】
▲1▼ 金属薄板に溝加工および溝底部に貫通穴を設け、ディスペンサーを用いて片面に液状ゴムを塗布、硬化させたセパレータ一体形シール。
▲2▼ 上記▲1▼項の後、貫通穴を介して硬化したゴム止め部を位置決めに利用して、裏面にもディスペンサーを用いてゴム止め部を覆うようにシールを塗布、硬化させることで、金属薄板への両面シールを形成する。
【0016】
▲3▼ 本発明では、金属薄板の成形工程において、予め溝および貫通穴を加工し、そこにディスペンサーを用いて液状ゴムを塗布、硬化させることで、セパレータ一体型シールを形成する。
▲4▼ また、貫通穴を通して硬化させたゴムを位置決めに利用し、裏面にもディスペンサーを用いてゴムを塗布、硬化することで、セパレータ一体型の両面シールタイプを形成する。
【0017】
実施形態は、以下のとおりである。
【0018】
金属薄板の厚さは0.1〜3mm程度であり、溝および貫通穴は板厚によりプレス成形または切削加工にて形成する。構成される溝の幅は1〜5mm程度で、好ましくは2〜3mmであり、貫通穴の径は下限をφ0.5mmとし、上限は溝幅の1/2程度、好ましくはφ0.5〜1.5mmにて形成する。液状ゴムについては、ディスペンサーにて塗布可能なものであれば特に制約はないが、液状シリコーンゴム、液状フッ素ゴムまたは液状エチレンプロピレンゴム等が好適である。ディスペンサーのノズル形状は、必要に応じ先端を斜めにカットしリップ断面を形成する。貫通穴を介したゴム止め部は、プレート面またはプレート上にザグリ部を設けて固定する。プレート面に形成する場合は、プレート裏面を受ける治具上でゴム止め部の形状を規制する。裏面にも溝加工を施す場合はその限りでないが、この場合は、溝内で納まるように塗布量の調整を実施する。貫通穴は、ゴムの収縮によりシールが溝から脱落するのを防ぐように、シールの全体形状においてアール(R)を形成している箇所や、交点となる箇所に設定し、また、長辺上には数箇所(10〜50mm間隔)設定する。
【0019】
上記構成によれば、以下の作用効果を奏することが可能である。
【0020】
▲1▼ 射出成形ではなくディスペンサーによる成形であることから、シール一体化の際にゴムバリの発生がないため、バリ取り工程が不要であり、歩留まりも良い。
▲2▼ 射出成形ではなくディスペンサーによる成形であることから、相手側である金属薄板に型締め力や成形圧力等の外力が加わらないため、金属薄板自体の変形の心配がない。
▲3▼ 平面方向は溝でシールを固定し、垂直方向は貫通穴でシールを固定することで、接着剤が不要となることから、接着剤塗布の工数が削減できる。
▲4▼ また、裏面については、貫通穴を通して硬化したゴム止め部を覆うようにシールを形成することで、容易にシールを固定できる。
▲5▼ また、金属薄板の表面処理(金メッキ等)に関係なくシールを一体化できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0022】
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係る燃料電池用ガスケット(燃料電池用セルシールまたはシール部とも称する)と、セパレータとして用いられるプレートとの一体品(燃料電池用構成部品とも称する)を示しており、この一体品は以下のように構成されている。
【0023】
すなわち先ず、金属板ないし金属薄板をプレス加工することによって所定の断面および平面形状を有するプレート1が設けられており、このプレート1のガスケット配置部位に溝2がプレス形成されるとともに、溝2の底部に貫通穴3がプレス形成されている。溝2は、プレート1の一面(片面)1a上に所定の平面レイアウトをもって形成されている。貫通穴3は、溝2の底部においてプレート1を厚さ方向に貫通するように形成されており、また溝2の長手方向に沿って複数(多数)が設けられている。金属板の厚さ寸法tは実寸で0.1〜3mm程度とされている。溝2の幅寸法wは実寸で1〜5mm程度、好ましくは2〜3mmとされている。また、貫通穴3の径寸法dはその下限値を実寸でφ0.5mmとされ、上限値を溝幅wの1/2程度、好ましくはφ0.5〜1.5mmとされている。
【0024】
上記溝2内に、ディスペンサーノズルを用いるディスペンサー法によって液状ゴム4が塗布され、このゴム4が塗布後硬化することによってガスケット5が成形されている。液状ゴムの種類については、ディスペンサーによって塗布が可能なものであれば特に制約はないが、液状シリコーンゴム、液状フッ素ゴムまたは液状エチレンプロピレンゴム等が特に適している。このガスケット5は、溝2を形成したセパレータ1の一面1aよりも外側(図上上方)へ突出するリップ部6を備えて断面山形状に成形されており、また一部のゴム7が貫通穴3を通過してプレート1の裏面1b側へ回り込み、ここで硬化することによって抜け止め部(ゴム止め部とも称する)8が成形されている。この抜け止め部8は、接着剤を用いることなくプレート1にガスケット5を一体化するためのものであって、ガスケット5が溝2から脱落することがないように、抜け止め部8の平面積は貫通穴3の開口面積よりも大きく形成されている。
【0025】
上記構成の一体品は、金属板よりなるプレート1に溝2をプレス形成するとともに溝2の底部に貫通穴3をプレス形成し、溝2内にディスペンサーを用いて液状ゴム4を塗布し硬化させてガスケット5となすことによって成形されるものであって、ガスケット5は一部のゴム7が貫通穴3を通過してプレート1の裏面1b側で硬化することにより抜け止め部8を形成し、よって接着剤を用いることなくプレート1にガスケット5が一体化されている。
【0026】
第二実施例・・・
尚、本発明の第二実施例として図2に示すように、プレート1は金属板をプレス加工する代わりに切削加工するようにしても良い。
【0027】
第三実施例・・・
また、本発明の第三実施例として図3に示すように、プレート1の一面1aに形成する溝2に対応して、プレート1の裏面1bにも溝9を設けても良く、この場合には、この裏面1b側の溝9内に抜け止め部8を収めるようにすると、セパレータを積層してスタックを組み立てる際に抜け止め部8が邪魔になることがない。
【0028】
第四実施例・・・
図4は、本発明の第四実施例に係る燃料電池用ガスケット(燃料電池用セルシールまたはシール部とも称する)と、セパレータとして用いられるプレートとの一体品(燃料電池用構成部品とも称する)を示しており、この一体品は以下のように構成されている。
【0029】
すなわち先ず、金属板ないし金属薄板をプレス加工することによって所定の断面および平面形状を有するプレート1が設けられており、このプレート1のガスケット配置部位に溝2がプレス形成されるとともに、溝2の底部に貫通穴3がプレス形成されている。溝2は、プレート1の一面(片面)1a上に所定の平面レイアウトをもって形成されている。貫通穴3は、溝2の底部においてプレート1を厚さ方向に貫通するように形成されており、また溝2の長手方向に沿って複数(多数)が設けられている。金属板の厚さ寸法tは実寸で0.1〜3mm程度とされている。溝2の幅寸法wは実寸で1〜5mm程度、好ましくは2〜3mmとされている。貫通穴3の径寸法dはその下限値を実寸でφ0.5mmとされ、上限値を溝幅wの1/2程度、好ましくはφ0.5〜1.5mmとされている。
【0030】
上記溝2内に、ディスペンサーノズルを用いるディスペンサー法によって液状ゴム4が塗布され、このゴム4が塗布後硬化することによってガスケット5が成形されている。液状ゴムの種類については、ディスペンサーによって塗布が可能なものであれば特に制約はないが、液状シリコーンゴム、液状フッ素ゴムまたは液状エチレンプロピレンゴム等が特に適している。このガスケット5は、溝2を形成したセパレータ1の一面1aよりも外側(図上上方)へ突出するリップ部6を備えて断面山形状に成形されており、また一部のゴム7が貫通穴3を通過してプレート1の裏面1b側へ回り込み、ここで硬化することによって抜け止め部(ゴム止め部とも称する)8が成形されている。この抜け止め部8は、接着剤を用いることなくプレート1にガスケット5を一体化するためのものであって、ガスケット5が溝2から脱落することがないように、抜け止め部8の平面積は貫通穴3の開口面積よりも大きく形成されている。
【0031】
また、上記構成に加えて、プレート1の裏面1b側に形成された抜け止め部8を位置決めとして利用して、プレート1の裏面1b側にもディスペンサー法によって抜け止め部8を覆うように液状ゴム10が塗布され、このゴム10が塗布後硬化することによって裏面側のガスケット11が成形され、当該ガスケットは両面ガスケット5,11とされている。液状ゴムの種類については、ディスペンサーによって塗布が可能なものであれば特に制約はないが、液状シリコーンゴム、液状フッ素ゴムまたは液状エチレンプロピレンゴム等が特に適しており、一面1a側のガスケット5と同一種類のゴムであっても良く、異なる種類のゴムであっても良い。このガスケット11は、やはりリップ部12を備えて断面山形状に成形されており、また、その内部に上記抜け止め部8を完全に埋め込んでいる。
【0032】
上記構成の一体品は、金属板よりなるプレート1に溝2をプレス形成するとともに溝2の底部に貫通穴3をプレス形成し、溝2内にディスペンサーを用いて液状ゴム4を塗布し硬化させてガスケット5となすことによって成形されるものであって、ガスケット5は一部のゴム7が貫通穴3を通過してプレート1の裏面1b側で硬化することにより抜け止め部8を形成し、よって接着剤を用いることなくプレート1にガスケット5が一体化されている。またこれに加えて、プレートの裏面1b側に同じくディスペンサーを用いて液状ゴム10を塗布し硬化させて裏面側ガスケット11となし、この裏面側ガスケット11はこれを先にプレート1の裏面1b側に形成した抜け止め部8を位置決めに利用しすなわち一種のアンカーとして利用するため、やはり接着剤を用いることなくプレート1に一体化されている。抜け止め部8の周縁部は、ゴムが成形後に熱収縮することによって断面円弧状を呈するように成形されている。したがって、ここに上記アンカー効果を発揮することができるアンダーカット部が形成されている。
【0033】
第五実施例・・・
尚、本発明の第五実施例として図5に示すように、プレート1は金属板をプレス加工する代わりに切削加工するようにしても良い。
【0034】
第六実施例・・・
また、本発明の第六実施例として図6に示すように、プレート1の一面1aに形成する溝2に対応して、プレート1の裏面1bにも溝9を設けても良く、この場合には、この裏面1b側の溝9内に抜け止め部8を収めるとともに、この溝9内に裏面側ガスケット11成形用の液状ゴム10を塗布するようにすると良い。
【0035】
上記各実施例に共通して、ディスペンサーのノズル13の形状は、図7に示すように、必要に応じてその先端部13aを斜めにカットして、ガスケット5,11にリップ6,12断面を形成する。
【0036】
また、抜け止め部8は、上記したようにこれをプレート1の裏面1b上に固定したり(第一、第二、第四および第五実施例)、あるいはこれをプレート1の裏面1bに溝9を設けて固定したりするが(第三および第六実施例)、前者の場合には、図8に示すように、プレート1の裏面1bを受ける治具14上で抜け止め部8の形状を規制すると良い。治具14には、プレート1を受けるための凹部15ないし段差部が設けられ、その平面内に、抜け止め部8の形状を規制するための凹部16が設けられている。また、後者の、プレート1の裏面1b側にも溝9加工を施す場合にはその限りではないが、この場合には、抜け止め部8が溝9内に納まるように塗布量の調整を実施する。裏面1b側の溝9はこれに代えて、貫通穴ごとのザグリ状の穴(ザグリ穴)であっても良い。
【0037】
また、貫通穴3は、ゴムの収縮によってガスケット5が溝2から脱落するのを防ぐよう図9に示すように、ガスケット5の平面形状において、ガスケット5がアール(R)を形成している箇所17や、交点となる箇所18に設定するのが良い。また、長辺上には数箇所、10〜50mm間隔で設定するのが良い。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0039】
すなわち、上記構成を備えた本発明の請求項1による一体方法においては、金属板よりなるプレートに溝加工を施すとともに溝の底部に貫通穴を設け、この溝を設けたプレートの片面にディスペンサーを用いて液状ゴムを塗布し硬化させてガスケットとなすように構成されているために、従来のように射出成形法ではなくディスペンサー法によってガスケットが成形される。したがって、従来のように射出圧によるゴムバリの発生や型締めによるプレートの変形を防止することができる。
【0040】
また、金属板よりなるプレートに溝加工を施すとともに溝の底部に貫通穴を設け、ガスケットを成形する一部のゴムが貫通穴を通過してプレートの裏面側で硬化することにより抜け止め部を形成するように構成されているために、この一部のゴムによる抜け止め構造によって、接着剤を用いなくてもディスペンサーによるガスケットがプレートに対して一体化される。したがって、その製造工程から手間のかかる接着剤塗布工程を省略することができ、しかも一部のゴムによる物理的な抜け止め構造が構成されるために、十分な一体化強度を確保することができる。
【0041】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2による一体方法においては、両面ガスケットが成形され、片面側ガスケットのみでなく裏面側ガスケットについても、従来のように射出成形法ではなくディスペンサー法によってガスケットが成形されるために、従来のように射出圧によるゴムバリの発生や型締めによるプレートの変形を防止することができる。
【0042】
また、裏面側ガスケットを成形するに際して、先にプレートの裏面側に形成した抜け止め部を位置決めとして利用するため、接着剤を用いなくてもディスペンサーによる裏面側ガスケットがプレートに対して一体化される。したがって、その製造工程から手間のかかる接着剤塗布工程を省略することができ、しかも一部のゴムによる物理的な抜け止め構造が構成されるために、十分な一体化強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るガスケットとプレートの一体品の要部断面図
【図2】本発明の第二実施例に係るガスケットとプレートの一体品の要部断面図
【図3】本発明の第三実施例に係るガスケットとプレートの一体品の要部断面図
【図4】本発明の第四実施例に係るガスケットとプレートの一体品の要部断面図
【図5】本発明の第五実施例に係るガスケットとプレートの一体品の要部断面図
【図6】本発明の第六実施例に係るガスケットとプレートの一体品の要部断面図
【図7】ディスペンサーノズルの形状例を示す図であって、(A)はその正面図、(B)はその側面図
【図8】ガスケットおよび抜け止め部の成形工程を示す説明図
【図9】プレート上に形成する溝および貫通穴の平面レイアウト例を示す説明図
【符号の説明】
1 プレート
1a 一面(片面)
1b 裏面
2,9 溝
3 貫通穴
4,10 液状ゴム
5,11 ガスケット
6,12 リップ部
7 一部のゴム
8 抜け止め部
13 ディスペンサーノズル
14 治具
15,16 凹部
17 アール形成箇所
18 交点箇所

Claims (2)

  1. 燃料電池用ガスケット(5)をプレート(1)に一体化する方法であって、
    金属板よりなるプレート(1)に溝(2)加工を施すとともに溝(2)の底部に貫通穴(3)を設け、前記溝(2)を設けた前記プレート(1)の片面(1a)にディスペンサーを用いて液状ゴム(4)を塗布し硬化させてガスケット(5)となし、前記ガスケット(5)は一部の前記ゴム(7)が前記貫通穴(3)を通過して前記プレート(1)の裏面(1b)側で硬化することにより抜け止め部(8)を形成することを特徴とする燃料電池用ガスケットのプレート一体方法。
  2. 請求項1の燃料電池用ガスケットのプレート一体方法において、
    プレート(1)の裏面(1b)側に形成した抜け止め部(8)を位置決めに利用して、前記プレート(1)の裏面(1b)にもディスペンサーを用いて前記抜け止め部(8)を覆うように液状ゴム(10)を塗布し硬化させることより両面ガスケット(5)(11)を形成することを特徴とする燃料電池用ガスケットのプレート一体方法。
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