JP2004055132A - ハードディスクドライブのディスククランプ - Google Patents

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金 広圭
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Abstract

【課題】 ハードディスクドライブのスピンドルモータにデータ格納用磁気ディスクを均等な力で固定するためのディスククランプを提供する。
【解決手段】 ディスククランプ160は,外郭部位にその外周に沿って形成されてディスクの上面を垂直方向に加圧する加圧部168と,加圧部の内側に上方に膨らんで屈曲した形状の断面を有すべく形成されてディスクに加えられる応力を分散させる応力分散部166と,スピンドルモータ30の上端部に締結されるネジ170が挿入され,応力分散部の内側に円周方向に所定間隔をおいて設けられた複数のネジ締結ホールを備える。この構成によれば,ディスク20に加えられる応力が応力分散部によりディスクの円周方向に均一に分布するので,ディスクの平滑度が維持される。
【選択図】 図7

Description

 本発明は,ハードディスクドライブのディスククランプに関する。
 ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)は,コンピュータの補助記憶装置の一つである。磁気ディスクに格納されているデータは,磁気ヘッドによって読み出され,また,データが磁気ヘッドによって磁気ディスクに格納される。
 図1は,従来のHDDを示した概略的な分解斜視図であり,図2は,図1に示したHDDの垂直断面図である。
図1と図2に示すように,HDDは,ハウジング10と,このハウジング10内において磁気ディスク(以下,「ハードディスク」又は単に「ディスク」という。)20を回転させるためのスピンドルモータ30と,ディスク20にデータを記録し,またディスク20に記録されているデータを再生するための磁気ヘッドを有するアクチュエータ40とを備えている。
 ハウジング10は,,スピンドルモータ30とアクチュエータ40とを支持するベースプレート11と,ベースプレート11の上部に結合されてディスク20などを覆い包んで保護するカバープレート12とより構成され,通常,コンピュータの本体内に備えられる。ハウジング10は,一般的にステンレスまたはアルミニウム材から成る。
 スピンドルモータ30は,ディスク20を回転させるためのものであり,ベースプレート11上に設けられる。スピンドルモータ30のシャフト32は一般的にベースプレート11に固設される。シャフト32の外周には,一般的にベアリング34を介してハブ36が回転自在に設けられる。このハブ36は,ディスク20の中心の取り付け穴に嵌合する。
 ディスク20は,データの記録のための記録媒体である。一つまたは複数のディスク20が回転可能なようにスピンドルモータ30に装着される。スピンドルモータ30に複数のディスク20が装着される場合には,各ディスク20の間隔を確保するためのリング状のスペーサ50が各ディスク20間に挟まれる。そして,スピンドルモータ30の上端部には,ディスク20をスピンドルモータ30に固定するためのディスククランプ60がネジ70により締結される。
 アクチュエータ40は,ボイスコイルモータ48によって駆動され,ベースプレート11上に設けられた回動軸47を中心に回動する。アクチュエータ40は,回動軸47に回動自在に結合されたアーム46と,このアーム46に取り付けられ,磁気ヘッドを搭載するスライダ42と,このスライダ42をディスク20の表面側に付勢するように支持するサスペンション44とを備える。
 HDDの電源がオンになってディスク20が回転し始めると,空気圧による揚力が生じ,これによりスライダ42が浮上する。スライダ42は,ディスク20の回転による揚力とサスペンション44による弾性力とが平衡をなす高さで浮上した状態を保持するようになる。この結果,スライダ42に搭載された磁気ヘッドは,回転するディスク20と一定の間隔を保持してディスク20にデータを記録し,またはディスク20に記録されているデータを再生する。
 このように,HDDにおけるデータの記録及び再生は,高速回転するディスク20上に非常に狭い間隔を保持したまま浮上している磁気ヘッドによりなされる。したがって,ディスク20自体の平滑度(平行度)不良または組み立て工程にて生じるディスク20の平滑度(平行度)不良は,磁気ヘッドがディスク20にデータを記録し,またディスクからデータを再生する際のエラーの主要因となり得る。特に,組み立て工程にて生じるディスク20の平滑度不良は,主にディスククランプ60からディスク20に加えられる応力の不均一な分布に起因する。
 下記の特許文献1には,従来のディスククランプについての記載がある。図3に,従来のディスククランプの一例を示す。同図に示すように,ディスククランプ60の中心部には中空部62が形成されており,その外側には同心円上に多数のネジ締結ホール64が形成されている。ネジ締結ホール64が,例えば8つ設けられた場合,4つのネジがネジ締結ホール64に一つおきに挿入され,スピンドルモータ30の上部のネジ穴に螺入される。また,ディスククランプ60の外郭部位にはディスク20の上面を垂直方向に加圧する加圧部68が形成されている。
 このようなディスククランプ60をスピンドルモータ30に締結した時,ディスククランプ60の加圧部68とディスク20の接触部にはネジの締結力による応力が加えられる。この時,ネジが締結される部位に応力が集中してそれはそのままディスク20に伝達される。したがって,ディスク20に加えられる応力はその円周方向に均一に分布しない現象が生じる。これによりディスク20に起伏が生じるようになって,ディスク20の平滑度が損なわれる。
 応力の不均一な分布によるディスク20の平滑度不良は,ディスクの回転時に反復的振動を誘発させ,機械的衝撃や熱衝撃時にネジが緩む現象,あるいはディスク20のスリップ現象を生じさせ得る。
 一方,上記のような形態のディスククランプ60は,金属,例えばステンレスまたはアルミニウム合金素材を機械加工(切削加工)することにより製造される。
 図4には従来のディスククランプの他の例が示されている。同図に示したディスククランプ80も前述したディスククランプ60(図3)と同様に,中空部82,ネジ締結ホール84,及び垂直加圧部88より構成される。このような形態を有するディスククランプ80は,プレス加工により製造され得るため,機械加工により製造される前述したディスククランプ60(図3)に比べて,その製造コストが低くなる長所がある。ただし,図4に示したディスククランプ80も,上述のようにディスク20に不均一な応力分布を発生させるという問題点を有する。
 図5は,従来のディスククランプのさらに他の例を示した斜視図であり,図6は,図5のA−A線に沿った垂直断面図である。
 図5,図6に示したディスククランプ90は,前述したディスククランプ60,80が有する問題点を解消するために開発されたものである。このディスククランプ90も前述したディスククランプ60,80と同様に,中空部92,多数のネジ締結ホール94a,94b,及び加圧部98を備えている。ただし,このディスククランプ90の外郭部位に形成された加圧部98は,下方,すなわちディスク20側に膨らんで屈曲した断面形状を有する。また,このディスククランプ90は,全体的にその中心部位が上方に若干膨らんだドーム状に形成されている。
 ディスククランプ90が備える加圧部98の外周部は,位置によって異なる高さとなるように構成されている。例えば,8つのネジ締結ホール94a,94bのうち,一つおきに4つのネジ締結ホールが選択され,これら4つのネジ締結ホールにネジが挿入される場合,ネジが挿入されるネジ締結ホール94aの外側部位の外周高さHは,ネジが挿入されないネジ締結ホール94bの外側部位の外周高さHより高くなっている。すなわち,加圧部98の外周高さは,90゜周期で高低を反復する。
 このように,ディスククランプ90は,その加圧部98の剛性が位置により異なることになり,ネジが締結される部位とネジが締結されない部位との応力差を補償する。この構造により,ディスク20に加えられる応力は,円周方向にある程度均一な分布をなす。
米国特許第5,528,434号明細書
 しかしながら,上記のような構造を有するディスククランプ90は,ネジの締結個数により応力が集中する部位が変わり,またネジの締結力が変化することにより加圧部98の外周高さも異なって設計しなければならない。したがって,その設計及び製造が難しく,また,多様なHDDに共用することができない。
 本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的は,ネジの個数や,その締結力に関わらず,ディスクに加えられる応力をディスクの円周方向に均一に分布させることが可能な,新規かつ改良されたHDDのディスククランプを提供することにある。
 上記課題を解決するために,本発明によれば,ハードディスクドライブのスピンドルモータにデータ格納用のディスクを固定するディスククランプが提供される。そして,このディスククランプは,外郭部位にその外周に沿って形成されてディスクの上面を垂直方向に加圧する加圧部と,上方に膨らんで屈曲した形状の断面を有し,加圧部の内側に環状に形成され,ディスクに加えられる応力を分散させる応力分散部と,スピンドルモータの上端部に締結されるネジが挿入され,応力分散部の内側に円周方向に所定間隔をおいて設けられた複数のネジ締結ホールとを備えることを特徴としている。かかる構成によれば,ネジを締め付けることによって生じる応力が,応力分散部を経由して加圧部に伝達する。このため,応力は,ディスクの円周方向に均一に分布することになる。換言すれば,ディスクに対する局所的な加圧は回避される。結果として,ディスクは,良好な平滑度(平行度)を保ちつつ,スピンドルモータに確実に固定されることになる。
 加圧部は,下方に膨らんで屈曲した形状の断面を有することが好ましい。しかも,応力分散部の屈曲半径は,加圧部の屈曲半径より大きいか同じであることが望ましい。応力分散部と加圧部がこのように構成されることによって,ネジの締め付けによって生じる応力が,ディスクの円周方向により均一に分布することになる。
 そして,ディスククランプは,全部位にわたり同じ厚さを有することが望ましく,加圧部は,応力分散部に連続して形成されることが望ましい。
 また,ディスククランプは,全体的にその中心部位が上方に膨らんだドーム形状を有し,ネジによりスピンドルモータに締結された時に全体的に平らな形に変形することが望ましい。
 また,ディスククランプは,所定の弾性を有した金属素材をプレス加工することにより製造され得るものであることが好ましい。これにより,ディスククランプの製造コストの低減が図られる。
 以上詳述したように本発明によれば,応力分散部が,ディスクに加えられる応力をディスクの円周方向に一層均一に分布させる。このためディスクの平滑度が向上し,回転中のディスクの振動が減少し,磁気ヘッドによるデータの記録/再生能力とその信頼性が向上する。また,本発明にかかるディスククランプは,さまざまな種類のHDDへの適用が可能である。さらに,本発明にかかるディスククランプは,金属素材をプレス加工することにより製造できるので,その製造が容易であり,製造コストも節減される。
 以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 図7は本実施の形態にかかるHDDのディスククランプ部位を示した斜視図であり,図8は図7に示したディスククランプ部位の垂直断面図であり,ネジをスピンドルモータに締結する前の状態を示したものである。また,図9は図7に示したディスククランプ部位の垂直断面図であり,ネジをスピンドルモータに締結した状態を示したものである。
 図7と図8に示したように,HDDには一般的に少なくとも一つの磁気ディスク(ハードディスク。以下,「ディスク」という)20と,このディスク20を回転させるためのスピンドルモータ30と,ディスク20にデータを記録し,またディスク20から再生するための磁気ヘッドを有したアクチュエータ40とが設けられる。
 スピンドルモータ30のシャフト32は,一般的にHDDのベースプレートに固設される。シャフト32の外周には,一般的にベアリング34を介してハブ36が回転自在に設けられる。このハブ36は,ディスク20の中心の穴に嵌合する。そして,HDDが複数のディスク20を備える場合には,各ディスク20の間隔を確保するためのリング状のスペーサ50が各ディスク20間に挟まれる。
 ディスク20の内周側には,HDDの電源オフ時,すなわち作動停止時に磁気ヘッドが搭載されたスライダ42が退避するパーキングゾーン21が設けられている。このパーキングゾーン21外側にはデータが格納されるデータゾーン22が設けられている。
 アクチュエータ40は,HDD内に回動自在に設けられるアーム46と,このアーム46に取り付けられて磁気ヘッドが搭載されたスライダ42をディスク20の表面側に付勢するように支持するサスペンション44とを備える。スライダ42は,ディスク20の回転により生じる揚力によりディスク20から所定高さ浮上するので,スライダ42に搭載された磁気ヘッドは,回転するディスク20と一定の間隔を保持する。この状態の磁気ヘッドによって,ディスク20にデータが記録され,またディスク20に格納されているデータが再生される。
 このような構成を有するHDDにおいて,本実施の形態にかかるディスククランプ160は,データの記録のための記録媒体としてのディスク20をHDDのスピンドルモータ30に固定する。
 ディスククランプ160は,その外郭部位に形成された加圧部168と,この加圧部168の内側に形成された応力分散部166と,応力分散部166の内側に設けられた多数のネジ締結ホール164とを備える。そして,ディスククランプ160の中心部,すなわちネジ締結ホール164の内側にはスピンドルモータ30のシャフト32が挿入される中空部162が形成される。
 加圧部168は,ディスククランプ160の外周に沿ってその外郭部位全体にわたり形成され,ディスク20の上面を垂直方向に加圧する。加圧部168は,平らな形状であってもよいが,図8に示したように,下方に膨らんで屈曲した形状の断面を有することが望ましい。
 複数のネジ締結ホール164は,ディスククランプ160の円周方向に所定間隔をおいて配される。各ネジ締結ホール164にはスピンドルモータ30の上端部に締結されるネジ170が挿入される。図7には,8つのネジ締結ホール164と,4つのネジ170が示されているが,これは例示的なものであって,ネジ締結ホール164とネジ170の数はこれに限定されるものではない。また,全てのネジ締結ホール164にネジ170が挿入されなければならないものでもない。すなわち,図7に示したように,8つのネジ締結ホール164に対して,4つのネジ170を一つおきに挿入するようにしてもよい。
 応力分散部166は,加圧部168とネジ締結ホール164との間に環状に形成され,上方に膨らんで屈曲した形状の断面を有する。この応力分散部166は,後述のように,ディスク20に加えられる応力を円周方向に分散させる役割を果たす。また,図7,図8に示した応力分散部166を,同心円状に二つ以上形成し,これらを連続的に構成するようにしてもよい。
 そして,図8に示したように,ディスククランプ160は,全体的にその中心部位が上方に膨らんだドーム状を有することが望ましい。このような形状のディスククランプ160は,図9に示したように,ネジ170によりスピンドルモータ30に締結された時に,膨らんでいた中心部位がネジ170により抑えつけられて全体的に平らな形に変形する。このようなディスククランプ160の変形は,ネジ170による締結力を一層確実にディスク20に伝達させる。
 ネジ170がスピンドルモータ30の上端部に締結されると,その締結力は,屈曲した応力分散部166を経て加圧部168に伝えられる。そして,加圧部168は,ディスク20の上面に接触してディスク20を下方に垂直加圧する。これにより,ディスク20の加圧部168との接触部に応力が加えられる。
 このようなディスククランプ160による応力伝達過程をさらに詳しく説明する。まず,ネジ170が締結されると,ネジ締結ホール164周囲にはその締結力により応力が集中する。したがって,ネジ締結ホール164部位では,応力が円周方向に不均一な分布を示す。この応力は,屈曲した応力分散部166に伝えられる。
 ネジ170が締結されると,応力分散部166は多少平らに変形する。このため,応力分散部166の屈曲半径R1が大きくなる。屈曲した応力分散部166に伝えられた応力は,応力分散部166の変形過程において応力分散部166に吸収されて円周方向に分散される。ここで分散された応力は,次に加圧部168に伝えられ,加圧部168はディスク20を加圧する。
 以上のように,本実施の形態にかかるディスククランプ160によれば,ネジ170の締結力により生じた応力は,直接,加圧部168に伝えられず,応力分散部166によって円周方向に分散された後,加圧部168に伝えられる。したがって,ディスク20に加えられる応力は,円周方向に均一な分布をなす。この結果,ディスク20の平滑度(平行度)が維持されるため,回転動作中のディスク20の振動が抑えられ,磁気ヘッドによるデータの記録/再生能力とその信頼性が向上する。
 また,本実施の形態にかかるディスククランプ160は,円周方向に沿って同じ形状と同じ厚さを有するため,ネジ締結ホール164に挿入されるネジ170の数に関係なく同じ応力分散作用が得られる。したがって,ディスククランプ160は,従来のディスククランプ90(図5)とは異なり,設計変更することなく多種のHDDに採用され得る。
 そして,本実施の形態にかかるディスククランプ160は,全部位にわたり同じ厚さを有する。ディスククランプ160がこのような形状を有することによって,ディスククランプ160を介してディスク20に応力が伝えられる過程において,ディスククランプ160の局所,例えば薄い部位に応力が集中しなくなる。
 また,本実施の形態にかかるディスククランプ160において,加圧部168は,応力分散部166に連続して形成される。すなわち,応力分散部166の屈曲と加圧部168の屈曲とが柔軟に(滑らかに)つながって形成される。このため,応力分散部166と加圧部168の変形が互いに関連性を有することになり,応力分散部166から加圧部168へ応力が円滑に伝達される。
 図10は,本実施の形態にかかるディスククランプ160によってディスク20に作用する応力のディスク円周方向への分布を,従来のディスククランプと比較して示したグラフである。
 同グラフにおいて,縦軸はディスククランプの加圧部とディスクとが接触する部位にてディスクに加えられる垂直応力を示し,横軸はディスクの円周方向位置(角度)を示す。
 この結果を得た実験では,ディスククランプには90゜間隔で4つのネジが締結されている。すなわち,横軸にて角度が45゜の位置はネジが締結されている部位を指し,角度が0゜と90゜の位置はネジが締結されていない部位を指す。
 また,R1(図8参照)は,応力分散部の屈曲半径を示し,R2(図8参照)は,加圧部の屈曲半径を示す。したがって,“R1=0”の曲線は,応力分散部のない従来のディスククランプを使用して実験した結果を示し,“R1=R2”の曲線と“R1>R2”の曲線は,応力分散部166を備えた本実施の形態にかかるディスククランプ160を使用して実験した結果を示している。
 図10のグラフから明らかなように,本実施の形態にかかるディスククランプ160を使用した場合(R1=R2,R1>R2),従来のディスククランプを使用した場合(R1=0)に比べて,最大応力と最小応力との差が小さくなる。特に,“R1>R2”の条件下では,位置別応力の偏差が最も小さくなることが分かる。
 以上のように,ディスククランプ160において,応力分散部166の屈曲半径R1を加圧部168の屈曲半径R2と同じ,あるいは大きくすることによって,さらにすぐれた応力分散効果が得られる。
 また,本実施の形態にかかるディスククランプ160は,図7〜図9に示したように,全体的に均一の厚さを有している。具体的には,所定の弾性を有した金属材,例えばアルミニウムやステンレスの板材を円形に切断した後にこの円形板材をプレス加工することにより,ディスククランプ160の構成要素,すなわち応力分散部166,加圧部168,ネジ締結ホール164及び中空部162が同時に形成される。このように本実施の形態にかかるディスククランプ160は,プレス加工によって形成されるものであり,機械加工(切削加工)により各構成要素が形成されていた従来のディスククランプ60(図3)に比べて,製造コストが節減される。
 以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
 本発明は,HDDにおいて,データが格納される磁気ディスクをスピンドルモータに固定する機構に適用可能である。
従来のHDDを示した概略的な分解斜視図である。 図1に示したHDDの概略的な垂直断面図である。 従来のディスククランプ(その1)を示した部分切開斜視図である。 従来のディスククランプ(その2)を示した部分切開斜視図である。 従来のディスククランプ(その3)を示した斜視図である。 図5のディスククランプのA−A線に沿った垂直断面図である。 本発明の実施の形態にかかるHDDのディスククランプ及びその周辺部位を示した斜視図である。 図7に示したディスククランプ及びその周辺部位の垂直断面図であり,ネジをスピンドルモータに締結する前の状態を示した図面である。 図7に示したディスククランプ及びその周辺部位の垂直断面図であり,ネジをスピンドルモータに締結した状態を示した図面である。 同実施の形態にかかるディスククランプを用いた場合に,ディスクに作用する応力のディスク円周方向への分布を,従来例と比較して示したグラフである。
符号の説明
 20   ディスク
 21   パーキングゾーン
 22   データゾーン
 30   スピンドルモータ
 40   アクチュエータ
 42   スライダ
 44   サスペンション
 46   アーム
 160   ディスククランプ
 162   中空部
 164   ネジ締結部
 166   応力分散部
 168   加圧部
 170   ネジ

Claims (7)

  1. ハードディスクドライブのスピンドルモータにデータ格納用のディスクを固定するディスククランプにおいて,
     外郭部位にその外周に沿って形成されて前記ディスクの上面を垂直方向に加圧する加圧部と,
     上方に膨らんで屈曲した形状の断面を有し,前記加圧部の内側に形成され,前記ディスクに加えられる応力を分散させる応力分散部と,
     前記スピンドルモータの上端部に締結されるネジが挿入され,前記応力分散部の内側に円周方向に所定間隔をおいて設けられた複数のネジ締結ホールと,
    を備えることを特徴とする,ハードディスクドライブのディスククランプ。
  2. 前記加圧部は,下方に膨らんで屈曲した形状の断面を有することを特徴とする,請求項1に記載のハードディスクドライブのディスククランプ。
  3. 前記応力分散部の屈曲半径は,前記加圧部の屈曲半径より大きいか同じであることを特徴とする,請求項2に記載のハードディスクドライブのディスククランプ。
  4. 前記加圧部は,前記応力分散部に連続して形成されることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載のハードディスクドライブのディスククランプ。
  5. 全部位にわたり同じ厚さを有することを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載のハードディスクドライブのディスククランプ。
  6. 全体的にその中心部位が上方に膨らんだドーム形状を有し,前記ネジにより前記スピンドルモータに締結された時に全体的に平らな形に変形することを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載のハードディスクドライブのディスククランプ。
  7. 所定の弾性を有した金属素材をプレス加工することにより製造されることを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載のハードディスクドライブのディスククランプ。
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