JP2004054786A - 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙葉類処理装置は、紙葉類を集積する集積ユニット40と、集積ユニット40に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定部107Aと、集積ユニット40に集積される紙葉類のカテゴリを設定する設定部107Bと、表示部42a乃至42eと、を備えている。表示部42a乃至42eは、設定部107Bによる設定時には設定されたカテゴリを表示し、集積ユニット40への紙葉類の集積時には集積ユニット40に集積された紙葉類の集積枚数を第1表示モードで表示するとともに集積枚数が指定部107Aによって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法に係り、特に、紙幣等の紙葉類をカテゴリ毎に集積したときのカテゴリ及び集積枚数の表示方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類処理装置は、紙幣などの紙葉類を1枚ずつ取り出し、取り出した紙葉類の券種などのカテゴリを判定し、カテゴリ毎にポケット部に集積するものである。各ポケット部の近傍には、それぞれのポケット部に集積された紙葉類の枚数を表示する表示部が配置されている。
【0003】
この表示部は、例えば発光ダイオードによって構成され、3桁表示が可能であって、0枚から999枚まで計数された集積枚数を表示可能である。オペレータは、表示部を視認することにより各ポケット部に集積された紙葉類の集積枚数を認識できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表示部は、紙葉類の集積枚数を単一の表示モードで表示するのみであって、他の情報を表示していない。また、集積枚数以外に複数の情報を表示するために、各ポケット部に対応して複数の表示部を設ける場合、コストの増大を招くことになる。
【0005】
そこで、この発明は、上述した課題に鑑みなされたものであって、コストの増大を招くことなく、複数の情報を表示可能な紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の様態による紙葉類処理装置は、
紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定手段と、
前記集積手段に集積された紙葉類の集積枚数を第1表示モードで表示し、集積枚数が前記指定手段によって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
この発明の第2の様態による紙葉類処理装置は、
紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類のカテゴリを設定する設定手段と、
前記設定手段による設定時には設定されたカテゴリを表示し、前記集積手段への紙葉類の集積時には紙葉類の集積枚数を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明の第3の様態による紙葉類処理方法は、
集積される紙葉類の区切り枚数の指定を受け付け、
紙葉類を集積し、
集積された紙葉類の集積枚数を第1表示モードで表示部に表示し、
集積枚数が指定された区切り枚数に達したのに基づいて前記表示部に集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示する、
ことを特徴とする。
【0009】
この発明の第4の様態による紙葉類処理方法は、
集積される紙葉類のカテゴリの設定を受け付け、
設定されたカテゴリを表示部に表示し、
紙葉類を集積し、
集積された紙葉類の集積枚数を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態に係る紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、紙葉類処理装置は、紙葉類としての紙幣を券種などのカテゴリ毎に集積する筐体1と、制御ユニット100とを備えて構成されている。制御ユニット100は、オペレータ操作に基づいて筐体1における各部の動作を制御するものである。
【0011】
この筐体1の一側中央部には、テーブル部1Aが設けられている。このテーブル部1Aには、取出手段として機能する紙幣供給部2が設けられている。この紙幣供給部2には、紙葉類の有無に基づいた出力信号を出力する紙幣検知センサSが設けられている。このような紙幣供給部2には、紙葉類としての紙幣Pが立位状態で複数枚収容可能である。
【0012】
この紙幣Pは、バネ3で付勢されたバックアップ板4によって送出ローラとしてのピックアップローラ5に押し付けられている。この紙幣Pは、ピックアップローラ5の回転により下方部に配設された分離搬送部32に送り出される。分離搬送部32から搬出された紙幣Pは、ベルト6とローラ7とにより構成されたクランプ式の搬送機構Hにより搬送される。
【0013】
この搬送機構Hには、取り出された紙幣Pのシフトとスキューを自動補正する姿勢補正装置8が設けられている。搬送手段Hの紙幣搬送方向下流側には、判定手段として機能する判定部9が設けられている。この判定部9は、ローラ対10で搬送される紙幣Pの表裏面から各種情報を読み取り、それを論理演算し、基準になる情報と比較することによって、汚れや、破損の有無、券種、天地及び表裏の4方向を判定する。
【0014】
判定部9の紙幣搬送方向下流側には、第1分岐装置11が設けられている。第1分岐装置11は、判定部9の判定によって2枚取り紙幣、一定以上の大スキューの紙幣、汚れや破損の著しい紙幣等、正券と判定されなかった紙幣P(すなわち損券と判定された紙幣)をリジェクト箱12に導き、正券と判定された紙幣Pを第2分岐装置13に導く。
【0015】
第2分岐装置13は、紙幣Pの搬送方向を第1及び第2方向に分けるものである。第1方向には、左右反転パス14が設けられている。この左右反転パス14は、紙幣Pを左右180度反転するヒネリベルト15を有している。第2方向には、単なるベルト搬送部16が設けられ、紙幣Pをそのままの状態で搬送する。第1及び第2方向に分岐されて搬送された紙幣Pは、合流部17で合流する。この合流部17までの経路長は、等しく、紙幣合流後の間隔がズレないように構成されている。
【0016】
合流部17の紙幣搬送方向下流側には、第3分岐装置18が設けられている。この第3分岐装置18により、紙幣Pの搬送方向が第3及び第4方向に分岐される。第3方向には、スイッチバックパス部19が設けられている。スイッチバックパス部19には、紙幣Pを導入させる反転箱20、及び、この反転箱20に導かれた紙幣Pの後端を反転ローラ21aに押し付けるタタキ車21が設けられている。紙幣Pは、反転箱20から送り出されることにより、その天地が反転されて搬送される。
【0017】
第4方向には、単なるベルト搬送部22が設けられ、紙幣Pは、そのままの姿勢を維持して搬送される。第3及び第4方向に分岐されて搬送された紙幣Pは、合流部23で合流する。この合流部23までの分岐パスの経路長は、等しく、紙幣合流後の間隔がズレないように構成されている。
【0018】
合流部23の紙幣搬送方向下流側には、集積手段として機能する集積ユニット40が設けられている。この集積ユニット40には、合流部23に連結された水平搬送路24が設けられている。この水平搬送路24には、カテゴリ別に区分して集積されるポケット部の数より一つ少ない数のゲート25a乃至25dが配設されている。これらゲート25a乃至25dの下方部には、集積部として第1乃至第4ポケット部26a乃至26dが配設されている。これら第1乃至第4ポケット部26a乃至26dには、紙幣Pが水平状態に積み重ねて集積される。
【0019】
ゲート25aの下方部には、施封装置27が設けられている。施封装置27は、紙幣Pを100枚づつ集積する集積ポケット部28と、この集積ポケット部28から紙幣Pを搬送する搬送部28aと、この搬送部28aにより搬送された紙幣Pを紙帯30で結束する帯巻部29と、を有している。
【0020】
水平搬送路24からゲート25a乃至25dを介して第1乃至第4ポケット部26a乃至26d、及び、集積ポケット部28のそれぞれに集積された紙幣Pの集積枚数を計数する計数手段として機能する計数部41a乃至41eが配置されている。
【0021】
また、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d、及び、集積ポケット部28の近傍には、それぞれに集積された紙幣Pの集積枚数を表示可能な表示手段として機能する表示部42a乃至42eが配置されている。図2に示すように、これらの表示部42a乃至42eは、例えば発光ダイオード(LED)によって構成され、3桁表示が可能であって、0枚から999枚まで計数された集積枚数を表示可能である。
【0022】
また、これらの表示部42a乃至42eは、それぞれ第1表示モード及び第2表示モードでの表示が可能である。例えば、第1表示モードでは、集積枚数を点灯表示し、第2表示モードでは、集積枚数を点滅表示する。
【0023】
さらに、これらの表示部42a乃至42eは、それぞれ集積枚数の他に、予め指定した区切り枚数や、予めポケット部毎に設定したカテゴリ(例えば券種)などを表示可能である。区切り枚数は、集積枚数とは異なる表示モードで表示される。例えば、集積枚数は、図3の(a)に示すように第1表示モードで表示し、集積枚数が区切り枚数に達した時点で図3の(b)に示すように区切り枚数を第2表示モードで表示する。なお、図3の(b)に示した例では、100枚を区切り枚数としている。
【0024】
また、カテゴリは、集積枚数とは異なるタイミングで表示される。例えば、カテゴリは、図3の(c)に示すように設定時のみ表示され、紙葉類の集積が開始されたのに基づいて図3の(a)に示すような集積枚数の表示に切り替わる。カテゴリとして紙幣Pの券種を表示する場合、例えば、1000円紙幣を集積するポケット部の表示部には、「1」と表示され、2000円紙幣を集積するポケット部の表示部には、「2」と表示され、5000円紙幣を集積するポケット部の表示部には、「5」と表示され、10000円紙幣を集積するポケット部の表示部には、「10」と表示される。なお、図3の(c)に示した例では、1000円を示す「1」をカテゴリとして表示している。
【0025】
図1に示すように、制御ユニット100は、例えば汎用パソコンシステムに専用アプリケーションソフトをインストールしたテラーマシンであり、CPU101と、メモリ部103と、表示部105と、入力部107とを備えて構成されている。
【0026】
すなわち、CPU101は、各部の駆動を制御する制御手段として機能する。メモリ部103は、種々の制御データを記憶している。表示部105は、種々の情報を表示してオペレータに報知する。入力部107は、種々の情報を入力するために用いられる。
【0027】
この入力部107は、区切り枚数を指定するための指定手段として機能する指定部107A、及び、カテゴリを設定するための設定手段として機能する設定部107Bを含んでいる。メモリ部103は、ポケット部毎に指定部107Aを介して指定された区切り枚数や、ポケット部毎に設定部107Bを介して設定されたカテゴリなどに対応したデータを記憶する。
【0028】
また、図4に示すように、CPU101は、筐体1内におけるピックアップローラ5、分離搬送部32、紙幣検知センサSなどによって構成される紙幣供給部2の駆動を制御する。さらに、CPU101は、判定部9の駆動を制御するとともに、判定部9における判定結果を取得する。
【0029】
また、CPU101は、搬送機構H、第1乃至第3分岐装置11、13、18などによって構成される搬送部の駆動を制御する。さらに、CPU101は、ゲート25a乃至25d、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d、集積ポケット部28、計数部41a乃至41e、表示部42a乃至42eなどによって構成される集積ユニット40の駆動を制御する。
【0030】
次に、図5に示したフローチャートを参照して区切り枚数の指定及びカテゴリの設定を行うための前処理モードについて説明する。
【0031】
まず、CPU101は、入力部107を介して前処理モードの実行が選択されたか否かを判断する(ST11)。CPU101は、前処理モードの実行が選択されたと判断したのに基づいて(ST11、Y)、入力部107の指定部107Aを介して区切り枚数の指定を受け付けたか否かを判断する(ST12)。
【0032】
続いて、CPU101は、区切り枚数の指定を受け付けたと判断したのに基づいて(ST12、Y)、指定された区切り枚数に対応したデータをメモリ部103に記憶する(ST13)。このとき、区切り枚数は、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d及び集積ポケット部28についてそれぞれ個別に指定可能である。
【0033】
この例では、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d及び集積ポケット部28すべての区切り枚数を100枚に指定したものとする。メモリ部103には、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d及び集積ポケット部28のそれぞれについて、区切り枚数が100枚である旨のデータが記憶される。
【0034】
続いて、CPU101は、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d及び集積ポケット部28のそれぞれに対応して設けられた表示部42a乃至42eに指定された区切り枚数を表示させる(ST14)。このとき、各表示部42a乃至42eでは、指定された区切り枚数を第1表示モード(例えば点灯表示)で表示しても良いし、第2表示モード(例えば点滅表示)で表示しても良い。
【0035】
続いて、CPU101は、入力部107の設定部107Bを介してカテゴリの設定を受け付けたか否かを判断する(ST15)。なお、この前処理モードでは、各ポケット部の区切り枚数の指定を行うことなく(ST12、N)、最初にカテゴリの設定を行っても良い。
【0036】
続いて、CPU101は、カテゴリの設定を受け付けたと判断したのに基づいて(ST15、Y)、設定されたカテゴリに対応したデータをメモリ部103に記憶する(ST16)。このとき、カテゴリは、第1乃至第4ポケット部26a乃至26d及び集積ポケット部28についてそれぞれ個別に指定可能である。
【0037】
この例では、第1及び第2ポケット部26a及び26bには、カテゴリとして1000円の券種が設定され、第3ポケット部26cには、カテゴリとして5000円の券種が設定され、第4ポケット部26dには、カテゴリとして10000円の券種が設定されたものとする。メモリ部103には、第1乃至第4ポケット部26a乃至26dのそれぞれについて、設定された券種に対応したデータが記憶される。
【0038】
続いて、CPU101は、第1乃至第4ポケット部26a乃至26dのそれぞれに対応して設けられた表示部42b乃至42eに設定されたカテゴリを表示させる(ST17)。このとき、各表示部42b乃至42eでは、図3の(c)に示すように、設定されたカテゴリを第1表示モード(例えば点灯表示)で表示しても良いし、第2表示モード(例えば点滅表示)で表示しても良い。
【0039】
この例では、第1及び第2ポケット部26a及び26bに対応して設けられた表示部42b及び42cには、1000円の券種を表わす「1」が表示される。第3ポケット部26cに対応して設けられた表示部42dには、5000円の券種を表わす「5」が表示される。第4ポケット部26dに対応して設けられた表示部42eには、10000円の券種を表わす「10」が表示される。
【0040】
続いて、CPU101は、入力部107を介して前処理モードにおける区切り枚数の指定及びカテゴリの設定を完了した旨の入力を受け付けたか否かを判断する(ST18)。そして、CPU101は、前処理モードを完了した旨の入力を受け付けたのに基づいて(ST18、Y)、前処理モードを終了する。
【0041】
次に、図6に示したフローチャートを参照して紙幣の集積モードについて説明する。
【0042】
まず、CPU101は、入力部107を介した操作により紙幣Pの取出動作の開始が要求されたか否かを判断する(ST21)。CPU101は、取出動作の開始が要求されたと判断したのに基づいて(ST21、Y)、紙幣検知センサSからの出力信号に基づいて、紙幣供給部2に取り出す紙幣Pが有るか否かを判断する(ST22)。
【0043】
続いて、CPU101は、取り出す紙幣Pが有ると判断したのに基づいて(ST22、Y)、紙幣供給部2の駆動を制御してピックアップローラ5や分離搬送部32により紙幣Pの取出動作を行う(ST23)。また、CPU101は、搬送部110の駆動を制御して取り出した紙幣を搬送する。
【0044】
続いて、CPU101は、判定部9の駆動を制御して、通過する紙幣Pのカテゴリを判定する(ST24)。すなわち、CPU101は、判定部9により紙幣Pの正券/損券や、カテゴリとして券種を判定する。
【0045】
続いて、CPU101は、判定部9によるカテゴリの判定結果に基づいて、紙幣Pを集積ユニット40に搬送し、対応するカテゴリに設定されたいずれかのポケット部26a乃至26dに集積する(ST25)。
【0046】
例えば、CPU101は、判定部9により紙幣Pのカテゴリが1000円であると判定した場合、メモリ部103に記憶されている設定データに基づいて1000円のカテゴリを有する紙幣Pの集積先として第1ポケット部26aを指定し、紙幣Pを第1ポケット部26aに集積する。同様に、CPU101は、5000円のカテゴリを有する紙幣Pを第3ポケット部26cに集積し、10000円のカテゴリを有する紙幣Pを第4ポケット部26dに集積する。
【0047】
続いて、CPU101は、計数部41a乃至41eからの出力信号に基づいて、それぞれのポケット部に集積された紙幣Pの集積枚数を計数する(ST26)。続いて、CPU101は、計数部41a乃至41eを介して計数した集積枚数が予め指定された区切り枚数に達したか否かを判断する(ST27)。
【0048】
そして、CPU101は、集積枚数が区切り枚数に達していないと判断したのに基づいて(ST27、N)、各表示部42a乃至42eを制御して、計数した集積枚数を第1表示モードで表示させ(ST28)、ステップST22に戻る。例えば、CPU101は、計数部41bからの出力信号に基づいて計数された集積枚数と、メモリ部103に記憶されている指定データに基づいて対応するポケット部26aの区切り枚数と、を比較する。計数部41bによって計数された集積枚数が50枚であり、指定された区切り枚数が100枚である場合、表示部42bには、図3の(a)に示すように集積枚数として「50」枚と点灯表示される。
【0049】
一方、CPU101は、集積枚数が区切り枚数に達したと判断したのに基づいて(ST27、Y)、各表示部42a乃至42eを制御して、計数した集積枚数を第2表示モードで表示させる(ST29)。例えば、CPU101は、計数部41bからの出力信号に基づいて計数された集積枚数と、メモリ部103に記憶されている指定データに基づいて対応するポケット部26aの区切り枚数と、を比較する。計数部41bによって計数された集積枚数が100枚であり、指定された区切り枚数が100枚である場合、表示部42bには、図3の(b)に示すように集積枚数として「100」枚と点滅表示される。
【0050】
続いて、CPU101は、対応するポケット部への集積枚数が区切り枚数に達したと判断したのに基づいて、同一カテゴリを有する紙幣Pの集積先を変更可能であるか否かを判断する(ST30)。そして、CPU101は、集積先を変更可能であると判断したのに基づいて(ST30、Y)、集積先を変更する(ST31)。
【0051】
例えば、CPU101は、1000円のカテゴリを有する紙幣Pする際に、第1ポケット部26aの集積枚数が区切り枚数に達した場合には、メモリ部103の設定データに基づいて、1000円のカテゴリを有する紙幣Pを集積可能な他のポケット部の設定があるか否かを判断する。この例では、第2ポケット部26bが1000円のカテゴリを有する紙幣Pの集積先に設定されているため、CPU101は、1000円のカテゴリを有する紙幣Pの集積先を第1ポケット部26aから第2ポケット部26bに変更する。
【0052】
また、CPU101は、集積先の変更が不可であると判断したのに基づいて(ST30、N)、紙幣Pの新たな取り出し、及び、紙幣Pの搬送を停止するとともに、表示部105を制御して、オペレータに対して警告を発生する(ST32)。
【0053】
例えば、CPU101は、5000円のカテゴリを有する紙幣Pする際に、第3ポケット部26cの集積枚数が区切り枚数に達した場合には、メモリ部103の設定データに基づいて、5000円のカテゴリを有する紙幣Pを集積可能な他のポケット部の設定があるか否かを判断する。この例では、5000円のカテゴリを有する紙幣Pの他の集積先が設定されていないため、CPU101は、紙幣Pの取り出し及び搬送動作を停止する。
【0054】
また、ステップST22において、CPU101は、紙幣検知センサSからの出力信号に基づいて、紙幣供給部2に取り出す紙幣Pがないと判断したのに基づいて(ST22、N)、紙幣の集積モードを終了する。
【0055】
上述したように、この実施の形態に係る紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法によれば、各ポケット部に対応してそれぞれ1つの表示部を設け、さらに、複数の表示モードで表示可能としたことにより、コストの増大を招くことなく複数の情報を単一の表示部に表示することができる。
【0056】
すなわち、前処理モードにおいては、区切り枚数を指定したのに基づいて表示部に区切り枚数が表示され、また、券種などのカテゴリを設定したのに基づいて、表示部にカテゴリが表示される。これにより、オペレータは、各ポケット部に対応する表示部を視認することにより、それぞれ指定した区切り枚数及び設定したカテゴリを確認することができる。したがって、ポケット部の位置の設定ミスを抑制することが可能となる。
【0057】
また、紙幣などの紙葉類の集積モードにおいては、各ポケットに集積された紙葉類の集積枚数が表示部に第1表示モードで表示され、集積枚数が指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数が表示部に第2表示モードで表示される。これにより、オペレータは、ポケット部の集積枚数が区切り枚数に達したことを認識しやすくなり、集積途中であるのか、区切り枚数に達したのかを確認することができる。したがって、集積枚数が区切り枚数に達したポケット部がその状態で放置されることを抑制することができ、また、オペレータによる迅速な対応を促すことができ、紙葉類の処理効率を向上することが可能となる。
【0058】
さらに、各ポケット部に対応してそれぞれ1個の表示部を設けるのみであるため、別個にブザーや他の表示装置を設ける必要がなく、コストの増大を抑制することができる。
【0059】
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、コストの増大を招くことなく、複数の情報を表示可能な紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係る紙葉類処理装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示した紙葉類処理装置における各ポケット部に対応して設けられた表示部の一例を示す図である。
【図3】図3の(a)は、図2に示した表示部に第1表示モードで集積枚数を表示した状態を示す図であり、図3の(b)は、表示部に第2表示モードで区切り枚数を表示した状態を示す図であり、図3の(c)は、表示部にカテゴリを表示した状態を示す図である。
【図4】図4は、図1に示した紙葉類処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】図5は、図1に示した紙葉類処理装置に適用可能な前処理モードを説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、図1に示した紙葉類処理装置に適用可能な紙葉類の集積モードを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
P…紙幣(紙葉類)
2…紙幣供給部(取出手段)
9…判定部(判定手段)
26a〜26d…ポケット部
40…集積ユニット(集積手段)
41a〜41e…計数部(計数手段)
42a〜42e…表示部(表示手段)
101…CPU(制御手段)
103…メモリ部
107…入力部
107A…指定部(指定手段)
107B…設定部(設定手段)
Claims (11)
- 紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定手段と、
前記集積手段に集積された紙葉類の集積枚数を第1表示モードで表示し、集積枚数が前記指定手段によって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定手段と、
前記集積手段に集積された紙葉類の集積枚数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された紙葉類の集積枚数を表示する表示手段と、
前記表示手段に集積枚数を第1表示モードで表示させ、集積枚数が前記指定手段によって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を集積する第1及び第2集積部を有する集積手段と、
前記第1集積部に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定手段と、
前記第1集積部に集積された紙葉類の集積枚数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された紙葉類の集積枚数を表示する表示手段と、
前記表示手段に集積枚数を第1表示モードで表示させ、集積枚数が前記指定手段によって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示させるとともに前記集積手段における紙葉類の集積先を前記第1集積部から第2集積部に変更する制御手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記第1表示モードでは集積枚数を点灯表示し、前記第2表示モードでは集積枚数を点滅表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
- 紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類のカテゴリを設定する設定手段と、
前記設定手段による設定時には設定されたカテゴリを表示し、前記集積手段への紙葉類の集積時には紙葉類の集積枚数を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類のカテゴリを設定する設定手段と、
前記集積手段に集積された紙葉類の集積枚数を計数する計数手段と、
紙葉類のカテゴリまたは集積枚数を表示する表示手段と、
前記設定手段による設定時には前記表示手段に設定されたカテゴリを表示させ、前記集積手段への紙葉類の集積時には前記表示手段に集積された集積枚数を表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定手段と、
前記集積手段に集積される紙葉類のカテゴリを設定する設定手段と、
前記集積手段に集積された紙葉類の集積枚数を計数する計数手段と、
紙葉類のカテゴリまたは集積枚数を表示する表示手段と、
前記設定手段による設定時には前記表示手段に設定されたカテゴリを表示させ、前記集積手段への紙葉類の集積時には前記表示手段に集積された集積枚数を表示させ、集積枚数が前記指定手段によって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を点滅表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を集積する第1及び第2集積部を有する集積手段と、
前記第1及び第2集積部に集積される紙葉類のカテゴリをそれぞれ設定する設定手段と、
紙葉類を取り出す取出手段と、
前記取出手段により取り出された紙葉類のカテゴリを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されカテゴリ毎に前記第1及び第2集積部に集積された紙葉類の集積枚数を計数する計数手段と、
紙葉類のカテゴリまたは集積枚数を表示する表示手段と、
前記設定手段による設定時には前記表示手段に設定されたカテゴリを表示させ、前記集積手段への紙葉類の集積時には前記表示手段に集積された集積枚数を表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を集積する第1及び第2集積部を有する集積手段と、
前記第1及び第2集積部に集積される紙葉類の区切り枚数を指定する指定手段と、
前記第1及び第2集積部に集積される紙葉類のカテゴリをそれぞれ設定する設定手段と、
紙葉類を取り出す取出手段と、
前記取出手段により取り出された紙葉類のカテゴリを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されカテゴリ毎に前記第1及び第2集積部に集積された紙葉類の集積枚数を計数する計数手段と、
紙葉類のカテゴリまたは集積枚数を表示する表示手段と、
前記設定手段による設定時には前記表示手段に設定されたカテゴリを表示させ、前記集積手段への紙葉類の集積時には前記表示手段に集積された集積枚数を表示させ、集積枚数が前記指定手段によって指定された区切り枚数に達したのに基づいて集積枚数を点滅表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 集積される紙葉類の区切り枚数の指定を受け付け、
紙葉類を集積し、
集積された紙葉類の集積枚数を第1表示モードで表示部に表示し、
集積枚数が指定された区切り枚数に達したのに基づいて前記表示部に集積枚数を第1表示モードとは異なる第2表示モードで表示する、
ことを特徴とする紙葉類処理方法。 - 集積される紙葉類のカテゴリの設定を受け付け、
設定されたカテゴリを表示部に表示し、
紙葉類を集積し、
集積された紙葉類の集積枚数を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする紙葉類処理方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002214415A JP2004054786A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法 |
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JP (1) | JP2004054786A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009205246A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Glory Ltd | 貨幣取引装置 |
JP2012064015A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Glory Ltd | 貨幣処理装置 |
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JPH027186A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-11 | Toshiba Corp | 紙葉類処理装置 |
JP2002197509A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-12 | Oki Electric Ind Co Ltd | 紙幣整理装置 |
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2002
- 2002-07-23 JP JP2002214415A patent/JP2004054786A/ja not_active Abandoned
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