JP2004054740A - 営業支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化する営業支援装置を提供することである。
【解決手段】営業支援装置10では、営業シナリオ記憶部13に商材別に対応する複数の営業シナリオが設定され、その各営業シナリオに応じて配信用のメールが時系列で設定され、営業シナリオに従って配信処理部12により配信メールが指定日時に顧客に自動的に一斉配信される。配信メールに対して顧客から返信メールが受信されると、応答処理部15により返信内容からキーワードが抽出されて顧客の要求内容(購買欲ランク)が自動的に判定され、次に応答すべきメールが自動的に決定され、営業シナリオも自動的に切り替えられる。
【選択図】 図1
【解決手段】営業支援装置10では、営業シナリオ記憶部13に商材別に対応する複数の営業シナリオが設定され、その各営業シナリオに応じて配信用のメールが時系列で設定され、営業シナリオに従って配信処理部12により配信メールが指定日時に顧客に自動的に一斉配信される。配信メールに対して顧客から返信メールが受信されると、応答処理部15により返信内容からキーワードが抽出されて顧客の要求内容(購買欲ランク)が自動的に判定され、次に応答すべきメールが自動的に決定され、営業シナリオも自動的に切り替えられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、営業活動を支援する営業支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の営業手法としては、営業担当者が直接客先に出向いて営業する方法の他に、電話、ダイレクトメールやファクシミリ通信等の各種メディアを利用して顧客に営業する方法がある。
【0003】
また、近時では、インターネットの普及により、Eメールを利用してターゲットと想定した顧客、あるいは不特定多数の顧客に対してセールスプロモーション仕掛けるような営業手法も増加しつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の営業活動手法では、営業担当者が個々に蓄積するノウハウに頼るところが多くあり、汎用的な営業手法を確立するには至っていない。このため、従来の営業ノウハウは、営業担当者個人や営業所単位等の狭い範囲でしか蓄積されておらず、営業ノウハウを広範囲に蓄積して効率的に有効利用することは困難であった。
【0005】
また、営業ノウハウには、経験の蓄積である部分と個人による能力格差の部分とが多くあり、有効な営業ノウハウを抽出してデータとして蓄積することは困難であった。さらに、営業ノウハウは業種毎に異なるため、各種業務の営業活動を支援できような営業支援システムは未だ開発されていない。
【0006】
また、各種メディアやインターネットを利用した営業手法の場合、商材やキャンペーン等に応じて顧客に送信するメッセージの内容、顧客から応答が有った場合の対応方法、リピーターに対するアフターフォローの方法等にノウハウの蓄積が必要であるが、これらのノウハウを蓄積して利用できるような営業支援システムも未だ開発されていない。
【0007】
本発明の課題は、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化する営業支援装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
各種業務に関わる営業活動を支援する営業支援装置であって、
配信用の各種メッセージを、配信手順を示す複数の営業シナリオに対応して記憶する営業シナリオ記憶手段と、
前記営業シナリオ記憶手段に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに従って、当該営業シナリオに対応して記憶された前記各種メッセージを指定された顧客に配信する配信処理手段と、
前記配信処理手段により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信する受信処理手段と、
前記受信処理手段により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定した顧客の要求内容から当該顧客に応答すべき前記営業シナリオ内のメッセージを決定し、当該メッセージを前記営業シナリオ記憶手段から読み出して前記顧客に応答配信する応答処理手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、
各種業務に関わる営業活動を支援する営業支援装置であって、営業シナリオ記憶手段に配信用の各種メッセージを、配信手順を示す複数の営業シナリオに対応して記憶し、配信処理手段が、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに従って、当該営業シナリオに対応して記憶された前記各種メッセージを指定された顧客に配信し、受信処理手段が、前記配信処理手段により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信すると、応答処理手段が、前記受信処理手段により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定した顧客の要求内容から当該顧客に応答すべき前記営業シナリオ内のメッセージを決定し、当該メッセージを前記営業シナリオ記憶手段から読み出して前記顧客に応答配信する。
【0010】
したがって、各種業務及び各種商材に対応して営業活動に必要な各種メディアを利用した顧客へのメッセージの一斉配信及び顧客からの返信内容に対応した応答を自動化して、営業活動の効率化を容易に実現できる。その結果、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化することができる。
【0011】
また、請求項2に記載するように、請求項1記載の営業支援装置において、前記顧客の要求内容を判定するための複数のキーワードを、顧客の購買欲ランク及び前記営業シナリオに対応付けて記憶する判定内容記憶手段を備え、前記応答処理手段は、前記応答メッセージに含まれるキーワードを前記判定内容記憶手段に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客ランク及び前記営業シナリオに従って前記顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、営業担当者に連絡用メッセージを送信するようにしてもよい。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、
前記顧客の要求内容を判定するための複数のキーワードを、顧客の購買欲ランク及び前記営業シナリオに対応付けて記憶する判定内容記憶手段を備え、前記応答処理手段は、前記応答メッセージに含まれるキーワードを前記判定内容記憶手段に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客ランク及び前記営業シナリオに従って前記顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、営業担当者に連絡用メッセージを送信することにより、購買欲ランクが高い顧客に対する応答を的確かつ迅速に対応できる。
【0013】
また、請求項3に記載するように、請求項1又は2記載の営業支援装置において、前記営業シナリオ記憶手段は、前記営業シナリオ毎に顧客に配信すべきメッセージの情報ランクと、その情報ランクに属する各種メッセージとを対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、
前記営業シナリオ記憶手段は、前記営業シナリオ毎に顧客に配信すべきメッセージの情報ランクと、その情報ランクに属する各種メッセージとを対応付けて記憶することにより、顧客の要求内容をランク分けしてメッセージを設定することができ、返信した顧客への応答内容の最適化を容易にできる。
【0015】
また、請求項4に記載するように、請求項1〜3の何れか一項に記載の営業支援装置において、前記配信処理手段及び前記応答処理手段により前記顧客に配信されたメッセージの履歴に基づいて、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新するシナリオ更新手段を備えるようにしてもよい。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、
前記配信処理手段及び前記応答処理手段により前記顧客に配信されたメッセージの履歴に基づいて、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新するシナリオ更新手段を備えることにより、メッセージの配信履歴及び応答履歴に基づいて営業シナリオの設定を自動的に更新でき、営業シナリオの設定を常に最適化できる。
【0017】
また、請求項5に記載するように、請求項1〜3の何れか一項に記載の営業支援装置において、前記営業シナリオ記憶手段に記憶する営業シナリオ及び各種メッセージを設定するシナリオ設定手段を備えるようにしてもよい。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、
前記営業シナリオ記憶手段に記憶する営業シナリオ及び各種メッセージを設定するシナリオ設定手段を備えることにより、営業シナリオのメンテナンスを容易にできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明を適用した営業支援装置10の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1では、本実施の形態における営業支援装置10の要部機能構成をブロック図として示しており、営業支援装置10は、配信処理部11、受信処理部12、営業シナリオ記憶部13、判定内容記憶部14、応答処理部15及びシナリオ更新部16により構成され、外部に入力部20と表示部30が接続されている。
【0020】
配信処理部11は、営業シナリオ記憶部13に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに設定された配信用メッセージを、指定された複数の顧客に指定された日時に一斉配信する配信処理を実行する機能を有する。なお、配信処理部11は、請求項の配信処理手段としての機能を有する。
【0021】
受信処理部12は、配信処理部11により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信する受信処理を実行する機能を有する。なお、受信処理部12は、請求項の受信処理手段としての機能を有する。
【0022】
営業シナリオ記憶部13は、図2に示すような営業シナリオデータを記憶し、営業シナリオの優先ランキングを示すシナリオランク欄の列方向に予め設定されたシナリオ名「A,B,C,D,F,G,A1,B1,C1,・・・」を設定し、シナリオランク欄の行方向に配信用メッセージのランク「1.0,2.0,3.0,4.0,5.0,6.0」を設定し、その各行方向に対応する配信用メッセージ「Mail01〜Mail06」を設定している。また、図2の備考欄には、各シナリオに対応付ける営業シナリオのカテゴリ1(特典情報配信),2(緊急性情報配信),3(地域性情報配信),4(市場性情報配信),5(アンケート情報配信),6(機能品質情報配信)及び未承諾広告1パターン,未承諾広告2パターン等が設定されている。
なお、営業シナリオ記憶部13は、請求項の営業シナリオ記憶手段としての機能を有する。
【0023】
判定内容記憶部14は、図3に示すような判定内容データを記憶し、顧客の購買欲ランキングを示す顧客ランク欄の列方向に顧客の購買欲ランク「A,B,C,D,F,G,A1,B1,C1,・・・」を設定し、顧客ランク欄の行方向に応答メッセージを判定するキーワードの設定番号「1〜6」を設定し、その各行方向に対応するキーワード「Key01〜Key06,〜,Key51〜Key56」を設定している。また、図3の備考欄には、各顧客ランクに対応付けるカテゴリ1〜6及びクレーム1,2等が設定されている。
なお、判定内容記憶部14は、請求項の判定内容記憶手段としての機能を有する。
【0024】
応答処理部15は、判定内容記憶部14に記憶されたキーワードを参照して受信処理部12により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定対象のキーワードに対応付けて判定内容記憶部14に記憶された顧客の購買欲ランク及び営業シナリオに基づいて、次に配信すべきメッセージを決定し、当該メッセージを営業シナリオ記憶部13から読み出して前記顧客に応答配信する。
【0025】
また、応答処理部15は、応答メッセージに含まれるキーワードを判定内容記憶部14に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客の購買欲ランク及び営業シナリオに従って顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、商材の営業担当者に連絡用メッセージを送信する。
なお、応答処理部15は、請求項の応答処理手段としての機能を有する。
【0026】
シナリオ更新部16は、配信処理部11及び応答処理部15により顧客に配信されるメッセージの配信履歴に基づいて、営業シナリオ記憶部13に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新する。また、シナリオ更新部16は、営業シナリオ記憶部13内の設定データを新規設定又は編集するシナリオ設定機能も有する。
なお、シナリオ更新部16は、請求項のシナリオ更新手段及びシナリオ設定手段としての機能を有する。
【0027】
営業支援装置10の外部に接続された入力部20は、営業支援装置10の営業シナリオ記憶部13及び判定内容記憶部14の各記憶内容のメンテナンスや各種設定等を変更する際に、管理者が各種指示を入力するためのキーボードやポインティングデバイス等である。
【0028】
営業支援装置10の外部に接続された表示部30は、入力部20から入力される各種指示の表示や営業支援装置10の処理内容等を表示するためのCRT等である。
【0029】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図1の営業支援装置10において実行される営業支援処理について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
図4において、営業支援装置10では、まず、ある商材の営業シナリオに設定するメール文章を作成し(ステップS1)、その商材に対するアプローチ編集を行う(ステップS2)。作成したメール文章を商材の営業シナリオに対応付けて営業シナリオ記憶部13に記憶する。
【0030】
次いで、営業シナリオ記憶部13に記憶された営業絵シナリオに基づいて設定された日時に、その営業シナリオに設定されたメールを、配信処理部11により指定顧客に一斉に配信させる(ステップS3)。この配信したメールに対して、受信処理部12により顧客からの返信の有無を判別し(ステップS4)、返信が有れば(ステップS4:Yes)、その返信された応答メッセージの内容を、応答処理部15により判定内容記憶部14に記憶された図3のキーワード「Key01〜Key06,〜,Key51〜Key56」に基づいて判定する(ステップS5)。
【0031】
次いで、応答処理部15は、判定内容データから最適な回答メッセージを営業シナリオ記憶部13から検索し、そのメッセージを返信した顧客に送信する(ステップS6)。この回答メッセージに対して、受信処理部12により顧客からの返信の有無を判別し(ステップS7)、返信が有れば(ステップS7:Yes)、その返信された応答メッセージの内容を、応答処理部15により判定内容記憶部14に記憶された図3のキーワード「Key01〜Key06,〜,Key51〜Key56」に基づいて判定し、その判定結果に基づいて営業シナリオを切り替える(ステップS8)。
【0032】
次いで、応答処理部15は、判定結果から顧客の購買欲ランクが上位に達したか否かを判別し(ステップS9)、上位に達していれば(ステップS9:Yes)、予め設定されたオーナーアドレスにメッセージを送信して(ステップS10)、本処理を終了する。
【0033】
また、ステップS4及びステップS7において顧客から返信を受信しない場合、又はステップS9において顧客の購買欲ランクが上位に達していない場合は、配信処理部11により営業シナリオに基づいて次番のメール配信処理を継続し(ステップS11)、営業シナリオに基づメール配信が終了するまで、メール配信処理を繰り返し実行する(ステップS12)。
【0034】
以下に営業シナリオに基づくメール配信の具体例を、図1の顧客Aからの応答例、図2の営業シナリオデータ及び図3の判定内容データを参照して説明する。
メールの一斉配信行う場合は、図2のシナリオランクA1の「1.0:Mail01」により開始したとすると、順に「2.0:Mail02」→「3.0:Mail03」と自動的に配信する。
【0035】
次に、図1のターゲットの顧客Aから返信を受信すると、その返信メッセージの本文に記載された内容から、キーワードを図3の判定内容記憶部14から検索する。例えば、図3において、グレーで示すキーワード「Key13,Key45」が含まれていて、応答に必要な情報がB3,F5であると仮定する。
この判定結果から顧客Aの購買欲ランクが決定される。また、顧客Aに対するメール配信情報は、図5に示すように、顧客Aの配信履歴テーブルとして記録されるものとする。
【0036】
次いで、顧客Aの返信メール内容に対応する最適なメール情報が判定内容記憶部14内のマトリクスB3に存在したと仮定する。顧客Aの返信が、図2の営業シナリオ記憶部13に示すシナリオA1のメール「3.0:Mail03」の配信により発生した場合、返信内容判定結果のマトリクスB3に対応する営業シナリオ記憶部13内のシナリオBのメール「3.0:Mail03」であり、図2中の矢印で示すように、営業シナリオがA1からBのメール「3.0:Mail03」に遷移される。
【0037】
以上のように、本実施の形態の営業支援装置10によれば、商材別に対応する複数の営業シナリオが設定され、その各営業シナリオに応じて配信用のメールが時系列で設定され、営業シナリオに従って配信メールが指定日時に顧客に自動的に一斉配信される。
【0038】
そして、配信メールに対して顧客から返信メールが受信されると、その返信内容からキーワードが抽出されて顧客の要求内容(購買欲ランク)が自動的に判定されて、次に応答すべきメールが自動的に決定され、営業シナリオも自動的に切り替えられる。また、購買欲ランクが上位に達したと判定された場合は、商材を販売するオーナーメールアドレスに自動的にメールが送信されて、購買欲の高い顧客がいることが通知される。
【0039】
したがって、従来は営業担当者の経験や個人能力に依存していた営業活動をシステム化でき、人材に頼ることなく各種商材に適した初期の営業活動を効率的に実行することができ、各種メディア及び各種業種の営業活動に対しても柔軟に対応可能な営業支援装置を提供できる。
【0040】
次いで、シナリオ更新部16により実行される営業シナリオ記憶部13の更新処理について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、上記営業支援処理により顧客Aに行われたメール配信履歴の一例を示す図であり、このメール配信履歴により営業シナリオ記憶部13内の営業シナリオデータが更新される例を図6に示す。
【0041】
図5のメール配信履歴では、営業シナリオA1により顧客Aにメール「1.0:Mail01」→「2.0:Mail02」→「3.0:Mail03」が順に配信され、メール「3.0:Mail03」で顧客Aから返信があったため、営業シナリオBに切り替えられて顧客Aにメール「3.0:Mail03」が配信され、更に顧客Aから返信があり、営業シナリオGに切り替えられて顧客Aにメール「5.0:Mail05」が配信された結果、顧客Aが商材を購入するに至ったことを示している。
【0042】
以上の顧客Aが商材の購入に至ったメール配信履歴に基づいてシナリオ更新部16によりシナリオ更新処理が実行されると、営業シナリオ記憶部13内には、図6内に矢印の遷移で示すように、シナリオランクBとGが混在されたメール配信の営業シナリオIが新たに作成される。
【0043】
この後、購入行為が発生した商材に対する配信処理部11の配信処理では、営業シナリオIが適用されて、メール「5.0:Mail05」→「6.0:Mail06」が顧客に一斉配信され、メール「6.0:Mail06」が配信された後に「成約希望メール」が顧客から返信された場合は、更にシナリオ更新処理部16により営業シナリオIがシナリオランクのトップに移動されて、営業シナリオ記憶部13が更新される。
【0044】
以上のように、本実施の形態の営業支援装置10によれば、営業シナリオに基づくメール配信により顧客が購入に至った商材については、そのメール配信履歴に基づいて、直ちに新たな営業シナリオが自動的に作成されて、同一商材の新たな営業シナリオとして適用される。そして、新たな営業シナリオにより当該商材を顧客が購入するに至った場合は、その新たな営業シナリオの実行順位が上位ランクに直ちに更新される。
【0045】
したがって、顧客が購入に至ったメール配信履歴により直ちに営業シナリオは自動的に更新されるため、営業シナリオを常に最新の顧客要求に対応して更新することができ、営業活動の効率化を向上させることが容易にできる。
【0046】
また、図7を参照して営業シナリオ記憶部13内の設定データを新規設定又は編集する場合を説明する。図7は、シナリオ更新部16により表示部30に表示される営業シナリオデータの新規設定及び編集に関わる商材/配信メールメンテナンス画面の一例を示す図である。
【0047】
この図7の商材/配信メールメンテナンス画面において、営業支援装置10の管理者は、設定項目「登録年月日,更新年月日,商材リスト,商材ID,商材名,配信リスト」に対してデータを入力することが可能であり、営業シナリオ記憶部13内の設定データを新規登録又は編集することが容易にできる。
【0048】
なお、上記実施の形態において示した営業シナリオ記憶部13及び判定内容記憶部14における各設定データは一例であり、これらの設定データは営業対象の業務や商材に応じて適宜変更することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、各種業務及び各種商材に対応して営業活動に必要な各種メディアを利用した顧客へのメッセージの一斉配信及び顧客からの返信内容に対応した応答を自動化して、営業活動の効率化を容易に実現できる。その結果、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、購買欲ランクが高い顧客に対する応答を的確かつ迅速に対応できる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、顧客の要求内容をランク分けしてメッセージを設定することができ、返信した顧客への応答内容の最適化を容易にできる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、メッセージの配信履歴及び応答履歴に基づいて営業シナリオの設定を自動的に更新でき、営業シナリオの設定を常に最適化できる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、営業シナリオのメンテナンスを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における営業支援装置10の要部機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1の営業シナリオ記憶部13内に記憶される営業シナリオデータの一例を示す図である。
【図3】図1の判定内容記憶部14内に記憶される判定内容データの一例を示す図である。
【図4】図1の営業支援装置10において実行される営業支援処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の営業支援処理により顧客Aに行われたメール配信履歴の一例を示す図である。
【図6】図1のシナリオ更新部16により実行されるシナリオ更新処理により営業シナリオ記憶部13内の設定データの更新例を示す図である。
【図7】図2の営業シナリオ記憶部13内の設定データの新規設定及び編集に関わる商材/配信メールメンテナンス画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 営業支援装置
11 配信処理部
12 受信処理部
13 営業シナリオ記憶部
14 判定内容記憶部
15 応答処理部
16 シナリオ更新部
20 入力部
30 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、営業活動を支援する営業支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の営業手法としては、営業担当者が直接客先に出向いて営業する方法の他に、電話、ダイレクトメールやファクシミリ通信等の各種メディアを利用して顧客に営業する方法がある。
【0003】
また、近時では、インターネットの普及により、Eメールを利用してターゲットと想定した顧客、あるいは不特定多数の顧客に対してセールスプロモーション仕掛けるような営業手法も増加しつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の営業活動手法では、営業担当者が個々に蓄積するノウハウに頼るところが多くあり、汎用的な営業手法を確立するには至っていない。このため、従来の営業ノウハウは、営業担当者個人や営業所単位等の狭い範囲でしか蓄積されておらず、営業ノウハウを広範囲に蓄積して効率的に有効利用することは困難であった。
【0005】
また、営業ノウハウには、経験の蓄積である部分と個人による能力格差の部分とが多くあり、有効な営業ノウハウを抽出してデータとして蓄積することは困難であった。さらに、営業ノウハウは業種毎に異なるため、各種業務の営業活動を支援できような営業支援システムは未だ開発されていない。
【0006】
また、各種メディアやインターネットを利用した営業手法の場合、商材やキャンペーン等に応じて顧客に送信するメッセージの内容、顧客から応答が有った場合の対応方法、リピーターに対するアフターフォローの方法等にノウハウの蓄積が必要であるが、これらのノウハウを蓄積して利用できるような営業支援システムも未だ開発されていない。
【0007】
本発明の課題は、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化する営業支援装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
各種業務に関わる営業活動を支援する営業支援装置であって、
配信用の各種メッセージを、配信手順を示す複数の営業シナリオに対応して記憶する営業シナリオ記憶手段と、
前記営業シナリオ記憶手段に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに従って、当該営業シナリオに対応して記憶された前記各種メッセージを指定された顧客に配信する配信処理手段と、
前記配信処理手段により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信する受信処理手段と、
前記受信処理手段により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定した顧客の要求内容から当該顧客に応答すべき前記営業シナリオ内のメッセージを決定し、当該メッセージを前記営業シナリオ記憶手段から読み出して前記顧客に応答配信する応答処理手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、
各種業務に関わる営業活動を支援する営業支援装置であって、営業シナリオ記憶手段に配信用の各種メッセージを、配信手順を示す複数の営業シナリオに対応して記憶し、配信処理手段が、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに従って、当該営業シナリオに対応して記憶された前記各種メッセージを指定された顧客に配信し、受信処理手段が、前記配信処理手段により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信すると、応答処理手段が、前記受信処理手段により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定した顧客の要求内容から当該顧客に応答すべき前記営業シナリオ内のメッセージを決定し、当該メッセージを前記営業シナリオ記憶手段から読み出して前記顧客に応答配信する。
【0010】
したがって、各種業務及び各種商材に対応して営業活動に必要な各種メディアを利用した顧客へのメッセージの一斉配信及び顧客からの返信内容に対応した応答を自動化して、営業活動の効率化を容易に実現できる。その結果、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化することができる。
【0011】
また、請求項2に記載するように、請求項1記載の営業支援装置において、前記顧客の要求内容を判定するための複数のキーワードを、顧客の購買欲ランク及び前記営業シナリオに対応付けて記憶する判定内容記憶手段を備え、前記応答処理手段は、前記応答メッセージに含まれるキーワードを前記判定内容記憶手段に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客ランク及び前記営業シナリオに従って前記顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、営業担当者に連絡用メッセージを送信するようにしてもよい。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、
前記顧客の要求内容を判定するための複数のキーワードを、顧客の購買欲ランク及び前記営業シナリオに対応付けて記憶する判定内容記憶手段を備え、前記応答処理手段は、前記応答メッセージに含まれるキーワードを前記判定内容記憶手段に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客ランク及び前記営業シナリオに従って前記顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、営業担当者に連絡用メッセージを送信することにより、購買欲ランクが高い顧客に対する応答を的確かつ迅速に対応できる。
【0013】
また、請求項3に記載するように、請求項1又は2記載の営業支援装置において、前記営業シナリオ記憶手段は、前記営業シナリオ毎に顧客に配信すべきメッセージの情報ランクと、その情報ランクに属する各種メッセージとを対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、
前記営業シナリオ記憶手段は、前記営業シナリオ毎に顧客に配信すべきメッセージの情報ランクと、その情報ランクに属する各種メッセージとを対応付けて記憶することにより、顧客の要求内容をランク分けしてメッセージを設定することができ、返信した顧客への応答内容の最適化を容易にできる。
【0015】
また、請求項4に記載するように、請求項1〜3の何れか一項に記載の営業支援装置において、前記配信処理手段及び前記応答処理手段により前記顧客に配信されたメッセージの履歴に基づいて、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新するシナリオ更新手段を備えるようにしてもよい。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、
前記配信処理手段及び前記応答処理手段により前記顧客に配信されたメッセージの履歴に基づいて、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新するシナリオ更新手段を備えることにより、メッセージの配信履歴及び応答履歴に基づいて営業シナリオの設定を自動的に更新でき、営業シナリオの設定を常に最適化できる。
【0017】
また、請求項5に記載するように、請求項1〜3の何れか一項に記載の営業支援装置において、前記営業シナリオ記憶手段に記憶する営業シナリオ及び各種メッセージを設定するシナリオ設定手段を備えるようにしてもよい。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、
前記営業シナリオ記憶手段に記憶する営業シナリオ及び各種メッセージを設定するシナリオ設定手段を備えることにより、営業シナリオのメンテナンスを容易にできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明を適用した営業支援装置10の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1では、本実施の形態における営業支援装置10の要部機能構成をブロック図として示しており、営業支援装置10は、配信処理部11、受信処理部12、営業シナリオ記憶部13、判定内容記憶部14、応答処理部15及びシナリオ更新部16により構成され、外部に入力部20と表示部30が接続されている。
【0020】
配信処理部11は、営業シナリオ記憶部13に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに設定された配信用メッセージを、指定された複数の顧客に指定された日時に一斉配信する配信処理を実行する機能を有する。なお、配信処理部11は、請求項の配信処理手段としての機能を有する。
【0021】
受信処理部12は、配信処理部11により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信する受信処理を実行する機能を有する。なお、受信処理部12は、請求項の受信処理手段としての機能を有する。
【0022】
営業シナリオ記憶部13は、図2に示すような営業シナリオデータを記憶し、営業シナリオの優先ランキングを示すシナリオランク欄の列方向に予め設定されたシナリオ名「A,B,C,D,F,G,A1,B1,C1,・・・」を設定し、シナリオランク欄の行方向に配信用メッセージのランク「1.0,2.0,3.0,4.0,5.0,6.0」を設定し、その各行方向に対応する配信用メッセージ「Mail01〜Mail06」を設定している。また、図2の備考欄には、各シナリオに対応付ける営業シナリオのカテゴリ1(特典情報配信),2(緊急性情報配信),3(地域性情報配信),4(市場性情報配信),5(アンケート情報配信),6(機能品質情報配信)及び未承諾広告1パターン,未承諾広告2パターン等が設定されている。
なお、営業シナリオ記憶部13は、請求項の営業シナリオ記憶手段としての機能を有する。
【0023】
判定内容記憶部14は、図3に示すような判定内容データを記憶し、顧客の購買欲ランキングを示す顧客ランク欄の列方向に顧客の購買欲ランク「A,B,C,D,F,G,A1,B1,C1,・・・」を設定し、顧客ランク欄の行方向に応答メッセージを判定するキーワードの設定番号「1〜6」を設定し、その各行方向に対応するキーワード「Key01〜Key06,〜,Key51〜Key56」を設定している。また、図3の備考欄には、各顧客ランクに対応付けるカテゴリ1〜6及びクレーム1,2等が設定されている。
なお、判定内容記憶部14は、請求項の判定内容記憶手段としての機能を有する。
【0024】
応答処理部15は、判定内容記憶部14に記憶されたキーワードを参照して受信処理部12により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定対象のキーワードに対応付けて判定内容記憶部14に記憶された顧客の購買欲ランク及び営業シナリオに基づいて、次に配信すべきメッセージを決定し、当該メッセージを営業シナリオ記憶部13から読み出して前記顧客に応答配信する。
【0025】
また、応答処理部15は、応答メッセージに含まれるキーワードを判定内容記憶部14に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客の購買欲ランク及び営業シナリオに従って顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、商材の営業担当者に連絡用メッセージを送信する。
なお、応答処理部15は、請求項の応答処理手段としての機能を有する。
【0026】
シナリオ更新部16は、配信処理部11及び応答処理部15により顧客に配信されるメッセージの配信履歴に基づいて、営業シナリオ記憶部13に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新する。また、シナリオ更新部16は、営業シナリオ記憶部13内の設定データを新規設定又は編集するシナリオ設定機能も有する。
なお、シナリオ更新部16は、請求項のシナリオ更新手段及びシナリオ設定手段としての機能を有する。
【0027】
営業支援装置10の外部に接続された入力部20は、営業支援装置10の営業シナリオ記憶部13及び判定内容記憶部14の各記憶内容のメンテナンスや各種設定等を変更する際に、管理者が各種指示を入力するためのキーボードやポインティングデバイス等である。
【0028】
営業支援装置10の外部に接続された表示部30は、入力部20から入力される各種指示の表示や営業支援装置10の処理内容等を表示するためのCRT等である。
【0029】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図1の営業支援装置10において実行される営業支援処理について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
図4において、営業支援装置10では、まず、ある商材の営業シナリオに設定するメール文章を作成し(ステップS1)、その商材に対するアプローチ編集を行う(ステップS2)。作成したメール文章を商材の営業シナリオに対応付けて営業シナリオ記憶部13に記憶する。
【0030】
次いで、営業シナリオ記憶部13に記憶された営業絵シナリオに基づいて設定された日時に、その営業シナリオに設定されたメールを、配信処理部11により指定顧客に一斉に配信させる(ステップS3)。この配信したメールに対して、受信処理部12により顧客からの返信の有無を判別し(ステップS4)、返信が有れば(ステップS4:Yes)、その返信された応答メッセージの内容を、応答処理部15により判定内容記憶部14に記憶された図3のキーワード「Key01〜Key06,〜,Key51〜Key56」に基づいて判定する(ステップS5)。
【0031】
次いで、応答処理部15は、判定内容データから最適な回答メッセージを営業シナリオ記憶部13から検索し、そのメッセージを返信した顧客に送信する(ステップS6)。この回答メッセージに対して、受信処理部12により顧客からの返信の有無を判別し(ステップS7)、返信が有れば(ステップS7:Yes)、その返信された応答メッセージの内容を、応答処理部15により判定内容記憶部14に記憶された図3のキーワード「Key01〜Key06,〜,Key51〜Key56」に基づいて判定し、その判定結果に基づいて営業シナリオを切り替える(ステップS8)。
【0032】
次いで、応答処理部15は、判定結果から顧客の購買欲ランクが上位に達したか否かを判別し(ステップS9)、上位に達していれば(ステップS9:Yes)、予め設定されたオーナーアドレスにメッセージを送信して(ステップS10)、本処理を終了する。
【0033】
また、ステップS4及びステップS7において顧客から返信を受信しない場合、又はステップS9において顧客の購買欲ランクが上位に達していない場合は、配信処理部11により営業シナリオに基づいて次番のメール配信処理を継続し(ステップS11)、営業シナリオに基づメール配信が終了するまで、メール配信処理を繰り返し実行する(ステップS12)。
【0034】
以下に営業シナリオに基づくメール配信の具体例を、図1の顧客Aからの応答例、図2の営業シナリオデータ及び図3の判定内容データを参照して説明する。
メールの一斉配信行う場合は、図2のシナリオランクA1の「1.0:Mail01」により開始したとすると、順に「2.0:Mail02」→「3.0:Mail03」と自動的に配信する。
【0035】
次に、図1のターゲットの顧客Aから返信を受信すると、その返信メッセージの本文に記載された内容から、キーワードを図3の判定内容記憶部14から検索する。例えば、図3において、グレーで示すキーワード「Key13,Key45」が含まれていて、応答に必要な情報がB3,F5であると仮定する。
この判定結果から顧客Aの購買欲ランクが決定される。また、顧客Aに対するメール配信情報は、図5に示すように、顧客Aの配信履歴テーブルとして記録されるものとする。
【0036】
次いで、顧客Aの返信メール内容に対応する最適なメール情報が判定内容記憶部14内のマトリクスB3に存在したと仮定する。顧客Aの返信が、図2の営業シナリオ記憶部13に示すシナリオA1のメール「3.0:Mail03」の配信により発生した場合、返信内容判定結果のマトリクスB3に対応する営業シナリオ記憶部13内のシナリオBのメール「3.0:Mail03」であり、図2中の矢印で示すように、営業シナリオがA1からBのメール「3.0:Mail03」に遷移される。
【0037】
以上のように、本実施の形態の営業支援装置10によれば、商材別に対応する複数の営業シナリオが設定され、その各営業シナリオに応じて配信用のメールが時系列で設定され、営業シナリオに従って配信メールが指定日時に顧客に自動的に一斉配信される。
【0038】
そして、配信メールに対して顧客から返信メールが受信されると、その返信内容からキーワードが抽出されて顧客の要求内容(購買欲ランク)が自動的に判定されて、次に応答すべきメールが自動的に決定され、営業シナリオも自動的に切り替えられる。また、購買欲ランクが上位に達したと判定された場合は、商材を販売するオーナーメールアドレスに自動的にメールが送信されて、購買欲の高い顧客がいることが通知される。
【0039】
したがって、従来は営業担当者の経験や個人能力に依存していた営業活動をシステム化でき、人材に頼ることなく各種商材に適した初期の営業活動を効率的に実行することができ、各種メディア及び各種業種の営業活動に対しても柔軟に対応可能な営業支援装置を提供できる。
【0040】
次いで、シナリオ更新部16により実行される営業シナリオ記憶部13の更新処理について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、上記営業支援処理により顧客Aに行われたメール配信履歴の一例を示す図であり、このメール配信履歴により営業シナリオ記憶部13内の営業シナリオデータが更新される例を図6に示す。
【0041】
図5のメール配信履歴では、営業シナリオA1により顧客Aにメール「1.0:Mail01」→「2.0:Mail02」→「3.0:Mail03」が順に配信され、メール「3.0:Mail03」で顧客Aから返信があったため、営業シナリオBに切り替えられて顧客Aにメール「3.0:Mail03」が配信され、更に顧客Aから返信があり、営業シナリオGに切り替えられて顧客Aにメール「5.0:Mail05」が配信された結果、顧客Aが商材を購入するに至ったことを示している。
【0042】
以上の顧客Aが商材の購入に至ったメール配信履歴に基づいてシナリオ更新部16によりシナリオ更新処理が実行されると、営業シナリオ記憶部13内には、図6内に矢印の遷移で示すように、シナリオランクBとGが混在されたメール配信の営業シナリオIが新たに作成される。
【0043】
この後、購入行為が発生した商材に対する配信処理部11の配信処理では、営業シナリオIが適用されて、メール「5.0:Mail05」→「6.0:Mail06」が顧客に一斉配信され、メール「6.0:Mail06」が配信された後に「成約希望メール」が顧客から返信された場合は、更にシナリオ更新処理部16により営業シナリオIがシナリオランクのトップに移動されて、営業シナリオ記憶部13が更新される。
【0044】
以上のように、本実施の形態の営業支援装置10によれば、営業シナリオに基づくメール配信により顧客が購入に至った商材については、そのメール配信履歴に基づいて、直ちに新たな営業シナリオが自動的に作成されて、同一商材の新たな営業シナリオとして適用される。そして、新たな営業シナリオにより当該商材を顧客が購入するに至った場合は、その新たな営業シナリオの実行順位が上位ランクに直ちに更新される。
【0045】
したがって、顧客が購入に至ったメール配信履歴により直ちに営業シナリオは自動的に更新されるため、営業シナリオを常に最新の顧客要求に対応して更新することができ、営業活動の効率化を向上させることが容易にできる。
【0046】
また、図7を参照して営業シナリオ記憶部13内の設定データを新規設定又は編集する場合を説明する。図7は、シナリオ更新部16により表示部30に表示される営業シナリオデータの新規設定及び編集に関わる商材/配信メールメンテナンス画面の一例を示す図である。
【0047】
この図7の商材/配信メールメンテナンス画面において、営業支援装置10の管理者は、設定項目「登録年月日,更新年月日,商材リスト,商材ID,商材名,配信リスト」に対してデータを入力することが可能であり、営業シナリオ記憶部13内の設定データを新規登録又は編集することが容易にできる。
【0048】
なお、上記実施の形態において示した営業シナリオ記憶部13及び判定内容記憶部14における各設定データは一例であり、これらの設定データは営業対象の業務や商材に応じて適宜変更することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、各種業務及び各種商材に対応して営業活動に必要な各種メディアを利用した顧客へのメッセージの一斉配信及び顧客からの返信内容に対応した応答を自動化して、営業活動の効率化を容易に実現できる。その結果、各種業務及び各種商材に応じて有効な営業ノウハウの蓄積及び利用を可能にし、各種メディアやインターネットを利用した営業手法も効率化して、各種営業活動を効率化することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、購買欲ランクが高い顧客に対する応答を的確かつ迅速に対応できる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、顧客の要求内容をランク分けしてメッセージを設定することができ、返信した顧客への応答内容の最適化を容易にできる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、メッセージの配信履歴及び応答履歴に基づいて営業シナリオの設定を自動的に更新でき、営業シナリオの設定を常に最適化できる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、営業シナリオのメンテナンスを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における営業支援装置10の要部機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1の営業シナリオ記憶部13内に記憶される営業シナリオデータの一例を示す図である。
【図3】図1の判定内容記憶部14内に記憶される判定内容データの一例を示す図である。
【図4】図1の営業支援装置10において実行される営業支援処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の営業支援処理により顧客Aに行われたメール配信履歴の一例を示す図である。
【図6】図1のシナリオ更新部16により実行されるシナリオ更新処理により営業シナリオ記憶部13内の設定データの更新例を示す図である。
【図7】図2の営業シナリオ記憶部13内の設定データの新規設定及び編集に関わる商材/配信メールメンテナンス画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 営業支援装置
11 配信処理部
12 受信処理部
13 営業シナリオ記憶部
14 判定内容記憶部
15 応答処理部
16 シナリオ更新部
20 入力部
30 表示部
Claims (5)
- 各種業務に関わる営業活動を支援する営業支援装置であって、
配信用の各種メッセージを、配信手順を示す複数の営業シナリオに対応して記憶する営業シナリオ記憶手段と、
前記営業シナリオ記憶手段に記憶された複数の営業シナリオから指定された営業シナリオに従って、当該営業シナリオに対応して記憶された前記各種メッセージを指定された顧客に配信する配信処理手段と、
前記配信処理手段により各種メッセージが配信された顧客からの応答メッセージを受信する受信処理手段と、
前記受信処理手段により受信された応答メッセージから当該顧客の要求内容を判定するとともに、判定した顧客の要求内容から当該顧客に応答すべき前記営業シナリオ内のメッセージを決定し、当該メッセージを前記営業シナリオ記憶手段から読み出して前記顧客に応答配信する応答処理手段と、
を備えたことを特徴とする営業支援装置。 - 前記顧客の要求内容を判定するための複数のキーワードを、顧客の購買欲ランク及び前記営業シナリオに対応付けて記憶する判定内容記憶手段を備え、
前記応答処理手段は、前記応答メッセージに含まれるキーワードを前記判定内容記憶手段に記憶されたキーワードに基づいて判定し、当該キーワードに対応付けられた顧客ランク及び前記営業シナリオに従って前記顧客の要求内容を判定し、判定した顧客の要求内容から購買欲ランクが高いことが判明した場合、営業担当者に連絡用メッセージを送信することを特徴とする請求項1記載の営業支援装置。 - 前記営業シナリオ記憶手段は、前記営業シナリオ毎に顧客に配信すべきメッセージの情報ランクと、その情報ランクに属する各種メッセージとを対応付けて記憶したことを特徴とする請求項1又は2記載の営業支援装置。
- 前記配信処理手段及び前記応答処理手段により前記顧客に配信されたメッセージの履歴に基づいて、前記営業シナリオ記憶手段に記憶された営業シナリオ毎のメッセージ内容を更新するシナリオ更新手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の営業支援装置。
- 前記営業シナリオ記憶手段に記憶する営業シナリオ及び各種メッセージを設定するシナリオ設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の営業支援装置。
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