JP2004054241A - トナーカートリッジの再使用判定装置および再使用判定方法並びにプログラム,トナーカートリッジ - Google Patents
トナーカートリッジの再使用判定装置および再使用判定方法並びにプログラム,トナーカートリッジ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】トナーカートリッジを構成する部品の再使用の判定を短時間でより適正に行なう。
【解決手段】トナーカートリッジを構成する部品の一つである現像ローラの再使用の判定を行なう際、レーザプリンタに取り付けられて使用されたときにその使用履歴に関する情報が書き込まれる記憶素子を備えるトナーカートリッジの記憶素子からトナーカートリッジの製造年月日や印字枚数,トナー残量などを読み込み(S100)、製造されてから所定月数以内で現像ローラ44の回転時間が所定時間以下でトナー残量が所定量以上と判定されたときには(S110〜S130)、再使用可能と判断し、その旨をモニタやプリンタから出力する(S140)。この結果、トナーカートリッジの現像ローラの再使用の判定を迅速かつ適正に行なうことができる。
【選択図】 図7
【解決手段】トナーカートリッジを構成する部品の一つである現像ローラの再使用の判定を行なう際、レーザプリンタに取り付けられて使用されたときにその使用履歴に関する情報が書き込まれる記憶素子を備えるトナーカートリッジの記憶素子からトナーカートリッジの製造年月日や印字枚数,トナー残量などを読み込み(S100)、製造されてから所定月数以内で現像ローラ44の回転時間が所定時間以下でトナー残量が所定量以上と判定されたときには(S110〜S130)、再使用可能と判断し、その旨をモニタやプリンタから出力する(S140)。この結果、トナーカートリッジの現像ローラの再使用の判定を迅速かつ適正に行なうことができる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法並びにプログラム,トナーカートリッジに関し、詳しくは、トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置および判定方法並びにコンピュータを再使用判定装置として機能させるプログラム、トナーカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラーレーザプリンタや複写機に用いられるトナーカートリッジは、使用後は回収されて再使用に供される。このトナーカートリッジの再使用の可否を判断する際には、検査者の目視などによりカートリッジを構成する各部品を点検し、再使用に適さない部品については取り替えを行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした人の目視などによるトナーカートリッジの再使用の判断では、トナーカートリッジの再使用の判断に時間や労力を要する。また、再使用の可否の判断基準は検査マニュアルなどで明文化されているものの、劣化による部品の外観変化は千差万別でマニュアルに記載されている検査の方法や条件ですべての不良部品を突き止めることは極めて困難であり、また、検査者の視覚や触覚などの感覚は人によってかなりの差があるから、たとえ同一基準のマニュアルに沿って検査を行なったとしても検査者によって検査結果にバラツキが生じることがある。
【0004】
また、黒色のみ印字可能なモノクロ機の場合では、印字内容は文字が主体であり、フルカバレージの画像を印字する機会は極端に少ないため、印字品質に対する要求はあまり高くなく、品質のバラツキはある程度許容することができた。しかし、カラー機では、再現できる色合いの広さや正確さが問題にされるうえ、フルカラー画像を印字する機会も多く、カートリッジに起因する画像不良は許されないことから、再生カートリッジの品質向上とその安定性はモノクロ機に比して極めて重要である。
【0005】
本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法は、こうした問題を解決し、トナーカートリッジを構成する部材の再使用の判定を短時間でより容易に行なうことを目的の一つとする。また、本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法は、トナーカートリッジを構成する部材の再使用の判定をより適正に行なうことを目的の一つとする。
【0006】
本発明のプログラムは、コンピュータを本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させることを目的の一つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法並びにプログラム,トナーカートリッジは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定装置は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する現像ローラの回転時間を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいて該トナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えることを要旨とする。
【0009】
この本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定装置では、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた現像ローラの回転時間を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいてトナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定し、その判定結果を出力する。したがって、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、現像ローラの回転時間に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、現像ローラの回転時間が所定時間以下のときに現像ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0010】
こうした本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定装置において、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記再使用判定手段は前記トナーの残量が所定量以上のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記再使用判定手段は前記記憶素子に記憶された前記トナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、トナーの残量やトナーカートリッジの製造日に基づいて、より適正にトナーカートリッジの現像ローラの再使用を判定することができる。
【0011】
本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定装置は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材とを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えることを要旨とする。
【0012】
この本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定装置では、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定し、その判定結果を出力する。したがって、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。しかも、薄層形成部材の再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、薄層形成部材の再使用の回数が所定回数以下のときに薄層形成部材の再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0013】
こうした本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定装置において、前記使用履歴情報は前記現像ローラの回転時間を情報の一つとして含み、前記再使用判定手段は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできるし、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記再使用判定手段は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記トナーの残量が所定量以上のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記再使用判定手段は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記記憶素子に記憶されたトナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、現像ローラの回転時間やトナーの残量,トナーカートリッジの製造日に基づいてより適正にトナーカートリッジの薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。
【0014】
本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定装置は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、前記トナーを前記現像ローラに供給する供給ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数が所定回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えることを要旨とする。
【0015】
この本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定装置では、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた供給ローラの再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定し、その判定結果を出力する。したがって、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、供給ローラの再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、供給ローラの再使用の回数が所定回数以下のときに供給ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0016】
本発明の再使用判定装置用のプログラムは、
前記情報取得手段の一部としてのインタフェースを備えるコンピュータを、上述のいずれか態様の本発明の第1ないし第3のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させることを要旨とする。
【0017】
この本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置用のプログラムによれば、情報取得手段の一部としてのインタフェースを備えるコンピュータを上記各態様の本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させるから、本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置が奏する効果、例えば、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する現像ローラや薄層形成部材,供給ローラの再使用の判定を行なうことができる効果や再使用の判定をより適正に行なうことができる効果など種々の効果を奏することができる。
【0018】
本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定方法は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する現像ローラの回転時間を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、(b)該取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいて該トナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定する
ことを要旨とする。
【0019】
この本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定方法によれば、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた現像ローラの回転時間を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいてトナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定するから、回収したカートリッジが有する現像ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、現像ローラの回転時間に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、現像ローラの回転時間が所定時間以下のときに現像ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0020】
こうした本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定方法において、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記ステップ(b)は前記トナーの残量が所定量以上のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記ステップ(b)は前記記憶素子に記憶された前記トナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできる。こうすれば、トナーの残量やトナーカートリッジの製造日に基づいて、より適正にトナーカートリッジの現像ローラの再使用を判定することができる。
【0021】
本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定方法は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材とを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定する
ことを要旨とする。
【0022】
この本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定方法によれば、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定するから、回収したカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。しかも、薄層形成部材の再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、薄層形成部材の再使用の回数が所定回数以下のときに薄層形成部材の再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0023】
こうした本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定方法において、前記使用履歴情報は前記現像ローラの回転時間を情報の一つとして含み、前記ステップ(b)は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできるし、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記ステップ(b)は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記トナーの残量が所定量以上のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記ステップ(b)は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記記憶素子に記憶されたトナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、現像ローラの回転時間やトナーの残量,トナーカートリッジの製造日に基づいてより適正にトナーカートリッジの薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。
【0024】
本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定方法は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、前記トナーを前記現像ローラに供給する供給ローラとを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数が所定回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定する
ことを要旨とする。
【0025】
この本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定方法によれば、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた供給ローラの再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定するから、回収したカートリッジが有する供給ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、供給ローラの再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、供給ローラの再使用の回数が所定回数以下のときに供給ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0026】
これら本発明の第1ないし第3のいずれかのトナーカートリッジの再使用判定方法において、コンピュータにより前記ステップ(a)および(b)を実行させると共に該コンピュータに前記ステップ(b)の判定結果を出力させるものとすることもできる。こうすれば、トナーカートリッジの再使用の判定をより迅速に行なうことができる。
【0027】
本発明の第1のトナーカートリッジは、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられるトナーカートリッジであって、
前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、
該現像ローラの回転時間を情報の一つとして記憶する記憶素子と、
を備えることを要旨とする。
【0028】
この本発明の第1のトナーカートリッジでは、現像ローラの回転時間を情報の一つとして記憶しているから、現像ローラの回転時間に基づいて現像ローラの再使用を判定することができる。
【0029】
こうした本発明の第1のトナーカートリッジにおいて、更に、前記記憶素子は、前記トナーの残量を情報の一つとして記憶する素子であるものとしたり、前記トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であるものとすることもできる。こうすれば、トナーの残量やトナーカートリッジの製造日に基づいて現像ローラの再使用を判定することができる。
【0030】
本発明の第2のトナーカートリッジは、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられるトナーカートリッジであって、
前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、
該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材と、
前記現像ローラの回転時間と前記薄層形成部材の再使用回数とを情報の一部として記憶する記憶素子と、
を備えることを要旨とする。
【0031】
この本発明の第2のトナーカートリッジでは、現像ローラの回転時間と薄層形成部材の再使用回数とを情報の一部として記憶しているから現像ローラの回転時間や薄層形成部材の再使用回数に基づいて現像ローラや薄層形成部材の再使用を判定することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例であるトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用判定装置20の構成の概略を示す構成図であり、図2は実施例の再使用判定装置20の電気的な接続を機能ブロックで示すブロック図である。実施例の再使用判定装置20は、図示するように、CPU23やROM24,RAM25,図示しない入出力インターフェースを有する汎用のコンピュータ本体22と、コンピュータ本体22に接続されたモニタ26と、コンピュータ本体22に接続されたプリンタ27と、コンピュータ本体22の図示しない入出力インターフェースを介して接続されトナーカートリッジ40に取り付けられるカートリッジ接続部28とを備え、カートリッジ接続部28に取り付けられたトナーカートリッジ40の記憶素子50からトナーカートリッジ40の使用履歴に関する情報を読み込んでトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用の可否を判定する。
【0033】
記憶素子50は、図2に示すように、データを記憶するメモリセル52と、このメモリセル52におけるデータの読み書きを制御するリード・ライト制御部54と、クロック信号CLKに基づいてリード・ライト制御部54を介して実施例の再使用判定装置20や後述するカラーレーザプリンタ本体のコントローラとデータのやり取りを行なう際のカウントアップを行なうアドレスカウンタ56とを備える。こうした記憶素子50としては、例えば、EEPROMを用いることができる。図3は、トナーカートリッジ40の外観の一例を示す外観図である。実施例のトナーカートリッジ40では、図示するように、その端部に設けられた収納部41の内側に記憶素子50が取り付けられている。
【0034】
図4は、トナーカートリッジ40が取り付けられたカラーレーザプリンタ60の構成の概略を示す構成図である。トナーカートリッジ40が取り付けられるカラーレーザプリンタ60は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図4に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された画像を現像器61に装着された各色のトナーカートリッジ40C,40M,40Y,40Kから供給される各色のトナーを用いて各色毎に露光器62により静電潜像が形成された感光体63上にトナー像を形成すると共に形成したトナー像を中間転写体としての転写ベルト64に重ねて転写し、この転写ベルト64上に重ねて転写された4色のトナー像を用紙カセット65から供給され搬送ユニット66により搬送された用紙に二次転写ユニット67で転写し、用紙上に転写されたトナー像を定着ユニット68により用紙に融着定着させてカラー像を用紙上に形成する。このように各色のトナー像を感光体63上に形成できるように現像器61は回転可能に構成されている。図5は、トナーカートリッジ40の断面の一例を示す断面図である。トナーカートリッジ40は、その構成部品として、図示するように、ハウジング42に直接取り付けられハウジング42内に充填されたトナーを保持しつつ回転しながら外部へ搬送する供給ローラ43と、供給ローラ43により搬送されたトナーを保持しつつ回転しながら搬送する現像ローラ44と、基端が支持体46により支持されると共に弾性部材47が先端に取り付けられて形成され弾性部材47により現像ローラ44上に保持されたトナーを均一厚さの薄層に形成する規制ブレード45とを備えており、規制ブレード45で薄層に形成されたトナーを現像ローラ44で搬送することにより静電潜像が形成された感光体63上にトナーを安定供給する。また、カラーレーザプリンタ60は、現像器61に装着された各トナーカートリッジ40C,40M,40Y,40Kの各記憶素子50C,50M,50Y,50Kが図4中下部右側に位置したときにその記憶素子に接続する可動接続部69を備え、図示しないカラーレーザプリンタ60のコントローラから対応するカートリッジの使用履歴に関する情報を接続した記憶素子に書き込む。カラーレーザプリンタ60のコントローラと記憶素子との電気的な接続関係は図2に例示した再使用判定装置20と記憶素子50との接続関係と同様であるのでその図示と詳細な説明は省略する。
【0035】
図6は、トナーカートリッジ40の記憶素子50に記憶される情報の一例を示す説明図である。実施例では、記憶素子50には、図示するように、トナーカートリッジ40のID(カートリッジID),トナーカートリッジ40の製造年月日,トナーカートリッジ40に詰められているトナーの色,トナーカートリッジ40を構成する部品(現像ローラ44や規制ブレード45,供給ローラ43など)毎の再使用(リユース)の回数,取り付けられたカラーレーザプリンタ60のID(プリンタID),カラーレーザプリンタ60に取り付けられて使用が開始された年月日,カラーレーザプリンタ60から取り外された年月日,カラーレーザプリンタ60によりそのトナーカートリッジ40を用いて画像を印刷した印字枚数,トナーカートリッジ40内に残存するトナー残量,トナーカートリッジ40における現像ローラ44の回転時間,カラーレーザプリンタ60が購入されてから画像を印刷した総印字枚数などの累積使用に関する情報などが記憶される。これらの情報のうち、カートリッジIDや製造年月日,トナー色,リユース回数についてはトナーカートリッジ40を製造した際や再使用する際に工場などで記憶素子50への書き込みが行なわれ、プリンタIDや使用開始年月日,使用終了年月日,印字枚数,トナー残量,現像ローラ44の回転時間,プリンタの累積使用情報などについてはトナーカートリッジ40が装着されたカラーレーザプリンタ60によりトナーカートリッジ40が装着されたときやトナーカートリッジ40が取り外される際に記憶素子50に書き込まれる。
【0036】
こうして構成された実施例の再使用判定装置20の動作、特に、トナーカートリッジ40を構成する部品の再使用の可否を判定する動作について説明する。以下、トナーカートリッジ40を構成する部品として、前述の現像ローラ44,規制ブレード45,供給ローラ43の再使用の可否を判定する処理について順番に説明する。図7は、カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される現像ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。現像ローラ44の再使用判定処理は、まず、トナーカートリッジ40の記憶素子50からカートリッジIDや製造年月日などのトナーカートリッジ40に関する情報と、使用終了年月日や現像ローラ44の回転時間,トナー残量などのトナーカートリッジ40の現像ローラ44の使用履歴に関する情報とを読み込む処理を実行する(ステップS100)。こうした情報の読み込み処理は、コンピュータ本体22からカートリッジ接続部28に取り付けられたトナーカートリッジ40の記憶素子50のリード・ライト制御部54に対してリード信号を出力することにより行なわれる。
【0037】
そして、読み込んだ製造年月日や現像ローラ44の回転時間,トナー残量に基づいて、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数(例えば、6ヶ月)以内であるか否か、現像ローラ44の回転時間が所定時間(例えば、2000時間)以下であるか否か、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量(例えば、170g)以上であるか否かを判定する(ステップS110〜S130)。ここで、判定に用いる所定月数や所定時間,所定量は、トナーの種類やトナーカートリッジ40に充填されるトナーの量などにより定められる。
【0038】
トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数以内で、現像ローラ44の回転時間が所定時間以下であり、且つ、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量以上のときには、トナーカートリッジ40の現像ローラ44を再使用することができると判定し、現像ローラ44の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS140)、再使用判定処理を終了する。
【0039】
一方、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数を超えていたり、現像ローラ44の回転時間が所定時間を超えていたり、あるいは、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量未満のときには、トナーカートリッジ40を再使用することはできないと判定し、現像ローラ44の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS150)、再使用判定処理を終了する。
【0040】
以上が現像ローラ44の再使用の可否を判定する処理である。続いて、規制ブレード45の再使用の可否を判定する処理について説明する。図8は、カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される規制ブレード再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。規制ブレード45の再使用判定処理は、まず、トナーカートリッジ40の記憶素子50からカートリッジIDや製造年月日などのトナーカートリッジ40に関する情報と、規制ブレード45のリユース回数や使用終了年月日,現像ローラ44の回転時間,トナー残量などのトナーカートリッジ40の規制ブレード45の使用履歴に関する情報とを読み込む処理を実行する(ステップS200)。
【0041】
そして、読み込んだリユース回数が何回であるかを判定する(ステップS210)。リユース回数が閾値NL未満(例えば、1回未満、即ち未だリユースされたことがない)と判定されたときには、規制ブレード45の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS250)、再使用判定処理を終了する。
【0042】
リユース回数が閾値NL以上で閾値NH未満(例えば、1回以上で2回未満、即ち過去に1回だけリユースされたことがある)と判定されたときには、ステップ200で読み込んだ製造年月日や現像ローラ44の回転時間,トナー残量に基づいて、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数(例えば、6ヶ月)以内であるか否か、現像ローラ44の回転時間が所定時間(例えば、2000時間)以下であるか否か、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量(例えば、170g)以上であるか否かを判定する(ステップS220〜S240)。なお、判定に用いる所定月数や所定時間,所定量は、図7のルーチンと同様にトナーの種類やトナーカートリッジ40に充填されるトナーの量などにより定められる。判定の結果、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数以内で、現像ローラ44の回転時間が所定時間以下であり、且つ、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量以上のときには、トナーカートリッジ40の規制ブレード45を再使用することができると判定し、規制ブレード45の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS250)、再使用判定処理を終了する。一方、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数を超えていたり、現像ローラ44の回転時間が所定時間を超えていたり、あるいは、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量未満のときには、規制ブレード45を再使用することはできない判定し、規制ブレード45の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS260)、再使用判定処理を終了する。
【0043】
リユース回数が閾値NH以上(例えば、2回以上)であると判定されたときには、規制ブレード45を再使用することはできないと判定し、規制ブレード45の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS260)、再使用判定処理を終了する。なお、ステップS210のリユース回数の判定に用いる閾値NL,閾値NHは、規制ブレード45の耐久性などを考慮して定めればよく、実施例の回数に限定されるものではない。
【0044】
以上が規制ブレード45の再使用の可否を判定する処理である。最後に供給ローラ43の再使用の可否を判定する処理について説明する。図9は、カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される供給ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。供給ローラ43の再使用判定処理は、まず、トナーカートリッジ40の記憶素子50からカートリッジIDなどのトナーカートリッジ40に関する情報と、供給ローラ43のリユース回数などのトナーカートリッジ40の供給ローラ43の使用履歴に関する情報とを読み込む処理を実行する(ステップS300)。
【0045】
そして、読み込んだリユース回数が所定回数以内(例えば、2回以内)であるかを判定する(ステップS300)。リユース回数が所定回数以内と判定されたときには、供給ローラ43の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS250)、再使用判定処理を終了する。
【0046】
一方、リユース回数が所定回数を超えたと判定されたときには、供給ローラ43を再使用することはできない判定し、供給ローラ43の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS260)、再使用判定処理を終了する。
【0047】
以上説明した実施例の再使用判定装置20によれば、カラーレーザプリンタ60で使用され回収されたトナーカートリッジ40をカートリッジ接続部28に取り付けるだけでトナーカートリッジ40を構成する部品(現像ローラ44や規制ブレード45,供給ローラ43)の再使用の可否を判定することができ、その判定結果を出力することができる。この結果、トナーカートリッジ40を構成する部品毎の再使用の判定を短時間で容易に行なうことができる。しかも、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数や現像ローラ44の回転時間,トナーカートリッジ40に残存するトナー残量,トナーカートリッジ40を構成する部品毎のリユース回数などに基づいてトナーカートリッジ40を構成する部品毎の再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適切に行なうことができる。
【0048】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品としての現像ローラ44や規制ブレード45,供給ローラ43の再使用の可否を判定するものとしたが、これら以外の構成部品、例えば、ハウジング42の再使用の可否を判定するものとしても構わない。なお、ハウジング42の再使用の可否の判定は、例えば、ハウジング42のリユース回数などに基づいて行なうことができる。
【0049】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品の一つである現像ローラ44の再使用判定処理において、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数や現像ローラ44の回転時間,トナーカートリッジ40に残存するトナー残量に基づいて現像ローラ44の再使用の判定を行なうものとしたが、これに加えて目視検査によるローラへのフィルミングの有無により現像ローラ44の再使用の判定を行なうものとしてもよい。また、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数に拘わらず,現像ローラ44の回転時間とトナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて現像ローラ44の再使用を判定するものや、現像ローラ44の回転時間だけに基づいて現像ローラ44の再使用を判定するもの、トナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて現像ローラ44の採用を判定するものとしても構わない。
【0050】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品の一つである規制ブレード45の再使用判定処理において、規制ブレード45のリユース回数やトナーカートリッジ40が製造されてからの月数,現像ローラ44の回転時間、トナーカートリッジ40に残存するトナー残量に基づいて規制ブレード45の再使用の判定を行なうものとしたが、これに加えて目視検査による外観の損傷の有無により規制ブレード45の再使用の判定を行なうものとしても構わない。また、規制ブレード45のリユース回数が閾値NL以上で閾値NH未満であるときには、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数や現像ローラ44の回転時間,トナーカートリッジ40に残存するトナー残量に基づいて規制ブレード45の再使用の判定を行なうものとしたが、リユース回数が閾値NL以上であれば、月数や現像ローラ44の回転時間,トナー残量に拘わらず規制ブレード45の再使用が不可能であると判定するものとしてもよいし、月数に拘わらず現像ローラ44の回転時間やトナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて規制ブレード45の再使用を判定するものや、現像ローラ44の回転時間だけに基づいて規制ブレード45の再使用を判定するもの、トナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて規制ブレード45の再使用を判定するものとしても構わない。
【0051】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品の一つである供給ローラ43の再使用判定処理において、供給ローラ43のリユース回数に基づいて供給ローラ43の再使用の判定を行なうものとしたが、供給ローラ43がハウジング42に直接取り付けれている場合には供給ローラ43と共にハウジング43の交換も必要となるから、加えて目視検査によるハウジング42の外観の損傷の有無により供給ローラ43の再使用の判定を行なうものとしても構わない。
【0052】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40をカートリッジ接続部28に取り付けて再使用判定装置20と記憶素子50とを直接的に接続して情報を読み込むものとしたが、カートリッジ接続部28に代えて所定の周波数帯の電波を搬送波としてデータを送受信する送受信部を備え、記憶素子50を所定の周波数帯の電波を受信するとその電波からエネルギを得てその周波数帯の電波を搬送波としてデータを送受信するよう構成すれば、非接触により記憶素子50から情報を読み込むことができる。こうすれば、トナーカートリッジ40の再使用の判定をより迅速に行なうことができる。
【0053】
実施例の再使用判定装置20では、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されたカラーレーザプリンタ60に用いられるトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用を判定するものとしたが、トナーカートリッジ40が記憶素子50を備え、トナーカートリッジ40を構成する部品の使用に関する情報を記憶できるものであればよいから、複数感光体方式や直接転写方式のフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されたカラーレーザプリンタや複写機、あるいはモノクロームの電子写真方式の画像形成装置として構成されたレーザプリンタや複写機に用いられるトナーカートリッジの再使用を判定するものとしてもよい。
【0054】
実施例では、カラーレーザプリンタ60により使用に関する情報が書き込まれる記憶素子50を有するトナーカートリッジ40の再使用を判定する再使用判定装置20の形態として説明したが、同様なトナーカートリッジ40の再使用を判定する判定方法の形態としたり、カートリッジ接続部28を接続したコンピュータ本体22を実施例の再使用判定装置20として機能させるプログラムの形態としたり、同様なトナーカートリッジ40の再使用を判定する判定方法をコンピュータを用いて行なうためのプログラムの形態としてもよい。なお、プログラムの形態とする場合には、図7や図8,図9に例示する再使用判定処理の各ステップを適当なプログラミング言語を用いてプログラムすればよい。また、こうした実施例のカラーレーザプリンタ60に取り付けられるトナーカートリッジ40の形態としてもよい。
【0055】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用判定装置20の構成の概略を示す構成図である
【図2】実施例の再使用判定装置20の電気的な接続を機能ブロックで示すブロック図である。
【図3】トナーカートリッジ40の外観の一例を示す外観図である。
【図4】トナーカートリッジ40が取り付けられたカラーレーザプリンタ60の構成の概略を示す構成図である。
【図5】トナーカートリッジ40の断面の一例を示す断面図である。
【図6】トナーカートリッジ40の記憶素子50に記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図7】カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される現像ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される規制ブレード再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される供給ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 再使用判定装置、22 コンピュータ本体、23 CPU,24 ROM,25 RAM、26 モニタ、27 プリンタ、28 カートリッジ接続部、40,40C,40M,40Y,40K トナーカートリッジ、41 収納部、42 ハウジング、43 供給ローラ、44 現像ローラ、45 規制ブレード、46 支持体、47 弾性部材、50,50C,50M,50Y,50K 記憶素子、52 メモリセル、54 リード・ライト制御部、56 アドレスカウンタ、60 カラーレーザプリンタ、61 供給ローラ、62 現像ローラ、63 感光体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法並びにプログラム,トナーカートリッジに関し、詳しくは、トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置および判定方法並びにコンピュータを再使用判定装置として機能させるプログラム、トナーカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラーレーザプリンタや複写機に用いられるトナーカートリッジは、使用後は回収されて再使用に供される。このトナーカートリッジの再使用の可否を判断する際には、検査者の目視などによりカートリッジを構成する各部品を点検し、再使用に適さない部品については取り替えを行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした人の目視などによるトナーカートリッジの再使用の判断では、トナーカートリッジの再使用の判断に時間や労力を要する。また、再使用の可否の判断基準は検査マニュアルなどで明文化されているものの、劣化による部品の外観変化は千差万別でマニュアルに記載されている検査の方法や条件ですべての不良部品を突き止めることは極めて困難であり、また、検査者の視覚や触覚などの感覚は人によってかなりの差があるから、たとえ同一基準のマニュアルに沿って検査を行なったとしても検査者によって検査結果にバラツキが生じることがある。
【0004】
また、黒色のみ印字可能なモノクロ機の場合では、印字内容は文字が主体であり、フルカバレージの画像を印字する機会は極端に少ないため、印字品質に対する要求はあまり高くなく、品質のバラツキはある程度許容することができた。しかし、カラー機では、再現できる色合いの広さや正確さが問題にされるうえ、フルカラー画像を印字する機会も多く、カートリッジに起因する画像不良は許されないことから、再生カートリッジの品質向上とその安定性はモノクロ機に比して極めて重要である。
【0005】
本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法は、こうした問題を解決し、トナーカートリッジを構成する部材の再使用の判定を短時間でより容易に行なうことを目的の一つとする。また、本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法は、トナーカートリッジを構成する部材の再使用の判定をより適正に行なうことを目的の一つとする。
【0006】
本発明のプログラムは、コンピュータを本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させることを目的の一つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置および判定方法並びにプログラム,トナーカートリッジは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定装置は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する現像ローラの回転時間を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいて該トナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えることを要旨とする。
【0009】
この本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定装置では、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた現像ローラの回転時間を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいてトナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定し、その判定結果を出力する。したがって、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、現像ローラの回転時間に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、現像ローラの回転時間が所定時間以下のときに現像ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0010】
こうした本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定装置において、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記再使用判定手段は前記トナーの残量が所定量以上のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記再使用判定手段は前記記憶素子に記憶された前記トナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、トナーの残量やトナーカートリッジの製造日に基づいて、より適正にトナーカートリッジの現像ローラの再使用を判定することができる。
【0011】
本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定装置は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材とを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えることを要旨とする。
【0012】
この本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定装置では、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定し、その判定結果を出力する。したがって、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。しかも、薄層形成部材の再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、薄層形成部材の再使用の回数が所定回数以下のときに薄層形成部材の再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0013】
こうした本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定装置において、前記使用履歴情報は前記現像ローラの回転時間を情報の一つとして含み、前記再使用判定手段は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできるし、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記再使用判定手段は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記トナーの残量が所定量以上のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記再使用判定手段は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記記憶素子に記憶されたトナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、現像ローラの回転時間やトナーの残量,トナーカートリッジの製造日に基づいてより適正にトナーカートリッジの薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。
【0014】
本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定装置は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、前記トナーを前記現像ローラに供給する供給ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数が所定回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えることを要旨とする。
【0015】
この本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定装置では、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた供給ローラの再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定し、その判定結果を出力する。したがって、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、供給ローラの再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、供給ローラの再使用の回数が所定回数以下のときに供給ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0016】
本発明の再使用判定装置用のプログラムは、
前記情報取得手段の一部としてのインタフェースを備えるコンピュータを、上述のいずれか態様の本発明の第1ないし第3のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させることを要旨とする。
【0017】
この本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置用のプログラムによれば、情報取得手段の一部としてのインタフェースを備えるコンピュータを上記各態様の本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させるから、本発明のトナーカートリッジの再使用判定装置が奏する効果、例えば、回収したカートリッジを取り付けるだけでトナーカートリッジが有する現像ローラや薄層形成部材,供給ローラの再使用の判定を行なうことができる効果や再使用の判定をより適正に行なうことができる効果など種々の効果を奏することができる。
【0018】
本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定方法は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する現像ローラの回転時間を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、(b)該取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいて該トナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定する
ことを要旨とする。
【0019】
この本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定方法によれば、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた現像ローラの回転時間を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいてトナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定するから、回収したカートリッジが有する現像ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、現像ローラの回転時間に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、現像ローラの回転時間が所定時間以下のときに現像ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0020】
こうした本発明の第1のトナーカートリッジの再使用判定方法において、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記ステップ(b)は前記トナーの残量が所定量以上のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記ステップ(b)は前記記憶素子に記憶された前記トナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできる。こうすれば、トナーの残量やトナーカートリッジの製造日に基づいて、より適正にトナーカートリッジの現像ローラの再使用を判定することができる。
【0021】
本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定方法は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材とを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定する
ことを要旨とする。
【0022】
この本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定方法によれば、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定するから、回収したカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。しかも、薄層形成部材の再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、薄層形成部材の再使用の回数が所定回数以下のときに薄層形成部材の再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0023】
こうした本発明の第2のトナーカートリッジの再使用判定方法において、前記使用履歴情報は前記現像ローラの回転時間を情報の一つとして含み、前記ステップ(b)は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできるし、前記使用履歴情報はトナーの残量を情報の一つとして含み、前記ステップ(b)は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記トナーの残量が所定量以上のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップであるものとすることもできるし、前記記憶素子はトナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、前記ステップ(b)は前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記記憶素子に記憶されたトナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、現像ローラの回転時間やトナーの残量,トナーカートリッジの製造日に基づいてより適正にトナーカートリッジの薄層形成部材の再使用の判定を行なうことができる。
【0024】
本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定方法は、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、前記トナーを前記現像ローラに供給する供給ローラとを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数が所定回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定する
ことを要旨とする。
【0025】
この本発明の第3のトナーカートリッジの再使用判定方法によれば、トナーカートリッジが有する記憶素子から画像形成装置により書き込まれた供給ローラの再使用の回数を情報の一つとするトナーカートリッジの使用履歴情報を含む情報を取得し、この取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定するから、回収したカートリッジが有する供給ローラの再使用の判定を行なうことができる。しかも、供給ローラの再使用の回数に基づいて再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適正に行なうことができる。ここで、再使用の判定は、供給ローラの再使用の回数が所定回数以下のときに供給ローラの再使用が可能と判定するものとすることもできる。なお、画像形成装置としては、モノクロレーザプリンタやカラーレーザプリンタ、モノクロまたはカラーの複写機などが含まれる。
【0026】
これら本発明の第1ないし第3のいずれかのトナーカートリッジの再使用判定方法において、コンピュータにより前記ステップ(a)および(b)を実行させると共に該コンピュータに前記ステップ(b)の判定結果を出力させるものとすることもできる。こうすれば、トナーカートリッジの再使用の判定をより迅速に行なうことができる。
【0027】
本発明の第1のトナーカートリッジは、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられるトナーカートリッジであって、
前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、
該現像ローラの回転時間を情報の一つとして記憶する記憶素子と、
を備えることを要旨とする。
【0028】
この本発明の第1のトナーカートリッジでは、現像ローラの回転時間を情報の一つとして記憶しているから、現像ローラの回転時間に基づいて現像ローラの再使用を判定することができる。
【0029】
こうした本発明の第1のトナーカートリッジにおいて、更に、前記記憶素子は、前記トナーの残量を情報の一つとして記憶する素子であるものとしたり、前記トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であるものとすることもできる。こうすれば、トナーの残量やトナーカートリッジの製造日に基づいて現像ローラの再使用を判定することができる。
【0030】
本発明の第2のトナーカートリッジは、
トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられるトナーカートリッジであって、
前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、
該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材と、
前記現像ローラの回転時間と前記薄層形成部材の再使用回数とを情報の一部として記憶する記憶素子と、
を備えることを要旨とする。
【0031】
この本発明の第2のトナーカートリッジでは、現像ローラの回転時間と薄層形成部材の再使用回数とを情報の一部として記憶しているから現像ローラの回転時間や薄層形成部材の再使用回数に基づいて現像ローラや薄層形成部材の再使用を判定することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例であるトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用判定装置20の構成の概略を示す構成図であり、図2は実施例の再使用判定装置20の電気的な接続を機能ブロックで示すブロック図である。実施例の再使用判定装置20は、図示するように、CPU23やROM24,RAM25,図示しない入出力インターフェースを有する汎用のコンピュータ本体22と、コンピュータ本体22に接続されたモニタ26と、コンピュータ本体22に接続されたプリンタ27と、コンピュータ本体22の図示しない入出力インターフェースを介して接続されトナーカートリッジ40に取り付けられるカートリッジ接続部28とを備え、カートリッジ接続部28に取り付けられたトナーカートリッジ40の記憶素子50からトナーカートリッジ40の使用履歴に関する情報を読み込んでトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用の可否を判定する。
【0033】
記憶素子50は、図2に示すように、データを記憶するメモリセル52と、このメモリセル52におけるデータの読み書きを制御するリード・ライト制御部54と、クロック信号CLKに基づいてリード・ライト制御部54を介して実施例の再使用判定装置20や後述するカラーレーザプリンタ本体のコントローラとデータのやり取りを行なう際のカウントアップを行なうアドレスカウンタ56とを備える。こうした記憶素子50としては、例えば、EEPROMを用いることができる。図3は、トナーカートリッジ40の外観の一例を示す外観図である。実施例のトナーカートリッジ40では、図示するように、その端部に設けられた収納部41の内側に記憶素子50が取り付けられている。
【0034】
図4は、トナーカートリッジ40が取り付けられたカラーレーザプリンタ60の構成の概略を示す構成図である。トナーカートリッジ40が取り付けられるカラーレーザプリンタ60は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図4に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された画像を現像器61に装着された各色のトナーカートリッジ40C,40M,40Y,40Kから供給される各色のトナーを用いて各色毎に露光器62により静電潜像が形成された感光体63上にトナー像を形成すると共に形成したトナー像を中間転写体としての転写ベルト64に重ねて転写し、この転写ベルト64上に重ねて転写された4色のトナー像を用紙カセット65から供給され搬送ユニット66により搬送された用紙に二次転写ユニット67で転写し、用紙上に転写されたトナー像を定着ユニット68により用紙に融着定着させてカラー像を用紙上に形成する。このように各色のトナー像を感光体63上に形成できるように現像器61は回転可能に構成されている。図5は、トナーカートリッジ40の断面の一例を示す断面図である。トナーカートリッジ40は、その構成部品として、図示するように、ハウジング42に直接取り付けられハウジング42内に充填されたトナーを保持しつつ回転しながら外部へ搬送する供給ローラ43と、供給ローラ43により搬送されたトナーを保持しつつ回転しながら搬送する現像ローラ44と、基端が支持体46により支持されると共に弾性部材47が先端に取り付けられて形成され弾性部材47により現像ローラ44上に保持されたトナーを均一厚さの薄層に形成する規制ブレード45とを備えており、規制ブレード45で薄層に形成されたトナーを現像ローラ44で搬送することにより静電潜像が形成された感光体63上にトナーを安定供給する。また、カラーレーザプリンタ60は、現像器61に装着された各トナーカートリッジ40C,40M,40Y,40Kの各記憶素子50C,50M,50Y,50Kが図4中下部右側に位置したときにその記憶素子に接続する可動接続部69を備え、図示しないカラーレーザプリンタ60のコントローラから対応するカートリッジの使用履歴に関する情報を接続した記憶素子に書き込む。カラーレーザプリンタ60のコントローラと記憶素子との電気的な接続関係は図2に例示した再使用判定装置20と記憶素子50との接続関係と同様であるのでその図示と詳細な説明は省略する。
【0035】
図6は、トナーカートリッジ40の記憶素子50に記憶される情報の一例を示す説明図である。実施例では、記憶素子50には、図示するように、トナーカートリッジ40のID(カートリッジID),トナーカートリッジ40の製造年月日,トナーカートリッジ40に詰められているトナーの色,トナーカートリッジ40を構成する部品(現像ローラ44や規制ブレード45,供給ローラ43など)毎の再使用(リユース)の回数,取り付けられたカラーレーザプリンタ60のID(プリンタID),カラーレーザプリンタ60に取り付けられて使用が開始された年月日,カラーレーザプリンタ60から取り外された年月日,カラーレーザプリンタ60によりそのトナーカートリッジ40を用いて画像を印刷した印字枚数,トナーカートリッジ40内に残存するトナー残量,トナーカートリッジ40における現像ローラ44の回転時間,カラーレーザプリンタ60が購入されてから画像を印刷した総印字枚数などの累積使用に関する情報などが記憶される。これらの情報のうち、カートリッジIDや製造年月日,トナー色,リユース回数についてはトナーカートリッジ40を製造した際や再使用する際に工場などで記憶素子50への書き込みが行なわれ、プリンタIDや使用開始年月日,使用終了年月日,印字枚数,トナー残量,現像ローラ44の回転時間,プリンタの累積使用情報などについてはトナーカートリッジ40が装着されたカラーレーザプリンタ60によりトナーカートリッジ40が装着されたときやトナーカートリッジ40が取り外される際に記憶素子50に書き込まれる。
【0036】
こうして構成された実施例の再使用判定装置20の動作、特に、トナーカートリッジ40を構成する部品の再使用の可否を判定する動作について説明する。以下、トナーカートリッジ40を構成する部品として、前述の現像ローラ44,規制ブレード45,供給ローラ43の再使用の可否を判定する処理について順番に説明する。図7は、カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される現像ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。現像ローラ44の再使用判定処理は、まず、トナーカートリッジ40の記憶素子50からカートリッジIDや製造年月日などのトナーカートリッジ40に関する情報と、使用終了年月日や現像ローラ44の回転時間,トナー残量などのトナーカートリッジ40の現像ローラ44の使用履歴に関する情報とを読み込む処理を実行する(ステップS100)。こうした情報の読み込み処理は、コンピュータ本体22からカートリッジ接続部28に取り付けられたトナーカートリッジ40の記憶素子50のリード・ライト制御部54に対してリード信号を出力することにより行なわれる。
【0037】
そして、読み込んだ製造年月日や現像ローラ44の回転時間,トナー残量に基づいて、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数(例えば、6ヶ月)以内であるか否か、現像ローラ44の回転時間が所定時間(例えば、2000時間)以下であるか否か、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量(例えば、170g)以上であるか否かを判定する(ステップS110〜S130)。ここで、判定に用いる所定月数や所定時間,所定量は、トナーの種類やトナーカートリッジ40に充填されるトナーの量などにより定められる。
【0038】
トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数以内で、現像ローラ44の回転時間が所定時間以下であり、且つ、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量以上のときには、トナーカートリッジ40の現像ローラ44を再使用することができると判定し、現像ローラ44の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS140)、再使用判定処理を終了する。
【0039】
一方、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数を超えていたり、現像ローラ44の回転時間が所定時間を超えていたり、あるいは、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量未満のときには、トナーカートリッジ40を再使用することはできないと判定し、現像ローラ44の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS150)、再使用判定処理を終了する。
【0040】
以上が現像ローラ44の再使用の可否を判定する処理である。続いて、規制ブレード45の再使用の可否を判定する処理について説明する。図8は、カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される規制ブレード再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。規制ブレード45の再使用判定処理は、まず、トナーカートリッジ40の記憶素子50からカートリッジIDや製造年月日などのトナーカートリッジ40に関する情報と、規制ブレード45のリユース回数や使用終了年月日,現像ローラ44の回転時間,トナー残量などのトナーカートリッジ40の規制ブレード45の使用履歴に関する情報とを読み込む処理を実行する(ステップS200)。
【0041】
そして、読み込んだリユース回数が何回であるかを判定する(ステップS210)。リユース回数が閾値NL未満(例えば、1回未満、即ち未だリユースされたことがない)と判定されたときには、規制ブレード45の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS250)、再使用判定処理を終了する。
【0042】
リユース回数が閾値NL以上で閾値NH未満(例えば、1回以上で2回未満、即ち過去に1回だけリユースされたことがある)と判定されたときには、ステップ200で読み込んだ製造年月日や現像ローラ44の回転時間,トナー残量に基づいて、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数(例えば、6ヶ月)以内であるか否か、現像ローラ44の回転時間が所定時間(例えば、2000時間)以下であるか否か、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量(例えば、170g)以上であるか否かを判定する(ステップS220〜S240)。なお、判定に用いる所定月数や所定時間,所定量は、図7のルーチンと同様にトナーの種類やトナーカートリッジ40に充填されるトナーの量などにより定められる。判定の結果、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数以内で、現像ローラ44の回転時間が所定時間以下であり、且つ、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量以上のときには、トナーカートリッジ40の規制ブレード45を再使用することができると判定し、規制ブレード45の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS250)、再使用判定処理を終了する。一方、トナーカートリッジ40が製造されてから所定月数を超えていたり、現像ローラ44の回転時間が所定時間を超えていたり、あるいは、トナーカートリッジ40のトナー残量が所定量未満のときには、規制ブレード45を再使用することはできない判定し、規制ブレード45の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS260)、再使用判定処理を終了する。
【0043】
リユース回数が閾値NH以上(例えば、2回以上)であると判定されたときには、規制ブレード45を再使用することはできないと判定し、規制ブレード45の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS260)、再使用判定処理を終了する。なお、ステップS210のリユース回数の判定に用いる閾値NL,閾値NHは、規制ブレード45の耐久性などを考慮して定めればよく、実施例の回数に限定されるものではない。
【0044】
以上が規制ブレード45の再使用の可否を判定する処理である。最後に供給ローラ43の再使用の可否を判定する処理について説明する。図9は、カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される供給ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。供給ローラ43の再使用判定処理は、まず、トナーカートリッジ40の記憶素子50からカートリッジIDなどのトナーカートリッジ40に関する情報と、供給ローラ43のリユース回数などのトナーカートリッジ40の供給ローラ43の使用履歴に関する情報とを読み込む処理を実行する(ステップS300)。
【0045】
そして、読み込んだリユース回数が所定回数以内(例えば、2回以内)であるかを判定する(ステップS300)。リユース回数が所定回数以内と判定されたときには、供給ローラ43の再使用が可能である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS250)、再使用判定処理を終了する。
【0046】
一方、リユース回数が所定回数を超えたと判定されたときには、供給ローラ43を再使用することはできない判定し、供給ローラ43の再使用が不可である旨をカートリッジIDと共にモニタ26に表示出力すると共にプリンタ27から印字出力して(ステップS260)、再使用判定処理を終了する。
【0047】
以上説明した実施例の再使用判定装置20によれば、カラーレーザプリンタ60で使用され回収されたトナーカートリッジ40をカートリッジ接続部28に取り付けるだけでトナーカートリッジ40を構成する部品(現像ローラ44や規制ブレード45,供給ローラ43)の再使用の可否を判定することができ、その判定結果を出力することができる。この結果、トナーカートリッジ40を構成する部品毎の再使用の判定を短時間で容易に行なうことができる。しかも、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数や現像ローラ44の回転時間,トナーカートリッジ40に残存するトナー残量,トナーカートリッジ40を構成する部品毎のリユース回数などに基づいてトナーカートリッジ40を構成する部品毎の再使用の判定を行なうから、再使用の判定をより適切に行なうことができる。
【0048】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品としての現像ローラ44や規制ブレード45,供給ローラ43の再使用の可否を判定するものとしたが、これら以外の構成部品、例えば、ハウジング42の再使用の可否を判定するものとしても構わない。なお、ハウジング42の再使用の可否の判定は、例えば、ハウジング42のリユース回数などに基づいて行なうことができる。
【0049】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品の一つである現像ローラ44の再使用判定処理において、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数や現像ローラ44の回転時間,トナーカートリッジ40に残存するトナー残量に基づいて現像ローラ44の再使用の判定を行なうものとしたが、これに加えて目視検査によるローラへのフィルミングの有無により現像ローラ44の再使用の判定を行なうものとしてもよい。また、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数に拘わらず,現像ローラ44の回転時間とトナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて現像ローラ44の再使用を判定するものや、現像ローラ44の回転時間だけに基づいて現像ローラ44の再使用を判定するもの、トナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて現像ローラ44の採用を判定するものとしても構わない。
【0050】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品の一つである規制ブレード45の再使用判定処理において、規制ブレード45のリユース回数やトナーカートリッジ40が製造されてからの月数,現像ローラ44の回転時間、トナーカートリッジ40に残存するトナー残量に基づいて規制ブレード45の再使用の判定を行なうものとしたが、これに加えて目視検査による外観の損傷の有無により規制ブレード45の再使用の判定を行なうものとしても構わない。また、規制ブレード45のリユース回数が閾値NL以上で閾値NH未満であるときには、トナーカートリッジ40が製造されてからの月数や現像ローラ44の回転時間,トナーカートリッジ40に残存するトナー残量に基づいて規制ブレード45の再使用の判定を行なうものとしたが、リユース回数が閾値NL以上であれば、月数や現像ローラ44の回転時間,トナー残量に拘わらず規制ブレード45の再使用が不可能であると判定するものとしてもよいし、月数に拘わらず現像ローラ44の回転時間やトナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて規制ブレード45の再使用を判定するものや、現像ローラ44の回転時間だけに基づいて規制ブレード45の再使用を判定するもの、トナーカートリッジ40に残存するトナー残量だけに基づいて規制ブレード45の再使用を判定するものとしても構わない。
【0051】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40を構成する部品の一つである供給ローラ43の再使用判定処理において、供給ローラ43のリユース回数に基づいて供給ローラ43の再使用の判定を行なうものとしたが、供給ローラ43がハウジング42に直接取り付けれている場合には供給ローラ43と共にハウジング43の交換も必要となるから、加えて目視検査によるハウジング42の外観の損傷の有無により供給ローラ43の再使用の判定を行なうものとしても構わない。
【0052】
実施例の再使用判定装置20では、トナーカートリッジ40をカートリッジ接続部28に取り付けて再使用判定装置20と記憶素子50とを直接的に接続して情報を読み込むものとしたが、カートリッジ接続部28に代えて所定の周波数帯の電波を搬送波としてデータを送受信する送受信部を備え、記憶素子50を所定の周波数帯の電波を受信するとその電波からエネルギを得てその周波数帯の電波を搬送波としてデータを送受信するよう構成すれば、非接触により記憶素子50から情報を読み込むことができる。こうすれば、トナーカートリッジ40の再使用の判定をより迅速に行なうことができる。
【0053】
実施例の再使用判定装置20では、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されたカラーレーザプリンタ60に用いられるトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用を判定するものとしたが、トナーカートリッジ40が記憶素子50を備え、トナーカートリッジ40を構成する部品の使用に関する情報を記憶できるものであればよいから、複数感光体方式や直接転写方式のフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されたカラーレーザプリンタや複写機、あるいはモノクロームの電子写真方式の画像形成装置として構成されたレーザプリンタや複写機に用いられるトナーカートリッジの再使用を判定するものとしてもよい。
【0054】
実施例では、カラーレーザプリンタ60により使用に関する情報が書き込まれる記憶素子50を有するトナーカートリッジ40の再使用を判定する再使用判定装置20の形態として説明したが、同様なトナーカートリッジ40の再使用を判定する判定方法の形態としたり、カートリッジ接続部28を接続したコンピュータ本体22を実施例の再使用判定装置20として機能させるプログラムの形態としたり、同様なトナーカートリッジ40の再使用を判定する判定方法をコンピュータを用いて行なうためのプログラムの形態としてもよい。なお、プログラムの形態とする場合には、図7や図8,図9に例示する再使用判定処理の各ステップを適当なプログラミング言語を用いてプログラムすればよい。また、こうした実施例のカラーレーザプリンタ60に取り付けられるトナーカートリッジ40の形態としてもよい。
【0055】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトナーカートリッジ40を構成する部品の再使用判定装置20の構成の概略を示す構成図である
【図2】実施例の再使用判定装置20の電気的な接続を機能ブロックで示すブロック図である。
【図3】トナーカートリッジ40の外観の一例を示す外観図である。
【図4】トナーカートリッジ40が取り付けられたカラーレーザプリンタ60の構成の概略を示す構成図である。
【図5】トナーカートリッジ40の断面の一例を示す断面図である。
【図6】トナーカートリッジ40の記憶素子50に記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図7】カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される現像ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される規制ブレード再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】カートリッジ接続部28にトナーカートリッジ40が取り付けられたときに実施例の再使用判定装置20により実行される供給ローラ再使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 再使用判定装置、22 コンピュータ本体、23 CPU,24 ROM,25 RAM、26 モニタ、27 プリンタ、28 カートリッジ接続部、40,40C,40M,40Y,40K トナーカートリッジ、41 収納部、42 ハウジング、43 供給ローラ、44 現像ローラ、45 規制ブレード、46 支持体、47 弾性部材、50,50C,50M,50Y,50K 記憶素子、52 メモリセル、54 リード・ライト制御部、56 アドレスカウンタ、60 カラーレーザプリンタ、61 供給ローラ、62 現像ローラ、63 感光体。
Claims (28)
- トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する現像ローラの回転時間を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいて該トナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えるトナーカートリッジの再使用判定装置。 - 前記再使用判定手段は、前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段である請求項1記載のトナーカートリッジの再使用判定装置。
- 請求項2記載のトナーカートリッジの再使用判定装置であって、
前記使用履歴情報は、トナーの残量を情報の一つとして含み、
前記再使用判定手段は、前記トナーの残量が所定量以上のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段である
トナーカートリッジの再使用判定装置。 - 請求項2または3記載のトナーカートリッジの再使用判定装置であって、
前記記憶素子は、トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、
前記再使用判定手段は、前記記憶素子に記憶された前記トナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときに前記現像ローラの再使用が可能と判定する手段である
トナーカートリッジの再使用判定装置。 - トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材とを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えるトナーカートリッジの再使用判定装置。 - 前記再使用判定手段は、前記薄層形成部材の再使用の回数が所定回数以下のときに該薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段である請求項5記載のトナーカートリッジの再使用判定装置。
- 請求項6記載のトナーカートリッジの再使用判定装置であって、
前記使用履歴情報は、前記現像ローラの回転時間を情報の一つとして含み、
前記再使用判定手段は、前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段である
トナーカートリッジの再使用判定装置。 - 請求項6または7記載のトナーカートリッジの再使用判定装置であって、
前記使用履歴情報は、トナーの残量を情報の一つとして含み、
前記再使用判定手段は、前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記トナーの残量が所定量以上のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段である
トナーカートリッジの再使用判定装置。 - 請求項6ないし8いずれか記載のトナーカートリッジの再使用判定装置であって、
前記記憶素子は、トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、
前記再使用判定手段は、前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記記憶素子に記憶されたトナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段である
トナーカートリッジの再使用判定装置。 - トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、前記トナーを前記現像ローラに供給する供給ローラとを有するトナーカートリッジの再使用を判定する再使用判定装置であって、
前記トナーカートリッジが取り付けられたとき、該トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得する情報取得手段と、
該取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数が所定回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定する再使用判定手段と、
該再使用判定手段による判定結果を出力する出力手段と、
を備えるトナーカートリッジの再使用判定装置。 - 前記再使用判定手段は、前記供給ローラの再使用の回数が所定回数以下のときに該供給ローラの再使用が可能と判定する手段である請求項10記載のトナーカートリッジの再使用判定装置。
- 前記情報取得手段の一部としてのインタフェースを備えるコンピュータを、請求項1ないし11いずれか記載のトナーカートリッジの再使用判定装置として機能させるプログラム。
- トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラとを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する現像ローラの回転時間を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる現像ローラの回転時間に基づいて該トナーカートリッジが有する現像ローラの再使用の可否を判定する
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - 前記ステップ(b)は、前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップである請求項13記載のトナーカートリッジの再使用判定方法。
- 請求項14記載のトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
前記使用履歴情報は、トナーの残量を情報の一つとして含み、
前記ステップ(b)は、前記トナーの残量が所定量以上のときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップである
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - 請求項14または15記載のトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
前記記憶素子は、トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、
前記ステップ(b)は、前記記憶素子に記憶された前記トナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときに前記現像ローラの再使用が可能と判定するステップである
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材とを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる薄層形成部材の再使用の回数に基づいて該トナーカートリッジが有する薄層形成部材の再使用の可否を判定する
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - 前記ステップ(b)は、前記薄層形成部材の再使用の回数が所定回数以下のときに該薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップである請求項17記載のトナーカートリッジの再使用判定方法。
- 請求項18記載のトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
前記使用履歴情報は、前記現像ローラの回転時間を情報の一つとして含み、
前記ステップ(b)は、前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記現像ローラの回転時間が所定時間以下のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップである
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - 請求項18または19記載のトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
前記使用履歴情報は、トナーの残量を情報の一つとして含み、
前記ステップ(b)は、前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記トナーの残量が所定量以上のときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定するステップである
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - 請求項18ないし20いずれか記載のトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
前記記憶素子は、トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子であり、
前記ステップ(b)は、前記薄層形成部材の再使用の回数が前記所定回数を超えるときでも前記記憶素子に記憶されたトナーカートリッジの製造日から所定日数経過していないときには前記薄層形成部材の再使用が可能と判定する手段である
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられて使用されたときに該画像形成装置によりその使用の履歴に関する使用履歴情報が書き込まれる記憶素子と、前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、前記トナーを前記現像ローラに供給する供給ローラとを有するトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
(a)前記トナーカートリッジが有する記憶素子から該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の回数を情報の一つとする使用履歴情報を含む情報を取得し、
(b)該取得した情報に含まれる供給ローラの再使用の回数が所定回数に基づいて該トナーカートリッジが有する供給ローラの再使用の可否を判定する
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - 前記ステップ(b)は、前記供給ローラの再使用の回数が所定回数以下のときに該供給ローラの再使用が可能と判定するステップである請求項22記載のトナーカートリッジの再使用判定方法。
- 請求項13ないし23いずれか記載のトナーカートリッジの再使用判定方法であって、
コンピュータにより前記ステップ(a)および(b)を実行させると共に該コンピュータに前記ステップ(b)の判定結果を出力させる
トナーカートリッジの再使用判定方法。 - トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられるトナーカートリッジであって、
前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、
該現像ローラの回転時間を情報の一つとして記憶する記憶素子と、
を備えるトナーカートリッジ。 - 更に、前記記憶素子は、前記トナーの残量を情報の一つとして記憶する素子である請求項25記載のトナーカートリッジ。
- 更に、前記記憶素子は、前記トナーカートリッジの製造日を情報の一つとして記憶する素子である請求項25または26記載のトナーカートリッジ。
- トナーを用いて紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成装置に取り付けられるトナーカートリッジであって、
前記トナーを静電潜像が形成された感光体へ搬送する現像ローラと、
該現像ローラに保持されたトナーの薄層を形成する薄層形成部材と、
前記現像ローラの回転時間と前記薄層形成部材の再使用回数とを情報の一部として記憶する記憶素子と、
を備えるトナーカートリッジ。
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